蔵王町議会会議録

令和２年蔵王町議会第２回定例会１１月会議

令和２年１１月２日（月曜日）

　　　　　出席議員（１５名）

　　　　　１番　　松　﨑　良　一　　君　　　　　　　２番　　加　川　　　敦　　君

　　　　　３番　　大　沼　昌　昭　　君　　　　　　　５番　　平　間　徹　也　　君

　　　　　６番　　佐　藤　敏　文　　君　　　　　　　７番　　齋　藤　英　之　　君

　　　　　８番　　平　間　武　美　　君　　　　　　　９番　　佐　藤　長　成　　君

　　　　１０番　　三　沢　　　茂　　君　　　　　　１１番　　遠　藤　裕　一　　君

　　　　１２番　　外　門　　　清　　君　　　　　　１３番　　村　上　一　郎　　君

　　　　１４番　　葛　西　　　清　　君　　　　　　１５番　　馬　場　勝　彦　　君

　　　　１６番　　村　山　一　夫　　君

　　　　　欠席議員（なし）

　　　　　説明のため出席した者

町長		村　上　英　人　　君
副町長		平　間　喜久夫　　君
会計管理者会計課長		佐　藤　浩　明　　君
総務課長		今　村　敏　男　　君
まちづくり推進課長		佐　藤　長　也　　君
町民税務課長		大　槻　充　夫　　君
保健福祉課長		鈴　木　智　子　　君
子育て支援課長		宍　戸　光　晴　　君
環境政策課長		宮　澤　一　弘　　君
農林観光課長		加　藤　勝　彦　　君
建設課長		佐　藤　耕　造　　君
上下水道課長		我　妻　　　仁　　君
病院事務長		平　間　勝　文　　君
教育長		文　谷　政　義　　君
教育総務課長		福　地　実　幸　　君
生涯学習課長		我　妻　　　敏　　君
スポーツ振興課長		森　　　良　光　　君
農業委員会長		武　田　明　夫　　君
農業委員会事務局長		村　上　伸　浩　　君
代表監査委員		伊　藤　悦　雄　　君
選管委員長		大　沼　芳　国　　君
課長補佐兼消防交通係長兼防災係長		大　本　裕　樹　　君
教育総務課参事		佐　藤　宗　市　　君

　　　　　事務局職員出席者

事務局長		鈴　木　　　賢　　君
事務局長補佐		佐　藤　孝　志　　君

　　　　　議事日程　第１号

　　令和２年１１月２日（月曜日）　　午前１０時００分　開議

　日程第　１　会議録署名議員の指名

　日程第　２　会議日程の決定

　日程第　３　諸般の報告

　日程第　４　町長所信表明演説

　日程第　５　代表質問

　日程第　６　議案第８９号　令和２年度蔵王町一般会計補正予算（第７号）

　日程第　７　議案第９０号　令和２年度蔵王町水道事業会計補正予算（第３号）

　日程第　８　議員派遣の件

　　　　　本日の会議に付した事件

　　議事日程のとおり

　　　　　午前１０時００分　開議

○議長（村山一夫君）　皆さん、改めておはようございます。

　　全国的、全世界的に見てもコロナウイルスが猛威を振るっているという中でございます。そしてまた、宮城県内も700名以上のコロナウイルス感染者がいる、そして68日間、２か月以上毎日患者が出ているというようなことでもございます。そういうものからつけても、皆様方、私たちも真剣に取り組んでいければなと思うところでございます。コロナウイルスにかからず、皆、全員が元気でまちづくりに、そういうことに励んでいただければと思っておるところでございます。やはり、全国的にも第３ステージに入ったというものでございます、もう第２ステージをとっくに越したんだと、第３ステージにもう入ったということでもございます。そういうものからつけても、我が町でも取り組んでいかなければならないのかなと思っておるところでございます。それにつけても、なるたけ早く在り方委員会を立ち上げていきたいものだなと思っているところでございます。

　　本日は、89号、90号の議案を議会で受理しておりますので、ご審議のほどよろしくお願い申し上げながら、挨拶に代えさせていただきます。本日は、大変ご苦労さまでございます。

　　会議開会に先立ち、本日は新型コロナウイルス感染症予防のため、議場内でのマスク着用を認めます。また、本日の傍聴につきましては、新型コロナウイルス感染症予防のため制限させていただきますので、ご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。

　　本日11月２日は休会の日ですが、議事の都合により、特に令和２年蔵王町議会第２回定例会11月会議を再開いたします。

　　これより本日の会議を開きます。

　　ただいまの出席議員は15名であります。定足数に達しておりますから、議会は成立いたしました。

　　本日の議事日程は、お手元に印刷配付のとおりであります。日程に従い議事を進めます。

　　　　　日程第１　会議録署名議員の指名

○議長（村山一夫君）　日程第１、会議録署名議員の指名を行います。

　　本日の会議録署名議員は、会議規則第125条の規定により、８番平間武美君、９番佐藤長成君を指名いたします。

　　　　　日程第２　会議日程の決定

○議長（村山一夫君）　日程第２、会議日程の決定を議題といたします。

　　お諮りいたします。本第２回定例会11月会議の日程につきましては、別途お手元に配付のとおり、議案等の審議の関係上、本日１日間としたいと思いますがこれにご異議ありませんか。

　　　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長（村山一夫君）　ご異議ありませんので、本第２回定例会11月会議は、本日１日間とすることに決しました。

　　　　　日程第３　諸般の報告

○議長（村山一夫君）　日程第３、諸般の報告をいたします。

　　本第２回定例会11月会議に町長から議案第89号、議案第90号の２件が提出され、これを受理しておりますので、報告いたします。

　　次に、代表監査委員から令和２年８月分及び９月分の例月出納検査結果の報告がありましたので、お手元に配付のとおりであります。

　　次に、本第２回定例会11月会議に説明員として出席を求めた者の職氏名については、一覧表としてお手元に配付のとおりであります。なお、防災専門監は本人の手術後の検診のため、代わりに総務課長補佐兼消防交通係長兼防災係長が出席することの届出があります。

　　以上で、諸般の報告を終わります。

　　　　　日程第４　町長所信表明演説

○議長（村山一夫君）　日程第４、町長所信表明演説を行います。

　　町長、登壇願います。

　　　　　〔町長　村上英人君　登壇〕

○町長（村上英人君）　皆さん、おはようございます。

　　それでは、所信表明をさせていただきます。

　　それでは、今後の町政運営について、議員各位並びに町民の皆様のご理解とご協力を賜りたく、私の所信の一端を申し述べさせていただきます。

　　去る９月２７日に執行されました町長選挙におきまして、多くの町民の皆様から温かいご支援を賜り、第18代蔵王町長として、引き続き町政を担わさせていただくこととなりました。

　　改めてその責務の重さを痛感するとともに、蔵王町の更なる発展に向け、より一層、町政運営に邁進する決意を新たにしております。

　　これまでも申し上げてきましたとおり、私は、「開かれた町政」の推進を自らの使命とし、様々な機会に、膝を交えて町民の皆様の生の声を聴き、それを一歩ずつ着実に町政運営に反映させてまいりました。現在進行中の「第五次蔵王町長期総合計画」も、まちづくり町民会議や地区懇談会などで頂いた町民の皆様の声をもとにできあがったものであります。

　　私の５期目となるこれからの４年間は、これまでの４期16年間で培った経験や人脈などを生かしながら、長期総合計画の基本理念である「郷土愛の醸成」「町民力の結集」「結いの精神」「助け合い」の４つを念頭に、子どもから高齢者まで、町民誰もが安心して住み続けられる「オンリーワンなまち」を目指す施策を情熱を持って推進していく所存であります。

　　さて、新型コロナウイルス感染症は、私たちの生活を大きく変容させたほか、地域経済にも大きな影を落としております。

　　本町では、国のガイドラインを踏まえ、外出自粛や「新しい生活様式」の実践などの取組を、町民の皆様にお願いしてきたところであります。

　　併せて、各企業からのご支援を受けながら、重症化リスクが高いとされる高齢者や妊婦、子どもたちにマスクを配布したほか、宿泊施設や飲食店などへの手指消毒液の配布、公共施設での感染症予防対策を徹底するなどして、感染症予防に努めてまいりました。

　　さらに、国の「地方創生臨時交付金」などを活用した町独自の対策を講じ、感染症予防を図るとともに、観光・商工事業者や畜産農家への支援などにより、地域経済の立て直しに努めているところであります。

　　次に、近年は、全国各地で自然災害が頻発しており、本町においても、防災・減災対策をより一層推進していかなければならないと考えております。

　　これまで本町では、防災サイレンスピーカの設置や自主防災組織の設立支援、消防団の装備充実を進めてきたところであり、加えて、私が全国町村会副会長、全国治水砂防協会副会長の職に就く中で、国や県への要請活動に力を入れてまいりました。

　　その成果により、蔵王山火山防災松川流路工整備事業が施工継続中であるほか、蔵王山頂に恒久電源を確保しての通年監視カメラ整備事業、県道白石上山線「疣岩地区」の３車線化工事が今年度から着手されるなど、町内の防災・減災体制を大きく飛躍させる事業が進んでいるところであります。

　　これからも、これらの事業の早期完了に向けた取組を継続していくほか、「蔵王町地域防災計画」の全面改訂によって、防災・減災対策を強化し、町民や観光客の皆様の安全・安心をより確実なものにしていきたいと考えております。

　　私は、平成16年10月の初就任以降、自主財源の確保に努めながら、借金に依存しない健全な財政運営を心がけてまいりましたが、今回の感染症の影響による税収の落ち込みなどから、当面の財政運営は相当厳しくなるものと考えております。

　　こうした中、町の将来を見据えた子育て支援策や高齢者の生きがい対策の充実、地域医療の確保など、解決しなければならない課題も山積しており、この４年間は、私の初就任以降、最大の難局と言っても過言ではないと感じているところであります。

　　この難局を乗り越えていくため、十分な感染症予防対策を講じながら、本町の強みである「農業と観光」の魅力を内外へ向け力強くアピールすることで、落ち込んだ地域経済を活性化させ、新型コロナウイルス感染症の影響に打ち勝つとともに、町民と行政が一丸となって「第五次蔵王町長期総合計画」に沿った施策を着実に進めていくことにより、本町を「愛にあふれるふるさと」に発展させ、未来へ繋いでいきたいと考えております。

　　それでは、これからの４年間の町政を預かるにあたり、「ずっと愛にあふれるオンリーワンなまち・ざおう」の実現に向け、私が今後取り組む３つの重点戦略及び５つの基本方針につきまして、その概要を述べさせていただきます。

　　はじめに、３つの重点戦略について申し述べさせていただきます。これらにつきましては、町の未来像の実現に向けて、他の事業を牽引する先導的な施策として、重点的に進めようとするものであります。

　　まず、１つ目の重点戦略「ずっと住み続けたい快適な環境づくり」であります。

　　これは、教育環境の充実と、国際化に対応した「人」づくり、町内外の皆様からずっと住み続けたいと思っていただける快適なまちづくりを目指すものであります。

　　教育環境を充実させるための取組としましては、議会でお認めいただき、用地を取得いたしました統合中学校の建設を、今後も計画的に進めていく考えであります。多くの保護者の方々が、少子化が進行する中にあって、互いに切磋琢磨し成長できる教育環境を望んでおりますので、私は、この事業の実現に向け、着実に歩みを進めていきたいと考えております。

　　国際化に対応した「人」づくりについては、英語教育特区を生かした指導体制と積極的に英語を話すことができるような環境づくりを継続することで、子どもたちの英語力向上を図るほか、国際的な視野「グローバル」と地域を大切にする心「ローカル」が身に付くよう、「ざおうグローカル５」を重点施策として、学校教育を進めてまいります。

　　快適なまちづくりについては、「定住促進事業補助金」を継続することで、住宅を取得しようとする若年世代の移住・定住を促進してまいります。そのほか、空き家の有効活用、地域公共交通計画の策定や、災害に強い道路網、日常生活の利便性を高める道路の整備に努め、誰もがずっと住み続けたい町を実現してまいります。

　　さらに、統合中学校周辺の道路整備と併せて上下水道を整備することで、町の中心部における住宅地整備を進める環境を整えてまいります。

　　次に、２つ目の重点戦略「愛にあふれるふるさとづくり」であります。

　　これは、町民一人一人が愛情あふれる笑顔に満ちた家庭を築き、町に誇りと愛着が持てるふるさとづくりを目指すものであります。

　　この戦略では、子育て支援の充実を図ることで、笑顔に満ちた家庭を増やしていこうとするものであります。

　　増加する待機児童の解消等を図るため、今年度から、幼児保育・教育環境の見直しを実施させていただきました。この見直しによって、４月時点で「待機児童ゼロ」を実現することができたところであります。

　　今後は、幼児保育・教育環境の更なる充実のため、町民の皆様のご意見を伺いながら、認定こども園設置への道筋をつけていきたいと考えております。

　　また、ふるさとに誇りと愛着を持つためには、地域住民が主体的に地域づくりに関わることが必要と考えております。そのため、今年度から新たに創設した「まちづくり交付金事業」により、地域住民が主体的に取り組む個性ある地域づくりを支援してまいります。

　　重点戦略の３つ目は、「オンリーワンな魅力づくり」であります。

　　これは、蔵王を特徴づける雄大な自然や多種多様な産業を誇りとし、町独自の魅力を磨き上げ発信することで、オンリーワンで魅力あるまちを目指すものであります。

　　まず、本町の基幹産業の一つである農業については、町特産品のブランド化を進めるとともに、農業と観光の更なる連携強化を図り、多面的に、農産物の地産地消の拡大と収入確保に取り組んでまいります。農業後継者不足の課題に対しては、国の補助制度に加え町独自の補助制度を継続しながら新規就農者の確保に努め、新たな担い手として育成することで、本町の農業振興を図っていきたいと考えております。

　　また、「道の駅」の設置の可否については、令和３年度末までに方向性を見出すこととし、「蔵王町道の駅設置検討委員会」において多方面から調査検討を続けてまいります。

　　本町のもう一つの基幹産業である観光業においては、現在、新型コロナウイルス感染症の影響により、インバウンドの誘致が難しい状況であります。これまで行ってきた積極的なプロモーション活動により、「蔵王エコーライン雪の壁ウォーク」など蔵王の認知度がアップし、外国人宿泊者数が着実に増加してきた中、このような状況になったことは非常に残念であります。

