平成31蔵王町議会定例会3月会議

                                           

平成31年3月13日(水曜日)

                                           

     出席議員(14名)

     1番  齋 藤 英 之  君       2番  村 上 一 郎  君

     3番  佐 藤 敏 文  君       5番  松 ア 良 一  君

     6番  外 門   清  君       7番  大 沼 昌 昭  君

     9番  三 沢   茂  君      10番  村 山 一 夫  君

    11番  葛 西   清  君      12番  加 川   敦  君

    13番  伊 藤   東  君      14番  平 間 武 美  君

    15番  馬 場 勝 彦  君      16番  佐 藤 長 成  君

                                           

     欠席議員(なし

                                           

     説明のため出席した者

町長

 

村 上 英 人  君

副町長

 

平 間 喜久夫  君

会計管理者

会計課長

 

近 江 忠 彦  君

総務課長

 

今 村 敏 男  君

防災専門監

 

佐 藤 昭 彦  君

まちづくり推進課長

 

村 上 正 文  君

町民税務課長

 

宍 戸 光 晴  君

保健福祉課長

 

芦 立 信 介  君

子育て支援課長

 

佐 藤 真利子  君

環境政策課長

 

鈴 木   賢  君

農林観光課長

 

加 藤 勝 彦  君

建設課長

 

佐 藤 耕 造  君

上下水道課長

 

伊 藤 雅 浩  君

病院事務長

 

佐 藤 浩 明  君

教育長

 

文 谷 政 義  君

教育総務課長

 

福 地 実 幸  君

生涯学習課長

 

我 妻 清 志  君

スポーツ振興課長

 

森   良 光  君

農業委員会事務局長

 

砂 金   毅  君

                                           

     事務局職員出席者

事務局長

 

村 上 惠 造  君

書記

 

佐 藤 孝 志  君

                                           

     議事日程 第5号

 

  平成3113日(水曜日)    午前1000分 開

 

  日程第 1 会議録署名議員の指名

 

  日程第 2 諸般の報告

 

  日程第 3 一般質問

 

  日程第 4 議案第38号 平成30年度蔵王町立学校等冷房設備工事の請負契約を締結す

               ることについて

 

  日程第 5 議案第39号 平成30年度蔵王町一般会計補正予算(第8号)

 

  日程第 6 議案第40号 平成30年度蔵王町国民健康保険蔵王病院事業会計補正予算

               (第5号)

 

  日程第 7 陳情第 1号 全国知事会の「米軍基地負担に関する提言」の趣旨に基づい

               て、地方自治の根幹を脅かす日米地位協定の見直しを求める意

               見書の提出を求めることについて

 

  日程第 8 陳情第 3号 宮城県に対し、小・中学校全学年で少人数学級実現等を要請す

               る意見書の提出を求めることについて

 

  日程第 9 議発案第1号 小・中学校全学年で少人数学級実現等を求める意見書案の提出

               について

 

                                           

     本日の会議に付した事件

 議事日程のとおり


     午前10時0分  開

議長(佐藤長成君) 皆様、おはようございます。

  先月の27日再開以来、本日最終日となりました。皆様には連日大変お疲れさまでございます。

  本日の日程でありますが、先ほどもお話ししたように一般質問5名、そして追加議案、そして各常任委員会からの意見書の報告、意見書提出と、そういう日程になっております。どうぞ議事運営にご協力をお願い申し上げたいと思います。

  これから本日の会議を開きます。

  ただいまの出席議員は14名であります。定足数に達しておりますから、議会は成立いたしました。

  本日の議事日程は、お手元に印刷配付のとおりであります。日程に従い、議事を進めます。

                                           

     日程第1 会議録署名議員の指名

議長(佐藤長成君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。

  本日の会議録署名議員は、会議規則第125条の規定により、13番伊藤 東14番平間武美君を指名いたします。

                                           

     日程第2 諸般の報告

議長(佐藤長成君) 日程第2、諸般の報告をいたします。

  本定例会3月会議に通告のありました一般質問については、一般質問通告書としてお手元に配付のとおりであります。

  次に、本定例会3月会議に町長から追加議案として議案第38号から議案第40号の3件が提出され、これを受理しておりますので、ご報告いたします。

  次に、去る2月27日に総務経済常任委員会並びに教育民生常任委員会に付託された陳情第1号並びに陳情第3号の審査結果報告については、お手元に配付のとおり委員長から報告があります。

  次に、本定例会3月会議に外門 清君から議発案第1号の1件が提出され、これを受理し、議案としてお手元に配付のとおりです。

  次に、総務経済常任委員長並びに教育民生常任委員長から、会議規則第73条の規定により所管事務調査の申し出がありましたので、お手元に配付のとおりであります。

  次に、本日の会議に説明員として出席を求めた者の職、氏名については、一覧表としてお手元に配付のとおりであります。

  以上で諸般の報告を終わります。

                                           

     日程第 一般質問

議長(佐藤長成君) 日程第3、一般質問を行います。

  質問者並びに質問の件名等については、一般質問通告書としてお手元に印刷配付のとおりであります。

  質問される議員にあらかじめお知らせしますが、質問時間は30分以内ですので、5分前になりましたらベルによりお知らせいたします。その後は時間内で質問を終了できるよう、時計表示にご注意をいただくようお願いいたします。

  なお、町長等に対して、論点を明らかにするために、議長の許可を得て議員に対して質問や意見を述べることができる反問権を与えることとしておりますので、よろしくお願いいたします。

  最初に、14番平間武美君の質問を許します。平間武美君、登壇願います。

     〔14番 平間武美君 登壇〕

14番(平間武美君) 議場に集まりの皆さん、そしてまたインターネット中継をごらんの皆さん、おはようございます。

  ただいま議長のお許しをいただきましたので、通告書にのっとりまして一般質問をさせていただきます。

  1、中学校の再編について。

  平成31年町長施政方針によると、「蔵王町百年の計とも言える統合中学校を町中心部に建設するため、地権者の皆様からご理解をいただきながら、新年度に用地を購入し、早期着工・早期完成に向けて鋭意努力してまいります」とある。この件に関して、私は平成2912月会議において一般質問をしている。

  また、平成30年、昨年8月6日の全員協議会において、設置場所の青写真を示された。新年度において実行していくのは結構であるが、財源等も含めて、

  (1)早期着工・早期完成に向けてどのような計画を立てたのか。

  (2)生徒たちの通学と交通安全並びにバスの時間はどのようになるのか。

  (3)生徒たちのクラブ活動時間はどのようになるのか。

  (4)今ある3校の校舎と校庭はどのように維持管理・利用していくのか。

  以上の点について、町長、教育長の見解を伺います。

  次に、2番、これは件名からちょっと字が抜けていますが、「子どもの心のケアハウス」の「の心の」が抜けています。子どもの心のケアハウス支援事業について。

  新規事業として、「不登校などの状態にある児童生徒の心のケア対策を強化するため、子どもの心のケアハウス支援事業1,8183,000円に取り組む」とある。この背景には、学校でのいじめが大きな社会問題になっていることが考えられる。そこで、

  (1)本町における不登校の実態はどのようになっているのか。

  (2)ケアハウスはどのように設置するのか。

  (3)「専門のアドバイザーやコーディネーターが相談に応じる」とあるが、どういう形でサポートしていくのか。

  (4)(3)の人員と配置はどのようになり、今後とも継続事業としていくのか。

  以上の点について、町長、教育長の見解を伺います。

議長(佐藤長成君) 町長。

     〔町長 村上英人君 登壇〕

町長(村上英人君) 皆様、おはようございます。

  きょうは最終日となりますが、一般質問、5人の皆さんに真摯にお答えしていきたいというふうに思っています。

  平間武美議員の一般質問にお答えをさせていただきます。

  はじめに、第1点目の「中学校の再編について」お答えいたします。

  町内中学校の再編につきましては、これまでの議会答弁や昨年8月の議員全員協議会で丁寧に説明をさせていただいたところであります。その後、建設予定地の地権者に対して、昨年末までに3回の説明会を開催し、本定例会の冒頭のあいさつで申し上げましたとおり、2月22日に地権者全員からご同意をいただいたところであります。

  また、用地購入費につきましては、新年度予算に計上し、可決いただいたところでもあります。

  まず、第1点目の「早期着工・早期完成に向けてどのような計画を立てたのか」についてお答えいたします。

  現時点では、昨年8月の議員全員協議会でお示しをしたスケジュールが全てでありますが、その計画に沿い、しかし、今後できるものは前倒しをしながら事業を推進してまいります。

  次に、第2番目の「生徒たちの通学と交通安全並びにバスの時間はどのようになるのか」、第3番目の「生徒たちのクラブ活動時間はどのようになるか」についてお答えいたします。

  生徒の通学には様々な通学の方法がありますので、将来、通学路の整備や公共交通計画との整合性を図りながら、検討をしてまいります。

  また、部活の時間につきましては、昨年、各中学校に教育委員会が「蔵王町立学校における働き方改革基本方針」の中でお示ししましたので、統合中学校においてもこれを基に検討されるものと考えております。

  第4番目の「今ある3校の校舎と校庭はどのように維持管理・利用していくのか」についてお答えいたします。

  この件につきましては、今後開催される地区説明会でのご意見やご要望、又は学校再編計画策定委員会での検討などを受け、総合的に判断をし、決定をしてまいります。

  いずれにしましても、町の財政状況を勘案しながら、年次計画により推進してまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようよろしくお願いいたします。

  次に、第2点目の「子どもの心のケアハウス支援事業について」お答えいたします。

  この件に関しましては、施政方針に対する代表質問の答弁及び議案第12号で詳細説明をさせていただいたとおりであります。

  その上で、第1番目の不登校の実態についてお答えいたします。

  議案第12号の説明資料のとおり、年間の欠席日数が30日以上となった場合には不登校にカウントされるため、不登校児童生徒19名、不登校傾向にある者18名となっております。

  第2番目から第4番目のご質問につきましては、議案第12号で詳細説明したとおりでありますので、省略をさせていただきます。

  なお、「今後とも継続事業としていくのか」のご質問でありますが、県では平成38年度までの8年間を補助期間としておりますことから、この支援事業を活用し、継続してまいります。

  続いて、教育長から答弁をさせます。

議長(佐藤長成君) 続いて、教育長、答弁願います。

     〔教育長 文谷政義君 登壇〕

教育長(文谷政義君) 第1点目の中学校再編につきましては、町長が答弁したとおりでございます。

  次に、第2点目の「子どもの心のケアハウス支援事業について」お答えいたします。

  「学校でのいじめが大きな社会問題となっている」ということでございますが、今年度、小中学校からいじめとして18件が報告されておりますが、その内容は「からかい」「冷やかし」など、大半が解決済みの事案であり、直接不登校につながるような重大ないじめ案件ではありません。

  第1番目から第4番目の内容につきましても、先ほど町長が答弁したとおりでございます。

  以上申し上げまして、答弁とさせていただきます。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) ただいま町長と教育長のほうから答弁をいただきました。

  時系列から申しますと、この通告書の締め切りは2月28日正午でありました。私は、前日の2月27日9時20分に通告書を提出しました。そしてトップバッターになったというわけでありますが、当日、2月27日に代表質問がありました。同僚議員が同じ質問を2番目のほうでやっております。その関係で、どうしても代表質問と一般質問との絡みが出てくると。まずそれを言わせていただきたいと。どうしても質問がダブる可能性がある。ですから、今までのように一般質問の答弁が、余りにも簡潔過ぎると。よく言えば。簡単過ぎると、そういう傾向が出てくるのではないのかということを今感じました。これは、やはり議会というものの質問のあり方、通常は代表質問というのは会派がなければ意味がないんです。これは、私は我が党の中央委員会、それから県の委員会にも質問しました。代表質問というのは、会派もないのになぜやるのと、やる必要はないと、一般質問が全てであると、このように回答を得ております。我が蔵王町は、大半が無所属であります。党派に属しているのは、私を含めてもう1人。ですから、会派というのは1人会派。1人だけ、2人だけです。無所属というのは会派には入りません。このようなことから、このような一般質問に対する答弁がないがしろになってくると私は考えます。

  その上で、私は町長の施政方針を熟読しまして、やはり今回の目玉は中学校の再編と心のケアハウス問題だというふうに捉えたわけです。それで、今までずっと予算特別委員会で朝9時半から、遅いときには5時過ぎまで、毎日のように真剣に数字とにらめっこをして、質疑を交わしてきました。やはりこの中学校の再編というのは、町長施政方針にも書いていますように蔵王町百年の計がかかっているわけですね。大変大事な事業です。それに対して、今回の予算特別委員会でも2億4,000万円ほどかけて用地買収をしたと、そういう結果になったと。今の答弁書にもあります。「2月21日、地権者全員から同意をいただきました」と、こう答弁されております。

  それで、私一番疑問に思ったのは、予算特別委員会の質疑の中で、3回ほど地権者の方とお話し合いをしたと。この用地買収の金額、2億4,000万円という根拠、質疑の中でも誰か質問した人がおりましたが、私は消化不良でした。3回までしか質問できないこともありまして、そこでもう一度この用地買収にかけるお金、2億4,000万円、その根拠と、どのくらいの単価で決定したのか。そこを答弁していただきたいと思います。

議長(佐藤長成君) 平間議員に申し上げますけれども、今の件について、単価は予算特別委員会で審議済みの案件で、答弁をいただいている内容であります。それについても再確認するんですか。(「中途半端」の声あり)中途半端。(「消化不良だから答弁してほしいと、こう言っているわけです」の声あり)単価の説明については、特別委員会で答弁済みです。単価については。(「だから、その詳しい内容を知っている人から、もう一度みんながわかるように答弁してほしいと言っているわけですよ」の声あり)

  今の内容、単価の関係については、申しわけないんですけれども通告外となりますので。

14番(平間武美君) 私がなぜそういうことを質問したかといいますと、「早期着工・早期完成に向けてどのような計画を立てたか」の一環に入っているんですよ。そうでしょう。全員協議会で、用地買収もできないときに、早期着工・早期完成はできないわけですよ。だからこそ大事な用地買収というのを質問したんですよ。

  そして、この答弁を見ると、「全員協議会でお示ししたスケジュールが全てであります」ということは、あれから何の計画も立てていないということじゃないですか。でしょう。町長施政方針では早期着工・早期完成でやるんだと述べているのに、早期着工・早期完成、全員協議会で示したスケジュールが全てだということは、何の計画もまだ立てていないんじゃないのかと。用地買収だけだったんじゃないのかということになるんですよ。そうじゃないですか。もう一度答弁をお願いします。

議長(佐藤長成君) 早期着工、早期実施についてですか。それでは、答弁願います。町長。

町長(村上英人君) この新設の中学校の設置予定等を含めて、全員協議会のほうでお話をさせていただいておりますが、第5次長期総合計画の中でもスケジュールの案ということを書かせていただいております。その中で、1つは平成30年の段階で用地の選定、そして地権者に説明をして、平成31年度にまたがってこの用地の取得に入っていきたいと。そんなことで、今回平成31年度の当初予算でお認めをいただいたということであります。そんなことで、いろんなことをやりながら、平成38年度まで校舎の建築を進めていきたいと。ですから、今年度から用地を取得すると7年計画になっているんですね。ですから、この7年計画をできるだけ早く進めていきたいということが、早期着工・早期完成というのはそういう意味合いでもあるんですね。皆さんにお示しをしたスケジュールは、このように平成30年からの用地の関係、建設関係、あと保護者、地域、教育委員会とのスケジュール、平成30年度から平成39年度まで、この平成39年度というのは開校でありますから、ぜひひとつ見ていただきたいと思っておりますが、そういったことで用地の買収をすぐに4月から行ってまいりますが、そうすると7年、ですが7年では長いので、これを1年でも2年でも、3年ぐらい早目に目標を持っていければと。ですから、5年完成で私は進めていきたいという考え方で、そういった早期着工・早期完成という言葉を使わせてもらっているということであります。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) お認めをいただいたというような表現ですが、用地買収だけですよね、それね。だから、何と言いますかね、スケジュールが見えてこないんです。今町長が答弁しましたけれども、言葉だけで言っているような感じがするんですね。具体的にこの時期にこうしてこうしてああしていこうと、やはりそういうのは私は計画が必要だと思うんですね。それこそ40億円ぐらいかかるわけですから。

  そして、町民に用地買収のこともまだ知らされていませんよ。知らされていないのに、我々議会として特別委員会で用地買収の議決をしてしまったんです。(「してしまった」の声あり)いや、本当に。教育長に質問しますけれども、今まで「学校再編を考えるニュース」というのを発行していましたね。ここ何カ月、全然発行していませんよね。だから、どの程度進んでいるのか、住民、町民にとっては不安でしようがないんですよ。どうなっているんだろうと。だから、きのうのような反対討論も出てくるんです。火山泥流が流れてきたらと、だから反対だと。その1点をとって一般予算を反対した人が出てきたわけですけれども、ですから町民、住民にこの程度まで進んでいますよというようなニュース、それを知らせていっていただきたいと思うんですが、どうでしょうか。

議長(佐藤長成君) 教育長。

教育長(文谷政義君) では、お答えさせていただきます。

  用地の関係が決定しないことには先には進めないと考えてございました。それで、予算をお認めいただいた時点で、まず5地区の地区懇談会を3月末か4月初めに行わせていただきたいというふうに考えております。そして、その出てきた意見を、やはり全て町民の皆さん全員にお知らせする必要があると考えてございますので、その段階で学校再編ニュースを全戸に配付を、回覧なども通して配付をさせていただきたいというふうに考えているところでございます。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) わかりました。ぜひそのニュースを発行していただきたいと思います。

  次に、(2)に移ります。

  ここがやっぱり大事な問題だと思うんです。前も一般質問でやっていますけれども、生徒たちの通学と交通安全ですね。それから、以前教育長答弁ではスクールバスを通すんだというような答弁でした。そういう計画、全部でき上がっていますか。答弁願います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 教育長ということでありますが、やっぱり今計画というのは一緒に進行していくものだと思うんですよ、これからの計画と。ですから、7年計画を5年ぐらいで持っていく、その中で準備委員会だとかいろんな関係者の皆さんにお示しをしながら、今の段階で決める必要は全くないと思っています。ただし、今までの通学のように徒歩で通う方々、あと自転車で通う、あとバス通のこともあるだろうし、町内で1つの中学校にするわけですから、当然距離が離れる方もお見えでしょうから、そういった面ではスクールバスだけではなくて、町民バスとスクールバスが一緒になれるようなことも考えていかなければいけないだろうし、じゃあ全くそれとは別にスクールバスだけにしなければいけないのかとか、いろんなことを、ですから教育委員会だけのスクールバスでなくて、町民バスとうまくやっていくことができるかどうか、そういったことをここ二、三年の中で決めながら、そして予算化をしながら、そして例えば5年後に開校するのであれば、その1年前の4年後にはそういったことを1つにまとめていかなければいけないだろうというふうには思っております。ですから、今やっと予算が通過して、そして4月から用地を買収して、用地を買収しない中で測量設計に入るわけにはいかないわけでありますから、そういったことをできるだけ並行しながら、いろんなことを考えていきたいなというふうに思っていますので、今の段階では全く白紙であります。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) 私が一般質問をしたのは平成2912月。ですから、1年以上たっていますね。1年3カ月ですか。その間も時間があったわけで、ただ白紙だと言われると質問のしようもないですね。進んでいなかったということ。これから進むんだと。ただ、あのとき町長は5年でやれますみたいなことを言いまして、本当はあのとき9年ですか。ですから、向こう7年ですね。ことしは平成31年ですから。白紙だったら、まずなるべく早く子供たちの交通安全、通学の時間というものを確保していただきたいと思います。

  次に3番目、生徒たちのクラブ活動時間はどのようになるのか、これも白紙と言われると困るんですけれども、これは教育長のほうから説明をお願いします。

議長(佐藤長成君) 教育長。

教育長(文谷政義君) お答えいたします。

  クラブ活動を部活動と考えてよろしいでしょうか。と申しますのは、クラブ活動は確かにあるんですが、学校の授業の時間の中で3時までに終わってしまうのがクラブ活動、その後に行うのが部活動になります。ですので、部活動のことについてお話をさせていただいてよろしいでしょうか。ありがとうございます。

  実は蔵王町の教育委員会で、昨年の1015日制定ということで、「蔵王町立学校における働き方改革の基本方針」を示させていただきました。その中で、部活動のあり方ということで、詳しいのはずっといろいろあるんですが、1日の活動時間は長くとも平日2時間程度、学校の休業日、週末を含む時間は3時間というふうに学校のほうに示してございます。としますと、部活動が始まるのが大体3時半ぐらいですので、5時半ぐらいには終わるのかなと。その辺あたりからバスの運行でうまく子供たちが自宅に帰れるように計画を立てていけばいいかと、今のところはそのように考えてございます。よろしくお願いいたします。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) 私もクラブ活動と部活動は別だと、私の感覚では部活動のことだったんですね。

  それで、なぜこういう質問を私がしたのかといいますと、通学に時間をとられますよね。遠くから来るわけですから。この辺の子供たちはいいですよ、永野の子供たちは。ただ、宮の松ケ丘あたりから来るとなると時間がかかります。そうすると、部活の時間が短くなるんじゃないかと、そういうふうに捉えたんです。部活ができないから再編したほうがいいと言う親もいました、過去に。そういう部活をする時間がうんと短縮されるおそれがあるのではないのかなというのが疑問なんです。そこはどうでしょう。

議長(佐藤長成君) 教育長。

教育長(文谷政義君) お答えさせていただきます。

  今、部活動が各中学校で終了する時間は6時でございます。そこから自転車等で帰ってまいりますので、15分から30分ぐらいかけて帰宅してございます。新設中学校から宮地区のほうには6.8キロメートルと考えておりますので、時間にして10分から15分で帰れるだろうということで、そんなに支障はないかと捉えているところでございます。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) その辺もぜひ支障のないように、中学校を再編したからクラブ活動の時間がうんと短縮されたと、それでは困るわけですね、やっぱり。この辺にとどめておきます。

  今回、私が一番言いたかったのはこの4番なんですよ。前回も一般質問でやっていますけれども、中学校を再編して1校にする、今ある3校、これはどのように維持管理、それから利用していくか。校舎と校庭をですね。前回の答弁で、町長はそのときそのときで考えていけばいいみたくおっしゃいました。私は、それじゃちょっとだめだと思うんですよ。今ある中学校は果たしてどうなるのという住民の声がたくさんあるんです。新しい校舎をつくってしまう、それも結構でしょう、財源が豊かであれば。豊かでないところにつくるわけですよ。だったら、今ある中学校はどうなるのか。町長は政策的にどのように考えていますか。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 表現の仕方がちょっと誤解されていると思いますが、そのときそのときというのは、2年前の一般質問の段階ではまだ契約もしていない中で、場所も決まっていない中で、それはタブーだと思うんですよ。その話をしていくこと自体がね。(「ですから、今の段階で」の声あり)私がしているわけですから。

