健康一口メモNo178
「痴呆（症）から認知症に」

仙南サナトリウム　西條尚男先生

　厚生労働省は、痴呆（症）（ちほう・しょう）に対する誤解や偏見の解消を図る一環として、一般用語・行政用語としての「痴呆（症）」のかわりに「認知症（にんちしょう）」を用いる事にしました。似ている言葉（医学用語）に「認知障害（にんちしょうがい）」、「軽度認知障害（けいどにんちしょうがい）」があります。
　「認知障害」は、言葉のやりとりができない、適切な認識ができない（今の時間がわからない、自分が今どこにいるのかわからない等）、道具を使うことができない、手順をふむ作業ができない等の脳の働きが低下した状態をいいます。「認知障害」は、いろいろな病気が原因で生じます。（高齢者に限ったことではありません。）「軽度認知障害」とは、病的なもの忘れがあるが、日常生活に支障がないもの。一般の高齢者と比べるとアルツハイマー型認知症になる率が高いことが示され、近年注目されています。
　「認知」がついた言葉（用語）がいろいろで混乱してしまいますが、お間違えのないようにご注意ください。

地域で自主的にひらく
健康教室・健康相談会の講師・相談医を紹介します！

　宮城県保険医協会は、開業保険医を中心とする医師・歯科医師約1700余名で構成する団体で、県民の健康確保と医療の充実・向上を目指す活動をしています。
　協会では、町内会、婦人会、老人クラブ等各団体や各種サークルの皆さんが開催する健康教室・健康相談会に講師や相談医を紹介します。講師料等については心配なく開催いただけるよう、原則的には協会が負担します。各団体・サークルで健康教室・健康相談会の開催を計画の際には、当協会・事務局までお問い合わせいただきますよう案内申し上げます。
　連絡・問い合わせ先／宮城県保険医協会・事務局
　TEL022−265−1667　FAX022−265−0576
　〒980−0014　仙台市青葉区本町2−16−3（小西ビル6F）

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