平成27蔵王町議会定例会6月会議

                                           

平成27年6月15日(月曜日)

                                           

     出席議員(15名)

     1番  佐 藤 敏 文  君       2番  平 間 武 美  君

     3番  外 門   清  君       5番  三 沢   茂  君

     6番  水 澤 智 孝  君       7番  馬 場 勝 彦  君

     8番  高 橋 好 夫  君       9番  村 山 一 夫  君

    10番  村 上 一 郎  君      11番  葛 西   清  君

    12番  大 沼 昌 昭  君      13番   沢 春 光  君

    14番  川 村   仁  君      15番  松 ア 良 一  君

    16番  佐 藤 長 成  君

                                           

     欠席議員(なし)

                                           

     説明のため出席した者

町長

 

村 上 英 人  君

副町長

 

齋 藤 俊 一  君

会計管理者

会計課長

 

北 沢 廣 男  君

総務課長

 

佐 藤 雄 司  君

防災専門監

 

今 村 敏 男  君

まちづくり推進課長

 

平 間 喜久夫  君

町民税務課長

 

我 妻 清 志  君

保健福祉課長

 

我 妻   敦  君

環境政策課長

 

山 崎 恒 男  君

環境保全専門監

 

岩 渕   明  君

農林観光課長

 

村 上 正 文  君

建設課長

 

高 野 正 人  君

上下水道課長

 

芦 立 敏 彦  君

病院事務長

 

阿 部   宏  君

教育長

 

佐 藤 茂 廣  君

教育総務課長

 

菅 野 和 茂  君

生涯学習課長

 

近 江 忠 彦  君

                                           

     事務局職員出席者

事務局長

 

村 上 惠 造  君

書記

 

佐 藤 桂一郎  君

                                           

     議事日程 第3号

 

平成27年6月15日曜日)    午前10時00分  

 

日程第 1 会議録署名議員の指名

 

日程第 2 諸般の報告

 

日程第 3 一般質問

 

日程第 4 議案第55号 指定管理者の再指定について

 

日程第 5 意見書案審査結果報告

 

日程第 6 議発案第3号 安全保障法案の徹底審議を求める意見書案の提出について

 

日程第 7 議員派遣の件

 

                                           

     本日の会議に付した事件

 議事日程のとおり


     午前10時0分  開

議長(佐藤長成君) 皆さん、おはようございます。

  外は大分きょうも暑くなるようでございます。

  6月会議、8日に再開いたしまして、早いもので、きょうで最終日となりました。

  きょうは一般質問、5名の議員の皆さんが登壇する予定でございますので、時間は十分とってございますので、一般質問を十分されるようにお願い申し上げたいと思います。

  それでは、これより本日の会議を開きます。

  ただいまの出席議員は15名であります。定足数に達しておりますから、議会は成立いたしました。

  本日の議事日程は、お手元に印刷配付のとおりであります。日程に従い議事を進めます。

                                           

     日程第1 会議録署名議員の指名

議長(佐藤長成君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。

  本日の会議録署名議員は、会議規則第125条の規定により、14川村 仁君、15松ア良一君を指名いたします。

                                           

     日程第2 諸般の報告

議長(佐藤長成君) 日程第2、諸般の報告をいたします。

  本定例会6月会議に通告のありました一般質問については、一般質問通告書としてお手元に配付のとおりであります。

  次に、本定例会6月会議に町長から追加議案として議案第55号の1件が提出され、これを受理しておりますので報告いたします。

  次に、去る6月8日総務経済常任委員会に付託された意見書案の審査結果報告については、お手元に配付のとおり委員長から報告があります。

  次に、本定例会6月会議に佐藤敏文君から議発案第3号の1件が提出され、これを受理し、議案としてお手元に配付のとおりです。

  次に、広報広聴常任委員長から連合審査会による所管事務調査の申し出がありますので、お手元に配付のとおりであります。

  次に、本日の会議に説明員として出席を求めた者の職、氏名については、一覧表としてお手元に配付のとおりであります。

  以上で諸般の報告を終わります。

                                           

     日程第3 一般質問

議長(佐藤長成君) 続いて、日程第3、一般質問を行います。

  質問者並びに質問の件名については、一般質問通告書としてお手元に印刷配付のとおりであります。

  質問される議員にあらかじめお知らせしますが、質問時間は30分以内ですので、5分前になりましたらベルによりお知らせいたします。その後は、時間内で質問を終了できるよう時計表示にご注意いただくようお願いいたします。

  なお、町長等に対し論点を明らかにするために、議長の許可を得て議員に対し質問や意見を述べることができる反問権を与えることにしておりますので、よろしくお願いいたします。

  それでは、最初に11葛西 清君の質問を許します。登壇願います。

     〔11番 葛西 清君 登壇〕

11番(葛西 清君) 議長のお許しを得たので、通告書に従って一般質問をさせていただきます。

  読み上げます。

  観光地の見直しについて。

  @火口周辺警報の影響で宿泊予約キャンセルが相次ぐなか、風評被害を払拭しなければと言うが、払拭しても蔵王山だけでは観光客は依然として少ないと思われる。「蔵王町って何があるの。」と、聞かれた時に答えようがない。そこで、みやぎ蔵王こけし館の中の半分ほどのスペースを町の歴史館にし新たな見どころとして集客を図るべきと思いますがどうでしょう。町長の考えを伺います。

  A遠刈田温泉に来る観光客のなかには「散策するところが少ない。」などと言う声も聞かれます。そこで、我が町の指定文化財になっている岩崎山金窟址を活用し、岩崎山に少し手を加えて当時の様子が分かるような史料館等を作るべきと考えますが、町長の考えを伺います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 皆さん、おはようございます。