議長(佐藤長成君) 答弁を聞いてください。

町長(村上英人君) ですから、やっと平成31年度の当初に当たって、用地の取得に当たっての予算をお認めいただいたわけでしょう。そして4月からが本格的に新中学校についての始まりだと思っています。ですから、仮に完成が5年なり6年になる、一つは5年とした場合に、この5年の中で、この3年の中で一つの方向性をしっかりと導いていかなければいけないというふうに思っています。そのためには、地区住民、代表の区長さんたちも含めて、あと町として、今の3校の中学校で、ここでどういったことがいいのかということも、町の考え、地区民の皆さんの考え、それをすり合わせながら、そして考えていく必要があるだろうというふうには思っております。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) 何か町長の話、進んでいないですね。2年前の答弁と同じ答弁をもらうのでは、質問した意味がないんですよね。用地買収が決まったばかりだからという言い方をしますけれども、大事だと思いませんか、今ある中学校はどうなっちゃうのという話。これはやはり執行部の方々、教育委員会の方々も含めて、こういう方向性で維持管理していくんだとか、こういうものに使うんだと、利用していくんだと、こういう案といいますか計画があってもいいと思うんです。同じ質問ですけれども、教育長はどう考えていますか。町長からはもう聞いたから。(「町長の立場で答えるもので、私が答える範囲ではありませんので」の声あり)

議長(佐藤長成君) 教育長。

教育長(文谷政義君) 済みません、町長と同じ考えでございます。申しわけありません。よろしくお願いいたします。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) 教育長もそういう考えだということなんですが、つくるほうだけ一生懸命ですね。我が町の財産ですからね、今ある3校は。公共の財産ですよ。それの使い道をどうするかもまだ決めていない、つくるほうだけが先行している、これはちょっと改めていただかないと。先ほど町長が言いましたけれども、両輪で、両方の考えを持っていかなかったら、おかしいじゃないですか。つくるほうだけ先行していて。公共財産の今後の使い道をまだ決めていない。これでは、政策がないと思いますよ。政策通の町長でありますから、その辺はこういう方向性で行くというのをやっぱり示していただかないと、町民は不安でしようがないです。よろしくお願いいたします、答弁。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 平間議員、すごく立派な方でありますからあれなんですが、逆に私の考えを今私がこの場で述べたら、これは大きな問題になりますよ。町民からも。議会からも。だから、これは慎重にやっていかなければならないです。仮に私が考え方を持っていたとしても。誘導作戦に私乗れないです、今の段階では。しっかりとやはりその辺は考えて、持っていきたいというふうに思っています。そのためには、やはり町の一つの考え方を持ちながら、そして地域の住民の皆さんの考え方も持ちながら、一つの方向性をしっかりお示ししていきたいというふうに思っています。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) 私から言わせていただくと、誘導でも何でもないと思いますけれどもね。我が町の学校のあり方というものをつくっていく、計画していくんですから、それはもちろん町民の意見も吸い上げて、全員で話し合いをしていくということは大切なことだと思います。けれども、学校をつくるんだというのは一つの誘導ですよね。そうじゃないですか。だったら、今ある中学校をどう使うかなんて言えないと、誘導でも何でもないと思いますよ。つくるのも誘導であれば、利用、維持管理する、これも一つの誘導であり、今後の計画だと思うんです。違いますかね、私が言っているのは。いずれにしましても、これはやっぱり両輪として、町民の皆さんとも話し合いを重ねて、今ある3校の利用、維持管理、それを考えていっていただきたいと思います。

  次の2番に移ります。

  今回のいわゆる目玉といいますか、心のケア、大変問題になっています。たまたまけさの河北新報、私河北新報よく言うんですが、仙台市でいじめ防止条例、来月施行ということで、実効性ある対策が必要だというふうな見出しで出ています。我が町も心のケアハウスをつくるのは大変結構だと、そして私らも予算特別委員会で可決しました。大分私も説明のときに質問をやりました。だからこそこんなに短い答弁だと思うんですが、ちょっとね。

  この間の説明書、子どもの心のケアハウスざおう学びセンター設置条例を制定することについてと。設置の条例ですね。このときの教育長の説明ですと、蔵王町にも結構不登校の生徒がいると。このときは37名。きょう見ますと、報告されているのは18名だと。この答弁を読むと、いじめ案件はないんだと書いているようなものですよね。「直接不登校につながるような重大ないじめ案件ではありません」と、こういうふうに書いています。この間の説明資料よりも、大分トーンが落ちたなと今感じたんです。この答弁書を読みましてね。いじめがないのに、何でじゃあ不登校の子供が18名いるんですか。何で不登校なのか、その理由を教えてください。

議長(佐藤長成君) 教育長。

教育長(文谷政義君) では、お答えいたします。

  基本的に、いじめと不登校は違うものだと認識しております。それで、この間も申し上げましたように、ここに載せさせていただいた数字の中で、実は30日以上になっちゃうと、4月に休んで5月からずっと来たのも全て不登校にカウントしてしまうという形で、今30日以上休んでちょっと心配なのは5名ぐらいと。その中で、1回も来ていないのは1人いるんですが、今努力中ですというお話を申し上げたんですが、不登校についてはそういった子供に対しても心のケアハウスのほうでしっかり対処してまいりたいということで、ぜひよろしくお願い申し上げたいと思います。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) この間の説明だと、いじめが多いから心のケアハウスをつくるみたいなふうに私は捉えたんですよ。不登校ね。じゃあいじめじゃなくて不登校だと。その原因というのはつかんでいますか。(「ストレスだとか書いてある」の声あり)どこどこ。(「理由というのは全部書いています」の声あり)不登校の理由。(「答弁書」の声あり)答弁書。説明書でしょ。(「議長、きちんと議事進行して。雑談ではなくて、発言は発言できちんとしてください」の声あり)

  いや、私はこれを最初に捉えたとき、ちょっと別な角度で、宮城県でやっているから、県の予算が来るから、1,818万円来るからやるのかなというふうに捉えたんです。ところが、この間の説明は違いましたよね。いじめがあったり、不登校があるからなんだと。けれども、今回の答弁はまた変わってきましたよ。不登校だからと。「からかいや冷やかしなど、大半が解決済みの事案であり、」と。解決済みだったらつくることないんじゃないですか。だから、この間の説明と答弁が違っているんですよ。ここが私は不思議でしようがない。県から予算が来るからつくるんだという考えじゃない、本当に要るから、必要だから、我が蔵王町の児童生徒がこういう状態だからつくるんだという考えですよね、基本は。答弁がちょっと違っているような感じがするんです。重大な案件ではないと。ここは、どうしてこういうふうに逃げの答弁になるのかなと。いやいや、ちょっとおかしいですよね。

  じゃあもう一度聞きます。いじめでなければ、なぜ不登校なのか。そこの理由を説明してください。

議長(佐藤長成君) 教育長。

教育長(文谷政義君) 先日の議案第12号の設置条例を制定することについての説明資料の1番に、当町の現状ということで載せさせていただいております。そこに不登校、不登校傾向、そしてその傾向の理由や特徴を記載させていただいておりますので、このとおりご理解いただければと思うんですが、よろしくお願い申し上げます。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) 理由はわかります。こういうたくさんの理由があるということがわかりました。

  ケアハウスはどのように設置するのか、これはこの間質問していますので、割愛します。

  それで、よくわからないのは、この間も説明を聞いたんですが、専門のアドバイザーやコーディネーターが相談に応じるという形でサポートすると言っていたんですが、どういう形でサポートしていくのか、町民にわかるようにご説明願います。

議長(佐藤長成君) 教育長。

教育長(文谷政義君) 実はこの間の説明資料の第8条にそれぞれの職員の職務等が書いてございますけれども、それをもとに基本的にはケアハウスに子供に来てもらってそこで指導するということが一つと、あとはそのアドバイザーが家庭訪問もいたします。あと考えてございますのは、今学校に不登校気味で別室にいる子供たちもおります。その子供へもぜひこのメンバーで対応していきたいというふうに考えてございます。よろしくお願いいたします。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) そのメンバーで対応。私が質問していますのは、どういうサポートをしていくんですかと質問しているんです。こういうメンバーでやりますというんじゃなくて、その中身ですよね。中身はどうしていくのか。そこを説明してください。

議長(佐藤長成君) 教育長。

教育長(文谷政義君) 済みません。まず、本人との相談、両親との相談にも乗ります。ケアハウスに来ている子供については、当然学習する意欲があって来ると思いますので、その子供に応じた学習支援をしてまいりたいというふうに考えております。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) 時代がこういう時代だからこそそういう子供もふえてくるのかなと思いますが、この間の説明書にもありましたように、宮城県は不登校割合が2年連続で全国のワースト1なんですよね。最多と書いてある。いじめも全国ワースト3。47都道府県あるうち。だからこそ県のほうでもこういうことを考えて、予算をつけてきたと考えます。蔵王町にはそんないじめはないという答弁でしたから、本当にいじめなんかない、そして不登校の子供ができるだけ少ない、そういう心のケアハウス、学びセンターということにしていっていただきたいなと思います。

  今回はちょっと答弁が短過ぎたので、質問もしづらいといいますか、人員配置もこの間聞きましたので、これも割愛します。

  持論を述べさせていただきますけれども、社会問題といいますか、こういった不登校とかいじめがふえるというのは、やはり私は資本主義にあると思うんですよ。弱肉強食で、人を蹴落としてまでと、こういった考えがあるから、いわゆる社会の、大人のことが子供たちにも移っている、伝播している、このように考えるわけです。やはりもっともっとこの社会を変えていくためには、資本主義というものを考えていかなければいけないのではないのかなということを最後に述べまして、予鈴も鳴りましたので、ここで一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございます。

議長(佐藤長成君) 平間武美君の一般質問が終わりましたので、ここで10分間休憩いたします。

     午前10時50分 休憩

                                           

     午前11時00分 再開

議長(佐藤長成君) それでは、再開いたします。

  休憩前に引き続き、一般質問を行います。

  次に、7番大沼昌昭君の質問を許します。大沼昌昭君、登壇願います。

     〔7番 大沼昌昭君 登壇〕

7番(大沼昌昭君) 改めまして、おはようございます。

  議長のお許しを得ましたので、通告どおり一般質問をさせていただきます。

  1、介護支援ボランティア制度の導入を。

  蔵王町も高齢化率が34%となり、人口減少も進んでいく中、今後の介護給付費がふえると考えられ、介護保険料も値上げせざるを得ない状況になってくる。現在、町の介護保険料は年額平均保険料が近隣市町と比較すると低いほうだが、今後の保険料改正のたびに高くなると考えられる。

  東京都稲城市で実施している介護支援ボランティア制度は、ボランティア活動でポイントを獲得でき、それを換金することにより介護保険料に充当できる。さらに、活動することによって元気な高齢者がふえ、要介護者になる比率が低くなり、施設の世話にならない。さらに、介護施設の人材不足の支援にもなるなど、保険料値上げの抑制につながってくる。

  介護や医療が必要になっても、住みなれた地域で暮らし続ける地域包括ケアシステムには、住民相互の支え合いの互助、高齢者も要介護にならないための自助と、これに手を差し伸べる公助が必要で、この制度はこれらを満たしている。

  第7期介護保険事業計画により、地域包括ケアシステムの深化と地域共生社会の実現を目指す本町において、介護支援ボランティア制度は大変有効と考えられる。制度導入に向け、先進地視察などを行い、検討が必要な時期と思われるが、町長の考えを伺います。

  2、移住・定住化対策にタブレットの活用を。

  町長の施政方針の中で、「定住化に向けて定住促進事業補助金の活用が20件あり、この制度のPRに努める。また、移住に役立つ情報を網羅した移住ガイドブックを作成・配付をして、積極的な情報発信などの対策を強化していく」としている。本町も人口減少が進んできており、移住・定住対策は喫緊の課題であり、特に詳細な情報提供は大事になってくる。ふるさと回帰センター等にも資料として設置する予定になっており、紙ベースのガイドブックも必要であるが、配付後、新しい補助制度や町の対応策などができた場合、また新たに印刷し、配付となる。いち早い情報発信のツールとして、タブレットの活用をすれば、すぐに新情報を得ることができる。また、移住・定住者募集のイベントでも、タブレットを使って説明ができる。移住相談室やふるさと回帰センター、または担当課での活用を考えていくべきではないか。さらに、庁舎内に配備することにより災害時などに映像などをリアルタイムで確認でき、迅速な対応もできる。町のICT化の一つとして導入を考えていくべきではないか。町長の考えを伺います。

議長(佐藤長成君) 町長。

     〔町長 村上英人君 登壇〕

町長(村上英人君) 大沼昌昭議員の一般質問にお答えをいたします。

  はじめに、第1点目の「介護支援ボランティア制度の導入を」についてお答えいたします。

  昨年12月会議において、教育民生常任委員会の委員会調査結果報告が行われました内容と理解をいたしております。調査された東京都稲城市において、介護支援ボランティア制度を実施することによって、元気な高齢者に生活の張りを与え、活力が向上することで、自らが要介護者になる確率が低くなるということは、良い取組だと考えております。

  どこの自治体においても、高齢化の波は押し寄せて来ており、元気に動ける高齢者でいてもらうためには工夫が必要となっております。本町でも、一般介護予防事業として「はつらつ長寿支援事業」や「生涯ピンピン教室認知症予防コース」「認知症予防コースOB会」「健活サポーター実践事業」「蔵王あがらいんかふぇ健康サロン」等を行っており、これらの事業を支援していただいているのは「地区の世話人」や「仲良しピーチク会お助けマン」「健活サポーター」「あがらいんかふぇコンシェルジュ」の皆様であります。これらのボランティアは、ほとんどが65歳以上の方々で、自らの生きがい対策にもなっておりますが、30代から50代の方にも協力していただいていることから、住民相互の支え合い、地域包括ケアシステムの目指す自助、互助、共助、公助制度の一端を担っていると考えているところであります。

  稲城市のような介護ボランティア制度の導入は、システム構築や人件費に係る費用対効果を考えますと、本町の人口規模での導入は難しいと思われるものであります。このことから、本町は引き続き官民協働での介護予防施策に力を入れ、介護保険事業の円滑運営、健康寿命の延伸に努めてまいります。

  次に、第2点目の「移住・定住化対策にタブレットの活用を」についてお答えいたします。

  移住・定住対策の推進につきましては、平成2512月会議での一般質問を皮切りに、昨年の6月会議まで、大沼議員から実に4回の一般質問及び私の施政方針に対する代表質問の1回の合計5回にわたりご質問をいただき、人口減少をできるだけ緩和して、地域の活力を維持していくための移住・定住対策等について、互いに議論を重ねてきたところであります。

  こうしたこれまでの議論を踏まえ、町といたしましてもいろいろな施策に取り組んでまいりました。特に昨年7月に開始した定住促進事業補助制度は、これまで20件を超える申請があり、このうち町外から本町に住居を確保された方が6世帯という実績であります。

  町内の方が新築等を行ったケースでも、町外に転出をせず、将来にわたって本町に定住される意思の表れでありますので、人口減少に少しでも歯止めをかける効果が出ているものと認識をしております。

  また、新年度においては別荘協議会等との連携によるお試し移住事業等の充実や、移住に役立つ情報を網羅した移住ガイドブックの作成・配布、東京のふるさと回帰支援センター等との連携による積極的な情報発信など、対策を強化していく考えを先日の施政方針の中で述べたところであります。

  移住ガイドブックにつきましては、まず紙ベースで作成し、移住相談会や移住セミナー等で配布するほか、ふるさと回帰支援センター等に常時備え置いて、来場者に配布するなどの対応を考えております。それと同時に、移住ガイドブックのデータを町ホームページに掲載し、全国どこからでもインターネットで本町の移住・定住情報が把握できるように活用していく考えであり、情報はタイムリーに更新していくものであります。

  これまでの移住・定住対策に関する一般質問等では、恵まれた自然環境や温泉、豊富な観光資源と食材、交通アクセスの良さ、他市町村にひけをとらない充実した子育て支援政策、定住促進事業補助制度など、移住を検討されている方々にとって非常に魅力的な、わが町の優れた要素のアピールがまだまだ足りないのではないかというご指摘も頂いておりますので、さらなる情報発信の強化に努めてまいりたいと考えているところであります。

  そのような意味で、今回のご質問では本町のアピールポイントなどを視覚的に、しかも移動等の自由度が高く、直接説明できるPRツールとして、タブレット端末の活用をご提案いただきましたので、前向きに検討してまいります。

  以上申し上げまして、答弁とさせていただきます。

議長(佐藤長成君) 大沼昌昭君。

7番(大沼昌昭君) 丁寧なる答弁、ありがとうございました。

  第1点目の支援ボランティア制度についてお伺いをしたいと思います。

  まず、答弁書にありますとおり、介護支援ボランティア制度が元気な高齢者に生活の張りを与えながら活力が向上するということで有効だというふうなことで、いい取り組みですということで町のほうでも認識はしているように思われます。そんな中で、本町でもこの間町長が介護先進地というふうなことで県のほうで講演をしてきましたというお話がありました。その中で、ここに述べてあるとおりはつらつ長寿支援事業、ピンピン教室認知症予防コースとかいろんな施策をやっている結果が、先進地として認められたのではないかなというふうに思っております。さらに、そういうふうなことであれば、この介護支援ボランティア制度をもう一つ確立することによって、もう一歩前に進んだ介護の先進地となるのではないかなというふうに私は思っております。

  それで、とりあえずは稲城市のような介護支援ボランティア制度の導入はお金がかかるからできないというふうなことで報告をされております。私が一般質問書を提出してからどのような検討をなされたのか私は存じ上げませんが、ここで「システム構築や人件費に係る費用対効果を考えますと、本町の人口規模では導入は難しい」となっておりますが、どのようなデータをもとに、または検討した結果なのか、お聞かせ願いたいと思います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) まず、詳細までは検討する時間がないんですね。ただ、一つは稲城市の場合の介護支援ボランティアの活動なんですね。1つには介護保険対象の施設でのレクリエーション等の指導、参加支援だとか、あとは稲城市が委託する地域支援事業でのお茶出しや食堂内の配膳だとか、あと喫茶などの運営補助だとか、ふれあいセンターなんですけれども、高齢者の会食会だとか、散歩だとか外出、そういった館内から外に移動したり、あと話し相手をつくってあげるだとか、この内容からいった場合には、それ以上のことを蔵王町はたくさんいろんな事業をしているんですね。そして私どもは温泉がある町でありますから、温泉を活用しながらの「温泉で・い〜サービス」、そういったこともしております。ただ、ポイントがないだけなんです。このポイント制度は、担当のほうとこれは簡単にできるのかという話をしていたんです。商工会なんかにもポイント制度というのはあるんですが、まずこういったものをつくる、それがシステム構築でありますけれども、それをやるに当たってそこに張りつけていく最低2名の人件費がかかると。それと、カードをつくったり、この方が何ポイントをとっただとか、その方々の一つ一つの行動を含めて、そうすると人件費だけではなくてそういうシステムの機械の導入も含めて大変な費用がかかると。そのシステムをやっていくためにも大変なあれであると。けれども、内容から言って、うちの人口規模でちょうど、マンツーマンの方法ではないんだけれども、今やはり一番は官民協働の社会、官民が一体になって今いろんな制度をやっておりますから、今の制度のままでずっといいのではないでしょうかと。

  それと、今お話あったように県のほうでも、医師会の会長だとかそうそうたるメンバーの中でも蔵王町が事例発表してほしいということで、蔵王町の介護制度はすばらしいということで、健活サポーター、そういう指導者には冬は寒いから冬のもの、夏は夏でざおうさまをもじって、こういったものを皆さんに着てもらいながら、1人ふえ、2人ふえ、3人ふえて、そうやって指導者を募って、その地区、地区でやっていくと。

  もう一つは何かというと、うちのほうでは「ざおうさま元気体操」を専門の先生から指導をいただきながら、余り負担のない、でき上がったのは去年の暮れでありますけれども、それも地区、例えば行政区23区ありますけれども、23区からもうちょっと絞って、集まりやすい、そういったところでのことをこれからさらに進めていくと。

  そのように、稲城市よりもずっと進んでいて、介護予防のいろんなことをやっていることをまずご理解賜りたいというふうに思っております。

議長(佐藤長成君) 大沼昌昭君。

7番(大沼昌昭君) 今の町長の答弁ですと、私の説明がどのような形で受け入れられるかということなんですが、多分形的にはプレゼンテーション的な形の一般質問になるのではないかなというふうには思いました。

  そんな中で、説明の中で人件費や費用対効果、それから人口規模というお話がありました。実は稲城市では、この年間費用は約694万円ほどかかっております。運営でですね。しかしながら、その活動に要した費用は190万円ということで、差し引き504万円ほどの黒字になっていますよというふうな結果が出ているんですね。

  それから、人口の問題ですが、じゃあ私のほうから提案をしますけれども、ボランティア制度に関しては平成19年に初めて稲城市で実施されました。その後、平成29年度では各市区町村において397地区で実施されております。これだけ広がったということは、この制度はそれだけ有効ですよというふうな多分位置づけではないかなと私は思うんですね。

  それで、先ほど人口でどうのという話がありましたが、私ちょっと調べてみました。東北6県でどのような形でこの制度を利用しているかと。まず、岩手県では山田町というところが1万5,619人の規模でやっております。それから、福島県では会津若松市と郡山市もやっておりますけれども、私たちの人口規模に近いのは猪苗代町です。ここは1万4,000人規模でございます。それから、驚くことに福島県では人口規模で言うならば湯川村があります。ここはたった3,089人の自治体なのに、この制度を導入しています。それから新地町、ここは震災があったからどのような形になっているかわかりませんが、たった8,204人です。そこでも導入しています。ですから、人口規模とかではないんですね、この制度を導入するということは。この制度を導入した結果、やはり介護にかからない、介護保険料も安くなる、そういうふうになれば地域住民もよくなるという制度なので、ぜひこの辺のところは私のプレゼンテーションとして考えていただきたいなというふうに思うんですね。

  ちなみに、宮城県でどこでしているか、この制度を。多分課長のほうではお調べになったかどうか存じ上げませんが、宮城県では塩竈市と多賀城市がやっております。塩竈市は、平成26年にもう既に導入して5年目になっております。これは人口規模が違うと言われればそれまでなんですが、140名の登録で、その中の半分の約70名が活動していると。先ほど60歳以上の方が多いと言いましたよね、町長ね。確かにここも参加しているのは60歳以上の方が多いんですよ。ここもポイント制を利用していまして、大体1日2時間ぐらいで4ポイントということで、年に50から100ポイント獲得できるということで、大体これにかかる経費が5,000円から1万円ということですね。運営にお金がかかるのではないかという話だったんだけれども、運営費用に関しては地域支援事業交付金というのがあるんですね。これを利用しているんですよ。

  それからもう一つ、多賀城市でもやっております。多賀城市は平成28年4月に導入されております、この制度を。登録者は117名ですが、大体半分の60名くらいが活動していると。登録はするけれども、行っていろいろ活動したいという人は60名ということですね。年齢は65歳以上、大半は70代が多いということですね。こういう人たちが活動することによって、自分の健康を維持していけるということなんですよ。活動場所としては、市内の介護施設ということになるんですね。これは大体19施設に対して派遣をしているということですね。これもポイント制を利用していまして、年末精算ということですね。ここに関しては、福祉協議会と連携してやっているということですね。福祉協議会がどんなことをやっているかというと、先ほど町長がおっしゃいました支援の業務の内容の種類がありましたよね、配膳とかレクリエーションとかと。そういうふうなやつの研修をここでしています。それから、登録は市でやっております。そういうふうな形ですね。そしてここは実施要項というのを制定して、運営していますよ。

