各種報告
 
町の仕事をチェック!!

 3月会議から6月会議までの間に、各常任委員会で実施した所管事務調査の結果について報告します。

教育民生
国民健康保険蔵王病院の運営状況と診療体制
快適な診療環境の確保を

■調査の内容
 4月20日、蔵王病院事務長等の出席を求め、経営概況、外来患者の診療体制、入院患者の受入態勢について調査を行いました。当日は、施設の修繕状況等を確認するため現地調査も行いました。

■指摘意見
@今年度から常勤内科医2人を迎え新たな診療体制となったことから、それぞれの医師の専門診療分野を住民に周知することで病院利用者を確保し、さらには新診療体制に基づく「改革プラン」の見直しを行い、営業収益の増加に努めるべきである。
A臨床検査技師と診療放射線技師を新規に採用し業務を行っているが、検査機器等検査体制を整備し、充実させることで、病院利用者と診療報酬増加に努めるべきである。
B令和2年度の患者送迎バスの利用者は、1日平均6.74人と大変少ない状況である。住民や送迎バス利用者の意見を聞き利便性を高めることで、病院利用者の確保に努めるべきである。
C施設や設備の老朽化による劣化について、修繕が必要と思われる箇所が随所見受けられ、多額の予算措置が必要と思われるので、優先的に修繕が必要なものから随時改善することで、快適な診療環境の確保に努めるべきである。


蔵王病院施設現地調査


総務経済
観光業におけるコロナ禍の実態と今後の観光振興対策
主導的な立場で活性化に努めよ

■調査の内容
 4月27日、農林観光課長等の出席を求め、コロナ禍における観光業への影響と実態、コロナ関連の各種支援、応援事業の実施状況と効果について調査を行いました。さらに、蔵王町観光物産協会との連携事業等の実施状況と今後の取り組みについて意見交換も行いました。

■指摘意見
@コロナ禍における観光業への影響と実態については、各種事業の中止により観光客の入込数が大きく減少となったが、事業者に対する各種支援・応援事業による対策により一定の効果が見られた。今後も国や県のコロナ関連事業支援策を効果的に活用し、観光振興対策に努めるべきである。
A昨年はコロナの影響により多くの事業やイベント等が中止となったが、校外学習や教育旅行の誘致、仙台市や近隣市町をターゲットにしたマイクロツーリズムなど、実施可能な事業を蔵王町観光物産協会と連携を図りながら取り組むことで、観光客誘致のさらなる推進に努めるべきである。
B地域商業活性化事業や飲食店応援事業、宿泊施設応援事業など、昨年は有効な支援・応援事業を数多く実施したが、今後もこれまで同様、観光振興対策を進めるにあたっては町の役割を明確にし、観光や誘客などについて主導的な立場で活性化に努めていくべきである。


蔵王町観光物産協会との意見交換会


総務経済
令和3年4月発生果樹等凍霜害調査
被害規模に応じた支援を

■調査の内容
 5月26日、農林観光課長等の出席を求め、令和3年4月に発生した凍霜による果樹等の被害状況、今後の対応等について調査しました。さらには被害園地調査も実施し、農家から直接被害状況の説明を受けるとともに、今後の対応について意見交換も行いました。

■指摘意見
@今般の凍霜害については被害作物が多種にわたっており大変憂慮するところであるが、農林観光課においては、宮城県、JA、農業共済組合などの関係機関と連携を図りながら被害の調査や支援策の検討など、大変迅速に対応しているところであり、今後、有効な経営支援等の対策が実施できるよう十分な検討を進めるべきである。
A被害農家に対する支援策については、「蔵王町農業災害対策資金利子補給金交付要綱」による支援や、次年の収穫に向けて実施する防除等への一部支援等を農林観光課において検討中であり、これらの施策は大変有効であると考えるので、個々の農家の被害規模に応じた支援が実施できるよう事務に努めるべきである。
B自然災害や価格低下等に対する備えと農業の安定経営のため、農林観光課においては、「果樹共済」や「収入保険」等への加入について、これまで推進してきたところであり、特に果樹は豊凶による価格変動が起きやすい品目であるため、今後も積極的な加入促進に努めるべきである。


梨の凍霜害調査(塩沢)


意 見 書

 令和3年4月に発生した凍霜害について、総務経済常任委員会で調査した結果、6月9日の6月会議において、議員提出による「凍霜により被災した農業者への支援を求める意見書の提出について」は全会一致で可決しました。なお、意見書は令和3年6月17日宮城県知事に提出しました。

「凍霜により被災した農業者への支援を求める意見書」
 提出者 大沼昌昭議員 賛成者2名
 提出先 宮城県知事

(要旨)
 令和3年4月9日から15日までの1週間のうち、氷点下となる最低気温を5日間記録し、農作物の凍霜害が町内全域で発生しました。
 特に今年3月の気温は、平年より高く推移し開花が早まっていたことから、梨、桃、柿、梅、露地野菜などに甚大な被害が発生しました。
 基幹産業である農業への大きな影響が懸念され、被災農業者への支援が急務となっており、これらに対処するため、町においても各種支援策を講じることとしており、県におかれましても応分の支援を講じられるよう特段の配慮をされますよう強く要望する。

 
令和3年6月17日(木)宮城県知事に意見書を提出 【写真左】宮城県庁 【写真右】宮城県議会訪問

 

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