一般質問


佐藤長成議員

 
耕作放棄地の活用を図れ
対策協議会を設置する



田植えに向け農作業が行われています

■質問
 町の基幹産業は農業であり、農業振興が町の重要課題であるが、耕作放棄地は年々増加しており、病害虫の発生原や鳥獣の棲みか、ごみ捨て場となり、景観保全においても問題がある。
 耕作放棄地の原因として、高齢化や後継者不在のほか、農産物の生産活動において、採算が取れないため、経済的に難しいなどが挙げられる。
 そこで、平成21年度に国の新規事業として創設された耕作放棄地再生利用緊急対策交付金事業を活用し、耕作放棄地を景観保全農地として、菜の花やコスモス等の景観作物を作付けできないか。

■町長

 全国的に耕作放棄地が増加しているため、国において平成21年度から5年間の期限付きで、耕作放棄地再生利用緊急対策交付金事業が創設されたが、賃借等により耕作放棄地を再生・利用する再生利用活動として、その規模に応じた障害物の除去や整地などに要する経費の補助を中心とした内容であり、景観保全のためだけの事業は該当しない。
 なお、農業委員会と連携のうえ今月17日に「蔵王町耕作放棄地対策協議会」を立ち上げる予定としている。県の指導も受けながら、耕作放棄地の有効活用に向けて、積極的に取り組む。

■再質問
 景観保全のためだけの事業では該当しないとのことだが、他市町村のさまざまな耕作放棄地解消事例を参考に、工夫をすることにより再生利用活動として事業を利用できるのではないか。

■町長
 耕作放棄地の状況は、農業委員会が一番把握しており、農業委員会としっかり取り組んでいく必要があると思うが、グリーンツーリズムの活用による解消など、いろいろな方々のご指導を受けながら取り組むため、県の農業改良普及員として長年携わった方を農業振興指導員として招聘(礼を尽くして人を招く)することも検討している。

 
牛乳の消費拡大対策は
配食サービス事業でも検討する

■質問
 町では、酪農経営が盛んであるが、乳量の生産調整を余儀なくされており、町の施策として牛乳の消費拡大に力をいれるべきではないか。
 第1に、老人の安否確認ができるうえ健康にも役立つので、独居老人に毎日牛乳を配達すること。
 第2に、子育て支援の一環として、就学前の子どもがいる家庭に牛乳の購入券を配付すること。
 第3に、町の会議等では、お茶の代わりに牛乳を出すこと。
 以上3点について、町長の考えを問う。

■町長

 平成17年度から、牛乳の地産地消を図るべく、町内の幼稚園や小・中学校の給食には、すべて蔵王町産の牛乳を取り入れているほか、大手食品関係企業にも、蔵王町産牛乳を使用した商品開発を働きかけ、大きな成果を上げている。
 第1の提案は、高齢者の方々の好みの問題等もあり、多少無理があると思われるが、「配食サービス」事業の中で希望される方に配達することは現実的と思われるので、今後検討したい。
 第2の提案は、個人の好みの問題や、新生児・乳幼児の牛乳アレルギーなどの問題もあり、購入券を一律に配付する考えはない。
 第3の提案は、役場内会議でのお茶のほとんどは、自動給茶器を利用したもので、牛乳を利用することは難しいが、各種の協議会や外郭団体の会議も相当数実施されるので、関係者に随時お願いすると同時に、旅館やホテル等の宿泊施設にも、蔵王町産牛乳の消費拡大を積極的にお願いする。

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