令和元年蔵王町議会定例会9月会議
令和元年8月29日(木曜日)
出席議員(14名)
1番 齋 藤 英 之 君 2番 村 上 一 郎 君
3番 佐 藤 敏 文 君 5番 松 ア 良 一 君
6番 外 門 清 君 7番 大 沼 昌 昭 君
9番 三 沢 茂 君 10番 村 山 一 夫 君
11番 葛 西 清 君 12番 加 川 敦 君
13番 伊 藤 東 君 14番 平 間 武 美 君
15番 馬 場 勝 彦 君 16番 佐 藤 長 成 君
欠席議員(なし)
説明のため出席した者
町長 |
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村 上 英 人 君 |
副町長 |
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平 間 喜久夫 君 |
会計管理者 会計課長 |
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近 江 忠 彦 君 |
総務課長 |
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今 村 敏 男 君 |
まちづくり推進課長 |
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村 上 正 文 君 |
町民税務課長 |
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大 槻 充 夫 君 |
保健福祉課長 |
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平 間 勝 文 君 |
子育て支援課長 |
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宍 戸 光 晴 君 |
環境政策課長 |
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鈴 木 賢 君 |
農林観光課長 |
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加 藤 勝 彦 君 |
建設課長 |
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佐 藤 耕 造 君 |
上下水道課長 |
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伊 藤 雅 浩 君 |
病院事務長 |
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佐 藤 浩 明 君 |
教育長 |
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文 谷 政 義 君 |
教育総務課長 |
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福 地 実 幸 君 |
生涯学習課長 |
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我 妻 敏 君 |
スポーツ振興課長 |
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森 良 光 君 |
農業委員会長 |
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武 田 明 夫 君 |
農業委員会事務局長 |
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村 上 伸 浩 君 |
代表監査委員 |
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伊 藤 悦 雄 君 |
選管委員長 |
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大 沼 芳 国 君 |
事務局職員出席者
事務局長 |
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村 上 惠 造 君 |
事務局長補佐 |
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佐 藤 孝 志 君 |
令和元年8月29日(木曜日) 午前10時00分 開議
日程第 1 会議録署名議員の指名
日程第 2 会議日程の決定
日程第 3 諸般の報告
日程第 4 行政報告
日程第 5 委員会調査報告
日程第 6 議案第57号 平成30年度蔵王町一般会計決算につき議会の認定を求めるこ
とについて
日程第 7 議案第58号 平成30年度蔵王町国民健康保険特別会計決算につき議会の認
定を求めることについて
日程第 8 議案第59号 平成30年度蔵王町宮財産区特別会計決算につき議会の認定を
求めることについて
日程第 9 議案第60号 平成30年度蔵王町公共下水道事業特別会計決算につき議会の
認定を求めることについて
日程第10 議案第61号 平成30年度蔵王町介護保険特別会計決算につき議会の認定を
求めることについて
日程第11 議案第62号 平成30年度蔵王町後期高齢者医療特別会計決算につき議会の
認定を求めることについて
日程第12 議案第63号 平成30年度蔵王町国民健康保険蔵王病院事業決算につき議会
の認定を求めることについて
日程第13 議案第64号 平成30年度蔵王町水道事業決算につき議会の認定を求めるこ
とについて
本日の会議に付した事件
議事日程のとおり
午前10時00分 開議
○議長(佐藤長成君) 皆様、おはようございます。
それでは、再開に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。
本日、議会定例会9月会議を再開いたしまして、議員各位を初め関係者の皆様にご出席いただき、感謝を申し上げます。
まず初めに、きのうでありますけれども、九州北部で、前線の影響で27日から28日にかけて記録的な大雨が降り続き、家屋や車の浸水、そして農作物にも冠水し、甚大な被害となっております。今後も厳重な警戒が必要と発表されておりますが、福岡県、佐賀県、長崎県で被災された皆様に、議会を代表して心からお見舞いを申し上げます。そして、一日も早い天候回復と復興を願っているものであります。
議員各位には休会中、7月から8月の間、地域でのいろんな行事も多くあり、県議長会による議員研修、そして議員講座への出席や各議員研修への参加、そして一般会議の申し込みもありました。大変多忙な日々が続いたのではないかと思います。
さて、本町においても収穫の秋を迎えております。県内一を誇る梨の収穫が始まりました。選果場もきのう、28日から稼働となっており、ことしは梅雨どきの日照不足や、雨の日が多くて黒星病の発生があったものの、梅雨明け後は天候に恵まれ、主力品種の幸水では甘味も十分あるということであります。梨農家の方々は、今後の収穫に期待をしていると話をされておりました。
一方、稲作においては、日照不足や低温が心配をされましたが、出穂時期には天候も回復して、現在では稲穂も色づき始めており、早いペースで生育が進んでおります。今のところ順調に推移をしており、9月には、台風シーズンでもありますので、刈り取りまでの管理には十分注意を払い、実りの多い秋を迎えていただきたいものと思っております。
