■質問
2017年に水防法の改正があり、洪水ハザードマップの想定を「数十年に一度」から「千年に一度」の大雨を想定し変更した。2019年10月改訂の蔵王町防災ハザードマップでは、宮地区以外は洪水浸水の想定はされていないが、以上を踏まえ何点か伺う。
@町で出しているハザードマップは千年に一度の大雨を想定したものであるのか。また、具体的に何ミリの雨量を想定しているのか。
■町長
本町の防災ガイドの宮地区の浸水想定は、千年に一度の大雨を想定している。具体的には白石川流域に2日間総雨量465.7ミリを想定している。宮地区以外に洪水浸水想定がされていないのは、松川を含む中小河川について、洪水浸水想定区域の指定対象に含まれていないためである。本年5月の水防法改正で、中小河川のうち住宅等に大きな被害を与える恐れのある河川が指定対象に追加され、現在、県において順次進められている。
■再質問
2年前の台風19号の時、丸森町では600ミリ以上降っている。465.7ミリの想定自体が甘く、最低600ミリ以上の雨量を想定すべきと考えるがどのように捉えているのか。
■町長
過去に松川が決壊した際は、川幅が狭かったため、徐々に川幅を広げてきた。台風19号においても危険区域まで水位が上がっておらず、安全であると思っている。
■再質問
村田町は浸水予想のほか、避難経路等事細かに想定されている。蔵王町は想定もせず、認識が甘いのではないか。
■町長
村田町は何度か河川が氾濫しているので想定してつくるのは当たり前である。自治体によって環境が違うので、隣町が想定しているから想定しなければならないということではない。
■質問
A42カ所の避難所のトイレ洋式化と、障がい者用トイレの設置状況は。
■町長
42カ所の避難所のうち、トイレが洋式化されているのは36カ所あり、多目的トイレ設置は3カ所である。今後の施設の改修に当たっては、順次洋式化していくべきと考えている。
蔵王町防災ガイド(令和元年10月改訂)
|