　　一方で、昨年の県道岩沼蔵王線「志賀・姥ケ懐トンネル」の開通により、仙台空港からだけでなく、県内沿岸部からのアクセスが向上しておりますので、更なる観光客誘致に向けたＰＲと受入れ体制の充実を図ってまいります。

　　そして、感染症予防対策に万全を尽くしながら、状況を見極め、東北、国内全域、国外へと徐々に誘客範囲を拡大し、観光の町としてのにぎわいを早く取り戻したいと考えております。

　　次に、５つの基本方針を申し述べさせていただきます。只今申し上げました３つの重点戦略に掲げたもの以外の事業につきましては、「第五次蔵王町長期総合計画」に掲げている基本方針に沿って展開してまいります。

　　まず、第１番目の基本方針は、「健やかなまちづくり」であります。

　　全ての町民が、健康的で生きがいのある生活を送れるよう、保育・医療・福祉の充実を図ってまいります。

　　この基本方針では、町民の皆様が安心して、子どもを産み育てることができるよう、子育て支援の充実を図ることが重要な課題の一つであると考えております。

　　これまで「インフルエンザ予防接種助成」「子ども医療費助成制度」「あったか支援金」など、本町独自の支援策を充実させてきており、さらに今年度からは、「すこやか養育助成制度」の対象を第１子及び第２子まで拡充したほか、「乳幼児育児用品購入助成制度」を開始したところであります。今後もこれらの施策を継続実施することで、子育て世帯を経済的に支援してまいります。

　　次に、健康づくりの推進に向けた取組を行ってまいります。町民が健康な生活を送るためには、疾病の早期発見が重要であることから、これまでも実施してきました各種健康診査やがん検診等を継続するとともに、受診結果に対する事後指導を充実強化してまいります。

　　併せて、健康づくり等に活躍している「健活サポーター」などの活動を支援し、地域住民同士で健康づくりをサポートし合う体制の充実を目指します。

　　さらに、東京オリンピック・パラリンピックを契機として、スポーツを楽しみながら健康づくりを行うような事業にも取り組んでいきたいと考えております。

　　次に、障がい者の福祉の充実であります。このことについては、身体・知的・精神障がいのある方が、各種障害福祉サービスを受けた場合の給付のほか、精神障がい者の社会復帰を促す「ゆったりサロン」事業や人工透析患者の通院交通費助成などを継続して行ってまいります。

　　また、高齢者の福祉については、介護予防活動、認知症総合支援、介護用品給付事業などの施策を継続するほか、令和３年度中のシルバー人材センターの設立を目指してまいります。センターの事業開始は、高齢者の生きがいづくりと社会参加に繋がるものであります。

　　加えて、地域医療の充実にも取り組んでまいります。町民の皆様が、休日・夜間でも安心して受診できるよう、医師会、歯科医師会などの協力を得ながら、診療体制の維持に努めていきたいと考えております。

　　蔵王病院については、昨年９月に「再編・統合が必要な病院」として国が公表したほか、運営上の課題があることから、解決に向け鋭意努力してまいります。

　　第２番目の基本方針は、「学び楽しむまちづくり」であります。

　　本町の未来を担う子どもたちが地域に愛着と誇りを持ち続け、時代の変化に対応できる「生きる力」を育てる教育を進めてまいります。また、町民誰もが、生涯を通して、地域文化やスポーツなどで世代を超えて学び楽しむ施策を進めてまいります。

　　この基本方針に沿った取組として、まず、国際交流を促進していきたいと考えております。パラオ共和国と本町の「子ども国際交流事業」は、パラオの子どもたちと本町の子どもたちが相互訪問を行うことで、互いの歴史や文化に触れる貴重な体験ができるうえ、英語でのコミュニケーション力が向上するなど、国際社会での「生きる力」の育成に大いに寄与するものと理解しております。

　　現在、感染症の影響により、事業再開の目途が立っておりませんが、今後、状況を見極めながら進めていきたいと考えております。

　　次に、学校教育における学力向上のための取組であります。この取組としては、学校図書館支援員を継続して配置し、図書室機能を充実させるほか、東北工業大学などと連携したＩＣＴ教育を推進し、児童・生徒の豊かな心の育成や新時代に求められる学力の向上を図ってまいります。

　　また、個別支援が必要な児童・生徒には、特別支援教育支援員による支援、不登校の児童・生徒には「子どもの心のケアハウス支援事業」による支援を継続することで、一人一人のニーズに合わせながら、全ての子どもたちの成長を支えてまいります。

　　続いて、学校教育におけるハード面での取組について申し上げます。町内の小学校については、今年３月、「蔵王町学校施設長寿命化計画」を策定したところでありますので、今後は、この計画に沿って修繕等を実施し、施設の長寿命化を図ってまいります。

　　そのほか、生涯学習分野において、家庭・地域・学校が協働で子どもたちを育てる「ざおうっこ応援団」などによる活動支援事業を継続するほか、社会体育分野において、三遊亭円楽杯ゲートボール交流大会や日本の蔵王ヒルクライム大会などの各種スポーツ大会を継続開催し、スポーツを通じた交流人口の増加を図りたいと考えております。

　　また、小野さつき訓導の遺徳の伝承、「我妻家住宅」「平沢弥陀の杉」など町内各地にある貴重な文化財を生かして、町に誇りと愛着を持った郷土愛あふれる人材育成に取り組んでまいります。

　　第３番目の基本方針は、「美しい快適なまちづくり」であります。

　　定住環境の充実を図るとともに、景観にも配慮した美しい快適なまちづくりを目指して、施策を進めてまいります。

　　まず、豊かな自然環境を未来に引き継ぐための取組を行ってまいります。これまで実施してきました住宅用太陽光発電システム設置に対する補助や、合併処理浄化槽設置に対する補助を継続し、地球環境に配慮した循環型地域社会の形成を目指すほか、蔵王の自然の生い立ちやジオパーク構想について、子どもたちや地域住民に伝える出前講座などを継続していきたいと考えております。さらに、ジオパーク認定については、町単独での認定に向けた検討を進めてまいります。

　　また、快適なまちの実現を目指す取組として、これまで、林道青麻山線の舗装工事、町道下別当１号線や湯口線の改良工事等、災害に強い道路網や利便性の高い生活道路の整備を進めてまいりました。今後もこれらの工事を進めていくほか、町民ニーズなどを十分に考慮しながら優先順位をつけ、計画的に道路整備を進めてまいります。

　　第４番目の基本方針は、「活気あるまちづくり」であります。農林水産業や観光業など各種産業が連携しながら、モノのブランド化と地域イメージのブランド化に一体的に取り組み、安定した雇用を創出し、若者から高齢者まで活躍できる社会を目指し、施策を進めてまいります。

　　まず、農業の面では、これまで関係機関と連携し、酪農基盤強化を目指して実施してきた「蔵王３６畜産クラスター事業」について継続し、地域産業の安定と持続化を図るほか、被害が深刻化している有害鳥獣対策に力を入れてまいります。

　　これまで実施してきました電気柵等設置に対する助成については、今年度から非農家も新たに対象に加えて拡充し、町民の自衛への支援を継続してまいります。さらに、有害鳥獣駆除の要である農作物有害鳥獣捕獲実施隊員の高齢化が進んでいることから、狩猟免許取得等に係る助成制度の周知を図り、新規隊員の確保に努めていきたいと考えております。

　　次に、商工・観光の面では、「蔵王」のネームバリューを生かしながら、町観光物産協会や町商工会などの関係機関と連携し、観光需要の回復に取り組んでまいります。先程、重点戦略でも申し上げましたが、感染症の影響により、インバウンド誘致が困難な状況にあるため、現時点では国内の観光客の受入れ体制の充実を図ってまいります。

　　また、企業誘致では、昨年８月に操業を開始した荒井商事株式会社「蔵王湧水工場」が自然豊かな本町のイメージを生かし、「蔵王」の名称を使ったミネラルウォーター及び炭酸水製品を販売し、本町のＰＲを図っていただいております。今後も蔵王の地域資源を生かしていただける企業の誘致に力を入れ、地域振興と雇用確保に努めてまいります。

　　第５番目の基本方針は、「共に創るまちづくり」であります。第四次長期総合計画での「町民が主役、地域が主体のまちづくり」の経験を生かし、町民、企業、自治組織などと行政との協働によるまちづくりを発展させてまいります。

　　この基本方針に沿った取組の一つとして、災害に強いまちづくりを推進してまいります。本町では、これまでの東日本大震災や蔵王山の火山活動の活発化などを教訓に、自主防災組織の結成と育成を支援しております。現在では、自主防災組織が18行政区で組織化されており、昨年の台風第19号の際には、自主的に避難所を開設するなど、防災に対する町民の意識が向上してきていると感じているところであります。

　　また、防災指導員の研修を受講する町民の方には、費用を町が全額負担しております。現在では、町内で91名の方が宮城県からの認定を受け、地域における防災のリーダーとして活躍していることから、今後もこの支援を継続していきたいと考えております。

　　さらには、会社勤めの消防団員が増え、平日日中の火災の際に人手不足が懸念されることから、今年４月、消防団に、役場職員15人で構成する「役場班」を設置いたしました。今後も引き続き、地域防災に欠かすことのできない消防団の充実強化を図ってまいります。

　　また、この基本方針の方向性に沿って、スマートな行政情報の公開と共有の取組を行ってきたところであります。具体的には、今年２月に、高齢者や障がい者なども含めたあらゆる人が利用しやすいよう、本町公式ホームページのリニューアルを実施したところであります。このリニューアルにより、庁内各課から情報更新ができるよう改善されましたので、今後、各種行政情報をこれまで以上にきめ細やかに提供し、町民との情報共有に努めていきたいと考えております。

　　最後に、計画推進のための行財政の健全化の取組について申し上げます。本町は、令和元年度決算において、財政の健全性を示す健全化判断比率（実質公債比率及び将来負担比率）が早期健全化判断基準を大幅に下回っており、健全財政を維持できている現状であります。その一方で、今後の行政需要や現在の社会情勢を考慮すると、当面厳しい状況が続くものと思われます。

　　去る10月14日には、私が本部長を務める「蔵王町行財政改革推進本部会議」を、全課長を集めて開催し、近年の町債残高や基金残高の推移、義務的経費の比率等を確認しつつ、行財政改革に臨む意識を共有したところであります。今後は、行政改革推進委員会において検討を進めながら、行政サービスの向上及び本町財政の長期的な安定に資する取組を全庁的に実行に移していく考えであります。

　　以上、町政運営について、所信を申し述べさせていただきました。町政を預からせていただくこれからの４年間、魅力あるまちづくりのため、職員と一丸となって、力の限り努力する所存でございますので、議員各位並びに町民の皆様の一層のご理解とご協力を賜りますよう、心からお願い申し上げ、私の５期目の町政運営にあたっての所信表明といたします。

○議長（村山一夫君）　以上で、町長の所信表明演説を終わります。

　　　　　日程第５　代表質問

○議長（村山一夫君）　日程第５、代表質問を行います。

　　質問者並びに質問の件名等については、代表質問通告書としてお手元に印刷配付のとおりであります。

　　質問される議員にあらかじめお知らせいたしますが、質問時間は20分以内ですので、５分前になりましたらベルによりお知らせいたします。その後は、時間内で質問を終了できるよう時計表示にご注意いただくようお願いいたします。

　　なお、町長に対し論点を明らかにするために議長の許可を得て議員に対し質問や意見を述べることができる反問権を与えることにしておりますので、よろしくお願いいたします。

　　最初に、総務経済常任委員会を代表して、３番大沼昌昭君の質問を許します。大沼昌昭君登壇願います。

　　　　　〔総務経済常任委員長　大沼昌昭君　登壇〕

○３番（大沼昌昭君）　それでは、議長の許しを得ましたので、総務経済常任委員会から代表質問させていただきます。

　　質問の前に、町長には５期目の当選ということでおめでとうございます。お祝いを申し上げたいと思います。それでは質問したいと思います。

　　まず１件目、農業振興についてお伺いします。

　　町の基幹産業の一つである農業について、ブランド化の推進と農業後継者不足と新しい担い手の育成と表明をしていますが、具体的なこれからの施策を伺います。

　　２、観光振興について。

　　もう一つの基幹産業の観光について、新型コロナウイルス感染症の影響によりインバウンドの観光客が難しい状況であり、国内全域、東北、県内からの観光客の誘致の受入れ体制の充実を図ると述べている。また、特にジオパーク認定について町単独で認定を受ける検討を進めるとしているが、その具体的な施策と内容を伺います。

　　３番目、行財政改革について。

　　行財政改革を検討推進すると述べているが、具体的な施策と内容を伺います。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　大沼昌昭議員の代表質問にお答えいたします。

　　はじめに、第１点目の「農業振興について」お答えいたします。

　　まず、「ブランド化の推進について」は、これまで、「蔵王ブランド推進協議会」において、「米」と「日本なし」の蔵王ブランド認定基準を定めております。

　　この、蔵王ブランド認定基準制度は、本町の優れた農産物を、よりイメージアップし町内外に広くアピールするころで、有利販売により生産者の所得向上に繋げようと、平成24年度から取り組んでいるものであります。

　　認定にあたっては「蔵王ブランド推進協議会」において、これまでの生産者目線の品質本位だけでなく、消費者目線での蔵王のイメージを生かした地域ブランド認定も必要であるという意見が多く出されております。

　　今後は、第五次長期総合計画の基本方針にもありますとおり、品質にこだわる「モノのブランド化」と、「蔵王」から受ける清らかな水と豊かな自然のイメージを農産物の付加価値として最大限に生かし広めていくための「地域イメージのブランド化」を一体として取り組むことを目的に、推進計画や認定基準等の見直しについて協議、検討してまいります。

　　また、蔵王町の特産品である「蔵王チーズ」は多くの方に認知され高い人気があり既に蔵王のブランドとして確立されております。近年では、生産者が取り組む「蔵王はるか」、６次化産業として取り組んでいるヨーグルトや農家レストランのマヨネーズなど、蔵王のイメージのブランド化に繋がる農産物や加工品なども増えてきていることから、町のふるさと納税の返礼品に加えるなど、ＰＲ、サポートなどに積極的に取り組み、生産者の所得向上に繋げてまいります。