  きょう、一般質問、5人の方でありますから、葛西議員からお答えをさせていただきます。葛西 清議員の一般質問にお答えいたします。

  「観光地の見直しについて」お答えいたします。

  まず、第1番目の「みやぎ蔵王こけし館の一部を町の歴史館にし、集客を図ることについて」お答えいたします。

  我が町は、県内でも有数の農業と観光の町であると考えております。

  火山の恩恵の1つである温泉、四季折々の大自然の景色の中で開催されるイベントやさまざまな体験ができる通年型のリゾート地として、また蔵王高原の中で盛んな酪農で生産されるチーズや県内一の生産量を誇る梨などに代表される畜産物の生産地として、県内外より高く評価され、年間約170万人の観光客が当町を訪れております。

  議員提案の「みやぎ蔵王こけし館」を利用し、町の歴史館にして集客を図ってはどうかとのご意見でありますが、蔵王ジオパーク構想との連携は可能と思われますが、よほど全国的に有名な歴史的価値でもなければ人を集めることは難しいと考えられます。こけし館の展示施設のスペース問題もあり、歴史館としての設置は中途半端となり困難と考えております。

  今後、町といたしまして先に申し上げた蔵王山以外の観光資源や素材をますます磨き上げ、町内外へ情報発信に努めながら、町の観光事業や農業の振興を図ってまいりたいと考えております。

  次に、第2番目の「岩崎山金窟址を活用し、史料館等をつくることについて」お答えいたします。

  この地域は、江戸時代に金が採掘された場所であり、当時の採掘方法は「狸掘り」で、1人がやっと通れるだけの細い坑道を鉱脈に向かい縦横無尽に掘り進んだため、地元でもその様子から「籠山」と呼ばれている地域であります。

  佐渡金山のように、本町の貴重な観光資源としてその活用を図りたいとの考えはありますが、過去には坑道内に多量の水が噴き出し、鉱夫が事故で生き埋めになった経緯もあり、鉱山は閉鎖に至っております。

  現在も、坑道は落盤などの危険性があることから閉鎖されている状況にあります。

  今後、史料館等の整備をするにも落盤など危険性が高く、極めて困難であると考えております。

  以上申し上げまして、答弁とさせていただきます。

議長(佐藤長成君) 葛西 清君。

11番(葛西 清君) ありがとうございます。

  大分前向きではないご答弁をいただきました。今まで先輩議員方結構いて、多分、一般質問なんか大分されたんだろうなと思いますが、私も七日原だから遠刈田関係ないかと思っていたんですが、一応、議員というのは全部のものだと思って、何かをやらなければ、ただ今のままでは観光はますますだめになっていくんじゃないかと、お客さんが来なくなるんじゃないかと思われたので、そういう声も多々あるので、この際、一般質問させていただきたいと思っていたんです。

  1番目のこけし館のところに半分スペースをとる余裕がないということなんですが、あんなにいっぱいあってとか、ちょっとだけ増築してとかやればどうなのかなと。あと、歴史館みたいなのが蔵王町にほかにないんですよね、実際は。掘り起こされたものでも全部そこに少し持っていって展示するとか、そういうことが必要なのではないかなと思うんです。できれば、この永野の中心部にするのがいいんでしょうけれども、そういうことをすると、それこそ大金かかるんだと思います。

  ですから、せっかくあるこけし館の隣に、大げさじゃなくてもいいからやるべきじゃないかなと、こう思って質問したわけです。そうでなければ、全然、本当に集客が望めなくなってくるような気がしますが、何かいい方法はないですか、町長。お願いします。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 基本的に葛西議員がこのように一般質問されたのは、今回この火山性地震等々、こういった微動も含めて、こういったことがあって、今エコーラインが閉鎖していることについてのことなのか、その辺ちょっと見えないところがあるんです。年間の行事の中でのお話をされたのか、その辺がちょっと見えないと。

  でも、宮城県の中でも年間177万人なんですね、蔵王町。ですから、そういった意味では、蔵王町は県内でも有数の観光地、しかも四季を通じてこの蔵王町に訪れる、そういった観光地なんです。

  特に、見る、そして楽しむ、しかも体験する、癒し、温泉なんか癒しの部分に入りますが、食味と、このぐらいの5つのものがあるんです。1つだけでも、見るだけでも1つの観光になる。例えば、食味、食べるだけでもなる、蔵王町は全部あるんです。

  ですから、いかにこういったものを活用していくかであって、見るところもない、何も観光地としてつまらないだとか、そんなことは私は全くないと思います。それぞれの事業者の皆さんが一生懸命頑張ってもらっている。

  ただ、これを皆それぞれの団体が力を合わせながらやっていかなければいけないなとは思っておりますが、見るだけでも蔵王の四季があるでしょう、御釜を含めるなら。それで、このエコーラインが山岳道路もあるし、また、えぼしで50万球の水仙もあるわけです。あと、そういう見るという楽しみの中でいって島川美術館、行かれましたか。島川美術館はすばらしいですよ。日本でも代表する美術館です。あの島川美術館だけでも本当にすばらしい美術館でありますし、それとあとは百選の滝があったり、あとは樹氷もある。そうやって見るだけで、こういった自然がある。

  あとは、楽しむ中にえぼしと澄川スノースキー場が2つあったり、あとは高山植物を見たり、あとこの楽しむ中に蔵王町の体育館があったり、体育施設があるだけでも、そこでいろいろ楽しんで、そして付加価値をつけながら、遠刈田温泉にお泊まりすることもできるわけですから。それと、あと乗馬もあるんです。乗馬、乗っていただきたいと思いますけれども、やはりこのホワイトストーンというのがあるんですが、あと釣りもできる、渓流釣り。しかも、ゴルフ場もある。そういった面では、私はたくさんあると思いますよ。

