町議会9月会議
   
平成23年度決算

 平成24年町議会第2定例会9月会議が、8月28日から9月11日まで開かれ、平成23年度の一般会計と5つの特別会計、2つの企業会計の決算認定や、平成24年度各種会計の補正予算、条例改正など、21の議案が可決されました。

町民協働のまちづくりのために、使われたお金
平成23年度決算額104億6,626万円


提案理由を述べる村上町長

 平成23年度の各種会計の決算額は表1のとおりです。
 一般会計と特別会計を合わせた決算額は、22年度と比較して、歳入では15億5,814万円増(16.5%増)の110億723万円、歳出では15億105万円増(16.7%増)の104億6,626万円となりました。歳入から歳出を引いた差引残額は5億4,097万円となりました。
 厳しい町の財政事情のなか、健全財政を維持することができました。



一般会計


東日本大震災の被害が大きかった円田地区

 町の主な事業を行う一般会計決算額の過去5年間の推移を示したのが図1です。平成23年度は、東日本大震災復旧のための補助金などにより、前年と比べ大きく上回りました。
 また、平成23年度一般会計決算額を22年度と比較したのが図2です。

歳入
 歳入の決算額は、前年度と比較して13億7,384万円の大幅増となりました。これは、町民税・固定資産税などの町税が7,302万円増(4.4%)や震災復旧補助金などとして国庫支出金や県支出金が増額したものです。

歳出
 歳出の決算額は、前年度と比較して12億6,978万円の大幅増となりました。主な増は、役場庁舎屋上に太陽光発電装置設置や町民タクシー運行委託、東日本大震災復興基金など総務費が1億1,308万円増(11.6%)、ねんりんピック事業や東日本大震災による災害援助など民生費が1億9,693万円増(15.7%)、仙南地域広域行政事務組合消防費負担金、消防庁舎の土地取得や放射能対策費など消防費が5,280万円増(25.1%)、東日本大震災による災害復旧事業に9億3,931万円増(1891.1%)となりました。
 また、町の借金(町債)の元利返済に充てる公債費は、前年度より3,344万円増額し、歳出総額に対する構成比も9.9%となりました。

特別会計


長寿と健康を祝い敬老会が各地区開催されました(9月9日・新町敬老会)

 平成23年度の特別会計と事業会計の決算額は下の表のとおりです。

特別会計・事業会計決算額

会 計 名

歳入(収入)
歳出(支出)

国民健康保険

13億5,896万円

12億9,982万円

宮財産区

363万円

323万円

公共下水道事業

6億9,378万円

6億3,709万円

介護保健

8億7,178万円

8億3,074万円

後期高齢者医療

1億198万円

1億135万円

     

会 計 名

事業収益
事業費用

蔵王病院事業

4億2,419万円

4億919万円

水道事業

5億1,131万円

4億7,773万円

 

◆国民健康保険
 国民健康保険特別会計は、保険税の収入済額は、22年度に比べ2,772万円増加し、調定額に対する収入率は67.5%で、前年度より3.3ポイント上回り、毎年累積している収入未済額は1億6,688万円となりました。

◆公共下水道事業
 公共下水道事業特別会計は、一般会計からの繰入金2億8,909万円と、町債(借金)1億8,280万円が歳入全体の68%を占めています。23年度末で町債残高は34億3,949万円です。
 また、公債費(町債の返済金)が3億9,688万円で、歳出全体の62.3%を占めています。

◆介護保険
 介護保険特別会計は、65歳以上の人が負担する介護保険料1億2,796万円と、40歳から64歳までの人が医療保険料と一緒に納付し、支払基金から交付される交付金2億3,629万円が歳入の主なものです。歳出のほとんどは、介護保険の給付費で7億7,533万円が支払われるなど、年々増加しています。

◆後期高齢者医療
 後期高齢者医療特別会計は、75歳以上の人が負担する後期高齢者医療保険料6,353万円が、歳入全体の62.3%を占めています。
 歳出のほとんどは、県後期高齢者医療広域連合への納付金で、9,901万円となりました。

企業会計

◆蔵王病院事業
 蔵王病院事業会計は費用縮減などの経営改善により、1,500万円の黒字決算となりました。
 22年度と比較して、外来患者数は869人減って14,755人となりましたが、入院患者数は81人増えて13,625人となりました。