　　次に、「農業後継者不足と新しい担い手の育成」についてお答えいたします。

　　農業後継者不足につきましては、本町においても高齢化が進み、深刻な問題として受け止めており、新規就農者の確保が急務であると考えております。このことから、国の補助事業を活用した「農業次世代人材投資事業」のほか、平成29年度から町単独で「蔵王町農業経営育成対策事業」を新設し、新規就農者の育成に積極的に努めてきたところであります。

　　実績としましては、令和２年３月末現在において、国の支援策受給対象者３名、町単独の受給対象者13名、計16名の新規就農者を支援しております。また、現在、就農希望の相談者が５名おり、新規就農者として支援を予定しているところであります。

　　平成29年度以降、町の新規就農者の平均人数は４～５名で、県内でも高い水準にあり、今後も補助事業等を活用しながら、新規就農者の更なる確保に努めてまいります。

　　新しい担い手の育成につきましては、新規就農者の育成及び支援として、本町農業振興指導員が中心になり、農業改良普及センター及びＪＡみやぎ仙南などによる「経営・技術」に関する指導、ＪＡ及び日本政策金融公庫などによる「資金」に関する支援、農業委員会による「農地」に関する支援など、フォローアップやサポート体制を確立し取り組んでいるところであります。

　　特に、新規就農者にとっては、農地の確保及び集積・集約化が課題となっております。今後、農業委員会と連携のもと、農業委員及び農地利用最適化推進委員からのサポート体制を更に強化し、解決に向け、取り組んでまいります。

　　また、本町では、認定農業者及び認定新規就農者を地域農業の中心的な担い手として位置付けております。この両者で構成する「蔵王町認定農業者連絡協議会」において、就農者間の情報交換や研修会、並びに販売促進に向けた取組を強化し、担い手の育成に努めてまいります。

　　次に、第２点目の「観光振興について」お答えいたします。

　　これまで、本町では、国内誘客はもちろん、国外誘客、インバウンドにも力を入れ「雪の壁ウォーク」や東北観光復興対策交付金を活用した近隣市町との広域連携事業などに積極的に取り組んでまいりました。その成果により、観光客や宿泊者数が顕著に伸びておりましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で、国内の観光は大変厳しい状況に陥り、本町においても観光客や宿泊者数が大きく落ち込んだところであります。

　　感染症収束の兆しもなかなか見えず、インバウンドの回復にはもうしばらくかかると考えており、現在は、観光需要の回復に向け、特に県内の新興住宅地や隣接の福島県など片道１時間程度で移動できる地域をターゲットにしたマイクロツーリズムの推進に力を入れております。

　　その具体的な内容としましては、地方創生臨時交付金を活用した観光誘客賑わい創出事業として、ＪＲ仙台駅構内で実施した広告宣伝、県内民放４社のテレビＣＭ放送、本町の見どころを厳選したクーポン付きガイドブックのダイレクトメールなど、「蔵王町」の知名度・認知度アップの取組を行い、観光誘客を図っております。

　　このような事業の成果もあって、９月５日・６日に販売のみで開催しました「みやぎ蔵王梨まつり」では、日曜日の午前中で完売するほど、例年以上に大盛況で、それ以降も、県内外からたくさんの方が本町を訪れ、地元の旅館や商店街からは、これまでにない賑わいだという声が聞かれたところであります。

　　また、一方で、宿泊施設、飲食店や小売店などに手指消毒用アルコールの無償配布を行い、事業者の皆様には感染症予防に取り組んでいただいております。

　　今後も、感染症予防対策に努めながら、状況を見極め、県内、東北、国内全域、そして国外インバウンドへと誘客範囲を段階的に拡大し、観光の町としての賑わいを１日も早く取り戻せるよう積極的に取り組んでまいります。

　　次に「ジオパーク認定について」お答えいたします。

　　ジオパーク認定を受けるためには、活動主体がジオパークの理念を理解した上で、蔵王の持つ地質遺産をはじめとした地域資源の価値を理解し、保護・保全の活動に取り組んでいることや、ジオツーリズム等によって地域資源を活用していることなどが求められます。

　　また、災害の経験や知見を元に、防災・減災に対する取組を行っていることも求められます。

　　本町では、平成25年４月からジオパーク推進室を設置し、環蔵王の３市３町で進めてまいりましたが、蔵王火山の活動の影響により、足並みをそろえることができない状況が続いておりました。

　　本町には、蔵王連峰の地質遺産を由来とする魅力が豊富にあり、御釜や三階滝、樹氷などは、ほかにはない観光資源として、全国的にも広く知られているところであります。

　　また、蔵王連峰が育む良質な水は、田畑を潤す貴重な水源として活用されております。

　　これらはまさに蔵王のジオの恵みでありますが、それはほんの一部に過ぎず、そのほかにも非常に多くの大地の恵みがもたらされております。

　　ジオパーク構想の推進、そして、日本ジオパーク認定を目指す最大の目的は、町民の皆様に蔵王の魅力を再認識してもらうほか、さらに、蔵王のファンを増やすことであります。

　　ジオパークの取組を通じて、蔵王のファンを拡大し、国内誘客やアフターコロナにおけるインバウンドの拡大にも繋げていきたいと考えているところであります。

　　令和４年度に、再度、本町において開催が決定した「火山砂防フォーラム」を弾みとして、蔵王町単独での認定に向けた検討をしっかり進めながら、将来的には、環蔵王３市３町で広域的に連携し、日本の蔵王、世界の蔵王として、魅力を発信していきたいと考えております。

　　次に、第３点目の「行財政改革について」お答えいたします。

　　今般、行財政改革の必要性を強く感じますのは、先程も申し上げましたとおり、新型コロナウイルス感染症の影響により、今後、歳入の根幹をなす税収が大幅に落ち込み、また、国の財源不足によって地方交付税が減少すると見込まれるためであります。

　　さらには、地方公務員法が改正され、今年４月から導入された「会計年度任用職員制度」による支出増は、大きな財政負担となっております。

　　本町は、現時点では、健全財政を維持しているものの、感染症の影響により、社会情勢が大きく変化していることを考慮すれば、早急に行財政改革の取組をスタートさせる必要があると考えるところであります。

　　本町における直近の行財政改革につきましては、平成18年度から平成22年度までを計画期間として、蔵王町行政改革大綱に基づき「行政改革推進計画」を作成し、取り組んだ経緯があります。

　　当時、国の「三位一体の改革」により、地方交付税及び国庫補助・負担金が削減され、町財政が逼迫する中、職員の手当をカットするほか、各種団体への補助金を減額するなど、町民の皆様にも痛みを分かち合っていただきながら、合併しない「単独のまちづくり」を進めたものであります。

　　私が、現時点で取り組もうと考えている行財政改革は、先の改革のような大鉈を振るう取組を行う前に、地方自治法に定める「最少の経費で最大の効果を挙げる」という大原則を全職員で共有する、いわば「職員の意識改革」であります。私は、職員一人一人が自ら行動し変革する意識を高めていくことが、行財政改革に繋がるものと考えておりますが、先の行財政改革の本格実施から10年以上が経過し、職員の中には、行革の取組を経験していない者も増えております。

　　そのため、１つ目の取組として、行革を経験していない若手職員と行革意識の共有を図るため、先の改革における業務改善や経費節減の取組内容を紹介し、実践を促したいと考えております。

　　２つ目の取組としましては、１つ目の取組を踏まえた上で、職員提案方式により、業務改善や経費節減の取組案の募集を実施いたします。この取組は、全職員から募集した取組案を「行政改革推進委員会」により精査の上、全庁的な取組として実施しようとするものであり、業務改善等による経費節減の実現に加え、職員の行革意識の醸成と行政サービス向上の効果が期待できるものと考えております。

　　３つ目の取組としましては、予算の見直しの徹底であります。現在、令和３年度予算要求の時期でありますが、各課長等に、「社会変容を見据えた事業の選択と集中」を行うとともに、例年以上に厳しく、経費の削減を指示したところであります。これまでも度々申し上げてきたとおり、今や「あれもこれも」事業を実施できる時代ではなく、「あれかこれか」による選択と集中により、優先度の高い事業を確実に実施していくことが重要であります。先程述べました「蔵王町行財政改革推進本部会議」の中で、各課においては、漫然と前例踏襲での予算を要求するのではなく、課内職員で十分検討する機会を設けるよう、強く求めたところであります。課内の職員間で、事業の優先度や費用対効果について話し合いながら、要求する予算を精査する作業を経験することで、行革意識を持った職員が育成され、今後の行財政運営の効率化に繋がっていくものと考えているところであります。

　　以上申し上げまして、答弁とさせていただきます。

○議長（村山一夫君）　大沼昌昭君。

○３番（大沼昌昭君）　それでは、当町の農業についてお伺いをしたいと思います。

　　まず一つは、今回町長の所信表明の中で、町独自のブランド化を進めたいとうたっておりますけれども、このブランド化は大分前から進めてはいるんですが、なかなか進んでいないという部分がありますね。これに関しては、最初はたしか300万円くらいの予算で推進をしていたんですけれども、今回で60万円程度になったのかな、金額に関しては、そうやってだんだんだんだん尻すぼみになってきていると。それに関して、ブランドというのはいわゆる生産者が、商品やサービスの意味ある差に共鳴しながらファンになるということがブランドなので、やっぱりほかの商品とは違う、絶対欲しいと思ってもらわなければブランドとしては成り立たないということなんですね。ですから、商品に対して信頼を持ってもらうということでファンになってもらうということがブランドの第一条件であります。そんな中で、今のところ蔵王ブランドに関しては、商品に関しては、梨と米ということに限定されております。これに関しては、これから何年にわたって何をブランドとするように検討していくのか、もしお答えできるのであればお答え願いたいと思います。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　先ほども申し上げさせていただいたところでありますが、特に今ふるさと納税が全国各地、そして蔵王町も今現在で２億円までまだ行っていないんですが、４億円を今年度目指していこうということで進めておるところであります。そういったことで、一つはこういったふるさと納税は、その町の特産品なり名産含めた、ですからそういったものに多くの蔵王の地名度を生かしながら、先ほども申し上げましたんですが、その一つは蔵王酪農センターで生産しています蔵王チーズ、そしてそれによるいろいろな等々あるわけですが、それとあと最近お米ですね、自家米等々も入れさせてもらっていますが、そのように今はお米と梨でありますけれども、その中でも梨というのが糖度だとか大きさだとかそういう基準を決めておったんですね。ですから、基準は基準としてもいいんですけれども、その量の問題なんです。この量が、なかなかやはり個々の農家の皆さんのいろいろな取組もございまして、ちょっと量がブランドとして、東京の大田市場に出すまでの量が集まらないということもあります。そういったことがどうしてもちょっと。各農家の皆さんはいい梨をつくっているんですよ。だけれどもやはり、それぞれの顧客がいるということもありますので、なかなか梨に当たっては量が集まってこないということもあります。そのほかに、大沼議員も蔵王はるかに当たって一生懸命取り組んでいただいているところでありますし、そのほかにも今ヨーグルトだとか、先ほど申し上げましたように、いろいろな等々等々、そしてあと蔵王のコカ・コーラなんかの製品もそうでありますし、またあと蔵王の名水を使って蔵王湧水さんもやっておりますし、いろいろなそういったものをもう一回見直しをして、そしてこのふるさと納税等を含めて、そしてＰＲに努めていこうということを指示をさせていただいたところであります。

○議長（村山一夫君）　大沼昌昭君。

○３番（大沼昌昭君）　あまり時間がないので、明確にお答えをお願いしたいと思います。

　　まず、これいつ、何年にわたってこれを計画していくのかということが明確でないと、またずるずるずるずる行ってしまう。それから、今うちの町では里芋、イチジク、ソラマメ、トウモロコシなどいろいろな形の中で生産者がおります。量が少ないといっても、量が少なければ少ないなりのきちんとしたブランド化はできると思います。ですから、この辺なんか、とにかく期日をいつまでに何品目をやるのかっていうことを明確にしておかないと、このブランド化はなかなか進んでいかないのかなと思いますね。

　　それから、もう一つ、認定されたその生産物に関しては、例えば認定された農薬を基準内でどのように使用して低農薬栽培をするとか、そういう形の中で安全性をアピールするとかっていうのも一つのブランドになるわけですから、そういう部分も考えながらやっぱりやっていかないとまずいのかなと思います。これに関しては、町、行政の役割としては、やはり情報の提供ですね。それはなぜかというと、例えば晩生種の桃が日持ちするやつがあるとか、それから糖度の高いトウモロコシがあるとか、いろいろな形の中で新品種が出てきております。そのような形の中で、農業指導員もおりますので、やはり新製品の育て方とか、試験栽培をお願いするとか、そのような形で新しいものに向かってブランド化を進めていくというのも一つの方法かなと思うんですね。ですから、この辺のところをよく検討されながら、ぜひブランド化に進んでいっていただきたいなと思います。これに関しては、やはり町の役割としては、農家に対しての情報の提供、それから指導ですね、それは生産と販売、それも含めてです。それから、それを検証しながら、常に話合いの場を設けながら生産意識の向上を図るということが行政の役割だと私は思っておりますので、ぜひその辺をお願いしながら、所信表明の中に入れてやっていただきたいなと思います。

　　それから、時間がないので端折って、農業後継者についてお伺いしたいと思います。

　　農業の後継者に関しては、なぜ後継者がいないのかという調査をしましたかということなんですね。これに関しては、例えば収入が労働の割に上がらないから生活が成り立たないとか、農地の貸し借りや売買がうまくいかない、それから不便なところに耕作地があるとか、いろいろなマイナスの部分があります。しかしながら、いい部分もあるんですね。例えば、自分が主役で時間が自由だとか、手をかけた分農産物が結果を出してくれるとか、収穫の喜びとか、あとはいい商品をお客さんが喜んで買ってくれるという満足感があります。その辺のことを踏まえながら、やはり後継者不足に関しては情報の提供とか指導が必要でないかなと思うんですね。それで、一つとしてはやはり先ほど町長も言っておりましたけれども、新規就農者のことなんですけれども、これに関しては地域おこし協力隊制度を活用しながら、やはり移住につなげて、つまり農業に対して起業を支援すると、そういうことをまず図っていかなければいけないんじゃないかなと。それから、収入の上がる農産物の情報提供、それから指導、農地の貸借などをスムーズに行えるよう支援をするということがやはり行政側の役割でないかなと思うんですね。これ、個人でやれっていってもなかなか難しいということなので、この辺のところをお答え願いたいと思います。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　お答えさせていただきますが、先ほどのこのブランドの関連でありますが、先ほども申し上げましたように、いろいろな推進計画、それで認定の基準の見直し、先ほど大沼議員が言われるように、大分イチジクだとかトウモロコシで量を販売してきた方々もいますし、そういったところを全部見直しする、これ令和３年度中に見直しして、期間は令和３年度中内にそういった。ただ、先ほど言うように、この知名度アップも含めてのブランドということに持っていきたいと思っております。

