歳入(収入)
〜町債や基金繰り入れ増額で対応 |
◆一般会計歳入予算の内訳
平成15年度一般会計の当初予算は、仮称ふるさと公民館建設工事が本格化することなどから、14年度に比べ4億8,100万円(8.3l)増加し、総額で63億円になりました。
歳入の主なものを14年度当初予算と比べると、町税が1億6,859万円(8.7l)、地方交付税が1億円(6.3l)減少。農村総合整備モデル事業の補助金がなくなったことなどから、県支出金も30.5l減少しました。
一方、町道「立目場線」、「下別当2号線」改良工事費の増加や町営住宅建設、支援費事業開始などに伴い、国庫支出金は45.8l増加。仮称ふるさと公民館建設工事などのために借り入れる町債は、117.7l増加しました。
町の大きな財源となっている町税や地方交付税が落ち込む中、仮称ふるさと公民館建設工事などに取り組んでいくため、財政調整基金、ふるさと創生特別事業基金などからの繰入金は18l増加しました。
一般会計 歳出(支出)
仮称ふるさと公民館建設費に約8億8千万円応 |
◆一般会計歳出予算の内訳
歳出では、厳しい財政状況の中でも、町民の生活向上などを図るため、人件費や経費の削減を行うとともに、事業の優先度などに応じた重点配分を行いました。
歳出の項目別に14年度の当初予算と比較すると、仮称ふるさと公民館の工事費などが計上された総務費は4億8,203万円(44l)増加。支援費事業開始などに伴い、民生費は1億2,192万円(17l)、町道立目場線、下別当2号線改良工事費の増加や総合運動公園整備工事、町営一本松住宅改築工事に着手することなどから、土木費は19l増加しました。
一方、農村総合整備モデル事業の補助事業完了などに伴い農林水産業費は2億8,464万円(46l)、村田衛生センター廃止に伴う負担金の減少などにより衛生費は916万円(2l)減少しました。
教育費は、新たに仮称ふるさと公民館開設準備費5,395万円が計上されたものの、B&G海洋センタープール上屋シート張り替え工事の完了や、業務委託を進め人件費、経費などの削減を図った結果、14年度と同じ程度の予算額となりました。
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特別会計
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平成15年度の特別会計の歳入歳出予算額と事業会計の収支見込額は左の表のとおりです。
各会計の予算額を14年度当初と比較すると、国民健康保険特別会計は、医療費や介護保険への納付金が増えたことから5,980万円(6l)増加しました。
老人保健特別会計は、昨年10月から対象年齢が引き上げられたなどに伴い6,600万円(5l)減少、公共下水道事業特別会計は、工事費が減ったことから5,073万円(8l)減少。介護保険特別会計は、介護サービスの増加が見込まれるものの、経費削減を図りほぼ前年度並みの予算額となりました。
特別会計
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蔵王病院事業会計は、14年度に比べ支出は3lの削減を見込むものの、収入も4.1l減少すると見込まれ5,408万円の赤字予算となっています。
水道事業会計は、収入が0.2l増加する一方、支出は0.5l削減を見込んでおり、経営状況が改善されるものの7,380万円の赤字が見込まれ、厳しい経営が続いています。
平成15年度予算額
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特別会計
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会 計 名
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歳入・歳出予算額
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国民健康保険
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10億3,400万円
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老人保健
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13億8,400万円
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介護保険
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5億2,560万円
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公共下水道事業
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5億9,800万円
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宮財産区
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378万円
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事業会計 | ||
会 計 名
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収益的収支の見込額
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蔵王病院事業
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収入
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4億863万円
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支出
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4億6,270万円
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水道事業
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収入
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4億7,975万円
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支出
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5億5,355万円
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総務費では
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◆「仮称ふるさと公民館」建設のため 8億7,848万円
雄大な蔵王連峰を一望できる仮称ふるさと公民館建設予定地
◆「宮交仙南バス」の運行委託などバス路線を維持するために 866万円
◆町税の課税や徴収のため 1億5,164万円
◆戸籍や住民基本台帳の管理などに 5,003万円
民生費では
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◆国民健康保険、老人保健、介護保険の各特別会計への繰出金に合計で 2億388万円
◆障害がある人の支援に 1億6,401万円
◆「老人憩いの家」の管理・運営に 2,791万円
大勢のお客さんでにぎわう老人憩いの家
◆児童手当やあったか支援金、すこやか養育助成金に 合計で5,505万円
◆2つの町保育所の管理・運営に 1億2,513万円
◆児童館(5館)の管理・運営に 4,898万円
衛生費では
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◆健康を守るための各種健康審査や検診などを実施するために 7,431万円
◆ごみ、し尿の処理に 1億7,512万円
◆合併浄化槽設置補助に 1,274万円
◆蔵王病院への補助金、出資金に 5,962万円
◆公立刈田綜合病院への負担金・出資金に 5,208万円
◆水道事業への補助・出資金に 6,133万円
農林水産業費では
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◆農業振興のための各種補助金や負担金に 3、662万円
◆家畜排せつ物処理施設設置補助金など畜産業振興に 1,300万円
◆生産調整(転作)対策に 2,280万円
◆ほ場整備事業の推進に 2,798万円
◆仙南広域農道県営事業の負担金に 4,255万円
◆東根北部線などふるさと農道の整備事業に 1,759万円
◆森林整備地域活動支援交付金など林業振興に 1,638万円
商工費では
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◆中小企業振興や地域活性化など商工振興に 5,199万円
◆観光施設の整備、観光PRやイベント開催の助成などに 4,232万円
毎年大勢のお客さんでにぎわう「蔵王まるごとフェスティバル&大道芸」
土木費では
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◆町道の維持補修・除雪などに 6,126万円
◆立目場線、下別当2号線など、町道の整備や改良に 4億4,286万円
◆公共下水道事業特別会計への繰出金に 2億6,855万円
◆園内通路舗装など、総合運動公園の整備に 4,040万円
◆町営一本松住宅改築の工事費・事務費に 3,826万円
消防費では
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◆常備消防を維持するために(仙南地域広域行政事務組合へ) 1億3,850万円
◆消防ポンプ車や車庫など消防施設の整備に 2,890万円
教育費では
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◆小・中学校、幼稚園の管理・運営に 2億6,332万円
◆学校給食を作るために 1億3,922万円
◆公民館の維持管理や公民館事業に 7,091万円
◆仮称ふるさと公民館開設準備、図書購入のために5,395万円
公債費では
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◆町債(町の借金)の元利返済に 7億5,397万円