一般質問


相原八男議員

 

教 育
 
 
蔵王高校を実業校への要望はできないか
活性化委員会で理念づくりに着手した


蔵王高校

■質問
 県立高校である蔵王高校は、昭和23年から白石女子高等学校の分校として長年続いたが、平成8年に町の強い要望等により蔵王高校として誕生した経緯がある。
 最近の少子化によって年々応募生徒数が減少し、今年度も予備登録の結果ではあるが、0.28倍と大変低い応募数になっている。
 そこで、次の点について伺う。 @町として、普通高校の枠をはずし、実業校への要望はできないのか。 A我が町の中学生の減少から、中・高一貫校への考えはないのか。

■町長

@蔵王高校は平成8年4月に普通課女子2クラスで誕生し、平成11年度より普通課単位制に移行して、男女共学3クラスとなり現在に至っている。
 普通高校から実業高校への要望については、町と蔵王高校が連携を図って、宮城県教育委員会に要望することはできるが、蔵王高校自体が蔵王高校をどのような学校にしたいかという理念をしっかり持ち、地域や保護者等に説明し、理解を得ることが必要である。
 蔵王高校では、「蔵王高校活性化委員会」を立ち上げ、理念づくりに着手したところであり、その理念を受けて、町としてどのような支援をすべきか検討することになる。
A中・高一貫教育については、生徒や保護者のニーズ等に応じて、設置者が適切に対応できるよう次の3つの形態がある。
●一つの学校で、一体的に中高一貫教育を行う中等教育学校
●高等学校入学者選抜を行わずに、同一の設置者による中学校と高等学校を接続する併設型
●市町村立中学校と県立高等学校が、教育課程の編成や教員・生徒間交流の面で連携を深める形で実施する連携型
 詳細については、教育長に答弁させる。

■教育長
 高校受験やその準備に追われることなく、ゆとりある学校生活の中で、生徒の個性を伸ばす教育環境をつくる中高一貫教育は、大変意義がある。
 しかし、公立の義務教育の中学校と県立高校では、考え方や内容に大きな違いがあり、教育計画作成等に相当な時間がかかる。
 また、心身の変化が大きい時期に、6年間同じ環境で過ごすことにより生じる問題等を考えると現時点では中高一貫教育の導入については、十分検討しなければならないと考えている。

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