一般質問


 

遠藤 裕一議員

 

刈田綜合病院
 
 
刈田綜合病院の今後について
組合解散に向け協議していく

■質問
 2020年3月、白石市外二町組合正副管理者会議では、管理者の白石市長が公立刈田綜合病院に指定管理者制度を導入する経営改善案を表明した。村上町長は、「事前に相談がなく驚いた。今後は正副管理者で考えを一本化して仙南医療圏での連携を進めたい」と話したところであるが、2点について町長に伺う。
@白石市外二町組合正副管理者で十分話合いされているのか。

■町長

 毎月一回程度、管理者である白石市長、副管理者である七ヶ宿町長と私、特別管理者及び病院長により正副管理者会議が開かれ、病院の運営方針を決めてきた。しかし、今年1月からは協議が整わない中で、病院の指定管理を可能にするための条例改正が専決処分されたほか、「組合の解散が決定した」というような報道がなされ、副管理者である七ヶ宿町長も私も大変驚き憤りを感じた。病院の今後の運営や組合の在り方については、2月18日の正副管理者会議において、四時間にわたり議論した。指定管理者による病院の公設民営について、管理者と副管理者との意見が一致しなかった。地域医療の拠点である病院を存続させる方策として、刈田綜合病院を白石市が経営する病院に移行するため、「組合の解散に向けて協議する」ことを確認した。その後5月18日の正副管理者会議で、地域住民代表や有識者による「公立刈田綜合病院運営検討委員会」の設置を決定したほか、非公式で協議をしており、協議内容等については、一市二町で調整中であり、まだ発表できる段階には至っていない。

■再質問
 一ヵ月一億円相当の赤字とそのほかにも企業債が被さって、時間との闘いではないか。

■町長

 今のままでいくと、資金ショートすると私は思っている。重点地域の国のモデルどおり進めなかったことが、逆に経営を悪化させている。一市二町の負担金があり、蔵王町と七ヶ宿町は100%出している。

■再質問
 透析患者などにとって、なくてはならない病院であると思うが、どのように考えているか。

■町長

 地域医療として、一市二町の生命を守っていくためには必要な病院だと当然思っている。特に、腎臓障害を持っている方で透析の患者も多い。現在ベッド数は50床あるが、蔵王町から19人の方が透析に行かれている。また、リハビリについては、携わっている理学療法士等30人位いるが、いま仙南医療の連携が上手く活用されていない現状である。

■再質問
 もっと早くから町民の皆さんに情報公開をすべきだったのでは。

■町長

 情報公開の問題は、県の医療政策課で説明をしたいという事で、白石市と七ヶ宿町は実施できた。蔵王町も日程調整して4月に予定していたが、コロナの関係で出来なかった。県では公設公営で、仙南の重点地域として、国と県が医療圏を支えていくということを説明するはずだった。ただ、白石市長との考え方とは大きなずれがある。

■質問
 A病院の在り方について、副管理者としてどう考えているか。

■町長

 組合及び病院運営の方向性について、一市二町の調整が終わり発表できる段階になった時には、できるだけ早く議員及び町民の皆さんにお示ししたいと考えている。

メ モ
(資金ショートとは)
 手元の現金が不足することをいう。英語でショート(short)とは「短い」という意味ですが、資金ショートすると支払いの滞りや運転資金の不足など資金繰りに困難が生じる。




もどる