決算審査

●決算審査
●決算は適正だった
●総括質疑

認定 令和4年福島県沖地震に伴う災害復旧事業費など投資的経費が増加
一般会計 歳入 78億9,183万円
歳出 76億8,629万円

 令和4年度各種会計決算8件の認定については、決算審査特別委員会を設置して慎重な審議を行い、全て原案のとおり認定しましたが、一般会計で5件、蔵王病院事業会計で1件、水道事業会計で1件の指摘意見がありました。

議会の指摘意見

【一般会計】
 
自主財源確保のため、ふるさと応援寄附金の専任職員配置など、本腰を入れた取組を

 ふるさと応援寄附金が大幅に減少しており、今後の厳しい財政負担に対応するため専任職員を配置するなど、自主財源確保について本腰を入れて取り組むべきである。


財源の有効活用を図るため、多額の不用額が発生しないよう努めよ

 令和4年度の決算においても多額の不用額が生じていることから、財源の有効活用を図るためにも、執行予定額を十分に精査し多額の不用額が発生しないよう努めるべきである。


事務分担と職員配置の適正化で、時間外勤務手当の削減を

 時間外勤務手当が多く見られることから、職員、再任用職員、会計年度任用職員の「事務分担と職員配置の適正化」を行い、時間外勤務手当の削減に努めるべきである。


補助制度の周知で、施設園芸や果樹生産等の安定確保を図るよう努めよ

 園芸特産重点強化整備事業については、補助制度の周知を図り最大限に活用して、施設園芸や果樹生産等の安定確保を図るよう努めるべきである。


行財政改革を重点課題として取り組み、今後の財政負担に備えよ

 統合中学校や認定こども園の建設のための起債の発行、そして義務的経費の増加や財政調整基金の取り崩しによる基金残高の減少などにより、財政状況が厳しくなることが予想されることから、事務事業や補助金の見直しなど行財政改革を重点課題として取り組み、今後見込まれる財政負担の増大に備えるべきである。


【一般会計決算】
 
討 論

反 対
平間徹也 議員

 コロナ禍とウクライナ危機による物価高騰に対し、国の交付金等を受けた過去最大級の決算額になった。しかし、町民税が約2千万円減ったことは、物価高騰が家計を逼迫させた現れである。観光誘客事業やコロナ感染対策より、もっと直接町民に使われるべきだったと考え、決算認定に反対する。

賛 成
村上一郎 議員

 コロナワクチン接種や感染対策、低所得の子育て世帯生活支援特別給付金や中小企業者活動継続支援、生活応援商品券配布、畜産事業者支援等、臨時交付金を有効活用し取り組んだ。それらは総じて成果が出ており、指摘意見を真摯に受け止め、健全な行財政運営と町民の福祉向上につながる町政執行を望み、決算認定に賛成する。


■〔採決の結果、賛成多数で認定〕



【蔵王病院事業会計】
 
経営強化プランに基づき運営し、経営健全化に努めよ

 蔵王病院の運営については、委託料の増加等により経常経費割合が高くなっていることから、蔵王病院経営強化プランに基づき病院を運営し、経営の健全化に努めるべきである。

 
令和4年3月16日の福島県沖地震により被災した
 蔵王病院厚生棟(令和5年9月29日撮影)



【水道事業会計】
 
会計処理の確認を十分に行うなど適正な事務処理に努めよ

 事業費用において、令和2年度に取得した固定資産の計上誤りの修正等による多額の特別損失が計上されており、後年度の決算にまで影響を及ぼす事態となったことは大変遺憾である。今後、このような誤りを繰り返すことのないよう、会計処理の確認を十分に行うなど適正な事務処理に努めるべきである。

 



決算は適正だった

 9月1日の本会議で、佐藤雄司代表監査委員が令和4年度各種会計決算8件の審査結果について、「形式、記載事項、計数等は正確で誤りがなく、財政及び予算執行は適正に運営されているものと認めた」と述べ、同時に次の指摘がありました。


監査委員の指摘(抜 粋)