本日より始まる定例会9月会議でありますが、平成30年度の決算8件を初め、議案第57号から議案第85号まで29議案が上程されます。9月13日までの16日間の日程でありますが、これは議会運営委員長から報告のとおりであります。議員各位には会期中、慎重審議に当たっていただき、議事運営につきましても特段のご協力を賜りますようお願い申し上げ、挨拶といたします。
本日8月29日は休会の日ですが、議事の都合により、特に令和元年蔵王町議会定例会9月会議を再開いたします。
これから本日の会議を開きます。
ただいまの出席議員は14名であります。定足数に達しておりますから、議会は成立いたしました。
本日の議事日程は、お手元に印刷配付のとおりであります。日程に従い議事を進めます。
○議長(佐藤長成君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
本日の会議録署名議員は、会議規則第125条の規定により、1番齋藤英之君、2番村上一郎君を指名いたします。
○議長(佐藤長成君) 日程第2、会議日程の決定を議題といたします。
お諮りいたします。本定例会9月会議の日程につきましては、別途お手元に配付のとおり、議案等の審議の関係上、本日から9月13日までの16日間としたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤長成君) ご異議がありませんので、本定例会9月会議は、本日から9月13日までの16日間とすることに決しました。
○議長(佐藤長成君) 日程第3、諸般の報告をいたします。
本定例会9月会議に町長から議案第57号から議案第85号までの29件が提出され、これを受理しておりますので、報告いたします。
次に、町長から議案第76号蔵王町特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正することについて、訂正の申し出があり、これを許可しましたので、正誤表としてお手元に配付のとおりであります。なお、訂正後の新旧対照表もあわせて提出されておりますので、お手元に配付のとおりであります。
次に、町長から平成30年度健全化判断比率及び資金不足比率について、監査委員の意見を付して報告がありましたので、お手元に配付のとおりであります。
次に、広報広聴常任委員会所管での連合審査会による委員会調査を行いましたので、その調査結果報告については、お手元に配付のとおり委員長から報告があります。
次に、代表監査委員から令和元年7月分の例月出納検査結果報告がありましたので、お手元に配付のとおりであります。
次に、大沼昌昭君から白石市外二町組合議会定例会の報告がありましたので、お手元に配付のとおりであります。
次に、佐藤敏文君、村上一郎君及び平間武美君から議員派遣結果報告書が提出されましたので、お手元に配付のとおりであります。
次に、本定例会会議に説明員として出席を求めた者の職氏名については、一覧表としてお手元に配付のとおりであります。
次に、町長から挨拶の申し出がありますので、これを許します。町長。
〔町長 村上英人君 登壇〕
○町長(村上英人君) 皆さん、おはようございます。
9月会議の開会に当たりまして、ご挨拶を申し上げさせていただきます。
まず初めに、大型台風10号は、今月の15日でありますが、午後3時ごろから広島県呉市付近に上陸いたしまして、夜には山陰沖に進んで西日本を縦断、16日午後9時に日本海北部で温帯低気圧に変わったところであります。この台風では、死者3名、また負傷者は岡山県など13府県で49名を超える人的被害となり、特にお盆休みのUターンラッシュなどを直撃したところであります。高速道路、JR、空の便などに通行どめ、運休、欠航などの大きな乱れが生じ、利用客に混乱と不安を招いた結果となったところであります。
さらに、昨日でありますが、秋雨前線に湿った空気が流れ込み、線状降水帯が形成されたことで、佐賀県、福岡県、長崎県の3県に大雨特別警報が発令され、この大雨により2人が死亡、また3県で約87万人に避難指示が出た事態となりました。
蔵王町民を代表いたしまして、心からお見舞いを申し上げる次第であります。
幸い宮城県内はこれまでのところ、大雨による大きな影響等がありませんが、日本での災害は、いつ、どこで発生しても特別なことではなく、自然災害の恐ろしさを痛感するとともに、私たちも決して他人ごととはせず、常に災害に対する構えが必要であると強く感じた次第であります。
10月17・18日の2日間でありますが、蔵王町を会場に2019火山砂防フォーラムが開催されます。本フォーラムは毎年1回、全国の活火山周辺で、「火山を知り、火山とともに生きる」をテーマに開催し、火山砂防事業を含む火山噴火対策に関するパネルディスカッションや開催地住民の方々に向けた火山や火山噴火対策などに関する啓発プログラム、現地研修会を中心に実施をしております。
このフォーラムでは、活火山と上手につき合う方策の1つとして、火山の恵みやジオパークにも焦点を当て、今後の安全確保に向けた取り組みの方向性などについて意見交換を行うこととしております。ぜひ議員の皆様にもご案内をさせていただきたいと思っております。
また、この夏でありますが、昨年同様に暑い日が続いておりますが、今のところ、水稲、果樹については生育が順調との報告を受けております。今後は、順調に天候が推移することで、例年と同じように実りの秋を迎えられることを心から願うものであります。
さて、平成30年度各種会計決算の認定についてですが、8月20日に蔵王町代表監査委員より、平成30年度蔵王町各種会計歳入歳出決算及び各種基金の運用状況の審査意見の提出を受け、各事業とも全般にわたり適正かつ効率的に執行されたとの所感をいただいているところであります。
今般でありますが、平成30年度一般会計決算を初め、5つの特別会計、7つの企業会計決算の認定をいただくこととしておりますので、慎重にご審議の上、認定賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
また、固定資産評価審査委員会委員の選任に関し議会の同意を求めることについて、宮財産区管理委員会委員の選任に関し議会の同意を求めることについてや補正予算など全29議案を提出させていただいておりますので、慎重にご審議賜りますようお願い申し上げまして、私からのご挨拶とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
○議長(佐藤長成君) 以上で諸般の報告を終わります。
○議長(佐藤長成君) 続いて、日程第4、行政報告を行います。
町長から行政報告の申し出がありましたので、これを許します。町長。
○町長(村上英人君) はじめに、総務経済部門の行政について、ご報告申し上げます。
まず、「土砂災害を想定した総合防災訓練」について、ご報告申し上げます。
去る6月30日の日曜日、梅雨前線の活発化による大雨に起因する土砂災害を想定した総合防災訓練を、役場前駐車場と被害想定区域である円田入地区を主な会場に実施をいたしました。
今回の訓練は、警察署及び消防署をはじめ、仙台管区気象台や陸上自衛隊船岡駐屯地第10施設群、宮城県危機対策課の協力をいただき、人的被害を最小限に抑えるために重要な情報伝達、避難者誘導及び避難所開設訓練等を実施したものであります。