  どのような経緯でできないというふうな結果を出したかわかりませんが、実際に人口規模では少ないところもやっているし、大きいところもやっていると。ですから、検討してみる価値はあるんじゃないですかというふうに私は思うんですけれども、いかがでしょうか。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 大分人口規模云々と、私のほうで出したからあれでありますが、人口規模が大きければ大きいほどこれは利益が黒字になってくるということは確かであります。ですから、人口の少ないところでもやっていく。いろんな方法があると思いますよ。例えば全国の先進地の取り組みを全部蔵王町が取り入れれば、それこそいろんな取り組みをやれれば、人件費はかかっていく、そしていろんなたくさんの係の導入もしなければいけない。けれども、やはりそのまち、まちの歴史というのがあると思うんですよ。長い、何十年かけて地域の皆さん、23の行政区の皆さんなり、社協なり、介護施設の皆さんなり、そういったいろんな方々との歴史、長きにわたって、そして蔵王町の独自性を持ちながら、蔵王町の温泉があったり、そういったものを利活用しながら来ているわけでありますから、せっかく今の官民一体を、私は何も新たなものを導入して、ポイント制を導入することによってなお、多少はふえるかもわからないと思いますけれども、私は今のあれで全然十分でありますし、それと別のデータから見た場合には介護保険料の問題、これは宮城県では下から2番目なんですよ。全国では12番目なんです、介護保険料の安さ。それは、ただ安いだけでなくて、それなりに介護予防をしっかりやってきているという、裏を返せば。ですから、その辺もやはりいいところだけお話しされるのではなくて、蔵王町が一生懸命に取り組んでやってきているということも、担当課の皆さんを含めて、皆さん一生懸命やっているわけですから、その辺のお褒めの言葉も欲しかったなというふうに思っております。

議長(佐藤長成君) 大沼昌昭君。

7番(大沼昌昭君) 私は、決して今の町の介護事業に対して否定しているわけではございません。物すごくいいことをしているというようなことで私も認識はしております。ですが、このような制度を検討することによって、本当によくなるかよくならないかというのは検討の必要はないかと私はお示しをしているわけですね。質問書にもあるとおり、先進地視察などを行いながら検討したらどうですかという話を私投げかけているわけですよ。私が言っているのは、介護事業を町でやっているのは全然否定はしません。それでもって介護予防になっていることも否定はしません。評価はします。ですが、このようないい制度があるので、私のプレゼンテーションとしてこのようなことを検討してはどうですかという提案なんですよ。その説明資料として、さっき言ったように小さい自治体でもやっているよと、大きい自治体もやっているよと、制度的にはお金がかかるというのであれば地域支援事業交付金なんかも利用してやっていますよと、そういうプレゼンテーションをしているわけですよ、私は。人口規模が違うからとか財政規模が違うからではなくて、制度そのものがいい制度だということなので、これはぜひ検討してみてはどうですかという話なんですよ。ですから、その辺のところをよく理解されながら、もう一度答弁をお願いできればなと思います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 一般質問というのは、前向きに検討して、それを行政側が取り組んでいくということが、ここの中に議論というのがあるんですね。やはり議員の皆さんと我々執行者との議論が必要で、この議論というのはとても大事だと思うんです。けれども、素直に「はい、わかりました。じゃあ前向きに検討させていただきます」となった場合には、なかなかね。蔵王町は蔵王町の取り組みというのをずっとしてきているわけですから、その辺もやはり議員さんとして蔵王町の取り組みというのをしっかりと見てきて、けれどもこの中にポイントというのが入ることによってどのぐらい人員がプラス、どのぐらいの担当の人間が必要になってくるのかと。やはり何でもあるにこしたことはないと思いますよ。けれども、やはりそういったところを、少ない数日の中で担当課と、私は何でも前向きですから、けれどもそれをやるのに最低2人は必要なんですよということで、費用対効果の問題が出てくるわけでありますが、やはりいい答弁をしてしまうといろいろ問題も出てくるので、なお前向きという言葉ではありませんが、さらにもう一回一般質問が終わった翌日あたりでもゆっくりと担当者と勉強をさせていただきたいというふうに思っております。ありがとうございます。

議長(佐藤長成君) 大沼昌昭君。

7番(大沼昌昭君) ありがとうございます。

  確かに私のほうの町は介護保険料が2番目に安い、知っております。年間の介護保険料の平均が4万8,600円というふうな金額が出ています。実は稲城市では、最初この制度を導入したときの介護保険料は年間5万2,800円でした。ですが、これをこのままほったらかしておくとどんどん上がるというふうなことで、この支援ボランティア制度で介護保険料を少しでも安くしよう、安くしようというふうなことなんですよ。平成30年度には残念ながら年6万2,400円ほどに上がってしまいましたけれども、それでも構わないでいたらもっと上がっているはずなんですよ。ですから、私たちもこれから介護に世話になるかもわからない、年になってきて。そのときに、少しでも介護保険料が安く設定されていれば助かります。ましてや私らみたいな国民健康保険で少ない年金からそれを天引きされるようになってくると、大変になってくるんですね。ですから、その辺も考慮しながら、先ほど後でというふうな町長からの答弁もありましたが、ぜひこの辺のところは、決して悪い制度ではございませんので、検討することに関しては本当に大切かなと私は思っておりますので、町としても介護保険料は安くなるし、介護になる人は少なくなるし、これから働く人もきちんとした形で活力を持って俺は働いているんだという意識を持ってくれるし、こんな三方両得ということはありませんよ。この辺のところをよくぜひ研修に、先進地に行きながら検討していってほしいなというふうに思います。

  では、2番目のタブレットについてお伺いをしたいと思います。

  答弁書の中では、タブレットに関しては情報の発信に関しては大変有効だということで、前向きに検討していきたいというふうな答弁がありました。そんな中で、実は私町長、ふるさと回帰支援センターに去年の3月ですか、自費を使ってお邪魔しました。そのときにセミナーを私見まして、セミナーの一番最後に住宅土地担当の別荘関係者、それから移住経験者、それから町でいわゆる制度的な問題ということで、三者にわたって分割して説明をしておりました。その中で、説明するときにやはりここでタブレットがあったら、いろんな情報がもっとできるのになと思ってきたんですよ。今度ガイドブックをつくるというような話をしていましたが、ガイドブックをつくるのは当然当たり前の話なんですよ。このガイドブックに載せるのはいいんですけれども、万が一ガイドブックを印刷した後に新制度、新支援制度、新補助金、そのようなのができた場合はまた刷り直しとかをしなければいけなくなってくる。そうするとお金もかかってくるんですね。であれば、いわゆる移住・定住サイトというのがありまして、うちのホームページからそのサイトに飛んでいって、そのサイトに情報をいっぱい集めて入れておけば、タブレットですぐ見られるんですね。ですから、タブレット導入は非常に有効かなと。ましてや災害時に町に用意しておけば、それを持って表に出れば、車にルーターをつけたりとかしておけば、常時リアルタイムにそういう情報を見られるということなんですね。リアルタイムに見られるということは、業者にもすぐここ悪いよとか、ここがこんなになっているよという形で情報提供できると。そうすると、こんな道具が要るよとか、こんな部品が要るよとか、こんな方法があるよとか、すぐわかるんですね。そうすると、対応が多分早くなるのではないかなというふうに思うんですね。ですから、この辺に関してはぜひ、検討するとなっているんですから余りしつこく言うのも何なんですが、今必要性は十分わかっていただけたかなというふうに思います。

  それで、もう一つ、今移住相談室がありますよね。移住相談室にも来た方がおります。そういうふうな方に対しても、タブレットを使って説明が可能であるかなと。私が体験してきたのは、実は川崎の庁舎で、定住課の中で住宅情報をタブレットに入れているんですね。そうすると、例えばここに土地がある、家がある、これは賃貸なのか売買なのかと。仮に埋まってしまった、売れてしまったというときは、すぐ削除できますよね。新しいやつが来れば、新しい情報を次に入れられますよね。そのような形で、非常に移住・定住の役に立つのではないかなというふうに思うんですね。

  前に町長が松ケ丘の土地をどうにかしたいというふうな、あそこに人を住まわせたいということをおっしゃっていました。であれば、あそこの情報なども、民間業者も利用しながら、こういうふうな土地がありますよとか、このような条件で売っていますよみたいなね、こういうところに入れられるわけですよ。そうすると、町長が前におっしゃっていたそういう民間の土地の活用なんかもここで出てくるんですね。どうしても定住・移住の一番のネックというのは、まず生活基盤のところなんですよ。ですから、そういう情報をまずやっていただきたいというふうなことで、ここで一般質問という形になったんですけれども。

  あと、ガイドブックなんですけれども、この間3月に回帰支援センターに行った帰りに移住・交流ガーデンというところに行ってきました。私ここには2回行っています。その中で、いろんな形でもらってきました。もらってきても、やはり紙ベースなんですよ、どうしても。これ以上のことはやっぱり見られないんですよね、どうしても。今度ガイドブックをつくると言っていますから、こういう形の中でなるべく手にとってみたいなというふうな形の中で手にとってもらえるようなガイドブック、そういうのもこれからの考え方としては非常に有効ではないかなと。

  やはり定住・移住に関しては、皆さんどうしてもやらなければならないということで、いろんな自治体でいっぱいやっています。やっている中で、どうやってうちのほうの町に定住化を促進しなければならないかとなってくると、やっぱり目立つとか、いろんな形の中でPRしていかなければならないということになってきますので、資料は後で差し上げますので、その辺のところも考えながら、定住化の取り組みの一つとしてタブレットの導入をぜひ早急にやっていただきたいなというふうに思います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 先ほども申し上げましたが、大沼議員には移住・定住、本当に真剣に、一般質問では4回、代表質問で1回と、本当に5回も、そんなことで、担当課もいろんなことを考えながら、そして先ほども言ったように町外からも来てもらっていますし、東京のほうにも足を運んで、やっているわけでありますが、それとあわせて今町内の大手の建築屋さんというか、にも話をしながら、そして皆さんもいろいろと建て売りをやってくださったり、そんなことでおかげさまで松ケ丘のほうも大分余裕がなくなってきたと、いいことだなというふうに思っています。あと、旧大泉記念病院の道路向かいも、お話をしたら建て売りをしてくださると。そのように、皆さん真剣に行政と、いろんなお話も聞いてくれて、担当課も一生懸命頑張っております。そんなことで、担当課も一般質問だとか代表質問、議員の皆さんたちのあれに真摯に答えるためにも、やはりもう少し、このタブレットの活用はないのかと、あともう一つはホームページのリニューアルが必要ではないかということが担当課の中で、だから答弁で前向きという言葉を入れているんです。そんなことで、今年度どことどことどこに置いたほうがいいかと、最低3台は必要だろうと、3台から5台ぐらいの間でという課長の考え方も持っておりますので、そんなことで新年度で整備をしていきたいと。4月早々にも担当課で検討してまいりますので、お褒めの言葉だけあげてやってください。終わります。

議長(佐藤長成君) 大沼昌昭君。

7番(大沼昌昭君) 確かに私も合計5回質問しておりますけれども、やはり人口が減るというふうなことに関しては非常にまずいかなというふうに思っているんですね。夫婦2人、子供2人の4人家族で、町税が大体年間に30万円ぐらい多分入ると思うんですね。ですから、そういう方たちを呼び込むことによって、いわゆる町税の目減りというのも、町でも危惧していらっしゃるので、その辺のところを解消できる一つの施策かなというふうには思っております。

  何で私がタブレットを移住相談室も含めてと話すのかというと、実は平成30年度は55名の相談者があったと。その前は36名ということで、ことしに関しては7件の人がというふうな話だったんですが、実際に話を聞いてみると、1人の方は子供さんがちょっと事情がありまして、両親がこっちで育てるということで移住しました。ですが、残念ながら別荘地なんですね、住んでいるのが。それから、1人の方は農業をやりたいということで、七日原で借りながら、今現在やっております。ですが、残念ながらまだ来ておりません。もう少ししたら来たいということにはしているようですけれども、どうしてもやはりここに住んで町民税をここに払ってもらわなければだめなんですよ。だから、住所を移してもらうことが絶対なんですね。それには、別荘地ではなくて、やっぱり民間のところに住んでほしい。それには、やはり町の情報が非常に大切。だからタブレットを通じて、要するに町のホームページから、定住サイトっていうのがあって、その定住サイトにいろんな、この間たしか課長と話したときに、あれ、町長だっけか、各課からいろんな支援とか補助とか助成制度を、例えば子育て情報とか農地情報、それから住宅情報とか、そういうのを入力できるみたいなことを話されていましたよね。そういうのを、この定住情報サイトに各課からやっておけば、そこから情報を引き出せるんですよ。ですから、そのような形の中で、町のいわゆる空き家とか賃貸物件、それから民間の売地情報、そういうのをちゃんとした形の中で情報発信ということでやっていただければというふうに思っております。

  時間も来たので、前向きに検討するというふうなことなので、とりあえず最新情報の提供ということで、ぜひ導入をしていただきたいなということで、私の一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。

議長(佐藤長成君) 大沼昌昭君の一般質問が終わりましたので、ここで昼食のため休憩いたします。

  午後1時15分から再開いたします。

     午前11時44分 休憩

                                           

     午後 1時15分 再開

議長(佐藤長成君) それでは、再開いたします。

  休憩前に引き続き、一般質問を行います。

  次に、12番加川 敦君の質問を許します。加川 敦君、登壇願います。

     〔12番 加川 敦 登壇〕

12番(加川 敦君) それでは、通告書に従って一般質問をさせていただきます。

  読みます。

  1番、現行の地域包括ケアシステムを確認(CHECK)し、蔵王町型地域包括ケアシステムの再構築及び総合事業実施団体への助成制度確立(ACTION)を求む。

  地域包括ケアシステム構築は、第7期介護保険事業計画(平成30年度〜平成32年度)にのっとり推進されており、平成31年度はその中間年度である。私の所属するNPO法人会員を含めた多くの住民の参加及び当法人に協力をいただいている介護施設等の活動状況も目の当たりにしているところである。

  町では昨年、おくれながらも生活支援コーディネーターを選任、委託し、いわゆる総合事業モデルとなる事業を推進及び地域推進リーダーの育成事業等を実施しているが、参加者が固定されてしまっていること、事業の地域展開が進んでいないことが実態であると考えている。平成31年度は、第7期介護保険事業計画の中間年度でもあることから、PDCAサイクルの機能を発揮し、さらなる事業の深化を目指すべきと考える。

  具体的には、本来の広義の意味での地域包括ケアシステムの目的を再考、現在既に立ち上げ、運営されている地域総合事業に対する支援、助成(インセンティブの付与等)をもって、住民や事業者との協働による蔵王町型地域包括ケアシステムの体制、制度の構築を望む。

  なお、私の考える広義の意味での地域包括ケアシステムに関しては、以下のキーワードが含まれると考える。日本版CCRC、リバースモーゲージ、介護支援ボランティア制度、高齢者生きがい就労、成年後見制度、オンデマンドタクシー、ゼロ葬・自然葬、生活支援、総合事業など(キーワード全てについて回答を求めるものではございません)、以上に関する町長の見解を伺う。

  2番、蔵王古道など散策道路を整備している団体に助成金をふやし、観光振興、健康増進につなげる事業に発展させることを望む。

  蔵王古道は、山を愛する有志の皆さんにより2015年に復元され、その後、「蔵王御山詣り」のイベントを開催し、蔵王の歴史的価値と知名度を向上させ、観光振興及び登山人口、蔵王愛好家の拡大に寄与されている。昨年は、青麻山から北原尾まで山道を整備し、さらにことしは薬師堂、蓮蔵寺等の歴史的意味を探索され、歴史遺産ストーリーを含めた散策コースの整備を計画している。これは蔵王古道の会の皆様を中心として活動されているが、その活動費用に苦慮されている。草刈り機のかえ刃、案内標識・看板、作業者損害保険(昨年の延べ稼働人数は100人)等の費用を負担しているが、さらにトランシーバー、ICT化等により作業性の向上と利用住民や観光客の利便性、安全性と楽しさの向上を目指している。宮城県でも、観光事業の宮城オルレ、健康推進事業のウォーキングプラス15を推進していることから、これに同期するためにも、本団体に対する助成金を増額し、活動を支援すべきと考えるが、町長の見解を伺う。

  以上です。

議長(佐藤長成君) 町長。

     〔町長 村上英人君 登壇〕

町長(村上英人君) 加川 敦議員の一般質問にお答えをさせていただきます。

  はじめに、第1点目の「現行の地域包括ケアシステムを確認(CHECK)し、蔵王町型地域包括ケアシステムの再構築及び総合事業実施団体への助成制度確立(ACTION)を求む」についてお答えいたします。

  本町の地域包括ケアシステムについては、先の大沼議員にもお答えしたとおり、いくつもの介護予防事業を実施して、ボランティア活動をしていただける方を養成しながら、現在まで進んできております。在宅医療と介護につきましても、白石市、七ヶ宿町と合同で一市二町在宅医療・介護連携推進協議会を立ち上げ、在宅医療と介護サービスに携わる人たちがお互いに身近な存在となり、住民のために連携し合えるような関係づくりを進めてきております。

  その一つとして、医療介護の多職種連携研修会などを年に数回実施しております。その中で、1月にはございんホールに「いきいき百歳体操」の指導者である高知市保健所長の堀川俊一氏をお招きし、町民の方に体操の効果について講話をいただき、その後、体操の実技を体験していただいたところであります。この体操を継続して行うことによって、杖をついて歩いていた人が杖なしでも歩けるまでに足の筋力を回復させることができたというものであります。

  このように、本町では町民の皆様に新たな情報を提供し、「健活サポーター」や「あがらいんかふぇコンシェルジュ」等と連携して活動しております。

  また、生活支援コーディネーターには町内を回って調査、発掘してきていただいた、地区内でグループ活動をしている実態について、地域支え合い協議体の会議で報告していただきました。その中には、宮地区の有志がお茶飲み会と称して高齢者宅を会場に毎週1回集まり、身近な情報交換を行い、見守りや安否確認など支え合いの自主活動をしているというコーディネーターからの報告もありました。

  このように、本町では住民自らが自主組織を起こし活動している団体・介護保険事業所等が地域住民とともに行う介護予防事業、町が行っている地域づくりのためのリーダー養成事業等、多くの団体で官民が連携し、介護予防を積極的に行っております。

  私も1月末にスマートみやぎ健民会議において県知事や県内有識者の前で介護予防事業の先進地として事例発表を行い、多くの方から評価を受けたところであります。

  本町では、今後も地域の各種団体と協議・連携しながら、官民協働で地域包括ケアシステムをさらに充実させていきたいと考えております。

  次に、第2点目の「蔵王古道等散策道路を整備している団体に助成金をふやし、観光振興・健康増進につなげる事業に発展させることを望む」についてお答えいたします。

  蔵王古道の会は、古道の復元、整備や案内看板の設置、そして蔵王のいにしえの道をたどる古道登山を開催するなど、活発な活動を行っている有志の団体であります。

  特に平成26年から毎年夏に開催されている古道を歩くイベントへの参加者は年々増加し、昨年は122人の参加者のもと盛大に開催されたところであり、登山愛好家の誘客に大いに貢献をいただいております。

  このイベントに際し、町としても資料の作成や各種許可申請手続きなどの人的支援、ざおうさまグッズの提供など、様々な面から支援と協力を行ってまいりました。また、当該イベントのための古道整備や下草刈りの費用に対する助成を行ってきたところでもありますので、引き続き町として蔵王古道の会と連携して事業に取り組んでまいります。

  以上をもちまして、答弁とさせていただきます。

議長(佐藤長成君) 加川 敦君。

12番(加川 敦君) 地域包括ケアシステム構築に関しましては、地域の自主性や主体性に基づいて地域の特性に応じた制度をつくりなさいとなっております。非常に自由度が大きいといいますか、ゼロからの出発というふうにも捉えられると思います。私なんかですと、こういうふうに言われたらいろんなことを考え、やってみるんですけれども、事例がないとなかなかやりにくいなというふうに感じる方もいらっしゃるようです。

  そんな中、保健福祉課の皆様を初め関係の役所の皆様は、地域住民と接しながら、巻き込みながら、苦労されていること、私も見ております。大変これは感謝申し上げます。ありがとうございます。

  我々もその活動には微力ながら協力させてもらっているつもりでございます。さらに、地域包括ケアシステムあるいは総合事業を進め、今後も推進し、住民の皆様に喜んで参加していただき、本来の目的であります「住みなれた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続ける」という目標を達成することに協力したいということが質問のベースでございます。

  そんな中でございますが、町長の回答を私はこう理解しました。私の質問に対する回答は「今後も地域の各種団体と協議・連携しながら、官民協働で地域包括ケアシステムをさらに充実させていきたいと考えている」ということが回答かなと思っているんですけれども、具体的な回答が全くない。ここで聞いているのは、たった2つです。まず、地域包括ケアシステムというのは、ニアリーイコール総合事業の立ち上げではないですよねということを認識を共有させていただきたい。それから2つ目は、総合事業の推進につきましては、何らかの補助制度が欲しいですよねということです。これは町が発行しております蔵王町高齢者福祉計画第7期介護保険事業計画の5ページにあります。インセンティブの付与という言葉を質問の中に添付したものですから、それの確認をさせていただきます。

  まず、第1番の私の質問でございますが、地域包括ケアシステム構築とは、もう一回言います、総合事業とニアリーイコール、これを推進すれば地域包括ケアシステムができるというものではないという認識でございます。

  そして、これを私の考えるキーワードとしました。これへの回答がないと、質問の範囲外だと言われると思ったので書いたんです。

  日本版CCRC、これは2015年ですね、内閣府、当時の石破地方創生大臣がこれこそモデル事業だと言ったものでございます。

  リバースモーゲージ、これは2012年だったでしょうか、厚生労働省がこれにコメントしております。

  介護支援ボランティア制度、これは大沼議員さんから質問がありましたが、2007年、厚労省が打ち出した制度でございます。

  それから、高齢者生きがい就労、2013年。

  成年後見制度、これにつきましては宮城県の地域福祉支援計画第3期で適正な利用の推進をせよというふうにうたっているようでございます。

  それから、デマンドタクシー、ゼロ葬・自然葬云々と書きましたが、町長、この件はどうでしょうか。地域包括ケアシステムというのは、今進めている総合事業の延長線上で完了するんだという認識でしょうか。それとも私が言うこういう事業も今後考えていくべきだとお考えでしょうか。ちょっとそこをお願いします。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 地域包括ケアシステムの構築のプロセスの関係でありますが、何しろ幅が広いんですよ。ですから、加川議員がもうちょっと詳しく言ってもらえるとわかるんだけれども、蔵王町なりに、さっきの大沼議員にもつながってくるところがあると思うんですが、いろんな市町村によって、あといろんな個々の団体によって事業を展開して、それに対する補助事業というのもありますでしょうし、ですから構築システムの、私が言わんとすることがわかるでしょうかと言われても、例えばCCRCの構想だとか、そういった意味はわかりますよ、私どものほうでも。そういうことでなくて、市町村における地域包括ケアシステムの構築のプロセスの……、もうちょっと具体的にお話ししていただけますか。

  それと、ある団体への補助事業、2つ目の問題、その補助というのは町内のどこの団体をあらわしているのか、ちょっとはっきり言っていただけますか。

議長(佐藤長成君) 加川 敦君。

12番(加川 敦君) 2つ目の問題については、ちょっと待ってください。まず1番目の問題を少しあれしてから。

  町長おっしゃるように、地域包括ケアシステムというのは各自治体いろいろ考えられています。これを全部やっているところなんかありません。これを全部やれという意味じゃないんですよ。私がこれを1つずつ中身を少しでもお話しするかというと、これは一つ一つが例えば一般質問になれる項目でもありますので、町長のお考えとして地域包括ケアシステムにはこういう要素も含めなくちゃならないねと、さっきおっしゃった大沼さんのも一例ですよ、結論としては今後勉強しますということだったのかもしれませんけれども、ですからそういうものも含めて考えなくちゃならないよねという認識はありますかという質問です。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) わかりやすくて、よくわかりました。

