■質問
本町は、農業と観光を融合した活力あふれる豊かな町「あこがれのまち蔵王をめざして」をキャッチフレーズと定め、その実現に向け努力してきている。県道白石上山線の永野から遠刈田に至る区間は、住民の生活、観光を支える重要県道であるが、平成19年、通称疣岩付近で台風の大雨による土砂崩れと岩石崩落が発生し通行不可能となり、遠刈田地区の皆さんをはじめ通行利用者の皆さんには多大なる迷惑をかける結果となった。今後の災害など、万一の崩落事故などに備えての対策・交通渋滞緩和策として、迂回路新設、または拡幅がぜひとも必要である。県に対する対策要請を含め町長の考えを伺う。
■町長
豪雨災害時には県道の土浮山(疣岩)地内でたびたび土砂崩れ等が発生し通行止めとなる。付近に迂回路がないため住民の生活と経済、観光に多大なる影響を及ぼしている。県に対し再三災害防止策を要望し、落石防止工事がなされたが、松川側の土地が筆界未定地のため拡幅工事ができない状況である。県では、広域農道の弁天大橋から上流の八室地区で、松川火山砂防工事のための測量調査を始めた。これにより筆界未定地が解消され、松川右岸側堤防の管理通路も整備される。町では既に大河原土木事務所とともに将来を見据えた整備手法の検討に入っており、松川整備計画との調整を図りながら、県道の改修や対岸の迂回路整備の検討を進めるよう県に強く要望していく。

岩石崩落により通行止めになったことがある疣岩付近の県道
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