東白石駅駐輪場整備、狂牛病による畜産農家支援などのため
一般会計予算に3,530万円を追加

    

左)議会の様子
右)月末の完成に向け工事が進む曲竹北地区コミュニティ集会施設

 12月17日から20日にかけて、平成13年第4回町議会定例会が開かれ、平成13年度一般会計や各種特別会計の補正予算、条例改正など12の議案が原案どおり可決されました。

補正予算
一般会計予算総額 58億2,753万円に
 平成13年度一般会計予算は、歳入(収入)と歳出(支出)にそれぞれ3,530万円を追加し、総額を58億2,753円としました。

歳入(収支)
 歳入の主なものでは、町民税の減税補てんなどに充てる町債(町の借入金)に1億280万円、農村総合モデル事業の補助金など県支出金に2,412万円、町民税(法人)に2,000万円を追加する一方、財源不足などに対応するため積み立てている財政調整基金からの繰入金を1億3,000万円、特別土地保有税を1,350万円減額しました。

歳出(支出)
 今回の一般会計歳出補正予算では、つぎのような事業が予算化されました。
◆東白石駅に駐輪場を整備
 JR東北本線東白石駅に駐輪場を整備するため261万円の予算を計上しました。この駅は白石市白川地区にあるものの、利用者の大半は宮地区を中心とする蔵王町の住民が占めるため、白石市と蔵王町で協議のうえ、整備費用を折半することになりました。
  東白石駅は、平成12年12月のダイヤ改正以降、停車する列車本数が倍増したこともあり利用者が増加する一方、無人駅で周辺に民家がないことなどから、自転車盗難などがたびたび発生していました。こうしたことから宮地区防犯協会や宮区では、清掃活動などを通して利用者のマナーアップを呼びかけるとともに、駐輪場整備など駅舎周辺の環境整備の必要性を訴えていました。
◆狂牛病騒動による畜産農家の減収補てん対策を実施
 現在、大きな社会問題となっている狂牛病騒動に伴い、肉用牛の出荷繰り延べ、価格の低迷などによって、畜産農家の収入が激減していることから、町独自の救済対策に712万円の予算を計上しました。
 10月末現在、町内で牛を飼っている畜産農家は、酪農を含め112戸で、牛の飼育頭数は約6,100頭。国、県などでも支援対策を実施していますが、と畜場での全頭検査の体制整備の遅れなどから、今後も出荷繰り延べなどの影響がしばらく続くものと見込まれるため、支援対策を決めたものです。(関連記事へ)
◆役場1階ロビーを改修
 役場庁舎一階の展示ホールを改修し、待合ホールや総合案内カウンターを整備するため910万円の予算を計上しました。
◆集落農道整備事業費を追加
 集落農道整備などを進めるため、農村総合モデル事業費に2,100万円を追加しました。

    

左)駐輪場整備が待たれるJR東北本線東白石駅
右)保育所の子どもたちと地域の高齢者のふれあい(11/20 永野永寿会会員が永野保育所でもちつきをしました)

給与改定
 11月30日、第3回町議会臨時会が開かれ、町職員などの給与改定が行われました。
  国家公務員に対する人事院勧告の趣旨に沿った今回の給与改定では、2年連続で給料額の改定が見送られたほか、12月に支給される期末手当の支給率が0.05か月分引き下げられる一方、暫定的に特例一時金3,756円が3月に支給されることになりました。
 町長・助役・収入役・教育長の給与、議会議員の報酬についても期末手当の支給率が0.05月分引き下げになりました。
 この改定に伴い、特別会計などを含む一般職、特別職を合わせた人件費は198万円減額。さらに職員の各種手当の縮減や議員の欠員などを含め、12月議会定例会で1,468万円の人件費を減額補正しました。

人 事
◆監査委員に熊澤正美さん
 蔵王町監査委員の我妻三男さん(北境)が辞任したことから、後任の監査委員に熊澤正美さん(曲竹北・64歳)を選任することについて、議会で同意されました。
◆固定資産評価審査委員会委員に相澤榮一さん再任
 蔵王町固定資産評価審査委員会委員の相澤榮一さん(遠刈田・54歳)が、12月22日で任期満了を迎えたことから、相澤さんを再度選任することについて、議会で同意されました。
◆人権擁護委員候補者に現職3名を推せん
 3名の人権擁護委員が、3月31日で任期満了を迎えることから、再度候補者として推せんすることについて、議会で同意されました。
 堀内三夫さん(新町・68歳)   木村節子さん(遠刈田・65歳)   竹花純栄さん(永野・50歳)

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狂牛病発生による畜産農家の救済制度
 と畜場で実施しているBSEスクリーニング検査(狂牛病検査)の体制整備の遅れなどから、しばらくの間出荷繰り延べなどの影響が予想されるため、畜産農家の救済対策として、つぎのとおり補助金が交付されます。
肉用牛出荷繰延対策事業
 出荷を繰り延べた牛
@肥育牛(肉牛) 1頭 20,000円以内
A廃用牛 1頭  8,000円以内
B肥育素牛(交雑・乳用) 1頭 10,000円以内
要件/平成14年2月1日から3月31日の間に、と畜場または市場に出荷された肥育牛、廃用牛、市場出荷または家畜商取引を行った乳用種・交雑種の肥育素牛
子牛価格安定対策事業
 子牛の出荷価格が、家畜市場での平均価格などを参考に決めた「基準価格(黒毛和種で35万円)」を下回った場合
@黒毛和種 1頭 10,000円以内
A乳用種・交雑種 1頭  7,000円以内
要件/平成13年10月1日から3月31日の間に市場出荷または家畜商取引を行った子牛

詳しくは農林課まで TEL33−3004

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12月議会 定例会

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