  今、蔵王町がいろいろ介護事業等々に当たって、先ほど大沼議員もあれでありますが、県内の中にもいろんな取り組みにたくさん幅広く、そして先ほどもお話し申し上げたとおりでありますが、また同じことを繰り返して読み上げる必要もありませんし、国が介護保険の補助メニューを出しているときは、大半の市町村、全国の市町村でもそれに乗っていくんですね。例えば全国の中でももう蔵王町しか残っていないんですが、「温泉で・い〜サービス」というのがあるんです。それは1日ゆっくりと……、ご存じですか、「温泉で・い〜サービス」。(「それは知りません」の声あり)

  ぜひこれは知ってもらいたいんですけれども、これは長年国の補助事業を全国に展開していたんです。ただ、国の補助というのはご存じのとおり3年間ぐらいしか出さないんですよ、せいぜい長くて。3年出して、補助がなくなった段階で自治体がやめちゃうんですね。それぞれの自治体が重荷になっちゃって。けれども、それをもう10年以上続けてきているんです。もう20年近く。18年ぐらいかな。十七、八年続けてきているんですね。ですから、蔵王町はいい取り組みはそのようにずっとなくさないで、継続しながら今でもずっと続けてきているんですよ。温泉に入りながら、皆さんがお話をしたり、健康チェックをしたり、「温泉で・い〜サービス」というのはとてもいいあれですし、加川さんもお年寄りの方々に対するいろんな団体の一部も担っているわけでありますから、ぜひひとつ目を通していただきたいと思います。

  私が言いたいのは、県内の中でも介護保険事業に当たっていろんなプランをたくさんつくりながら、やっている。その結果が、介護保険料が全国で下から12番目、県内では2番目。やはりこういう施策に取り組みながら、いろんな方々に合うように対応をしてきた結果であると私は思っているわけでありますから、その辺はぜひひとつご理解をいただきたいというふうに思っています。ですから、今やっていることが私はほかの市町村から見た場合に多くの介護、そしていろんな方々に対応しているつもりでありますので、もう少し官民が一緒になって対応していくための今に当たっての問題を、新たなものは私としては考えていないということであります。

議長(佐藤長成君) 加川 敦君。

12番(加川 敦君) ごめんなさい、最後の……(「介護予防については考えていない」の声あり)

  確認です。地域包括支援センターとしては、このキーワードに関することは考えていないというふうに捉えていいんですか。もう十分に地域包括ケアシステムの大綱が見えていると。今の事業では見えていると。デイサービスも含めて。というふうに捉えてよろしいですか。ちょっと済みません。回答が長過ぎて、申しわけない、理解できませんでした。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) いろんなことを取り組んでいければいろいろとあれですが、今のあれで十分とは言わないですよ、いろんなことを、先ほどのお話もありますでしょうし、全国でいろんな取り組みをやってきていると思いますが、ただ、今官民協働で一生懸命やってきているわけでありますから、私は今の段階でいいのかなというふうには、自分なりにもう少しその辺は……。

  これからまだやっていかなくてはいけないのは、平成30年3月、1年前に蔵王町の高齢者福祉計画第7期介護保険事業計画がスタートしたばかりでありますから、まだ取り組まなければならない問題もありますよ、医療介護の連携の推進等だとかですね。ですから、まだこれを立ち上げたばかりなので、1年もたっていない中で云々という、そういった面で平成31年の当初予算の中に取り組みも入れさせてもらっていますので、ご理解賜りたいというふうに思っております。

議長(佐藤長成君) 加川 敦君。

12番(加川 敦君) 地域包括ケアシステムの話からちょっとずれているような気がするんですけれども、今町長が始まったばかりとおっしゃったのは第7期計画のことですか。(「そう」の声あり)それは3年しかないんですよ。ことし2年目です。始まったばかりというのもいまひとつだと思うんですけれども。(「だってまだ1年でしょう」の声あり)真ん中、中間ですよ。

  町長ちょっと済みません、論点を絞るために。今の地域包括ケアシステムに関しては今の流れでいくんだというふうに解釈せざるを得ないかなと思いましたが、町長、そうしたら、ごめんなさいね、今CCRCという言葉は知っていますよと町長おっしゃった。当然だと思いますね。私がメモを書きましたものについて、これに興味があると、これは大事かもしれないと思ってらっしゃるものがあるかどうか、これを聞いて最後にさせていただきたいと思いますけれども、どうですか。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 担当者にお話しさせようかなと思ったんですけれども、最後の一般質問でもありますし、担当課長として。でも、町長が答えてくださいと。

  日本版のCCRCの構想でありますが、担当課としても大分いろいろとやったところでありますけれども、ただ、今の段階ではなかなかここまでは進まないし、今のままでいいだろうと。これは、言ってみれば東京圏から高齢者がみずからの希望で地方に移住をしてくるという考え方なんですね。本町の別荘地にもリタイヤ組の移住者の方々がおりますけれども、そういったあれも含めて、移住計画との関係もありますけれども、大分ここは勉強はさせてきてもらっています。ですから、担当課としては日本版CCRCの構想についてはよく存じ上げているところであります。

議長(佐藤長成君) 加川 敦君。

12番(加川 敦君) これは難しいテーマだと思います。それ以外にリバースモーゲージ等も随分難しいんですけれども、CCRCでうまくいっている自治体はないんじゃないかなというふうに思うぐらい難しいかなと思っています。済みません、回答をいただいたので。それで……(「70になってから声かけられたって始まらない」の声あり)

  済みません、よく聞こえなかったので、続けますが、地域包括ケアシステムからの切り口ですが、まちおこしなり住民を巻き込むという大事な要素があってこそ成り立つんだと思うんですよ。ですから、私今まちおこしのことを言っているのか地域包括のことを言っているのかわからなくて多分聞いていらっしゃる方が多いと思うんですけれども、それでいいんだと思うんです。そういう意味では、地域包括、それから学校支援というのもありました、協働教育とよく教育長はおっしゃいます。それから移住定住だって、これは住民を巻き込んでこそうまくいく話だと思っているんですよ。なぜなら、移住してくる人の一番の不安はその地域の人が受け入れてくれるかどうかだというんですね。ご存じだと思いますけれども。あと、今言われていますSDGsの推進とか、ジオパーク、これだってやっぱり町民の皆さんが参加してこそ成り立つものだろうなと思っております。ですから、こういう事業というのは本当に丁寧に対応すると、おもしろいまちおこしになるんだろうというふうに思っておりますので、1番目の質問についてはこれで終わらせていただきます。

  2番目、今どういう自治体について支援しなさいよというふうに言っているのというふうなお話だったので、そちらに移りますけれども、まずこれ申しわけない、皆さん頑張っていただいています。総合事業のモデルをつくるための要員を養成しているのかな、各地でリーダーとなる人を養成しているステージだというふうに私は認識しています。この間もちょっと質問しましたけれども。ただ、ここに書きましたように、参加者が固定されているんですね。それから、事業を各地へ展開するんでしょうが、それが進んでいない。町長はさっきの大沼議員の質問に対して、もう既にたくさんの住民が活躍されていますよということをおっしゃいました。それは私もよくわかっております。よくわかっておりますけれども、それだったら総合事業をやる必要がないので、今たくさん事業を開始してらっしゃるところに加えて総合事業という機能を追加するんだと私は認識しているんです。

  ところが、例えば私もやったんですよ、宮・沢内地区であったかサロンというのをやったんです。これは認知症予防カフェの一つなんですけれども、去年出演しまして、芸を披露させていただいたんですが、それ以降はやっていないんですよ。宮地区も。その後向山で1回やった、私はそれは出ませんでしたけれども、それ以降やっていないんです。地域の皆さんも、「あれ、どうしたんだろう」という感じなんですね。恐らく町としてはそういうことを1回やってみせたんだから、あとは地域で、自分たちでやるか、あるいは先ほど言いました数多くある団体の中にそういう機能を取り込んでいけばいいでしょうということだと思うんですけれども、そういう意味では、町長もう一回、申しわけない、大沼さんには今十分にやっているよというふうなお答えだったような気がするんですけれども、私はまだまだ総合事業、地域の展開はできていないと。むしろ仕組みが先走りして、住民はついてきていない。やらされている感、マンネリ感で疲弊しているというふうに認識しているんです。町長、いかがですか。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) なかなか難しい問題でありまして、どこまでやれば、どこまで行政が携われば、だからそういった面では本当に加川さんが一生懸命に頑張ってくださる自分の団体もございますから、そういった団体で加川さんが一生懸命に地域でやってもらえればいいわけでありますが、ただ町が、職員がみずから地域に出向いてというのはなかなか、だからそういった面ではグループをつくりながら、サポーターといいますかそういった方々に地域でのリーダー的な立場になってもらいながら指導してもらうと。そういった面では、ざおうさま体操のDVDもつくったわけですが、そういったものも専門の方々から指導をいただきながらやった。そういったものは昨年の暮れにでき上がってきたばかりでありますから、これから地域の方々と一緒になって取り組みをして、体操に当たっても地域の方々が参加できるような環境をこれからつくっていくわけでありますから、一気にこれもあれもということはなかなかいかないということであります。

  そういったことで、自主組織の支援でありますが、支援は町がしっかりとしてまいりますけれども、官民協働で、地域で自主でいろんな組織ができればうれしいなというふうには思っております。

議長(佐藤長成君) 加川 敦君。

12番(加川 敦君) 町長、今おっしゃいましたね。ざおう元気体操のDVDもつくったと。知っています。私も踊ったことがあります。ところが、この回答では百歳体操ということが書いてあります。このとおりなんですよ。きのうだかおとといだか、宮地区の長寿会の女性部、ざおう元気体操なんか踊る人は誰もいない。DVDはうちにもありますけれども、誰も使わない。それで次は百歳体操ですか。どうなってるんだというのが現場です。町長、こんな細かいことが続いて、余りクレームみたいなことは言いたくないんですけれども、そういう状況なんですよ。私言いましたように、今うまいぐあいに地域にまだ浸透していないということをどう思いますかと聞いたら、その答えはなかったんですけれども。

  それと、役場はいつまでも手を貸せないということをおっしゃっていましたが、ちょっとある事例を申し上げます。先ほど大沼議員が言われた話ともかかわるような気がするんですが、地域包括ケアシステム構築の事例なんです。鹿児島県の大和村、人口は1,483人しかいない。最初はお茶飲み会だった。それがどんどんどんどん楽しくて人が集まってきて、今は100人だったかな、しかも野菜までつくって、加工品までつくって、まちおこしになっていると。これは住民が主体的に考えてつくったと。大変いいんですが、やっぱり行政の役割もあるんです。やっぱり話し合いの場の提供。場所は必要ですからね。あと一緒に考えた、見守った、それから必要に応じて財政支援をした。これは何十万円という話じゃないと思いますよ。金額は書いていないんですけれども。やっぱりそういうお金は必要だと思います。それから、住民の動きを他に伝えるという役割で成功した事例なんです。

  この1番目の質問につきましてはもうそろそろ終わりにしますけれども、町長、済みません、もう一回私言います。まだうまくいってないです。皆さん自主的にやっているのは確かに私知っていますよ。町長はここに「宮地区の有志がお茶飲み会」と書いています、これは私がこっちにUターンで帰る前からやっていることなんですよ。総合事業で立ち上がったものじゃないんです。だからどうだっていうんですけれどもね、こういういい事例もあるんですけれども、この総合事業を開始してから立ち上がろうとしているので、それに対する補助をお願いしますというふうに言っています。町長、もう一回これに答弁いただいて。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 余りにも1回目の回答が真面目にきちんと書き過ぎているから、2問目まで虎の巻を見られているような感じがしちゃいますので、あれなんだけれども……。

  コーディネーターを育てながら、今もやっているつもりでありますし、もうちょっと細かく地域にコーディネーターをもっともっと育てていくことは確かに必要だというふうには思っています。ただ、大きなグループというと今度は場所的な問題もありますし、そこに集まってくるまでの車だとか、そういった問題もありますので、私はある程度ショート的な、そういったことで今後も生活支援コーディネーターとの横の連携を十分にとらせて、もっと参加しやすいような環境をつくらせるようにしていきたいというふうに思っております。

議長(佐藤長成君) 加川 敦君。

12番(加川 敦君) 今町長が足の問題をちょっとおっしゃったので、1つ思い出して。平成30年度蔵王町地域支え合い協議体というのがございます。平成30年度は2回、今のところやっているのかな。この中に事業目標として確かに「交通手段がない高齢者への支援」「ひとり暮らし高齢者の見守り体制」「孤立化予防」「ひきこもり化予防」「介護予防」となっています。この協議体は、年に3回ほどしかやらないという話らしいんです。3回で今申しました目標を進められるとは思わないんですけれども、町長、ぜひこういうものを、もう出ているので、具体的に進めていただきたいなというふうに思います。

  それと最後にもう一つ、ごめんなさい、インセンティブの付与、これはどういうふうに考えておられるのか、ここだけお聞かせください。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 済みません、保健福祉課長をして答弁させます。

議長(佐藤長成君) 保健福祉課長。

保健福祉課長(芦立信介君) インセンティブの付与ということで、ご質問にお答えさせていただきます。

  今、各地域で活動されているところでは、自主的な活動ということになっておりますので、町に対しての要望は何ら届いていないところです。

  あと、コーディネーターも回って、1年目でしたのでいろいろな活動の状況を探ってきたところです。平成31年度につきましては、2年目ということになりますので、その情報をもとにこちらからもいろいろアプローチをしていきたいと思っておりますけれども、そういう中で活動を広げていくなり、新たにこういう議員さんがおっしゃるような事業をやりたいという組織が出てくれば、そういうところと協議をしながら予算も確保していかなければと思いますけれども、今の状況ではそういった要望、希望も出ておりませんので、予算化はしていないところでございます。

  以上でございます。

議長(佐藤長成君) 加川 敦君。

12番(加川 敦君) そうすると、お金ということですね。補助金を出すというふうにとっていいんですか。今予算をとるというお話だった。(「違う、金銭的要望はない」の声あり)

  では、インセンティブは何ですかという質問に的確にお答え願います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) インセンティブについても、人的な支援もありますでしょうし、金銭的な支援もね、いろんな支援があると思います。ただ、やはりお金を出せばいいということじゃなくて、今担当課長が言ったようにやはりその地域の方々が本気になってやる雰囲気、またはリーダー養成をしながら、一生懸命私たちの地域でやっていきましょうという形になった段階でいろんな金銭的な支援というのも人的な支援というのも出てくるかと思いますから、まずそのためのリーダーの支援というのが必要ではないかなというふうには思っています。その辺が先ほど課長が言ったようにその地域によって温度差も出てきておりますので、やはり皆さんが生き生きと輝けるような環境にまず持っていくということが必要ではないかなというふうに思っております。

議長(佐藤長成君) 加川 敦君。

12番(加川 敦君) 課長は前回の質問で、今は各地でコーディネートできる人を養成している、次はマネージャーを、そういう管理をということだったので、今の町長のお話もそれにつながるのかなというふうに聞きましたが、実際やるとなると会場費もお金がかかる、コピー代、お茶代、告知するのもお金がかかるというふうに現場では私言われています。私も出演というか芸を提供する側なのに会費を払ってやったという、100円とか500円とかだったのでそれはいいんですけれども、やっぱり少しあると助かるかなというふうに声を聞いておりますので、それをお伝えして、1番目の質問を終わります。

  2番目に入ります。

  蔵王古道の会でございますが……。はい。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 先ほど加川議員もお話ししたところでもありますし、また私のほうでも聞いて、総合事業実施団体の助成制度の確立を望むということでありますが、これに当たってどこの団体に対して助成をしてほしいというのか、具体的にその団体をお話をしていただきたいと。そして、その団体がどういったお金の使い道をしていくのか、こういったお話はまだ私のほうでも聞いていないので、ですから具体的にそこを詰めていただきたいというふうに思っています。

議長(佐藤長成君) 町長、これ反問権になるようなことですが。(「確認の意味で」の声あり)ですから、町長から逆に議員に質問するということですから、反問権に当たります。町長。

町長(村上英人君) 反問権。

議長(佐藤長成君) 反問権許可します。

町長(村上英人君) 反問権をさせていただきますが、まず一つは一般質問に書いてあるんだけれども、私が聞いていることに対してもまだ答えてきていないということもありますので、それは何かというと「総合事業実施団体への助成制度確立を望む」ということであります。これに当たって、どこの団体をあらわしているのかと。そして、助成金は何をしていくためのお金なのかということも回答もないですし、詳しく話をしていただきたいと。

議長(佐藤長成君) 加川 敦君。

12番(加川 敦君) 実はよく聞いていただければわかったと思うんです。まだそういう団体がありませんよと言っているんですよ。助成制度がないから立ち上がらないのが一つの理由ですと言っているんです。あえて言えと言うんだったら、ここに書いていますよ、町長が。宮地区で云々。ここは何の助成も受けていないはずですよ。あともう一つ、団体名は言いませんけれども、遠刈田でやっている認知症カフェ、こちらなんかも大変だと言っているんですよ。印刷代、お茶代、場所代も払っているのかな。あと広告です。こういう助成をお願いしたいということです。この制度を確立すれば、なおさらふえるんだろうなというふうに思っています。

議長(佐藤長成君) 町長、了解ですか。町長。

町長(村上英人君) それは先ほどお話ししているような地域でやっているお茶飲み会のお菓子だとかの程度でしょう。私が聞いているのは、総合事業ですよ。総合事業実施団体の助成制度の確立に当たっての助成金ということを言っているわけです。どこの団体かということを言っているわけですよ。

議長(佐藤長成君) 加川 敦君。

12番(加川 敦君) 総合事業の質問に対して、答えの中に「宮地区の有志がお茶飲み会」と書いてあるから、この会ですというふうに言いました。この会です、例えばね。例えばって、この会でいいじゃないですか、具体的に言っているんだから。それに対して、この会にも助成はないですよと。(「それは総合事業とは言わない」の声あり)いや、総合事業として回答を受けたのに、総合事業とは言わないってどういうことですか。(「総合事業ではない」の声あり)総合事業の一つでしょう。違うの。総合事業の一つではないと、これは。では回答は何だったんですか、これは。町長、これちょっとやめませんか。(「あなたから質問してきたんでしょう」の声あり)だから私言っているじゃないですか。答えましたよ。これが総合事業の、そちらからの答えにいただいた例えばこの会に助成はないでしょうということを言っているのと、助成制度がないから運営できない、立ち上がらない、総合事業が。私はこの程度だと思っていますけれども。(「あなたの団体だと思っていた」の声あり)私の団体。そんなこと言いません。私の団体は総合事業をやっていません。(「マイクを持って言うべき問題ではない」の声あり)

議長(佐藤長成君) 当事者でやりとりしないでください。

12番(加川 敦君) もうわかってまいりましたか。

議長(佐藤長成君) それでは、質問を再開します。加川 敦君。

12番(加川 敦君) 答えました。

議長(佐藤長成君) いや、質問のほうに移ってください。

12番(加川 敦君) 続きですね。わかりました。では2番目に行きます。

  蔵王古道の会のお話でございますが、町長、これも私が具体的な考えをお聞きしたのに対して、「引き続き町としても蔵王古道の会と連携して事業に取り組んでまいります」という、何か私のお願いに対しての回答ではないなと思っています。ちなみに、回答の中にあることは私ももちろん知っています。だって私会員ですからね。ですから、その上で、これをやっている上で観光と健康に寄与する事業をやっているのだから、これは年間5万円いただいているようですけれども、もう少しお金が必要だということを理解してくださいと言ったつもりです。

  もう一つの質問は、古道の会の今の活動は古道整備や下草刈りの費用というお答えでした。まさにそうですよね。この金額から言うと。ただし、今は彼らはそういう活動だけじゃないんです。青麻山から北原尾まで、それからここに書きましたように歴史的な探索も始めているんですね。そういうことは町長、情報入っていますか、彼らの活動に関して。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 加川議員がこのメンバーの一人なのかどうか私わかりませんが、私も毎年、朝4時に起きて、5時から開会式が始まるんですが、それに毎年私顔を出しているので、まずこの内容はよくわかるんですが、簡単に言うと昭和の初期だとか大正の時代、蔵王の御山詣りを復活していった団体の代表者もよく知っている方であります、私。ですから、その団体から町のほうにいろんな要請があったり話があれば、あの団体が一生懸命頑張ってくださっているので、それに対してきちんと、やはりみずからやっている、みずから草刈りをしながら古道を開いている、私はすばらしいと思っていますよ。ですから私は、その団体のリーダー、またはメンバーの方からお話があれば、町はしっかりと対応してまいりたいと思っています。けれども、その団体から何の話もないということをお話し申し上げたい。だから、加川議員はどういうあれでこの助成金をふやしてほしいと言っているのか。やはり議員たるものは、もう少しその辺の話を詳しく、ただ自分だけの思いでそのお話をされているのか、その団体として大変今困っていると、大変厳しい状況であるということなのか、その辺のもう少し具体的な内容等々を、一般質問でありますから、ざっとした話じゃなくて、自分だけの個人的な話なのか、その団体として大変困っているのか、その辺の内容等をちょっとお教えいただければというふうに思います。

議長(佐藤長成君) 加川 敦君。

12番(加川 敦君) これは私個人の考えではないです。私呼ばれて行って、こういうふうにしようとしている、困っている、一般質問してよという内容でございます。

  先ほど町長は朝起きてどうのこうのとおっしゃっていましたが、それは御山詣りの話だと思うんですけれども、先ほど言いましたように彼らはもう次から次と行動範囲というか、拡張しています。多分それはまだご存じないのかなと思って、その辺について私も話を聞いて、今回の一般質問になったんですが、確かに彼らはちょっとアピールが下手ではあると思います、町長。だから、私はこの質問をするから逆に来年度はこういう事業をするんですよということを提案してねというふうにお願いしています。それに伴ったお金は逆に申請したらいいじゃないですかという言い方です。これは、5万円をじゃあ10万円にしましょう、15万円にしましょうといってもちょっとね、私そういうやり方は余りよろしくないと。ことしはこの事業を立ち上げるからこのぐらいの経費がかかります、これでお願いしますというようなやり方がふさわしいかと思いますので、それは町長、次の段階で町長の了解さえ得られれば、提案型の助成金申請にさせていただきますので、その辺はよろしいですか。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 提案型とか云々でなくて、やはりそこの団体がみずから団体の皆さんと、そして今お話しされているところでありますが北原尾から青麻山の山頂に向けてのコースだと思うんです、それともう一つは曲竹北あたりからのコース、その2コースを実はうちの職員も一緒に同行して見ています。そういう話はうちの職員は聞いていないんですね、補助金の要請だとか。ただ、新たなコースを、あと昔で言うと青麻山というのは信仰の山でありますから、そういった方々が登っていた、そういう新たな古道を見つけましょうということだと思うんです。ですから、加川さんね、もうちょっと具体的に説明しないと。古道と言うから、私の場合はもうまるっきり遠刈田からエコーライン沿いの、そして刈田の山頂に登っていく古道だとばかり思っていますのでね、もう少し説明にするに当たって、一般質問に当たって、私が考えているのと全く違うコースを今お話ししているわけでしょう。ですから、もう少しその辺ね、見えないんですよ、加川議員がいつも説明すること。見えるように質問してください。

