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木造の宮中学校旧校舎
現在、町内の小中学校の校舎はすべて鉄筋コンクリート造ですが、それ以前は、子どもたちは木造校舎で学んでいました。今回は、地域の人々の思い出がたくさん詰まった「学び舎」のいまむかしをご紹介します。
昭和22年(67年前)、わが国の学校教育制度が大きく変わり、新たに中学校が設置されました。町内3つの中学校もこの年に開校しました。
当初は準備が追い付かず、各地区の小学校に併設してスタートしましたが、翌23年度中には各校とも現在地に新築移転しました。
終戦直後の当時、深刻な不況と物資不足にもかかわらず、各校とも校舎は木造2階建ての立派なものでした。その後、増築や改修を重ねながら使われましたが、やがて設備の立ち遅れや老朽化が目立つようになり、昭和54〜57年(32〜35年前)にかけて、順次鉄筋コンクリートの新校舎に建て替えられました。
今回ご紹介するのは、昭和56年(33年前)の宮中学校木造校舎の解体のようすです。新校舎が木造校舎の裏手に建てられたので、解体が進むに従って真新しい近代的な校舎が姿を表します。
解体が行われたのはちょうど卒業式の日でした。卒業生たちは、3年間の思い出がいっぱい詰まった木造校舎の「旅立ち」を見届けながら、慣れ親しんだ学び舎を巣立っていったのです。


木造校舎の解体が進むと、後ろに建つ新校舎が現れてきます(昭和56年3月17日)

昭和56年建築の宮中学校新校舎
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