町議会3月会議
  ・給食費保護者負担金を据え置き値上げ分、町で全て負担
・厳しい財政状況の中2年連続の増額!!
・21年度予算の主な使いみち
・特別会計・事業会計20年度 補正予算主な条例制定・改正

給食費保護者負担金を据え置き値上げ分、町で全て負担


議会の冒頭、施政方針を述べる村上町長

 3月2日から12日にかけて、平成21年町議会定例会3月会議が開かれ、平成21年度の一般会計や特別会計の予算など、27の議案が原案どおり可決されました。
 定例会初日、村上町長は「平成21年度を迎えるにあたり、昨年に引き続き、蔵王町≠ノ「誰もが住んで良かった」と言えるような、安全と安心そして心豊かに暮らせる、健全で活力ある地域社会を町民の皆さまと共に歩み、共に汗を流し、「町民協働のまちづくり」を目指していくこと。そして、英断をもって町政を進めて行けば必ずや未来が開けてくると信じて、町政運営に取り組んでまいりたいと考えております」と、今年度のまちづくりに向けた施政方針演説を行いました。

◆「5本の柱」のまちづくり
 町長就任以来、「開かれた町政を目指す行財政改革の推進」、「活力ある蔵王の産業づくりと観光の充実」、「生活環境の充実」、「蔵王の自然と共生する教育の充実」、「子育て支援と高齢者が共存できるまちづくり」を5本の柱とし、町民の皆さまと共に歩むまちづくりに取り組みたいと思っておりますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

◆行政改革の継続と子育て支援の充実
 わが町は合併をしないで「単独のまちづくり」を決定し、特別職の給料カットや職員数の削減、そして、町民の皆さまにも痛みを伴う行財政改革をさせていただきました。
 昨年、「行政改革推進室」は廃止しましたが、引き続き行財政の改革は継続してまいります。
 国や県からの負担金・補助金の削減が進む中で、今後も国民健康保険や後期高齢者医療、介護保険における社会保障費の増大により、これら特別会計への繰出金の増加が予想されます。
 財政を立て直し、健全化していくということは、非常に重要なことで町民の皆さまには、負担が増えたことなどが実感されることが多いと思われます。
 しかし、少子高齢化社会における介護・疾病予防など福祉増進や生まれてくる子どもが少なくなって、将来の町が心配される中で、安心して子育ての出来る環境づくり、子どもたちの安全の確保と今まで以上に子育て支援の充実を図らなければなりません。
 そこで、平成21年度の当初予算編成に当たり、子育て支援事業として、子ども医療費の助成は小学校6年生までの無料化を継続することや、すこやか養育助成金を30万円から50万円に増額、妊婦健診公費助成の回数も現在の5回から14回に増やし、その全額を助成します。
 また、学校給食の食材などの値上がりにより賄材料費が前年度と比較して5l程増加し、児童・生徒の給食費保護者負担金の値上げが検討される中、一般財源を約380万円を投入して、負担金を据え置きとすることに決定しました。

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厳しい財政状況の中2年連続の増額!!
一般会計予算総額 49億1,000万円

 平成21年度一般会計の当初予算は、前年度に引き続き「蔵王町行政改革推進計画」に沿い、長期的展望に立ち、健全財政を維持できるよう考慮しながら、予算編成にあたりました。
 その結果、20年度に比べ9,000万円(1.9l)増加し、49億1,000万円となりました。

歳 入
 歳入では、固定資産税が3年ごとの評価替えの年度にあたり、地価の下落などにより20年度当初予算と比較すると、町税が7,583万円(4.2l)減の17億2,091万円を計上。地方交付税は前年度実績を基に6,000万円増の16億円を計上しました。
 歳入予算は、厳しい財政状況の中、見込まれる最大限の額を計上した予算編成となりました。

歳 出
 歳出では、引き続き行財政改革を推進し、計画的な行財政運営を行うとともに、事務事業を的確に執行し、最小の経費で最大の効果を得ることを認識した予算編成といたしました。
 また、減債基金積立金(貯金)に3,142万円計上し、将来の計画的な公債費(借金の返済額)の繰り上げ償還に備えます。

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一 般 会 計
20年度予算の主な使いみち


災害時に町民の皆さまが正確で、素早く行動できる情報を分かりやすく提供することにより、
人的災害を防ぐことを目的とした「町防災マップ」を4月に全世帯に配布。安心・安全な避難行動を行うため、
今年度は防災マップに記載されている指定避難所への案内誘導看板を設置。

