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健康一口メモNo177
「麻酔科ってお医者さんなの?」
公立刈田綜合病院 麻酔科 長谷川淳一 先生
これは、私の子供が少年野球チームにお世話になっていた頃(8年程前)に、チームの親御さんから受けた質問でした。「一応他のお医者さんと同じように医学部を卒業しています」とお答えいたしましたが、麻酔科への認知度は、つい最近までこの程度だったと思います。昨年、新聞やテレビなどで麻酔科医不足が大きく報道され、麻酔科医の存在と重要性が多くの方々にご理解いただけたのは、私たち麻酔科医にとっては朗報?と言えるのかもしれません。
さて、私たち麻酔科が行っている麻酔は大きく分けて全身麻酔と脊髄麻酔(いわゆる下半身麻酔)があります。全身麻酔では完全に眠ってしまいますので、手術中の記憶はまったく無く目が覚めた時には手術は終わっています。脊髄麻酔は、昔からいわゆる盲腸や脱腸、足の骨折の手術の際に用いられてきた麻酔方法で、脊髄の隙間から注射をします。脊髄麻酔では、下半身は完全に感覚が無くなりますが意識ははっきりしたままです。これら二つの麻酔方法にはそれぞれ長所と短所がありますが、麻酔学の進歩により全身麻酔の安全性が極めて高くなった現在では全身麻酔を選択する場合が多くなりました。ただし、80歳を超えた高齢の方の足の骨折などの場合では、心臓や肺、腎臓などへの影響も考え麻酔科医の判断で脊髄麻酔を選択することもあります。
しかしながら、皆様ご存じのようにすべての医療行為はある程度の危険性を伴います。もちろん麻酔も100%安全とは言えません。手術を受けられる方は、麻酔に関する安全性を確保するためにも、その病院に信頼できる麻酔専門医がいるかどうかまで、十分にお調べくださいますようお願いいたします。
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