　　それと、あと、今の後継者の問題でありますが、おっしゃられるとおりでありますので、またうちのほうとしてもやっておりますが、経営だとか技術的なもの、これに当たってはＪＡのＯＢの方々も今町の担当課等々の中に一緒になって入っていただきながら、そうやって農業振興指導員が中心になってそういった育成等々含めてやっているところでありますし、いろいろな課題等々に当たって、それら難題を一つ一つ乗り越えてやっていこうとしておりますし、これからもそれに向かって対応していきたいと。その中で、先ほど言いましたようにイノシシだとか、せっかく物を作ったんだけれどもそれが大変困っているということがありまして、そういったところも含めて、この予算をさせていただいているということであります。

○議長（村山一夫君）　大沼昌昭君。

○３番（大沼昌昭君）　ぜひ、この農業後継者不足については、いわゆる確保については、調査と分析よくしまして、何が施策として必要なのかということを考えるべきだと私は思います。その中で、補助金を出すだけではやっぱり駄目で、やはり生活ができる方法ですね、そのような指導をしながら支援すべきでないかなと私は思います。その辺のところをもう一度お聞きしたいと思います。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　やる気があって、そうやって農業に、この蔵王に来てくださるわけですから、そういった方々の、先ほど言うように経営的なことがきちんとできるように、技術的なこと、それにはやはり指導していく方々、そしてそれにいろいろな難問が出てくる、それを一つ一つ親切丁寧に、懇切にお話をして、そして蔵王で頑張れるようなそういった環境を整えていきたいと思っております。

○議長（村山一夫君）　大沼昌昭君。

○３番（大沼昌昭君）　それでは、観光に移らさせていただきたいと思います。

　　今の所信表明でも、コロナの影響でインバウンドの誘客がまず難しくなっているということですね。国内、いわゆる県内とか東北を重点的にやっていきたいというのは、私もその案には全く賛成だと思っております。

　　それで、どのようにして誘客を図るかということなんですけれども、先ほども町長等々が話しているとおり、コロナによって要するにお客さんが減っているということなので、コロナ対策を重点的にやりながらやはりやっていかなきゃいけないのかなと思います。それに関しては、まず今町ではマスクを配布したり消毒液を配布したりしてそういう形の中で支援はしております。しかしながら、それだけでは足りない。なぜかというと、やはり各業者、それから施設において、やっぱりコロナ感染予防の対策、いわゆる従業員研修、宿泊設備など対して、例えば感染症の専門家を呼んでクラスターが発生しない予防方法の研修会や講習、そういうのを開催して、発病したときの対応、対処の仕方などを実施して、安心して営業できる、そして安心してこっちに来ていただけるという対応も必要でないかなと。ただ配布しただけでは、安心・安全とは言えないと私は思っております。そういうことの中で、やはり町の役割としてはそのような指導とか研修を含めて安心・安全を売っていくということも、やはりオンリーワンの町ですから、安全がオンリーワンですから、そのようなことでやっぱりやっていかないと、観光客も「なぜあそこに行くのかというのはやっぱり安全だから」という形の中でね、そういう方法を取っていただくのも一つの手法かなと思うんですけれども、いかがでしょうか。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　おっしゃられること、よく分かりますし、大分蔵王にも、うちの町にも多くの方々が来町していただいておりますので、その辺、どういった方が一番適切な方なのか、その辺も検討しながら、観光物産協会等含めて、あと旅館組合、あとは商工会等含めた、それでちょっと検討させていただきたいと思っております。

○議長（村山一夫君）　大沼昌昭君。

○３番（大沼昌昭君）　県内からの宿泊者とか、東北６県からの宿泊者ということですと、１泊とかそんな程度だと思うんですけれども、やはり平日ですね、土日は今いっぱい来ているそうです、私見ていますけれども、でも平日どうしても宿泊施設が空くということになってきておりますので、その辺をまずどうするかということを観光業者を含めて話をすべきではないかなと私は思っております。各旅館、宿泊設備、それから商店も含めていろいろな形の中で個人的に努力はしておると思います。しかしながら、やはり組織、スケールメリットをきちんとした形の中でできるようにしなければ駄目だと思うんですね。それは、温泉街全体がきちんとした形の中で安全ですよとか、そういう部分を確保していかないと、特に高齢者に関しては難しいと思います。そんな中で、やはり平日でも、どうやって宿泊してくれる客層を取り込むのかという部分も含めて話合いをしなきゃない。それに関しては、やはり土日祝日が休みでない業種、例えば病院の看護師、それから日曜働いている飲食業、デパートだののサービス業、それからタクシーの方たちとかいろいろな業種があります。そのような人たちに、平日の特典をつけて来ていただくということもアイデアの一つかなと私は思います。ですから、やはりここで私が一番訴えたいのは、安全面と、どのように集客するかっていう客層と、そういう部分をやはり旅館組合とか飲食店と話合いの場を行政側でしっかり設けて、それでどのようなＰＲをして、どのような客層を呼ぶのかという部分を推進すべきかなと、それが行政の役割だと私は思っております。お答えがあればよろしくお願いします。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　確かに、週末忙しい企業にお勤めの方々がたくさん業種によってあるわけですから、昔だとよく月曜日だと三越が休んで、木曜日だと藤崎が休みだと、そこのお客様たちを呼び込もうということで、それぞれの企業等々を呼び込んだ時期もあったんですけれども、スキー場なんかでもそうなんです。ですから、そういったことはやはりいろいろな団体の皆さんと話合いをしていくということは必要でありますけれども、今回の取組としては、ＧｏＴｏキャンペーンは国がやっている、あとはすずめのお宿は県がやっている、これは二、三十室以下の小さなところは県のすずめのお宿でやっているんですね。あとは、ＧｏＴｏキャンペーンというのは皆さんご存じのとおり高い層の皆さんたち含めている。蔵王町としては、宿泊の皆さんたちに5,000円の宿泊券の割引券を、これに当たっては、旅館組合との、またペンション含めた方々と、宿泊の皆さんと話をして、そしてその中で私たちにお任せいただけませんでしょうかということで、実は今回やっているわけです。ですから、そこでやはり、あとは受入れ側のほうの皆さんの、週末に当たってはそういう国のを活用したり、あとこれから今月の中旬からは東北６県プラス新潟を入れて７県での割引も販売しますので、そういったものもですね。あと、受入れ側のほう、団体、そういった皆さんの対応だと思いますが。ただ、町としてはいろいろなやはりその辺の商品、あとＰＲ等々を含めた、先ほど大沼議員から言われたそういったやはり週末の企業の皆さんに向けて、ちょっと前向きに検討していきたいと思っております。

○議長（村山一夫君）　大沼昌昭君。

○３番（大沼昌昭君）　ちなみに、理美容業も平日ですから。それから、このＧｏＴｏキャンペーンですね、これが終わった後どうするんですかということになってくるんですね。ですから、短期じゃなくてやっぱり中長期的に集客の方法を考えていかないとまずいかなと思いますね。ですから、その辺のところ話合いをよくしながら、観光協会も含めて、やっぱり集客に努めていっていただきたいと思います。

　　それでは、もう一つの案件として、ジオパークの件についてですね。これに関しては、本来であれば主管は教育民生なんですが、私のほうとしては観光にも影響してくるので、観光面からお伺いをしたいと思います。

　　まず、これ町単独で検討する、そして進めたいということなんですが、町長が今回このような形の中で所信表明したということは、頭の中である程度のスケジュール的な部分はあるかとは思うんですけれども、その辺の中で町単独でやるということなんですが、これタイムスケジュールとしてはどのくらいの期間で認定をまず目指すのかということと、それからジオパーク認定の地域が３市３町のエリアになっているということなので、これに関して単独でできるのかという部分をまずお聞きしたいと思います。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　ごめんなさいね、先ほどちょっと言い忘れた関係があるんですが、蔵王町の観光客の入り込みでありますが、10月で91.2％まで戻ってまいりました。あと、４月で一番最低で31.7％だったんですね。今、91.2％まで入り込みが戻ったと。宿泊に当たっては、10月の調査では68.4％まで戻ってきたと。あと、一番ひどかったのが４月、５月あたりですが、４月が4.5％、５月が2.7％と、このように本当にゼロに近い状況であったと。

　　あと、このジオパークの問題でありますが、先ほども申し上げましたように、一つは火山砂防フォーラムがあるんですね。これを１年前にできなかったので。これの、火山フォーラムというのは、一つのジオパークのあるところが大体、火山とジオが一体になっているということもあって、これ国交省の砂防部の中に地震火山対策室というのがあるんですが、そこが窓口になっているわけですが、そこがいろいろとバックアップしていくというとちょっとあれですが、いろいろとございまして、令和４年度にこのジオパークを、先ほど言ったように３市３町ちょっとあったので、まず蔵王だけでもこの認定に向けて進んでいきましょうということで、お互いに。ただ、これに進むに当たっては、いろいろな計画を練りながら、やはりそれのジオパーク認定に向けてのいろいろな等々ありますので、できるだけこれから２年の中で一つの認定に向けて頑張っていきたいと。これ、単独でもやっていくことはできるんですが、ただ蔵王というのは蔵王町だけでなくて環蔵王としてこの蔵王が、地理院としては蔵王山という山なんですけれども実は蔵王連峰なんですね。ですから、３市３町にまたがっているということなので、その辺はやはり最終的には一緒になって頑張っていきたいと思ってはおります。

○議長（村山一夫君）　大沼昌昭君。

○３番（大沼昌昭君）　２年を目標にしたいということなんですが、普通のところであれば２年もあればできるのかなと思いますけれども、本当にやる気であれば別に問題はないんですが。栗駒の例を申し上げますと、あそこは１市だけの部分の中で認定を受けました。それは１市だけの部分のいわゆるジオだったためだったんですね。うちの場合は、３市３町に蔵王はまたがっておりますので、御釜なんか特にそういうことでしょう。ですから、その辺のところもよく加味しながら、この辺のところは慎重に進めていかなければいけないのかなと思うんですね。

　　まず、一つ、認定を受けることが目的なのかということなんですね。認定を受けた後、観光面に対してどうするんだという部分が私が聞きたいところなんですよ。火山フォーラムがあって、ジオパークがあるところが主催するから後押しをするとなっているんですが、それのために認定を受けるということではおかしいでしょう。やはり、認定を受ける目的、ただ認定を受けるだけのことなのかと。その後、観光面についてどうやってこれを利用して、活用していくのかということをお聞かせ願いたいと思います。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　先ほども申し上げておりますが、このジオパークのあるところというのは観光地なんですね。ですから、蔵王はこのジオとしていろいろな、先ほども言いましたように景観的なもの、そして蔵王町の場合は、私いろいろなところに行ってお話しするんですが一番低いところで海抜30メートルなんですね、一番高い刈田岳の山頂で約1,760メートル。ですから、蔵王が1,760メートルですから、1,730メートルの標高差があるんですね、蔵王町は。ですから、全国各地に行ってもこれだけ１町村で1,730メートルの標高差のあるところはないんですね、そして、火山で恩恵を受けている、農業でも恩恵を受けている。ですから、今現時点で観光のＰＲ云々ではなくて、ジオとしての町がずっと歴史の中で生い立ちがあるということなんです。ですから、そこを町民の皆様にも、やはり農業、観光に当たっての理解と、そしていわゆるこの蔵王、ジオと一緒に全国、海外にもＰＲしていきましょうという。ですからやはりジオがあって蔵王町が潤っている、また水の恵みもあるんだということを、もう一回、再度皆さんで知っていきましょうということも含めて。ただ、問題は、このジオの、いろいろなところに行くと立派な等々あるんですが、それをやるとなると何億円だとか建物を含めて、それをできるだけ、今我々の中ではちょっといろいろなところ、施設を有効に利用させていただこうということも含めて、今検討をしているところであります。ですから、お金をかけずに。あと、先ほど栗駒の話だったんですけれども、あれは岩手宮城の内陸地震があって、それによって私たちが、いろいろと蔵王に来て、あの栗駒のジオがなったんですね。ですから、あそこはゼロから始まって、イロハを蔵王町が全部教えてあげて、それでこっちへ何度も何度も来て、そういういきさつがあるということだけは知っていただければと思っております。

○議長（村山一夫君）　大沼昌昭君。

○３番（大沼昌昭君）　この後、町民に対しての出前講座とかいろいろなことに関しては、教育のほうからお話があると思いますので、この辺で打ち切りたいと思います。

　　それから、行財政改革ついてお伺いしたいと思います。

　　時間がないので、取りあえず端折っていきたいと思います。

　　やはり、行財政改革ということになってきますと、町独自の新規事業ということで町独自に一般会計から繰り出すというお金でやるということは、やはり費用対効果をきちんと考えないとまずいかなと思うんですね。ですから、それに関してはやっぱり町内の補助金の削減とか事業の内容、その辺なんかもきちんとして、廃止なども含めて検討すべきではないかと思うんですが、その辺のところをお伺いしたいと思います。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　先ほどもお話ししたとおり、この行政改革推進室というのをつくって、平成18年、平成19年で、この２年間にわたって、そのときに団体等々含めてやってきたんですね。ですから、議員の皆様にもお配りしていたと思いますけれども、そういったいろいろな見直しをやってきましたので、先ほどお話し申し上げましたように、どうしてもそういう状況になったときにはいろいろなことまで考えてきますが、まずその手前でちょっと私たちの意識改革を含めて、そして今このコロナの中で、そして例年どおりの予算のつくり方というのはいかがなものかということも含めて、そういったことをやっていきましょうと。それと、地方公務員法があって、国から、先ほども言いましたように会計年度任用職員の制度、これで約4,000万円くらい毎年支出していくんですね、支出イコール増。ですから、最低でもこういったものがどうしても例年にないお金が出ていくということもあります。そういったことをやはり含めて見直しをさせていただきたいということであります。