議長(佐藤長成君) 加川 敦君。

12番(加川 敦君) 町長、古道というのは、遠刈田から蔵王の山までじゃないんですよ。もっと古い古道があるんです。それを今再生しようとしているんですよ、町長。ですから、ここに書いてあるじゃないですか。質問に書いてあるじゃないですか、答えも。青麻山から云々、やっておられると。いうことなんです。だから具体的にこのぐらいお金がかかるという話がないということなので、それをアピールしようよということは言います。言いますけれども、町長、観点を変えて、なぜこんなことを言っているかということを町長と情報共有したいので、もう一言二言言いますが、町長はもちろん宮城オルレというのはよくご存じですよね。気仙沼とか奥松島のコースはできていますけれども、これは宮城オルレなんですよ。ですから、恐らく蔵王でもこういうコースなりをつくれば、申請をすればできるかと思うんです。私そこまで調べていません。この人たちの宿題にしていただこうと思って。例えばですよ、次の事業として。

  もう一つ、たまたま私この一般質問を書きつつあるときに、県の保健福祉課からメールが来たんです。恐らく町のほうにも来ていると思います。町長ご存じのように、宮城県のメタボ率がワースト3位であると。したがって、宮城県としてはスマートアクション15だったかな、ごめんなさい、そういうキャンペーンをやっておりますと。つきましては、スマホアプリを開発したので、使ってくださいと。あるいは登録してくださいという内容だったんです。それで私早速やってみたら、蔵王として入れたら、白石と上山と仙台しかないんです。これは申請すれば簡単に蔵王のコースなんかも紹介できるんですよ。県がやっていますからね。観光客とかの誘致にとても役に立つ。ちなみにざおうさまなんかのキャラクターも入っているものですから、すぐリンクできる。こういうのももう既に話してあるんです、この会には。こういうのも使えるようにしてねと。そういう事業が町長のほうに伝わっていないんだったら、彼らから提案させますので、そこに対する助成はよろしくお願いすると。(「だめだよ、要求は」の声あり)要求はだめだ。そういうふうに思っておりますが、町長いかがでしょうか。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) もともとこれは韓国の済州島が出発なんですね。オルレなんですが、宮城オルレは震災の関係があって、大分飛躍しているんですね。歩け歩けコースみたいなものですから、簡単に言うと。5キロメートルコースだとか10キロメートルコースだとかね。本来のオルレというのは違うんですね。歩きながら、通りに家があって、家の庭先を通りながら、寄り道をさせてもらって、それがオルレなんですね、本来の。庭先のお花を見ながら散策をして、歩かせてもらうと。ところが、宮城オルレというのは、これもちょっと県のほうにも言ったんだけれども、まるっきり宮城交通でやっている。宮城交通で歩け歩けというのも長いこともうずっとやってきているんです。もう20年ぐらいやってきているんですね。それのバージョンをただやっている。唐桑コースだとか。それが本当に気軽な解釈のもとで来られたら、蔵王の場合は大変困っちゃうんですね。そのために、先ほど大沼議員のほうにも話したスマートみやぎ健民会議で事例発表したんですが、それの中で毎日少なくとも1分プラスして歩きましょうとか、10分プラスして歩きましょうとかと言って、体の健康に少しでも注意しながら鍛えて、歩きましょうと。そっちのコースの中にはうちで5コースぐらい入れているんですね。本来私はそこから始まるものだというふうに思うんですよ、オルレというのは。宮城県のあれというのはもうハイキング、完全なるハイキングです、あれは。ですから、本来の韓国の済州島から始まったあのオルレとはまた違った解釈を私はしております。

  そういった意味で、宮城のオルレができているので、5キロメートルだとか10キロメートルのコースを、うちで健康増進のコースはあるんですね。それはスマート健民のほうのコースに載せているんだけれども、本当に宮城オルレに登山コースを入れましょうかといってもこれはまた別な話でありますので、よそが載っているのになぜ蔵王がおくれているということではありますが、その辺はやはりもう少し慎重に、そして危険のないコースを歩いてもらいたいという私の気持ちであります。

議長(佐藤長成君) 加川 敦君。

12番(加川 敦君) 今2つ一緒に解釈されているようですけれども、オルレというのは確かに登山とは違いますね。裏道がどうのこうのという韓国語らしいですけれども、そういう意味では青麻山の蔵王の古道の登山をここに加えるようには言っていないです。こういうふうに言いました、古道の会には。町には円田永野地区に名所旧跡がありますねと。そこも整備するなり、あるいは自分たちのマップづくりをやっていますからね、蔵王町の観光として彼らは紹介しているので、そういうふうに入れてくださいと。自分たちの行動範囲に入れてくださいと。その上で、例えばこういうのに登録できるんだったら、できるかどうかわからないですよ、私言いましたように。研究して、申請してくださいねと。

  それともう、一つ済みません、先ほどウォーキングアプリというふうに紹介しました。もう15分、1,500歩きましょうよという話。それに対しても、コースはあるんだけれども、登録してないじゃないですかと。このアプリにね。いずれそういうことをやれる人たちですから、申請でもスマホだのパソコンだの使える人たちですから、そういうことも含めてやってねというふうに言っております。ですからぜひぜひ、企画なりさせますので、お聞きいただきますようにお願いします。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 加川議員ね、いろいろと今のこの質問に当たっても、私は決して悪いことではないと思いますよ。やはり町民の皆さん、団体の皆さんが一生懸命に前向きに発掘していくということはとてもすばらしいことなんです。ただ、ある方が言っているから、その話を聞いて、担当課にも話をしないで直接一般質問でされるということ自体はちょっと私はいかがなものかということを言っているんですね。

  それと、本来は議員さんは議員という立場であればその団体の代表者の方々と、蔵王町の農林観光課が窓口になりますから、場合によっては健康増進でやっていくんであれば保健福祉課、そことのやはり結びつきを私は加川議員さんにしていただければなおいいのかなと。そうすると、もう少し詳細等について担当課がお話もできるし、いろいろとお話を聞きながら、何が不自由しているのか、何を必要としているのかということをお聞きして、きちんと対応していきたいと思いますので、加川議員が何もかも背負うと大変でありますから、ぜひひとつその団体を担当課へご紹介いただきたいというふうに思っています。ありがとうございます。

議長(佐藤長成君) 加川 敦君。

12番(加川 敦君) 今町長おっしゃった、自発的にやっているんですね。しかも楽しんでやっている。(「だったら金は要らないんじゃないの」の声あり)いやいや、それはだめですよ。今のうちは楽しくやっていますけれども、私はちょっと応援してやればすばらしい協働の社会の実現、事例の一つになると思っています。町長、ぜひまた、課長ともうまくいっているようですから、会長はですね。ところがこういうアピールが下手だったんだと思いますので、そういうお答えだったということを言っておきますので、ぜひ聞いていただきますようにお願いして、私は終わります。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 私が言っているということじゃなくて、やはりぜひひとつそういった団体の方と担当課を会わせてくれる、私はそれが加川議員の役目だというふうに思っていますし、相当詳細に話を聞いて、その方々が何をお困りになっているのか、何の支援をしてほしいのかということが見えてまいりますので、決して私たちは議員さんを批判しているわけでも何でもないし、ここは今議論しながら、そしてどういったあれが一番その団体の皆さんに支援してあげられるのかということでありますので、私が話していたということじゃなくて、担当課とお会いできるようにさせていただきたいというふうに思っています。ぜひひとつお願いいたします。ありがとうございます。

議長(佐藤長成君) 加川 敦君。

12番(加川 敦君) 終わります。わかりました。

議長(佐藤長成君) 加川 敦君の一般質問が終わりましたので、ここで10分間休憩いたします。

     午後2時20分 休憩

                                           

     午後2時30分 再開

議長(佐藤長成君) それでは、再開いたします。

  休憩前に引き続き、一般質問を行います。

  次に、2番村上一郎君の質問を許します。村上一郎君、登壇願います。

     〔2番 村上一郎君 登壇〕

2番(村上一郎君) それでは、きょう4番目でございます。議長のお許しをいただきましたので、2件ほど通告しておりますので、ご答弁をお願いいたします。

  まず1件目、地域おこし協力隊の活用についてでございます。

  急速に進む少子高齢化と人口減少に直面している地方においては、地域の担い手となる人材を確保し、地域経済の活力を維持していくことが喫緊の課題であります。本町では、地方創生まち・ひと・しごと創生総合戦略や、昨年スタートした第5次蔵王町長期総合計画に掲げている移住・定住を促進するため、さまざまな施策に取り組んでおり、各制度のPRに努め、移住に役立つ情報を積極的に発信し、対策を強化したいと、今回の施政方針でも述べております。

  地域活性化対策の一つとして、3年前の平成28年6月会議で地域おこし協力隊の活用を取り上げ、地域ブランドや地場産品の開発と販売やPR、地域住民の生活支援、農林業などへの従事で地域活性化につなげ、定住・定着を図る取り組みを提案いたしました。そのときの町長の答弁では、「この制度が地域力の維持・強化につながり、都市部の若者が本町に定住するきっかけづくりに大変有効な手段であるので、制度の活用に向けて取り組んでまいりたいと考えている」とのことでした。この制度は、国が隊員の活動費等を財政支援していることもあり、地域おこし協力隊受け入れについて再度ご所見を伺います。

  2件目です。

  獣魂碑の建立について。

  本町の有害鳥獣対策については、町長を会長とする蔵王町有害鳥獣対策協議会を設置して、蔵王町鳥獣被害対策実施隊を編成し、町内5つの実施隊に分かれて農作物の被害防止や地域住民の安全確保のために各隊ごとに活動していることはご承知のことと思います。

  これまで農作物の被害防止拡大のため、捕獲隊員の増強や捕獲用器具を配備し、また平成27年には捕獲後に処理する解体場施設を整備いたしました。しかるに、農作物の被害を防止し、軽減するための捕獲活動ではありますが、けものとはいえ生きている動物の個体数を減らす行為であり、命ある動物であるがゆえ、その捕獲したけものの魂を慰めるための獣魂碑を建立すべきではないのかとの意見もあります。ことしはい年、イノシシの年であります。獣魂碑を建立することについての町長のご所見を伺います。

議長(佐藤長成君) 町長。

     〔町長 村上英人君 登壇〕

町長(村上英人君) 村上一郎議員の一般質問にお答えいたします。

  はじめに、第1点目の「地域おこし協力隊の活用について」お答えいたします。

  地域おこし協力隊は、人口減少や高齢化などの進行が著しい地方において、首都圏などの人材を自治体が積極的に受け入れ、一定期間、農林漁業の応援や地域ブランドの開発、住民の生活支援など、地域協力活動に従事してもらい、地域力の維持・強化を図りながら、隊員の委嘱期間終了後にはその地域への定住・定着を図ろうとする取組であります。

  平成29年度の総務省データでは、全国997自治体で4,830人の隊員を委嘱しており、宮城県内では17自治体で99人、仙南地方では5市町で24人の委嘱が行われております。加えて、平成30年度は新たに白石市や村田町も隊員の採用を行っているようであります。

  さて、平成28年6月会議で村上議員から地域おこし協力隊の有効活用に関する一般質問をいただきまして、先ほど村上議員ご指摘のとおりの答弁を申し上げたところであります。同時に、答弁の中では地域おこし協力隊を既に受け入れている自治体の実例として、さまざまな問題点が生じているということも申し上げております。例えば、隊員としての委嘱期間はおおむね1年以上3年以下でありますが、年間最大で200万円の報償費が支給されるため、アルバイト感覚で応募し、任期終了後は定住・定着せずに元の居住地に戻ってしまうという実例が多いこと、また自治体にとって必要な「地域おこし」や「地域協力活動」は何なのか、どういう業務に従事してもらうのが一番成果が上がるかなど、十分検討する必要があるというようなことであります。

  実際には地域おこし協力隊東北ブロック推進会議や地域おこし協力隊研修会等の会議においては、隊員を受け入れて素晴らしい成果を上げているケースが参考事例として紹介されている反面、隊員を安易に受け入れて失敗したとか、業務が単なる会社の従業員と変わらないので、辞めたいと隊員から不満が出ているといった生々しい事例報告なども行われている状況があります。

  特に任期終了後の隊員の動向を見ますと、受入地域やその近隣市町村に定住した割合は全国平均で63%に達しているものの、宮城県内は32%であり、全国最低の状況であります。隊員は安易に受け入れたものの、任期終了後の地域への定住や安定した仕事の確保等が見通せないということが、宮城県内受入自治体共通の課題になっているようであります。本町がなかなか隊員の募集に踏み切れない理由も、そこにあるわけであります。

  本町では、平成29年度に町独自の新規就農者支援制度を創設し、親元就農等が補助対象にならない国の就農支援制度を補完しながら、農業後継者の確保に努めております。この事業により、平成29年度は4人、平成30年度は5人の新規就農者を確保しており、都市部からのUターン者も含まれていることを考えると、地域おこし協力隊の受け入れに匹敵する成果を上げているのではないかと考えるものであります。

  今後、地域力の維持・強化を図るため、本町で有効に活用できる地域協力活動の絞り込みなどを行う中で、必要性が高まれば隊員の受け入れを検討してまいります。

  次に、第2点目の獣魂碑の建立についてお答えいたします。

  有害鳥獣対策につきましては、町内5つの鳥獣被害対策実施隊において農作物等の被害防止や地域住民の安全確保のために隊長を中心に活動いただいており、隊員の皆様には大変感謝しているところであります。

  一般的に申し上げまして、獣魂碑などの供養碑は人間の生活・生計に深く関わってきた牛や馬などの供養のためのものと認識をしております。有害鳥獣につきましては、農家の方が畑や水田、果樹などに電気柵を設置するなどの対策を講じていながらも大変な被害を受け、困っている状況であることから、駆除をお願いしているものであります。

  以上のことを踏まえますと、農作物等に被害を与えている野生動物の獣魂碑の建立については、町が主体的に取り組む事業ではないものと考えております。

  以上申し上げまして、答弁とさせていただきます。

議長(佐藤長成君) 村上一郎君。

2番(村上一郎君) ご答弁ありがとうございました。

  まず、地域おこし協力隊についてでございますけれども、3年前に、余りその時点では取り組み数も全国的に少なかったようなんですけれども、ここ2年、3年たちまして、かなりの自治体で取り組むようになりましたし、隊員を委嘱している人数もかなり多くなってきているのはご承知のことかと思いますけれども、その中で前回のご答弁の中では受け入れ可能か検討するということだったんですけれども、その後どんな動きになっているのかわからなかったものですから、再度の確認で今回質問をさせていただきました。

  それで、特に任期終了後の、3年ぐらい経過して任期終了になるんですけれども、その後の定住・定着が余り進んでいないのが結構な課題ではあるんだということで捉えているようでありますけれども、特に宮城県のほうは低いと。自治体の思いと隊員の思いのミスマッチも確かにあるのかなと思いますけれども、その辺でなかなか踏み切れないんだという理由でありますけれども、そんなことでありながらも県内では結構、仙南2市7町でも、隣接でも取り組んでいる状況でもありますから、そういったところも踏まえて、やはり蔵王町でも取り入れてみるべきものではないのかなという思いも少し強く持ってきました。ですから、どうしてもなかなか協力隊の受け入れは課題が多くて難しいんだという蔵王町としての方針、町長の方針なのかどうか、もう少し詳しく改めてご回答をいただければと思います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 私もこの制度ができたとき、地域おこし協力隊というのはいいなと、ちょっとこれも活用してみようかなというふうに思いました、確かに。一郎議員がおっしゃったとおりでありますが、ただ、いろいろ庁舎内で検討をしたところであります。それは何かというと、先ほどもお話し申し上げさせていただいたんですが、一つは新規就農ですね。蔵王町は農業と観光の町なので、特に農業の問題、国も力を入れてきているわけであります。けれども、国の新規就農に当たっては年齢に問題があるんですね。それを蔵王町独自の新規就農者の支援制度を創設して、やってきているということが1点。あとは親元就農等で補助対象にならない国の就農支援制度を補完しながら、農業後継者の確保に努めていると。そういった町独自のものをつくったことによって、先ほど言ったように平成29年度は4人、平成30年度は5人の若者がふるさとに戻ってきたり、あと新規に蔵王町に農業を持ってきたということであります。そういったことで、本当に右も左もわからない地域おこし協力隊で農業をやってみたいという人もいるかとは思いますけれども、やはりふるさとに戻ってきて、親と一緒に先祖の土地を耕してもらう、そういったことに逆に力を入れたほうがいいのではないかという庁舎内での結論に達して、そっちのほうに力を入れてきたということであります。

  それとあわせて、戻ってくるということは、大沼議員がいつも一般質問等で言ってもらっている定住促進にも大きくつながってくるということであります。そういった面で、蔵王町の定住促進の事業、定住促進というか、移住ではないんだね、定住だね、定住対策につながってきているということであります。

  あともう一つは、定住促進事業補助金の実績も上がっているということもあります。

  あともう一つは観光の町なので、観光の関係でも協力隊の力をかりているところもあるんですね。ただ、あくまでも協力隊というのはさっき言ったように最大で3年なんですね。さっき200万円と話をしていますが、国で最大400万円までかな、というところもあるんです。数字を見てみると400万円というところも……(「人件費が200万円」の声あり)人件費が200万円プラス200万円で最大400万円ということなんですね。そんなことで、いずれにしても金銭的な問題もあるんです。

  蔵王町の観光においては、大手エージェントでいろいろと企画をされたり営業をされた優秀な方に蔵王町の観光協会に入ってもらって、インバウンドを含めていろいろと企画をしてもらいながらやってもらって、今現在もいていただいているんですが、もう五、六年ぐらいたちますかね。事務局長で、名前は避けさせていただきますが、そういった方がいるんです。かえってそういった方のほうが、本当に真剣になっていろいろと、そして大手エージェントでありますから、全国、世界にも支店があったりするので、いろいろと横の連携がとれたりして、ですからうちの場合はそのように観光においては専門の方に入ってきてもらっている。

  あと、農業に当たっては、農業の町なので、やはり先祖が耕してきた田畑に戻ってきてもらう、施策をやってきたらこのように実績も上がってきているということでありますし、また蔵王町でやってみたいという新規の町外、県外から来ている方もいますし、そちらのほうに当分力を入れたほうがいいのではないかということで、今実際は地域おこし協力隊はストップをかけているのが実態であります。

議長(佐藤長成君) 村上一郎君。

2番(村上一郎君) いろいろ詳しくご答弁をいただきましたけれども、新規就農者の育成ということで、平成29年度から取り組んでおります。これは協力隊の活用とはまた別の制度でありまして、あくまでも農業の後継者がほとんど育たない現状を鑑みての国の制度から、町独自の新規就農者の育成ということで始まった事業でありまして、農業後継者の育成に特化した事業であるということでこの事業はスタートした意味合いもあります。

  今町長がお話しされた観光の受け入れとか農業部門の受け入れとかいろいろあるんですけれども、この協力隊の受け入れというのはそれだけではなくていろんなもので活躍してもらおう、そして都市圏の優秀な人材に地方に移り住んでいただいて、どんどん力を発揮してもらいましょうという制度の趣旨でありますから、蔵王町であれば特に農林観光事業の中でも予算特別委員会の中でも指摘させていただいている蔵王ブランドの推進とか、それから地産地消なり6次産業化の推進とかそういうのにいろいろ考えて取り組んでみるのも地域おこし協力隊の中に含まれるのかなと思っておりますので、その辺の人材の活用なんかもいいのではないのかなと思っております。

  先ほど財源関係の、予算関係のお話もありましたけれども、あくまでもこれは国のほうからの財政支援があるんですね。お話しされたように1人当たり最大で400万円が上限でありまして、報償費は200万円、それからその他の旅費なり作業道具なりのいろんな消耗品なり事務的なもの、それから定住に向けてのいろんな研修等の経費も含めて1人200万円ということで400万円になるのかなと思っていますけれども、これは特別交付税措置で国からの財政支援が見られるものなんですね。ですから、その辺も含めてある程度町単独の事業ということでもありませんし、せっかく国が推奨している事業でありますから、やはり取り組んでみる価値はあるのかなと思って、再度取り上げてみたところでありますけれども、別な部門での活躍をしていただく場面づくりも含めて、もう一度答弁をお願いします。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 実は全然動いていないわけではないんです。実は蔵王町は日本財団にいろいろと支援をしていただいておりますし、おつき合いがありまして、その日本財団の傘下なんですけれども日本ゲートボール連合というのがあるんです。その会長が、実は今度かわったんですけれども、地域活性化センターというところがあって、地域おこし協力隊なんかを束ねている一番大きいあれです、自治省出身の方でありますが、椎川忍さんという方が今理事長をやっているんですね。その方とも今お話をさせていただきながら、蔵王に来てもらうようにお話をして、まず蔵王町に理事長みずから来てもらいながら、その方はもう全国を歩いているわけでありますが、蔵王だけ行ったことがないと。だからぜひひとつ足を運びたいということで、1回蔵王に来ながら、この蔵王にどういったものがいいのか、ゆっくり話をしませんかというお話をさせてもらったところであります。そんなことで、ことしの10月に来ていただけるかどうか、その辺のアプローチもかけながら、しているところであります。

  そういったことで、地域おこし協力隊に当たって、一つは財源の問題もありますでしょうけれども、あとはこの必要性が出てくれば考えてもいいなと思うんですけれども、たださっき言ったように農業の問題については、今家族がどんどん年を召してくるわけでありますから、そういったときに子供たちが家に戻って、やってみたいだとか、そういう気持ちを起こさせるような、そういった環境を整えることがやはり定住・移住にもつながりますでしょうし、村上一郎議員おわかりのとおりたくさん荒廃地が、全国的にもなってきているんですね。やはり観光の町でありますし、その荒廃地をなくしていくことも、親元に戻ってもらうということがとても私はすばらしいことだなというふうに思うんです。そういったことで、実績も上がっていることなので、町独自の新規就農をもうちょっと力を入れていきたいということが1つ。あと、2つは親元就農の補助を活用しながらやっていこうということであります。

  それと、今企画のほうともちょっと話をしているのが、平成31年度の新規事業の中に地方創生移住支援事業というのがあるんですね。この事業の趣旨は、東京の一極集中の是正、地方の担い手不足の対策の一つであるんですが、東京23区の居住者、勤務している方々を地方に移住させましょうということなんです。都道府県に選定した中小企業に就職したり、あと起業、あとは農業も当然含まれますが、移住支援、起業支援、その交付金のあれなんですけれども、この地方創生移住支援事業を有効活用していこうかということで、今考えています。県の就職支援オフィスというのも県委託の業者へ情報提供しているわけでありますが、あと移住支援金の交付対象も含まれるし、あと支援金の負担割合だとか、平成31年度予算措置では蔵王町は3人分取り組んだところです。地方創生移住支援事業です。東京23区の方々に蔵王町に来てもらいましょうということ。

  これはちょっと地域おこし協力隊とは直接関係ないんですけれども、そんなことも含めて、今の蔵王町独自の農業の事業2つが実績を上げてきているので、さっき言ったように地域おこし協力隊については問題もあるので、1年で帰る人もいる、長くて3年ぐらい、そうでなければこの町がよくなったということで定住してもらう、定住してもらうということも大きな目的の1つなんですけれども、なかなかやはりそういった面では実績を上げたり、さっき言った自分の生まれたふるさとで先祖が耕した田畑を守ってもらいましょう、それと2つ目には荒廃地をなくしていく、総合的に考えた場合にはやはりこの蔵王町の農業の独自の事業を活用したほうがいいのかなということが、協力隊に当たって躊躇した問題でありますので、ご理解賜りたいというふうに思っています。