  そのほかにも、体験だとか楽しむ、あと癒す。癒しの中には温泉場が大きく分けて3つありますから。鎌倉温泉、あとは黄金川温泉、そして遠刈田温泉郷、大きく分けて。そのほかに、あと食味の中でいろいろな野菜、いろいろな食べ物がたくさんありますので。

  ですから、そういった面では、私はあえていろいろな大きく分けて5つのものがある。それをうまく事業者の皆さん、そして今度は観光だけではなくて、観光と物産が一つになったんです。蔵王町観光物産協会になったんです。ですから、そういったところが一緒になって、皆さんでもう一回見直しをしながらやっていけばいいと思っております。

  また、こけし館の中を改造しながらやっていく、じゃあ何をどのようにやったらいいかということがあると思います。ただ、蔵王町で新たに遺跡ができた、そうした遺跡を、ちょっと中央の広場のこけし館の中央、売店なんかあるところ、あそこの真ん中に何々という形で、そういうあれでちょっとやっていくことはいいと思いますが、大きく改造していくことは、私は余り、内部でもちょっといろいろな担当課も入れながらいろいろな話をしたんですが、やはり好ましくないだろうという判断をさせていただいたところであります。

議長(佐藤長成君) 葛西 清君。

11番(葛西 清君) 好ましくないんですね。いろいろ言いましたが、温泉、黄金川とか遠刈田、鎌倉、言っていますが、確かに聞いていますと、ああと知らない人はそう思うかもしれないけれども、実際、ほかから来ると、どこなんですかとか、え、そんなところあるんですか、こう言うんですよ、みんな。遠刈田の温泉にも俺は毎晩入っているからわかるんだけれども。ええ、なんて肌ぶつぶつになった人が来て、鎌倉を紹介してやるんですが、ああ、これで1人あっちに行っちゃたなと、こういう感じで。だから、そうやってわからない人いっぱいいるんですよ。すごく言葉的にはかっこいいんですが、実際そうです。

  だから、本当の観光地といったら遠刈田しかないと私は思っています。ある程度、大半を占めているのは遠刈田ですから。遠刈田にもう少し力を、というか予算をつけるとか、そんなことをしてやっていただけないかなという考えはあります。蔵王山だけではだめですよね。実際、そう思います。

  まあいいんですが、岩崎山の件も、崩れるとか何とかなっているけれども、それなら自分たちで何とかするんじゃないんですけれども、業者使ってやるわけですから、何とでもなると思うんです。大型重機だってあるんだし。昔みたく手掘りするのではないのだから。全体、全部の坑道を歩かせなくても、入り口だけでも、そして例えば、崩れるのが怖いなら少し離れたスペースに史料館、そんなものを集めてちょいとしたものを置いたほうがいいんじゃないでしょうか。

  私も、遠刈田の中でそば屋さんなんていうのがあって、そこで食べたりしますと、どこに行ってみたらいいんだかわからないんですという観光客の人がそばを食べに来ます。あんな状況ですから。

  そして、もう一つは、遠刈田の入り口にも、ほかに行くとどかんとアーケードみたいになって何々ようこそいらっしゃいましたなんて書かれていますよね、ああいうのをして、それにどかんと見どころを掲載するということも大事なのではないかなと思うんです。何せ予算はかかるのでしょうが、そういうことを少し考えてもらうべきじゃないかと、この際ですから、今やっとこの蔵王、遠刈田というのを火山のおかげで、みんなやっとわかってきたんですよね。だから、このチャンスを逃す手はないのかなと。

  だから、ようこそ火山の麓、遠刈田じゃないんだけれども、例えば、そんなふうに何かやってもらえればなと思うんですが、どうでしょう。ちょっとお願いします。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 先ほど言いましたように、岩崎山の金窟址でありますが、これは私もあそこを整備していきたいなとは思ったんです。そして、いろいろと調べた中で、どうしても岩盤が軟弱だということもあって、そしてあと、先ほども言いました狸掘りなんです。

  例えば、新潟県の佐渡のようにトロッコに人が、エアーを外から、昔の江戸時代にどんどん空気口を入れながら、側穴というか、そこから空気入れながらエアーをどんどん入れていって、そして大きい洞窟をつくって、トロッコを入れて、それで金山を掘ったのとは違うんです、こっちは。

  ですから、そういうトロッコでも、やっとトロッコが、皆さんやっている狸掘りで削って下に落としたものをどんどんどんどんトロッコ1台ぐらいで外に出すぐらいの、そういうあれなんですよ。ですから、とても軟弱。じゃあ、新たに2メートルか3メートルの穴でも掘り直してやりましょうかというものではないと思うんです。ですから、そういった面で、もう全然ここは難しいんです。調査させてもらったことがあるんです。

  そんなことで、蔵王町が今あそこの坑道の入り口を閉鎖したんじゃないんです。そういうあれで、国がその関係の方がやったという話を聞いております。ですから、なかなか難しいところなんです。

  ただ、こういった場所があるということで金鉱のそういう1つの看板は立ててますが、ただ、あそこのテニスコートも野外音楽堂も含めて、あそこの環境整備はしなければいけないなとは私は思っております。それは今後やっていきたいと思っていますので、ご理解いただきたいと思っています。

議長(佐藤長成君) 葛西 清君。

11番(葛西 清君) 大変無理なところいっぱいあるんでしょうけれども、今の今後やっていきたいということを聞いたので、ほっとして、これで終わります。ありがとうございます。

議長(佐藤長成君) それでは、次に10一郎君の質問を許します。登壇願います。

     〔10番 一郎君 登壇〕

10番(一郎君) それでは、ただいま議長のお許しをいただきましたので、通告書にのっとりまして一般質問をさせていただきます。

  蔵王山の火山活動の対策についてでございます。

  蔵王山の火山活動が活発な状況となり、4月13日に仙台管区気象台が、「火口周辺警報」を出してから約2ヶ月になります。これは6月4日に通告したものですから約2ヶ月と文章を書きましたので、ご承知おきいただきたいと思います。