特に今回の訓練は、5月29日から運用開始された「警戒レベルを用いた防災情報」を町民の皆様にご理解いただく意味でも有意義なものとなりました。
訓練当日は雨天にも関わらず、行政区長や消防団員、ボランティアの方々のほか、一般町民の方も含め総勢約200名の皆様から参加をしていただいたところであります。
また、消防団員による救出訓練では、雨足が強まり、観覧者が息を飲むような緊迫感あふれる、本番さながらの訓練になったものと感じております。
来年度以降は、今回の訓練内容を点検し、さらに精度の高い訓練を実施すべく、防災関係機関と十分に連携を図りながら、防災体制の強化に努めてまいります。
次に、教育民生部門の行政について、ご報告申し上げます。
まず、「認知症・介護予防講演会の開催」について、ご報告申し上げます。
8月2日に、ふるさと文化会館において、東北大学加齢医学研究所所長である川島隆太教授による講演会を開催したところ、町外の方も含め約250名に聴講いただいたところであります。
本町において3回目となる川島教授の講演は、人生120年時代を迎えるとも言われる超高齢化社会において、認知症予防やねたきり予防の重要性を説くことと同時に、脳を鍛えることの効果に着目した内容でありました。
終了後、聴講された方々へのアンケートでは、「大変満足」又は「満足」と回答した方が全体の約85%を占めており、大変意義のある講演会となりました。
今後も、全ての町民が生涯にわたって生きがいを持って生活を送れるよう、介護予防の一層の充実に努めてまいります。
次に、「新地町との学校間交流」について、ご報告申し上げます。
昨年7月、福島県新地町と学校間交流に関する基本合意書を締結したことに伴い、今年度の事業として、夏休みの7月18日、円田小学校の4、5年生31名が新地町へ赴き、交流活動に取り組んだところであります。
昨年は、新地小学校の児童を本町に迎えましたが、本町の児童が新地町を訪問するのは今回が初めてであります。
両校の児童は、新たに整備された釣師浜海水浴場の砂浜でサンドアート造りを体験したり、一緒に給食を食べたり、本格的なフットサル場で試合をしたりして交流を深めました。
さらに、来る9月3日には新地町の小学校5年生を本町に迎え、平沢小学校の4、5年生と、みやぎ蔵王こけし館で絵付け体験等をしながら交流する予定としております。
今後も、子どもたちの豊かな人間性と創造性を育むため、両町の自然環境や施設等の特色を活かして、事業に取り組んでまいります。
次に、「町内幼稚園及び小・中学校へのエアコンの設置」について、ご報告申し上げます。
平成30年度からの繰り越し事業としておりました、町内全ての幼稚園及び小・中学校におけるエアコン設置事業につきましては、8月23日に工事が完了いたしました。このことにより、2学期の始業式から冷房運転が可能となりました。これからは、快適な学習環境のもとで学校生活を送ることができるものと考えております。
次に、「ざおうイングリッシュフェスティバル」について、ご報告申し上げます。
初開催となるこのイベントは、町民に英語や外国の文化を身近に感じ、体験してもらうことを目的として、8月3日に開催したものであります。
午前は、「イングリッシュシネマ」と題し、人気映画「シング」を英語原語及び英語字幕で上映し、約100名の親子連れに鑑賞していただきました。
文化会館内の模擬店舗では、子どもたちが英会話でポップコーンやドリンクを購入するという体験もでき、英語をより身近に感じることができました。
昼食時には、ALTがそれぞれ自国の料理を英語で紹介しながら販売したところ、用意した100食が完売するほど好評でありました。
午後の講演会では、ルー大柴さんから、文化交流や将来の夢を持つことの大切さについてお話をいただきました。英語と日本語を混ぜた「ルー語」による新しい語り口調に、会場全体が笑い声で溢れておりました。
今回のイベントの開催により、身構えずに英語に触れられる機会を、幅広い年齢層の方々に提供できたものと考えております。今後とも、本町の英語教育及び国際交流の機運を高めていけるような事業を展開していきたいと考えております。
次に、「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会パラオ共和国選手団事前キャンプ」について、ご報告申し上げます。
昨年度に引き続き、パラオ共和国を相手として、蔵王町・常陸大宮市東京オリパラ推進協議会で進めておりました本町の事前キャンプについては、6月4日から8日まで男子柔道選手2名とコーチ1名が、仙台大学男子柔道部南條充寿監督ら指導のもと、日本柔道の精神やコーチング、基礎技術の習得に励んだところであります。
また、6月12日から26日までは、昨年も来町した男子アーチェリー選手3名とコーチ1名が蔵王球場内の特設会場でトレーニングを行ったほか、7月8日から12日までは、前回リオオリンピックにも出場した男女水泳選手2名とコーチ1名が初来町したところであります。
特に、アーチェリーの公開練習会では、共にホストタウン事業を進める茨城県常陸大宮市長も視察応援に駆け付け、遠隔市町が連携したホストタウンという全国的に類のない取り組みの様子を全国に向け発信することができたところでもあります。
また、選手団は滞在中、オリンピック出場を目指したトレーニングの傍ら、様々な交流プログラムを通して、北原尾地区の方々をはじめ、町内の小・中学校や高校の児童生徒と交流を深め、さらにはお寺での座禅などを体験し、日本文化に触れることができたものと思っております。
1年後に迫った「2020東京大会」に向け、今後とも蔵王町らしいおもてなしにより、パラオ共和国との友好関係を深め、選手団を支援するとともに、オリンピック教育の推進や大会機運の醸成に努めてまいります。
次に、「ざおう・オパラ子ども国際交流事業」について、ご報告申し上げます。
8月6日から8月12日までの日程で、町内の中学2、3年生11名と、国際交流や教育、スポーツ振興等に関わる引率者12名を「ざおう・パラオ国際交流訪問団」として、パラオ共和国に派遣をいたしました。平間副町長を団長とし、議会からは馬場副議長にご参加いただいたところであります。
この事業は、本町と歴史的なつながりのあるパラオへの中学生派遣を通して、東京オリンピック・パラリンピック競技大会への機運を高めるとともに、パラオの自然や歴史、文化などに直接触れることで、国際性を養うことや郷土愛を育むことを目的としております。
生徒たちは、事前に4回の研修を重ね、団体行動の心構えを学ぶとともに、一人ひとりがしっかりとした豊富や目的意識を持って、派遣に臨んだところであります。
パラオでの活動は、大統領の表敬訪問に始まり、その後、今年1月から2月にかけて本町を訪れたミューンズ小学校の生徒と再会し、織物作りなどの共同作業や、エメラルドブルーの美しい海での海水浴などで交流を一層深めることができました。
また、太平洋戦争の激戦地、ペリリュー島では、所々に残る戦跡を見学し、テレビでは感じ取れない臨場感に圧倒されるものがあったようであります。4年前に、前天皇皇后両陛下が慰霊された戦没者の碑も見学し、生徒たちは静かに手を合わせ、平和の尊さを感じ取ったものと思っております。
今回の派遣で、生徒たちは貴重な体験をたくさん重ねました。また、ミューンズ小学校の生徒の親たちが、「蔵王町で子どもたちが大変お世話になったから」と、たくさんの料理を作ってもてなしてくれたことなど、パラオの人たちの本町に対する温かさを改めて感じることができました。生徒たちにとって、様々な体験の一つひとつが一生の思い出になったことと思っております。
