■質問
近年、日本各地で線状降水帯の発生により、大雨被害が起きており、2019年10月には蔵王町においても床上床下浸水や道路の冠水、河川水路等の被害が小規模ながら起きていることから@大雨時の避難所までの安全な避難路の情報発信について伺う。
■町長
本町では令和元年度に洪水、土砂災害、火山噴火に対応した蔵王町防災ガイドを町内全戸に配付し、警戒すべき区域の周知を行っている。
また、防災ガイドや住民が把握している危険箇所等を考慮し、各家庭で避難路や行動計画を作成する際に使うマイタイムラインシートを、令和2年度に町内全戸に配付している。さらに、本年6月18日に実施した総合防災訓練では、豪雨及び土砂災害を想定し、自主防災組織等と連携した住民避難訓練を行うなど、防災ガイドを踏まえた訓練ができたものと思っている。
6月18日実施の総合防災訓練の様子(平沢小学校)
■質問
A大雨時に冠水しやすい道路及び氾濫しやすい河川水路等についてどう捉えているのか。
■町長
町内において、冠水しやすい道路及び氾濫しやすい河川や水路については、過去の被害の発生状況などから把握をしている。災害が予想される場合は、重点箇所としてパトロールを繰り返し行い、情報収集に努めているほか、行政区長や消防団に危険箇所の情報提供をお願いしている。それらの道路等が本町管理の場合は速やかに改修工事や浚渫工事を実施するなど、再度災害の防止に努めている。
また、国や県等が管理する施設の場合は、該当する箇所の改修等について一刻も早い対応を要望している。
■再質問
道路改良し、地上が高くなったことによって新町地区集会所が低くなり、何回か越水しているが、今まで起きたことを捉えているか。
■建設課長
道路改良工事に伴い、排水構造物が排水機能を十分に果たせず、越水が起こることがある。今は地元の方からあふれる場所を教えていただいて、設計の構造の参考にしたり、側溝を大きめにして対応している。
■質問
B水害対策のための河川水路等の改修計画は。
■町長
町内にある宮城県が管理する1級河川のうち、改修計画があるのは現在砂防事業により工事が行われている松川と森の川である。森の川については、平家川との合流地点から延長1キロメートルの区間の整備が計画されており、既に測量等に着手している。
一方、本町が管理する河川、水路等については水害対策としての改修計画はないが、今後もパトロールを繰り返し行い、流下断面を阻害する樹木の伐採や堆積土砂の浚渫工事など、適切な維持管理で防災・減災に努めていく。
大雨による河川氾濫の状況(森の川)
|