  蔵王山に初めてとなる噴火警報が発令されて以来、遠刈田温泉では宿泊客のキャンセルが相次ぎ、観光業界に大きな影響を及ぼし不安と焦りが交錯しております。町では、防災・減災対策と観光客の減少を食い止める対策に取り組んでおり、観光客には過度に反応せずに冷静に安全対策への理解を頂くことを願っております。

  そこで、火山活動の長期化も懸念されていることから、今後の取り組むべき対策として次の項目について伺います。

  1.風評被害の対策として警戒範囲外の安全性のPRはもちろんだが、観光客向けの避難誘導等の安全対策も万全に講じているとのPRも重要と思われるが、今後の対策はどう取り組むのか。

  2.水蒸気噴火による融雪型火山泥流の発生に絞った暫定の避難計画が作成されたが、正規の避難計画の策定が急がれる。策定に向け今後のスケジュールを伺う。

  3.噴火した場合に火山灰の降灰被害への対策も重要であるが、降灰に備えた防災計画の策定について伺う。

  4.避難計画が策定されても訓練がなされなければ、緊急時の迅速な避難行動に結びつかないと思われるが、避難訓練の進め方について所見を伺う。

  5.最新鋭の防災情報伝達施設として防災行政デジタル無線が整備されているが、有事の際に的確な判断により迅速な情報発信ができるよう定期的に機器の点検や訓練を行い、他の伝達機器と合わせ万全の情報伝達体制を整えられたい。

  6.平成24年6月に修正作成された「蔵王町地域防災計画」の火山対策は、蔵王山の火山活動が活発になる前であり、今般の警報発令を受け対策強化を図るため見直しが必要と考えるがどうか。

  以上6点について町長にお伺いいたします。お願いいたします。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 一郎議員の一般質問にお答えさせていただきます。

  「蔵王山の火山活動の対策について」お答えいたします。

  まず、第1番目の「観光客の避難誘導における対策の取り組みについて」お答えいたします。

  観光客の避難対策については、いち早く正確な情報の伝達が重要なことから、緊急速報メール・エリアメールの配信や観光案内所及び町内観光関連業者に対するファクシミリの一斉送信などにより避難情報を伝達するほか、町及び消防団の広報車による広報等の伝達手段を使うことを考えております。

  また、観光客が帰宅困難になった場合の対策として、避難所を開設することにしております。

  次に、第2番目の「避難計画策定に向けたスケジュールについて」お答えいたします。

  今後、4月30日に策定しました「水蒸気噴火の火山泥流」を想定した避難計画に加えて、「マグマ噴火の火山泥流」及び「御釜由来の火山泥流」を想定した避難計画を策定することにしております。

  当初、「火山防災協議会」においては、今年度内に策定予定でありましたが、今回の噴火警報を受けて策定が急がれることから、8月下旬に開催予定である「第2回火山防災協議会」に計画案を提示することになっております。

  次に、第3番目の「降灰に備えた防災計画の策定について」お答えいたします。

  蔵王町における降灰の被害想定は、遠刈田温泉で約ゼロ〜10センチ、蔵王町役場で約ゼロ〜1センチの堆積厚が見込まれております。

  具体的な計画の内容として、各施設の降灰除去対策、仮置き場及び処分、停電及び断水への対応、健康相談の対応、必要物品等の備蓄等が挙げられ、これらの内容を満たした降灰対応計画を策定することを考えております。

  次に、第4番目の「避難訓練の進め方について」お答えいたします。

  先日、6月12日に総合防災訓練を実施させていただきました。

  本訓練は、これまで大規模な地震発生を想定した訓練を行ってまいりましたが、今般の噴火警報発表により、本年初めて火山災害を想定した住民参加型の訓練を行い、防災意識の高揚と防災知識の向上を図ったところであります。

  今後においても、さまざまな火山現象に対応した避難訓練を継続しながら実施したいと考えております。

  次に、第5番目の「情報伝達体制の整備について」お答えいたします。

  現在、町では移動系による防災行政デジタル無線を運用しております。

  保守点検については、緊急時対応、設備機器の点検、調整、試験などを毎年業者委託により実施しており、災害時に迅速な対応ができる体制を図っているところであります。

  今後、より一層の「安全・安心のまちづくり」を目指してまいりたいと考えております。

  次に、第6番目の「防災計画の見直しについて」お答えいたします。

  火山防災計画については、現在の地域防災計画の中で「火山対策計画」として盛り込んでおりますが、基本事項のみの記述になっております。

  今後、避難計画を含めた具体的な防災対応策の策定後に、地域防災計画の見直しを行いたいと考えております。

  以上申し上げまして、答弁とさせていただきます。

議長(佐藤長成君) それでは、議場内の撮影並びに録音について、許可を受けている傍聴人にお知らせいたします。議場内撮影並びに録音の許可はここまでですので、よろしくお願いいたします。

  それでは、一郎君。

10番(一郎君) 6項目について、今回お伺いをさせていただきました。ある程度の具体的な内容に踏み込んだご答弁もいただいたのもありますし、行政報告で報告を受けた内容でとどまっているのもあるものですから、もう少し深く掘り刻んでお聞きしたいと思っております。

  当然、蔵王町民の安全・安心を守る最高責任者として、町長はリーダーシップを発揮して取り組んでいくべき立場にあるわけでありますけれども、このごろ新聞なんかを見てみますと、火山性地震なり火山性微動、両方ともなしなしでずっと続いているんです。ですから、大分活動もおさまってきているんだなという感じは受けております。ほかの日本列島、ほかの地域で活動が活発になっているところもありますけれども、蔵王山は落ち着きを取り戻して、以前のような形になりつつあるのかなとは思っておりますけれども、やはり蔵王山は活火山でありますから、防災対策は常に考えて備えていかなければならない今後の大きな課題であるのかなと思っております。