生徒たちは、日に日に積極的に行動するようになり、英語でのコミュニケーションに挑戦し、言葉がうまく通じなければ、ほかの方法で何とか伝えようとする姿や、堂々とスピーチする場面も見られ、外国人との交流に自信がついたようであります。
今回の体験が、今後の英語学習においても意識の変化をもたらすのではないかと期待しているところであります。
中学生のパラオ派遣は初の事業であり、手さぐりの部分もありましたが、引率者に見守られながら、事故なく全員元気に全行程をこなして帰町することができました。今後、9月18日に訪問団の事後報告会を開催し、生徒一人ひとりの感想発表を行うとともに、引率者から事業評価をいただく予定であります。内容の検討を重ねながら、この事業を継続し、「北のパラオ」がある町として、パラオとの絆を一層強めていきたいと考えております。
次に、「オリンピック・パラリンピック基本方針推進調査」について、ご報告申し上げます。
この調査は、他のホストタウンのモデルとなるような取り組みを調査することを目的とした、内閣官房東京オリパラ推進本部事務局直轄事業であり、今回、本町と常陸大宮市が選定されたものであります。
本町からは、8月16日から21日まで、私と関係職員2名、一般町民2名が鈴木オリンピック担当大臣に随行し、2020年東京オリパラ以降の交流というテーマに沿った現地での交流や意見交換などを行ってきたところであります。
その結果、歴史的背景を柱として友好関係を深め、農業、観光、環境、文化、スポーツ、健康など様々な相互交流を通しながら、地域活性化につながる未来への交流に取り組んでいることについて、鈴木大臣から評価を受けたところであります。
今後も引き続き、常陸大宮市との地域間連携による交流、友好の輪をさらに深めてまいります。
以上を申し上げまして、行政報告とさせていただきます。
○議長(佐藤長成君) 以上で行政報告を終わります。
○議長(佐藤長成君) 続いて、日程第5、委員会調査報告を行います。
広報広聴常任委員会所管で連合審査会による委員会調査を行ったので、その結果について報告願います。2番村上一郎君、登壇願います。
〔2番 村上一郎君 登壇〕
○2番(村上一郎君) それでは、報告いたします。
令和元年7月22日
蔵王町議会議長 佐 藤 長 成 殿
広報広聴常任委員長 村 上 一 郎
連合審査会結果報告
令和元年議会の休会中の調査を終えたので、その結果を次のとおり報告します。
記
1.調査事件 「議会報告会に伴う所管事務調査」(詳細は別紙のとおり)
2.調査期日 令和元年6月26日(水)
3.出席者 委員長 村 上 一 郎 副委員長 外 門 清
委 員 齋 藤 英 之 委 員 佐 藤 敏 文
委 員 松 ア 良 一 委 員 大 沼 昌 昭
委 員 三 沢 茂 委 員 葛 西 清
委 員 加 川 敦 委 員 伊 藤 東
委 員 平 間 武 美 委 員 馬 場 勝 彦
委員外 議 長 佐 藤 長 成
4.職務のために出席した者
事務局長 村 上 惠 造 書 記 佐 藤 孝 志
5.説明のために出席した者
総 務 課 課 長 今村敏男、防災専門監 砂金 毅
課長補佐 大本裕樹
まちづくり推進課 課 長 村上正文
保健福祉課 課 長 平間勝文
スポーツ振興課 課 長 森 良光、課長補佐 佐藤武憲
建 設 課 課 長 佐藤耕造、参 事 佐藤昭彦
課長補佐 大槻健一
6.調査結果
各所管課より課長等の出席を求め、「議会報告会に伴う所管事務調査」を行った結果、その内容は別紙のとおりである。
別紙につきましては、後ほどご確認ください。
7.委員会の意見
(1)まちづくり推進課・保健福祉課所管
@ 高齢ドライバーの交通事故が社会問題となっているが、高齢者の足の確保は喫緊
の課題であることから、地域公共交通対策について早急に取り組むべきである。
A 高齢者等移送用タクシー利用料助成について、該当要件を見直すとともに利用料
助成の拡充を検討すべきである。
また、町民への周知が不足していると思われることから、行政区長や民生児童委
員にも協力を求め、十分に周知すべきである。
(2)スポーツ振興課所管
@ ヒルクライム事業について、国外からの参加者もあるものの参加者数が減少して
おり、開催時期を含め、町民参加型企画を検討するなど、さらに地域振興を図るべ
きである。
以上、報告といたします。
○議長(佐藤長成君) 以上で委員会調査報告を終わります。
日程第6 議案第57号 平成30年度蔵王町一般会計決算につき議会の認定を求め
ることについて
○議長(佐藤長成君) 続いて、日程第6、議案第57号平成30年度蔵王町一般会計決算につき議会の認定を求めることについてを議題といたします。
提出者から提案理由の説明を求めます。町長。
○町長(村上英人君) それでは、提案理由の説明に先立ちまして、平成30年度一般会計決算について、今後の展望を含め、概要を説明させていただきます。
はじめに、平成30年度一般会計決算額は、歳入が58億8,386万1,000円、前年度比3.2%減、歳出が56億6,291万3,000円、前年度比4.0%減になりました。
平成30年度の町政運営は、新たな10カ年のまちづくりの指針となる第五次長期総合計画の初年度として、「健やかなまちづくり」「学び楽しむまちづくり」など5つの基本方針に沿って各種施策に取り組んでまいりました。
加えて、3つの重点戦略に基づき、国際化に対応した英語教育の推進や、パラオ共和国との国際交流活動、統合中学校の建設予定地の選定、移住定住促進のための補助制度の創設、新規就農者の育成確保、国内外からの観光客の誘致推進、蔵王火山をはじめとする防災・減災対策の強化などに鋭意取り組んできたところであります。
決算規模は前年度を下回りましたが、その要因は、歳入では、国庫支出金及び県支出金の減少、歳出では、蔵王36畜産クラスター事業の完了等による普通建設事業費の減少によるものであります。
次に、主な歳入の決算状況を申し上げます。
町税の決算額は、現年度課税分及び滞納繰越分を合わせて17億5,969万2,000円、前年度比0.5%増になりました。
税目別では、固定資産税やたばこ税が減少したものの、町民税の増額により、全体では前年度より941万4,000円の増となったものであります。
また、町税全体の徴収率は94.3%で、前年度に比べて1.5ポイント上昇いたしました。町税の徴収率は、平成23年度から毎年連続して上昇し、平成22年度末に4億2,618万円あった滞納繰越額は、平成30年度末で9,403万4,000円、マイナス77.9%まで縮減することができました。
このように滞納額を大幅に縮減できたことは、地域経済の緩やかな回復や、雇用が安定的に推移していることもありますが、職員が一丸となって滞納整理に取り組んできた成果でもあり、今後も滞納額の縮減に向けて鋭意取り組んでまいります。
次に、地方交付税でありますが、19億3,762万7,000円、前年度比2.3%減になりました。臨時費目の地域経済・雇用対策費が廃止されたことに加え、包括算定経費等の単位費用の減額により普通交付税が減ったことや、特別交付税が減額となったことが要因であります。
国庫支出金は3億8,774万円、前年度比18.3%減になりました。社会資本整備総合交付金の減額や臨時福祉給付金事業費負担金が廃止されたことが要因であります。