議長(佐藤長成君) 村上一郎君。

2番(村上一郎君) いろいろとご答弁いただきまして、ありがとうございました。特に農業問題には町長と何度か議論を交わしてきた経緯もありますけれども、やっぱり真剣に農業問題を捉えて、考えていきたいというような、そんな内容の事業の説明をいただきましたけれども、確かに協力隊ではないにしても、それに類似したような形で、とにかく定住も含め農業を支えていきたいという、その思いも含めてのご答弁をいただいたんですが、それはそれで事業を推進していただければなお結構かなと思っています。

  村田町も今回取り組むようだということでありましたけれども、村田町はことしの1月に1人もう着任しているようなんですね。白石市なんかも募集して、平成31年度から取り組むということですし、仙南では我が蔵王町と大河原町がまだなんですけれども、角田市さんなりほかのまちも全て取り組んでいるようでもありますし、随分とふえてきているんだなということで、宮城県内の自治体なんかも見ていましたら、村田町は1月から着任しているのも含めて20ぐらいの自治体が取り組んでいるんだなという数字もちょっと調べてみました。ですから、どんな形で総務省のほうでこれをうまく各地方の自治体に活用していただけるのかということで、いろんな模索もしているようでありますから、その辺もいろんな情報収集をしながら、蔵王町で受け入れの体制をきちんと整えるような形にして、取り組んでみる価値はあるのかなと思っています。

  先ほど町長のほうから、なかなか定住に向けての課題が大きいんだというのも答弁の中でありましたけれども、そんなことも総務省、国のほうではいろいろ課題について検討し始めているんですね。ことし平成31年の4月から、地域おこし協力隊の体験制度というのを設けましょうというふうに総務省で考えているようでございます。移住先の暮らしぶりを、短期間の中でちょっと生活していただいて、隊員になるかどうかを決められるような形に、その地域になじめるかどうかをちょっと体験しながら、その隊員がここの自治体であれば何とかやっていけそうだという、そんな体験制度を設けるようなんですね。ですから、その地域になじんで、任期途中でやめるような隊員を減らすのが狙いのようでありまして、制度の名称としては「お試し地域おこし協力隊」ということで、2泊3日以上の形で、滞在中の地域住民との交流なんかを体験しながら、その自治体できちんと協力隊として活動できるかどうか、そんなことを体験するような制度を総務省のほうで考えてきたようでございます。具体的な内容に関しては各自治体に委ねるような形で、国が確実的に定めてもその地方、地方でいろんな事情がありますから、違うわけですから、その辺は自治体に任せながら、もし経費がかかるのであれば年間100万円を上限に経費を支援しますよということで、総務省は考えているようでございます。なぜこういうものが出てくるのかというと、やはり任期途中でやめる隊員があるということで、どうしても自治体の考え方と隊員が希望して取り組んできたもののミスマッチが起きるということで、そういう人らが多いのを解決する一手段としてこんなことがあるみたいなので、その辺も含めて参考にしていただければと思います。

  完全に今の新規就農なり町独自の事業なり、移住・定住の政策で進むということではなくて、もし受け入れ可能なのであれば、いろいろ検討はしていくという町長の答弁でもありますから、ぜひ積極的に受け入れるような形で、ネガティブにならずにポジティブな捉え方で検討して、進んでいただければなと思っております。もう一度お願いいたします。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 今総務省のほうで考えているお試し協力隊、すぐに全国津々浦々の町村に協力隊が行くのではなくて、行く前に協力隊の皆さんにお試しをしてもらいましょうということであります。その裏に何があるかというと、若い人たちにもう少し精神的にも体力的にも頑張ってもらいたいということがありますし、それともう一つが今少子高齢化の中でなかなか協力隊のあれというのも、ですから今若者たちが定住していく、その若者が自分の仕事を見つけられる環境、全国の中でどういった仕事をやってみたいのかと、そういったものがこの協力隊の一つのあれでもあるなというふうに思っております。私はこの地域おこし協力隊よりも、今の就農の関係に、先ほどくどく話をさせていただきましたが、そちらのほうに力を入れることが、あとは定住とのつながり、あと今年度の予算にも載せさせてもらったんですが地方創生移住支援事業、これも東京23区にいる方々にこの蔵王町に来てもらいましょうということなので、これにちょっと力を入れていきたいなというふうに思っていますので、もう少し様子を見ながら、まず差し当たりさっき言った自分のふるさとに戻ってきてもらいましょうと。自分の先祖が耕した土地を頑張ってやってくれる人たちが結構おりますので、実績も上がっている、それに力を入れていきましょうと。それと、今全国的に問題のある荒廃地をなくしていく、それにはやはりやる気があって、3年で帰ってもらう人では問題があるので、そういった面では農業に従事してもらう方々が一番いいのではないかと。そういった面では村上一郎議員にもご理解いただけるのかなというふうに思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

議長(佐藤長成君) 村上一郎君。

2番(村上一郎君) いろいろ真剣に取り組んでいきたい、その町長の思いも今お話をしていただきましたので、これもあわせていろんな角度から人口減少なり少子高齢化、蔵王町もしかりでありますので、その辺は篤と考えながら、本気度を出すような形で取り組んでもらえればなと思っております。

  次のほうに入りたいと思います。

  獣魂碑の建立についてでございますけれども、私はあくまでも町がこの獣魂碑を建立して、供養できるようなものにつくってほしいという、そんな要望の内容にすると、いろんな角度からすると問題も発生するのかなと思ったものですから、その辺をにおわせながらの通告書にしたつもりでありますけれども、ただ、おととしあたりからなんですが、隊長会議を何度となく開いているようでございまして、その辺は所管の農林観光課あたりで課長なり、いろいろ耳にはしているかと思うんですが、一応動物でありますので、命が絶えるということに対しての人間としてのどうしても割り切れないものが生じるようでありまして、その辺供養するものがあってもいいんだねというのでいろいろ隊長会議でも話は出してきていたようでございます。去年あたりからなんですけれども、宮隊のほうでも供養どうのこうのという話も出てきているようなんですね。私が単独でこのようなことでお話し申し上げたわけではないんですが、その辺、町長の耳に捕獲実施隊の声なんかも入っているのかなと思いますけれども、その辺はどうなんでしょうか。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 私の耳には入っておりませんし、あと今回の一般質問に当たって担当課とよく横の連携をとりながらやっておりますが、そういった話は聞いていないということであります。

  それと、北山地区においては、昔なんですけれども熊の供養塔というのをつくっているんですね。猟友会の方々が熊の供養塔をつくっているということはあります。あと、村田町においてもあるんですけれども、仙南を見た場合には村田町だけなんですね。村田町は村田支部の猟友会でありますが、町の負担は全くないんです。あくまでも猟友会の方々が。ただ、これはイノシシに当たってなのかというふうに思っておりましたら、そういうことじゃなくて、熊だとかそういう。

  イノシシに当たっては、特にご存じのとおり北原尾で銃災害の発生、くくりわなの問題で、あと宮地区においては銃の関係、くくりわなにかかったのを処置するときに災害が発生しているわけであります。

  今、有害鳥獣に当たって平成31年度で1,442万円ぐらい当初予算で上げさせてもらっているんですね。そういったいろんな意味からしても、私はイノシシに当たって云々というのは考えられない。イノシシの供養塔というのは、私は考えていくつもりは全くないです。今、全国どこでもそうでありますが、農家の被害がとんでもないんです。全部入れちゃうと何千億円という金になっているんですね。蔵王町でさえ、今もう集落からちょっと町なかまで出てきているという状況でありますので、そういった面で、猟友会の方々は大変なご苦労をされて、その一部の方の気持ちもよくわかるわけでありますが、やはり農家の皆さんの心情を考えたり、あとは町民の皆さん、いろんな面からいった場合には町が供養塔をつくるべきではないなというのが私の考え方であります。ご理解賜りたいというふうに思っています。

議長(佐藤長成君) 村上一郎君。

2番(村上一郎君) 町が供養塔を建てるとか、それは答弁でこのとおりなんですけれども、それを望みながらの質問ではないということはさっき申し上げたんですが、宮隊の話を先ほど申し上げましたけれども、どうしてもやはりイノシシもけものとして、昔であれば食用に供された動物だったんですね。頭数がどんどんふえまして、農作物への被害が拡大してきているということで、人間と動物との相対での食用にする本来の昔の目的から離れた形で、被害防止のために、人間にとっては生活を脅かしているけものだという位置づけでもとり始めているのが今の状態だと思うんです。ただ、命ある動物である以上は何かかにかの供養が必要ではないかということで、宮隊あたりでは相談はしたみたいなんですけれども、設置する場所をどうするか、設置する経費も含めてなんですが、設置する場所をどうするか、町に相談してみましょうかとなったときに、町有地を貸してくださいという話をしたら、町ではそういう土地は貸せないとか、使ってだめとか、そういう話になって、今のところまだ宙に浮いているという、そんなことも耳にしているものですから、そういった形での何かかにかの、直接の建立ではなくて、実施隊がいろいろ思い悩んでいることの課題解決のためにそういった場所の提供とか、いろんな考え方があるかと思うんですけれども、その辺は、聞いていればなんですが、いかがなんでしょうか。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) ちょっと私は聞いておりませんので、何か耳元で、担当課長が聞いているのかどうか、その辺ちょっと担当課長から説明させたいと思います。

議長(佐藤長成君) 農林観光課長。

農林観光課長(加藤勝彦君) お答えいたします。

  ただいまの件につきましては、5つの駆除実施隊がありまして、それぞれ活動していただいているんですが、その中の一部の隊から、隊長さんからうちのほうの係に今議員さんが言われたような内容の相談を受けたことはありますが、正式に要請とか要望とかそういう形でのところまでは来ていませんので、そういうことを今考えているんだけれどもと、そういった形のお話は伺っております。

議長(佐藤長成君) 村上一郎君。

2番(村上一郎君) それでは、隊のほうで要望としてある程度まとまった形で考えを示して、要請されれば、善処するということで捉えてよろしいのかどうかなんですが、いかがでしょうか。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) それに当たっては、先ほど述べたとおりであります。ただ、今後放射能の問題が動物から検出されなくなった、そういった面で実はイノシシの、イノシシだけではないんですが熊の解体を遠刈田の北山につくったということは、それと蔵王町は一晩に約2,000人収容できるんですね。(「4,000人」の声あり)マックスで4,000人なんですが、そこの板長たちとか、あとは経営者の皆さんとも話しているのは、ジビエです。そういう環境が出てきて、そしてお泊まりに来た方々にジビエが提供できるようになった段階で、観光客に提供できて、そしてイノシシの肉なり熊の肉が提供できるような環境になったら、私は供養塔というのは考えていくべきだろうと。それはお互いにいいことでもありますし、ただ、今の段階で団体から要請があったからじゃあ「はい、わかりました。やりましょう」という環境にはまだなれないということでありますので、ご理解賜りたいというふうに思っております。

議長(佐藤長成君) 村上一郎君。

2番(村上一郎君) 今ジビエ利用の件が出ましたけれども、確かに福島県の第一原発事故以来、放射能がどうしてもジビエ利用にとっては大きな障害になっているんですね。ところが、いろんな働きかけによりまして、専門機関なり専門的な放射能の検査の方法で、ある程度食用に利用できるような取り組みが今始まっているというのも聞いておりました。その検査方法、かなり高額な検査の機械らしいんですが、そこで検査することによって国で定める基準をきちんとクリアできれば、ある程度公に肉として利用できるという、そんなことが出てきているようなんですね。これは石巻に1カ所つくったという話も聞いていまして、ただこの辺で捕獲したものを石巻の専門機関の検査機で放射能を測定して、大丈夫、出なければオーケーだというのは、距離的にもいろいろ問題もありますし、もし蔵王町で大変であればもう少し規模を広げた形での取り入れも必要だけれども、ただ金額がかなり高い検査機なんだなという話もちょっと、別の隊長さんからも聞いたりしていまして、何とか原発事故の対応策、解消策も少しずつ進んではきているのかなと思っております。

  今参考までに申し上げたんですけれども、実施隊がどうしても気持ちとして整理のつかないところでの捕獲業務を行っているわけでありますので、特にとめるときに銃でとめるわけですけれども、農作物の被害があって、人間の生活を脅かす動物ということでしようがないなという、わざと言いながら銃でとめるというんですね。やはり動物の命をとめるというのはどうしても複雑な気持ちでみんなやっている作業なんだなと思っておりますので、その辺、いろいろ実施隊の心に寄り添った形で何とか解消策もいろいろご検討していただければと思って、今回取り上げたわけでございます。もう一度お願いいたします。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 再々々になっちゃいますが、先ほど申し上げたとおりでありますので、ご理解賜りたいと。ただ、ジビエとして出せるような環境になってくれば、また別ですよということであります。

議長(佐藤長成君) 村上一郎君。

2番(村上一郎君) 以上で私のきょうの一般質問を終わります。ありがとうございました。

議長(佐藤長成君) 村上一郎君の一般質問が終わりましたので、ここで10分間休憩いたします。

     午後3時21分 休憩

                                           

     午後3時31分 再開

議長(佐藤長成君) それでは、再開いたします。

  休憩前に引き続き、一般質問を行います。

  本日の会議時間は、議事の都合によりあらかじめ延長いたします。

  次に、5番松ア良一君の質問を許します。松ア良一君、登壇願います。

     〔5番 松ア良一君 登壇〕

5番(松ア良一君) 大変お疲れだと思いますけれども、最後の5番目ということで、質問させていただきます。

  ただいま議長からお許しをいただきましたので、質問させていただきます。

  1件、制服の自由選択制の導入について。

  全国的に性別に関係なく自由に選べる制服を導入する学校がふえている。この発端は、中野区で小学6年の女子児童から「ズボンをはきたい」との声が多いというクラスアンケートを受けたことが始まりとも言われている。これはLGBTを初めとする性的少数者にも配慮したもので、保護者や子供たちの意見を踏まえたもので、スラックスやスカートなどを自由に選べる制服の導入が進んでいる。

  この制服の自由選択制は、生徒が自分らしく生きたいという多様性の尊重や、健康にも配慮したものです。今後、本町においても児童生徒や保護者のアンケート調査、関係者との協議を踏まえながら検討すべきと考えますが、町長、教育長の見解を伺います。よろしくお願いします。

議長(佐藤長成君) 町長。

     〔町長 村上英人君 登壇〕

町長(村上英人君) 5番目になりました。松ア良一議員の一般質問にお答えいたします。

  制服の自由選択制の導入についてお答えいたします。

  性別に関係なく、中学校において制服のスラックスとスカートを自由に選ぶことができる制服選択制は、東京、千葉、埼玉など首都圏を中心に、沖縄や宮城県内でも一部広がりを見せるなど、全国的な流れとなっているようであります。これは、思春期に性の自己認識をすることで、LGBTをはじめとする性的少数者(セクシャルマイノリティー)が持つ違和感や苦痛への配慮をすると同時に、スラックスをはくことによる冬期間の寒さ対策もあるようです。

  議員ご指摘のとおり、子どもたちが自分で制服を選べる自主性を尊重することは大事だと私も認識はしておりますが、中学校統合が控えていることなどから、教育委員会が中心となり、学校、保護者で検討していくものと考えております。

  なお、各学校におけるこれまでの取り組みなどについて、教育長から答弁をさせたいと思っております。

議長(佐藤長成君) 続いて、教育長、答弁願います。

     〔町長 文谷政義君 登壇〕

教育長(文谷政義君) 現在、町内の3中学校については、女子のデザインに若干違いはあるものの、男子は詰襟の学生服、女子がブレザーとスカートとなっております。これは、各中学校ともはっきりとした記録はないものの、これまでの卒業写真などから推測すると、女子の制服は大半が昭和39年の東京オリンピック後からスカートが多くなり、その後、若干の変更が加えられ、現在に至っているようであります。

  LGBTなどの性的少数者は、中学生という多感な時期に体と心の性の違いを自覚することが多く、ある調査によると日本では40人のクラスに2〜3人が存在するという統計もあることから、町内にもこういった子どもたちがいる可能性があるものと思っております。

  教育現場においては、難しい問題ではありますが、個々が抱える多様な性について、正しい認識と理解、そして相手を敬うことなど、必要な部分を授業に取り入れ、子どもたちの指導に生かしていきたいと思います。

  制服の自由選択制については、海外の中学校で男女とも同じ制服に統一した「ジェンダーニュートラル」という手法もあるようですので、先ほど町長が答弁しましたとおり、統合中学校の開校に合わせ、学校再編計画策定委員会において校章や校歌などと一緒に制服についても子供たちや保護者の意見、協議も踏まえたうえで、検討してまいります。

  以上申し上げまして、答弁とさせていただきます。

議長(佐藤長成君) 松ア良一君。

5番(松ア良一君) 大変詳細な答弁をいただきましたけれども、町長も教育長も同じような方向性の答弁をいただきました。確かに言われる内容については今後慎重に検討していく必要があると、こういうことで、このような答弁になったのかなというふうに思っております。

  新設校に合わせてこうした考え方も検討してまいりたいと、このような答弁でございました。全国的に進んでいるところというと、新しく学校をつくる機会に合わせて今回スタートしたというのが柏市さんでございました。伺いましたところ、前年度の10月ないし6月ころに子供さんに対するアンケート調査を行って、その中で「ズボンもはきたい」と。例えば自転車通学をしている子供さんもおって、そうした中ではやっぱりズボンもあると便利だねと。あるいは寒さ対策の中でもズボンをはきたい、そういう子供さんもおられて、アンケート調査の結果の中で非常にウエートが大きかったということで、そうした形で今回スタートしたというようなお話を担当者の方から伺いました。

  新設校でなくても、子供たちのアンケートの中にそうした声が多かったということで取り組んだところが新座市でございました。ちょうど担当者の方が宮城県の多賀城市出身の方で、話がちょっと弾みまして、いろんなお話をさせていただきながら、あと単価等についてもどうなっていますかねとかという形で、何回か後から電話もいただいた次第なんですけれども、そうした中でうちのほうはこの近辺の学校の数といい、子供さんの数といい、確かに例えば新たに制服なりなんなりをそこに発注していくとなってくると、ロット数にも少し無理があるのかなというような考えもございますけれども、ただそうしたいわゆる新設校に合わせていくという考え方ももちろん大事だと思っております。非常にこれに対する考え方は、アンケートをとるともう非常にいろんなご意見があって、これらを本当に集約していくというのはかなりの作業なのかなというふうにも思っておりますので、今新しく学校を建てる仕事が大変忙しい中、新たに仕事をつくるなと怒られそうですけれども、ただそうした昔から継続的にやっている今の学ランであったり学生服を本当に今後も続けていっていいのかどうかと、こういうところの視点は、やはり時代とともにある程度は現場の意見も吸い上げながら変えていく時代にも入ってきているのではないかなと思っておりますので、新設校に合わせて例えばアンケート調査なりいろんな話し合いをやっていくというのも、まずこれは大変大事だと思っております。ただ、先ほどお話し申し上げましたように新座市、あと中野区のほうでも、必ずしも新設校ではなくて、既存の学校の中での子供たちの意見を踏まえながら、アンケート調査を入れながら、そうした方向にこの4月からスタートと新座市さんの担当者の方からお話を伺いましたので、どういった考え方、ニーズがあるか、そうした部分については調査あるいはアンケート調査をする必要もあるのかなと。

  現行でやっておられる服装、ジャージであったり、スポーツをするときのシャツとか、学校時に買ういろんなものがありますよね。そうしたものの単価等についても、現場からはやっぱりちょっと高いよねと、そんなご意見もいただいておりますし、そうした部分については、今後例えばヘルメットであったりいろんな部分については、これは保護者さんの話ですけれども、リサイクルしていくような形をとれないものかなということもちょっとご意見でいただいておりますので、あわせてその辺、今後新設校はもちろん私もいいと思っております。ただ、今現在のものをこれからずっと何年間か続けていく中で、いろんな考え方も変わってまいりますので、その辺も踏まえてアンケート調査をやっていく必要があるのではないかなと、こんな考えもあってちょっと質問を出させていただきましたので、その辺についてお伺いしておきたいと思います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 松ア議員がお話しされるのは、私もとても同調するところはあるんです。

  1つは、小学生が自由服装なんですよね。ですから、スカートの子もいればズボンの子もいる、女子の中にね。中学校に行っちゃうと、どうしてもスカートになっちゃうと。

  2つ目としては、先ほども申し上げましたが蔵王町では新生中学校を5年先なりに、その開校の2年ぐらい前に、小学校5年生あたりなのかな、そうすると。2年ぐらい前にアンケート調査をしながら、一つの方向を見出すのがいいのではないかなというふうには思っているんですね。

  3つ目には、蔵王町の現状を見てみると、11月から3月までの5カ月間、特に寒いんですよね。女子中学生の姿を見ていると、自転車の子は特にそうなんですけれども、スカートの中に運動着のズボンをはいて自転車通学をしている。歩きの子もそうなんです。結構そういう子が多いんですよ。ですから、やはり蔵王町のこの季節、特に11月から3月いっぱいというのは、私はそういった寒さへの配慮というのも必要だろうと。LGBTだけでなくてね。そういったことをちょっと考えています。

  そんなことで、アンケートなんかもやはりとっていく必要があるだろうと。

  いずれにしましても、町長部局でこれを云々ではないわけでありますが、教育委員会の中に町長としての考え方も十二分に配慮するような、今度法律が変わったので、私のほうもやはりそういった時期が来たら、だからと言って今云々でなくて、仮に5年先であれば今からいろんなことを考えながら、方向性を見出してちょうどいいのではないかなというふうに思っていますので、私は町長という立場がいいのか個人的な立場がいいのか、そんなことでこの答えをちょっと考えているところでありますので、私としてはやっぱりズボンの姿があってもいいのかなと、蔵王町はそういった環境であるということであります。

議長(佐藤長成君) 松ア良一君。

5番(松ア良一君) ありがとうございます。本当に今町長が言われましたように、健康にもやっぱり配慮した形で、弾力的にその辺は運用できれば、これは学校管理者であったりそうした部分とのいろんな協議も大変大切でございますので、その辺も踏まえながら、ぜひこの辺には配慮していただいて、そして新設校に当たっては新たにそうした部分の制服であったり何なり、そうしたことを検討していただければというふうに思います。

  最後に教育長からちょっといただいて、終わりたいと思います。

議長(佐藤長成君) 教育長。

教育長(文谷政義君) ただいま町長が申し上げたとおり、教育委員会としても配慮してまいりたいというふうに考えております。現在ですと、制服は学校が決めてそれぞれ行っているということもございますので、校長等の意見なども聞きながら、その辺のところを進めてまいりたいというふうに考えるところでございます。よろしくお願いいたします。

議長(佐藤長成君) 松ア良一君。

5番(松ア良一君) ぜひ積極的にその辺については配慮願いながら、進めていただきたいと思います。

  これで一般質問を終わります。ありがとうございました。

議長(佐藤長成君) 以上で一般質問を終わります。

                                           