  ですから、備えあれば憂いなしのことわざにもありますように、住民が安心して生活できるように安全な環境に整えていくのも行政の大きな役割であり責任だと思っております。ですから、災害を未然に防ぐ手段として、よく言われるのが自助、共助、公助という3つがありますけれども、これらを踏まえて今後の町民の安全対策を講じていかなければならないのかなと思っております。

  その辺の取り組むべき自助、共助、公助の理想の形とはどうあるべきなのか、その辺を、まずここからスタートしないとなかなか進まないのかなと思いますので、その辺の災害を未然に防ぐ手段としての町長のお考え、基本的な姿勢をお伺いしたいと思っております。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 第四次長期総合計画の中にも入れていますが、自助、公助、共助というのは、私は当然だと思いますし、それに沿ってやはり防災にも対応してやっているところであります。

議長(佐藤長成君) 一郎君。

10番(一郎君) ですから、基本姿勢といいますか、そういうのをもう少し具体的な内容で踏み込んでいただければありがたいことでありますが、抽象的な内容で終わってしまうのかなと思いますけれども。

  それと、第1番目の観光客に向けての安全対策を講じているとのPR、これも重要だということで質問させていただきました。答弁の内容を見ますと、取り組んでいるという内容は答弁の中であるんですが、どのように観光客に向けての安全対策をきちんと取っているというのを発信するのか、その辺は答弁の内容にはなっていないんだなという気がします。ですから、その辺のお答えをいただければと期待していたのであります。

  観光客にとりまして自分らも考えてみるんですが、遠刈田温泉は確かに火口域から11キロということで噴石の飛ぶ範囲からもかなり離れていますし、十分に離れて安全だということはわかるんです。ですから、その辺は当然これからもいろいろな機会を通してPRしていくかと、これまでもしてきたとは思いますし、これからもしていくのかなと思いますけれども、観光客にしてみれば、遠刈田温泉は安全だとしても、もし噴火したら危険だという、危ないなと思うのはやっぱり心理上普通のことなのかなと思うんです。ですから、今回の噴火警報を観光客の立場になって考えて、風評被害の払拭に取り組んでいく必要があるのかなと思っているんです。

  ですから、遠刈田温泉でいろいろな方とちょっと話をしてみたんですが、温泉というのは昔から火山活動があって初めて温泉というのができるんだということなんですよね。火山活動があって温泉ができあがり、その恩恵を受けて観光地になっているんだということも遠刈田の方々はおっしゃっています。ですから、火山のリスクはある程度受け入れながら背負っていかなければならないのかなと思っております。火山活動と温泉の結びつきを前向きに捉えまして、そのリスクを含めて積極的な情報公開をとっていくべきかなと思っております。

  ですから、そうして観光客向けの安全対策は講じていますよということで、これは観光協会に携わっていただいている遠刈田の地域の皆さんはもちろんですが、いろいろな形でほかの内外の観光客に向けて説明できるような、そんな体制づくりも必要であるのかなと思っているので、その辺の1項目で取り上げてみたんですが、それも少し内容を詳しくご答弁いただければと思うんですが、お願いいたします。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 先ほどの自主公助、そして共助の中にいろいろ、町でも23区ありますが、その中で9つの行政区でありますが、自主防災組織なんかもやってもらったりしております。

  ただ、今回は初めて蔵王山の火山活動の関係が出てきたので、一般の観光客の皆さんのいろいろな避難等々というのは場所も決めていますし、ただ今回は火山については、水蒸気爆発だとか、もう一つはマグマ、あと本来の御釜由来の、その関係の3つあるんです。1つは4月30日に一つ正規のものをつくり上げたわけでありますが、水蒸気爆発については。先ほど、正規なものがないと一般質問でされていますが、水蒸気についてはちゃんと正規のものができ上がって、それで住民に説明もしているところでありますので、誤解のないようにひとつしていただければと思っています。そんなことで、いろいろやっています。

  ただ、火山に対する観光客の避難場所がどこに、そして泥流に当たってのそういう看板の設置というところまでは、それはまだやっていません。そんなことで、これからやっていきますが、ただ泥流の場合の避難所というのは、町としては決めております。これは遠刈田の公民館に避難してもらうことにしております。

  そのほかに、あと先ほど、いろいろな観光客の避難誘導等々、そして、そういった先ほど言いましたように緊急速報メールだとかエリアメール等の発信、あと、それぞれのお宿さんに一斉メールをファクシミリでやっていく。そうやって、あと消防団の皆さん、あとは町の広報等の中で対応していくということであります。

  そんなことをしながら、いろいろな町民、観光客の避難に対する対応をしていきたいと思っております。

議長(佐藤長成君) 一郎君。

10番(一郎君) 私は、決して、全然避難計画の策定が進んでいないよという、そういう極端なことの言い方で申し上げていることではありません。町が今取り組んでいること、そして緊急性を要する暫定の避難計画が必要だというのはきちんと認識しておりますので。ですから、融雪型火山泥流の対策が必要ということで暫定的につくったわけですよね。そこはわかっておりますので。はい。

  それで、2番目といろいろな関連してくることなんでありますが、当初は27年度内に策定予定だったという計画でしたよね。ところが、今回、4月13日以降、噴火警報が発令されて早目に前倒しで策定する必要が生じたということで、8月中にある程度の計画性を立てて示したいという答弁をいただいております。当然、蔵王町だけで取り組んでいける問題ではありませんので、これは国なり県なり、それからいろいろな関係機関との取り組みも必要になってくるのかなと思っております。

