平成29蔵王町議会定例会6月会議

                                           

 平成29年6月13日(火曜日)

                                           

     出席議員(15名)

     1番  齋 藤 英 之  君       2番  村 上 一 郎  君

     3番  佐 藤 敏 文  君       5番  松 ア 良 一  君

     6番  外 門   清  君       7番  大 沼 昌 昭  君

     8番  齋 藤 喜 蔵  君       9番  三 沢   茂  君

    10番  村 山 一 夫  君      11番  葛 西   清  君

    12番  加 川   敦  君      13番  伊 藤   東  君

    14番  平 間 武 美  君      15番  馬 場 勝 彦  君

    16番  佐 藤 長 成  君

                                           

     欠席議員(なし)

                                           

     説明のため出席した者

町長

 

村 上 英 人  君

副町長

 

平 間 喜久夫  君

会計管理者

会計課長

 

阿 部 美佐子  君

総務課長

 

今 村 敏 男  君

防災専門監

 

佐 藤 昭 彦  君

まちづくり推進課長

 

我 妻   敦  君

町民税務課長

 

近 江 忠 彦  君

保健福祉課長

 

宍 戸 光 晴  君

子育て支援課長

 

芦 立 信 介  君

環境政策課長

 

加 藤 勝 彦  君

農林観光課長

 

村 上 正 文  君

建設課長

 

佐 藤 耕 造  君

上下水道課長

 

伊 藤 雅 浩  君

病院事務長

 

佐 藤 浩 明  君

教育長

 

文 谷 政 義  君

教育総務課長

 

福 地 実 幸  君

生涯学習課長

 

我 妻 清 志  君

スポーツ振興課長

 

森   良 光  君

農業委員会事務局長

 

砂 金   毅  君

                                           

     事務局職員出席者

事務局長

 

村 上 惠 造  君

書記

 

佐 藤 孝 志  君

                                           

     議事日程 第3号

 

  平成213日(火曜日)    00分 開

 

  日程第 1 会議録署名議員の指名

 

  日程第 2 諸般の報告

 

  日程第 3 一般質問

 

  日程第 4 陳情第 5号 日本政府に核兵器禁止条約のための行動を求める意見書の提出を求めることについて

 

  日程第 5 議発案第8号 日本政府に核兵器禁止条約のための行動を求める意見書案の提出について

 

                                           

     本日の会議に付した事件

 議事日程のとおり


     00分  開議

議長(佐藤長成君) 皆さん、おはようございます。

  6月会議、本日最終日であります。本日の日程、一般質問5名の方が登壇ということでありますので、午前中2名、午後から3名ということで予定しておりますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。

  それでは、これより、本日の会議を開きます。

  なお、本日も冷房が入りませんので、上着の着用は各自の判断でお願いいたします。

  ただいまの出席議員は15名であります。定足数に達していますから、議会は成立いたしました。

  本日の議事日程は、お手元に印刷配付のとおりであります。日程に従い議事を進めます。

                                           

     日程第1 会議録署名議員の指名

議長(佐藤長成君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。

  本日の会議録署名議員は、会議規則第125条の規定により、6番外門 清君、7番大沼昌昭君を指名いたします。

                                           

     日程第2 諸般の報告

議長(佐藤長成君) 続いて、日程第2、諸般の報告をいたします。

  本定例会6月会議に通告のありました一般質問については、一般質問通告書としてお手元に配付のとおりであります。

  次に、去る6月6日に総務経済常任委員会に付託された陳情第5号の審査結果報告については、お手元に配付のとおり、委員長から報告があります。

  次に、本定例会6月会議に葛西 清君から議発案第8号の1件が提出され、これを受理し、議案としてお手元に配付のとおりです。

  次に、広報公聴常任委員長から連合審査会による所管事務調査の申し出がありますので、お手元に配付のとおりであります。

  次に、本日の会議に説明員として出席を求めた者の職、氏名については、一覧表としてお手元に配付のとおりであります。

  以上で諸般の報告を終わります。

                                           

     日程第 一般質問

議長(佐藤長成君) 続いて、日程第3、一般質問を行います。

  質問者並びに質問の件名等については、一般質問通告書としてお手元に印刷配付のとおりであります。

  質問される議員にあらかじめお知らせいたしますが、質問時間は30分以内ですので、5分前になりましたらベルによりお知らせいたします。その後は時間内で質問を終了できるよう時計表示に注意いただくようお願いいたします。

  なお、町長等に対し、論点を明らかにするために議長の許可を得て、議員に対し、質問や意見を述べることができる反問権を与えることにしておりますので、よろしくお願いいたします。

  それでは最初に、2番村上一郎君の質問を許します。登壇願います。

〔2番 村上一郎君 登壇〕

2番(村上一郎君) おはようございます。

  それでは、議長のお許しをいただきましたので、本日5名の中でトップバッターとして質問をさせていただきます。

  まず、通告書を読み上げさせていただきます。

  1.無電柱化施策の策定について。

  現代の人間の生活において、あらゆる面で欠かすことができないものの一つが電気であります。その電気を通すために必要なものとしては電柱と電線があり、家庭や事業所で電気や電話を利用するのに必要となる設備になります。一方で電柱や電線は景観を損ね、歩道が狭くなり、災害時には倒れて道路を塞ぐといった問題点もあります。

  そこで、国では「景観・観光」「安全・快適」「防災」の観点から無電柱化を進めるために、無電柱化の推進に関する法律を制定しました。良好な景観の形成や安全・円滑な交通の確保、災害の防止等を図るため、電線を地中に埋めることを進める「無電柱化推進法」が昨年12月に成立、施行されました。法律は、国や地方自治体に電柱を減らすための基本方針や対策、目標時期などを定めた計画の策定を義務づけています。

  本町は蔵王エコーラインへの観光ルートであり、開湯400年の遠刈田温泉があることから、今後無電柱化への取り組みを政策的に掲げていくべきではないでしょうか。

  そこで、次の点についてお伺いいたします。

  1.無電柱化の推進に関する町長の見解について。

  2.蔵王町の状況に応じた無電柱化施策の策定について。

  3.本町が進めていく「蔵王町無電柱化推進計画」の策定について。

  4.無電柱化の日(1110日)の広報啓発活動の実施について。

  以上、4点についてお答え願います。

  次に、2.蔵王エコーライン周辺の整備についてでございます。

  日本有数の観光地である蔵王連峰、それにまたがる蔵王エコーラインが冬期間の閉鎖を終えて、去る4月21日に開通しました。

  その4日後の4月25日の河北新報に、秀峰蔵王をこよなく愛する仙台の方からの投稿文が載っておりました。内容は、蔵王に登ったときに思っていることや、ふと感じた事柄で、地元の人にはわからないような有用なご意見であると拝読しました。

  要約すると3点になります。

  @大黒天駐車場の案内板に「お釜展望台まで車で上れます」の案内表示。

  A貴重な高山植物であるコマクサの宮城側の保護策。

  Bレストハウス近くの展望台のそばに生えているカラマツ2本の移植。の3点であります。そして、晴天時には太平洋を望める蔵王を「多くの人に楽しんでいただきたいと願っています」と結んでいます。

  観光地の案内板は観光客にとっては必要なものであり、観光客目線で親切に案内する看板を準備することが大事であると感じました。また、コマクサの保護についても、山形県側はしっかり取り組んでいるのに、宮城県人は高山植物の保護の意識が希薄であると受け取られかねないのではないかと思います。

  地元の人間としては、たくさんの方々に名峰蔵王のすばらしさを実感できる観光地であるべきと思っており、宮城県など各関係機関と協議の上、可能な限り策を講じていくべきと考えますが、いかがでしょうか。

  以上、お願いいたします。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 皆さん、おはようございます。

  きょう5人の方の一般質問で1番目でありますが、最初の村上一郎議員の一般質問にお答えをさせていただきます。

  初めに、第1点目の「無電柱化施策の策定について」お答えいたします。

  無電柱化の目的は議員お考えのとおりであり、また、国土交通省の「無電柱化に係るガイドライン」によれば、市街地の幹線道路や安全で快適な通行区間の確保、良好な景観・住環境の形成、災害の防止、観光振興、地域活性化等に資する箇所を対象に選定しているようであります。

  まず、第1番目の「無電柱化の推進に関する町長の見解」であります。

  本町は秀峰蔵王を仰ぎ見る観光の町であり、エコーラインに至る道路の前面には雄大な蔵王のパノラマが広がり、道行く人の心を魅了するところでありますが、道路沿いには電柱が建ち並び、景観を損ねていることも確かであり、無電柱化を推進できれば大変すばらしいことだと思っております。

  しかしながら、電線類の地中化にかかる費用は、国土交通省の試算によれば道路1キロメートル当たり、土木工事に約3億5,000万円、電気設備工事に約1億8,000万円かかるとされ、大変コストのかかる事業であることから、現在低コスト化の技術開発が強く求められているところであります。

  また、蔵王町では現在整備中または計画中の町道改良路線が多くあるとともに、今後道路、橋梁の老朽化対策工事を進めなければならない状況の中では、新たに無電柱化事業に取り組むことは財政的に大変厳しい状況であると考えているところであります。

  次に、第2番目の「蔵王町の状況に応じた無電柱化施策の策定」についてお答えをいたします。

  町内で無電柱化の必要な箇所を考えますと、1番目には観光振興の面から遠刈田温泉街と考えます。2番目には安全な通行区間の確保の面から宮、永野、円田、平沢の県道沿いの住宅密集地が必要な箇所と考えられます。そして、3番目には景観形成の面から、永野から遠刈田に至る県道かと考えるところでありますが、事業の対象となる道路のほとんどが県道であり、事業主体が県となるため、県のご理解とご協力が大変重要となってまいります。

  次に、第3番目と第4番目のご質問につきましては今私がお話をしたとおりでありますので、現段階では計画を策定し、あるいは広報活動を実施していくことは考えておりません。

  次に、第2点目の「蔵王エコーライン周辺の整備について」お答えをいたします。

  村上議員ご質問のように、ことしの4月25日の河北新報「声の交差点」欄に、仙台市青葉区の主婦であります高橋綾子さんからの寄稿が「多くの人楽しめる蔵王に」という見出しで紹介されております。内容は、議員ご指摘のように3点に要約されるところであります。

  まず、第1番目の「大黒天駐車場の案内板に『お釜展望台まで車で上れます』の案内表示」についてお答えいたします。

  大黒天駐車場の道路向かいから刈田岳山頂の刈田峰神社まで登山道が整備されており、登山道入り口から階段を20メートルほど上ったところに木製の登山コース案内板が設置されております。この案内板には、登山のルートと「上り1時間」「下り40分」という所要時間が表示されております。また、蔵王エコーライン及び蔵王ハイラインの道路標示もありますが、高橋さんの寄稿どおり、山頂まで車でも行けるという案内表示はありません。

  私を初め、地元の方々の意識としては、蔵王エコーライン・ハイラインを訪れる観光客は、山頂の県営レストハウス前駐車場まで車で行くのが当然という認識でありましたが、登山道を上らないと御釜が見られないと思い込む方もいることを今回初めて知ったところであります。

  貴重なご意見を頂戴いたしましたので、県観光課等に働きかけを行い、初めて来た方でもわかりやすい、親切な案内表示の整備に努めてまいりたいと思っております。

  次に、第2番目の「高山植物コマクサの宮城側の保護策」についてお答えいたします。

  高橋さんの寄稿では、貴重な高山植物のコマクサが蔵王ではないがしろにされており、特に宮城県側で対策が不十分というような内容であります。

  実際には、コマクサの群生地として知られる蔵王エコーライン沿線の駒草平は、歩道と群生地がコンクリート製の柵でしっかりと分離されているため、観光客がコマクサを踏み荒らす心配はありません。また、御釜外周の馬の背から熊野岳に至る登山コース沿いにもコマクサの群生地がありますが、蔵王の自然を愛する宮城蔵王ガイド協会会員らが、踏み荒らし防止のために石を積み上げて歩道と群生地を分離するなどの対応を行っているところであります。しかしながら、この方法ではまだ不十分であることから、県自然保護課と連携して、近々鉄杭とロープによる保護柵を設置する予定であります。

  次に、第3番目の「御釜展望台のそばに生えているカラマツ2本の移植」についてお答えいたします。

  県営レストハウス奥に御釜の展望台がありますが、そのすぐ下に樹高1メートルほどのカラマツが2本自生しております。この木が伸びればお釜の眺望を妨げるのは確かな状況でありますので、眺望確保のための対策が必要と考えられるところでありますが、国定公園の特別保護地区内であることから、移植や伐採が可能かどうかも含めて、県や仙台森林管理署、旧仙台営林署と協議を進めてまいりたいと考えているところであります。

  以上を申し上げまして、答弁とさせていただきます。

議長(佐藤長成君) 村上一郎君。

2番(村上一郎君) 詳細にご答弁ありがとうございました。第1点目の無電柱化の推進に関して、再質問を少しさせていただきたいと思います。

  第1点目の町長の見解でありますけれども、ほとんど私と同じような思いで答弁いただいたのかなと思っております。確かに無電柱化を進める、地中化が主になるのでありますけれども、大変な莫大な費用がかかるんです。私も国土交通省の試算なんかも調べてみたのでありますけれども、1キロメートル当たり地中化にすると5億3,000万円かかるということで莫大なコストがかかるものですから、なかなかこれまでも全国どこでも地中化の無電柱化が進まなかったというのが当然なのかなと思っております。ただ、日本としても、これはもう30年ほど前から無電柱化の推進ということで旧建設省あたりの時代から取り組んできたようでありますけれども、なかなか遅々として進まなかったという状況がこれまでの経緯でありました。電柱の本数からしますと、全国で津々浦々大体3,500万本あるんだそうです。ですから、3,500万本というと日本の桜の木と同じ数だと言われているぐらい数多くあるということで、それをなかなか進められなくて今日まで来ているというのが実状でございます。

  生活大国であるヨーロッパは、特にロンドンとかパリの都市のほうは、無電柱化率にしますともう100%まで進んでいるということもあります。それから、ドイツのベルリンでは99%進んでいる。アメリカでも87%に無電柱化率が進んでいるということで、欧米は、特に先進国ではかなり進んでいる状況でありますけれども、では、アジアはどうなのかといいましたら、ソウルの都市部も46%というデータもあります。北京でも34%、3分の1でありますけれども、我が日本はどうなのかというと、東京の23区でも7%だそうです。大阪でも3%、それから観光立地である京都でもわずかの2%きり進んでいないという現状でありますので、やはりこの辺はネックになるのが莫大なコストなのかなと思っております。

  通告書にも書きましたけれども、昨年の12月に改めて国が無電柱化を進めるということで法律を制定して始まったようでありますけれども、これは2020年の東京オリンピックもあるものですから、それに向けての取り組みも後押ししているのかなと法律の制定を考えられるのでありますけれども、では、この蔵王町にした場合、どこが対象地域になるのかなと見ますと、町長は3カ所ぐらいを想定したということで書いていただいているようでありますけれども、遠刈田温泉は特に無電柱化を進めるのにも価値ある事業ではないのかなと思っておりますので、その辺も含めてもう一度無電柱化の推進に対するご見解をお願いしたいと思います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 先ほど申し上げましたように、東京都区内を見ただけでもそうでありますし、あと、宮城県を見た場合に仙台市でありますが、仙台市も旧4号線、ですから五橋あたり、長町から五橋、そして県庁前、県庁市役所前、そこから二番丁に上って北仙台、それから黒松におりていくその幹線だけなんです。それと、その横の。なぜかというと、仙台市あたりは国の補助事業をもらいながら、共同溝なんです。共同溝というと下水道、電話線、電力の電線、それにガス、あともう一つ水道、その5つが入るんです。車1台入っていくぐらいの大きな共同溝なんです。そういったあれで今回の震災なんかにも耐えたということもありますが、ただ、それなりの宮城県では電線の地中化というのはまだどこもやっていない現状なんです。先ほども申し上げましたように、ほとんどが県道沿いなんです、枝は町道であっても。ですから、今の宮城県の財政の中からいってもなかなか難しいと思います。これは進めたとしても国が55%出してくれるんです。仮に蔵王町がやったとして、蔵王町の町道にある電線をやったとした場合に55%が国なんです。だけれども残りの45%が一財なんです。ただし、先ほど言ったように1キロメートル当たり3億5,000万円、それと電線を入れちゃうと5億3,000万円かかるんです。ですから、1キロメートルで5億3,000万円、それよりも、先ほど言うように蔵王町はもっともっと別のやらなければいけないものがたくさんあるんです。それは何かというのは先ほども申し上げましたが、もう東京オリンピック前後からたくさんの県道、町道に橋梁のかけかえの時期がもう来ているんです。そんなことで、1つは、橋梁を今、随時国の補助事業をいただきながらやってきている。それと、町民の皆さんたちが暮らしやすい環境、そして、この高齢化に合わせて、今の町道の脇に少しでもやはり障害用の車椅子が歩けるような歩道も随時設置していかなければいけない。そういったほうに予算を計上させていただきたいと思っていますので、ぜひひとつご理解いただきたいと思っています。

議長(佐藤長成君) 村上一郎君。

2番(村上一郎君) 町長のお答えは当然かと思います。1キロメートル当たり5億3,000万円かかるということでありますけれども、電気設備工事に1億8,000万円というこれは電気事業者がコストを負担すると法律上なっているみたいでして、ですから、この3億5,000万円の道路の関係の土木工事は道路管理者になるわけです。そうしますと、県道であれば宮城県、町道であれば蔵王町が道路管理者として土木工事を施工するとなっていくんだと思いますけれども、この辺も含めて国の財政支援が当然必要不可欠でありますので、その辺は国で法律を定めたとしてもこれを推進するには当然財政支援が必ず必要だということで、強く県なりと連携して国に要求していくべきなのかなと思っておりますので、その辺は町長にも取り組んでいただければと思っております。