○議長（村山一夫君）　大沼昌昭君。

○３番（大沼昌昭君）　国からの補助金に関しては、やはり足つき、ひもつきというんですか、やれというふうに来るわけですから、要は一番の問題はやっぱり町独自の一般財源を使うということなんですね。それが結局新規事業ということになってくると、やはり町の一般財源をきちんと使わなきゃないということなので、それを少しやはり改革していかないと、それに関しては当然新規事業とか補助金も含めて、先ほど言ったジオパークも含めてですよ、きちんとした形でやっぱり考えていかなきゃいけないのかなと思うんですね。それで、先ほど町長がおっしゃった若手職員に対しての意識改革、１つはね。２つ目に関しては、経験者が少なくなってきていると、行財政改革した当時のね。それで、３つ目に関しては予算の見直しをしていくということなので、やはりその辺のところで、必要とする部分と適正な管理をしなきゃないという部分、それからやはり経費に対しての職員の意識の在り方がですね、やはり強調させるという部分が最も必要でないかと思うんですね。その辺のところも含めながらやっていかなきゃないと。それと、もう一つ、先ほど町長が言ったように削減するだけでなくて、自主財源の確保も必要じゃないかなと思うんですね。それに関しては、先ほど言ったようにふるさと納税に関しては２億円ですか、４億円まで目指したいということなんですね。その辺もきちんと考えながら、やはり自主財源の確保も図っていかなければいけないと。それから、やはり移住定住対策をもっと推進して町税を納めてもらう人を増やすという方法も、１年とか半年ではできるわけないので、その辺のところもやっぱりきちんと考えながら推進していっていただかないと、自主財源はとてもとても足りないとなってきますので、特にこれからやっぱり学校建設という大きな事業が待っておりますので、その辺のところを含めながら、自主財源の確保という部分もお聞かせ願えればなと思います。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　全くおっしゃるとおり、先ほどの行政改革に当たっては、１つ目の取組、２つ目の取組、３つ目の取組とお話ししたとおりでありますし、それをしっかりとやっていかなければいけない。それと、さっき申し上げましたとおり、国がもう50兆円今回のコロナで出している、さらに10兆円、ですから約60兆円が国から出てくる。そうすると、国もお金がない、そうすると地方交付税が全国津々浦々の自治体に今までのように本当に来るのかというのが、実は私たち心配なんですね。ですから、そのためにはやはりこういう行革をしながら、最小で最大の効果を上げるようなことを考えていかなければいけないだろうと。それと、この平成18年、平成19年の行革に携わってこなかった職員が、もう10年以上たった、若い人たちが、そういう人たちをしっかりと係長以上の人たちで指導、そしてまたいろいろと課内でやっていくということはとても重要であるということです。そしてやはり、収入を上げるためには、昨年が２億7,000万円だったんですね、ふるさと納税。ご存じのとおり約50％、ですから仮に今年度４億円であれば２億円のまるきり収入につながってくるということでありますし、このふるさと納税も大分今伸びてきておりますし、できるだけ、今月の末から12月が一番のピークを迎えるんですね、納税してくださる方々、その辺をいろいろと、先ほど言ったようなことも含めて。それと、あとこの固定資産税等々の中で、実はこれ10月28日の日本農業新聞、見た方もいるかと思いますが、これに宮城県の蔵王町ということで、都市離れで、そしてこの蔵王のことで、これが１面に大きく載っている。このように蔵王町が、そして別荘協議会の皆さんといろいろなことをしながら、またはテレワークを含めた、それとやはり蔵王町に入ってもらおうと、その中で、この関連の中で、２面でありますけれども、ぜひひとつ２面も見ていただきたいと思っておりますが、その中にも平沢の区長さんであります平沢さんが一つの……直売の名前はちょっと忘れちゃったので小妻坂でやっている蔵王夢づくりの会でも今までない収入を得たということを書いておりまして、しかもその中でとても蔵王っていいところですねということでいろいろな方々からも声をかけられて、それでいろいろな。ですから、やはりこの物産をしている方々を、今後別荘協議会だけでなくて、やはりこの蔵王に来て、そしていろいろな方々と話し合える、そういったところも一つのターゲットとして一つの話合い、そういった方々との横の連携をしながら、この移住定住につなげていきたいなと思っているところであります。

○議長（村山一夫君）　大沼昌昭君。

○３番（大沼昌昭君）　やっぱり、国の交付税がどうなるか分からないと、私も物すごく危惧しております。それから、やはり町民の所得が下がれば当然町の税収も下がる。それから、お客さんが入らなければ、入湯税も下がると。前に、600万円下がったという話を私しましたけれども。また、所得割での今度各種町税も減少となるわけですから、やはり危機感を持ってやっていただかないと、この辺の言葉だけの行財政改革では駄目だと思うんですね。しっかりやっていただきたいなと。

　　それから、やはり、きちんとした形の中で、町長もここで述べているとおりオンリーワンの町ということで、ただ一つの町ですからね、ここは、町長の言うとおりですね。ですから、それに対してはオンリーワンの町になるためには魅力とか特別な理由がないといけないんですね。ですから、その辺も含めながら、やはり、ぜひ、４年間これから、アイデアと指導力をぜひ発揮しながら、最小で最大の効果を生むようなことを、町政を担っていきながらやっていただきたいということを念じまして、私の代表質問を終わりたいと思います。

○議長（村山一夫君）　ここで昼食のため休憩いたします。午後１時15分から再開いたします。

　　　　　午前１１時３９分　休憩

　　　　　午後　１時１５分　再開

○議長（村山一夫君）　再開いたします。

　　休憩前に引き続き代表質問を行います。

　　次に、教育民生常任委員会を代表して２番加川　敦君の質問を許します。加川　敦君登壇願います。

　　　　　〔教育民生常任委員長　加川　敦君　登壇〕

○２番（加川　敦君）　教育民生常任委員会から、代表質問させていただきます。

　　通告書をまず読みます。

　　第五次長期総合計画のうち前期基本計画（５年）の３年目であり、「蔵王町まち・ひと・しごと創生総合戦略」の期間を終えて第２期の戦略を策定するこの時期において、新たな４年の任期をむかえられたことの意義・責任は大変に重いものである。

　　今年はコロナ被害により事業者・住民の皆様には経済的不安が重く伸し掛かっており、この状態がしばらく持続すると予測されることから、状況がますます悪化すると考える。同時に、国・町の財政も縮小を余儀なくされており、「新たな生活様式」、「新たなＷＩＴＨコロナ政策」という難しい課題を乗り切る施策が必要とされる。ＰＤＣＡサイクル機能を充分に活用し、事業を見直し選択することにより即効性と実効性のある政策展開が必要とされる。

　　今回の所信表明は、新たな４年間の政策指針と戦略であるべきと考え、教育民生常任委員会として、以下につき質問させていただく。

　　１、高齢者福祉及び地域医療体制について。

　　住民の健康増進、高齢者の生きがい対策、地域医療の充実、蔵王病院の運営上の問題解決等を方針・課題としているが、その具体的政策と４年間の方向性を伺う。

　　２、教育環境、子育て支援について。

　　「安心して子どもを産み育てることができる」、「学び楽しむまちづくり」として“ざおうグローカル５”に加えて大学との連携によるＩＣＴ教育、町単独でのジオパーク認定を進め子どもたちや地域住民への出前講座を継続するとしているが、ＰＤＣＡ機能を発揮した上での具体的政策内容を伺う。また、「蔵王町学校施設長寿命化計画」の財政負担を含めた具体的内容を伺う。

　　以上でございます。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　加川　敦議員の代表質問にお答えいたします。

　　はじめに、第１点目の「高齢者福祉及び地域医療体制について」お答えいたします。

　　まず、「住民の健康増進」についてであります。

　　このことにつきまして、保健福祉課においては、各種健診やがん検診を実施しております。加えて、各健診団体との連携のもと、精密検査の受診勧奨や数年にわたっての経過観察を行い、疾病の早期発見、早期治療に結びつけているところであります。

　　また、各種健診の事後指導においても、健診当日及び全ての健診結果がそろった後の結果説明会等を開催し、生活習慣改善に向けた支援を行っております。さらに、運動や栄養習慣等の改善を目指した各種教室を開催しているほか、次年度の健診結果の改善に向けた事業も行っておりますので、今後も事業評価を行いながら、住民の健康増進に寄与する事業を展開してまいります。

　　スポーツ振興課においては、東京オリンピック・パラリンピックを契機に、国を挙げてスポーツを通じて健康な生活の実現を目指す機運が高まっていることから、生活の中にスポーツを取り入れることにより、健康に対する意識付けを図りながら、生涯にわたりスポーツを楽しむ機会を提供してまいります。

　　次に、「高齢者の生きがい対策」についてお答えいたします。

　　本町では、高齢者の心身の多様な課題に対応し、きめ細かな支援を実施するため、住民同士が健康づくりをサポートし合う体制が既に構築されております。今後は、この体制を更に拡大しながら、高齢者の保健事業と介護予防事業を一体的に実施してまいります。

　　加えて、今後の方向性として、高齢者一人一人の医療や介護等のデータ情報を一括して把握し、地域の健康課題を整理、分析しながら、高齢者の社会参加などフレイル対策を視野に入れた事業展開を図るほか、住民が自ら地域づくりや介護予防活動に積極的に参画する機会を充実させてまいります。

　　また、シルバー人材センターについては、令和３年度中の設立に向け準備を進めているところであります。設立後は、働いて収入を得ることで高齢者の生きがいの充実、健康の維持・増進、労働力の提供による地域社会への貢献を目指して事業を行ってまいります。

　　次に、「地域医療の充実」についてお答えいたします。

　　私は、仙南の地域医療を守り続けるためには、宮城県の地域医療構想に基づく、「みやぎ県南中核病院」と「公立刈田綜合病院」の機能分化・連携を進め、将来にわたり持続的かつ安定的な医療提供体制を確保していく必要があると考えております。仙南医療圏は、国の重点支援区域に選ばれていることから、将来の医療ニーズを見据え、国の支援を活用しながら、必要とされる機能の確保・充実に繋がるよう、構成団体との協議を重ねていきたいと考えております。

　　救急医療につきましては、本町では、平日夜間は仙南夜間初期急患センターに、休日は医科・歯科ともに管内医療機関に委託することで、町民が安心して受診できる環境を整えております。

　　また、刈田病院と中核病院が交互に担当となる病院郡輪番制への負担金を継続し、町民が必要とする救急医療を受けることができるよう、医療体制を維持してまいります。

　　保健福祉分野、学校保健分野において、多大なるご協力を頂いている蔵王町医談会、白石市医師会、仙南歯科医師会についても、連携を強化し、さらに地域医療の充実を図ってまいります。

　　次に、「蔵王病院の運営上の問題解決」についてお答えいたします。

　　蔵王病院においては、今年３月末に内科医である重住副院長が退職したことから、４月からの内科診療は、大学の派遣医師等により実施しております。現在、内科医の常勤医師の不在や新型コロナウイルス感染拡大の影響等により、外来、入院とも、前年度より患者数が減少している現状でありますので、本町では、引き続き東北大学等から支援が受けられるよう鋭意努力しているところであります。それらの詳細については、この後の全員協議会でご説明いたします。

　　次に、第２点目の「教育環境、子育て支援について」お答えいたします。

　　本町学校教育の重点施策として平成30年度からスタートした「ざおうグローカル５」は、

　　１、人間関係づくり

　　２、英語教育特区

　　３、学力向上

　　４、安全・安心

　　５、蔵王町ＰＲ活動

　　の５つを柱として、ふるさと蔵王町を誇りに思い、たくましく生き抜く力を身に着け、将来本町で、さらには、広く国際社会で活躍できる人材を育成するため、各種施策に取り組んでいるところであります。

　　これらの取組に加えて、本年度中に整備が完了する高速大容量ネットワークと１人１台のタブレット端末配備により、国が推進するＧＩＧＡスクール構想に沿ったＩＣＴ教育を推進しようとするものであります。

　　具体的には、小・中学校でのプログラミング学習やＩＣＴ機器を活用した授業の実践及び宮城県が推奨する「グーグル学習支援システム」を活用した学校と家庭での学習を進めるにあたり、高度で専門的なアドバイスをいただくため、今月４日に東北工業大学と仙台城南高等学校（旧工大電子高）との間で、「包括連携に関する協定書」の締結を予定しております。

　　これにより、町内小・中学校では、ＩＣＴ機器を活用した、より効果的な授業が実践され、それに対して指導・助言やサポートが受けられること、また、大学・高校側も、調査研究や地域連携活動、人材育成などが図られるものであります。

　　次に、「ジオパークに関連した子どもたちや、地域住民への出前講座について」でありますが、議員ご承知のとおり、これまでも、子どもたちには、地形・地質を裏付けとした蔵王の自然の成り立ちや、自然環境保護に対する意識向上を目的とした講座に加え、地域住民には「防災・減災」の重要性を伝える講座を行ってまいりました。

　　具体的な事業としては、小学生には「流れる水のはたらき」、中学生には「樹氷のでき方」や「蔵王火山の成り立ち」、高校生や一般向けには「蔵王ジオパークの取組」や「蔵王山について」などの出前講座を実施し、好評をいただいているところであります。

　　これらの事業実施後には、対象者のアンケート調査を行い、寄せられた意見等を参考に評価・検証をしながら、少しずつ改良を加え、新たな計画へと結びつけている状況であります。今後につきましても、対象者のニーズに対応したメニューの選定や、町民意識の向上に繋がる出前講座を継続してまいります。

　　最後に、「蔵王町学校施設長寿命化計画」について申し上げます。

　　この計画は、国の「インフラ長寿命化計画」、「蔵王町公共施設等総合管理計画」に基づき、学校施設の老朽化状況等を把握した上で、学校施設としてあるべき姿を検討し、これに伴う中長期的な更新・維持管理費、さらにはトータルコストの縮減及び予算の平準化を図ることを目的に策定したものです。

　　対象施設は、町内５つの小学校と学校給食共同調理場であり、築59年となる遠刈田小学校西校舎、築52年の平沢小学校、築49年の円田小学校などを従来のように建て替えた場合には、総額約76億円と試算しております。