  今月、6月会議の冒頭の行政報告でもありましたけれども、行政報告では5月23日に蔵王山の火山噴火緊急減災対策砂防計画検討委員会というものの3回目を開催したということで報告をいただきました。これはちょっとさかのぼってみましたら、もう2年以上たっているんです。一昨年の2月に東北地方整備局と宮城・山形両県が学識経験者を交えて蔵王山火山噴火緊急減災対策砂防計画検討委員会というのを設置して協議を開始したということになっているんです。

  ですから、そこからすると当然、もう少し早目にどんどん進んできてもよかったのかなと感じておりますが、昨年の10月に火山活動の兆候が蔵王山は出てきているんです。蔵王の御釜の水の白濁現象があらわれたということで、その辺から急遽急ぐようになってきているのかなと思いますけれども、やはり常に、これは待ったなしの形でどんどん進んでいかなければならないのかなと思っておりましたので、その辺、2項目めに取り上げさせていただいたところでございます。

  ですから、そこは関係機関と連携を密にしながら安全対策万全の避難計画なり防災・減災対策をとっていただくように策定を急いでいただければと思っておりますので、お願いしたいと思います。

  火山灰の関係、ちょっと触れておきましたが、答弁の中でも遠刈田温泉、降灰の被害想定ということで遠刈田温泉ではゼロ〜10センチ、それから蔵王町役場、この辺ではゼロ〜1センチの堆積の厚が見込まれるということでありますけれども、火山灰というのは、いろいろ調べてみましたら、量が数ミリでも車の視界が不良になったりとか、あとスリップで危険ということになっているようなんです。もし、噴火の場合の停電の場合とか断水の場合に、車の移動ができなくなりまして対応し切れなくなるという、そんなおそれがあるということになっているんです。当然、灰を吸い込んだ場合、人の目や気管支を傷つけるという、そんなおそれもありますから、普通の土ぼこりとか、そういうのとはまるっきり違うんだなという感覚で捉えていかなければならないのかなと思っております。

  気象庁の降灰予報の発表なんですが、1ミリ以上では多量だと降灰の予想は発表になるようなんです。1ミリ未満から0.1ミリがやや多量、そして0.1ミリ未満が少量となるようだということでありますから、この辺はやはり、泥流も一緒ですが、あと降灰の被害の対策も当然必要かなということで取り上げたわけでございます。よろしいですか。

  降灰の除去とか、いろいろ具体的にちょっと触れておりますけれども、その辺を想定した形で対策はどのようにするか、もう少し踏み込んだ内容でご答弁いただければと思うんですが、お願いいたします。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 何か議員さんだけ一方的にお話しされて2番目が飛んでしまったんですけれども、ここはとても大事なんです。

  4月30日につくったのは、この協議会、1つは蔵王火山噴火緊急減災対策砂防計画というのがあるんです。その計画というのは、国交省、そしてその中の東北整備局、そして東北整備局の中でも新庄河川事務所が窓口になってつくっているんですよ。そして、これは間違っては困るんだけれども、もう2年が過ぎているのではなくて去年の2月なんですよ、第1回目が。第2回目が去年の12月。そして、今回3回目が、本来であれば3月にやる予定だったんです。ただし、5月に延びてしまったということがあるんですよ。

  それは何かというと、やはり河川事務所が、言ってみれば国交省が一方的につくったのではまずいから、一番被害を受けるような場所、例えば蔵王町もその中の1つなんです。それは濁川というのがあって、そして松川というのがあるんです。そして、それのちょうどぶつかるところがちょうどロイヤルホテルの前あたりなんです。ぶつかって、そして松川という川になるんです。そして、そこが何か流木だとか、そういったものが橋に引っかかった場合に、一気にあふれちゃって遠刈田温泉に一気に来る可能性もあるんです、457の道路沿いに。ですから、私たちとしては、きれいにそのまま流れいくのではないのではないかと、流木が流れて橋が食いとまったときはどうするんだという、いろいろなかんかんがくがくを国交省と整備局と話をしながら、やっとでき上がったんです、蔵王町は。

  そのようにそれぞれの市町村がいろいろな話し合いをしながら、ですからなかなか3月の計画までにいかなかったということと、昨年の2月から12月までの間、余りにも開きがあり過ぎたんです。そして、12月からすぐに3月まで持っていく、たったの3カ月で私たちの町が、町民や観光客を守るのに一方的に出てきたものだけで、それはいかないよということで、県と蔵王町が一緒になって、例えば蔵王町の分野であれば県と一緒になってかんかんがくがくしながら、やっとでき上がったということなんです。そして、それができ上がって公表した、それが4月30日に水蒸気爆発、これに当たっては正規なんです。ただし、あと1年かけてこれからまたやろうとしていた、そういう計画だったんです。それはマグマ噴火と、あとは御釜由来型のその2つのパターンを約1年後にやりましょう。

  ところが、火山防災協議会というのがあるんです。事務担当レベル、その中で急遽8月末ぐらいまでにつくりなさいということの指示が来たんです、急遽。そんな来年までだめだということで。それで、今度、急遽うちでも防災専門家1人ではなかなか対応していくのも厳しいということで、今、7月1日から人的な体制も含めて、そういった対応をしていこうということでやっているということで、2番を飛ばしたので、そこをちょっとどうしてもお話をしたかったということであります。

  あと、降灰の関係については、先ほど言いましたように、これも、これからマグマ噴火に当たって、簡単に言うと3つのパターンで遠刈田まで飛んできた場合の、そういったことも全部含めて、これから計画を策定させていただくということでありますので、今の段階ではまだできていないんです。だから、おっしゃられるとおりなんです。そのマグマ噴火について、あと御釜由来型に当たっても。ですから、そのために早くつくり上げなくてはいけないわけです。そのために、7月1日から新たな体制をしていきたいと思っていますし、今、防災専門監である今村が中心になってやっておりますから。ここに1人、専門の係長が対応しながらつくっていきたいと思っていますのでご理解いただきたいと思います。