  先ほど仙台あたりの国道沿いというお話もありましたけれども、一応宮城県ではどの辺を取り組んでいるのかなということで調べてみました。そうしましたら、観光地も含めて町の景観形成を第一目的にしたということで3カ所ほどでてきました。ですから、旧岩出山町でありますけれども、今は大崎市になっています。それから、仙台市では国分町が無電柱化に取り組んで整備をしたようでございます。あと、仙南関係では岩沼の駅前通りを開発したんです。それで、駅前の広場を整備したのと合わせて無電柱化を実施したということで、都市景観や交通機能が向上して、駅や広場の利用者の利便性や安全性が高まりましたと岩沼市ではなっております。ですから、それらも含めまして、第2番目の無電柱化施策の策定について法律上義務づけられているものですから、それも策定は当然必要なことであるのかなと思っておりますので、3カ所ほど述べていただいていましたけれども、当然遠刈田温泉街が無電柱化に値する地域かなとは思っております。夏は仮装盆踊りの大会もありましすし、6月、先日大道芸なんかもやりましたけれども、ああいうイベントを頻繁に毎年重ねてやっていくのであれば、当然遠刈田温泉街あたりは対象になるのかなと思っておりますので、このような策定に向けて取り組んでいくような内容にはなっていますけれども、今後策定の目標時期なんかも含めて、その辺を再度お答えいただければと思います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 村上一郎議員、もうちょっと調べてもらえればいいんですが、国は義務づけていないんです、これは努力義務ですから。市町村の努力義務と、あと国の義務ということはもう法律で決定したことがあれでありますので、それであれば全国、多くの政令都市なんかでも取り組んでいきますが、ただ、そういった町並みの景観にまちづくりをしていく、そして、道路をつくっていく、そのときにやっている大きな政令都市は駅前周辺をやっているところはありますが、ほとんどなかなか難しい。先ほど言ったように多額のお金がかかるということが1点なんです。実は最近のあれだと平成23年の3.11の震災がありましたでしょう。あれで電気がストップしてしまった、水道もストップした。そして、下水もちょっと麻痺してしまった。その中で、地中の中にあるものはなかなか見えなかった。作業が物すごくおくれてしまったんです。だから、必ずしも利点だけではないということなんです。ですから、大きな災害が起きたときには、逆に言えば、地上であればどこが切断されて、どこがだめになったということは一目瞭然にわかる。そういった地中化だと、それが見えない。そういった利点もあるだろうし、また、なかなか見えないところもあるということであります。そういったことで義務づけがないわけでありますから、それぞれ市町村の努力義務ということでありますから、蔵王町は今のところまだ計画も立てていきませんし、これから高齢化社会を迎えていく私たちのこの地方は、もう少しまた別の道路も含めて、先ほど言った歩道、そして、車椅子で外を歩けるような環境をつくっていきたいと思っております。

議長(佐藤長成君) 村上一郎君。

2番(村上一郎君) 努力義務と普通の義務化といろいろあるのでありますけれども、昨年12月に成立、施行されました法律の中で、各市区町村の各自治体の無電柱化に対する施策の策定は義務化になっているんです。施策の策定を行った後に無電柱化を推進する計画は、確かに努力義務になっています。地方公共団体の責務ということで第4条にその地方公共団体の地域の状況に応じた施策を総合的、計画的かつ迅速に策定し、及びこれを実施する責任を有するとなっているんです。ですから、政策的なもの、施策はやっぱりある程度策定しておかないとだめなのかなという、義務化になっているんだなということで私は認識をしております。それらをもとに、では実際推進する上でどのような計画で進めるのかとなりますと、これはなかなか第2段階まで進むのにも大変財政的な面もありますし、あとは町長おっしゃるとおり、優先順位もあるわけですから、その辺は義務化ではなくて努力義務に第8条で法律ではなっているようでございます。その辺も含めて質問を今回させていただいているところでございます。

  先般、先週の議員全員協議会で第五次長期総合計画の説明をいただきました。その中で、全体に目を通しておったのでありますけれども、課長、補佐以下19人で構成する検討部会というのでこれまで検討を重ねてこられたようでありますけれども、それには一部電柱の地下埋設(無電柱化)というのが検討部会で出されているようなんです。ですから、そういうお考えを持っている職員もいるんだなとちょっと拝読したのでありますけれども、やはりこれからの景観形成、特に遠刈田温泉街のあたりは当然無電柱化に取り組むべきところかなと思っておりますので、その辺も含めて考えていくべきなのかなとは思っています。第五次長期総合計画にもこういうものを取り込む予定があるのかどうか、その辺を確認しておきたいと思います。お願いします。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 先ほど言いましたように、確かに今年度中に第五次長期総合計画、これからの10カ年のローリングでありますが、そういう蔵王町の長期総合計画をつくらなければいけない。だけれども、今話された無電柱化に当たっては全く考えておりません。なぜかと言ったら、町道でさえ優先的にやっていかなければいけない。今設計をやりながら、今、買収に今年度から入ってきたんですが、宮司町道下別当1号線だとか、あとは向山、矢附、そして、塩沢線というのがあるんです。その拡幅も検討していかなくてはならない。これもあす区長さんたちとちょっと打ち合わせさせていただくわけでありますが、そのように、あとは町道湯口線、今工事着手しましたが、そのように目先にどんどんどんどん改良しなければいけない町道だとか、あとは農道もあるんです。ですから、やはり多額の金をかけて、そして、お願いすることが本当にいいのかどうか。ですから、今町民の皆さんのことを考えた場合に何を優先しなければいけないということであります。それと、今の県の現状を考えた場合には、県道だからといって県にもお願いするということは今のこの震災を復興をしているさなかでお願いすることもちょっと難しい状況でありますので、ぜひその辺、ひとつご理解をいただければと思っております。

  以上であります。

議長(佐藤長成君) 村上一郎君。

2番(村上一郎君) わかりました。今町長のお話されました内容が、結局全国どこでもそういう展開になっていまして、この無電柱化が遅々として進まないのが現状なのかなと思っています。ですけれども、先進国のほかの国なんかを見ても進んでおりますし、これからも一つの取り組むべき課題として捉えていくべきなのかなと思っておりますので、町長の頭の中には入れていただければと思っております。

  次のエコーラインの周辺の整備についてで、もう少し質問をさせていただきます。

  4月21日に蔵王エコーラインの開通で、私も出席をさせていただきました。たまたまその4日後に朝刊に載っていたものですから、ちょっとエコーラインの開通と同時といいますか、そういうこともあって目を引いたのでちょっとメモしてはおいたのでありますけれども、通告書に書いてあるとおり、町長も答弁では述べていますが、私たち、蔵王エコーラインといいますと当然エコーライン、ハイラインでレストハウスまで車で行きますし、駐車場まで行けますし、そこから上りますと御釜の展望が開けるんです。ですから、当たり前のような気はしていたのでありますが、この方のお話ですと、大黒天の看板を見ることによって逆に登山をしないと御釜が見られないんだなと思って帰ってしまうということがありまして、そういうこともあるのかなと思いまして、やはりこれからますますインバウンドで台湾とか東南アジアからの外国の観光客も見えるわけでもありますし、きちんとやっぱり案内板がわかるかどうかも含めてなんですが、そういう方々の観光客も含めて親切な案内の看板は必要だなという思いを強くいたしました。早速県の観光課に働きをかけて親切な案内板表示に努めていきたいとなっておりますので、その辺はぜひ取り組んでいただければと思っています。

  あともう一つ、今回の通告の件名として蔵王エコーライン周辺の整備としたことは3点ばかりではなくて、もう少し考えていただければなお蔵王もよくなるのかなと思って質問をさせていただいたんですが、大黒天の駐車場はかなり今広いんですけれども、砂利の駐車場なんです。ああいうのも舗装化する場合、かなり観光客には便利にとまることもすぐ可能ですし、観光バス、大型バスもとまれますし、大変いいのかなと思っておりますので、大黒天の駐車場の舗装化に向けてもある程度要請しておくべきなのかなと思っておりますけれども、その辺について町長のお考えをお願いいたします。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 大黒天の看板の関係ですが、このように老朽化しております。ここに書いておりますが、現地に行って全部調査していただいたと思っておりますが、宮城県と書いてあるんです。このように老朽化して見えないような状況もあります。そんなことで、実はきのう、ことしの総会を役場の3階で開かせてもらったんですが、宮城蔵王観光開発推進協議会があるんです。その会の会長を私がしております。これに2市7町の関係、大河原、柴田町、村田、そして、この山形市、仙台市、あとはいろんな七十七とか宮城交通も含めた団体の電力だとか、そういった方々が入っているわけでありますが、そういった方々の前でもこの旨をお話ししながら、そして、私たちから、今インバウンドの関係もありますから、多言語化を入れながら来年度に向けて予算化してほしいということできのうもお願いしておりますし、あと、以前もお話しさせていただいていますので、来年度の予算でちょっとこれも額を調査しながら、あれだというので下が腐食しているとまるきり交換しなくてはいけないので、その辺ちょっとしっかりやっていくということであります。

  それと、大黒天の駐車場の問題、今確かに砂利道であります。これに当たっては、去年テスターでやって、ことし本格的にやった雪の壁ウォークであります。これはエコーラインの開通前に大黒天に大型バスをとめて、そこから縞の沢を通って雪の壁があるんですが、その縞の沢まで1.5キロメートル歩いてもらうわけであります。それをことし本格的に柴田町と手を組んだり、また、町で蔵王町の観光物産協会に委託をしながら、そして、いろんな募集をしたんですが、これはただ雪の壁ウォークだけではなくて、一目千本桜の桜の時期、大河原、柴田町のその時期と、あと、温泉と雪の回廊ということで募集をさせてもらったんですが、すぐに応募が予定の数よりもオーバーしてしまったということであります。特に人気があったのは、タイ王国から大型バスが3台、あとは台湾からバス1台であります。あとは関東圏の若い方々の、どちらかというと女性の方が多かったんですが、団塊の世代の女性の方、また若い女性の方、幅広い層でありました。大変喜んでいただきまして、吹雪になっても吹雪体験ができた、天気がよくてもすばらしいと、いろんなどんな環境であっても喜んでいただいた。そういったあれで、ただ、問題が、先ほど一郎議員からお話がありましたように、どうしてもあそこは砂利である。やはりそこを整備させてもらおうということで、大河原の宮城県大河原土木事務所でありますが、そこの状況を所長も見ていましたし、初日の観光客の皆さんに私がご挨拶をしながら、そして、所長と話をしながら、来年度の予算にできるだけ計上させてもらいながら舗装を整備にお願いをしたところでありますが、正式に県土木事務所なり県当局へ強く働きかけていきたいと思っております。

議長(佐藤長成君) 村上一郎君。

2番(村上一郎君) ありがとうございます。大黒天の駐車場の舗装化に向けてやっぱり町長もいろんな思いを持っているようでありまして、当然もう要望されているということで大変いいことかなとは思っております。

  今回の寄稿をしていただいた関係で、私も蔵王に登ったりしましていろいろ調査を個人的にしたのでありますけれども、確かに今町長から見せていただいた写真を私も持っています。この看板を見ますと御釜というのが結構離れているんです。ですから、このハイラインから登って、山頂のレストハウスから御釜がかなり遠いということで見られないんだなという判断をしてしまう可能性もあるんだなと思ってこの看板を見ていたんですけれども、その辺も含めてつくり直しができるのであればそのようにですし、あと車ではエコーライン、ハイラインで上まで上りながら御釜を見られますよと入れれば、なお親切な看板になるのかなと思っておりますので、取り組んでいただければと思っております。

  コマクサの関係では、私もまだコマクサですと山頂、馬の背から熊野岳あたりまで今現在ではまだ咲いていない状況ですとわからなかったのでありますけれども、群生地ですと熊野岳まで行く途中、それから逆の方向では宮城県側の避難小屋がありますが、その避難小屋から宮城県側あたりの群生地が特に有名になっているのでありますが、その辺の山形県側と宮城県側の差を昨年あたり、この方は感じたのかなと思っています。平成27年の夏は、火山の噴火の関係で馬の背から熊野岳山頂までは規制がかかっていまして行けなかったんです。緊急避難路の整備が完了したということで昨年7月1日から解除になりまして、熊野岳なり避難小屋あたりまでの山頂まで登れるように、可能になったのでありまして、ですから、昨年あたりそのように感じたことを今回寄稿していただいたのかなと思っておりますけれども、その辺も含めて、しっかりその辺は県と仙台森林管理署と協議を進めて取り組んでいくということでありますので、その辺、常に念頭に入れながらしていただければ、なお高山植物の保護にも取り組んでいるという、当然保護も必要でありますので、貴重な高山植物でありますから残していかなければならないのかなと思っております。

  3点目のカラマツでありますけれども、私も見たとおりでは展望台から少し下に2本ほど確かにあるんです。見ますと、逆からこのような写真を撮ったのでありますが、石垣の中から出ているんです。当然展望台をつくったときにある程度石垣を積んだ工事なのかなと思っていますので、果たしてこれが自生なのか植えたのか、その辺も含めてちょっとわからなかったんですが、自生だとすればそれはそれで結構なことですし、植えたとなればまた計画性のあるもので植栽したとなっていますので、その辺は協議を進めて、果たして移植が可能か、伐採といいますとあれなので、移植が可能なのかを協議していただければカラマツの保護にもなるのかなと思っています。

  あと、考えるに蔵王山頂でのカラマツ伸びといいますと、寒さの関係もありますし、この辺でよく言う杉の木のようにどんどん生長するものでもないと思います。ですから、いつかは大木になる可能性もありますけれども、大木といっても樹氷のカラマツを見るとそうでもありませんし、その辺も含めて、あと、この方の懸念するものが解除されることが可能であれば協議を重ねていただければと思っております。

  あと、蔵王エコーラインの周辺の整備ということで感じたことは、蔵王高原ホテルさんから上あたりのカーブがほとんどガードレールなんですけれども、大変さびている状態なんです。全体がほとんどさびた状態でのガードレールになっているということで、この辺もやっぱり検討の協議が必要だと思いますが、その辺も含めて来年度、再来年度あたりでのガードレールの新規の交換とか、それから、部分的な腐食をしてさびているのであれば色の塗装のし直しとか、そういうのが必要なのかなと思っておりますので、その辺をきちんと道路、回廊を上る段階できれいなガードレールも一つの観光地での必要なものかなと思って感じたものですから、その辺も町長にお考えをいただければと思います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) コマクサの関係で追求されなかったのであれなんですが、追求されればあれだったんですが、実はこの高橋さんという方は物すごく蔵王のことに詳しいと思います。宮城県なのか山形県なのか県境がわからないんです、普通の方は。県境がわからないのにそういった場所をよく存じているということなんです。そんなことで実は宮城県ガイド協会も実は心配しておりまして、宮城県の大河原にありますが、大河原振興事務所に話をしまして、うちの農林観光課と一緒でありますが、話をしまして、そして、県の自然保護課で今回鉄柵の90本とロープが300メートル、看板を提供してくれる。ぜひひとつガイド協会で設置してほしいということで、勝手なことを予算も出さないでその現物だけ出してやってほしいということで、蔵王町のガイド協会の皆さんには私のほうでも頭を下げており、何らかの手当はしてあげなくてはいけないなと思っておりますが、このように県当局もすぐに動いていただきました。

  それと、カラマツの関係であります。カラマツは全くそのとおりでありまして、これを放っておいたら御釜が見えなくなっちゃうということがあるんです。大体ハイマツですから、蔵王の。厳しい、そして、365日風の強い場所であります。冬は樹氷になってくる。だから、カラマツが今何らかの形で生長してきたけれども、大体カラマツというのは1,650メートル以上というのは生息しないようになっているんです。暖冬の関係で生えてきたのか、あそこに展望台をつくったときに何らかの種がまざっていて、そしてそこからハイマツが出てきたのか。ただ、どっちにしても、言ってみれば国定公園の敷地内、保護の場所なんです。ですから、なかなか町が、また町民なり国民の方が勝手に切ってくるということはもう違法になっちゃう、罰せられるという場所なんです。そんなことで、きのうも仙台の営林署の、今仙台森林管理署といいますが、そこの次長にもお話をしたところであります。改めて県と町から、あと、問題は一番うるさいのが、ネットで全国に配信になったのであれですが、自然保護課というのはとても団体も厳しいのでありますが、県当局の自然保護課というのは守ることをメーンになってやっているので、ですから、お客様の立場ではなくてそこに生息したものをやはり保護していくというのがそれぞれの課によって、団体によってあれなので、そこがお互いにやはり保護はわかる、だけれども、やはりこの蔵王には生えていないのが生えてきたんだし、そこを何とか理解をしていただきながら、そして、世界から皆さん、この蔵王御釜に来る方々にぜひひとつ環境の整備を整えてほしいということで強く要望していきたいということで思っています。

  それと、最後でありますが、ガードレールの問題。これはなぜさびているかというと、大黒天の下にかもしか温泉というのがあるんです。そのかもしか温泉から硫黄が噴き出しているんです。ですから、簡単に言うと、大黒天周辺に行くと硫黄のにおいがしてきますが、それでずっと365日硫黄が出てくる。それによってガードレールが腐食しているんです。ところが、エコーラインを閉めるとき、ガードレールも外しますけれども、同じ場所にやっていけばいいんです。ところが、作業員の方々が全然関係ないところにやっていくからまだらになっている。ですから、どうしようもないんです。1年で腐食するので、ガードレールは鉄なので塩ビではできないので、ですから、その腐食した部分を塗るということもこれはちょっと難しいらしいんです。我々、ちょっとずっとこれは調べてやってきていますが、ですから、あの鉄柵の上に塩ビでもかぶせてくれれば一番白のガードレールなんかで塩ビ、また、今大半のガードレールは茶系に統一しているところが多いわけでありますが、そのように環境に合った色で対応してくれということで、白ではなくて、そんなことで今県にも話をしておりますが、まだ県に優しくお話ししている関係でああいう形になったなと思っております。強くあわせて全部要望してまいります。

  以上であります。

議長(佐藤長成君) 村上一郎君。

2番(村上一郎君) さすがフットワークのよさの町長でありまして、すぐ取り組んでいただいているようでありますけれども、ガードレールは、やっぱり自然環境の関係でそうなっているというのはいろいろ私も初めて聞いたので、なかなかやはりこの辺の平地の環境とは違う蔵王ならではの環境なのかなと思っております。でも、改善策があれば当然鋭意取り組んでいただいて、名峰蔵王でありますので今後ともカーブを曲がり曲がりしながら上ってくる観光客に景観上、いい形で道路を上れる環境づくりも必要なのかなと思って申し上げましたので、その辺は取り組んでいただければと思います。