県支出金は3億686万6,000円、前年度比27.6%減になりました。畜産・酪農収益力強化整備等特別対策事業補助金、蔵王36畜産クラスター事業の完了に伴う減額が要因であります。
寄附金は1億1,928万7,000円、前年度比56.0%増になりました。ふるさと応援寄附の増によるものであります。
繰入金は、前年度より4,200万9,000円増の2億9,970万8,000円になりました。
財政調整基金繰入金が約8,100万円減額したものの、ふるさと応援寄附基金繰入金や義務教育施設整備基金繰入金の増により、全体では増額となったものであります。
次に、歳出について、性質別決算額の概要を申し上げます。
まず、経常的経費のうち、義務的経費は23億2,176万4,000円で、前年度より1億2,194万4,000円、5%の減となりました。これは、退職手当組合負担金の負担率変更等によって人件費が減額したことや、臨時福祉給付金事業の終了、公債費の減額等によるものであります。
次に、経常的経費のうち、物件費等は20億7万4,000円で、前年度より4,831万6,000円、2.5%の増になりました。これは、ふるさと応援寄附金の増額に伴う返礼品や委託料等の経費の増加や、英語教育推進に伴う外国語指導助手、ALT業務委託料の増額、仙南地域広域行政事務組合白石斎苑建設負担金の増額等が要因であります。
投資的経費は3億7,340万6,000円で、前年度より1億8,716万円、33.4%の大幅減になりました。これは、前年度の畜産・酪農収益力強化整備等特別対策事業、蔵王36畜産クラスター事業が完了したことや、社会資本整備総合交付金事業費の減額等によるものであります。
次に、財政分析指標に基づく分析結果の概要を申し上げます。
まず、財政健全化法に基づく4つの健全化判断比率のうち、実質赤字比率と連結実質赤字比率については、実質収支が赤字の場合のみ適用されるものであり、平成30年度も黒字決算のため該当はいたしません。
次に、実質公債費比率については、自治体の標準財政規模に対する地方債返済の割合を3カ年平均で見るものでありますが、平成30年度は地方債現在高が減少していることなどから、前年度対比0.1ポイント減の5.1%となり、早期健全化基準である25%を大幅に下回る状況となっております。
次に、将来負担比率については、自治体の標準財政規模に対して、地方債など将来負担すべき額の割合でありますが、平成30年度は前年度に続き、将来負担額よりも充当可能財源額が上回るという良好な状況となっております。
このほか、本町の財政上の能力を示す指標である財政力指数は、1に近いほど財政力が強いと見られるものでありますが、平成30年度は前年度を0.01ポイント上回る0.48になりました。
また、財政構造の弾力性を測定する指標となる経常収支比率は、前年度より1.0ポイント下がり、91.0%になりました。要因は、補助費及び公債費の減少により、計算式の分子となる金額が減少したためであります。
次に、町債と基金の状況を申し上げます。
町債の平成30年度末現在高は、一般会計と特別会計を合わせて78億1,034万円で、前年度より3億5,495万円、4.3%減額となりました。
一方、土地開発基金などを除く一般会計基金の平成30年度末現在高は17億8,227万円であります。小・中学校の冷房設備設置事業や、宮児童館クラブ室増築工事等に係る関連基金の取り崩しなどにより、前年度に比べて4,462万円の減額となりました。
以上、申し上げましたとおり、平成30年度一般会計決算につきましては、財政分析指標や町債の現在高、基金の状況などを見ますと、前年度に引き続き健全財政を維持することができたと実感しているところであります。
しかしながら、今後、少子高齢化や人口減少により、町税や地方交付税などの歳入が減少していくと見込まれる中、歳出では、社会保障費の増加や、公共施設の老朽化に伴う維持補修・更新費用の増加は避けられない状況であります。
加えて、統合中学校建設という一大事業や、火山災害など自然災害に対する各種防災対策の推進、さらに仙南地域広域行政事務組合負担金の増加等も見込まれており、今後も一層の財政負担が増えることは確実な情勢でありますので、気を引き締めて健全な財政運営を維持してまいりたいと考えております。
最後に、今後の町政運営につきましては、第五次長期総合計画並びに、まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づき、町政各般にわたり重要業績評価指標、KPIの達成を目指しながら、「ずっと愛にあふれるオンリーワンなまちざおう」を町民の皆様と一緒に進めていきたいと考えておりますので、議員並びに監査委員各位のなお一層のご指導とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
以上、今後の財政運営の展望を含めまして、平成30年度一般会計決算の概要とさせていただきます。
それでは引き続き、提案の理由を説明申し上げます。
ただいま上程されました議案第57号平成30年度蔵王町一般会計決算につき議会の認定を求めることについて、提案の理由をご説明申し上げます。
平成30年度一般会計の最終予算額は62億669万1,000円となり、これに対する歳入決算額は58億8,386万1,000円で、予算に対する収入割合は94.8%であります。
また、歳出決算額は56億6,291万3,000円で、予算に対する執行率は91.2%になりました。
歳入歳出差引額は2億2,094万8,000円でありますが、このうち翌年度に繰り越すべき財源が7,269万8,000円、また財政調整基金に8,000万円の繰り入れを予定しておりますので、翌年度繰越額は6,825万円となります。
平成30年度の決算概要につきましては、先ほど申し上げましたとおり、第五次長期総合計画の初年度として、「健やかなまちづくり」「学び楽しむまちづくり」など5つの基本方針に沿って各種施策に取り組んでまいりました。
また、前年度同様、監査委員の方々や議会の皆様のご指導、さらに町民の皆様のご理解、ご協力をいただきながら各種施策を進めることができました。その成果を主要施策成果報告書として取りまとめております。
なお、決算の詳細につきましては、後ほど決算審査特別委員会においてご審議をいただくことになると思いますので、決算の概要を申し上げまして、提案理由のご説明とさせていただきます。
どうか慎重にご審議の上、原案どおりご認定くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
○議長(佐藤長成君) 提案理由の説明が終わりましたので、続いて代表監査委員から決算審査の結果について報告願います。それでは、代表監査委員。
○代表監査委員(伊藤悦雄君) ただいま上程されました平成30年度蔵王町一般会計歳入歳出決算の審査結果について、ご報告申し上げます。
去る令和元年7月22日、町長から審査に付されました平成30年度一般会計歳入歳出決算並びに基金運用状況について、7月22日から7月29日までの間、実質6日間にわたり審査を実施いたしました。
本決算に当たりましては、1、決算の計数は正確であるか、2、予算の執行が適正に行われたか、3、財政運営が健全であったか、以上の点に主眼を置き、それぞれの関係諸帳簿及び証書類との照合、その他必要と認める審査手続を慎重に実施いたしました。