◆水道事業
 水道事業会計は、収益から費用を差し引いた3,358万円の黒字で、平成19年度から5年連続の黒字決算となりました。
 このため、累積欠損金(赤字)は前年度より6.3%減少して5億433万円(税抜き)となりました。

人事

教育委員会委員
 10月20日で任期満了となる町教育委員会委員の伊藤敏克さんと佐藤久二雄さんに代わり、新たに菅原 子さんと堺康雄さんを委員に選任することについて、議会で同意されました。
 任期は、平成28年10月20日までの4年間です。


堺 康雄さん
(46歳・七日原)

菅原 礼子さん
(62歳・沢内)


主な条例制定

将来にわたり自然豊かな環境作りと保全を目的に
 10月1日から施行される環境基本条例は、良好な環境の保全と創造に関する基本理念や町・事業者・町民等の責任を明らかにするとともに、施策の基本となる事項を定め、これに基づく施策を総合的かつ計画的に推進します。
 さらに、将来にわたり町民が健康で文化的な生活を営むことができる良好な環境を確保することを目的としています。
 条例の基本理念は、
@豊かな環境の恵みを享受するともに、この環境を将来の世代へ継承していくこと。
A町、町民、事業者等がその責務に応じた公平な役割分担の下に、環境への負荷の少ない持続的発展が可能な社会(資源循環型社会)を構築すること。
B地球環境の保全は、人類共通の課題であり、積極的に推進すること。
の三点を挙げています。
 今後この条例をもとに、町民や事業者の皆さんの意見を伺いながら、生活環境の保全や循環型社会の形成と廃棄物対策などの基本方針を盛り込んだ環境基本計画を策定することにしています。

復興産業に伴う事業所等の新設・増設の固定資産税の免除
 「東日本大震災復興特別区域法」に基づき、復興計画で定められた「復興産業修正区域(ものづくり特区)」において、指定事業所等の新設または、増設した際に係る固定資産税の免除を行うための条例を制定しました。

補正予算

一般会計予算総額64億3,632万円
 平成24年度一般会計予算は、歳入歳出それぞれ、4億1,319万円を追加し、補正後の総額を64億3,632万円としました。  歳入の主なものでは、町税に4,005万円、地方交付税7,917万円、国庫補助金2億1,501万円、繰入金5,464万円、繰越金3,761万円を追加し、県支出金1,956万円を減額しました。
 歳出の主なものでは、ポリオ予防接種委託料406万円、農産物安全・安心キャンペーン事業推進費80万円、観光PRキャラクター制作委託費160万円、合併浄化槽補助金207万円、太陽光発電システム設置補助金280万円、道路維持補修工事費172万円、円田地区公民館トイレ改修工事費260万円、農業用施設災害復旧工事費1,280万円、公共土木施設災害復旧工事費3億2,370万円を追加しました。


梨まつりの様子。たくさんの観光客が足をとめ、みずみずしい梨を購入していました。(9月9日)


地方財政健全化法で見る町の財政状況

 「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」に基づき、財政の健全化判断比率として、4つの指標と公営企業の経営状況を示す指標を算定しました。

@実質赤字比率 【赤字なし】
 一般会計に赤字が発生した場合に指標が表されます。

A連結実質赤字比率 【赤字なし】
 すべての会計の赤字や黒字を合算し、町全体としての赤字が発生した場合に指標が表されます。

B実質公債費比率 【11.8%】
 借入金の返済額とこれに準じる額の大きさを指標化したものです。

C将来負担比率 【76.8%】
 一般会計の借入金や、将来支払う可能性がある負担など、現時点での残高の程度を指標化したものです。

D資金不足比率 【資金不足なし】
 公営企業の資金不足と料金収入の規模を比較して指標化したものです。

蔵王町の財政状況は健全です
 いずれの指標についても基準値を大きく下回っていますので、健全な状態です。町では、今後もこの指標を基に、将来における財政状況の安定を目指し、各種事業に取り組んでいきます。
 皆さんのご理解とご協力をお願いいたします。

問い合わせ先/まちづくり推進課 TEL0224−33−2212

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