  あともう少し時間がありますのでもう一点だけ追加させていただきますが、遠刈田温泉蔵王ロイヤルホテルさんから蔵王エコーラインに上るのでありますけれども、信号から左に曲がってのエコーラインに向かってのすぐ鳥居があります。鳥居、毎年ヒルクライムで開会式に行くのでありますけれども、というのはさびた状態でもありますし、また、危険性もそろそろ考える時期にはなっているんだなと思っています。昨年開会式のときに村井知事さんにも来ていただいて、その辺、商工会長あたりからも強くお話ししていただいたのでありますけれども、県が鳥居を設置したとこではないので、そのように設置するのであれば、建てかえるのであればそれなりの検討はいたしますということをおっしゃって開会式のときに臨んでいただいたような記憶があるのでありますけれども、そこは設置した各関係の方々と協議を進めて、できれば、ああいうのも新しい観光の目玉としての蔵王エコーラインのスタート、入り口でありますので、鳥居の新規作成といいますか、設置も必要なのかなの思っておりましたので、その辺、最後に町長のお考えをお願いして終わりたいと思います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 鳥居の関係でありますが、実はこの鳥居に当たってもずっと長年どこの所在かということがまずわからないでいたんです。問題は、あの大きな鳥居は本来は朱色でなければいけないのがピンク色になっているんです。こんなことで、観光客の皆さんからも鳥居というのはピンク色なんでしょうかと、蔵王町の鳥居だけがピンク色なんだけれどもということで、あれはやっとわかったんです。去年1年かけてやっと調査をして、蔵王町でいろんな昔の古い書類なんかも見ながら、実は1つは、設置したのは県道に建っているんです、鳥居は。県道に建っていて、そして、あれが設置されたのは昭和44年で、つくった団体が宮城蔵王観光開発推進協議会の代表者、会長佐藤民三郎さんといって宮城県の県議会議員をやって、当時県議会の議長さんをやっていたんです。そこに大手の七十七、東北電力、宮城交通、それに徳陽相互銀行、あとは振興相互銀行というのがあったんですが、そういった民間の大きな団体、それに仙台市だとか蔵王町、この環蔵王を取り巻く柴田町、大河原町、村田町、白石市、七ヶ宿町、川崎町、仙台市と、この入った面々で建てたんです。当時の金ではとんでもない莫大な金がかかっていると思います。それがやっとわかったんです。県当局と今年度に入ってやりとりしながら、そしてあと商工経済労働部長とも直接会って話をして、なぜ蔵王町がしなければいけないと、蔵王町の観光をこういった裏づけがあるのにしなければいけないということで、実はその団体の総会をきのう蔵王町の3階でやったんです。そのときも皆さんから了承をいただきながら、そして、今年度調査をしていきます。言ってみれば、昭和44年に建てているので老朽化がどこまで進んできているのか、どこが腐食しているのか、それで危険性があるのかないのか、その調査を1年でさせてもらって、そして、あとはどのぐらい新たにつくるべきか、それともペンキで、ペンキというか、朱色に塗るだけでいいのかどうか、そこを判断の材料にこの1年間していく。そして、何でどういった形で進むのか、そういった予算の組み替えも含めて、そして、来年度その予算化に向けてやっていく。だから、ここは早くても2年後になるなと思っていますので。ただ色を塗るだけだったら来年のエコーライン開通前ぐらいに塗りかえができますが、その調査の結果であります。そういったことでご理解をいただきたいと思います。大分調査にうちの担当課長も大分苦労しましたし、あとは県にも強く話をしながら、やっと県で対応していくようになったところであります。

議長(佐藤長成君) 村上一郎君。

2番(村上一郎君) ありがとうございました。

  蔵王エコーライン関係ですと、当然全て町単独の事業ということにはいかないわけでありますけれども、県にも早速足を運んでいただいて協議するなり、いろいろ取り組んでいただいたということでございます。1点目の無電柱化に関してはなかなか大変財政面で大変で消極的、2点目の蔵王エコーラインは積極的という逆のご答弁になりましたけれども、いずれも蔵王町の活性化のためでありますので、町長としてもリーダーシップを発揮していただいて、今後とも取り組んでいただければと思います。

  以上できょうの一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。

議長(佐藤長成君) 村上一郎君の一般質問が終わりましたので、ここで、10分間休憩いたします。

     午前11時05分 休憩

                                           

     午前11時15分 再開

議長(佐藤長成君) それでは、再開いたします。

  休憩前に引き続き一般質問を行います。

  次に、12番加川 敦の質問を許します。登壇願います。

     〔12番 加川 敦 登壇〕

12番(加川 敦君) 質問させていただきます。よろしくお願いします。

  まずは、通告書を読みます。

  1.町民の行政参加意識を高めるための施策について。

  学校再編・第五次蔵王町長期総合計画策定のための町民懇談会、議会報告会等への住民の参加人数が少ないことを大変危惧している。これを「住民の無関心」「他町村でも同じである」ことを理由として諦めるのは、余りにも短絡的である。声のないことに安穏とし、現状を肯定されたと勘違いすることは、行政の停滞とさらなる無関心を助長するものである。

  私は「主権が住民にあることを住民自身が実感すること」が行政の最終目標であると考えている。人口減少により疲弊する町を再生できるのは、住民自治・協働社会の実現であり、その前提として町民の行政参加意識は何よりも大切であると考える。

  町民の信頼を回復し、行政を身近なものにするための方策は多々あると思うが、町民の請願・提案に耳を傾け、丁寧に対応することが基本となる。要望を実現することのみでなく、保留・却下も含めて「回答(返信)する、議論する」ことが重要だ。少数派の異論・反論の中にも改革のヒントが隠されている。各課において請願・提案・懸案事項等のタスク管理を徹底し、その進捗状況の公表等により、町民の意識改革を促すことが必要である。

  町長の見解を伺う。

  2.宮・松ヶ丘地区への小型消防動力ポンプ積載車の配備について。

  宮地区の松ヶ丘、一本松西等の地域には若い家族の流入、新築物件の増加が見られ、蔵王町内では人口増加を期待できる優良地域であると考えている。一方、急激な人口増・住宅増加に、公共交通等のインフラ整備がおくれていることを指摘し、この地域の総合的な環境整備計画策定を行うべきことは、昨年の一般質問でも提言している。

  その具体的施策の一つとして、この住宅の密集する松ヶ丘住宅地への小型消防動力ポンプ積載車の配備を望む。

  現在向山と宮地区で構成される消防団第4分団は、向山上班・下班の2班で2台配備しており、宮は第1班・2班・3班の3つの班で1台の配備となっている。宮地区は現在の団員数で無理なくもう一台のポンプ車を運用できる。また、団員の多くが松ヶ丘地域の住人であることもあり、むしろ火災発生時の初動体制の充実につながるものである。住民の安心・安全を守り、消防団員の意識高揚、さらに地域住民の防災意識を高めるためにも、町の所有する土地を有効活用して小型消防動力ポンプ積載車配備の実現を求む。

  町長の見解を伺う。

  以上。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 加川 敦議員の一般質問にお答えいたします。

  初めに、第1点目の「町民の行政参加意識を高めるための施策について」お答えいたします。

  議会報告会については、私が意見を申し上げる立場にありませんので、それ以外の部分についてお答えをいたします。

  町政を運営するに当たり、住民の意見や提案を取り入れ、町政に反映していくとことは、住民参加のまちづくりを進めていく上で大変重要であるとことは承知のとおりであります。

  そのことから、第四次長期総合計画においては「町民が主役、地域が主体のまちづくり」を基本理念に掲げて、住民の意見などを取り入れながら施策に反映し、これまで取り組んでまいったところであります。

  今回の第五次長期総合計画策定でも、地区懇談会などを開催しながら、町民から貴重な意見を寄せていただいたとこであります。

  加川議員は「主権が住民にあることを住民自身が実感すること」が行政の最終目標であるとお考えのようでありますが、私は「町民の安心・安全・福祉の向上に資すること」が行政に課せられた最大の目標であると考えております。

  私の使命は、町民と行政の信頼関係を深めるため「開かれた町政運営」を推進すること、すなわちさまざまな機会を通じて町民の皆様の声を聞き、町政運営に反映させていくことでありますので、今後も「官民協働のまちづくり」のため、町政に対する意見、提言等を広く町民から収集し、施策に反映できるよう、町民の町政参加への意識を高めてまいりたいと考えているところであります。

  次に、第2点目の「宮・松ヶ丘地区への小型消防動力ポンプ積載車の配備について」お答えをいたします。

  宮・松ヶ丘地区は、平成29年5月末現在において181世帯、521人と町内でも人口割合の突出した住宅地であります。人口の緩やかな自然減をたどる本町の中では、平成9年の区画整理事業以来、現在もなお住宅新築が続いていることから、その増加率は目を見張るものがあります。

  同地区内の消防設備としましては、現在3基の消火栓を設置しており、仮に火災が発生した場合には、白石消防署の消防ポンプ車と第4分団消防ポンプ車や、向山上・下班の積載車2台等でいち早く現場に駆けつけ、消火活動を行うことを想定しているところであります。

  地域防災体制のあり方として、自然条件はもとより、日々変化する住宅環境に対応し、災害の危険性を的確に把握しながら、地域特性に応じた防災対策を進めることが重要であることから、今回の松ヶ丘地区への小型消防動力ポンプ積載車の配備については、検討すべき課題であると認識しております。

  なお、小型消防動力ポンプ積載車を配備するに当たっては、関係団体等と協議してまいります。

  以上を申し上げまして、答弁とさせていただきます。

議長(佐藤長成君) 加川 敦君。

12番(加川 敦君) では、1番から質問を重ねますけれども、この回答では私ちょっと残念に思ったんです、町長。回答になっていないんじゃないかとむしろ思うぐらいなんですけれども、町長、ちょっと中身に入る前に前提として2つお聞きしたいなと思います。

  まず、町長、具体例で言いますと、第五次蔵王町総合計画の議員全員協議会での資料をいただきました。これから、見ると、私、蔵王町の住民の方の1%の方の意見だなと思っているんです。やっぱり少ないです。10年計画をつくるには少ないなと思っています。町長はそうは思っていらっしゃらないのか、ここを確認させてください。

議長(佐藤長成君) 町長。(「反問権」の声あり)ただいま町長から反問権の申し出がありました。これを許可します。

町長(村上英人君) 実は今回の加川 敦議員の一般質問の中で、皆さんもお手元にあるかと思いますが、ここのところの下の6行目あたりですが、町民の信頼を回復し、行政を身近なものにするための方策は多々あると思うが、町民の請願・提案に耳を傾け、丁寧に対応することが基本であると言っていますが、このように議員はどのような調査をしながら、あるいはどうしてそう考えたのか、反問をさせていただきます。

議長(佐藤長成君) 加川 敦君。

12番(加川 敦君) では、最初の質問にはお答えいただけないということでいいんですか。今のお話は、この話の中でちょっとそこに触れることになりますけれども、流れとしては、では最初に今の反問権に対してお答えしたほうがいいですか。

議長(佐藤長成君) 今の反問権の質問に対してお答えいただきます。

12番(加川 敦君) 町長、私はこういう質問をしたということは、やっぱり住民の声を聞いているんです。聞いての話です、当然。次の質問から言いましたように、思ったのはどうしてでは、こういう住民会議とか、あるいは議会報告会に来ないのという話をしたときに答えは返ってくるんです。行ったってしようがないよと、聞いてもらえないんだと。そういう声です。私は議員として住民の方に一番近い立場にあると思っていますので、今具体的な例を言えば言えますけれども、ちょっとそこは控えますが、そういう声です。いや、何人から聞いた、100人から1,000人からという答えはしません。そういう声を町長は逆に聞いていらっしゃらないんですか。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 今ちょっとまださみしい感じがしてしようがないんですが、実は町で実施した地方創生に関するアンケートの調査であります。ちょっとメモしてください。平成27年6月29日から7月9日でありますが、郵送配付を、郵送の回収をさせていただいたんですが、対象者18歳から49歳の町民1,000人に無差別抽出をしながら実施させていただいたところであります。この中で、問いの15番の中に、あなたは蔵王町の行政施策全般についてどの程度満足していますかというアンケートをさせてもらったんです。回答は、満足、やや満足64.3%なんです。不満、やや不満30.6%、無回答が5.1%です。そして、満足とお答えした人の割合は不満と答えた人の2倍以上なんです。そして、今わかりますが、少数意見にも耳を傾けることは当然でありまして、最終的に多数意見を採用するのは民主的なやり方だと思っています。最終的にいろんなものを判断するときです。必ず反対者はあるわけですから。その中で、例えば蔵王町まち・ひと・しごと創生総合戦略の策定の際でありますが、町民会議を開催し、計画の策定に反映させたところでありますが、皆さんが議会報告会をやっていますでしょう。加川議員さん。年に2回。議会が主催している年に2回開催させていただいている議会報告会におきまして、住民からの意見や要望についても、私たちに行政側にその町民からこういったことがあったということを全部私たち、いただいております。それを担当課で全部集めて、担当課長とのメンバーも全部入れて意見等の内容を全部精査しているんです。そして、必要に応じながら、そして、その勘案しながら、随時政策に取り組んでいったり、住民の行政参加を意識しながら町政運営に取り組んでいって、そして、回答を出しているんです、議会に。何が1%ですか。

議長(佐藤長成君) 加川 敦君。

12番(加川 敦君) 何が1%ですか。ちょっとお待ちください。先ほどのアンケート調査につきましては、アンケート調査方法、あるいは対象者等々については、もしかしてこの後質問があるのかもしれませんが、そちらに任せます。何が1%ですかにつきましてお答えします。この資料です。いただいた資料です。懇談会に参加した人数。たまたま私、宮地区に行きました、遠刈田も行きましたけれども、ここに15名と書いてあると、ちょっと待ってください。宮地区15名となっています。ただ、これは区長も我々議員も含めての15名なんです。実際町民が五、六名プラス区長さんが3名ぐらいです。ですから、それぞれ議員も含めてなんです。5人ぐらいいったところもあります。議員を引くと50名しか参加していないんです、例えば。そういうことを言っています。そういう意味で1%のあれですよと言ったんです。ちょっと待ってください。質問を答えていらっしゃいません。町長は……。

議長(佐藤長成君) 町長に申し上げますけれども、先ほど加川議員から質問がありました第五次長期総合計画について、十分な意見聴取を行ったと考えているかという質問もありました。その件についてまだ答弁をいただいていないということでありますので、答弁願います。町長。

町長(村上英人君) 私たちはちゃんと広報を通じながら、そして、全戸配布をさせていただきながら、そして、勤務時間、平日でありますので週末よりも平日のほうがいいだろうということで、そして、皆さんがお仕事から帰ってこられる時間帯の4月にやったわけでありますが、そんなことで7時からにさせてもらったんです。だけれども、確かにおっしゃるとおりであります。そして、いろんな行政区の区長さんにお願いしたり、議員の皆さんにも加川さんにも後援会の皆さんにも声をかけていただきながら、ぜひひとつ多くの方々に声をかけてほしいということも言っております。その中でああいった数字なんです。だけれども、私たちはまた別のいろんな方法をとりながら、必ずあそこでお集まりをいただいた方々だけの意見ではないわけでありますが、そういうふうにいろんな方策をとった中であの人数であったことは確かであります。

議長(佐藤長成君) 質問を再開いたします。加川君。

12番(加川 敦君) そうなんです。私も知っています、もちろん。回覧板を見ていますから。その上で、何でこれしか出ないのかなと思った。それが問題なんです、町長。それが問題だと思います。私、ここで、ああ、それがいいアイデアではないなんて言って。一瞬にしてそういうのがかわるとは思いません。思いませんけれども、それを問題だと思わなければいつまで経っても解決できない。それは確かだと思います。ちょっと続けていいですか。認識の違いはあったとしてもちょっと前に進めます。

  ちょっと第五次長期計画に少しこれを例にとって、こういう問題があるんじゃないのということで話を進めますと、課長から1,300件を超えた提言がありましたから、大丈夫、住民の声は吸い上げていますよという話もあったと思います。ただ、私、これは1,300件のどこに羅列されているのかよくわかりませんけれども、ざっと見ますと、例えば高校生カフェの、これは提言ですか、提案ということで若者がたくさんいる町になってほしい、都会になってほしい。別なページでは要望・提案・意見・質問では、町の将来が心配、防災マニュアルが必要だとか、そういうのがあるんです。公園をつくってほしいとか。こういうのをもちろん含めて1,300件ですよね。これは10年計画の提案なのかなと思っているんです。町長、これらも含めて1,300件。だからもう吸い上げたんだとお考えなんですか。お聞きします。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) ちょっと考え方が私と全く違うのでありますが、提案された内容をどうのこうのというのはこれから精査しながら、この10カ年のローリングの中に生かしていくわけでありますから、ただ、いろんな若い人たちの声も聞きながら、いろんな年代だけでも町民の各地区の皆さんのところにも出向きながら町民会議もやられたということであります。ただ、町民会議に当たってほんのわずかな方々しか毎晩集まらなかったのではないでしょうかということを言われるわけでしょう。議会報告会も多分同じぐらいの人数ではないかなと思っておりますが、ですから、私は大きな事件、大きな町政に何かあれば多くの方が集まって、そして、議論されると思います、町民の皆さんも。だけれども、やはり子育て支援だとか、子育ての問題、そういったものに大きな不満がないことの理由も多少あるのかなと、皆さんそれぞれ。ただ、不満だったら町に爆発するぐらいの声が出てくると思いますが、私はそのように思います。

議長(佐藤長成君) 加川君。

12番(加川 敦君) いや、声がないことが問題ないことじゃないと書いてあるじゃないですか。考え方が違うといえば違いますけれども。町長、まず議会の参加者が少ないということを理由にして、だからしようがないじゃないという言い方はやめてください。私は議会ももちろん町政も一緒だと思いますから、町民の方が関心を持って参加するということは、問題はあるということは議会だってもちろんありますから。これは別にお前らも一緒だろうということで突っぱねるのはやめてください。

  ちょっと話を続けますが、先ほどサンプルで言いましたけれども、こういう何か意見も出てくるとかにしてほしいなんて意見も出てくる。ただ、やっぱり10年計画を皆さん集まって言ってくださいと言ったって、なるほど言えないです、町民の方。だけれども、それはどういうことでしょうかとか、では、どうすればそうなるんですか。町民の皆さん、あなたはどういう役割をするんですかと。いわば民間主導ですよね。行政主導を全部やろうと思うからできないのであって、民間主導で、行政は参加、あるいは支援すればいいなんて私は思っているんですけれども。ですから、そういう突拍子もない意見が出る。それをどうするの、誰がやるのということを議論していく、3段階までの議論がまだ足りないんだと私は思います。それが見えてくると、この間もちょっと言いましたけれども、何だ、そういうことを言えばいいのかなということで具体的な、あるいは皆さんの意見が吸い上げられると思います。たまたまこの間このスケジュールでいきますと、パブコメ募集。広報は本当に大事だと思っているんです。いたずらに時間を置けばいいというものじゃないということも私、この間言いました。だから、やっているのはわかっています。ただ、参加してくれないということを問題にして、そういう策があるんじゃないですかと私、言っているんです。では、何でかなと思います。何でみんな出てこないのかなと。何で出てこないという話は実際しました、先ほど言いましたように。そうすると、やっぱり言ったってしようがないんだと、これは何回か言いました。そういう意識が強いんです。町長、具体的に言いますと、私の自宅の前、町長もご存じでしょう。道路がでこぼこなんです。それで、私が言ったんじゃないんですけれども、そこにたまたまいたものですから、役場に電話したんです。多分課長に電話したんだな。飛んで来てくれました。それで、写真を撮ってきました。確かにこれはひどいですねと。ダンプカーが通ると揺れるんだと。1年間何の返事もない。この間に大雨が降ったとき、私だけじゃなくて何人かの議員に電話があったそうです。裏の山から土砂が崩れて、庭なんかも随分土砂が入ってきた、何とかしてくれないものかと。私、行ってみました。役場の人たちが来たんですよ。ちゃんと写真も撮っていきました。その後何回聞いても、では、役場から回答はありましたか。ないんです。役場でどうしようもなかったんだと思います。費用の問題等々がありますからね。一切回答がないんです。この間の12月でしたか、私、NPOのことを言ったことがありますね。まちづくり推進課がNPOのサポートをする課と知ったので、相談しに行った。では、文書を書いてください。書いた。提出した。1年半、2年半、あのときで1年以上と言ったから、町長、言ったでしょう、私。町長、私、聞いてないと言って。その後も私、ぽんぽんと言ったんです、何かの課長、副町長と。何の答えもないです。これです。これじゃあやったってしようがないとなるとでしょう。