決算審査の詳細につきましては、決算審査意見書をお手元に印刷配付しておりますので、その概要についてご報告申し上げます。
歳入につきましては、収入済額が58億8,386万1,126円で、前年度に対して3.24%の減となりました。
また、歳出においては、支出済額が56億6,291万2,791円で、前年度より2億3,554万5,596円、3.99%の減となりました。
歳入における前年度対比の減額は、地方交付税4,659万1,000円、国庫支出金8,700万3,000円、県支出金1億1,687万円、諸収入1,351万2,000円、町債3,969万9,000円が主なものであります。
その一方で、寄附金が4,281万3,000円増額となり、前年度比55.98%の伸び率を見せております。
また、歳出における前年度対比の減額は、衛生費6,100万2,000円、農林水産業費1億1,270万5,000円、土木費6,064万6,000円、公債費4,143万7,000円が主なものであります。
歳入歳出差引残額2億2,094万8,335円から翌年度へ繰り越すべき財源7,269万8,000円を差し引いた実質収支は1億4,825万335円であります。
この額から前年度の実質収支額1億5,366万5,268円を差し引いた、平成30年度の単年度収支は541万4,933円の赤字決算となりました。
収支を改善するには、自主財源の確保が重要になりますが、その中で、町税、使用料等において総額9,773万2,277円の収入未済額が生じております。
未済額全体のうち96.2%を町税が占め、その他に保育所保育料58万2,980円、住宅使用料215万4,700円、幼稚園使用料23万6,237円、学校給食費納入金72万4,272円が収入未済額の内訳となっております。
平成30年度における町税の滞納繰越分の徴収率は、前年度より3.87ポイント増加し、また、現年度分と滞納繰越分を合わせた、町税全体の調定額に対する徴収率は94.29%で、前年度に比べて1.45ポイント増加しており、徴収努力等によって年々徴収率の向上が見られるところではありますが、依然として多額の収入未済額があることは憂慮すべき事態であります。
ついては、町税等滞納整理強化推進連絡協議会を積極的に開催して、徴収体制を強化し、さらに滞納整理強化月間を増設したり、滞納者の状況分析を徹底したりするなど、徴収方法を十分検討して、滞納額縮減のため最大限努力されることを強く望むものであります。
また、平成30年度は、町税のうち町民税、固定資産税、軽自動車税、合わせて延べ193件、実人数20人で1,244万4,870円が不納欠損処分されました。これは、納税義務者の無財産や行方不明などに伴うもので、やむを得ない措置ではありますが、公平な税負担という観点から、行方不明者などについては、情報収集と追跡調査を強化し、徴収に努力されるよう望むものであります。
また、収支以外の部分に着目しますと、平成30年度末の町債残高は42億5,648万9,168円であり、前年度末から7,555万8,783円減少しております。
さらに、当町の財政構造を財政分析主要指数で検証した結果、実質公債費比率は前年度の5.2%から0.1%低下し、5.1%となり、良好な状態にあります。
今後とも、後年度の財政負担等の影響を十分考慮し、長期的観点に立って、財政の効率化と健全財政を維持されるよう望むものであります。
総じて、平成30年度の財政執行は、歳出における翌年度への明許繰越額4億218万4,000円を生じましたが、執行部のご努力により、各般にわたって議会で議決されました予算が法令等に従って執行され、計数にも誤りが無く、適正かつ効率的に行われたものと認めた次第であります。
また、各種基金の運用状況を示す書類の計数についても、関係諸帳簿及び証拠書類と符合しており、基金設置の目的に沿って適正に運用されているものと認めました。
今後とも健全財政を維持するために、従来にも増して歳入・歳出両面にわたって、執行に万全を期すよう望むものであります。
以上、簡単でございますけれども、平成30年度蔵王町一般会計歳入歳出決算の審査結果報告といたします。
○議長(佐藤長成君) それでは、ここで10分間休憩いたします。
午前10時57分 休憩
午前11時07分 再開
○議長(佐藤長成君) それでは、再開いたします。
休憩前に引き続き審議を行います。
それでは、代表監査委員の報告が終わりましたので、これより質疑に入ります。
本案につきましては、決算審査特別委員会に審査を付託する予定でありますので、質疑は政策的なもの、あるいは総括的なものについて質疑をされるようお願いいたします。
それでは、質疑ありませんか。(「なし」の声あり)
それでは、質疑がありませんので、質疑をこの辺で終結いたします。
お諮りいたします。本案に対する質疑はこの辺でとどめたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、本案に対する質疑はこれをもって打ち切りといたします。
お諮りいたします。本案は慎重な審査を行うため、蔵王町議会委員会条例第5条の規定により、議長及び監査委員である議員を除く全員をもって構成する決算審査特別委員会を設置し、審査を付託したいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、議長及び監査委員である議員を除く全員をもって構成する決算審査特別委員会を設置し、議案第57号平成30年度蔵王町一般会計決算につき議会の認定を求めることについては、決算審査特別委員会に審査を付託することに決しました。
日程第 7 議案第58号 平成30年度蔵王町国民健康保険特別会計決算につき議
会の認定を求めることについて
日程第 8 議案第59号 平成30年度蔵王町宮財産区特別会計決算につき議会の
認定を求めることについて
日程第 9 議案第60号 平成30年度蔵王町公共下水道事業特別会計決算につき
議会の認定を求めることについて
日程第10 議案第61号 平成30年度蔵王町介護保険特別会計決算につき議会の
認定を求めることについて
日程第11 議案第62号 平成30年度蔵王町後期高齢者医療特別会計決算につき
議会の認定を求めることについて
日程第12 議案第63号 平成30年度蔵王町国民健康保険蔵王病院事業決算につ
き議会の認定を求めることについて
日程第13 議案第64号 平成30年度蔵王町水道事業決算につき議会の認定を求
めることについて
○議長(佐藤長成君) 続いて、日程第7、議案第58号平成30年度蔵王町国民健康保険特別会計決算につき議会の認定を求めることについて、日程第8、議案第59号平成30年度蔵王町宮財産区特別会計決算につき議会の認定を求めることについて、日程第9、議案第60号平成30年度蔵王町公共下水道事業特別会計決算につき議会の認定を求めることについて、日程第10、議案第61号平成30年度蔵王町介護保険特別会計決算につき議会の認定を求めることについて、日程第11、議案第62号平成30年度蔵王町後期高齢者医療特別会計決算につき議会の認定を求めることについて、日程第12、議案第63号平成30年度蔵王町国民健康保険蔵王病院事業決算につき議会の認定を求めることについて、日程第13、議案第64号平成30年度蔵王町水道事業決算につき議会の認定を求めることについて、以上7件を一括議題といたします。
提出者から提案理由の説明を求めます。町長。