　　しかしながら、これらの施設について、大規模改修や長寿命化改修を実施することにより、耐用年数を80年に延伸し、コストの平準化と大幅な経費削減を図ろうとするものであります。

　　今後も、町当局と教育委員会が連携を図りながら「蔵王町公共施設総合管理計画」と「蔵王町学校施設長寿命化計画」に基づき、計画的な維持管理に努めてまいります。

　　以上申し上げまして、答弁とさせていただきます。

○議長（村山一夫君）　加川　敦君。

○２番（加川　敦君）　まず町長、５期目のご当選おめでとうございます。５期目という長期政権ではございますので、おごることなく、ひるむことなく、緊張感を持ってぜひ町政に励んでいただきたいと思っております。

　　今年は、ここに記しましたように、今までとはまた違う悪い条件、コロナそれから財政縮小ということが入ってきますので、町民の幸せのためにというゴール、目標は同じでございますが、政策、戦略の見直し、変更、すなわち廃止、延期、縮小、あるものは追加、そういうものが必要であると思います。町長、今のご回答の中にもちょっと、これはコロナあるいはＷＩＴＨコロナ政策としてこういうことというのがなかったのですが、前回の総務経済のほうからも言葉の中には出ておりますけれども、今後の４年間の意気込み、あるいはこのコロナ対策としてどういうふうに考えているか。もう一回お話いただきたいと思います。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　意気込みでありますが、先ほど所信表明をさせていただきましたとおり、あとは今、教育民生の皆さん代表しての加川さんのお話でもさせていただいたとおりであります。当然、おごることなく、しっかりと議員の皆さんと、それは町民の代表者でありますので、議員の皆さんと真摯に議論をしながら、しっかりと町政運営に当たっていきたいと思っております。

　　あと、今、コロナの問題でありますが、このコロナの問題に当たっては、これは町民を守るために、またこれに当たっては保健福祉課が窓口になったり、あるときには防災の担当である総務課、あとあるときには直接患者を受け入れている蔵王病院等々、いろいろな各課との連携を取りながら、国の指針また県の指針、あとこの地域で起こったときのその対応というのは、それぞれ町として対応すべきものはもっておりますので、その計画に沿って対応させていきたいと思っております。

○議長（村山一夫君）　加川　敦君。

○２番（加川　敦君）　町長、コロナについてと言いましたのは、コロナに直接的な予防とかということだけじゃなくて、経済的政策的なものが足りなかったねと言ったんですけれども、それはいいとしまして、町長、今お話ありました所信表明の文章から、正直言って将来の町の姿が見えないなと思いました。これまでの町長が言っていらっしゃる所信表明等々ありましたけれども、令和２年度の施政方針等ありましたが、そのキーワードが並んでおります。オンリーワンなまちづくり、農業後継者問題、移住定住推進。かと思えば、学校図書館支援員の継続だのホームページのリニューアルって、ホームページのリニューアルは例えばオンリーワンな町なのか、移住定住の施策とかなんとかはなくてホームページのリニューアルって書いてありますのでね、これ私、何を突っ込んだらいいのかなと。要は、所信表明ですから、町のビジョンがまずある、それを実現するための戦略が必要だと、それで具体的な施策というトライアングルになっていないんですよ、この文章はね。だからとても理解しにくかったんでございます。あと、ビジョンが見えないと。それに、以前あれほど言っていましたＰＤＣＡプロセスを働かせたようには見えない、そのキーワードが全く見えていないですね。私、改めて、今朝でしたけれども、蔵王町まち・ひと・しごと創生総合戦略というの、平成27年11月につくられたものの中に、まさに、３ページ目に書いてあるんです。目標設定、国の云々云々、ＫＰＩとＰＤＣＡサイクルを確立します、町もＫＰＩ……私現役のときＫＰＩという言葉は使いませんでした、ＰＤＣＡはよく……ＫＰＩ、キー・パフォーマンス・インディケータースという……町長これ改めてお聞きします。これ、平成27年の戦略でございましたので、ＫＰＩ、ＰＤＣＡ、それぞれの意味と、それをどう働かせて、どう機能させてこの所信表明なのかお聞かせください。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　第四次長期総合計画、今第五次の２年目、今度来年３年目に入るわけでありますが、これあくまでも基本的なことは変わっていかないんですよ、第四次から第五次。ただこれに当たってこの検証、第四次長期総合計画の検証をしながら、そして企画審議会だとかいろいろな団体等々含めたそういったことをしながら、この第五次に取り入れていっているわけでありますから。そういった一つの流れでやっているということであります。当然、ＫＰＩも入れてあります。

　　それとあと、今言われる、加川議員が言われるビジョンが見えないということでありますが、この中でもさっき申し上げていますが、重点戦略というのがあります。ここの中に、１つ目の重点戦略、ずっと住み続けたい快適な環境づくりということで、教育環境の充実、国際化に対応した人づくり云々ということで全部述べさせていただいております。あとは、第２点は愛にあふれるふるさとづくりということで、それも町民一人一人の愛情だとか含めて、愛着を持ってふるさとづくりをやっていくと。それと、あと重点戦略３でありますが、オンリーワンな、先ほど大沼議員から、全国自治体たくさんあるけれどもやはり自分のところの蔵王町らしさをきちんとオンリーワンなまちづくりと、そういったことを進めると。この中でも、オンリーワンな魅力づくり、蔵王を特徴づける雄大な自然、多種多様な産業、町独自の魅力を磨き上げながらオンリーワンなまちをやっていくんだと、そういったことを、基本的なことを全部お話し申し上げたつもりであります。

○議長（村山一夫君）　加川　敦君。

○２番（加川　敦君）　今の私の質問にお答えではなかったような気がするんですけれども。オンリーワン、愛にあふれた、ずっと住み続けたい、そのキーワードはこれは以前から聞いております。ずっと住み続けたい町ってどういう町ですかということなんです。言うのは簡単ですよ。どういう町だったら皆さんずっと住み続けたいんですかということが見えないと言っているんであります。だから、今まで聞いてきたこと以外の新しいキーワードは所信表明にはなかったなということを申し上げました。大事ですよ、町長。令和２年３月６日の施政方針、ここで、観光のところかな、インバウンドの誘客に努めてまいりますと言っているんです。それが、ころっと、そんなことできるわけないじゃないですか、今ね。だから、それが求められているんですよ。第４期から第５期になりましたからそのときになんていっていられないんです。半年、１年でどんどんどんどん変えていく、全部やめろとは言いませんよ、変えていく、チューンアップしていくということが必要だと。それが、この４年間の所信表明に出てもいいんじゃないかと、出ていませんねという話をしました。何かありますか。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　加川議員、話を聞いていたかどうか分かりませんが、大沼議員がそこをお話しされてきたわけですよ、この観光の問題でも。ですから、それについては、第四次長期総合計画、第五次、そしてこの４年間の長期総合計画はあるけれども、そのとき、いろいろな事件があったり、災害があったり、いろいろなそれに対応していくのが政治、また議員の皆さんと議論し合ってそれを変えて、それに沿った対応をしていくということが私は当然求められていくものだろうと思うんですね。ですから、そのお話を先ほど大沼議員が代表質問されたので、そのときはきちんとお話したつもりであります。

○議長（村山一夫君）　加川　敦君。

○２番（加川　敦君）　もちろん、変えていかなくちゃならないと私も今申し上げました。短期間でね。今、災害があった場合と言いました、コロナですよ、災害ですよ。変えなくちゃならないです。大沼議員は、観光についての質問だったと思いますけれども、私は全体的に、教育なり民生ですからね、大沼議員に答えたからこちらに答える必要はない、聞いていましたかと、そういう話ではないでしょう、町長、それはない。

　　ちょっと、話を進めます。いずれ町長は、そういうふうに答えたという回答でございましたが、ちょっと具体的な１、２のほうに行きますが。

　　まず、高齢者福祉及び地域医療体制ということについて、ただいまご説明ありましたけれども、一つ、生きがい対策ということにつきましては、ちょっと私新鮮だったなと思います、生きがい対策。これは、今のあれですと、皆さんで支え合う体制ができているとか。ただ、所信表明でいきますとシルバー人材センター設立が随分と生きがい対策になり得るんだというようなニュアンスに取れましたが、シルバー人材センター設立が生きがい対策になるんですか。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　一つにはなると思いますし、これも一般質問等々でいろいろな幾多の議員の皆さんからお話しされてきたわけでありますから、今年度の、これから４年ということではなくて、令和３年度にもう設立に向けてやっていくんだということ、これはお話しして何か問題あるのか、こういった重要なことをやはり述べていくことが重要だろうと思いますし、高齢者の生きがい対策の一環でもあると思っております。

○議長（村山一夫君）　加川　敦君。

○２番（加川　敦君）　一環である、要はシルバー人材センターに登録したりどういう体制をするか私は分かりませんけれども、登録した人のという意味だと思うんですね。登録できない人もいますね。多分、登録できない高齢者のほうが多いと思います。その人たちの生きがいも考えなくちゃならないです。でも、生きがい対策というのは私は非常にいいキーワードだと思っていますよ、もちろん。どういうふうな対策をするのかなと、今、まさにコロナで外に外出できない、自殺する方が大分増えたと聞きました、引きこもりも増えているんだと聞きます、これの対策にもなると思うんだよね。まさに、ＷＩＴＨコロナ政策だと思ったんですが。ほかに何か政策はないんですか、新しい政策、生きがい対策。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　今、私の手元にはございませんが、担当課でそれぞれ、ですから代表質問の中でこれを触れられてきたのであればやはりその話をさせていただきますが、全然触れていないじゃないですか、そういうの。ただ、大きい項目での生きがい対策ということで。ですから、それをお話しさせていただいているわけでありますから。私は今準備していませんが、担当課長から今お話（不規則発言あり）いや、それを聞きたいんでしょう、担当課長からお話しさせます。

○議長（村山一夫君）　加川　敦君。

○２番（加川　敦君）　今日は町長の所信表明ですので、具体的な課長なりのお話は結構です。後で聞きますから、その辺。（「用意していない」の声あり）だから用意していないで結構じゃないですか。用意していないのに所信表明に出しているということでございます。理解しました。次に進めます。時間もないので。

　　もう一つは、地域医療という話がありました。今、刈田病院の問題とかあります。蔵王病院は、独自にいろいろ問題を抱えているということでございましたが、まさに地域医療、大変大切です、分かります。先日、これ町長もいらしたんじゃないかと思いますけれども、白石市外二町の議会の一般質問で、刈田病院の管理者側だと思うんですけれども、回答の中に、これ分娩に関してです、ごめんなさい、分娩の取扱い、公立刈田病院では平成28年５月から分娩取扱いを休止していますが、本年10月からは宮城県南中核病院でも分娩取扱いを休止することとなりましたと言っているんです。これは、地域医療としては私は随分大きな問題だろうなと思っています。人口を増やしたいと言っている中で、分娩、産婦人科ですかね、極端に少なくなっていると。町長、これどういうふうにお考えですか。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　今おっしゃられることはよく分かりますし、我々もこの副管理者という立場で大分大学だとか県当局等々とお話ししたところでありますが、この周産期の問題であります、この周産期をぜひひとつ残すべきでないかと。少なくとも、私たちの２市７町の中に置いておくべきでないかと。それが、段階的な形で２年前、１年前に中核もなくなったと。今、我々４市９町の中だとスズキ記念病院だけ、あとは仙台市内にあと４病院、そこに集約されたと。ただし、妊娠６か月までは定期的に刈田病院だとか中核等々で診てくれますが、それ以降になっちゃうと妊婦の方が選択をして、そして診ていくと。そのように、大分頑張ったんでありますが、なかなかこれが難しい状況であるということでありました。

○議長（村山一夫君）　加川　敦君。

○２番（加川　敦君）　町長、これ、難しいけれども、頑張ったけれども駄目だったではちょっとあれなので、少なくとも町長は情熱を持ってこのテーマに取り組むとか、次に蔵王病院の質問をしようと思っているんですけれども、そこに、例えばそういう要素を入れるとか、考えられるのですよ問題を理解できれば、そういうふうな積極的な４年間のビジョンを見せてほしいと。ああ、蔵王町は変わるんだな、蔵王病院は変わるんだなと、そういうことです、私が言っているのは。

　　蔵王病院、ちょっとお聞きしたいです。先ほど、この後全員協議会でと言いました。資料見ましたですけれども、これあまり中身言っちゃいけないんでしょうか。別に戦略が書いてあるわけじゃないんですよね。専門部会の提言を踏まえて、今後とも進めますという今までの路線から何も変わってはいないと思います。ですから、そちらで何か私が質問をしなくても解決しているということではないので、蔵王病院、改めてお聞きします、町長。どう思っていらっしゃいますか。どういうふうに持っていくんですか、流れに任せるんですか。ちょっとお話ください。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　一つ一つお話をしていかなければいけないと思うし、代表質問でありますから加川議員も勉強されてきたと思いますが、今、刈田病院のこの産婦人科、これに当たって、分娩に当たって何人の産婦人科の先生、これを言うと何人要るかって聞こうと思ったんですけれども、そうすると……、４人なんですよ、４人から５人だね、必要なんです。ですから、なかなか常勤で四、五人というのは、大学で派遣するということは難しいと。それと今、リスクの高い医療の中で一つは産婦人科、２つ目には小児科なんですね。ですから、なかなかそういったお医者さんにこのリスクの高いところに、全体的な勉強はするけれども、実際的に６年過ぎて７年目のときの専攻科目を取るときに、なかなかやはりリスクの高いところにはならないと。そういった医師不足の問題が一番こういう、私たちが地域に当然産婦人科というのは設けたいんだけれども、なかなか設けることが難しいという難題があるということだけはやはり知っていただきたいと。誰でもやはり必要なんです。整形外科も必要であろうし、小児科も必要であろうし、そういった難題があるということを知っていただきたいと。

　　あと、蔵王病院のことでありますが、この後でありますが全員協議会をさせていただきますので、この全員協議会の中で議論を、お話をしていただければと思っております。

○議長（村山一夫君）　加川　敦君。

○２番（加川　敦君）　いや、難問があるからできないじゃちょっと寂しいんじゃないですか。所信表明ですよ。そこを聞いているんですよ。俺はこうやりたいんだと。できないかもしれませんけれどもね、やりたいんだというものが見えないと、先ほど言ったとおりでございます。