一般会計

 新型コロナウイルス感染症対策事業の減少に伴い、地方特例交付金や県支出金が減額となったほか、これまで順調に伸びてきたふるさと応援寄付金の収入に陰りが見られた。財政指標においても、本町の財政状況が健全な状態を維持していると判断できるものの、経常収支比率が上昇し、財政運営の硬直化が懸念される。認定こども園の増設や統合中学校建設準備等を進めており、今後も多額の財政負担が予想されることから、一層気を引き締めて今後の財政運営に当たる必要がある。


宮財産区特別会計

 毎年、財政調整基金から繰り入れを行い年度末基金残高は3,594万円となった。このままでは、やがて基金が底をつくことが考えられることから、将来を見据えた運営方針について、議論を先延ばしにすべきではないと考える。


蔵王病院事業会計

 常勤医師2名体制を整えたものの、患者数の減少に歯止めのかからない状況が認められた。また、老朽化など施設面での喫緊の課題も容易に解決できるものではない。経営の改善に向け「蔵王病院新改革プラン」に基づく運営を行っているが、今後、町の一般会計において大きな財政負担が見込まれる中、今回の定期監査・決算審査を経て病院の安定した運営を続けていけるのか、不安を感じたところである。将来を見据えて、町として蔵王病院の在り方についての抜本的な議論を深める段階にきている。


水道事業会計

 安定した経営状況にあると認めるものの、令和2年度の固定資産の計上誤り等により、その修正のために費用を要する事態となったことは誠に遺憾である。職員の知識不足や課内でのチェック体制の甘さがその背景にあると考えられることから、今後は再発防止のため、全庁的に会計処理のルール徹底が必要である。


下水道事業会計

 前年同様、未処理欠損金が膨らんでおり、滞納整理にこれまで以上の成果が求められる。令和5年度から使用料の引き上げ改定を実施したため、次回の決算では、使用料収入と費用のバランスが改善することを望む。

 
監査委員による決算監査の様子(監査室)




総括質疑
町長の考えはどうなんだ!

 令和4年度決算は、決算審査特別委員会に付託され、 6日間にわたり慎重に審査しました。特別委員会へ審査を付託する前に、本会議では行政執行や業務の成果などに対して総括質疑が行われました。

 


一般会計

町税の徴収率低下と、 ふるさと応援寄附金減少の検証は?


■質疑(議員)
 町税の徴収率が前年より下がっている。
 また、ふるさと応援寄附金も前年の4分の3くらいになり、結果として基金を取り崩した決算となったことから、自主財源である2点について、町ではどのように検証して5年度に結び付けたのか。

■答弁(町長)
 町税について、一つは随時納税相談で納付勧奨を行いながら早期滞納整理を実施し、滞納繰越の縮減に努めていきたい。二つ目は滞納管理システムの活用で、滞納者の調査体制を強化し、口座差し押さえや不納欠損、執行停止などを適正に実施していく。
 また、口座振替の勧奨やスマホのアプリ導入等、納付環境を整えていく。
 ふるさと応援寄附金が23.5%減ったが、大都市の自治体が返礼品の競争に関わったことが大きな要因で、コロナ禍や経済状況によって、食べ物関係にふるさと納税がいったようである。当町も人気の精肉類があったが品切れとなり、それも減少になった要因と考える。
 今後は寄附サイトを増やし、地元の商品に目を通していただけるよう環境を整え、寄附金増額の取組に力を入れていく。



ふるさと応援寄附金に対する精肉類の返礼品


蔵王病院事業会計

蔵王病院の今後の運営方針は?


■質疑(議員)
 非常に厳しい指摘意見を監査委員から受けた蔵王病院事業であるが、私も地元であり、この先どうしていったらいいのか心配しているところで、町長の方針を確認したい。

■答弁(町長)
 8月末に経営強化プラン策定にあたり、委員を選定し会議を開催したところである。地域医療を考え、政治的判断が必要と考える。今後は経営強化プランの中でしっかり議論していくが、医師の働き方改革により勤務時間が半減するため、大学からの派遣が厳しくなると思われる。
 地震による災害復旧も進めながら、経営強化プランをしっかりとしていきたい。




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