     日程第4 議案第38号 平成30年度蔵王町立学校等冷房設備工事の請負契約を締結することについて

議長(佐藤長成君) 日程第4、議案第38号平成30年度蔵王町立学校等冷房設備工事の請負契約を締結することについてを議題といたします。

  提出者から提案理由の説明を求めます。町長。

町長(村上英人君) ただいま上程されました議案第38号平成30年度蔵王町立学校等冷房設備工事の請負契約を締結することについて、提案の理由をご説明申し上げます。

  本案は、町内の各小学校、中学校及び幼稚園に冷房設備設置工事を行うため、条件つき一般競争入札により請負契約を締結することについて、蔵王町議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定に基づき、議会の議決を求めるものであります。

  なお、詳細等につきましては主管課長に説明させますので、慎重にご審議の上、原案どおり可決決定くださいますようよろしくお願いいたします。

議長(佐藤長成君) 続いて、主幹課長より詳細説明を求めます。建設課長。

建設課長(佐藤耕造君) 詳細説明を申し上げます。

  議案第38号平成30年度蔵王町立学校等冷房設備工事の請負契約を締結することについて、その内容をご説明いたします。

  追加議案書の1ページ目をごらんください。

  本議案につきましては、小学校費、中学校費、幼稚園費の3本の各予算を1本の工事にまとめて発注いたしました。

  今回の入札は、条件つき一般競争入札で行い、仙南3社と仙台1社の計4社から参加申し込みがあり、3月4日に入札を行った結果、株式会社新日電業商会が1億2384,000円で落札しており、3月7日に工事請負仮契約を締結しております。

  そして、今回の条件つき一般競争入札の参加条件ですが、1つ目が蔵王町入札参加登録業者で、電気設備工事のS等級以上であること、2つ目が県内に本社または営業所があること、3つ目が過去5年間で新設高圧受変電設備を含んだ官公庁の工事実績があること、4つ目が配置技術者は電気工事国家資格者で、現場に専任配置できることなどの条件を付しております。

  なお、入札結果は町ホームページでも公開しておりますが、予定価格は税込み1億2,677万円で、落札価格が税込み1億2384,000円なので、落札率は80.7%となっております。

  次に、工事概要をご説明しますので、お配りした議案第38号の説明資料をごらんください。

  1ページ目をごらんください。

  工期につきましては、現在は3月29日までとなっておりますが、繰り越し予算承認後に8月23日まで延期します。

  なお、エアコンの運転稼働につきましては、各学校で使用できる状態になったところから、部分検査を行いながら試験運転という形で使用できるようにしたいと考えております。

  2ページ目をごらんください。

  昨年12月に概算工事費で算定した予算額に対し、2月8日に完了した冷房設備設計工事の実施設計額がオーバーしたため、やむを得ず施設合計で50室必要なエアコン設置を30室に調整して発注しております。このため、現在20室のエアコンが未設置となっております。その調整した内容は一覧表のとおりで、小学校が30室に対してマイナス14室、中学校が10室に対してマイナス1室、幼稚園が10室に対してマイナス5室となっています。

  3ページ目以降の図面は学校ごとの図面となりますが、その図面の見方につきましては、黒斜め点線が既に設置済みとなっている部屋、赤斜め線が今回設置を計画している部屋、赤斜め線の縁が赤い太枠は、この工事契約で設置をする部屋となっております。なお、未設置の20室につきましては、各部屋とも電気配線及び冷媒配管までは完了させますので、エアコン本体の室外機と室内機だけが設置されていない状態となっております。

  このような結果になった原因につきましては、昨年12月3日に冷房設備設計業務を建築設計会社と契約を締結し、その後1217日までに概算工事費を算出して予算額となったわけですが、短期間の算定作業だったことから、現地の詳細な調査ができない状況で概算工事費を積算したためで、その後の実施設計で設計内容に差異が発生し、工事費が上昇したものです。

  理由の1つ目は、小学校では高圧受変電設備の機器の比較が想定より大きくなり、価格が上昇したことや、高圧受変電設備の設置箇所変更による動力幹線の延長が長くなり、工事費が上昇したためです。

  2つ目は、幼稚園では3園とも室外機の設置想定箇所の変更により、冷媒配管の距離が長くなり、工事費が増加したためです。

  3つ目は、全般的に設備機器の実勢価格が上昇していることです。

  このため、全ての工事を完成させるためには、これからエアコン本体の取りつけ工事が必要となりますので、本議案の審議後に小学校費、中学校費、幼稚園費の各工事請負費の予算額を調整するための減額と増額をする補正予算をお願いしておりますので、よろしくお願いいたします。

  以上で詳細説明とさせていただきますが、なおこのような事情ではありますが、本契約をお認めいただきますようよろしくお願いいたします。

議長(佐藤長成君) 提案理由の説明が終わりましたので、これより質疑に入ります。

  本案に対する質疑を許します。質疑ありませんか。5番松ア良一君。

5番(松ア良一君) ただいま建設課長のほうから詳細説明があったわけでございますけれども、2ページに書いてありますように、先ほど受電設備等については何らかの形でなると。ただ、エアコン本体並びに室外機については外している状態だと、まだ設置していない状態だということでございますけれども、これは今現在において設置不足数が20ということでございますけれども、これがいわゆるシーズンに間に合うかどうかについてはどのような見方をされているのか、その辺についてお伺いしておきたいと思います。

議長(佐藤長成君) 建設課長。

建設課長(佐藤耕造君) 現在、仮契約しておる業者と打ち合わせをしておりまして、今の段階であればまだ確保ができる状況にあります。

議長(佐藤長成君) 間に合うということですか。

建設課長(佐藤耕造君) はい。あと、工事のほうも8月23日まで間に合う予定で計画を立てております。

議長(佐藤長成君) 松ア良一君。

5番(松ア良一君) 済みません、ちょっと聞き漏らしてしまったものですから。そうしますと、学校が活動しているというか動いている期間の中の5月であったり6月であったり、その辺の期間までには設置は間に合うというふうに捉えてもいいのでしょうか。ちょっとその辺、よくわかりませんでしたので、もう一度ご答弁いただきたいと思います。

議長(佐藤長成君) 建設課長。

建設課長(佐藤耕造君) 5月、6月の段階では、できるとは考えておりませんで、電気配線とか冷媒配管とか、そちらのほうは進むとは思いますけれども、機器の設置までいきますとやっぱり7月上旬から設置になると考えております。

議長(佐藤長成君) 松ア良一君。

5番(松ア良一君) わかりました。

  全国一斉的にこうした設備が進むわけですので、いろんなことが起こるのかなというふうに思いますけれども、なかなか設置されない部屋の部分については、子供たちにとって過酷な環境もあるわけですよね。そうした場合に、どういった対応を考えながらこうした設備が設置されるまでの間運営されるのか、その辺についてお伺いしておきたいと思います。

議長(佐藤長成君) 教育総務課長。

教育総務課長(福地実幸君) お答えいたします。

  これまで永野、宮、平沢小学校と、下学年を中心に設置してきました。3学年分あるわけでございますので、そういった部屋を活用しながら、あるいはコンピューター室等を活用しながら、授業をちょっと工夫しながら、今建設課長が申しましたように7月上旬から夏休み期間中には全て完了するというふうなことでございますので、それまで授業時間、こま数を工夫しながら乗り越えたいというふうに考えております。

議長(佐藤長成君) ほかに質疑ありませんか。15番馬場勝彦君。

15番(馬場勝彦君) 入札も終わったので、契約関係なので、この契約に対してどうのこうのという問題ではないのかなと思いながら、これはやっぱり想定していた一番怖い、前に12月のときも議会で本当に大丈夫なのかと、全国一斉にこの事業が始まって、宮城県でもどんどんどんどんなっているから、設計がまず大丈夫なのかと。それから機具関係、キュービクルの問題とか、それをきっちりクリアして発注できるのかというのは、今まで議会でも何度か意見も出ていた話であります。こういう状況、正直言いまして、我々は今回のこの冷房設備においては計画された教室関係全て一括して発注されるという認識を持っていたものですから、大変残念な結果だったのかなと思っております。そして、1月の最初の議会のときにこの予算を議決させていただいたという経緯がございます。これは、正直言いまして行政側のミスですよね。はっきり言いまして私はそう捉えておりますので、やはりそれについて町長からの答弁をまずいただきたいなと思います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) その辺の積算の関係が甘かったというか、そういったことがきちんと予算の中で対応できなかったということを、大変申しわけなく思っております。

議長(佐藤長成君) 馬場勝彦君。

15番(馬場勝彦君) 町長から謝罪のお言葉をいただいたので。

  前向きに考えなくちゃいけなくなったのかなと思っております。今回、当初計画で50室だったものが30室になった、20室はこの契約ではつくれないと。ただ配管だけはやると。じゃあ20室は今後どういう形で進めていくのか。今回設置できないエアコンについてはどういう方向で進めようと考えているのか、まずその辺の確認をさせていただきたいと思います。

議長(佐藤長成君) 副町長。

副町長(平間喜久夫君) お答えさせていただきます。

  今回本当にこのような結果になってしまったということで、町長同様、私も大変申しわけないと思っております。

  この20室の分をどうするのかというご質問でございます。この次の議案の一般会計補正予算をお認めいただきましたら、すぐこの落札業者と話をしながら、変更契約でもって20室分を追加するという仮契約を締結させていただきたいと、このように考えております。そして、3月中にもう一回議会で契約をお認めいただければと、このようなスケジュールを今考えているところでございます。

議長(佐藤長成君) 馬場勝彦君。

15番(馬場勝彦君) ということは、今回の契約にある工期、明繰した工期で、先ほど建設課長の説明では平成31年8月23日まで完成するという契約になると。今の副町長の説明ですと、この後に再度20室分の冷房設備については新たに追加契約をしたいと。そうしますと、それはこの8月23日の今回の契約日まで確実に完成するのかということであります。

  もう1点、私3回しか質問できないので、あわせて質問したいのが、この資料で示された学校の教室関係の図面、これでちょっと気になった点がございまして、1校だけちょっと気になったんですが、宮中学校の部分でございます。学年ごとのクラス数を私きちんと把握していないので、申しわけないんですが、この図面から読み取ると1年生が2クラスここに明記されているんですよね。平成30年度の計画書の中では2クラス明記されているんですが、エアコンの設置においては3クラスしか出されておりません。もし1学年が2クラスあるんだとすれば、今度2年生に上がるわけですから、1クラスこの計画では足りないんじゃないですか。1学年1クラスずつであればこの図面の計画でよろしいんですが、1学年でも2クラスあれば足りないわけですよ。そうしますと、子供たちに対して公平性が確保できないので。何クラスずつあるかちょっと調べていなかったものですから。

  その2つの点について説明をいただきたいなと思います。

議長(佐藤長成君) 最初に、建設課長。

建設課長(佐藤耕造君) お答えいたします。

  エアコンの工期なんですけれども、追加分の20室につきましては施工業者とも確認しておりまして、確保は可能ということで、確保さえすればあとは取りつけだけになりますので、8月23日までは完了いたします。以上です。

議長(佐藤長成君) 続いて、教育総務課長。

教育総務課長(福地実幸君) お答えいたします。

  宮中学校につきましては、現在4クラスございます。1年生から3年生まで全部で4クラス。そのうちの3クラス分ということでございます。その前の前のページになるんですけれども、遠刈田中学校については2教室のみということで、エアコンの計画となっております。(「公平性はどうなる」の声あり)

議長(佐藤長成君) 公平性はどうなるんですかというような内容も含まれております。教育総務課長。

教育総務課長(福地実幸君) 公平性ということでありますが、1月の会議の際にも説明させていただきましたが、中学校については統合を控えていること等を考慮しまして、各学校に問い合わせして、必要最低限の教室で設置を計画してほしいということで、今回のような計画になった次第でございます。(「もう1回」の声あり)

議長(佐藤長成君) もう1回どうぞ。馬場勝彦君。

15番(馬場勝彦君) 議長、済みません、ありがとうございます。

  確かに1月でそういう説明はありました。それは覚えています。ただ、こうやって今回も追加をしてやると。確かに学校現場はそのように言ったのかもしれません。しかし、先ほど一般質問の中で、あと5年か7年かかるでしょう、統合中学校。であれば、やはり宮中学校1教室、遠刈田中学校1教室をやれば、普通教室はほとんどエアコン設置になるわけですよね。やっぱりこういう場合は、教育現場ですよ、何とかかんとか現場で対応するといっても、1年じゃないんですよ。やはりそこを重々考えたら、子供たちには公平な環境で教育を提供するというのが私は原則ではないかと思うんです。やはりここはもう一回、後で追加をやるんであれば、それも含めた中で再提案してほしいと思います。そうじゃなければ、下手すれば3年間まともにエアコン、冷房設備のないような、ちょこちょこちょこだけ活用せざるを得ないような学年が生まれる可能性も出てくるんですよね。やっぱり公平に扱うように、再検討を私はするべきだと思います。それについて答弁いただきたいと思います。再検討をする気があるのか。

議長(佐藤長成君) 暫時休憩します。

     午後4時10分 休憩

                                           

     午後4時11分 再開

議長(佐藤長成君) 再開いたします。

  ここで、10分間休憩いたします。

     午後4時11分 休憩

                                           

     午後4時20分 再開

議長(佐藤長成君) 再開いたします。

  休憩前に引き続き、質疑を行います。

  それでは、町長より答弁。

町長(村上英人君) 大変申しわけなく、失礼を申し上げます。

  私たちも詳細に聞いているつもりであったんですけれども、このような平等性に欠けるような内容になっていると思わなかったんです、正直な話。これは担当同士の中でうまくいっていなかったのかなと思って、今初めてそれがわかったので、大変申しわけなく思っています。

  ご指摘ありましたように、しっかりと予算もどうにか間に合うようでありますので、今年度一緒に対応させていただきたいというふうに思っています。

  あと、部屋の数等の詳細の問題もありますので、建設課長から修正をさせていただきます。

議長(佐藤長成君) 建設課長。

建設課長(佐藤耕造君) 説明資料の2ページをお開きください。

  中学校の欄ですけれども、先ほど指摘ありました宮中学校につきましては、設置の計画数が3となっておりますが4になります。不足数は、ゼロが三角の1となります。あわせまして、遠刈田中学校でも不足しておりましたので、計画数が5室となります。エアコンの不足数がマイナス2室となります。3校合計で、計画数が12、不足数が3となります。(「合計」の声あり)合計もですね。合計の台数は50室が52室となりまして、不足数が22室となります。ということで、訂正をお願いいたします。(「図面のほう」の声あり)

  図面のほうは、8ページの遠刈田中学校になりますけれども、普通教室の赤太枠が2部屋ありますけれども、その真ん中の部屋が今回追加となります。(「設置予定」の声あり)設置予定になります。

  続きまして、10ページになります。宮中学校ですけれども、赤太枠の一番右端、「普通教室(1年)」と書いてある部屋が今回追加となります。

  以上、訂正をお願いいたします。

  この件につきましては、すぐ変更設計をまとめまして対応したいと思いますので、よろしくお願いいたします。

議長(佐藤長成君) ほかに質疑ありませんか。9番三沢 茂君。

9番(三沢 茂君) 同僚議員と同じように、今回まさかこういうふうになる想定はしていなかったんですが、私も大丈夫か、優先順位をつけなくてもできるのかというふうな発言をしていたわけですけれども、不足分の22室の機具、この辺についてこれからまた設計ということになるんだとは思いますけれども、おおよその事業費としてはどのようにお考えになっているのか、お伺いいたします。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) それについて、今月の25日に提案させていただく予定でありますので、その辺について副町長から答弁させます。

議長(佐藤長成君) 副町長。

副町長(平間喜久夫君) それでは、お答えいたします。

  先ほど町長が申し上げたとおり、この後補正予算で審議をお願いしております。この金額、総額で間違いなく設置できるだろうと。今追加した2部屋分も合わせてですね。詳細の設計が決まった段階で、小学校費、中学校費、幼稚園費、この辺の、幼稚園費は多分変わらないと思いますが、財源の入れかえが必要になってまいります。それぞれの予算科目の。この辺につきましては、25日に今町長がお話ししたとおり変更契約の締結について議会のほうをお願いしておりますので、その前段でこの組み替えだけを何とかやった上で、繰り越し事業に支障がないように、そういったことで考えております。以上でございます。

議長(佐藤長成君) 三沢 茂君。

9番(三沢 茂君) ありがとうございました。

  その件はわかるんですけれども、総体的に最終的な変更があると思うんですけれども、補助金のこともちょっと心配になったんですが、これまでですと大体19.6%の国庫補助というものがあったと思うんですけれども、事業費の絡みでまた増額の申請ができるのかどうか、この辺についてお伺いいたします。

議長(佐藤長成君) 教育総務課長。

教育総務課長(福地実幸君) お答えいたします。

  既に補助金については単位費用を事業費のほうがオーバーしているような状態ですので、これ以上の補助金の増額はないというふうに国、県から聞いております。

議長(佐藤長成君) 三沢 茂君。

9番(三沢 茂君) 参考までにお伺いするんですが、仮にこれが正確な設計だったとすれば、この補助金についてはもう少し交付可能だったのかどうか、その辺についてお伺いいたします。

議長(佐藤長成君) 教育総務課長。

教育総務課長(福地実幸君) お答えいたします。

  先ほども申しましたが、既に補助金の額が、面積当たりの単位費用というのがございまして、それを既にオーバーしている段階ですので、詳細設計が出た後でも、概算でも、もう既にオーバーしている段階ですので、補助金に増減はないということです。

議長(佐藤長成君) ほかに質疑ありませんか。(「なし」の声あり)ほかに質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。

  続いて、討論に入ります。最初に原案反対の方の発言を許します。討論ありませんか。(「なし」の声あり)討論なしと認めます。

  これより直ちに採決をいたします。

  お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。

                                           

     日程第5 議案第39号 平成30年度蔵王町一般会計補正予算(第8号)

議長(佐藤長成君) 日程第5、議案第39号平成30年度蔵王町一般会計補正予算(第8号)を議題といたします。

  提出者から提案理由の説明を求めます。町長。

町長(村上英人君) ただいま上程されました議案第39号平成30年度蔵王町一般会計補正予算(第8号)について、提案の理由をご説明申し上げます。

  本案は、既定の予算の総額から歳入歳出それぞれ530万円を減額し、予算の総額を611,2171,000円にしようとするものであります。

  その内容は、主に冷房設備設置工事費について補正を行うものであります。

  工事費につきましては、概算設計の額で計上しておりましたが、詳細設計により補正が必要となったもので、小学校、中学校の工事費から合わせて530万円を減額し、幼稚園の工事費に同額を追加するものであります。

  また、総務費においては、役場庁舎電気室の高圧コンデンサが経年劣化し、緊急に交換が必要となったため、工事費を追加するものであります。

  歳入においては、小学校、中学校の工事費の財源としていた義務教育施設設備基金繰入金について、歳出に合わせて減額するものであります。

  次に、第2表繰越明許費補正については、小学校、中学校、幼稚園の冷房設備設置事業について、翌年度に繰り越すものであります。

  なお、詳細につきましては、ご質疑により、主管課長に答弁させますので、慎重にご審議の上、原案どおり可決決定くださいますようよろしくお願い申し上げます。

議長(佐藤長成君) 提案理由の説明が終わりましたので、これより質疑に入ります。

  本案に対する質疑を許します。質疑ありませんか。5番松ア良一君。

5番(松ア良一君) 1件だけ。歳出のほうの7ページですね。先ほど説明がございましたけれども、役場庁舎の電気室の高圧コンデンサ、耐用年数等もあるかと思いますけれども、今回交換ということでございますけれども、その辺についてもう少しご説明いただければというふうに思います。

議長(佐藤長成君) 総務課長。

総務課長(今村敏男君) お答えいたします。

  この件に関しては、2月21日だったんですけれども、定期保守点検を実施したところ、1階の電気室の高圧コンデンサから異常音が出ているという報告がありました。それで、保守点検業者に確認したところ、このまま使用しますと絶縁劣化ですね、内部のショートが発生しまして、東北電力の配電線の系統に波及しまして、広域停電のおそれがあるということであります。

  この高圧コンデンサの設備は、いわゆる系統の力率、電力を有効に使える割合を改善しまして、電力の無駄を省く機器となっております。

  この高圧コンデンサについては、製造年が1992年で、27年経過しております。一般的には耐用が25年ということで、耐用年数を過ぎているということでございます。

  以上でございます。

議長(佐藤長成君) ほかに質疑ありませんか。9番三沢 茂君。

9番(三沢 茂君) エアコンの件で確認したいんですけれども、この補正後の金額を見ますと、調整したという説明もありましたけれども、幼稚園の絡みが3,000万円を超しておりまして、配管延長が長いとかいろいろありましたが、ちょっとバランスが悪いような感じの数字になっているんですけれども、これは純粋に工事費というふうなことではなくて、調整の絡みもあったからこのようになったのかどうか、その辺確認したいと思います。

議長(佐藤長成君) 建設課長。

建設課長(佐藤耕造君) お答えいたします。

  調整の絡みではないんですけれども、先ほどお話ししましたとおり室外機を建物の、当初一番近い前面のほうに出す予定だったんですけれども、現地を確認したところ、ちょっと子供たちに危険な場合があるということで、全部裏側に持っていくことになりまして、それでかなり冷媒の配管が長くなったという状況でございます。よろしくお願いします。

議長(佐藤長成君) ほかに質疑ありませんか。1番齋藤英之君。

1番(齋藤英之君) 一番冒頭の一般管理費の退職手当組合の負担金なんですが、これを見ますと追加でなくて新規のようなんですが、どんな理由によっての補正計上なのか、ちょっとお伺いいたします。

議長(佐藤長成君) 総務課長。

総務課長(今村敏男君) お答えいたします。

  今回の特別負担金なんですけれども、昨年10月に死亡退職しました職員の退職についての調整額相当分の公費負担額であります。いわゆる調整額とは、退職前60カ月のうち3級以上であった月数に応じて退職金に加算されるいわゆる役職加算的なものでありまして、その金額については特別負担金として該当職員が所属する所属長に請求されるというものでございます。以上でございます。(「新規」の声あり)新規です。

議長(佐藤長成君) 齋藤英之君。

1番(齋藤英之君) 退職される方も特別負担金というふうに私解釈しておったんですが、一般職員の途中死亡という場合も特別負担金で、追加じゃないと。当初予算に上がっている特別負担金があるんですけれども、それに追加じゃなくて新規だということで、今回何かなと思ってちょっと質疑したんですが、それはまた別個だと。同じ特別負担金でもすみ分けがあるんだということなんですか。

議長(佐藤長成君) 総務課長。

総務課長(今村敏男君) 新規という扱いでございます。いわゆる今回の調整額は、3級以上の職員ということでの調整額でございまして、3級以上の職員に関してはこのような調整額が出てくるというものでございます。

議長(佐藤長成君) ほかに質疑ありませんか。(「なし」の声あり)ほかに質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。

  続いて、討論に入ります。最初に原案反対の方の発言を許します。討論ありませんか。(「なし」の声あり)討論なしと認めます。

  これより直ちに採決をいたします。

  本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。

                                           

     日程第6 議案第40号 平成30年度蔵王町国民健康保険蔵王病院事業会計補正予算(第5号)