  町長、先ほど言われたのでちょっとお話ししますけれども、議会報告会であれをやってくれ、これをやってくれとあるんです。ただ、それはもちろん町が必ずやらなくてはならないことなのかと思うのはたくさんあります。たくさんありますけれども、それを我々が選別して、これは町に言っておこうといって提出します。町長は今各課で審議して云々と言いましたけれども、我々にはこの間言われました、それはどうなっているのかと。全然あなたたちは町に言ったらそれで終わりかよ、そう怒られました。町長、そういう棚上げしている案件、タスク、何件あるかご存じですか。質問です。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 目は通させてもらっていますが、何件あるというのは頭の中にはございません。

議長(佐藤長成君) 加川 敦君。

12番(加川 敦君) 各課で何件あるか管理されていますか。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 担当課では管理しております。

議長(佐藤長成君) 加川 敦君。

12番(加川 敦君) 町長、役場といったら一つの会社だと仮に言いましたら、私、民間にいましたから、管理者の役目はそこです。お客さんである町民からいろいろ提案・提言・問題持ち上がってきた。お前大丈夫かと、何件あるんだ、何件回答したんだ。そこだと思います、私は。各課で管理していますと言ってそれで終わらせてはだめなんじゃないかと思います。町長、それを今回一つの提案として挙げさせてもらったんです。いや、お宅からこう言われたけれども、まだできていない。これはもちろん全部やれという意味じゃないです。予算もありますし、後回しにすることもあります。それを管理して皆さんに知らせることが大事だと思います。それが一つの案であると言いました。町長、これについてどう思いますか。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) それは副町長を通して、私は全部その要望を直接担当係長のところに行って、この上から挙がったやつを今どのような動きがあるとか、多分返事はしていると思いますが、ただ、全部の返事ができるかできないかというのはあると思います。先ほどの加川さんのうちの前の道路、これは県道でありますから、県に私もお話、ちゃんと聞いています。ただ、相手があることですから、相手のあることについては町でも折衝していますが、例えば予算を組むのに必ず1年はかかるんです。優先順位、そして、予算を組む。それが最低でも1年半かかるんです。それを議員さんであれば理解をしていただきながら、やはりその辺を相手方にもお話をしていくことは必要だと思いますし、逆にその後の、途中、どうなっているんだと、仮にうちの者の回答がおくれているのであれば、その辺の議員であれば簡単にそういったことはお話はできると思っております。ただ、私が言いたいのは、町民の信頼回復をやるべきだ。職員が一生懸命やっている中で、そういうことを余りきつく、そして、抽象的なことを捉えながら余りそういった活字でそうなっちゃうと職員も萎縮しちゃう。やはり萎縮せずにきちんと町民のために対応できるような環境をつくらせていただければと思っています。

議長(佐藤長成君) 加川 敦君。

12番(加川 敦君) 町長、まず現場に行って町長が係長と話をして、それはどうなっていると言って、なおかつ町民の方一人一人に回答しろなんて言っていないんです。私は言っていないんです。ただそれが管理だと言っているんです。マネジメントだと言っているんです。それと、もう一つ、では言いますけれども、全部できないよ、1年かかるよ、わかっています、町民は。ただし、どこまで行ったのか知りたいんです。1年に何も回答がない。これが嫌なんです。これが参加意識をなくす根源だと私は思っています。一生懸命やっているのは私は知っています、実は。課長も私が声をかけて嫌な顔をして申しわけない。一生懸命やっているんです。だから、回答できなんです。多分できるという回答じゃなければ出せないと思っているのかどうかよくちょっとわからないんですけれども、できないという回答は大いに結構だと思います。そういうことを言っています。ですから、議論するんです。議論する。説明する。これは町長の権限というのはもう絶大です。町長の権力。いやいや、イエス、ノーを言ったらまずそれで決まってしまうんです、町政に。ただ、説明責任も同じようにあると思います。権力と説明責任、一緒です。町長は言いましたように自分で答えるとは言っていません。副町長でいいんです。課長でもいいんです。そういうことが町民を引きつける施策になると私は言っております。どうですか、町長、ここまで。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 何度も同じことでありますが、そのようにいろんな町民の多くの声を聞いたり、あとは町民から電話が直接来る場合もありますでしょうし、区長さんを通じて来たり、いろんな地域の大きな悩み、問題は、大体区長会の皆さんといろんな会合もしておりますから、担当課も。ですから、一概に自分だけで悩まずにやはり行政区の区長さんと、以前からの問題もありますでしょうし、ですから、いろんな、やはり考えて区長さんと仲よく、そして、行政区の問題をバックアップしていくような体制で議員が考えていただければ一番うれしいかなと思います。

議長(佐藤長成君) 加川 敦君。

12番(加川 敦君) 済みません、意味がわからない。区長と仲よくしろって、区長と仲はいいです、私。ちょっとフラストレーションがたまるお話でした。こういう町長の回答だろうなと想像はしていました。

  では、ちょっと2番に移ります。1番についてはまた長いスパンで議論したいと思います。言いましたように、これで決まる、ここでわかる、問題解決することじゃないですから。

  2番は、これは今後検討すべき課題であると認識しているということが回答なんだろうなと思います。宮地区は住民もふえてということを私は言ったことをちゃんともちろん認識されていますので、そこは安心しているところですが、そもそもこれを私に提案してくれというか、相談があったのは前の白石消防署の蔵王分署ですか、分署長でした。もうかわっちゃったんですけれども、その人からこんな話があって、私もこの分団の皆さんと話をした上でこれを出しております。ちょっと松ヶ丘地区は、例の東白石への橋をつくるという計画がちょっと今頓挫しているというか、なくなったのか、中断しているのかわからないですけれども、ちょっとやっぱり夢がなくなっているものですから、ああ、町が何かをやってくれているかなという施策にもなると思います、こういうふうに動きがあるということは。ちょっと確認させていただきます。関係団体等と協議してまいりますとおっしゃっていました。関係団体とスケジュールと、その内容についてちょっと教えていただきたい。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 今回の一般質問の消防の問題でありますが、実は関係団体、1つは行政区の区長さんなり、あとは消防団の幹部の皆さん、あとは松ヶ丘の消防団の皆さん、それに第4分団等々、今までそういった話はまだ来ていないんです、1件も。だから、加川さんは自分で思った、また、お1人から話を受けた。だけれども、やはり一般質問をする際にはやはり各関係団体の皆さんと協議しながら方向性をやはり一緒に行かなければいけないと思います。ですから、そこで各関係団体の皆さんと町も協議をしていかなければ、これは前に進まないということなんです。議員さんから言われたのではなくて、やはり先ほど言った関係の皆さん、何ら今お話はないんです。それと、一番大事なのはそこに消防のポンプを置くということは、その消防団の団員が何人いて、そして、日中何人がいて、すぐにその消防ポンプを動かせる環境、そして、そこでいろんな第4分団の皆さんの考え方、そういった消防団の考え、あと区長さんたちも、そういったことが等々等々あるんです。ですから、その辺の協議をなされてきたのかどうかということなんです。なされてきていないから、私はこのようにお話を、最後に締めくくりが、各団体の皆さんと協議をしてまいりたいということを結末でしていることでありますが、そのようにやはり大きな問題でありますから、その関係者の皆さんと協議をされて一般質問をされたとは思いますが、ただ、私が調べた段階では全くそういったところがまだ要請がないということであります。

議長(佐藤長成君) 加川 敦君。

12番(加川 敦君) それもまた不思議だな。先ほど言いました前分署長から言われたので、今回の今の署長にも会いにいったんです。高橋所長でしたか。おかしいですね。あと、宮地区でいうと山家さん、沼澤さん、この辺と話をしていることなんです。そうしたら、何か誰かは、あれ、町長もこの話は知っているはずだな、大分前にそういう話があったんだけれどもなということを言ったので、ああ、これはもしかしたら、それは私が知っていますなんて言われるのかなと思ったら、随分今は全然話は来ていないなんていうことなので、これまた驚きましたが、いずれお話ししてください。そういうニーズはあります。人数からいいますと宮は30人です。向山は20人で2台持っている。宮は30人で1台なんです。それで、私も行くんです。水が氾濫したときなんか、皆さん、遊んでいると言ったら変ですけれども、まだまだ余力があるんです。集まってくる人はたくさんいます。今6人乗りで1台ですけれども、あとは待機しているんです。ですから、しかも松ヶ丘からわざわざ走ってきてこちらに合流しているというので、ぜひぜひという話でした、私のあれは。ちょっと町長、お話し合いはしてください。どんなスケジュールでいけるかどうかをちょっと聞かせていただければありがたいです。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) だから、先ほどお話し申し上げましたように分署長といったって仙南広域の分署長から議員さんが言われた。やはり蔵王町の消防団です、一番は。考え方。違いますか。転勤されるときに私たちに何のそういった話も何もないわけでありますから、だから、やはり分団の皆さんとお話ししてくださいと今最後に言われましたが、私はそうじゃないと思います。議員さんがそういったことを一般質問された限りはバックアップしていく。支援体制をしてやはりやっていくのが私は議員の務めだと思っています。

議長(佐藤長成君) 加川 敦君。

12番(加川 敦君) スケジュールの話が一切ないのでちょっと私もそれに反論しますが、分署長というのはプロです、消防の。それが蔵王町の状況を見て、そういう提言をしているわけです。私、彼が言ったから今こうしてやっているわけじゃないです。その状況を踏まえて確認をして言ったんです。町長、私、もちろんバックアップします。町長がそんな話は一切聞いたことがないと言うんだったら確認してみてくださいと言ったんです。その後はバックアップをもちろんします。私も必要だと思っていますし、松ヶ丘にとって。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 人の固有名詞を上げるというのは大変嫌なのではありますが、消防団の幹部の方ときのう6.12の防災の訓練がありました。その中で、議員から今度一般質問するのでということで四、五日前に私のうち来られたと、幹部の自宅に。一般質問をするから行ったのと事前にそういった環境整備を整えてお話しされるのでは全然私は全く違うと思います。

  そして、スケジュールはどうなっているんだと、いつ体制ができるんだということでありますが、要請も何もないのにスケジュールを入れられるはずはないじゃないですか。だからきちんとした要請を、対応をやはり区長さんたちのことも私たちも考えていかなくてならないですが、議員さんが一般質問をする前にやはりそういったことを環境を整えて私、一般質問されたのかなと思っていますが、そういった白紙の状態の中で今回初めてこういったお話を聞くわけでありますから、その中で今後のスケジュール対応していくためのスケジュールはどうなっているんだと言われても、何ら要請もないのにやれるはず……、スケジュールが、予算をとることも何もできないというのが現状であります。

議長(佐藤長成君) 加川 敦君。

12番(加川 敦君) 今説明された前段のところはちょっとよく意味がわからなかったんですけれども、済みません。そこはちょっと意味がわからなかったです、前段に説明されたこと。

  それで、要請がないからできない。こういうニーズがあるんですと言っているんです。関係団体と協議してみますと、これで私は納得しているつもりなんですけれども。これは要請がなければ何も動かないんですか。我々議員が一般質問したことは意味がないということを言っていますか。違う。では、答えてください。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 私のお話ししていることが理解できないようであれですが、スケジュール、予算を組むにはやはりきちんとしたそういった打ち合わせも必要でしょうし、できればそういった今第4分団として今何が一番必要なのか、その全体的なことを考えて。だから、そういったことが、やはり町との協議も必要でしょうし、また、要請なり何らかの形が、アクションがあっていいと思います。アクションがあったのはきょう初めてです、一般質問で。その中で今後のスケジュールはどうなっているんだとか、いつどのように予算を組むんだと言われても答えようがないですよと言っているんです。

議長(佐藤長成君) 加川 敦君。

12番(加川 敦君) 町長、スケジュールは、では来期の予算に載せますから、そこまでは聞きません、もちろん。ただ、では8月ぐらいまでに誰々さんとお話ししてみるかなぐらいだったら大体想像がつくじゃないですか。その人が、いや、そんなことはないよ、そんなことよりも東白石の橋を優先してくれと言ったらそれでそっちになりますでしょうし、だから、そこまで言っていないんです。町長、そんなふうに捉えるから回答ができないんじゃないですか。私、言っているタスク、いや、どこまでスケジュール、金、全部回答しなければならないと思うから回答できないんじゃないかなと思います。これにつきましてはぜひ進めていただきたい。この回答のとおりでいいんです。そうですよね。分団から依頼もないんだから進められないというのが答えなんですか。それとも、進めますというのが答えなのか、ちょっとそこだけ確認させてください。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 今回一般質問がありましたので、第4分団の幹部の皆さんなり区長さんなり、その関係者の皆さんとちょっとお話し合いを、一般質問があったけれどもどうなんだということをお話しさせていただきます。

議長(佐藤長成君) 加川 敦君。

12番(加川 敦君) わかりました。お願いいたします。

  1番についてはちょっとフラストレーションと言いました。申しわけないです。

  以上、質問を終わります。ありがとうございます。

議長(佐藤長成君) 加川 敦君の一般質問が終わりましたので、ここで、昼食のため休憩いたします。午後1時15分から再開いたします。

     午後 0時00分 休憩

                                           

     午後 1時15分 再開

議長(佐藤長成君) それでは再開いたします。

  休憩前に引き続き一般質問を行います。

  次に、5番松ア良一君の質問を許します。それでは、登壇願います。

     〔5番 松ア良一 登壇〕

5番(松ア良一君) それでは、議長のお許しをいただきましたので、通告に従って質問させていただきます。

  1.就学援助における「新入学児童生徒学用品費」の入学前支給について。

  就学援助は学校教育法第19条「経済的理由によって就学困難と認められる学齢児童生徒の保護者に対して市町村は必要な援助を与えなれればならない」と規定している。今般、文科省は要保護児童生徒援助費補助金要綱を平成29年3月31日付で改正し、ランドセルの購入費等の「新入学児童生徒用品費」の単価を従来の倍額とするとともに、新たに支給対象者をこれまでの児童・生徒から、就学予定者を追加した。しかし、この措置は要保護児童生徒に限ったものであり、割合の多い準要保護児童生徒はその対象にはなっていない。そこで今回の国の改正の趣旨及び本町における準要保護児童生徒の現状を鑑み、平成30年度から入学前支給を実施できるように準備を進めるべきではないかと考えますが、町長及び教育長の見解を伺います。

  2.安全で美味しい水の安定供給について。

  本町の水道事業を取り巻く環境は、少子高齢化による人口減少と節水機能の向上や生活様式等の変化から、水の使用量は減少傾向にあると推測される。

  一方、高度経済成長期に整備した施設、設備等の老朽化率の上昇に加えて、耐震化対応などの投資需要が恒常的にふえていく中、自己資金の十分な確保が難しい時代に入ったと言われている。こうした自治体の実情を踏まえて、水質安全対策・耐震化対策として国は前年度より20億円増額の355億円を計上して水道管の修繕や改修に充当する予算措置がなされたところです。そこで本町の水道事業の現状と将来の見通しについて町長に伺います。

  以上、2件でございます。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 松ア良一議員の一般質問にお答えいたします。

  初めに、第1点目の「就学援助における『新入学児童生徒学用品費』の入学前支給について」お答えいたします。

  就学援助制度は、学校教育法に基づき、低所得の世帯の子供に学校で使う物品の費用などを補助する制度でありますが、準要保護児童生徒に対しては、制服やランドセル、カバンなどを準備するために支給する費用を新入学用品費として入学までに間に合う時期に「準備金の入学前支給」として支給することが、全国的に多くの自治体で課題となっているところであります。

  宮城県が昨年10月に実施した調査では、名取市と柴田町の1市1町が平成30年度分の入学前支給を実施する予定となっておりますが、その他の市町村においては、年度末、あるいは年度初めは住民の異動も多いことから、事前支給した場合、他市町村に転出すると返還などの事務手続が煩雑であるなどの理由によって、入学前の支給については困難であるという回答をしているところであります。

  本町の本年度の準要保護児童生徒認定者数のうち、小学1年生は7名、中学1年生は14名となっております。

  今後は課題を整理しながら、実施に向けて前向きに取り組んでまいりたいと考えているところであります。

  もう一つ私のお話をさせていただきながら、あと、教育長にさせていただきます。

  次に、第2点目の「安全で美味しい水の安定供給について」お答えいたします。

  まず、「水道事業の現状」についてでありますが、水の使用量は、町の人口に比例して給水人口並びに給水量ともに年々減少傾向にあります。

  施設的には、石綿セメント管の老朽管改修事業においては、一部消火栓等への接続部を除き、本管の老朽管更新は完了しておりましたところ、平成23年の東日本大震災の発生により、水道施設へ甚大な被害を受けましたが、早期復旧に努めたところであります。

  しかしながら、震災の影響もあるのか、ここ数年、布設から40年以上経過した本管布設箇所において漏水事故が続けて発生する状況になったことを踏まえ、優先順位を考慮しながら、今年度は円田入地区から布設がえを始めたところであります。

  次に、「将来の見通し」についてでありますが、アセットマネジメントによる施設の更新計画並びに経営戦略を策定した上で、年度ごとの実施事業量の平準化を図り、国庫補助事業並びに起債を利用した更新事業を計画的に実施してまいりたいと考えております。

  以上を申し上げまして、答弁とさせていただきます。

議長(佐藤長成君) 続いて教育長、答弁願います。

教育長(文谷政義君) お答えいたします。

  今年度、町内小中学校で準要保護の援助を受けている児童生徒は、小学校で51名、中学校で46名となっており、総数で子供の人数は年々減少しているものの、援助が必要な世帯は増加傾向となっております。

  子供の入学時には、ランドセルやカバン、体操着や制服、自転車などとふだんの年とは違い特別な出費がかさみます。

  そのため本町では、今年度の7月支給分から新入学用品費の単価を、小学1年生は2万470円から4万600円に、中学生は2万3,550円から4万7,400円にそれぞれ引き上げたいと考えているところであります。

  平成30年度のこの費用については、子供の入学前までに支給できればいいのですが、この時期は住民の転入転出の時期と重なり、また、住所地である申請先の市町村での手続に加え、所得の審査などの問題もあり、実際支給するに当たり課題が多いとは思いますが、先ほど町長が答弁したとおり、前向きに取り組んでまいりたいと考えているところであります。

  以上を申し上げまして、答弁とさせていただきます。

議長(佐藤長成君) 松ア良一君。

5番(松ア良一君) ただいまは、町長並びに教育長に詳細な答弁をいただきまして、大変ありがとうございます。

  1件目の就学援助制度についてでございますけれども、ご父兄の方々、いろんな方からもご意見をいただいて、やはり一番かかる時期なんだと、こういうお話をいただきました。したがって、今の制度の中では、制度上の中身からはなかなかそうした前倒しはできない状況にある、こういったことは承知しておりますけれども、先ほどの最初の説明のこちらからの趣旨のこういったことで質問したという内容にも含まれてございますけれども、今般ちょうど厚労省においてもこうした改正を行うということで、そうした中で置き去りにされるところがあるのではないかなと、こういった観点をちょっと見ましたところ、こういった準要保護のところが上がってまいりましたので、ぜひこの辺は子育て支援に厚い蔵王町長、村上町長でありますので、この辺についてもぜひしっかり取り組んでいただければなと、このようなことで提案させていただきました。

