町議会9月会議
   
平成25年度の決算報告

 町議会9月会議で、平成25年度の決算が承認されましたので、町民の皆さまに納めていただいた税金などが、どのように使われたのかをお知らせします。

一般会計の決算 実質収支は2億1,558万円


提案理由を述べる村上町長

 歳入が61億2,565万円、歳出が58億9,603万円で、収支差引額は2億2,962万円となりました。この中には、平成26年度に繰り越すべき財源として1,404万円が含まれていますので、実質収支は、2億1,558万円となりました。このうち1億1,000万円を基金(貯金)に積み立て、残りを平成26年度に繰り越しました。

用 語 の 説 明

議 会 費

議会運営に係る費用

総 務 費

各種基金への積立や税務、戸籍、選挙など行政運営に係る費用

民 生 費

高齢者や児童の福祉などに係る費用

衛 生 費

町民の健康に係る費用やごみ処理などに係る費用

農林水産業費

農業や林業、水産業に係る費用

商工費ほか

商工業の振興や観光振興に係る費用

土 木 費

道路や公園などの整備、公営住宅の管理などに係る費用

消 防 費

消火活動や防災に係る費用

教 育 費

学校教育や生涯学習、文化、スポーツ振興に係る費用

災害復旧費

土木や公共施設などの災害復旧に係る費用

公 債 費

町の借入金(町債)の返済に係る費用


一般会計

歳入
 歳入の決算額は、前年度と比較して3億4,952万円の減(△5.4%)となりました。地方交付税が大きく減少したことと、前年度の公債費の繰上償還の財源とした繰入金の減少によるものです。
 自主財源である町税は、前年度と比較すると3,543万円の増(2.1%)となりました。徴収率も5.0ポイント改善され、3年連続で滞納繰越額は減少しています。

歳出
 歳出の決算額は、前年度と比較して4億3,352万円の減(△6.8%)となりました。東日本大震災関連の災害復旧事業費の減少と、前年度に行なった公債費の繰上償還の減少によるものです。
 特徴点として、記録的な大雪の除排雪対策費、原発事故に伴う風評被害対策費、雇用創出事業費などが挙げられるほか、特別会計や企業会計及び刈田綜合病院の運営補助、仙南広域行政事務組合の負担も行っています。

財政状況
 町債の繰上償還や借入抑制を計画的に取り組んできた結果、町債残高は大きく減少しており、「健全化判断比率」は大幅に基準を下回っています。
 しかし、高齢化の進展や子育て支援の拡充など社会保障費が年々増加していることから、町が自由に使うことができる財源に余裕が少ない状況が続いています。今後も安定して行政サービスを提供していくために、さらに行財政改革を進め、計画的な財政運営を行っていく必要があります。

特別会計


秋の交通安全出動式の様子(9月21日)

 

特別会計・事業会計決算額

区  分

歳入額
歳出額

国民健康保険

15億4,803万円

14億3,657万円

宮財産区

845万円

804万円

公共下水道事業

5億4,295万円

5億3,271万円

介護保健

9億4,133万円

8億9,568万円

後期高齢者医療

1億  896万円

1億  887万円

合計

31億4,971万円

29億8,187万円

     

区  分

歳入額
歳出額

蔵王病院事業

4億2,013万円

4億  480万円

水道事業

5億2,119万円

4億5,780万円

合計

9億4,132万円

8億6,260万円

 

◆国民健康保険
 保険税の収入済額は、前年度と比較して1,002万円増額し、調定額に対する収入率は70.3%。毎年累積している収入未済額は1億4,235万円となりました。

◆公共下水道事業
 25年度末で町債残高は31億6,942万円。公債費(町債の返済金)が4億5,895万円で、歳出全体の86.2%を占めています。

◆介護保険
 65歳以上の人が負担する介護保険料1億6,384万円と、40歳から64歳までの人が医療保険料と一緒に納付し、支払基金から交付される交付金2億4,317万円が歳入の主なものです。

◆後期高齢者医療
 75歳以上の人などが負担する後期高齢者医療保険料7,052万円が、歳入全体の64.7%を占めています。

企業会計

◆蔵王病院事業
 収益から費用を差し引いた1,533万円の黒字決算。前年度と比較して、外来患者数は317人減って14,705人となり、入院患者数も94人減って13,598人となりました。

◆水道事業

 収益から費用を差し引いた6,339万円の黒字決算。累積欠損金(赤字)は前年度より14.8%減少して3億6,456万円(税抜き)となりました。

町議会9月会議

 町議会9月会議が、9月2日から9月17日まで開かれ、平成25年度の会計決算認定のほか、平成26年度各種会計の補正予算、条例制定など、23の議案が可決されました。


梨まつりではたくさんの方が訪れました

補正予算

 平成26年度一般会計予算は、歳入歳出それぞれ、1億5,147万円を追加し、補正後の総額を62億3,752万円としました。歳出の主なものでは、職員の異動に伴う人件費の補正や有害鳥獣解体場建設工事費および備品購入費として929万円、永野小学校と宮中学校の太陽光発電設備工事費5,880万円、水痘ワクチンおよび高齢者肺炎球菌予防接種委託料として142万円のほか、蔵王病院事業会計および水道事業会計への補助金をそれぞれ追加しました。

条例制定

 国が定めた、「子ども・子育て支援法」の創設に伴い、町でも地域の様々な子育て支援を充実させていくため3つの基準を定めます。
@蔵王町特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例
※幼稚園や保育所などの施設運営に関することです。
A蔵王町家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例
※利用定員19人以下となる保育施設などの施設整備と運営に関することです。
B蔵王町放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例
※小学校の放課後などに利用できる施設整備と運営に関することです。

人事

教育委員会委員
 9月30日で任期満了となる町教育委員会委員の佐藤譲さんを委員に選任することについて、議会で同意されました。任期は、平成29年9月30日までの3年間。


佐藤 譲さん
(72歳・新町)

 

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