一般質問

 

松普@良一 議員

 

温暖化対策
 
 
体育館へのスポットクーラー設置は
効果を確認し設置したい

■質問
 昨年7月から8月にかけて、1892年以降最も暑い夏であったことから、「地球沸騰化」の時代に入ったと言われている。そうした地球温暖化と連動するように、国内各地において線状降水帯の発生による被害も多発し、多くの方々が避難を余儀なくされた。その避難先となる体育館は、授業や部活動などで使用されることから、空調設備の設置は熱中症対策として大変重要である。
 今後、地域の避難所としての利用も十分想定され、運動環境の向上と防災機能強化の観点からも、移動式スポットクーラー等の設置が望ましいと考えるが、町長、教育長の見解を伺う。

■町長

 気候変動の影響により、近年、熱中症の危険性が非常に高まっている。議員ご指摘のとおり、昨年の夏は、「観測史上最も暑い夏」と言われるほどの猛暑で、熱中症警戒アラートが10回出されたところである。
 また、国内各地において、異常気象による災害が多発し、多くの方々が避難を余儀なくされている。 このような状況を鑑みると、運動環境の向上と防災機能の強化は、熱中症対策として必要不可欠のものと考える。
 まず、児童・生徒の体育館内での体育の授業や部活動の対策として、学校体育館への空調設備設置のほか、多くの町民が利用するB&G海洋センター体育館の暑さ対策を検討している。

■教育長
 体育館の空調設備設置については、教育環境の充実や熱中症事故を防ぐ最も有効な手段と認識している。
 しかし、財政的な制約もあり、学校においては来年度に移動式エアコン等を1校の体育館に入れ、効果があれば次年度に2校に設置したいと考えている。
 また、1校に製氷機を購入し、活用を考えている。
 B&G海洋センターでは、玄関ロビーにエアコンを設置し、運動時の休憩や一般利用者の待機時に、クーリングスポットとして利用いただくよう考えている。
 さらに、統合中学校の体育館や武道場は断熱対策を施し、大型空調設備や冷水機設置を計画している。

■再質問
 昨年、山形県等で運動を終えた下校時に痛ましい事故があり、ぜひ積極的に進めていただきたいが、今後の進め方は。

■教育長

 中学校では部活動をする場合、体温が上がったまま帰ると大変危険な状態になるので、エアコンの入っている部屋で体を十分に冷やしてから下校する対策を取っている。
 なお、エアコンが未設置の音楽室などには、気化式のスポットクーラーで効果を見るなど、必要な対策を取っていきたい。


クーリングスポットとして利用を考えている。 (B&G海洋センター)


移動式スポットクーラー