  先ほど来町長からも、あるいは教育長からも課題があると、こういうご指摘といいますか、内容の答弁がございました。確かにちょうど異動時期にもかかったりするところもございまして、こうした部分についてどう対応していくか非常に問題なのかなと思っております。ここのところが、全国いろんなところをちょっと電話等で確認させていただきましたけれども、この辺をどう捉えるかによってこの制度、あるいはこうした改正ができるかどうかの一つのキーワードなのかなと思っております。ここにも答弁にございましたように、名取市と柴田町が宮城県内では先行して来年度から実施したいということで手を挙げているわけですけれども、いわゆる今町長が、あるいは教育長が言われたような課題の部分についてはどのような捉え方を、どうやってクリアしていくんですかという、ちょっと問い合わせもさせていただいたところでございますけれども、なかなかこの辺についてはまだ詳細なところまでは決まっていない。だけれども、必要な時期に必要な援助をしたい、こういう思いでスタートをさせたい、こういうところで先行実施をしていくんだというお話を伺ったところでございます。

  全国的にも苦しい家庭、厳しい家庭の小中学生は、こういった準要保護の中で151万人ほど対象となって受けているそうでございます。就学援助の一環で支給されるこの入学準備金については、支給時期を前倒しする自治体が、先ほど町長からもありましたけれどもふえてきている。全国で約80市町村がこうしたことに取り組んでいる。関西方面とか九州ですか、あちらの方面で非常に取り組みが早くて、進んでいるということでございました。こうした内容の中でやっている自治体の事例なんかを見ますと、秋田県の能代市においても平成29年度から実施していますけれども、この辺の縛りについてはどのようになさっているんですかと問い合わせさせていただきました。明確なあれはなかったんですけれども、今年度今やっておりますけれども、今まで事故はなかったと、このような担当者からのお話を伺っているところでございます。そのほか、八王子市も聞かせていただきましたけれども、この辺はちょっと規模が大きいので大変大らかな対応をされていて、追いかけないと。ただ、対象から外れた場合には返還していただきますという記述は、申し込み用紙に書かせていただいているという内容でございました。ちょっと長くなりましたけれども、このほかにも返還を求めて転出先にも文書を出す、あと、申し込み用紙の時点でもこういうことを書かせていただく、こういうことをやっているのが中津市とか東京都のあきる野市、そして知立市というんでしょうか、あとは能代市も同じように何かあった場合には、転出した場合には返還していただきますと、そうした文書も転出先に送りますと、こういう文面をつくってやっているようでございます。こうした対応がやっぱり一つのベストなのかなと。我が町の補助金の要綱にも、何かあった場合には返還していただくということで11条にも明記されてございますし、そうしたところが縛りをつけるにしてもそこら辺が限界なのかなと。あとは個々人の良心に対応していただくしかないのかなと。こういう全体を通して調べましたら、そんな結果になりましたので、この辺は冒険があるかもしれませんけれども、困っている子供たちのためにぜひその辺は改革を平成30年度から進めていただきたいなという思いでございますので、ぜひその辺について改めてご答弁をいただきたいと思います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 松ア議員のおっしゃることはよくわかります。蔵王町も平成30年度から支給をしていきたいなと思っています。ただ、その支給の方法なんです。

  入学の間近でやってもやはり入学する子供たちのことを考えた場合には、やはりランドセルを見に行ったり、そして、運動着を買いに行ったり、やはりその余裕の時間が必要だろうと思います。そうすると、約1カ月前に必要だと思います。そうすると、2月末ぐらいに支給できる環境を蔵王町はつくっていきたいと思っているんです。こういったことをちょっと内部で、教育委員会の教育長、この前ちょっと出張していていなかったので、教育長とはまだ打ち合わせをしていないんですが、そんなことで一応2月末ぐらいに出せる方法、またはその中で今松ア議員が話された問題は、異動した場合だとか、支給はした、異動した。でも、それをやはり事前に支給する方にちゃんとお話をしてやっていけば、私は十分に対応できると思います。そして、ご主人の転勤で、例えば東京に行ったりなんかする方は該当されないだろうと考えているんです。ですから、どっちかというとやはり子供さんにではなくて、家庭的にちょっとお母さんとひとり親だとか、もう本当にそういった方々が多いのではないかなと思っておりますので、そういった面では、ちゃんと事務的な手続をやっていけば煩雑も私は少ないだろうと。仮に異動しても、隣市町ではないかなと私は思うところであります。そういった面では2月末に支給して、3月から子供たちに対応できるように、そのような形で内部で準備を進めていきたいと思っております。

議長(佐藤長成君) 松ア良一君。

5番(松ア良一君) ありがとうございます。非常に力強い答弁をいただきましてありがとうございます。

  今後実施に当たっては、本当に事務手続だったり申請であったり、さまざまな要件もあって非常に準備に時間も、そうしたスケジュール的にもかかるのかな、こんな考えを持ちましたので、ちょっと早めにさせていただいたところでございます。

  先ほど教育長からも答弁がございましたように、今回の国の改正では支給額がアップになってきますけれども、この辺、要保護の場合は半々なんですけれども、こちらの準要保護ですと単費になるのかなと思っておりますけれども、その辺は気にしなくて、ぜひその辺の合ったような形の対象の方に対しての金額等もアップになるのかどうか、その辺も検討されていくのかどうか、その辺についてお伺いしておきたいと思います。

議長(佐藤長成君) 教育長。

教育長(文谷政義君) それでは、お答え申し上げます。

  具体的に支給対象となりますのが中学1年生、今の6年生ですが、11名でございます。小学1年生につきましてはまだ把握していませんが、今年度7名でしたのでそのぐらいの人数になるのかなと。支給時期につきましては、今町長が申し上げたように2月末ぐらいと考えているところでございます。

  それで、問題点といたしまして、実はうちの町は4万円に値上げしたときに、近隣の市町村ではまだ2万円のところも結構ございます。そこに移った場合に、回収するにしてもそちらの町から出ないので、その差額をどうするかというのが一つございます。

  あともう一点は、所得の確定が6月になりますので、2月前になったときにその所得の確定は、例えば平成27年度分でするんだよとか、その辺はちょっと問題として出てくるのかなと。ただ、手順といたしまして、例えば入学前支給を希望する保護者の申請時期を平成30年の1月中旬から2月初旬ぐらいまでにさせていただいて、そして、小学校6年の該当者には平成2912月に入学前支給希望者に申請してもらうお知らせの文書を配付する。そして、未就学児については幼稚園、保育所を通して文書を配付させていただいて、ただ、そのほかにもいますので、広報等、お知らせの手段を考えていきたいと考えてございます。それで、支給後、転出者には返金していただくことを原則とさせていただきまして、また、転出の可能性のある方については7月に支給できるわけですので、できれば待っていただきたいと、転出の可能性がある方は。その方については、どうぞ待って7月の支給でお願いしますという文書をきちんと明示してお知らせをすればよろしいかと今のところ考えておりますが、なお、今後検討してまいりますので、ご理解いただければと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。

  以上でございます。

議長(佐藤長成君) 松ア良一君。

5番(松ア良一君) 大変前向きな答弁をいただきましてありがとうございます。

  確かにこれまで4月に申請していただいて、申告等がはっきりしないうちはなかなかそうした対象になるかどうか、あるいは所得によって差がございますので、その辺の決め方について非常に影響がある、このような考え方も持っておりました。これまで既に実施している団体につきましては、やっぱり先ほど教育長が言われましたように、平成29年であれば前々年度あたりをまず対象として判定していただいて、万が一そうした部分に変更があった場合には再度4月に申請をしていただくと、こんな感じで対応なさっているようでございますので、その辺は今後の中で検討いただければと思います。支給金額については、言われましたように隣接市町村との兼ね合いもある、このような答弁をいただいたところでございますけれども、ぜひその辺については、先陣を切って我が町が先頭を走っていただければなと。この辺についてもぜひご検討いただいて、前向きにお願い申し上げたいなと思うところでございます。町長、では。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) そのように前向きではなくて、そのように対応していきます。

議長(佐藤長成君) 松ア良一君。

5番(松ア良一君) この制度とまたちょっとあれなんですけれども、昨年の12月に質問させていただいた検討のアップの中でのいわゆる第3子、そして非課税世帯の部分も今年度から実施させていただいているところでございますけれども、あわせてこの辺も支給については3月にできればなと、こんな考えを持っておりましたので、ぜひその辺についても、県との第3子の、その辺もお考え方をちょっと伺っておきたいと思いますので、よろしくお願いします。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) これはちょっとまだ全く検討していないので、今初めて出た言葉ですから、ちょっと前向きに検討できればと思っております。

議長(佐藤長成君) 松ア良一君。

5番(松ア良一君) ありがとうございました。

  それでは、第2件目に移ってまいりたいと思います。

  先ほど町長から、一番これから水道事業の中ではいまだかつて経験したことのないような時代に入っていくのかな、それも我慢に我慢を重ねて、あるいは経営の中で努力を重ねながらきておりますけれども、ただ、それが積み重なって一度にそうした改修であったり修繕であったり、そうしたところに差しかかった場合に本当に安定して水が供給できるのかどうか、こういう懸念もございます。また、水道管等の劣化による水質の悪化等も懸念されるのかなと、こういったところの関係もありまして、今後の水道事業を安定的に町民の皆さんに供給していただきたいものだと、こういう観点から質問させていただいたところでございます。

  まず、独立採算制でございますので、起債とかいろんな形の今答弁もいただいたところで、この辺は本当に財政課長にすればぴくりとしたのではないかなと思いますけれども、いわゆる今の水道事業の中では、まず前段となる台帳、この辺の固定資産税台帳は恐らく整備なさっているかとは思いますけれども、そうした固定資産台帳を整備されて、そうしたところから施設の老朽化であったり管路のそうしたものの状況とか、あるいは資産管理の状況、こうしたところもおのずとわかってきているのではないかなと。固定資産台帳から見えてきた現状のもの、資産管理の状況をどのように把握されて、それらを生かしてどのようにやっていくのか、この辺についてお伺いしておきたいなと思います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) アセットマネジメントの更新計画でありますが、ご存じのとおり、アセットマネジメントでありますが、当初の資産等々であります。そういった蔵王町一般会計とはまた別の会計でありますから、こういったことを管理、実際の所有、投資家だったりの所有、そういった方の代行を行う業務でありますが、これはアセットマネジメントであります。この更新計画を立てていきますが、平成28年度においてアセットマネジメントの策定業務として、固定資産の現地調査をもとに正確な台帳整備を行いまして、そのデータをもとに法定の耐用年数を経過した施設、設備の種類ごとのもとに2017年から2069年までの50年分の更新事業の一覧ができたところであります。そのようにやっとこの50年分のあれが見えてきたと、長いスパンでやらざるを得ないということであります。

  それと、もう一つでありますが、更新に係る総事業費に124億円かかるんです。法定耐用年数のままのデータのためで、年度によっては事業費も極端に突出したものになった成果でありますが、今年度からそのデータをたたき台として、施設の更新だけではなくて延命化、ダウンサイズ等の検討もしながら事業費の圧縮並びに平準化調整を行いながら、施設更新計画の財政的検討も含めながら実施計画の準備を始めたいと考えているところであります。

議長(佐藤長成君) 松ア良一君。

5番(松ア良一君) ありがとうございます。

  確かにこれまで経済が非常によかった時代に投資をして既に40年を経過して、管路によってもご承知のとおり、40年経過すれば更新をしなければならない時期に来ている部分がかなりあるのかなと思っておりますけれども、そういった中で議会報告会にも行きましたときに円田中のほうからどうなっているんだと。ちょうど今年度予算にも計上してございますのでこういった報告だということで、本当に水は命を支える非常に大事なものでございますので、きょうは流れなかったというわけにはまいりませんので、常時やっぱり提供していかなければならないと、こういう強い使命があるのかなと思っております。

  先ほど町長からアセットマネジメントということで、更新費用の見える化、あるいは平準化にしていくためにこうした資産管理のアセットマネジメントをつくっていくんだということで答弁をいただいたところでございます。こうしたところが完成してくれば、いわゆる費用の平準化、先ほど124億円というお話も出ましたけれども、非常に今後ピーク時になってそれに対応できないというところが一番懸念されているところでございますけれども、先ほどお話がございましたように、これまでの水道管の延長数であったり、管路の経過年数並びに更新率、耐震化率、こうしたところの関係についてはどの辺まで進んでいるのか、ちょっとお聞かせいただきたいと思います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) これについては担当課長から答弁をさせていただきたいと思います。

議長(佐藤長成君) 上下水道課長。

上下水道課長(伊藤雅浩君) お答えをいたします。

  管路の更新率でございますけれども、管路については先ほど町長の答弁でも申し上げたとおり、老朽管改修事業といたしましては石綿セメント管の改修事業はほとんど終了している状態でございます。ただ、今石綿セメント管に継ぐビニールパイプVP管と申すものなんですけれども、40年経過した部分に関しましてはまだ更新は始まっていないところでございます。それで、今回のアセットマネジメントということで更新計画を立てながら、随時古い順に更新をしてまいろうかということで今回の計画となったわけでございます。

  あと、台帳整備なんですけれども、アセットマネジメントの計画に先立ちましてアセットマネジメントの更新計画なんですけれども、この台帳整備が正確でないと計画が策定できなかったものですから、これは平成28年度の委託事業で台帳整備から正確なものを策定いたしまして更新の事業費を算出したものであります。

  以上です。

議長(佐藤長成君) 松ア良一君。

5番(松ア良一君) 更新率と耐震化率もお伺いしたところでございますけれども、そちらはご答弁がなかったようでございます。見える分の資産管理についてはいろんな形でふだんから管理できるのかなと。見えない部分が非常に多いわけですので、そうしたところの追加は、やっぱり先ほど言いましたように50年単位という話もございましたけれども、管路の分についてはやっぱり一番そうした経年変化をしているところ、あるいはそうした事故が多いところはやっぱり順次必要性、あるいはそうしたところの優越性も考えながらやっていく必要はもちろんあろうかと思います。ぜひその辺については住民の方にいろんな形で、突然何日も水道が供給されないことのないように今後の管理をぜひお願い申し上げたいなと思います。

  なお、先ほど石綿セメント管の交換もあらかた終わって、一部だけだという答弁もちょっと出たところでございますけれども、この水質の安全確保につきましては、やはり塩管及び石綿セメント管、こうしたところの交換もやっぱりやっていかなければ水質の安全性にはつながらないのかなと思っておりますけれども、こういったところの観点について、もう一度この辺の更新計画であったり、塩管及び石綿セメント管の現状の残っている部分についてのお話を伺っておきたいと思います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 今もきのうあたりのニュースで、石綿管の関係でそれによって肺が侵されたということが大分今マスコミで騒がれていますが、そういった中で、とてもアスベストの関係、石綿がとても心配だったので、水道事業所の課長に大分二、三週間前からちょっといろいろ話をしていたんですが、先ほど申し上げましたように、もう塩ビ管に全部切りかわっている。ただ、消火栓の立ち上げの部分にまだ残っているということでありますので、直接的には口に入るということはないものだなと思っているところであります。また、それも随時計画的に交換をしてまいりたいと思っているところであります。

議長(佐藤長成君) 松ア良一君。

5番(松ア良一君) 2度答弁いただくような質問をしまして申しわけございません。全体的にもそうしたところが残っているかどうか、そういう確認でも質問させていただきましたのでご理解いただきたいと思います。

  さて、いわゆる近年本町においても非常に退職者が多くなってくる。そうした中で水道課事業所にあっても、それらの水道事業者、あるいは水道系の指導する側の技術者、こうしたところも非常に心配されるところかなと思います。こういった技術者の補充であったり技術者の指導、育成、こういった継承ですか、そうした部分について職員の充実であったり、そうしたところにこれからもやっぱり非常に管の破裂であったり、いろんな対応に追われて、いわゆる職場内のそうした対応の部分についても限られてくる、そういった心配もございます。確かに本年は再任用職員の方も入っていらっしゃいますけれども、今後のことを考えるとそうした重層的に職員の補充、あるいは技術の確立、そうしたところも大変心配されるところでございますので、ぜひ今後の取り組みについてもどう考えていらっしゃるのか、その辺について伺っておきたいと思います。

議長(佐藤長成君) 通告外ですけれども、町長、答弁願います。

町長(村上英人君) まじめに真剣に心配していらっしゃるのであれですが、今年度でありますが、上級職、あと初級職と、そういった募集をさせてもらおうと思っているところであります。ただ、今建設課の部門でもそうなんですが、技術者の採用がなかなか難しいというのが現状なんです。ですから、そういった面では、それぞれの町の職員で技術をずっと技術畑を歩いてきた、簡単に言うと生き字引的な方がいるんです。やっぱりそういった方々というのは、やはり技術の必要な部署には生き字引というのが私はとても大事なのかなと思っているところもあります。当然技術職も採用しながらでありますが、やっぱりそうしないと若い人たちに継承していくということもできないわけでありますから、その辺をバランスよくこの採用等々を含めて対応していきたいと思っております。

議長(佐藤長成君) 松ア良一君。

5番(松ア良一君) ありがとうございます。

  通告外だと議長からご指摘を受けましたけれども、ちょっと夢中になってその辺までお話をしてしまいました。これからも非常にそうしたところの関係というのは大事になってくるのかなという思いでございますので、お許しをいただきたいと思います。

  先ほどの財政の基盤強化につきましては起債をしながらこうした水道事業については支えていく、このような答弁をいただいたところでございますけれども、非常に今後こうしたところの観点につきましては後押しがなければ進まないのかなと。こういう観点から全体的にはここだけをポイントにして質問したところでございましたけれども、ぜひこの辺についても随時全町的にもかかわりがございますので、検討されながらぜひ対応に当たっていただきたいなという思いでございます。

  もう一点だけお伺いさせていただきます。

  先般ニュース等でもちょっと話題になりましたけれども、仙台市あたりであったり、あるいは村田町でも広域連携というお話が出てまいりました。国も広域連携であれば連携のところには補助金は出しますという流れにもなってきていますので、やっぱりこの辺は地域的なもの、あと、その経営内容によってはなかなか非常に難しいところの隣接市町村もあるのかなとは思いますけれども、ただ、国の流れとしてはそうしたところが出てきていますので、この辺、広域連携についてお伺いしておきたいと思います。

