謹賀新年 2023年 町の展望
 

蔵王町長 村上 英人

 明けましておめでとうございます。
 皆さまには、希望に満ちた輝かしい新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。また、日頃から町政運営にご理解とご協力いただき、心から感謝を申し上げます。
 昨年を振り返りますと、3月16日に発生した震度6強の福島県沖地震や新型コロナウイルス感染症の繰り返す感染拡大により、皆さまの生活が大きな影響を受け、町としても、その対策に全力を挙げて取り組んできた1年でした。また、公立刈田綜合病院の経営を巡る議論では、白石市外二町組合解散の決断という重大な年となりました。
 火山防災・減災対策では、国・県に対し長期にわたって粘り強く要望してきた、蔵王山頂への恒久電源の確保および冬季も稼働可能な火山監視カメラの運用が昨年5月についに実現いたしました。加えて、松川流路工整備事業が進み、安全・安心な町として大きく前進しています。
 また、新型コロナ拡大防止対策では、町医談会の先生方などの絶大なご協力により、オミクロン株対応の「2価ワクチン」の集団接種をスピーディかつ安全に進めることができました。皆さまにもマスク着用などの感染防止対策を徹底していただいており、その成果が今日の社会経済活動の継続につながっています。
 一方、公立刈田綜合病院を運営する白石市外二町組合は、本年3月31日をもって解散することとなりました。以降は、白石市の病院として公設民営で経営されます。本町では、公設公営での継続を望んでおりましたが、地域医療を守るためには病院の継続が最優先と考え決断したものですのでご理解ください。
 こうした中、「まちづくり懇談会」や「まちづくり町民会議」などでの意見を反映した「第五次蔵王町長期総合計画」の「後期基本計画」を策定し、令和5年度からこの計画に基づいて、町の各種施策を推進してまいります。
 基幹産業の農業・観光面では、コロナ禍や燃料費高騰の影響が続く中ではありますが、安定した収穫や全国旅行支援などにより、地域経済に光明が見え始めています。4月から「地域おこし協力隊」の隊員2名を新たに採用し、農業と観光が連携した地域ブランド力を内外に力強く発信していくほか、蔵王ジオパークの認定申請を行い、優れた町の自然や歴史などをアピールしていきます。
 さらに、各種検診や介護予防事業の充実、定住・移住、空き家対策を強化するほか、昨年10月から遠刈田地区で試験運行を開始した予約制乗合タクシー「ざおうデマンド交通」のエリア拡大の検討を進めます。
 教育・子育て分野では、統合中学校建設の計画を令和9年度開校に向け予定どおり進めるほか、4月から宮地区に認定こども園を開設します。また、英語教育や情報教育などの特色を生かした実践活動も通じて、互いに切磋琢磨し成長できる保育・教育の環境整備を推進してまいります。
 結びに、新年を迎え、決意を新たに、職員一丸となって「ずっと愛にあふれるオンリーワンなまち・ざおう」の実現に向けまい進する所存です。本年が皆さまにとってすばらしい飛躍の年となりますよう衷心よりご祈念申し上げ、新年のあいさつといたします。

 

蔵王町議会議長 村山 一夫

 明けましておめでとうございます。町民の皆さまにおかれましては、輝かしい新春をお迎えのことと心よりお慶び申し上げます。また、日頃より議会運営や議会活動に対しまして多大なるご支援とご協力を賜り心より感謝申し上げます。
 年頭にあたり蔵王町議会を代表いたしまして、謹んで新年のごあいさつを申し上げます。
 2022年は、前年に続いて世界中が新型コロナウイルス感染症への対応に追われた1年となりました。日本国内では4人に1人が感染していると言われております。一方で、変異種のオミクロン株に感染した人は、同じ系統の新型コロナウイルスには感染しにくくなるとも言われており、日本においては感染症被害を最小限に食い止めるため、「ハイブリッド免疫」を持つ人を増やし、急激な感染者増加を抑えながら、重症化リスクの高い人のワクチン接種を進めていくことが重要であると考えられています。引き続き医療従事者の方々のご負担は続くものと思われますが、最前線で今もなおご活躍いただいている方々には改めて感謝を申し上げる次第です。
 「人類の歴史は感染症との闘いの歴史」とも言われ、感染症を克服するため、人類は進化を遂げ、人々の暮らしや生き方も変化してきました。「高病原性鳥インフルエンザ」についても、全国的に発生している状況であり、今後も注意深い監視が重要であると考えられます。
 このような中、議会の役割の一つとして、「行政の監視機能」があります。町民の声を幅広く聴し、適切に町政に反映されるよう監視することはもとより、地域の課題を掘り下げ、課題解決のため有効な対策を提案する議会がこれからのあるべき姿であります。当議会では見える議会にしていくため、「議会のあり方検討特別委員会」を立ち上げ、さらなる議会改革を進めるとともに、「戦後、県内唯一の女性議員不在議会」解消のため、議会運営委員会では積極的な女性参画に向け女性議員に対する議会の環境整備や、「女性議会(女性模擬議会)」の開催を検討しております。
 結びに、新年が皆さまにとって「活力のある健やかな1年」になりますよう心からご祈念申し上げ、新年のごあいさつといたします。

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