一般質問


三沢 茂議員

 

観光振興
 
 
デスティネーションキャンペーンを観光振興にどう活かす
震災復興・風評被害払しょくを目指す



前回のキャンペーンから(クリネックススタジアムでの足湯コーナー)

■質問
 4月から6月にかけて2度目の「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン」が実施される。一方、町長は「ジオパーク」認定も目指している。観光振興は、地域経済のカンフル剤としての効果が大きいとされているが、町の取り組み状況はどうなのか。

■町長

 「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン」については、既に推進本部を立ち上げ関係機関、団体を挙げ準備している。今回のキャンペーンの大きな意義は、東日本大震災からの復興、特に放射能風評被害を払しょくすることにある。
 しかし、旅行会社の企画段階ではまだ敬遠するケースが多々見られ、特に海外の旅行会社に多い。観光地としての魅力と安全性をさらにアピールする必要がある。
 「ジオパーク」認定については、日本地質100選に認定された蔵王山を有する、宮城・山形両県の3市3町が連携を取りながら環蔵王で認定を推進しているものである。
 ただ、自治体ごとに温度差があるので、まず蔵王町で先駆けて着手することも重要と考えている。 庁内の体制整備をはじめ、関連活動を地域全体で推進する。認定は、観光客の増加を第一義の目的ではないが、結果として本町を訪れる観光客が増加し、地域の活性化につながるものである。

■再質問
 体験・滞在型観光では、観光施設ばかりでなく町の全産業が対象となる。埋もれかけている歴史文化などの掘り起こしや、関連する地域活動の育成も必要である。
 また、町のホームページは全国の人の目を引き、もっと操作しやすいよう改良が必要ではないか。

■町長

 農家の一部の方から「町長は観光にばかり力を入れる」とよく言われるがそうではない。例えば修学旅行は体験学習型になり、農業も立派な観光資源である。「仙台真田家」も現当主のご協力を得て企画に入れる。 全産業に恩恵があるように、地域ぐるみの観光振興に努めていきたい。
 ホームページについては指摘のとおりで、早速整備し、子育て支援が充実している蔵王町であることもアピールしたい。


真田家当主と、ゆかりの地元有志懇談会


 

災害対策
 
 
小規模災害常襲地(じょうしゅうち)の対策を
地元と町の協働で(のぞ)



繰り返し発生する小規模災害

■質問
 近年ゲリラ豪雨が多く、傾斜地の崩壊や土砂流入、作物や耕作土の流失などの小規模災害も頻発(ひんぱつ)する。
 小規模災害は町の応急措置、関係者の自助努力や地域互助で仮復旧される。しかし、補助事業にならないため、根本的な対策がなされないので繰り返し被害が発生する。
 各区長は、その都度何とか知恵を絞った対策を当局に要望している状況だが、どう考えているか。

■町長

 国の補助対象にならない小規模災害については、財源の問題もあり緊急性を勘案し対応せざるを得ない。業者の手が回らない場合、地域の方々に労力の協力をいただき、必要な資材や重機などを提供して復旧工事に取り組むケースもある。限られた町財政なので協力と理解を願いたい。

■再質問
 それは理解しているが、災害が繰り返し発生している箇所へのもっと踏み込んだ対策の工夫が切望されている。

■町長

 尾根筋の道路からの排水とか、下流域の排水対策とか、町内の危険箇所は認識している。 基本的に互助の精神で、しかしどうしても不可能な場合は、やはり町全体を見て公助で対応する。

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