  また、今の水道事業の中にあっても、いわゆる必ずしも職員がやらなければならないという仕事ではなくて、民間に委託できる部分については民間に、こうしたところの考え方も一つあるのかなと思いましたので、あわせてこの辺の2つの考え方について町長にお伺いしておきたいと思います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) この広域連携でありますが、実は平成28年2月に総務省からこういった自治財務局の広域企業等からこういう広域連携等々という話が入ってきたところであります。その中で宮城県が参加した体制をとることになっているのでありますが、平成2810月、丸森の役場で仙南市町水道事業連絡協議会というのが立ち上がりまして、その中に岩沼市以南3市9町でありますが、第1回の理事会を開いたところであります。そんなことで宮城県の環境政策部の食と暮らしの安全推進課並びに市町村課の職員が出向きながら、いろいろとこの協議会を県南の広域連携に当たって検討をさせてもらったところでありますが、課長にお話を聞いてもまだ同じ段階なので、これからやはり連携をしていかなくてはいけないだろうと。ただ、やはり県がきちんとした対応を、やはりリーダーシップをとってやっていっていただくのが一番であります。そういった面ではまだ県の動きが悪いのかなというのが現状であります。

議長(佐藤長成君) 上下水道課長。

上下水道課長(伊藤雅浩君) お答えいたします。

  広域連携に関しましては今町長の申したとおりでございます。その中で、民間委託等につきましては広域連携とは別に官民連携という形で今検討を進めているところでございますけれども、窓口業務、あと水道料金の徴収とか、そういう形で民間委託という形で模索しているところでございます。仙南では柴田町が窓口業務、水道メーター検針から全部集金まで、滞納整理まで委託している状況でございますけれども、それを一歩進めた形で共同委託という形も念頭に入れながら今見積もり等をとったり、各広域連携協議会でも県が動かないのであれば、こういう共同委託等も市町村側から同時進行で進めていこうという形で今検討をしている段階でございます。

  以上です。

議長(佐藤長成君) 松ア良一君。

5番(松ア良一君) ありがとうございます。

  非常に勇気が出るようなご答弁をいただきました。今後本当に水道事業関係にあっては大変厳しい時代を、いまだかつてない経験をいたしますので、そうしたことについては、先ほど申し上げましたように、全町挙げていろんな方向性を探りながら今後安定した水の供給に努めていただければと思います。これで一般質問を終わらせていただきます。大変ありがとうございました。

議長(佐藤長成君) 松ア良一君の一般質問が終わりましたので、ここで、10分間休憩いたします。

     午後 2時00分 休憩

                                           

     午後 2時10分 再開

議長(佐藤長成君) それでは再開いたします。

  休憩前に引き続き一般質問を行います。

  次に、13伊藤 東君の質問を許します。登壇願います。

13番 伊藤 東君 登壇〕

13番(伊藤 東君) 一般質問をさせていただきます。

  「公共施設をバリアフリー化に」の一般質問後の整備と役場庁舎の今後の整備について。

  昨年3月の第2回定例会で、松ア議員の一般質問「公共施設のバリアフリー化」の中で、町長は「順次可能なものから対応を検討していきたい」と述べていました。(議会だより148号)1年余りが過ぎ、未整備の各地区公民館等公共施設の成果についてお聞きしたい。

  また、役場庁舎を見ると、点字ブロックの整備、急なスロープの改修、誰でも使える身障者トイレの設置等、容易に設置可能なものからいろいろある。現時点でどのように考えているのか、お聞きしたい。

  「第四次長期総合計画の後期基本計画の自己評価」について。

  第四次長期総合計画の後期基本計画の自己評価を見ると、

  {施策3}住み良い住環境の整備

  (1)既存住宅密集地、分譲地の住環境維持・向上の推進

  {施策9}環境に配慮した水洗化の促進

  (2)下水道の普及率向上の管渠整備

  以上2点が評価Cであった。また、次の2点が気になる。

  {施策7}安全・安心な道路、橋梁の維持・管理

  (3)安全・安心な通学路の整備

  (4)災害に強い幹線道路の推進

  この2点が評価Bである。

  この4点だけを見ると、蔵王町に移住しようと考えている人や、蔵王町がすてきな町だよと言っている人の気持ちを損なう結果と言えよう。

  よって、このような資料を外部に出すものではないと思う。

  また、自己評価についてさまざまな考え方があるが、どのような自己評価をしていくかによってその結果がもたらす意味が違ってくる。そこで、長期総合計画の後期基本計画の自己評価に関し、その方法を考えていきたいと思う。教育長、町長の考えを伺いたい。

  以上です。

議長(佐藤長成君) 初めに、町長。

町長(村上英人君) 伊藤 東議員の一般質問にお答えをさせていただきます。

  初めに、第1点目の「『公共施設をバリアフリー化に』の一般質問後の整備と役場庁舎の今後の整備について」お答えいたします。

  昨年の3月会議おいて、松ア議員より「公共施設のバリアフリー化」について一般質問をいただいたところであります。

  そこで、平成28年度におきましては、平沢地区公民館の階段には手すりを設置し、遠刈田地区公民館の玄関と地域福祉センターの玄関には可動式手すりを設置しました。また、子育て支援センターの施設改修に合わせて、地域福祉センター内の男女トイレを高齢者の方でも使いやすくするため、全面的に洋式化したところであります。

  次に、役場庁舎についてでありますが、駐車場から正面玄関までの誘導用ブロックや、思いやり駐車スペースの確保、玄関スロープや玄関階段への手すり設置、そして、1階へ多目的トイレを設置するなど、過去において順次行ってきたところであります。

  また、ソフト面においては、伊藤議員もご承知のとおり、正面玄関を入ってすぐのところに総合案内を設けていることから、例えば高齢の方や身体に障害のある方が来庁された際には、案内係の方で必要に応じて各部署の担当者に連絡し、1階のロビーや談話室で対応させております。

  以前にも申し上げましたとおり、利用者の視点に立ったバリアフリー化が大変重要な事柄とされていることは確かであります。本町では、本年2月に「蔵王町公共施設等総合管理計画」を策定したところであり、その中で役場庁舎においては耐震性や安全確保の観点を重視しつつ、バリアフリー化等を含め、施設機能の向上を検討していくことを実施方針に定めたところでありますので、今後とも計画的に進めてまいります。

  次に、第2点目の「第四次長期総合計画の後期基本計画の自己評価について」お答えいたします。

  後期基本計画の自己評価につきましては、議員全員協議会においてご説明申し上げましたとおり、5つの施策の大綱に定めた取組105項目について、前期基本計画と同様に、各担当課が評価を行ったところであります。

  評価に当たっては、実施計画に掲載された各事業を評価し、その評価の内容を総合的に判断し、取組項目ごとの評価としております。

  この中で、(1)既存住宅密集地、分譲地の住環境維持・向上の推進と、(2)下水道の普及率向上の管渠整備の2項目につきまして、ほとんど着手していないという結果でありました。

  (1)については、町の土地利用等事業指導要綱と関連し、「管理指針の策定」を実施計画に掲げておりましたが、策定には至らなかったものであります。

  (2)については「特定環境保全公共下水道事業」を実施計画に掲げておりましたが、下水道整備事業休止のため着手できなかったものであります。

  また、着手したが計画どおり進んでいないと評価した項目のうち、(3)安全・安心な通学路整備については、「安全点検と整備計画」を実施計画に掲げており、安全点検は教育委員会と連携しながら定期的に行っているものの、整備計画の策定には至らなかったものであります。

  同じ評価となった(4)災害に強い幹線道路の推進については「松川火山砂防事業の推進」を掲げており、県で事業を実施しているところでありますが、筆界未定地の解消に時間を要し、当初計画よりおくれていることから、このような評価としたところでございます。

  この結果を「外部に出すものではない」とのご意見ですが、町民の理解と信頼を深めるためには、実施した内容だけではなく、実施できなかった点も公開しながら、第五次計画にしっかりつなげていくことが重要であると考えていることから、「まちづくり懇談会」の際に配付したところであります。

  第五次計画につきましては、計画の推進状況をよりわかりやすく把握・分析できるよう、成果目標を掲げながら、定期的に評価と見直しを行い、計画の推進を図ってまいりたいと考えているところであります。

  以上を申し上げまして、私の答弁とさせていただきます。

議長(佐藤長成君) 続いて教育長、答弁願います。

教育長(文谷政義君) 「(3)安全・安心な通学路の整備の評価」についてお答えいたします。

  通学路は「児童生徒の通学の安全確保と教育環境維持のため」に指定している道路であり、安全で安心な登下校につながるよう努めているところであります。

  議員ご質問の「安全・安心な通学路の整備」の自己評価につきましては、歩道整備の計画が進んでいないことから、B計画どおりに進んでいないという評価になったと担当課である建設課より聞いているところであります。

  通学路整備における取り組みとしては、円田中学校周辺では、円田中学校付近の交差点への信号機設置、東根区・塩沢区による区内の通学路に街路灯を設置する行政区独自の取り組みがなされたところであります。

  今後そのような取り組みを大事にし、他の小中学校においても関係各課等との連携を図りながら、町として歩道や街路灯の整備計画等を進め、子供たちの登下校の安全確保に努めてまいりたいと考えているところであります。

  以上を申し上げまして、答弁とさせていただきます。

議長(佐藤長成君) 伊藤 東君。

13番(伊藤 東君) 着々と整備が進んでいるという感じは自分も歩いてみて知っていました。でも、気になるのが子育て支援センターの障害者トイレが余りに汚いのでびっくりしました。それで、担当課長さんにきれいにしてくださいとお願いをした。先月見学に行ったときに思いまして、話をしました。役場の点字ブロックというのは本当に途切れ途切れなんです。道路から役場に向かって見ますと駐車場の真ん中に歩道がありますけれども、そこまでは行って、曲がって延びるという。でも点字ブロックがないんです、横断歩道というのか、線が入っているところ。今の言い方でわかりますか。道路から役場を見て、真っすぐ見ると入り口が見えます。入り口から考えて左側にスロープがあります。スロープまでは点字ブロックは真っすぐ延びています。スロープの上でとまっているんです。そこから案内までどうやって行くんだろうというのが私の疑問だったところ。それで、もう一つがスロープからずっとおりてきて真っすぐおりてきますと、そこでもとまっているんです。ここに横断歩道があって、反対のところからまた点字ブロックは始まっているんです。ああいう細切れ細切れの点字ブロックじゃどうしようもないんです。

  昨年、ございんでお祭りがありました。そこにふっと行ったときに白杖、白い杖を持っている人が2人いました。蔵王ございんホールの展示ブロックはちゃんとしています。自動ドアのところにしっかりじゅうたんの下にあります。歩いて真っすぐ行くと受付に行けます。でもこの庁舎はそれがないんです。そういうことを考えると欲しいなと思います。だから、余りにも急なスロープで、この間お年寄りのおばあさんがキャリアカーを押しながら上っていました。ああ、上れるといいななんてじっと見ていたら、3分ちょっとかかりました、上りきるまで。上りきってふうっと背伸びをして入っていって、ああ、よかったなと思いました。そういうキャリアカーを使って、歩いてやっと上れるような人が結構いるんじゃないかと思います。そのためにそのスロープをもうちょっとなだらかにしたらどうだろうというのは思っています。そういう点字ブロックからスロープ、障害者用トイレというのはない。多目的トイレといいますけれども、そういうのをしっかり一つ一つ整備していきましょう。いかがでしょう、町長。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 今お話しされたこの役場の庁舎の1階周辺だと、私はスロープについてはそんなに急なスロープではないと思っております。おばあさんたちも十二分に、腰を曲げたおばあさんも上ってきています。それと、手すりも中央にはありますから。ただ、今お話しされたように、踊り場のところに茶色のブロックがありますが、そこには点字のブロックがないことは確かであります。これについては前向きに検討、9月あたりの補正で挙げさせていただきますので、ぜひひとつお認めいただきたいと思っております。

  あと、トイレについては、障害者のトイレはきちんと1階にありますので、ぜひひとつご理解いただきたいと思っています。

議長(佐藤長成君) 伊藤 東君。

13番(伊藤 東君) 点字ブロックは前向きに検討すると聞きましてちょっと安心しました。

  それで、ちょっと質問と関係ない話かもしれませんが、後でつながりますのでひとつ聞いてください。

  2年前にある会合が旅館で1泊の研修をしようとしたんです。障害者がいたんですけれども、いや、おいでよ、おいでよとその障害者を誘って、1泊研修会といっても反省会というか飲み会とかをやったんです。そのとき中にいたメンバーの1人が、なぜあの障害者を誘ったのか、何か事故があったら誰が責任をとるんだと言った人がいるんです。誘った人は、もうお別れだからいいんじゃないの、みんな楽しくやろうよと言って、そんなんでは済まないだろう、事故があったらどうするんだよ、責任は誰がとるんだということを言ったんです。それを聞いたときに、町長だけではなくて皆さんも考えてください。私は誘ってよかったなと思うのが8割ぐらいであると思ってください。事故があったら、そんなことで誘っちゃいけないよというのが2割ぐらいで全面的に誘ったほうが悪いということを考えてみてください。町長さん、どういう考えか、ちょっとお聞かせください。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) それは一般質問外の問題ではあります。これは個人の主観だとか、個人の考え方でありますから、これは少なくたって私はそういった態度をとりませんからあれですが、まずこれは一般質問で答えるべき問題ではないと思います。

議長(佐藤長成君) 伊藤 東君。

13番(伊藤 東君) 重々そう思いますけれども、そういう気持ちがあるかどうかによって障害者のための設備をやるかやらないかという意欲につながると思います。だから聞いたんです。事故があったら誰が責任をとるんだという人のことを考えたら、もしその家庭から障害者が生まれたならば牢屋敷かなんかをつくっちゃうのかななんてことを考えてしまいました。ちなみにその障害者というのは私です。

  次の質問をさせてもらいます。これもちょっと聞いてほしいんです。長くかかりますけれども。

  町長の家庭には、これも町長という言い方をしましたが、皆さんも聞いてください、自分のことと思って。生まれたときから障害者と呼ばれる子供が生まれましたか。私はあります。親戚で分家のおばさんが知的障害でした。ゼロ歳から10歳までの間に障害者という人が生まれましたか。私、30年間学校の先生をやっていましたけれども、小学校3年生、9歳の子供が脳梗塞で倒れまして入院しました。でも、子供というのはリハビリをやるとすごくいいんです。半年後には学校に戻ってきました。では、10歳から19歳、二十までの間に障害者は親戚とか自分の家族でいますか。知り合いでもいいですけれども。私は2人います。2人ともバイクによって、ぶつかって足ががちゃがちゃになってしまいました。では二十から30代までに障害者と言われる人はいませんでしたか。私はいます。21歳の女の子です。私の友だちの娘です。その子は脳梗塞になってしましました。後でつながってきますからちょっと聞いて。30歳から40歳まではどうですか。私はいます。どんな病気なんて言われると……。では、40歳から50歳はどうですか。あなたの周りにそういう人はいませんでしたか。知り合いの人でいませんか。40歳から50歳ではいませんか。糖尿病の合併症で足を切った人もいます。そう考えてみると60歳、70歳になるともう皆さんいっぱい知っているでしょう。ぼけたんだよといえば、それはアルツハイマーだとかありますけれども、子供だったら知的障害と言いますけれども、年をとってしまうとぼけが始まったという言葉になってしまいます。だから、障害者というのはいつ何どき自分の周りに、自分を含めてなるかどうかわからないんです。皆さんだってそうです。頭の血管が切れたといえば私みたいになります。だから、障害者のための施設や設備でじゃないんです。自分自身、また自分の家族、自分の親戚のためにつくる設備なんです。私はそう思います。町長、いかがですか。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 私の場合は行政をあずかっている町長という立場でありますから、家族だとか知人だとかそういったことじゃなくて町民のための、やはり障害を持っている方々も含めたそういったバリアフリー的なものを考えていくのが私の役目だと思っています。ですから、自分の周りだとか、自分云々ではなくて町民全体的な方々のことを判断して対応していくというのが私の役目だと思っております。

議長(佐藤長成君) 伊藤 東君。

13番(伊藤 東君) 私の言いたいのは、町民みんなのことを考えるときに自分の家族だってみんな同じなんですよということなんです。町民のためにやるというのと自分の家族のためにやる、自分の親戚のためにやる、自分の周りの人たちにもやる、みんな同じ思いだと思います。そういう施設や設備をすることが行政の一つの責任かなと思います。いかがですか、町長。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 先ほども申し上げたとおりであります。

議長(佐藤長成君) 伊藤 東君。

13番(伊藤 東君) この1番目の質問について、1万2,000人余りの町民のためにやるということはもっと砕いていくと自分の知り合いのため、もっと砕いていくと自分の家族のため、もっと砕いていくと自分のためになるんだということを私は言いたかったわけです。

  では、次に移らせてもらいます。

  自己評価について、教育長、学校というのはいろんなことを自己評価しますよね。やるんです。研究をやれば、それに対してどうかとか、自分の1年間の授業を通して自己評価とか。それで、この蔵王町第四次計画の自己評価について、今まで自己評価というのはいっぱい見てきたと思います。それをその考えを持って見たときに、どのように思われますか。

議長(佐藤長成君) 教育長。

教育長(文谷政義君) お答えいたします。

  私も教員として勤めてまいりまして、今議員おっしゃるようにずっと自己評価を数々やってまいりました。それで、町の自己評価を見せていただいて、107の項目をもってそれを町では詳細に検討しているということを私も地区懇談会を通してまちづくり課長なんかが説明する内容を聞いて、随分検討はしているなと。ただ、その中でやはり課題があってすぐには実現に至らないものもあるという結果がこの自己評価につながっているのかなということで、いろんな方面から考えて自己評価は随分されている。そして、また今後それをさらに発展したものにしていきたいと答えてらっしゃるので、大変すばらしいかなと考えているところでございます。

  以上でございます。

議長(佐藤長成君) 伊藤 東君。

13番(伊藤 東君) 一つ通学路のことについて評価が下から2番目だったというのが、蔵王町の人にちょっと聞いてみたんです、円田の知り合いのところで。そうしたら、いや、ちゃんとやっているよ、雪が降ったとき、すぐ雪かきをするといって子供たちの安全・安心だよという言い方をするんです、町の人は。確かにそうです。一生懸命やっている。それは私も思います。でも、その同じものを仙台の友達にやっぱり見せたんです。え、何、ちゃんとやっているのなんて答えが返ってくるんです。この結果だけを見ればそうなんです。でも内容は、町の人の言うようにちゃんとやっているということをわかっていると言うんです。このギャップ、ましてや蔵王町は住んでくれる人がいっぱい欲しいんです。そういう中で上辺だけで捉える、判断してしまう、そういう結果がわかるようなものを外に出してはまずいんじゃないかなと言っているんです。どうですか。

