■質問
町長は9月に無投票で4選を果たされた。少子高齢化、若者定住策、防災対策等、課題が山積する中、どことなく虚無感が漂う現状を払拭し、明るく住みよい町を実感できる町政運営が望まれている。
11月会議での所信表明に対する質問だが、無投票をどう受け止めたか、この4年間をどう総括しているのか、町民の声を町政反映する手段、協動の町「新たな町」の将来像、喫緊の課題に対する方針を伺う。
■町長
今回、無投票で当選させていただいたことはたいへん光栄であり、身の引き締まる思いである。3期目は第四次蔵王町長期総合計画・後期基本計画に基づき展開し、達成率は83.8%で、おおむね計画どおり実施できたと考えている。
第五次蔵王町長期総合計画は、今年度・来年度の2カ年で策定を進めることにしており、「まちづくり町民会議」、「ワールドカフェ」、「地域懇談会」などを開催し、各年代の意見を計画に反映させる。
新たなまちづくりは将来にわたり町の活力を維持していくため、今まで以上に創意、工夫が必要と考えている。第五次蔵王町長期総合計画では、なお一層の協働のまちづくり、産・学・官・金が連携できるまちづくりを進めたいと考えている。
喫緊の課題については、第五次蔵王町長期総合計画策定に当たり、町民とともにつくる計画を基本に、住民の意見を聞く会合の開催や提言・パブリックコメントの募集を通して、皆様の意見を反映させていく。
農業の活性化と観光産業の振興は、地産地消・6次産業化推進、畜産クラスター事業、インバウンド事業、新規就農者支援事業等に取り組む。
雇用の場の創出については、いろいろな機会をとらえて企業誘致に努めているが、町内に進出している企業に対しても、よりよい関係を築き撤退ということがないように気を配っている。
住環境整備についても町民の利便向上に努めており、また、東京のNPO法人ふるさと回帰支援センターと連携して、移住・定住につながる取り組みを進めている。
小中学校再編実施計画については、再編実施計画策定委員会での答申をまとめるため、引き続き慎重に検討していただいている。
■再質問
総括に当たり未達成のものは何があったか。
■町長
ジオパーク関連は3市3町での環蔵王としてまだ認定ができていない。防災・減災を優先し休止している。
下水道普及率向上のための整備等もまだ達成できていない。
着手したが計画どおり進んでいないというものが105項目のうち15項目あった。
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