○町長(村上英人君) ただいま一括上程されました議案第58号から議案第64号まで7件の各種会計決算について、それぞれ提案の理由をご説明申し上げます。
はじめに、議案第58号平成30年度蔵王町国民健康保険特別会計決算につき議会の認定を求めることについて、提案の理由をご説明申し上げます。
国民健康保険特別会計予算は14億1,452万7,000円となり、これに対する歳入決算額は14億541万9,000円で、予算に対する収入割合は99.4%であります。
また、歳出決算額は13億174万7,000円で、予算に対する執行率は92.0%になりました。
歳入歳出差引額は1億367万2,000円でありますが、このうち財政調整基金に8,000万円の繰り入れを予定しておりますので、翌年度繰越額は2,367万2,000円となります。
次に、議案第59号平成30年度蔵王町宮財産区特別会計決算につき議会の認定を求めることについて、提案の理由をご説明申し上げます。
宮財産区特別会計予算は260万3,000円となり、これに対する歳入決算額は260万1,000円で、予算に対する収入割合は99.9%であります。
また、歳出決算額は228万5,000円で、予算に対する執行率は87.8%になりました。
歳入歳出差引額は31万6,000円で、同額を翌年度に繰り越すものであります。
次に、議案第60号平成30年度蔵王町公共下水道事業特別会計決算につき議会の認定を求めることについて、提案の理由をご説明申し上げます。
公共下水道事業特別会計予算は4億2,605万9,000円となり、これに対する歳入決算額は4億2,866万6,000円で、予算に対する収入割合は100.6%であります。
また、歳出決算額は4億2,122万2,000円で、予算に対する執行率は98.9%になりました。
歳入歳出差引額は744万4,000円で、同額を翌年度に繰り越すものであります。
次に、議案第61号平成30年度蔵王町介護保険特別会計決算につき議会の認定を求めることについて、提案の理由をご説明申し上げます。
介護保険特別会計予算は10億3,393万円となり、これに対する収入決算額は10億3,530万7,000円で、予算に対する収入割合は100.1%であります。
また、歳出決算額は10億711万9,000円で、予算に対する執行率は97.4%になりました。
歳入歳出差引額は2,818万8,000円でありますが、このうち財政調整基金に1,500万円の繰り入れを予定しておりますので、翌年度繰越額は1,318万8,000円となります。
次に、議案第62号平成30年度蔵王町後期高齢者医療特別会計決算につき議会の認定を求めることについて、提案の理由をご説明申し上げます。
後期高齢者医療特別会計予算は1億2,816万円となり、これに対する歳入決算額は1億2,720万9,000円で、予算に対する収入割合は99.3%であります。
また、歳出決算額は1億2,716万3,000円で、予算に対する執行率は99.2%になりました。
歳入歳出差引額は4万5,000円で、同額を翌年度に繰り越すものであります。
次に、議案第63号平成30年度蔵王町国民健康保険蔵王病院事業決算につき議会の認定を求めることについて、提案の理由をご説明申し上げます。
はじめに、収益的収入及び支出の決算額、税込みは、収入が3億7,141万1,000円、支出が4億689万2,000円となりました。
消費税及び地方消費税を抜いた収支決算は3,905万3,000円の赤字となりました。
次に、資本的収入及び支出の決算額は、収入が2,061万6,000円、支出が2,281万4,000円で、収入額が支出額に対して不足する額219万8,000円は過年度分損益勘定留保資金で補塡をいたしました。
最後に、議案第64号平成30年度蔵王町水道事業決算につき議会の認定を求めることについて、提案の理由をご説明申し上げます。
はじめに、収益的収入及び支出の決算額は、収入が5億217万5,000円、支出が4億4,859万3,000円となりました。
消費税及び地方消費税を抜いた収支決算額は4,696万5,000円の黒字となりました。
次に、資本的収入及び支出の決算額は、収入が9,124万6,000円、支出が2億6,489万7,000円で、収入額が支出額に対して不足する額1億7,365万1,000円は当年度分損益勘定留保資金や過年度分損益勘定留保資金で補塡をいたしました。
以上、一括上程されました各種会計決算について、提案理由をご説明申し上げましたが、慎重にご審議を賜りまして、原案どおりご認定くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
○議長(佐藤長成君) 提案理由の説明が終わりましたので、続いて代表監査委員から決算審査の結果について報告願います。代表監査委員。
○代表監査委員(伊藤悦雄君) ただいま一括上程されました平成30年度蔵王町国民健康保険特別会計歳入歳出決算、同じく蔵王町宮財産区特別会計歳入歳出決算、蔵王町公共下水道事業特別会計歳入歳出決算、蔵王町介護保険特別会計歳入歳出決算、蔵王町後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算、蔵王町国民健康保険蔵王病院事業決算、蔵王町水道事業決算、以上7件の決算審査の結果について、ご報告申し上げます。
本特別会計及び企業会計の決算審査も、一般会計の審査と同じ主眼のもとに実施いたしました。
はじめに、蔵王町国民健康保険特別会計から申し上げます。
収入済額は14億541万9,420円で、前年度に比べて2億993万4,205円、13.0%の減であります。支出済額は13億174万7,226円で、前年度に比べて2億2,036万8,861円、14.48%の減であります。歳入歳出差引額は1億367万2,194円で、このうち8,000万円が財政調整基金繰入額となっております。
なお、国民健康保険税の収入未済額は、前年度より664万3,783円減の7,838万3,047円となっております。
また、不納欠損処分が延べ38件、実人数4人で30万8,129円ありました。これは、納入義務者本人の無財産、所在不明などによるものです。
国民健康保険事業を取り巻く厳しい現状を踏まえて、滞納繰越額の徴収方法を十分検討し、今後も滞納額の縮減に鋭意努力されるよう望むものであります。
次に、蔵王町宮財産区特別会計について申し上げます。
収入済額は260万1,470円で、前年度対比9.27%の減となっております。
また、支出済額は228万4,584円で、前年度対比7.11%の減となっております。
次に、蔵王町公共下水道事業特別会計について申し上げます。
歳入・歳出予算額4億2,605万9,000円に対して、収入済額は4億2,866万6,396円、支出済額は4億2,122万1,887円であります。
歳入の主なものは、使用料のほか町債、一般会計からの繰入金であります。
歳入全体に占める割合では、一般会計からの繰入金が42.91%、町債が28.2%と高いものの、それぞれ前年度より15万円の減、5,760万円の減となりました。一方で、歳入に占める割合は3.7%と低いものの、下水道受益者負担金が前年度よりも1,306万6,160円、448.42%の増となっております。
また、下水道受益者負担金や下水道使用料等の収入未済額は432万7,272円となり、前年度より156万5,472円減少していることから、徴収努力の成果が認められるものであります。