議長(佐藤長成君) 教育長。

教育長(文谷政義君) 確かに私も教員としていろんな市町に単身赴任もいたしまして住んでまいりました。それで、そのときの行政、そしてまちづくり等も見てまいりました。そして、そういった中で私が見てきましたのは、やっぱりその町に住んでそのことをしっかり理解した上で私は判断をしてまいりました。ですので、そういった方々にもやっぱり蔵王町のことをよく知っていただいて、そして、この蔵王町のよさを判断していただければと考えてございます。よろしくお願いいたします。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) この安全・安心の通学路の問題でちょっとあれだったんですが、実は歩道整備をしようということで、この永野地区小学校の子供たちの学童の学校通学路の一角なんですけれども、それが土地の了解をいただいたんだけれども買収に至らなかった経緯があるんです。去年のことでありますが。それに、そういったことがこういったものにつながってきているということもあるんです。ですから、一概に他町から見た場合の云々だとかではなくて、我々は一生懸命にいろんな子供たちの通学路を含めて、あとは区長の皆さん、あとは警察の関係の皆さんと学校と一緒になって通学路を歩いたり、いろんなことをやっている。特にその中でも危険、県道を横断しなければいけない、町道を横断しなければいけない、そういったところがどうしても交通網の多いところ、そういったところに歩道を設置してあげたい。ただ、相手のあることでありますので、なかなかそういったところが計画どおりにいかない。そういったところの評価が悪くなっていることは確かであります。そういったことのご理解をいただきながら、この評価の問題について東議員も毎日通っている道でありますので、ご理解いただきたいと思っています。

議長(佐藤長成君) 伊藤 東君。

13番(伊藤 東君) 私の住んでいるところから小学生が3人ばかり長い道のりを行きますけれども、その道は歩道がちゃんとあるんです。だから、ああ、安心だなと思って見ていて、草刈りはちゃんとされているといいなと思うと、草刈りはぱっと済んじゃうんです。それは小学生がもう7時ぐらいから歩き出して8時ぐらいに着くのかな、そういう長い道のりなのでみんな見ているんです、地域の人は。だから草刈りの心配なんて何も心配ないんです。子供たちはこう。そういう学校ばかりじゃないから言いますけれども、例えばこの間ふっと言われたことが通学路だか農道だか町道だかわからないけれども、とまれの表札をつけてなんて言った人がいるんです。どこと聞いたら、あそこの交差点と話を聞きました。確かに冬場は梨畑も裸んぼなんで大丈夫。でも今ぐらいから梨畑は高いですけれども、車で越えるとちょっと見えなくなる。それをビョーンと飛ばしていく人がいるという。だから、そういう表札みたいなのをつけてくれませんかと言われました。早速総務課に行って聞いてみましたら、勝手にとまれの信号をつけていいかと聞いたら、だめだと言われて。そういう整備も今後安全・安心な道というところで必要ではないか。町長、どうですか。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 評価からずれているわけでありますが、そういうのは東議員が一町民の方から聞いた場所でありますので、その場所はどこで、どうなのかということを、まだこっちに入っていないのであれでありますが、そういった町民の方からお話を聞いたときには、ぜひひとつ建設課長なり建設課にお話をいただくなり、うちの総務課長でもいいんですが、そういったところを、あと私に話が出てまいりますでしょうから、そういったところを対処していきたいなと。

  例えば今話がずれていますけれども、ここでの評価につながってくるのでお話し申し上げますが、例えば1つは円田入でありますが、円田入のとても交通事故の多い十字路、湯坂でありますが、あそこはいろんなことを今までやってきたんです。とまれという標識の関係、それといろんな対策をとってきましたが、そのところ4カ所に、四方に横断歩道をどうでしょうかということで、ある区長さんがお話をされたんです。それに当たって今町も一緒に検討しながら白石署に申し上げるわけでありますが、そのように1人の人の声が行政も一緒になって動かしていくような、そして、そこに設置できるような、ですから1人だけで悩むんじゃなくて、ぜひひとつそういったどこの場所かそういったところを具体的に担当課にお話をいただきながら、そして、一つ一つ解決を見出していきたいと思っていますので、ぜひご指導いただきたいなと思っております。

議長(佐藤長成君) 伊藤 東君。

13番(伊藤 東君) 話は総務課の係に伝えてあります。自己評価したときの安全・安心な通学路の整備というのは、歩道だけのことを言っているんですか。だから安心・安全の通学路ということを考えたらそういう標識も必要なところはあるんじゃないかなと思って今出したんです。また、評価をするときにどうしたらよく理解してもらえるかといったときに、マイナスの評価をしたときに成果、課題、今後の方針というのがあって初めて自己評価というのは出てくるんだと思います。そういうところをこの冊子の後期基本計画の中にお題目だけ並べているとわからない。最低レベルの評価をしたときにどうしてそうなったのかというのを言葉で述べてもいいんじゃないでしょうか、言葉で書いて。例えば今の安心・安全通学路の整備といったときには、通学路の設置を目指しているがなかなかできなかった、そういう言葉があってもいいんじゃないのと思いますが、町長、いかがですか。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 25ページを見ていただきたいと思います。教育長答弁のまとめでありますが、私も先ほど申し上げたとおり、第四次はもう終わっていますと言ったら失礼ですが、あと半年ぐらい残っていますが、第五次計画につきまして、計画の推進状況をよりわかりやすく把握・分析できるよう、成果目標を掲げながら、定期的に評価と見直しを行って計画を推進していきたいということをしっかりここでうたっているわけです。そういったことを、当然のことであります、東議員がおっしゃることは。それをやって第五次にそれを生かしていくということが当然でありますので、そのようにしてまいります。

議長(佐藤長成君) 伊藤 東君。

13番(伊藤 東君) 次回の長期総合計画では、何かをやりたいというときに目標があって、それに対して予算が組まれてやるわけです。そうすると、成果が必ずあります。それに、次に課題というのも出てくるでしょう。その課題の次は、今後どうしたらいいんだろうという今後の課題というのが出てきます。その中でしっかり自己評価をしたならば、よい計画が成り立つんじゃないでしょうか。私はそのように思っています。私の一般質問はこれで終わりたいと思います。

  最後に一言。3月議会では大変ご心配をおかけしました。一般質問ができるようになりました。また、ありがとうございます。終わります。

議長(佐藤長成君) 伊藤 東君の一般質問が終わりましたので、ここで、10分間休憩いたします。

     午後 2時55分 休憩

                                           

     午後 3時05分 再開

議長(佐藤長成君) それでは再開いたします。

  休憩前に引き続き一般質問を行います。

  本日の会議時間は議事の都合によりあらかじめ延長いたします。

  次に、14番平間武美君の質問を許します。登壇願います。

14番 平間武美君 登壇〕

14番(平間武美君) ただいま議長のお許しをいただきましたので、通告書に従いまして一般質問をさせていただきます。

  まず、1.追跡質問でありますが、これは平成28年蔵王町議会第2回定例会12月会議の一般質問について再質問をいたします。題名は、放射能汚染廃棄物の全県一斉焼却方針について。再掲となっていますが、昨年の12月朗読しておりますので、これは省きます。

  次に、2.宮城県国民健康保険運営方針について。

  国が示した2018年度(平成30年度)からの国民健康保険の都道府県化に伴い、宮城県でも制度設計の検討が進められている。本年4月に示された運営方針案では、保険料(税)統一等の方向性が示された。しかし、宮城県は事業費納付金・標準保険料は明らかにせず、公表を来年年明けとし、住民への説明・理解をないがしろにしている。

  また、国民健康保険は、各市町村が低所得者の保険税を軽減したり、町民の健康増進にも努力し、地域の実情に応じて制度を定めてきた歴史がある。

  したがって、町長は宮城県に対し、次の事項を実施するよう求めるべきではないか。

  (1)宮城県は、事業費納付金・標準保険料試算を一刻も早く公表すること。

  (2)2018年度以降も、現在以上に保険税を上げないこと。

  (3)今後は財政的責任の主体となる宮城県において、県民・町民への影響を勘案し、保険税等の決定など、町における独自権限を侵害しないこと。

  (4)準備が整わないまま拙速な実施はせず、場合によっては延期も検討すること。

  (5)国に対し、負担感が強い保険料(税)の是正、国民健康保険の安定的な運営のため、十分な財政措置を検討するよう求めること。

  以上について、町長の見解を伺います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 平間武美議員の一般質問にお答えをさせていただきます。

  「宮城県国民健康保険運営方針について」お答えいたします。

  まず、第1番目の「事業費納付金・標準保険料試算の公表」についてお答えいたします。

  納付金等の公表は、今のところ来年1月ごろになると県より説明を受けておりますが、国民健康保険一本化への条例の改正や予算編成の準備を考えますと、町としても早期の公表を望んでいるところであります。今後情報が入り次第、公表してまいりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。

  次に、第2番目の「2018年度以降の保険税」についてお答えいたします。

  保険税については、基本的に加入被保険者数に応じて算定されることになっております。県内市町村の保険税を平準化すると、将来的には保険税が上がる市町村もあると予想されております。本町においては、これまで健康・疾病予防事業を積極的に展開しており、その結果として1人当たりの医療費が県内で2番目に低い状態にあること等、納付金の算定には、これらの状況を十分に勘案していただくよう要望したいと考えているところであります。

  次に、第3番目の「財政的責任の主体となる宮城県において、県民・町民への影響を勘案し、保険税等の決定など、町における独自権限を侵害しないこと」についてお答えいたします。

  納付金に伴う保険税の決定は、各市町村がそれぞれの実情を踏まえて決定するものと捉えておりますが、県の役割として、各市町村を指導する立場もありますので、状況を見定めながら対応したいと考えております。

  次に、第4番目の「準備が整わないまま拙速な実施はせず、延期も検討すること」についてお答えいたします。

  このことについては、制度の安定的な財政運営と効率的な事業が確保できるよう、国の政策に基づくものであり、現在一つ一つ準備を進めているところでありますので、本町だけが単独で行動したり、あるいは延期することはできないところであります。

  次に、第5番目の「国に対し、保険税の是正、国民健康保険運営のための十分な財政措置を検討するよう求めること」についてお答えをいたします。

  国民健康保険制度は、私たちが日々健康で暮らすための大切な互助制度であり、今後とも継続的に安定した国民健康保険運営を保っていかなければなりません。私としましても、国が引き続き責任を持って支援するものと捉えておりますし、国県町がそれぞれ役割を果たして運営されるよう努めてまいります。

  以上を申し上げまして、答弁とさせていただきます。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) 順番からいきまして、追跡質問を早くすべきということなので、こちらから質問させていただきます。

  再掲となっていまして、この文章をもう一度読まないとわからない部分がたくさんあるかと思いますが、一応要約します。

  つまり、昨年宮城県の村井知事は、宮城県の35市町村全自治体から同意を得れば、いわゆる一般廃棄物、一般的なごみです。これを今保管されている汚染牧草とか堆肥、いろいろあります。それらをまぜて燃やしてもいいんだよと、やるんだよという方針を示したんです、去年の12月。奥山仙台市長も同意をした。ところが、そのことを私、やめるべきではないのかなと町長に一般質問しました。ところが1227日、仙北の市長が反対をして、いわゆるご破算になると、一斉焼却はしない。向こう半年後、6月にもう一度村井さんは自治体の首長を集めて話し合いをしましょうと。これが今月6月18日に迫っていますけれども、そこで、なぜこの放射能廃棄物の焼却をすることによってどれだけの危険があるのかということを私は昨年の12月の議会で訴えました。いわゆる放射能汚染廃棄物の焼却を考える県南の会というのが2月4日に結成されました。これは時系列で今お話ししていますけれども、2月4日の土曜、午後1時半から大河原の駅前のオーガというところでやりました。ここには仙南2市7町の各議員、それからこのときの会長に選ばれたのが、個人名を出しますが長谷川進さんという住民団体なんかを指導する方です。そのときにも結成をされましていろいろ申し入れなんかもやってまいりました。廃棄物を考える県南の会ということで仙南地域の広域行政組合、いわゆる理事長滝口 茂さんに対しまして、我々の団体は、これは焼却をしてはだめだと反対の申し入れを出しました。そして、その後も何回か会合を開きまして、5月21日、同じく大河原町の世代交流いきいきプラザで日曜日の1時半から県南の会の第4回合同会議を開きました。私もここに出席してきまして、とにかく各市町村に申し入れを出しましょうという決定をしまして、その前にも実際は4月28日にこの団体で、いわゆる焼却する仙南クリーンセンターの見学にも午後1時から行ってきて、その後最終処分場の白石のあの場所も見学してきました。そういうことをやってきて5月24日、町長不在でしたけれども、副町長の平間喜久夫さんと環境政策課長に同席を求めて、私、長谷川さんと一緒に申し入れを出したということです。簡単に言えばバグフィルターの99.9%なんていうのは嘘だと。必ず燃えるんだと。燃えて飛び散るんだという申し入れを13項目にわたってしました。町として6月5日まで回答していただきたいという申し入れをしたんですが、そのときも副町長は短期間では回答できないという返事でした。我々はせっかく一斉焼却反対ということを掲げて運動しているわけですが、いまだに蔵王町としては申し入れに対する答弁が出ていない。このことに関しては、まず最初にどう考えていますか。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 平間議員がお話しされた中にお話が入っているわけでありますが、私たちの放射能汚染廃棄物の焼却を考える県南の会の代表者長谷川進さんでありますが、その方が2市7町で理事会を運営しているこの仙南広域運営組合でありますが、その仙南広域事務組合の2市7町として私たちの蔵王町も入っているんです。この1つは、2市7町で今回の仙南クリーンセンターの焼却の話が出ているわけであります。そういったことで、理事会として考え方を、皆さんが共通して1つの考えでお答えを出させてもらっているわけでありますが、今ここで蔵王町だけの考え方というのは一つとして広域として出していますから、それが答えだということであります。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) 仙南広域と亘理・名取共立衛生処理組合と両方に申し入れ書を出しましたけれども、両方の組合も逃げているんです。はっきり答えていないんです。4番目あたりまでは回答していますけれども、5番からの試験焼却の場合の対応や実施方法の詳細、これは県から示されないと動かない。動かないんだから、燃やさないんだったらいいんです。だけれども、県から示されてもし組合が決めたら、町長、これは我が町も参加するんですか。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) そのときは理事長がこの2市7町の皆さん招集をかけて、そのときに検討をしてまいることにしております。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) 理事長というのは先ほど言いましたけれども、柴田町の滝口町長です。この方が放射能汚染廃棄物の焼却反対に対する申し入れに対する回答を出しているんです、もう。3月28日付の申し入れについて5月10日開催の理事会において協議した結果、下記のとおり回答いたします。回答が出ているんです。ところが、はっきり言いまして、先ほども言いましたけれども、申し入れの内容を全部読み上げるわけにいきませんけれども、今。5から10には答えていないんです。1つは、先ほども言いましたけれども、昨年1227日開催の市町村長会議において全市町村の合意が得られなかったことから、組合としては現段階で試験焼却を受け入れられる状況にはありません。理事長はこう答えています。それから、2つ目、昨年1221日開催の理事会において全市町村の合意が得られた場合、試験焼却することに賛同することにしたものであります。これは当たり前です。得られなかったら延びたわけでね。もう一つ大事なことを言っています。地方自治法第284条に基づく一部事務組合であり、組合規約に基づき一般廃棄物の処理を行うこととなっております。ここには放射能廃棄物のことは一切触れていない。だから、仙南クリーンセンターというのは一般廃棄物しか燃やさないところなんです。それなのに村井さんは国の方針に従って1キログラム当たり8,000ベクレル以下は混焼すると言っちゃったんです。去年の12月も大問題にしましたけれども、私。それから、3の内容はモニタリングポストを設置するとか、4は住民説明会に出席してまいりましたとか。住民説明会というのは白石と角田と大河原でやったんです。資料については国及び県が配布した資料であり、当組合が準備した資料はありませんとここで逃げているんです。国とか県が決めた資料だから当組合は関係ないと言っているのと同じことです。だから、自分たちが用意した資料じゃないんだよ、責任は我々にないんだよというようなことを言っているわけです。この辺、結局は各自治体の判断に任されているわけです。首長判断です。組合の理事長まで逃げているんだから、ここは私は変だなと思いますけれども、どうでしょう。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 決して逃げているわけではないんです。私たちの運営母体が2市7町であることなんです、仙南クリーンセンターの。そして、それを私たちが、理事会の代表者が滝口柴田町長であるということなんです。そんなことで、2市7町の首長たち、理事でありますけれども、理事がそろって一つの考え方を持っていくのは決して私、悪いことではないと思います。当たり前だと思います。まず1つは。

  それと、あと2つ目。法律上、8,000ベクレル以下というのは一般廃棄物と言われているんです。ですから、一般廃棄物としての考え方で、そういった放射能という物質の活字がそこに出ていなかったのではないかなと私は思うところであります。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) その8,000ベクレル以下の基準を放射能物質として捉えるか捉えないか、ここが大事な問題なんです。厚生労働省が勝手に決めたんです、早く燃やしたいがために。この日本から、特に東北から、東日本大震災にかかわるいわゆるそういった廃棄物をこの土地からなくしたい。そして、最終目標は原子力開発に突き進んでいきたい。これが国の考えなんです。それが厚生労働省なんです。

  それで、大事な結果を報告します。昨年福島県の鮫川村というところで混焼の実証実験をしたんです。バグフィルターで99.99%捕捉説を説明する物質収支、いわゆる入ってくる物質と出ていく物質収支です。確認する実験は一度も行われておらず、福島県鮫川村の実証実験についての再質問に福島県も、鮫川村の焼却炉では物質収支がしっかり計算されていない。国の実証実験の不備を認めたんです。いかにいいかげんなことをやっているか。ここなんです、私たちが指摘したいのは。

  それから、もう一つ。最終処分場では水が放流されます。放流水が基準値を超えたとき、毎日200トンを超える産出水への対応が可能なのかという質問に対して、具体的な対応策は処分場ごと個々に相談し、対応ができない場合、実施は困難となるとの回答をしているんです。つまり、福島県はもうこんなの反対だと言ったんです。そして、1,000トン以上の貯水槽なんかないんです。200トンを毎日超えていけば、あふれるばかりじゃないですか。ここを私たちも指摘しているんです。やっぱり国が言ったからとか、知事が言ったから、問題は先ほど来言っていますけれども、住民の安心・安全です。そこを守るにはこういう実験が立証されていないんです。これを我々は訴えているんです。

  先週の日曜日、また6月11日、放射能汚染廃棄物の一斉焼却反対県南総決起総会を開きました。これも大河原のいきいきプラザなんですけれども、ここに6月11日、今までの活動経過の決起集会。それはなぜかというと18日に向かってです。18日、招集が日曜日に必ずありますから。約74名集まりました。ここでも確認したことは、先ほどから言っていますけれども、町長、いいですか。これは耳が痛いと思いますけれども、市町に対し、周りを見るばかりで自分がないような現状を改め、主体性を持った自治を行うことを求め、活動を進めます。こういう手厳しいことを長谷川さんは言っている。私もそう思います。周りの市町村がそうだから蔵王町も右に倣え。こういう姿勢は本当に町民、住民の安心・安全になっているのか。これだけ危険だよと言っているんです。だからこそ、きょう河北新報の方も来ていますけれども、毎日のように最近汚染物質の堆肥化とかすき込みとかが載っています。大事な問題だからです。放射能は拡散されると言っているんです、我々は。ここを国がやるからしようがないんだ、県知事が言うからしようがないんだだったら、住民はなしじゃないですか。もう一度考えてください。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) まず1つは、共同処理を考えている、くどいようでありますが、仙南クリーンセンターは共同の処理場なんです。共同で考えるのは当たり前でしょう。違いますか。私の処理場ではないんです、蔵王町の処理場じゃ。2市7町の処理場ですもの、皆さんで考えるのは当たり前だと思います。まずその1点。