  それと、あと蔵王町だけではなくて、この交通関係の中でJR東日本であります。このJR東日本も、新幹線に降灰が一、二センチぐらいたまってしまうととんでもないことになってしまうということらしいんです。それは光ファイバーを傷つけて新幹線がだめになってしまうということを言っておりました。

  もう一つ、あと高速道もある程度、二、三センチぐらいの降灰がたまってしまうと、もうそれに雨なんか降ったら、その質に粘土質があるのかないかによっても違うんですが、大変な状況になって、ちょっと長期にわたって掃除というか、走れるようになるのに時間がかかるというお話も聞いておりました。

  そんなことで、全体的なことを今、3番の降灰の関係はこれからやっていきますので、ちょっと御理解いただきたいと。今どうしても、今まではご存じのとおり融雪があるときに水蒸気爆発が起きたら、遠刈田に一気に来る、そっちの計画に追われていたということなんです。ですから、その辺もこれから、マグマもやっていく。それに当たって、降灰が遠刈田まではどのぐらい来る、じゃあそこをどのように清掃しながら、どこに置き場を設けたらいいかとか、いろいろな総合的なことをこれからやっていきたいと思いますので、ご理解いただきたいと思います。

議長(佐藤長成君) 一郎君。

10番(一郎君) ある程度詳しくご答弁をいただきました。理解はさせていただきますので、私のほうも御理解いただきたいと思います。

  暫定計画で暫定だということを言いましたけれども、あくまでも4月13日以降、まだ蔵王山には雪があるということで融雪型火山泥流がとにかく危険だということで、とにかく急げという形で、正規ではなくて暫定的に融雪型火山泥流に対しての対策を策定したということで私は認識していたのでありますけれども、もう少し含めて計画はもう第1段階でつくったということで理解してよろしいのかなと思います。

  ただ、町長の今の答弁は、内容もある程度踏み込んでお答えいただきましたから、そういう形のご答弁を待っていたのでありますけれども、答弁の内容からすると余りにも簡単につくり上がっているものですから、再質問でいろいろ詳しくご答弁いただければと思って質問させていただきました。

  それから、あと避難計画の件なのでありますけれども、6月12日、先週でありますが、噴火を想定した総合防災訓練ということで、小妻坂を中心とした避難計画を実施したようであります。答弁の中でも、今後もさまざまな火山現象に対応した避難訓練を継続的に実施していくということでありますから、その辺の継続した訓練の実施内容とか、それから今回、避難計画を6月12日に実施した防災総合訓練の中で、ある程度課題なんかも出てきているのかなと思いますから、その辺をどのように捉えて、その対策をどのようにこれからとっていくのか。その辺も含めて、町長の再度のご答弁をお願いできればと思います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 初めての住民に参加していただきながらの6.12でありました。6.12と言ったって、今までずっと小学校単位でやってきたんですが、今回、初めてこの火山の関係、そして河川が氾濫するだろうという場所の1カ所を指定させていただきながら、それが小妻坂地区であります。そして、やったんですが、とってもすばらしい避難訓練でありましたし、一郎議員さんもこの新聞を見ていただいたと思いますけれども、ただ一郎議員さんがこういった一般質問もしているわけですから、ぜひ避難訓練を見てもらいたかったなと思っておりました。一番残念だったなと思っております。

  そんなことで、多くの議員さんに来て、この避難訓練を見ていただいたわけでありますが、それにいろいろと、検証という形でありますが、この検証に当たっては、終わったばかりですから、そうして今週とてもいろいろな面でいろいろなことがあって、天皇両陛下をお迎えしなければいけないとか、あと実は気象庁の予知連、ちょっと今、きょう発表する予定があるんです。それに当たって、今度はエコーライン等々の問題も含めて、いろいろなことを考えていかなければならない。

  ですから、この避難訓練の関係は、今週ちょっといろいろな等々に力を入れて、来週から検証の場をしましょうということにしておりました。ですから、その辺はひとつご理解いただきたいなと思っています。ということは、職員全員でいろいろな、今週大きな問題がたくさんで、それを全員でお迎えをしたり、またあと、いろいろな対応等々ありますので、その辺ひとつご理解していただけるかなと思っています。そんなことで、ひとつ避難訓練のことで、これからやっていきたいということでありますから、御理解いただきたいと思っています。

議長(佐藤長成君) 一郎君。

10番(一郎君) ありがとうございました。

  大変、12日は私行けなかったので、その辺は反省しておりますけれども、避難訓練は、当然日中行ったわけなんですね。蔵王の噴火、どこでも同じなんですが、日中に噴火するとは限らないんですよね。ですから、昼の時間帯だけではなくて夜の時間とか、それから深夜に噴火が起こるかもしれませんし、そのことを想定したやはり避難の方法という、そういうことも考えていく必要があるのかなと思っております。

  あと、これまで災害発生時のいろいろな対策のための協定を結んでいる企業なり団体もいろいろあるわけなんですが、ことしに入って広報ざおうにいろいろ載っておりますので承知していたんでありますけれども、2月には蔵王リースさんとか、それから県のトラック協会仙南支部との協定なんかも広報ざおうで報告を受けていますし、それから先月、5月に福祉法人の桃寿会さんとの協定も結ばれたということで、その辺の備えはきちんと、これから一つ一つ結んでいくんだなと思っております。