今後とも、下水道事業の趣旨を踏まえて、引き続き滞納の徴収整理を進め、健全な運営に努力されるよう願うものであります。
なお、平成30年度末現在の町債残高は24億5,566万1,378円となり、前年度末から1億6,779万995円の減となっております。
次に、蔵王町介護保険特別会計について申し上げます。
歳入・歳出予算額10億3,393万円に対し、収入済額は10億3,530万7,059円で、予算に対する収入率は100.13%、支出済額は10億711万8,800円で、執行率は97.41%でありました。
歳入歳出差引残額は2,818万8,259円で、このうち1,500万円が財政調整基金繰入額となっております。
また、平成30年度は、介護保険料に617万2,815円の収入未済額が生じましたが、これは前年度より84万8,357円、15.93%の増となったものであり、憂慮すべき事態であります。
今後は、関係課が連携して徴収方法などを十分検討し、滞納額の縮減に鋭意努力されるよう強く望むものであります。
なお、納入義務者本人の無財産、所在不明などにより、延べ15件、実人数3人で4万5,327円の不納欠損処分がありました。
次に、蔵王町後期高齢者医療特別会計について申し上げます。
歳入・歳出予算額は1億2,816万円に対し、収入済額は1億2,720万9,307円で、予算に対する収入率は99.26%、支出済額は1億2,716万3,380円で、執行率は99.22%でありました。
歳入歳出差引残額は4万5,927円であります。
なお、歳入の後期高齢者医療保険料で74万5,100円の収入未済額が生じましたが、これは前年度より28万2,200円、60.96%増となったものであります。
今後の滞納額の増大を防ぐため、早急に対策されるよう強く望むものであります。
次に、蔵王町国民健康保険蔵王病院事業について申し上げます。
収益的収支では、総収益3億7,035万2,507円、総費用は4億940万5,189円で、差し引き3,905万2,682円の赤字決算となりました。
入院患者数は前年度より365人、2.7%減少し、外来患者数も1,449人、11.4%減少しており、医業収益は前年度より3,406万6,102円、10.7%減となり、医業費用も前年度より362万3,596円、0.9%減となりました。
他会計からの補助金等については、一般会計から8,057万2,000円の補助金と救急医療負担金3,971万9,000円、国民健康保険特別会計から413万5,000円の補助金を受けております。
また、年度末の未処理欠損金は、前年度決算の8,897万7,644円から3,905万2,682円(当年度純損失)増加し、1億2,803万326円となりました。
一方、資本的収入では、一般会計及び国民健康保険特別会計から計351万6,000円の出資金等を受けたほか、企業債1,710万円を発行しております。
なお、平成30年度末現在の企業債残高は3,040万9,626円となっており、これは前年度末から1,274万3,269円増加したものでございます。
年々、医療機関を取り巻く経営状況は厳しさを増しているなか、公営企業として、今後とも経費全般についての削減合理化を図るとともに、職員一丸となって、地域の医療拠点病院としての役割を維持、継続されるよう、なお一層の努力を望むものであります。
最後に、蔵王町水道事業について申し上げます。
収益的収支では、総収入4億6,930万9,281円、総支出は4億2,234万4,514円で、差し引き4,696万4,767円の黒字決算となりましたが、年度末の未処分利益剰余金については、前年度決算の2億6,735万1,992円から1億6,231万6,759円に減少しております。
また、水道使用料等で3,030万4,903円の未収金がありますが、これは前年度より746万4,558円減少しているものであり、給水停止等による徴収努力の成果が認められるものであります。
しかしながら、依然として看過できない多額の未収金が残っているため、引き続き滞納額縮減の努力を望むものであります。
なお、平成30年度は、水道使用料の不納欠損処分はありませんでした。
一方、資本的収支では、収入9,124万6,000円、支出2億6,489万7,343円となり、収入が支出に対して不足する額1億7,365万1,343円は、当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額、過年度分損益勘定留保資金、当年度分損益勘定留保資金、減債積立金、建設改良積立金で補塡しております。
また、年間有収率は85.6%で、前年度からの増減はありません。
なお、平成30年度末現在の企業債残高は10億6,778万1,004円となっており、前年度末から1億2,434万2,271円減少したものであります。
水道事業は、企業会計の原則を踏まえ、経営の健全化を図るために、今後とも事業運営の効率化と経費節減になお一層の努力を望むものであります。
以上、特別会計5件、企業会計2件の決算審査の結果、形式、記載事項、計数等は正確で誤りがなく符合していると認められ、財政及び予算執行は概ね適正に運営されているものと認めました。
今後の町政運営にあたっては、引き続き効率的な行政運営に徹しつつ、施策の緊急性、優先度の的確な検討を行い、従来にも増して歳入歳出両面にわたって計画的な執行を期待するものであります。
なお、細部につきましては審査意見書の中に記述してありますので、参考にしていただきたいと思います。
簡単ではございますが、以上で平成30年度各特別会計及び企業会計の決算審査報告とさせていただきます。
また、本審査と併せまして、町長より審査に付されました財政健全化判断比率等についても、それら比率の算定基礎となった書類を確認しましたので、報告いたします。
その内容は、適正に算出されているものと認めました。
公債現在高の減少や、財政的な将来負担に備えた基金の積み立てなどにより、実質公債費比率、将来負担比率は、基準となる比率を大きく下回っており、特に改善すべきところはありません。
今後とも、健全で持続可能な行財政運営を期待し、報告とさせていただきます。
ありがとうございました。
○議長(佐藤長成君) 代表監査委員の報告が終わりましたので、一括議題といたしました7件について一括質疑に入ります。
本案に対しても、決算審査特別委員会に審査を付託する予定でありますので、質疑は政策的なもの、あるいは総括的なものについて質疑をされるようお願いいたします。
一括議題といたしました7件に対する質疑を許します。それでは、質疑ありませんか。(「なし」の声あり)
お諮りいたします。一括議題といたしました7件に対する質疑はこの辺でとどめたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、一括議題といたしました7件に対する質疑は、これをもって打ち切りといたします。
お諮りいたします。一括議題といたしました議案第58号から議案第64号までの7件につきましては、決算審査特別委員会に審査を付託することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、議案第58号から議案第64号までの7件につきましては、決算審査特別委員会に審査を付託することに決しました。
以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
本日はこれをもって散会いたします。
午前11時35分 散会