町議会9月会議
   
平成24年度決算

 平成25年町議会定例会9月会議が、9月2日から9月18日まで開かれ、平成24年度の一般会計と5つの特別会計、2つの企業会計の決算認定や、平成25年度各種会計の補正予算、条例改正など、23の議案が可決されました。

町民協働のまちづくりのために、使われたお金
平成24年度決算額102億1,415万円


提案理由を述べる村上町長

 平成24年度の各種会計の決算額は表1のとおりです。
 一般会計と特別会計を合わせた決算額は、23年度と比較して、歳入では3億7,025万円減(3.4%)の106億3,698万円、歳出では2億5,211万円減の102億1,415万円となりました。
 歳入から歳出を引いた差引残額は4億2,283万円となりました。厳しい町の財政事情のなか、町の借金である町債の繰上償還などを積極的に行い、町の健全財政に努めました。



一般会計


昨年開催されたねんりんピック(ゲートボール)の様子

 町の主な事業を行う一般会計決算額の過去5年間の推移を示したのが図1です。グラフの線が大きく下降していますが、平成24年度は、東日本大震災に関連する復旧事業や災害救助費などの予算が前年と比べ大幅に減ったことが要因です。また、平成24年度一般会計決算額を23年度と比較したのが図2です。

歳入
 歳入の決算額は、前年度と比較して5億6,643万円の大幅減(8.0%)となりました。これは、東日本大震災に関連する国庫支出金、県支出金および地方交付税が大きく減額となったためです。
 繰入金の増額は、減債基金や各種基金からの繰入が大幅に増えたことが主な要因です。

歳出
 歳出の決算額は、東日本大震災関連事業などの減額が大きく、前年度と比較して3億7,756万円の大幅減(5.6%)となりました。
 主なものとして、東日本大震災復興基金積立金などが減額し、総務費が1億9,066万円減(17.5%)、ねんりんピック開催に伴う事業費が増えたほか、災害救助費が減額となり、民生費が9,546万円減(6.6%)、町道永野山の入平沢線改良工事費など土木費が5,640万円増(14.6%)となりました。また、町の借金(町債)の元利返済に充てる公債費は、繰上償還の実施により前年度から3億3,931万円増額し、歳出総額に対する構成比も15.9%となりました。

特別会計


長寿と健康を祝い敬老会が各地区開催されました(9月15日・永野地区敬老会)

 平成24年度の特別会計と事業会計の決算額は左の表のとおりです。

特別会計・事業会計決算額

会 計 名

歳入(収入)
歳出(支出)

国民健康保険

14億7,182万円

13億8,538万円

宮財産区

454万円

425万円

公共下水道事業

6億6,069万円

6億3,912万円

介護保健

9億4,687万円

8億7,107万円

後期高齢者医療

1億975万円

1億954万円

     

会 計 名

事業収益
事業費用

蔵王病院事業

4億2,963万円

4億1,311万円

水道事業

5億3,851万円

4億6,213万円

 

◆国民健康保険
 国民健康保険特別会計は、保険税の収入済額は、23年度に比べ573万円減額し、調定額に対する収入率は68.6%で、前年度より1.1ポイント上回り、毎年累積している収入未済額は1億5,,372万円となりました。

◆公共下水道事業
 公共下水道事業特別会計は、一般会計からの繰入金と国庫支出金、町債(借金)が歳入全体の73.9%を占めています。24年度末で町債残高は33億777万円です。

 また、公債費(町債の返済金)が3億4,311万円で、歳出全体の53.7%を占めています。

◆介護保険
 介護保険特別会計は、65歳以上の人が負担する介護保険料1億5,533万円と、40歳から64歳までの人が医療保険料と一緒に納付し、支払基金から交付される交付金2億4,369万円が歳入の主なものです。歳出のほとんどは、介護保険の給付費で8億1,535万円が支払われるなど、年々増加しています。

◆後期高齢者医療
 後期高齢者医療特別会計は、75歳以上の人などが負担する後期高齢者医療保険料7,031万円が、歳入全体の64.1%を占めています。
 歳出のほとんどは、県後期高齢者医療広域連合への納付金で、1億670万円となりました。

企業会計

◆蔵王病院事業
 蔵王病院事業会計は「公立病院改革プラン」に基づいた運営を行った結果、1,652万円の黒字決算となりました。
 23年度と比較して、外来患者数は267人増えて15,022人となり、入院患者数も67人増えて13,692人となりました。

◆水道事業

 水道事業会計は、収益から費用を差し引いた7,638万円の黒字で、平成19年度から6年連続の黒字決算となりました。
 このため、累積欠損金(赤字)は前年度より11.8%減少して4億2,795万円(税抜き)となりました。

人事

教育委員会委員
 9月30日で任期満了となった町教育委員会委員の我妻千代子さんに代わり、新たに佐藤良子さんを委員に選任することについて、議会で同意されました。
 任期は、平成29年9月30日までの4年間です。


佐藤 良子さん
(59歳・塩沢)

固定資産評価審査委員
 9月30日で任期満了となった町固定資産評価審査委員の佐藤晃一さんに代わり、新たに菊地治さんを委員に選任することについて、議会で同意されました。
 任期は、平成28年9月30日までの3年間です。


菊地 治さん
(60歳・七日原)



補正予算

一般会計予算総額 54億8,058万円
 平成25年度一般会計予算は、歳入歳出それぞれ、1億131万円を追加し、補正後の総額を54億8,058万円としました。歳入の主なものは、町税に5,979万円、地方交付税2,806万円、繰入金3,472万円を追加し、繰越金1,793万円を減額しました。
 歳出の主なものでは、役場西側駐車場整備工事および円田小学校職員駐車場のコンクリートブロック壁撤去工事費として120万円、震災に伴う地籍図データ座標補正業務費171万円、老人憩いの家改修工事費415万円、こけし館案内看板撤去工事費100万円、東根伊原沢防火水槽修繕事業補助金44万円、水道事業会計(上水道)補助金5,448万円、蔵王病院事業会計負担金補助3,139万円を追加しました。


初出荷から100年を迎え盛大にざおう梨まつりを開催。たくさんの観光客が梨を買い求めていました。

 

地方財政健全化法で見る町の財政状況

 「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」に基づき、財政の健全化判断比率として、4つの指標と公営企業の経営状況を示す指標を算定しました。

@実質赤字比率 【赤字なし】
 一般会計に赤字が発生した場合に指標が表されます。

A連結実質赤字比率 【赤字なし】
 すべての会計の赤字や黒字を合算し、町全体としての赤字が発生した場合に指標が表されます。

B実質公債費比率 【10.78%】
 借入金の返済額とこれに準じる額の大きさを指標化したものです。

C将来負担比率 【60.4%】
 一般会計の借入金など将来支払っていく可能性のある負担等の現時点での残高の程度を指標化したものです。

D資金不足比率 【資金不足なし】
 公営企業の資金不足を、公営企業の事業規模である料金収入の規模と比較して指標化したものです。

蔵王町の財政状況は健全です
 いずれの指標についても基準値を大きく下回っていますので、健全な状態です。町では、今後もこの指標を基に、将来における財政状況の安定を目指し、各種事業に取り組んでいきます。
 皆さんのご理解とご協力をお願いいたします。

問い合わせ先/まちづくり推進課 TEL0224−33−2212

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