「誰もが住んで良かった」
と言えるまちづくり
   

平成18年度 村上町長の町づくり基本方針


議会の冒頭、施政方針を述べる村上町長

 3月6日から30日にかけての25日間、平成18年第1回町議会定例会が開かれ、平成18年度の一般会計や特別会計の予算など、44の議案が原案どおり可決されました。
 定例会初日の3月6日、村上町長は「平成18年度を迎えるにあたり、蔵王の未来に思いを馳せる大きな志を常に胸に抱き、あふれる情熱をよりよき改革の言葉に込めて、『がんばろう!あらたなZAOに向かって!』をスローガンに、本町がさらに躍進いたしますよう、皆さんと一緒に知恵を出し合い、汗を流し、英断をもって町政運営に取り組んで行きたい。先人たちが育んできた蔵王町が『誰もが住んで良かった』と言えるように、強い決意と行動力をもって行政改革を推進してまいります」と、今年度の町づくりに向けた施政方針演説を行いました。

基本方針

◆新たな50年の第一歩
 私が町長就任以来申し上げてきました、「開かれた町政を目指す行政改革の推進」、「活力ある蔵王の産業づくりと観光の充実」、「生活環境の充実」、「蔵王の自然と共生する教育の充実」、「子育て支援と高齢者が共存できる町づくり」を5本の柱とし、新たな50年を切り拓く第一歩として、町民の皆さまと共に歩んで行こうと思っておりますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

◆安全・安心・心豊かに
 町民協働のまちづくりを目指して、町民の幸せを願い、美しい豊かな自然がある蔵王町の現状と未来を共に考え、自然環境と水資源の保全を図り「町民の生活と安全を守るための施策づくり」に努めてまいります。
 また、町独自の蔵王ブランドを創り、それを活かして、農業と観光の振興に全力で取り組んでいくことを町政運営の基本方針として事業を進めてまいります。

◆行政改革をさらに推進
 町の財政運営はこれまで以上に非常に厳しく、現在の状況では、平成19年度末には財政調整基金が枯渇し、予算編成ができなくなるような危機的状況にあります。
 このため、2月に行われた第一回議会臨時会では、行政改革の一環として各種使用料・利用料の改定、区長・消防団員などの報酬の引き下げをお願いし、この状況を乗り切ろうとしている所であり、4月から「行政改革推進室」を立ち上げ、幼稚園等の教育施設、出張所など各種施設の統廃合や行政区及び選挙投票所の再編、事務事業の見直し等を進めてまいります。


▲改革は一部の人だけではなく、全員が変わろうと意識 しなければならない。
(3/2・第8回役場トップ講演会、椛王ニコン・遠藤元取締役社長

災害に強い町づくりのために

◆小型動力消防ポンプ積載車4台を配備
 町の消防力の向上を図るため、今年度中、消防団に小型動力消防ポンプ積載車4台を配備し、町消防団すべての分団で20台の配備を完了いたします。

◆学校施設の耐震対策
 近い将来に発生が予想される宮城県沖地震に備えて、学校施設耐震対策を進めます。
 具体的には、永野小学校校舎・宮中学校体育館の耐震診断を行うと共に、宮小学校校舎の耐震補強工事の設計を実施します。また、実施設計の終了している遠刈田小学校体育館の耐震補強工事を行います。

活気ある町づくりのために

◆小村崎地区コミュニティセンター(仮称)への助成
 (財)自治総合センターの宝くじ助成と併せて、小村崎地区コミュニティセンター(仮称)建設の助成を行います。

◆町独自の蔵王ブランド
 農林課と商工観光課を統合することにより、グリーンツーリズムを中心とした農業と観光の連携・さらなる推進に取り組みながら、蔵王の自然や景観なども含めたすべてを町独自の「蔵王ブランド」とした銘柄の確立に努め、事業を進めます。
 農業分野では、つるむらさき、なし、ブルーベリー等の産地育成のため園芸特産重点強化整備事業に取り組み、施設・機械の整備を進め、引き続きその振興に努めます。
 観光分野では、遠刈田温泉活性化事業による新共同浴場「神の湯」オープンに伴い、観光拠点の一つとして遠刈田温泉市街地の活性化と観光客の増加を目指します。
 また、町観光協会の組織改変を行い、本年度から民間主導型の協会として観光の推進を図るよう、支援・指導をして行きます。

学び楽しむ町づくりのために

◆教育委員会の組織を再編
 社会教育課・公民館・文化会館・図書館を生涯学習課に改め、ございんホールが生涯学習の拠点となり、町民の交流と文化に親しみ学習のよろこびを得ることの施設として、より多くの方に利用して頂けるよう、一層の活用を図ってまいります。

健やかな町づくりのために

◆地域包括支援センター・子育て支援センター設置
 福祉分野では、引き続き高齢者いきがい活動支援通所事業、温泉利用デイサービスを拡大し、健康づくりと日常生活の支援指導、そして新たに地域包括支援センターを設置して介護予防に取り組みます。
 新規事業として、子育て支援センターを保健福祉課内に設置し、子育てに関する情報の提供、悩み相談など子育て支援の窓口を一本化して総合的に支援してまいります。
 また、子育てを行う保護者の負担を軽減するため、新生児(乳幼児)に対して「おむつ券」の支給助成を行います。
 さらに、障害者自立支援法に基づき障害者計画並びに障害福祉計画を策定し障害児者とその家族を支援してまいります。

美しい快適な町づくりのために

◆計画的に道路整備を推進
 ふるさと農道整備事業「東根北部線」は継続事業として進めてまいります。また、曲竹明神河原1号線は平成19年度の完成に向けて努力してまいります。
 町道永野山の入平沢線の道路改良事業は、昨年から用地買収等を進めてきましたが、本年度から本格的な工事に入ります。
 町の財政状況は、従来にも増して厳しい状況ですが、限られた財源を重点的に配分しながら、計画的に補修等を行い安全の確保に努めて行きます。


▲新しい町の魅力づくりとさらなる観光振興のため、観光協会も組織を改変。
新しく生まれ変わります。(3/27・観光協会臨時総会)

 

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