9月議会 定例会
 
町水道料金改定にご理解を

平成18年4月から値上げを実施

町民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします


 現行の水道料金は、平成10年4月に改定以来、7年間据え置きとしてきましたが、累積欠損金の増加や、仙南・仙塩広域水道の受水料金の値上げによる経費の増加、さらに、老朽管更新事業など、今後も経費の増加が見込まれ、現行料金での水道事業経営が大変厳しくなっています。
 これらを踏まえ、平成18年4月から、平均で21.6%の料金改定をすることになりました。


老朽管改修など計画的に進められてきました(北原尾地区)

はじめに
 水道は、町民が健康で文化的な生活を営むため、必要不可欠な施設であり、常にきれいな水を安定供給しなければならない使命をもっております。
 このため、計画的な水道施設の整備拡充や老朽管改修を行ってきましたが、今後、維持管理、施設更新の時期を迎え、更に経費の増加が見込まれます。
 また、水道事業の経営については、独立採算制を建前とし、事業運営にかかる経費については、水道料金で賄わなければならない一面を持っております。
 今後の水道財政事情は、施設整備に伴う借入金返済の増加や石綿管の改修工事等、継続的な経費の負担が見込まれます。

料金改定の主な理由
 これまで、経費節減など経営努力に精一杯努めて参りましたが、このまま推移しますと、水道事業経営に支障をきたし、安全で安定した給水と、健全な経営も危ぶまれることから、この度、次のような理由により、水道料金を改定させて頂くことになりました。
@平成4年度から赤字が発生し、累積欠損金は、平成16年度末で6億2,021万円となり、今後の赤字額の縮小を図る。
A平成18年4月に、仙南・仙塩広域水道の受水料金の値上げ(約7.2%)が決定されたことによる経費の増加。
B給水戸数が20〜30世帯という地区に対しても給水区域とするため、多額の設備投資をしてきたこと。
C老朽管更新事業等に伴う企業債元利償還金の増額など、今後も経費の増加が見込まれること。

町水道料金の新旧比較(抜粋)

基本料金(1か月)

量水器口径

現  行

改定後

13mm

1,100円   →

1,300円

20mm

1,800円   →

2,400円

25mm

2,500円   →

3,500円

30mm

3,500円   →

4,900円

水量料金(1平方メートルにつき)

1〜10平方メートル

100円   →

110円

11〜20平方メートル

130円   →

150円

21〜50平方メートル

150円   →

180円



健全な経営を目指して

 平成10年度の料金改定時においても、水道事業会計の単年度赤字額は約5,300万円でした。  その後の計画では、平成13年度に仙南・仙塩広域水道の受水料金の値上げ(約11.7%)と同時期に、町の水道料金も約28%の値上げをする予定でしたが、当時、住民負担の軽減ということから実施されませんでした。したがって、毎年水道事業会計が赤字経営となっており、平成16年度末には約6億2千万円の累積欠損金を抱えることになりました。
 そこで、単年度の赤字を解消し、長期的な健全経営をするために料金改定の必要が生じています。

水道料金計算例
口径13mmで月20平方メートル使用した場合(一般家庭での1か月の水道平均使用量)


一般会計からの補助金
 仙南地域の市町村のうち、白石市、大河原町、柴田町の1市2町では、一般会計から水道事業会計への繰出金は出していません。
 当町では、これまでにも、毎年約6千万円の繰り出しを行っており、水道料金の値上げを抑えてまいりました。今後とも、このような考えで水道事業会計を運営していきます。

仙南地域の水道料金
 現行と改定後の町の水道料金を、仙南地域各市町村と比較したのが上のグラフです。
 改定後の料金と比較しても、中間に位置することがわかります。
 町民の皆様方には、町の水道財政事情をご理解のうえ、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 詳しくは、町水道事業所まで。TEL0224−33−3000

 

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