　　もう一つ、高齢者関連でお聞きしたいんですけれども、言及されていなかったことで、私としては非常に問題だなと思っております高齢者の足の問題、これにつきましては、中学校統合のマイクロバス云々ということで聞いてございますが、足の問題確保についてはどういう、何かお考えがありましたら、４年間の指針がありましたらお聞かせください。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　今、まちづくり推進課の中に、地域交通、公共交通に当たって今調査をさせていただいていますし、これに当たって私の今回の選挙の公約の中でもお話ししていますが、この学校の通学の子供たちと一緒に併せて今見直しを進めていくようにさせていただいております。それと、今までと同じような、蔵王病院であれば病院バスが動いたり、そういう形で、決して今の現状をマイナスになるようなことはしていきません、今の現状維持でしてまいりたいと思っております。

○議長（村山一夫君）　加川　敦君。

○２番（加川　敦君）　足の問題につきましては、検討中であるというのはもちろん知っていましたけれども、もう一つ聞かせてください、もう一歩聞かせてください。中学校統合に併せての施策なのか、あるいはそれ以前に進めるつもりなのか、これだけちょっと確認させてください。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　私としては、中学校の開校と一緒に併せてやっていきたいと思っておりますが、やはりその辺の予算等々含めたその辺もトータル的なことを考えながら、それとあと団塊の方々のちょうどそういうピークになってまいりますし、そういったことも総合的なことを考えて、できるだけ１年、２年も早めればいいなとは思っております。

○議長（村山一夫君）　加川　敦君。

○２番（加川　敦君）　ぜひ、最終的には中学校統合に併せた、マイクロバスを使って云々というのは結構ですけれども、それ以前に何かできるんじゃないかなと思っていますし、高齢化が進む中でそういうのは必要だと思っていますということをお話しします。

　　次に、教育環境・子育て支援について、グローカル５というのを前面に出されております。グローカル５については今５つの柱についてお話しになりました。町長、その５つの柱、ちょっと聞きたいです。ＫＰＩ、ＰＤＣＡサイクルを機能あれしまして、どういうふうに評価されていますか。今後、どういうふうに変わっていく、変わっていかないんですか。お聞かせください。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　ざおうグローカル５ということに当たっては、先ほども申し上げたんですが、人間関係づくりだとか英語教育特区だとか、そういう頭出しはお話ししたわけでありますが、これを検証……、これ教育委員会が中心でやっておりますので、何か言っていることがちょっと分かりにくかったので。

○議長（村山一夫君）　加川　敦君。

○２番（加川　敦君）　町長、だって所信表明にそれを全面的に出しているんですよ。教育委員会からは具体的に聞きますよ、いずれね。町長としては、どういう報告を受けて、これはこうしよう、それはいいね、悪いねを、これが町長の役割じゃないですか。まさに、ＰＤＣＡ、ＫＰＩの機能を発揮すべき、町長が具体的なことを知らなくたっていいですよ、こんな言い方申し訳ない、ただ、これを方向を決めるのは町長ですからね。一つ一つについて、意見、指針を持っているべきですよ。所信表明の中でいきますと、英語教育とか国際交流とか国際感覚とかいう話はでてきましたけれども、2018年の２月の広報では、学び楽しむに加えてたくましく生きる力、まさに多分人間関係とかということを言ってる、ここはどう評価されていますか、町長としてですよ、という話を今させていただいたんですけれども。時間もないですけれども、もし追加することがあったらどうぞお話しください。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　追加ではなくて、ざおうグローカル５、これを教育委員会からも説明を受けながら、そしてこういったことをやっていこうと。ですから、私はとてもこれを、我々教育委員会、そして総合教育の立場からも、当然私はこのざおうグローカル５というのは理解もしていますし、これをやっていくからこそ、この重点施策の中にも入れさせてもらっているわけですよ。その中で、あさってでありますが、大学との包括連携締結なんかもその一環でありますけれどもね、一環で結んでいったり、ですから、当然その辺は理解して、当然これを達成に向けて努力をしていこうと思っているところであります。

○議長（村山一夫君）　加川　敦君。

○２番（加川　敦君）　私はもうこのグローカル５について、全然反対するものではございません。たくましく生きる力、まさにそのとおりだと思いますけれども、どういうことをやってどういう状況にあるのかなという思ったものですから、町長の見解を今求めたものでございます。

　　それで、ＩＣＴ教育をこれに加えるんだと。ＩＣＴ教育というのは、今プログラミングだ云々という話ありましたが、そうするとグローカル６になるんですかね。どういう位置づけになるんですか、ＩＣＴの教育は。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　もう少し、詳細等であれば教育長から答弁させますけれども、ここの中の学力向上、それで国の一つの指針、それに沿ってですね、やっていくわけでありますし、当然ＩＣＴ教育、学力向上にＩＣＴ教育が入ってくると思っています。

○議長（村山一夫君）　加川　敦君。

○２番（加川　敦君）　先ほど言いましたけれども、町長、全部詳細を知っている必要はないと思います。ただ、流れとして（不規則発言あり）いやいや、答えられないから私擁護しているんじゃないですか。（不規則発言あり）全部答えろと言っているわけじゃないですよと言ったんです。

　　ちょっと、ごめんなさい、17分になっちゃった、ジオパークをお聞きします。

　　先ほどちょっと、大沼さんにも回答ありましたが、他の市町はいろいろあってと意思がばらばらでできなかったと、いろいろあったってどういうことがあったんですか。いろいろあるんだったら、蔵王町もいろいろあるんじゃないですか。ちょっとお聞かせください。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　もう一度教えてください、何がいろいろですか。

○議長（村山一夫君）　加川　敦君。

○２番（加川　敦君）　単独でやることになったんだと。なぜならば、ほかの市町はいろいろあってとおっしゃったんですよ。何があったんだと。なぜ、ほかの市町はついてこなかったんだ、やろうと言わなかったのかをお聞かせいただきたいと思うんです。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　お話、聞いていないから理解できなかったんでしょうけれども、先ほどきちんとお話し申し上げておりますが、このジオパークの推進室を立ち上げながら、そのときに蔵王の火山の関係が起きて、そしてそちらのほうに集中しなければいけなかったということもあって、それプラス、やはり蔵王山というのは山はないんだけれども、蔵王山という、蔵王連峰という名称はね、ただ地理院的には蔵王山というものがあって、それに蔵王山ということで今の書き方、御釜のある刈田辺りを蔵王山と国交省としては名前を出しているわけでありますが、そういったことで若干温度差があるんですね。ですから、３市３町というのは南蔵王、中央蔵王、北蔵王を入れて、そしてこの３市３町になっているところでもあります。多少この温度差の問題もありますが、一番は蔵王の火山の問題があって、まだ３市３町が一つになって大きな議論をまだしていない、途中であるということであります。

○議長（村山一夫君）　加川　敦君。

○２番（加川　敦君）　蔵王町の噴火の問題とは、蔵王町一緒ですからね。それで、先ほどから言っていますように、事業の見直し、縮小、延期、いろいろやらなくちゃならないことの一つじゃないかなと、これは議会からもこの事業を見直してはいかがですかと２回ほどたしか指摘しているはずです。それでもやるということでございますね。確認しておきます、町長。ところで、出前講座、これはとても優秀な、資料も大変結構なものだと聞いております。ただ、認定までは必要ないんじゃないかということを考えたものですから、こういう質問をしましたが。金がかかるんですよね。それから、２年ごとの更新でしたっけ、必要です。それから、携わる人、住民の参加が必要なんですね。そうでないと継続できないという難しい事業でございます。町長、これ金どれくらいかかるんですかね、お答えください。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　金額的には700万円くらい、令和３年度で担当課として見ているようであります。ただ、その辺をいろいろとやっていく方法があるわけでありますが、そういった面で、先ほどもちょっとお話し申し上げたんですが、このジオパーク、そして蔵王山の火山があってそして火口湖が見れる、そしていろいろな、蔵王というのは1,730メートルという標高差がある、そういう急激に標高差のあるそこに蔵王のジオの恵みというのがたくさんあるんですね。ですから、これを、逆に今度一般質問で来ていただければ反問権でちょっとお聞きしたいなと思っていますが、ジオをやらなくていい、認定にいちいち持っていく必要ないんでないかと、逆にそこを今度一般質問していただいた場合には、私からちょっと反問権させていただきたいと思っていますが、そのように私はこの長い歴史の中で蔵王というのは観光にしても農業にしても、そしてこの水の恵み、この水の恵みなんていうのは逆に昔は水戦争だったんですよ、そしてこの村田町、大河原町、仙南のエリアまでこの蔵王の水が行って国土を潤しているということがあります。そして、今のこの疣岩の分水工、疣岩円形分水工でありますが、これもジオの一つなんですよ。これ、昭和５年に完成したんですね。それがもう100年近くたとうとするわけです。こういったものが、蔵王町の耕土を、隣市町村の耕土も潤している。逆に、こういったことを早く取り上げなければいけないのでありますけれども、いろいろなそういった障害等々もあったということです。そして、先ほどお話ししたように、令和４年には蔵王の火山の、１年前にやる予定だったんですけれども、フォーラムを令和４年にやっていく、これもこのジオパーク認定だとかジオパークの地域でこのフォーラムというのをやっていく、ですからそういった面でこのジオパークの、まず差し当たり蔵王町、そして３市３町に向けての努力をしていきたいということを、お話を先ほど申し上げたところであります。

○議長（村山一夫君）　加川　敦君。

○２番（加川　敦君）　時間がないんですけれども、700万円、令和３年度とおっしゃいましたけれども、これは認定を受けた後どのくらいかかるのかなとかね、そういう中長期の予算が必要だと思います。先ほど言いましたように、見直しが必要なんですから、延期したって縮小したって、今だって十分機能している面もありますからね。そういう対象の一つだと申し上げました。

　　最後に一つ、これは言及なかったんですが、蔵王高校についてどういうふうにお考えかをお聞かせください。（不規則発言あり）

○議長（村山一夫君）　今回の通告には、高校の分はなかったと思うもので、別な面で。

○２番（加川　敦君）　高校、入れなかった。町長は蔵王高校について言及しなかったのはなぜかなと思っていたんです。……町長何か、サービスでお話あればお聞かせいただきたいんですけれども、サービスなければ結構ですよ、どうですか。

○議長（村山一夫君）　町長。（不規則発言あり）加川　敦君。

○２番（加川　敦君）　地域の問題として、蔵王高校は大きいと私は思っています。町の財産でございます。これ、誰かに話をしますと、それは県の高校だからということですが、蔵王町にあるんですからね、これは我々として意思を持っていくべきものだと思っておりますので、これは追ってまた、これ教育長でもないんですね、やっぱり町長なんですね、質問させていただきます。

　　じゃあ、以上で、教育民生常任委員会終わります。

○議長（村山一夫君）　以上で、代表質問を終わります。

　　ここで10分間休憩いたします。

　　　　　午後２時０９分　休憩

　　　　　午後２時２０分　再開

○議長（村山一夫君）　再開いたします。

　　休憩前に引き続き会議を行います。

　　　　　日程第６　議案第８９号　令和２年度蔵王町一般会計補正予算（第７号）

○議長（村山一夫君）　次に、日程第６、議案第89号令和２年度蔵王町一般会計補正予算（第７号）を議題といたします。

　　提出者から提案理由の説明を求めます。町長。

○町長（村上英人君）　引き続きまして、議案第89号に入らせていただきます。

　　只今、上程されました議案第89号、「令和２年度蔵王町一般会計補正予算（第７号）」について、提案の理由をご説明申し上げます。

　　本案は、規定の予算の総額に、歳入歳出それぞれ3,356万6,000円を追加し、予算の総額を74億6,771万円にしようとするものであります。

　　その主な内容は、歳入において、「県支出金」を追加し、歳出においては、「農業費」、「商工費」を追加しようとするものであります。

　　今回の補正予算においては、事業収入が減少している農林水産事業者や畜産事業者を支援するため、６月会議で可決いただきました、中小企業者を支援する「中小企業者活動継続支援事業」の財源を、県から交付される「新型コロナウイルス感染症対応事業者支援補助金」に組み替えて、国の「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金事業」として、「農業経営継続支援事業」及び「和牛経営等緊急支援事業」を、新たに追加しようとするものであります。

　　次に、第２表「債務負担行為補正」については、「蔵王町中小企業振興資金に対する損失補償」における債務負担行為の限度額を変更しようとするものであります。

　　以上、提案の理由をご説明申し上げましたが、詳細につきましては、ご質疑により、主管課長に答弁させますので、慎重にご審議のうえ、原案どおり可決決定くださいますよう、よろしくお願いを申し上げます。

○議長（村山一夫君）　提案理由の説明が終わりましたので、これより質疑に入ります。

　　本案に対する質疑を許します。質疑ありませんか。５番平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　歳出の６ページなんですけれども、農林水産業費の新型コロナウイルス対策費ということで2,200万円計上しておりますけれども、多分これは私が４月と６月に農業の方にもっと手厚い、直接的にということを、町長が受け止めてくれてこの予算をつけてくれたんじゃないかなと、私は勝手に思ったんですけれども、この歳出に当たっての財源と、この内容をちょっと教えてほしいなと思って確認させていただきたいんですけれども、町長。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　財源等々に当たっては、今お話ししたとおりであります。それとあと、確かに平間議員から春先にお話ありましたが、その後でありますけれども、なぜこのように追加をしたかというと、団体の方々から要望等々もあったわけでありますが、私たちもちょっといろいろクエスチョンマークがあったところでありますが、いろいろなことを検討した中で、今回の補正にさせていただいたということがあります。

　　この歳入歳出に当たっては、担当である農林観光課長から答弁をさせたいと思っております。

○議長（村山一夫君）　農林観光課長。

○農林観光課長（加藤勝彦君）　お答えさせていただきます。

　　今、町長が申し上げましたとおり、財源につきましては県の補助事業、歳入の新型コロナウイルス感染症対応事業者支援補助金ということで、こちらを財源に行うものでございます。そして、最初に、農業経営継続支援給付金でございますけれども、こちらは春からの補正等をお認めいただきまして、観光業、商工業、そういった方々に中小企業活動継続支援ということで、前年対比10％の落ち込みに対して10万円の交付という事業をこれまで行ってきております。

　　これに対しまして、さらに今回は農業者向けの活動継続支援ということで、前年対比で10％以上減収した農家の方々に10万円を交付するという事業でございます。今のところ、見込みとして対象者は300人ほどおりますが、その中で対象となるのが120件ということで計上しているところでございます。