議長(佐藤長成君) 日程第6、議案第40号平成30年度蔵王町国民健康保険蔵王病院事業会計補正予算(第5号)を議題といたします。

  提出者から提案理由の説明を求めます。町長。

町長(村上英人君) ただいま上程されました議案第40号平成30年度蔵王町国民健康保険蔵王病院事業会計補正予算(第5号)について、提案の理由をご説明申し上げます。

  本案は、収益的収入の予定額から1,620万円を減額し、その総額を3億7,1274,000円にしようとするものであります。

  なお、詳細につきましては、ご質疑により、事務長に答弁させますので、慎重にご審議の上、原案どおり可決決定くださいますようよろしくお願いいたします。

議長(佐藤長成君) 提案理由の説明が終わりましたので、これより質疑に入ります。

  本案に対する質疑を許します。質疑ありませんか。15番馬場勝彦君。

15番(馬場勝彦君) 正直言いまして、この補正予算書を見てちょっと驚きまして、療養病床の入院収益が、ちょっと数字を間違ったのかと一瞬思ったんですが、1,200万円減ということなので、実際療養型だと結構長いスパンで入院されている患者さんだなと思っていたので、なぜ1年間でこれくらい当初より収益減になったのか、詳細を説明していただきたいなと思います。

議長(佐藤長成君) 病院事務長。

病院事務長(佐藤浩明君) お答えいたします。

  入院収益の減額につきましては、昨年4月にありました診療報酬改定による療養病棟の入院基本料の単価の減額によるものです。通常はいただいた請求額から10%減ということで、決算の委員会でもご説明しましたが、診療報酬の減額によるものでございます。以上です。

議長(佐藤長成君) 馬場勝彦君。

15番(馬場勝彦君) 診療報酬の減額で1,200万円の減額だと言われますと、きのうかな、我々可決をしたんですが、平成31年度の予算の積算、収入の見込みを、あの数字を本当に確保できるのかと。この段階でこういう決算が生まれるということは、確かに前年度より減額で出していたので、例えば入院患者数が減ったというのであればある程度理解はできるんですが、単価のほうで下がったとなれば、もう一度上がるという可能性はかなり厳しいのかなと判断するので、やはりこういう結果が生まれるのは、これはこれで認めざるを得ないのかなと思いますけれども、そうしますと新年度の予算というものももうちょっと慎重に検討していかないといけなくなるのかなと。どうしてもそうとってしまうので、その辺について最後にもう一回だけ、新年度の絡みも出てくると思うんです。きのう議決させてもらったんですが、この間の審査の中ではそこまで明確な答弁もいただいていなかったものですので、直接これにはかかわらないんですが、やはりそうなると物すごい心配になるので、最後にその辺について見通しも含めた答弁だけいただきたいなと思います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 今後の蔵王病院の運営等について、ちょっとお話しさせていただきます。平成30年の4月にあった診療報酬改定によりまして、介護職員の配置、20対1を満たしていない療養病棟である蔵王病院でありますが、入院基本料が減額されまして、平成31年度は前年度と比較して月額約100万円の減額となったところであります。年間で約1,200万円の入院収益の減収となる予定であります。また、薬の長期処方や、蔵王病院をかかりつけ医としている地域の人口減少による患者数の減少により、外来収益も減少となる予定であります。

  さらに、夜間救急外来対応は病棟看護師2人のうち1人が対応しております。これは一時的ではありますが、病院の看護師が足りない状況に当たり、許可を得ている看護基準を満たしていないという国の出先機関でありますが、東北厚生局の立入検査での指導、指摘もありました。これを改善するために、看護師の当局勤務を進めるため、看護師増員による人件費の増加が見込まれます。

  蔵王病院の運営については、平成29年2月に作成した蔵王病院新改革プランに基づき経営しておりましたが、計画では平成28年以前の黒字経営が平成29年度以降もそのまま継続できるよう予定されています。しかし、現実的には厳しい状況であり、赤字経営が続くことが考えられます。この状況を踏まえると、収入増加・確保のため、看護職員配置25対1から20対1を進めることや、一般会計からの病院事業会計への独自の繰り入れルートを検討すること、あと経費抑制のため県内中小自治体病院と一緒に取り組む薬品・診療材料の共同購入に参加し、積極的な経費節減に取り組むことなどを院内で話し合っているところでもあります。その内容をもとに、新改革プランを変更し、評価委員において審議し、意見を反映しながら、新改革プランを見直すことを進めてまいりたいというふうに思っておりますので、ご理解賜りたいというふうに思っています。

議長(佐藤長成君) ほかに質疑ありませんか。(「なし」の声あり)ほかに質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。

  続いて、討論に入ります。最初に原案反対の方の発言を許します。討論ありませんか。(「なし」の声あり)討論ありませんので、これをもって討論を終結いたします。

  これより直ちに採決をいたします。

  本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。

                                           

     日程第7 陳情第1号 全国知事会の「米軍基地負担に関する提言」の趣旨に基づいて、地方自治の根幹を脅かす日米地位協定の見直しを求める意見書の提出を求めることについて

議長(佐藤長成君) 日程第7、陳情第1号全国知事会の「米軍基地負担に関する提言」の趣旨に基づいて、地方自治の根幹を脅かす日米地位協定の見直しを求める意見書の提出を求めることについてを議題といたします。

  本件については、去る2月27日に総務経済常任委員会に審査を付託したものですので、その審査結果について委員長より報告願います。9番三沢 茂君、登壇願います。

     〔9番 三沢 茂君 登壇〕

9番(三沢 茂君) 報告申し上げます。

平成3

  蔵王町議会議長 佐 藤 長 成 殿

総務経済常任委員会   

委員長  三 沢   茂

陳情書審査報告書

  本委員会に付託された陳情書は審査の結果、次のとおり決定したので会議規則第95条の規定により報告します。

1.審査の経過

  陳情書審査のための委員会は、平成31年3月4日(月)に開催し、陳情書の内容を確認した。その後質疑を行い、討論を経て採決した。

2.審査の結果

受理番号

受理年月日

件    名

審査結果

措  置

陳情

 第1号

 

平成31年

1月21日

全国知事会の「米軍基地負担に関する提言」の趣旨に基づいて、地方自治の根幹を脅かす日米地位協定の見直しを求める意見書の提出を求めることについて

不採択とすべきもの

 

◆不採択の理由

  日米地位協定は国防及び外交に関するものであり、地方議会が意見書を提出することは好ましくないことから不採択とすべきものとした。

  以上です。

議長(佐藤長成君) これより委員長報告に対する質疑を許します。

  なお、質疑は蔵王町議会運営先例基準第89項の規定により、教育民生常任委員会に所属する議員のみが行うことになります。

  質疑ありませんか。14番平間武美君。

14番(平間武美君) 日米地位協定というのは、大変我が日本にとっても大事な問題で、地方議会に意見書を求められているわけです。決めたのは全国知事会。全国知事会が満場一致で決めたんですね。昨年、2018年の8月だったと思いますけれども。

  そして、不採択の理由が「国防及び外交に関するものであり、地方議会が意見書を提出することは好ましくない」ということなんですが、我々国民一人一人が、いわゆる地方議員は絡んでいると私は思うんです。ですから、まず採決の結果、何対何でこれを不採択にしたのか、その辺から説明をしていただきたいと思います。

議長(佐藤長成君) 総務経済常任委員長、登壇の上、答弁願います。

     〔9番 三沢 茂君 登壇〕

9番(三沢 茂君) 平間議員にお答えします。

  全会一致でございました。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) 全会一致ということですが、日米地位協定の条文から何から、全員で勉強したんでしょうか。それもしないで、ただ国防のことだから我々は関係ないという、こういう不採択は理由にはならないと考えるんですが、どうでしょう。

議長(佐藤長成君) 総務経済常任委員長。

9番(三沢 茂君) 全員で確認いたしました。日米地位協定に関する条文を、みんなで確認しました。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) 戦後、これだけ日本において米国の軍人の犯罪が沖縄とか東京で起きているんですよ。その原因の第一は、何といってもこの日米地位協定なんです。だからこそ、全国知事会で満場一致で国に意見書を上げるのを決めたんですね。

  それで、この意見書案の中に、日米地位協定の見直しをすることが1番、2番は国は地方自治の権限を保障することと。地方自治というのは我々議会も入っているんですよ。特に沖縄県の地方議会。今大変な問題になっている辺野古の問題ね。あれなんか県民投票を国が無視しているんですよ。私は不条理だというふうに思うんですね。だから、こういうことに関してやはり我が町議会としては、全員一致でこの意見書を上げないほうがいいということ自体が不思議でしようがないんです。その辺、どう説明されますでしょうか。

議長(佐藤長成君) 平間議員、質疑の趣旨をもう一度。内容をまとめてください。平間武美君。

14番(平間武美君) 我が町議会は、全国知事会を無視するということですかという話なんですよ。そこをお答えください。

議長(佐藤長成君) 総務経済常任委員長。

9番(三沢 茂君) 全国知事会が全員一致で決められたということは、それはそれで全国知事会の話でありまして、不採択の理由についてはこのとおり審査の結果、全会一致で不採択ということになりましたので、ご理解ください。

議長(佐藤長成君) ほかに質疑ありませんか。(「なし」の声あり)ほかに質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。

  委員長は降壇願います。

  続いて、討論に入ります。委員長報告が不採択のため、最初に陳情書を採択することに賛成の方の発言を許します。討論ありませんか。平間武美君。

14番(平間武美君) 陳情第1号全国知事会の「米軍基地負担に関する提言」の趣旨に基づいて、地方自治の根幹を脅かす日米地位協定の見直しを求める意見書の提出を求めることについて、賛成の討論をします。

  我が日本国の地位を脅かしてきた日米地位協定というアメリカ優先のこの協定によって、我が日本はどれだけ屈辱的な思いをさせられてきたのか。このことを皆さんに訴えたいと思います。

  歴史的な背景から言いますと、1995年、沖縄で起きた米海兵隊員3名による少女暴行事件、それから200512月、東京八王子市で小学生へのひき逃げ事故を起こし、警視庁に逮捕されましたが、米海軍当局が公務中であったという公務証明書を発行し、即日釈放されました。また、2016年、二十歳の女性がウォーキング中に元米海兵隊軍属、米軍に属する文民の男に襲われ、暴行、殺害されて、雑木林に遺棄される事件が引き起こされました。極悪非道な事件です。これらは日本で裁判することもできず、アメリカが勝手にこういう被害に遭った方々を見捨ててきたわけです。

  そしてまた、戦後初めて憲政史上、昨年2018年、全国知事会で満場一致のもとに日米地位協定の抜本的見直しに向けた意見書を提案しました。それは3つの項目がありまして、@「米軍機の低空飛行訓練で騒音調査を行うとともに、訓練ルートや訓練が行われる時期について速やかな事前情報を提供する」を必ず行うこと。A日米地位協定を抜本的に見直し、航空法や環境法令など国内法を米軍に適用させる。事件・事故時の自治体職員の立ち入りを保障する。B米兵による事件・事故の具体的かつ実効的な防止策をとる。飛行場周辺の騒音規制について、周辺住民の実質的な負担軽減を求める。このように、知事会で3つの意見書を出したわけです。

  そしてまた、亡くなった翁長沖縄県知事は「戦う民意」という本を書いておりますが、日米安保体制は砂上の楼閣であると断じたと。そしてまた、地方自治体はこれからも日米地位協定の改定に向けて各議会とも意見書を上げていただきたいと、このように言っています。

  現在、全国で7道県、33市町村で抜本的見直しの意見書が採択されています。これは昨年の1226日現在です。今回、このように陳情書が上がりまして、ぜひとも国に上げていただきたいという要求を我々蔵王町議会としてはねつけることは、いかがなものでしょうか。私は、日米地位協定の抜本的見直しを求める意味でも、このような意見書を国に対して提出するべきであるという思いから、この陳情書に賛成をしたいと思います。先輩・同僚議員の賛同をいただきたいと思いまして、この陳情書に対しての賛成討論といたします。

議長(佐藤長成君) 次に、採択に反対の方の発言を許します。討論ありませんか。(「なし」の声あり)ほかに討論がありませんので、討論を終結いたします。

  これより直ちに採決をいたします。

  採決は起立により行います。

  本陳情書に対する委員長の報告は不採択です。したがって、原案について採決いたします。

  全国知事会の「米軍基地負担に関する提言」の趣旨に基づいて、地方自治の根幹を脅かす日米地位協定の見直しを求める意見書の提出を求める陳情書を採択することに賛成の諸君の起立を求めます。

     〔起立少数

議長(佐藤長成君) 起立少数であります。よって、全国知事会の「米軍基地負担に関する提言」の趣旨に基づいて、地方自治の根幹を脅かす日米地位協定の見直しを求める意見書の提出を求める陳情書は不採択となりました。

                                           

     日程第8 陳情第3号 宮城県に対し、小・中学校全学年で少人数学級実現等を要請する意見書の提出を求めることについて

議長(佐藤長成君) 日程第8、陳情第3号宮城県に対し、小・中学校全学年で少人数学級実現等を要請する意見書の提出を求めることについてを議題といたします。

  本件については、去る2月27日に教育民生常任委員会に審査を付託したものですので、その審査結果について委員長より報告願います。7番大沼昌昭君、登壇願います。

     〔7番 大沼昌昭君 登壇〕

7番(大沼昌昭君) それでは、常任委員会報告をいたしたいと思います。

平成3

  蔵王町議会議長 佐 藤 長 成 殿

教育民生常任委員会   

委員長  大 沼 昌 昭

陳情書審査報告書

  本委員会に付託された陳情書は審査の結果、次のとおり決定したので会議規則第95条の規定により報告します。

1.審査の経過

  陳情書審査のための委員会は、平成31年3月4日(月)に開催し、陳情書の内容を確認した。その後質疑を行い、討論を経て採決した。

2.審査の結果

受理番号

受理年月日

件    名

審査結果

措  置

陳情

 第3号

 

平成31年

2月18日

宮城県に対し、小・中学校全学年で少人数学級実現等を要請する意見書の提出を求めることについて

採択すべきもの

 

◆採択の理由

  子どもたち一人ひとりに目がゆきとどき、子どもの声に耳を傾けることができ、どの子も楽しく、安心して学べ、健やかに育つことができる教育条件整備が必要であることから採択すべきものとした。

  以上、報告といたします。

議長(佐藤長成君) これより委員長報告に対する質疑を許します。

  なお、質疑は蔵王町議会運営先例基準第89項の規定により、総務経済常任委員会に所属する議員のみが行うことになります。

  質疑ありませんか。(「なし」の声あり)質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。

  続いて、討論に入ります。委員長報告が採択のため、最初に陳情書を採択することに反対の方の発言を許します。討論ありませんか。(「なし」の声あり)討論なしと認めます。

  これより直ちに採決いたします。

  採決は起立により行います。

  本陳情書に対する委員長の報告は採択です。したがって、原案について採決いたします。

  宮城県に対し、小・中学校全学年で少人数学級実現等を要請する意見書の提出を求める陳情書を採択することに賛成の諸君の起立を求めます。

     〔起立多数

議長(佐藤長成君) 起立多数であります。よって、宮城県に対し、小・中学校全学年で少人数学級実現等を要請する意見書の提出を求める陳情書は採択されました。

                                           

     日程第9 議発案第1号 小・中学校全学年での少人数学級実現等を求める意見書案の提出について

議長(佐藤長成君) 日程第9、議発案第1号小・中学校全学年での少人数学級実現等を求める意見書案の提出についてを議題といたします。

  提出者から趣旨説明を求めます。6番外門 清君、登壇願います。

     〔番 外門 清君 登壇〕

6番(外門 清君) 議案の朗読をもって趣旨説明とさせていただきます。

  議発案第1号

小・中学校全学年での少人数学級実現等を求める意見書案の提出について

  蔵王町議会会議規則第13条の規定により、小・中学校全学年での少人数学級実現等を求める意見書案を別紙のとおり提出いたします。

  平成313日 提出

提出者 蔵王町議会議員 外 門   清

賛成者 蔵王町議会議員 平 間 武 美

賛成者 蔵王町議会議員 齋 藤 英 之

小・中学校全学年での少人数学級実現等を求める意見書

  本県の小・中・高等学校では、いじめ・自死問題、不登校児童生徒や特別に支援を要する児童・生徒の増加、子どもの貧困・格差の広がり、DV被害の増加など、子どもたちが健やかに成長発達するための課題が山積している。

  特に、学校には、子どもの命を守る家庭・地域と関係機関との連携、安心安全な登下校対応、これまでにない自然災害への対策など、複雑な取り組みと障がい者差別解消法に基づく合理的配慮のできる特別支援教育が求められている。

  今、本県の教育における喫緊の課題は、子どもたち一人ひとりに目がゆきとどき、子どもの声に耳を傾けることができ、どの子も楽しく、安心して学べ、健やかに育つことができる学校の教育条件整備であり、本県独自で実施している学級編制弾力化事業を拡大し、すべての小・中学校全学年での少人数学級の実現と特別支援学級の編制標準を8名から6名にすることを強く要望する。

  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。

  平成313

宮城県刈田郡蔵王町議会

  提出先

  宮城県知事  村 井 嘉 浩 

  以上、説明とさせていただきます。

  先輩・同僚議員の賛同を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

議長(佐藤長成君) 提出者の趣旨説明が終わりましたので、これより質疑に入ります。

  本案に対する質疑を許します。質疑ありませんか。(「なし」の声あり)質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。

  続いて、討論に入ります。最初に、原案反対の方の発言を許します。討論ありませんか。(「なし」の声あり)討論なしと認めます。

  これより直ちに採決をいたします。

  採決は起立により行います。

  議発案第1号小・中学校全学年での少人数学級実現等を求める意見書案の提出に賛成の諸君の起立を求めます。

     〔起立多数〕

議長(佐藤長成君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。

  本意見書は、宮城県に送付することにいたします。

                                           

議長(佐藤長成君) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。

  これをもって、本定例会3月会議に付議された案件の審議は全部終了いたしました。

  お諮りいたします。本定例会3月会議は本日をもって休会としたいと思います。これにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、本定例会3月会議は本日をもって休会とすることに決しました。

  それでは、休会に当たりましてご挨拶を申し上げます。

  今定例会3月会議は、2月27日再開以来、本日まで15日間にわたって、議員各位の活発な審議によりまして、提案された全ての案件を審議し、議事を終えることができました。議事運営につきましては、議員各位と町長を初めとする執行部各位のご協力に感謝を申し上げるものであります。

  議員各位には町内中学校の卒業式への出席もあり、5日間にわたって審査に当たっていただいた予算特別委員会では、慎重な審査に当たっていただき、大変お疲れさまでございました。

  本定例会は、2年目となる第5次蔵王町長期総合計画に基づいた事業や予算がどのように実施されていくのか、近年自然災害が多く発生している中で安全・安心なまちづくり、そして少子高齢化が進む中、子育て支援や社会福祉の充実をどう図っていくのか、健全財政維持をどう図っていくのかなどを主眼に置き、審査に当たった3月会議だと思っております。

  そして、予算特別委員長より報告がありました。一般会計予算において2項目の意見が付されております。また、5日間の各課の審査の過程で、附帯意見に載っていない意見も多く出されたところでありました。また、代表質問や、本日5名の議員による一般質問では、各項目にわたってさまざまな意見が出されたところでありました。これらのことを今後行政運営、あるいはまちづくりに反映されることを望んでおるところであります。

  本年度の事業が4月から始まるわけでありますが、議会で今回可決したその責任を私ども認識し、議会の役割である監視機能を強化していくことが大事であると考えております。そのことが何よりも町民より信頼される議会につながるものだと思っております。

  また、今定例会において、8番齋藤喜蔵議員から本年度2月28日をもって議員辞職願が提出されました。議員辞職願を許可したところであります。3月1日より議員15名構成でありましたけれども、これから14名で残された1年間の議会運営をすることになります。齋藤喜蔵議員には、リハビリ治療に専念をしていただき、一日も早い回復を願っているところであります。

  最後になりますけれども、議員各位にはあすより休会となりますが、休会中、各常任委員会での調査、議会報告会など計画をされております。また、本日の議決の中で25日、また3月会議が開催される予定ということになっております。健康には十分に留意をされまして、議会活動、そして議員活動をされますことを願い、休会に当たっての挨拶とさせていただきます。

  次に、町長から挨拶があります。町長。

町長(村上英人君) 3月会議の閉会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げさせていただきます。

  初めに、先月の26日でありますが、北原尾在住の工藤静雄様が皇居宮殿において開催されました天皇陛下ご即位30年記念の茶会にお招きをいただき、天皇皇后両陛下とご歓談をされてまいりました。平成27年6月に両陛下がパラオと歴史的なつながりがある北原尾地区をご訪問されて以来、約4年ぶりの再会であり、感謝の気持ちをお伝えしてきたそうであります。

  また、今月の8日でありますが、パラオ共和国大統領トミー・レメンゲサウ閣下をお迎えしまして、総理大臣の公邸で行われました安倍総理主催の晩さん会の席に私がご案内をいただきまして、町を代表して出席をしてまいりました。このことは、蔵王町とパラオ共和国がこれまでの歴史の中で親愛なる友好関係を築いてきたあかしでもあり、町としても誇りとするところであります。今回お招きいただいたことは、大変すばらしく、名誉なことであり、4年前の両陛下ご訪問とあわせまして、蔵王町において後世に残る平成の出来事となったものと考えております。

  次に、1月24日でありますが、老人憩いの家黄金川温泉の湯に緑色の砂が混入しているとの連絡を受け、担当課と維持管理業者において現地調査を行いまして、原因として井戸の下部あたりに緑の砂の層があり、地層が動いたか、もしくは地底のガスだまりが移動したためではないかと考えられているところであります。

  その後でありますが、特に変化はなく、一時的なものと安心しておりましたが、先月の24日にも砂、泥が湯口より流出しているとの連絡を受けました。早速浴槽に流入した泥のかき出し・掃除を行い、翌日から通常営業を開始したところであります。

  今後の対策としては、協議の結果、井戸の下部の状況についてもう少し様子を見ていくとの結論になったところであります。利用者の皆様にとって、これまでどおり愛される施設となるよう、万全な維持管理に努めてまいりたいと考えております。

  春の観光シーズンの幕開けを告げる蔵王エコーラインにおいて、来月26日の平成最後に挙行される開通式に向けて、除雪作業が今月の18日から開始される予定であります。ことしは例年より積雪が少なく、雪の壁は6.5メートルとのことであります。順調に作業がはかどることを期待しているものであります。

  先月27日の開会から本日まで、各種会計の当初予算や条例制定並びに一部改正、補正予算など、追加議案3件を含めた38件の議案に対しまして、予算特別委員会も含め、長時間にわたりましてご審議を賜り、全議案とも可決決定をいただきましたこと、衷心より御礼申し上げる次第であります。

  また、先ほど5名の議員から一般質問をいただきました。教育、社会保障、まちづくりなど各分野についてのご質問、ご提言をいただき、ただいま議論をさせていただいたところでございます。いずれにしましても真摯に受けとめ、内容を精査しながら、今後の町政運営に生かしてまいりたいと考えております。

  国政においても、地方創生や人口減少社会、超少子高齢化社会、または各種経済政策の行方など、喫緊の課題が山積しておりますが、第5次蔵王町長期総合計画並びに蔵王町まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づきまして、将来に向け、町のかじ取り役としてしっかりと対応してまいる所存であります。

  結びになりますが、議員各位のさらなるご支援とご協力をお願い申し上げますとともに、皆様方のますますのご健勝とご活躍をご祈念申し上げまして、閉会のご挨拶とさせていただきます。

  大変ありがとうございました。

議長(佐藤長成君) 本日はこれをもって散会いたします。

  大変長時間にわたってお疲れさまでございました。

     午後5時19分 散会