  その次が、宮城県の中で焼却したところがあるんです。仙台市、利府、そのときは出ていないんです。そして、皆さんの団体でもそれを調査しているんです。そのときは出ていないんですと私は話は伺っているわけでありますが、そして、その中でも、宮城県の中でも一番いい機種、バグフィルターそのものも一応99%ぐらい取り除くことができるというお話を受けているわけでありますが、そういった、私たちがどこの基準を、話を聞いたらいいと思いますか。やっぱり国の基準を聞いて、それで自治体である我々は国の、例えば厚生省なり各省庁の話を聞いて対応せざるを得ないのではないでしょうか。勝手にやって、勝手に市民、町民の皆さんに間違ったことが起きたらとんでもないことになっちゃいますよね。ですから、仮にそういう判断をするときには、やっぱりいろんな国のいろんな判断をいただきながらやっていくというのが私は一つの道だろうと。ですから、勝手に私たちが2市7町だけで判断ではなくていろんな各方面から、仮に何かをするにしてもやめるにしても一つの2市7町の皆さんで考えながら対応していくということを、くどいようでありますが、先ほどからお話し申し上げているところであります。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) もちろん2市7町で話し合って決める、当たり前の話です。だからこそなんです。だからこそ我が町としては反対していけばいいんです。それでもって町民に対して放射能被害が広かったらどうなりますか。そして、稲わら汚染の風評被害が広がったらどうなりますか。私はそれを懸念しています。考え方が違うでしょうけれども、これは本当に大事な問題で、99.9%というのは嘘なんだということは実証で示されているんです。前12月にも言ったと思いますけれども、35%は煙となって出るんです。そういう実験をしている岩見億丈さんという学者もいるんです。岩手県の宮古でも実験しているんです。だから、そういうことを村井さんは何一つ知らないんだということを覚えておいていただきたい。とにかく、国が言っているから正しいという考えは大間違いですから。国がやってきたから福島原発があれだけの大被害になったんじゃないですか。原子力安全神話と言ってきたんです、何十年と。それがあの地震によってあれだけの被害をこうむっていまだに避難している人がいるんじゃないですか。私は国が言っていることなんか100%信じませんというのが私の最後結論です。

  とにかく時間がないので、もう一つ大事な話があるんです。これも大事な話なんです。我々の国民健康保険が県単一化されるんです。県一本化される。これはどういうことかといいますと、この間も私、議会に対しまして宮城県国民健康保険運営方針案にかかわる意見書採択についての請願書というのを出しまして、意見書の審議待ちという今状態なんですが、これは大変な問題なんです。もともとを正せば国が地方自治体に対して国保の交付金をくれてきたのを、例えば具体的に歴史で言いますと、必携地方政治これだけは知っておきたいという本なんですけれども、これによりますと国保というのは何でこんなにも保険料が高くなってきたのかというと、国が予算を削減してきたからなんです。国民をないがしろにしてきたということなんです。例えば1984年までは5割負担だったんです、医療費。それを1984年に今から33年前、24.7%しか国が保障しなくなったんです。半分以下です。それじゃ各地方自治体の国保財政が苦しくなるのは当たり前じゃないですか。だから、今度県単位化にしろという方針なんです、根本から言いますと。これも私、先ほどの5つの項目にも挙げましたけれども、これは県もずるいんです。去年国はもう試算をして出さなければいけないよと言っているんです。これは宮城県議会議員から、我が党から仕入れた市町村国保改革の動きというやつで、これにスケジュールが載っています。これは恐らく課長は持っているかと思いますが、これを見るといろいろ保険料を決めて事業納付金、それから標準保険料試算をして、ことしの暮れに発表する。そして、3月議会に間に合わせる。私は、この一番ここなんです。時間が間に合わないんじゃないかと。これは議会にかけられるわけですよね、恐らく3月か2月の通年議会ですから。ほかの議員とかが何もわからないうちに決まっちゃう可能性があるんです。恐ろしいです、これ。それと、大事なの、もう時間があれだから、いろいろと資料があるので私も頭がいっぱいだが、これと、先ほど言ったこれも県から取り寄せた、県の国民健康保険運営方針案という、これも4月に来ているんです、我が町に。具体的にはどうしろ、ああしろということはまだ正式決定はされていない。私らの町としては応益割と応能割をやって、そして、均等割と平等割をやって、こういった内容で端的に我が町の国保税は上がるのか下がるのか。これは町としてもう試算はできていると思います。どうでしょうか。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 1つは、蔵王町は先ほど言いましたように低いです。県内で2番目に低い。だけれども、納付金がまだ決定していないわけでありますので、その納付金が決定された段階で一つのを見出せるのかなと思っているところであります。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) 今町長、何が低い、保険税ですか、保険料ですか。医療費。私も資料を手に入れました。これは宮城県の全市町村の出て行った医療費と1人当たりの保険料が全部書いてあります。確かに我が町の医療費は宮城県の中で2番目に低い。年間318,467円、1人当たりです。ところが、35市町村のうち、保険料、保険税は宮城県で4番目に高いんです。わかりますか、私が言っていること。保険料が35市町村の中で4番目に高い。出て行く医療費は下から2番目だ。ということは保険税は高く取りすぎているんじゃないですかという話になるんです。だからこそ、もっと安くもできるし、もう一歩踏み込んで我が町の基金、財調2億8,000万円あります。2億8,000万円をこの保険税の減額に、かわいそうなことに隣の川崎町、基金ゼロなんです。村田なんか2億1,000万円、我が町は2億8,000万円もありますが、先ほど言った保険料が上から4番目に高い、給付は下から2番目だ。この矛盾と2億8,000万円の基金をどのように活用していこうと考えているか、ここもお聞きしたいと思います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) おっしゃったとおりです。基金がとても、いつ大きな病気にかかったりなんかして町がいつ、この基金が減ってくるかわからない。そんなことで、ただ、約3億円弱あるので、それを少し還元、還元という言葉はおかしいんだけれども、保険税に回そうということで、実は平成28年度に基金を10.78下げさせていただいているんです。そんなことで見直しを平成28年度でさせていただいています。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) 大分前の課長の答弁でもありましたけれども、何か病気があったときに大金を積んでおかなければだめなんだという答弁をされました。確かに昨年下げています。ただ、今度国保税が一本化された場合、国の方針によって県も決めた場合に、我が町の保険税がやはり安くなる方向性で持っていってもらいたい。これはもう町民の願いだと思います。というのは国保税に入っている人というのは今や無職者とか農林水産業者、昔は農林水産業者と言われていた。自営業とか。無職者が多いんです。それから派遣労働者。これが半分ぐらい占めているんです。昔は農業とか自営業だったんです。これだけ世の中が変わって働けないというか、働いていない人まで国保に入っているんです、世帯主が。だから、払うのが大変なんです。ここをまず私、訴えまして、やっぱりこの辺のことを皆さん、やっぱり共有していただかないと私一人が騒いでもだめだと思います。やっぱり国保、それも先ほどの放射能と一緒なんですけれども、国が決めたから、県が決めたから仕方ないんだという考えは私、ちょっと外してもらいたいんです。その財政というのはその町その町で違うわけですから。先ほど言ったように川崎なんか相当上がると思います。そのことを考えたときに我が町もなるべく上げないでいただきたいと考えていますが、どうでしょうか。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 全く当然であります。蔵王町はいろんな介護保険にしても、あとはいろんな病気にならないピンピン教室をしたり、いろんなことを努力してきています。温泉デーサービスをやったり。そういったことをいろんなことをやりながら健康増進に力を入れている。また、老人クラブの皆さんも対応してもらっている。そういったことで当然努力をしているところが、医療費が高くなったら大変だと思います。ですから、県内の35市町村の中で温度差がとてもあると思います、これだけは。ですから、温度差の中、特にいろいろと基金をためながら努力をしてきている蔵王町においては不安な数字が出たら大変なので、しっかり伝えていきたいと思っております。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

14番(平間武美君) 私も最後に何もかも国が正しいとか、県知事が言っているから正しいということは頭から抜いていただいて、我が町の首長として我が町町民を安心・安全で守る福祉の町にするんだと、先ほどほかの人のがありましたけれども、そういう考えで行っていただきたいなと、放射能問題しかり、国保の単一化問題しかりです。ぜひとも住民福祉のために邁進していっていただきたいとお願いをいたしまして、一般質問を終わらせていただきます。

議長(佐藤長成君) 以上で一般質問を終わります。

  引き続いて議事を進めたいと思います。

                                           

     日程第4 陳情第5号 日本政府に核兵器禁止条例のための行動を求める意見書の提出を求めることについて

議長(佐藤長成君) 日程第4、陳情第5号日本政府に核兵器禁止条例のための行動を求める意見書の提出を求めることについてを議題といたします。

  本件については、去る6月6日に総務経済常任委員会に審査を付託したもので、その審査結果について委員長より報告願います。7番大沼昌昭君、登壇願います

     〔総務経済常任委員長 大沼昌昭君 登壇〕

7番(大沼昌昭君) それでは、陳情書審査報告をいたします。

平成29年6月9日  

  蔵王町議会議長 佐 藤 長 成 殿

総務経済常任委員会      

委員長        

陳情書審査報告書

    本委員会に付託された陳情書は審査の結果、次のとおり決定したので会議規則第95条の規定により報告します。

 1.審査の経過

    陳情書審査のための委員会は、平成29年6月8日(木)に開催し、陳情書の内容を確認した。その後質疑を行い、討論を経て採決した。

 2.審査の結果

受理番号

受理年月日

件   名

審査結果

措置

陳情

 第5号

平成29年

    5月26日

日本政府に核兵器禁止条約のための行動を求める意見書の提出を求めることについて

採択すべきもの

 

  ◆採択の理由

    本年6月に開催される国連会議の第2回会議では、核兵器禁止条約の草案を配布し、意見を集約し、最終日には禁止条約が採択されるという歴史的局面を迎えており、被爆国日本の政府の対応が重要であることから採択すべきものとした。

  以上報告といたします。

議長(佐藤長成君) これより委員長報告に対する質疑を許します。

  なお、質疑は、蔵王町議会運営先例基準第89項の規定により教育民生常任委員会に所属する議員のみが行うことになります。

  それでは、質疑ありませんか。(「なし」の声あり)質疑がありませんので、これを持って質疑を終結いたします。

  続いて、討論に入ります。委員長報告が採択のため、最初に陳情書を採択することに反対の方の発言を許します。討論ありませんか。(「なし」の声あり)討論なしと認めます。

  これより直ちに採決をいたします。採決は起立により行います。

  本陳情書に対する委員長の報告は採択です。したがって、原案について採決いたします。

  日本政府に核兵器禁止条約のための行動を求める意見書の提出を求める陳情書を採択することに賛成の諸君の起立を求めます。

     〔起立13名〕

議長(佐藤長成君) 起立多数であります。よって、日本政府に核兵器禁止条約のための行動を求める意見書の提出を求める陳情書は採択されました。

                                           

     日程第5 議発案第8号 日本政府に核兵器禁止条約のための行動を求める意見書案の提出について

議長(佐藤長成君) 続いて、日程第5、議発案第8号日本政府に核兵器禁止条約のための行動を求める意見書案の提出についてを議題といたします。

  提出者から趣旨説明を求めます。11葛西 清君、登壇願います。

     〔11 葛西 清君 登壇〕

11番(葛西 清君) 議案の朗読をもって趣旨説明とさせていただきます。

  議発案第8号

日本政府に核兵器禁止条約のための行動を求める意見書案の提出について

  蔵王町議会会議規則第13条の規定により、日本政府に核兵器禁止条約のための行動を求める意見書案を別紙のとおり提出します。

  平成29年6月13日提出

提出者 蔵王町議会議員 葛 西   清

賛成者 蔵王町議会議員 齋 藤 喜 蔵

賛成者 蔵王町議会議員 平 間 武 美

日本政府に核兵器禁止条約のための行動を求める意見書

  広島と長崎への原爆投下から70余年。「核兵器のない世界」へ向けて画期的な一歩が踏み出された。「核兵器前面廃絶につながる、核兵器を禁止する法的拘束力のある協定」、つまり核兵器禁止条例についての交渉を行う国連会議の第1回会議が終了した。6月15日から始まる第2回会議で条約案が審議され、7月7日の閉会までには採択される予定である。「核兵器のない世界」を求める流れは、いま画期的な局面を迎えている。

  核兵器禁止条約が実現すれば、初めて核兵器の違法性が確立され、核兵器の全面廃絶への新たな道が開かれる。この道筋こそ「私たちが生きているうちに核兵器をなくしてほしい」との被爆者、日本国民の長年の願いに応えるものであり、政府においては、この交渉会議に参加し、核兵器廃絶のために被爆国にふさわしい役割を発揮するよう強く求めるものである。

  「核兵器は非人道的であるがゆえに禁止し、廃絶すべき」「核兵器が二度と使われない唯一の保障は廃絶しかない」との声は今日、世界の大勢であり、禁止条約によって核兵器の廃絶の実現を求める流れこそ歴史の流れであり、国際政治の本流である。それは3回に及ぶ「核兵器の非人道性を問う国際会議」、2015年NPT再検討会議、国連オープンエンド作業部会(OEWG)、第71回国連総会等、近年の一連の国際会議の論議と合意によって明瞭に示されており、日本政府は広島・長崎の原爆を経験し、核兵器の非人道性を最も知っている国の政府として国連の交渉会議に出席し、核兵器禁止条約の実現のために力を尽くすよう、積極的な行動を強く求める。

  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。

     平成29年6月13日

宮城県刈田郡蔵王町議会

  提出先

   内閣総理大臣      安 倍 晋 三 殿

   総務大臣      高 市 早 苗 殿

   外務大臣      岸 田 文 雄 殿

  以上、説明とさせていただきます。先輩・同僚議員の賛同を賜りますよう、お願いいたします。

議長(佐藤長成君) 提出者の趣旨説明が終わりましたので、これより質疑に入ります。本案に対する質疑を許します。質疑ありませんか。(「なし」の声あり)質疑がありませんので、これを持って質疑を終結いたします。

  続いて、討論に入ります。最初に原案反対の方の発言を許します。討論ありませんか。(「なし」の声あり)討論なしと認めます。

  これより直ちに採決をいたします。採決は起立により行います。

  議発案第8号、日本政府に核兵器禁止条約のための行動を求める意見書案の提出に賛成の諸君の起立を求めます。

     〔起立13名〕

議長(佐藤長成君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。本意見書は関係執行機関に送付することにいたします。

  以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。

  本日はこれをもって、本定例会6月会議に付議された案件の審議は全部終了いたしました。よって、本日をもって休会としたいと思います。これにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって本日をもって休会することに決しました。

  それでは、休会に当たりまして、一言ご挨拶申し上げます。

  今定例会6月会議は、今月の6日再開以来、本日まで8日間と短い期間ではありましたが、本日まで上程された全ての案件を審議し、議事を終えることができました。議員各位、執行部各位にご協力、感謝を申し上げたいと思っております。

  今定例会より、議会として今まで検討されてきた本会議の外部発信、実現ができまして議会活性化の開かれた議会として前進したものと思っております。きのうまでの、この前の2日間までのアクセス数が全部で137件あったということであります。きょうの一般質問についても今までよりも件数が多いのかなと思っております。発信することによって議会に対する関心がなお一層高まっていくことをご期待しているところであります。

  また、今定例会に人事案件として提案がありました農業委員につきましては、今まで農業委員が公選であったものが、農業委員会等に関する法律一部改正によって農業委員の任命は市町村長が議会の同意を得て任命するとなりまして提案されたものでありました。議会として町長から提案された9名の農業委員を全会一致で同意をしたところであります。これにつきましては、農業委員は来月の20日に町長から任命され、それから農業委員として活動するわけですが、新たに任命される農業委員につきましては、現在の農業情勢は大変厳しいものがございます。担い手不足なり、また来年度から減反を転作をどうするのかという大変な農業情勢になっております。今度農業委員に就任される皆さんにおかれましては農地行政にとどまらず、農業全般にわたって農業振興にご尽力されることを期待を申し上げるものでもあります。

  また、本日つい先ほどまで行われました一般質問には5名の議員が登壇し、各項目にわたって提言や意見が出されたところであります。これらのことを今後の行政運営、まちづくりに反映されることを望んでおります。

  最後になりましたが、村上町長におかれましては先月の5月26日、町村会の役員改選におきまして町村会の会長に再選されたと伺っております。会長就任、まことにおめでとうございます。引き続いて町村会発展のために健康には十分注意をされましてご尽力をされますことをご期待を申し上げたいと思っております。

  また、議員各位におかれましてはあすから休会となりますが、休会中には連合審査会、7月6日から7日には仙南議長会による常任委員長の研修会があります。また、7月下旬には県議長会の議員講座が予定されております。今の節、入梅時期ではありますけれども、議員におかれましては本当に健康に留意されて議会活動、そして、地域での議員活動をされますことを願って、簡単ではありますが私からの休会に当たっての挨拶といたします。

  次に、町長から挨拶があります。町長。

町長(村上英人君) 6月会議の閉会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げさせていただきます。

  今月の6日から本日まででありますが、農業委員会の任命に関し、議会の同意を求めることについて、また、平成28年度繰越、平沢小学校の学校前架替工事の請負の契約の締結について、また動産を取得することについても、ほか15議案でありますが、慎重にご審議を賜りながら全議案とも可決をいただきまして本当にありがとうございました。衷心より御礼申し上げる次第であります。

  また、きょうでありますが、5人の方々から本当に大切な一般質問を頂戴いたしまして、本当にありがとうございます。これらの内容を精査しながら、できるものは即対応していく、なかなか難しい、もっと優先すべきものがあるものについて将来の宿題とさせていただきたいなと思うところであります。そんなことをしっかりと真摯に受けとめながら内容を精査して、今後の町政に生かしてまいりたいと思っているところであります。

  さらに議員全員協議会におきましてご説明申し上げました将来に向けたまちづくりの基盤となる第五次長期総合計画の策定においては、幅広い年代の町民の方々からご意見、ご提言を整理させていただきながら本計画に反映させてまいりたいと考えておりますので、議員各位の特段のご理解をお願い申し上げる次第であります。

  結びになりますが、これから本格的な梅雨の季節になります。議員の皆様のご自愛のほど、そして、円滑な蔵王町の町政運営にさらなるお力添えを賜りますことを切にお願い申し上げまして御礼の言葉かえさせていただきます。

  ありがとうございました。

議長(佐藤長成君) 本日は、これをもって散会いたします。

  大変お疲れさまでございました。

     午後4時03分 散会