災害に強いまちづくりのために

◆円田・平沢小学校校舎耐震補強工事費 2,944万円
◆遠刈田中学校体育館耐震補強工事費 520万円
◆指定避難所案内誘導看板設置工事費 320万円

美しい快適なまちづくりのために

◆「環境保全宣言の町」立看板設置工事費 180万円

活気あるまちづくりのために

◆遠刈田温泉ループバス運行助成金 69万円
◆来年5月開催予定の「(仮称)ツール・ド・蔵王」自転車レース負担金 200万円
◆平沢地区農業用水路改修事業補助金 424万円

健やかなまちづくりのために

◆小学校6年生までの医療費を無料にする、子ども医療費 3,525万円
◆中学校3年生を対象としたインフルエンザ予防接種委託料 79万円
◆妊婦検診を5回から14回まで完全無料化にするための妊婦健康診査委託料 1,041万円
◆支給額を30万円から50万円に増額するためのすこやか養育助成金 570万円


子どもたちの健やかな成長のため、町は子育て世帯を応援し続けます(3/13 妊婦・乳幼児相談)

学び楽しむまちづくりのために

◆学校給食調理賄材料費(食材などの値上げ分を全額町が負担し、給食費保護者負担金据え置き) 6,154万円
◆「特別支援員」を1名を増やし、7名体制にするための特別支援教育支援員賃金 853万円
◆B&G海洋センター施設改良工事費 3,220万円
◆平沢小学校・遠刈田中学校洋式トイレ設置工事費 545万円
◆円田小学校水道管改修工事費 863万円
◆県天然記念物「弥陀の杉」樹勢回復作業委託料 133万円
◆昨年5月に破損した平沢だ るま堂社務所補償費 292万円

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特別会計・事業会計
 20年度補正予算
 主な条例制定・改正


介護予防講演会で自宅でも簡単にできるいすを使ったストレッチを学ぶ参加者たち。
日ごろから介護が必要な状態にならない健康づくりが大事です(2/26)

 

六つの特別会計総額30億910万円
 平成21年度の特別会計の歳入歳出予算額と事業会計の収支見込額は左の表のとおりです。
 特別会計の予算額を20年度当初予算と比較すると、国民健康保険特別会計は、保険給付費や老人保健拠出金などが減ったことにより9,500万円の減額、老人保健特別会計は、後期高齢者医療特別会計に移行したため、1億5,920万円の大幅な縮小となっています。
 一方、介護保険特別会計は、介護報酬の見直しや介護サービス利用者の増加で保険給付費の増額が見込まれることなどから、1億400万円増加しました。
 公共下水道事業特別会計は、将来の事業健全化を図るため、借金の繰り上げ償還2億6,994万円を計上しました。

事業会計、経営健全化に向けた予算編成

 蔵王病院事業会計は、7,835万円の赤字が見込まれ、依然厳しい経営が続いていますが、20年度に比べ収入は1,231万円減少したものの、支出も徹底した経費の見直しにより、1,937万円減少と前年度に引き続き経営改善を図る予算となりました。
 水道事業会計は、前年度同様単年度では1,460万円の黒字を見込み、累積赤字のさらなる縮小を図る予算としています。

主な条例制定・改正
すこやか養育助成金50万
 子育て支援をさらに充実するため、第3子以降を出生したときに支給するすこやか養育助成金を30万円から50万円にするため、条例の一部を改正しました。

介護保険料を引き下げ

 介護保険法等の改正により、国から「介護従事者処遇改善臨時特例交付金」が交付されるのに伴い基金条例を制定しました。
 また、今年度から23年度までの3年間の65歳以上の介護保険料を、前期の保険料より約1.4l軽減するため条例の一部を改正しました。(9ページ参照)

補正予算
平成20年度一般会計予算53億3,252万円
 平成20年度一般会計は、歳入と歳出予算それぞれ2億9,334万円を追加し、補正後の総額を53億3,252万円としました。
 歳入の主なものでは、固定資産税などの町税4,245万円を追加し、町債(借入金)3,060万円を減額しました。
 歳出の主なものでは、定額給付金事業2億1,868万円、子育て応援特別手当事業856万円を追加しました。

平成21年度予算額

特別会計

会 計 名

歳入・歳出予算額

国民健康保険

13億3,000万円  

老 人 保 健

640万円  

介 護 保 険

8億9,800万円  

後期高齢者医療

1億650万円  

公共下水道事業

6億6,300万円  

宮 財 産 区

520万円  

 

事業会計

会 計 名

収益的収支の見込額

蔵王病院事業

収入

3億3,132万円 

支出

4億967万円 

水道事業

収入

5億4,860万円 

支出

5億3,400万円 

 

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