　　続きまして、和牛経営等緊急支援給付金でございますが、こちらもコロナの影響によりまして価格が下落、特に著しく落ち込んだ畜産の中でも和牛関係、そちらの支援ということで、今回２月から12月までの出荷頭数に対して繁殖牛、肥育牛、そちらの出荷頭数１頭当たり１万円ということで助成するものでございます。こちらも、現在見込み頭数として1,000頭を見込んでおりまして、1,000万円を計上しているものでございます。よろしくお願いいたします。

○議長（村山一夫君）　５番平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　ありがとうございます。農家の方にとって、すごく励みになると思うんですけれども、欲を言えばもうちょっと金額、出荷頭数当たり栗原市みたいになるといいなと個人的には思ったんですけれども、でも本当にこれは第一歩だと思うので、ぜひ私もどんどん農家さんに周知していきたいと思いますし、どんどん農家さんの助けになるこの制度はいいと思いますけれども、ただ、畜産農家だけじゃなくてやはり今問題になっているのはお米の単価が下がっている、全国的に下がって、コロナの影響でお米が余っていて、市場価格が下落していることによって、今年の新米の価格が下落しているということなので、まだコロナ対策の資金、これから不用額とかも出てくると思うので、それを使って12月、３月に向けて、お米の農家さんの単価の補償というのはちょっとあれなんですけれども、そこについて補塡なり補助をしていくなんていう検討は、前向きに検討しているかどうかちょっとお聞きしたかったんですけれども（不規則発言あり）駄目ですか。検討していただきたいなと思います。いかがでしょうか。検討したらいいと思うんですけれどもいかがでしょうか。

○議長（村山一夫君）　補正予算の予算額についてだけでお願いします。

○５番（平間徹也君）　分かりました。じゃあ……、すみません、もう一度、聞き取れなくてすみません、出荷頭数が２月から10月までの牛に対して、３月じゃなくて10月までの牛に対しての出荷頭数ということで……、12月、分かりました。ありがとうございます。

○議長（村山一夫君）　ほかにございませんか。３番大沼昌昭君。

○３番（大沼昌昭君）　６ページの観光費についてお聞きしたいと思います。

　　ここで、自動体外式除細動器購入費ということで、これ今まで入っていたやつの古くなったからという形で交換するのか、新規で買うのか、それから設置場所はどこにこれを設置するのかということをお聞かせ願えればなと思います。

○議長（村山一夫君）　農林観光課長。

○農林観光課長（加藤勝彦君）　お答えいたします。

　　このＡＥＤなんですけれども、この機器に対しては既にこれまでこけし館、それから観光案内所、あとイベントの貸出用ということでそろえておりました。これの保証期間が11月末で満了ということでございまして、今回改めて補正をさせていただいたところでございます。

○議長（村山一夫君）　３番大沼昌昭君。

○３番（大沼昌昭君）　期限切れということで、取り換えるということだ、結局はね。これに関して、今言ったとおりこけし館とか観光案内所ということなんですが、すみません、前にもお聞きはしたんですが、これ何個買う予定だっけ。

○議長（村山一夫君）　農林観光課長。

○農林観光課長（加藤勝彦君）　お答えいたします。

　　これ、各１か所につき１台でございまして、３台でございます。３機でございます。

○議長（村山一夫君）　ほかにございませんか。10番三沢　茂君。

○10番（三沢　茂君）　先ほどの畜産関係と農業関係なんですけれども、ようやくここに来て県の補助金が入ったために回り回って農業のほうに回っていくと、大変私も安心しました。ただ、ちょっと確認しておきたいんですけれども、この予算の設計なんですが、農業経営、こちらに先ほど課長から300人のうち120人くらいが対象になるということで、農業関係とそれから畜産、どの程度の減収になったと町では把握しておりますか。お願いします。

○議長（村山一夫君）　農林観光課長。（「10月までで結構です」の声あり）

○農林観光課長（加藤勝彦君）　まず、農業のほうですけれども、コロナの影響でということで考えた場合に、ここまで振り返ってみて、梨に関して、果樹に関して、価格が大きく落ち込んだかというとそうでもなくて、むしろその逆ということもありまして、コロナの影響という観点からいくとそれほどの減収ではないと捉えています。それから、米につきましては、先ほどちょっと話がありましたが、確かに取引価格も下がりました。ですけれども、これはコロナの影響だけとも言い難く、転作が自由化になったことによる需要供給といいますか、米の備蓄の関係というか、そういったのも絡んでの価格の下落でございまして、その割合も10％まではまだいっていないだろうと捉えています。それから、野菜につきましても長雨の影響等もございまして、比較的、量も取れていないんですけれども、価格はそんなに大きく落ち込んでもいなかったということで、これまでを課内でいろいろ振り返りながら確認して、今回事業継続支援の10万円というのは、そのトータルで10％以上落ち込んだ方には、やはり商工業に対してやっていますけれども、それと同様の内容で対応しましょうということで今回積算したところでございます。

　　それから、畜産業につきましては、大河原家畜保健所とかＪＡからも価格の一覧とかをもらいながら見ているんですけれども、コロナの影響で２月、３月大きく落ち込みましたが、６月、７月で大分価格は戻ってきていまして、まるきりの発動、３月に発動されましたけれども、今はもう解除されているということもありまして、影響がないとは言いませんけれども、当初一時的に大分大きく落ち込みましたが、今は大分回復していると見ております。

○議長（村山一夫君）　三沢　茂君。

○10番（三沢　茂君）　ありがとうございました。私も、1,200万円と1,000万円、この配分がちょっとどうなのかなということから今お伺いしたわけです。米も確かに下がっておりますけれども、米の販売まだ終わっておりません。ですから、ここで12月までということなんですが、その辺まで行けば少しは出るんでしょうが、どうなのかなという感じがしたわけであります。

　　それから、肉牛、これ和牛経営等と「など」が入っているのがちょっと気になるんですけれども、これにつきましても１頭１万円、出荷実績に応じてということですが、これは課長今詳しく説明なかったんですけれども、いわゆる食肉とそれから子牛の価格、この下落率は全然違うと思うんですよね。その辺は全然加味しないで、両方とも１万円ということで果たしてどうなのかなということをちょっと考えるわけですけれども。両方とも最近、今課長おっしゃったとおり、私も市場のグラフを見ていますと戻りつつあるということで、この辺が底なのかなということで予算措置したのかなと考えましたけれども、単純に県から入ってくるということで。そこでもう一回確認します、子牛と枝肉、この辺の被害というか痛みは相当肉牛のほうが大きいと思うんですけれども、よその市町村を見ると結構差はついておりますが、これはあえて１頭同じにしたと、単価１万円としたという考え方はどこら辺にあるのか、お尋ねしたいと思います。

○議長（村山一夫君）　農林観光課長。

○農林観光課長（加藤勝彦君）　お答えいたします。

　　この補正に当たって、先ほど町長の答弁にありましたが、実は蔵王の肥育牛部会それから農協、そういった機関からの要請、要望を受けて、今回補正をしております。その中で、これまで既に支援をしている近隣の市町の補正の仕方は、算出根拠は出荷頭数ではなくて肥育頭数、どれだけの牛を飼っているのかと、その飼った頭数に対しての支援ということで、和牛、成牛が１頭１万円の繁殖牛が5,000円という差をつけての助成を行っておりました。要望のときは、そういった内容、ほかの町でもこういうふうにやっているので蔵王でもという話を９月にいただきました。そこで、うちの課で上とも相談しながらですけれども、やはり今回コロナの影響に対する支援なので、経営体の肥育頭数に対する算出も駄目ではないですけれども、それよりもやはり出荷頭数に対しての支援が現状に合っているんでないかということで、出荷頭数に置き換えています。そして、金額は、肥育と繁殖牛差をつけるかについては、いろいろ話したんですけれども、やはり活動継続支援という観点から両方一緒でということで今回予算を計上したところでございます。

○議長（村山一夫君）　10番三沢　茂君。

○10番（三沢　茂君）　ありがとうございました。蔵王町はそういう方針だということで理解いたしました。

　　あと、ちょっと気になったのは、６月の補正の際、それから７月にも大分高額な億単位の予算もあったわけですけれども、全てに一般財源が一部伴っていたわけですけれども、今回まるきり補助金だけなんですね。これ、いわゆる国の補助事業ということで、この辺は後々会計検査のときに心配ないのかということと、それから経営持続関係の、直接申請されている方もいらっしゃると思います、中には。そういったもののダブりは恐らく駄目だと思いますが、この辺について２点確認しておきたいと思います。

○議長（村山一夫君）　まちづくり推進課長。

○まちづくり推進課長（佐藤長也君）　お答えします。

　　まずは、財源のほうのお話で、まちづくり推進課でさせていただきます。

　　今回、農業経営継続支援給付金、それから和牛経営等緊急支援給付金、こちらに事業費と同額を国費で充てております。現在、コロナウイルス感染症対応型の地方創生臨時交付金、この事業を各課で多岐にわたって行っておりまして、それの実績を現在調査しているところでございます。その実績等に基づいて、その財源の配分額に変更が加わってくると思いますので、その辺は後日の補正で組み直しということでさせていただきたいと思います。

　　以上でございます。

○議長（村山一夫君）　農林観光課長。

○農林観光課長（加藤勝彦君）　お答えいたします。

　　こちらの、農業経営継続支援給付金につきましては、この下の和牛経営の支援金を受けた方は当然対象外とさせていただきますし、あとそれから国の持続化給付金、それから県と町で行った協力金、そういった事業で支援された方はご遠慮願うということで考えておりました。

○議長（村山一夫君）　ほかにございませんか。（「なし」の声あり）

　　ほかに質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。

　　続いて、討論に入ります。最初に、原案反対の方の発言を許します。討論ありませんか。（「なし」の声あり）討論なしと認めます。

　　これより直ちに採決いたします。

　　お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。

　　　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長（村山一夫君）　ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。

　　　　　日程第７　議案第９０号　令和２年度蔵王町水道事業会計補正予算（第３号）

○議長（村山一夫君）　続きまして、日程第７、議案第90号令和２年度蔵王町水道事業会計補正予算（第３号）を議題といたします。

　　提出者から提案理由の説明を求めます。町長。

○町長（村上英人君）　只今、上程されました議案90号、「令和２年度蔵王町水道事業会計補正予算（第３号）」について、提案の理由をご説明申し上げます。

　　本案は、債務負担行為について、「水道料金システムリース料」及び「上水道料金調定・収納システムリース料」を、追加しようとするものであります。

　　なお、詳細につきましては、ご質疑により、主管課長に答弁させますので、慎重にご審議のうえ、原案どおり可決決定くださいますよう、よろしくお願いを申し上げます。

○議長（村山一夫君）　提案理由の説明が終わりましたので、これより質疑に入ります。

　　本案に対する質疑を許します。質疑ありませんか。１番松﨑良一君。

○１番（松﨑良一君）　確認になるかもしれませんけれどもお伺いします。

　　今回、債務負担行為については限度額を上げるということではなくて、新たに追加するというものなんですね。この時期に、こうしたシステム改修あるいは追加するということは、何か理由があって上がってきたものかなと思いますけれども、その辺についてちょっとお伺いしておきたいと思います。

○議長（村山一夫君）　上下水道課長。

○上下水道課長（我妻　仁君）　お答えいたします。

　　初めに、水道料金システムリース料につきましては、現行の水道料金システムが令和２年10月31日をもちましてリース期間が終了となっております。そのため、令和３年６月30日まで再リースをするものでございます。再リースに当たりまして、令和３年度にかかります３か月分を債務負担行為として上げているものでございます。

　　続きまして、次の、上下水道料金調定・収納システムリース料でございますが、令和３年４月１日からの水道料金システムリース料の債務負担行為であります。また、令和３年４月１日からの新たなシステム稼働に向けまして、今後入札等を行う予定となっております。なお、業者との契約後、データの移行とかシステムの稼働の確認などのために約半年見込んでおりまして、令和３年４月１日からの本格稼働となっております。

　　以上でございます。

○議長（村山一夫君）　１番松﨑良一君。

○１番（松﨑良一君）　ありがとうございました。

　　システム的に、そうした期限があって、その分が切れたと。来年度についても、同じように４月からの改定、失礼、これはちょっと今失言でございます。来年度から、４月からに向けた形で、新たな何か体制的に、あるいは料金的に変わっていくものなのかどうか、そんな考えもしてちょっとお伺いをしたところですけれども、改めてその辺については、今言及するにはなかなか難しいかもしれませんけれども、変更とかそうした部分については今のところは考えているのか、いないのか。その辺についてちょっと確認しておきたいと思います。

○議長（村山一夫君）　上下水道課長。

○上下水道課長（我妻　仁君）　お答えします。

　　現在のところ、新たな変更等は特に考えておりません。

　　以上でございます。

○議長（村山一夫君）　１番松﨑良一君。

○１番（松﨑良一君）　分かりました。公会計に伴って、一般会計からの繰入れも多額を要したわけでございますので、こうした中で水道会計事業の中で、これ本当に今後維持できるのかどうかなと、そんな心配もあって、ちょっと踏み込みましたけれども、そんなこともちょっと確認させていただきました。分かりました。ありがとうございます。

　　終わります。

○議長（村山一夫君）　ほかにございませんか。（「なし」の声あり）ほかに質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。

　　続いて、討論に入ります。最初に、原案反対の方の発言を許します。討論ありませんか。（「なし」の声あり）討論なしと認めます。

　　これより直ちに採決いたします。

　　お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。

　　　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長（村山一夫君）　ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。

　　　　　日程第８　議員派遣の件

○議長（村山一夫君）　日程第８、議員派遣の件を議題といたします。

　　お諮りいたします。議員派遣の件については、蔵王町議会会議規則第128条の規定により、お手元に配付いたしましたとおり派遣したいと思います。これにご異議ありませんか。

　　　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長（村山一夫君）　ご異議なしと認めます。よって、議員派遣の件はお手元に配付しましたとおり派遣することに決しました。

　　以上をもって、本日の日程は全部終了いたしました。

　　これをもって、本第２回定例会11月会議に付議された案件の審議は全部終了いたしました。

　　本日はこれをもって散会いたします。

　　大変お疲れさまでございました。

　　　　　午後２時４７分　散会