  そういう協定を結んだ業者なり企業さんとの訓練の連携なんかも当然必要かなと思うんですが、そういうことも含めて、夜の想定、それから協定を結んだ連携のとり方、その辺の訓練の仕方も今後進めていくべき課題なのかなと思っております。その辺、何かお考えがあれば町長のご答弁をお願いします。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 先ほど言いましたように、やはり全体的なことを考えてやっていかなければいけないと。いろいろな方々との協定をたくさん結ばせていただきました。

  ですから、そういったことも必要でもありますでしょうし、あと今回やった中で小妻坂区の分譲地の方々については、サイレンは聞こえなかったという反省点がある、反省ではなくて直接住民の方からもあるんです。ということは、遠刈田のサイレンが当然あそこまでは通じなかったと。

  その辺のサイレンの関係も今回予算化はさせて、5,000万円が風評被害含めて観光関係で、そのほかにあと1,200万円。その1,200万円の中でこのサイレンもスピーカーも含めて対応していくということであります。

  これも、今、いろいろな方々にどこに設置したらどの辺まで届くかということも含めて、蔵王町の松川の沿線、氾濫が予測される地域、そういったところがどことどことどこに置いた場合にサイレンがどこまで届くかということも、今、調査をさせていただいているところであります。

  そんなことで、そういったいろいろな形といいますか、そういった問題点を拾っているところでもありますので、ちょっと時間かかりますけれども、その辺ひとつ、どのように対応していくんだ、どのように対応したんだとなるわけでありますが、先ほどから言っているとおり、すぐに対応できないところもありますので、ご理解いただきたいと思っています。

議長(佐藤長成君) 一郎君。

10番(一郎君) 承知いたしました。

  6月12日は、当然、防災行政無線とか、あと緊急速報メールとか、それからエリアメール、それを使って情報伝達を行ったようでありますけれども、どうしても自助に弱い立場の人といいますか、避難に誰かの手助けが必要な方がいるんです。ですから、その自助に最も弱い立場の人に伝わりにくいのを改善するというのが大事なのかなと思っております。

  ですから、難聴でサイレンが聞こえず、あとは携帯電話も持っていないという、そんなコメントも記事にありましたけれども、そういう方々にどのように情報を伝えていくか、やっぱり最善の方法の伝達手段をこれから講じていくように考えていかなければならないのかなと思っております。その辺はとくと肝に銘じて取り組んでいただければと思っております。

  先ほど、町長の答弁の中にきょう15日というお話がありました。先般、いろいろな報道の関係でちょっと耳にしたんでありますけれども、何かきょう東京で火山予知連絡会が開かれる予定なんだそうですね。その中で、今、蔵王山の火山の活動が以前のような平常値に戻っているという形で、噴火警報を解除するかどうか検討するという予定になっているんだそうです。

  ですから、もし解除すると判断されれば、あと一両日中には発表されるだろうということで、この前の報道であったことも耳にしているんですが、その辺どのような方向になるか、はっきりとは言えないんでしょうけれども、何か情報を町長がお持ちであれば、お話、もう少し触れていただけばと思うんですが、お願いします。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 情報というのはなかなか役所仕事でありますから、私もそうでありますし、なかなかこういう公の場というのは適当な話もできないわけでありますから、ご理解いただきたいなと思っています。

  ただ、予知連がきょう午後から開かれることは間違いないわけであります。その予知連の結果を見て、仮に蔵王が2に近いレベルなんですが、そのレベルを1に戻しましょうということに気象庁の予知連が発表した場合には、仙台管区気象台がその内容を見て判断していきたいという話をしております。

  そういった中で、私は、吉報といいますか、よい方向に行っていただければと思っておりますし、そのようになっていただきたいなと思っています。そうすれば、あすあたりから一応この一つの蔵王の解除といういい話が出てくればいいなとは私は思っています。

  ただ、じゃあエコーラインはいつからオープンするんだということでありますが、これについてはまだ県からも何の話も来ていないわけありますから、そういったお話はまだこの場ではできないということであります。

議長(佐藤長成君) 一郎君。

10番(一郎君) 思いは、町長と私は同じでありますので、当然、このごろの火山活動が平常値に戻っているわけでありますから、きょう、あすあたり、吉報が届くのかなということで私も期待はしているのでありますけれども、そう願いたいと思っております。ただ、自然相手のことでありますから、果たしていつどうなるか、まだわかりませんので、備えは常に心がけていかなければならないのかなと思っております。

  先ほどの答弁の中で、降灰対策、火山灰の除去とか、あと除去した収集の場所とか、そういうのもこれから計画を立てて練っていくというご答弁をいただきましたが、当然、そうなりますと、今後、予算措置なんかも計画が策定されれば必要になってくるのかなと思っております。その辺の予算措置の考え等々あれば、踏み込める形まででよろしいですから、ご答弁いただければと思います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 必要なものはこれから予算をさせていただきたいと思っていますし、どうしても補正が9月の議会で遅いというときは、ひとつ随時お願いをしていきたいと思いますが、できるだけ9月の議会でやれるような形をとっていきたいと思っていますので、ご理解いただきたいと思います。

議長(佐藤長成君) 一郎君。

10番(一郎君) はい、わかりました。必要な予算措置は逐次とっていくということで、当然、執行部側と議会側が一体となってこの対策に取り組んでいくべきと思っておりますので、その辺は迅速にスピーディに対策に動いていただければと思っております。

  噴火警報が解除されてエコーラインが開通されたとしても、やはり自然のことでありますから、また蔵王がいつ活発化するかはわかりませんので、冒頭に申し上げましたけれども、備えあれば憂いなしであります。備えが不足していると憂いはなくならずに残ってしまうわけでありますから、地域住民の安心・安全のため、そして安定した町民の生活が今後も続けられますように、行政側も議会もともに取り組んでいかなければならないのかなとは思っております。

  そのことを申し上げて、本日の一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。

議長(佐藤長成君) それでは、ここで10分間休憩いたします。

     午前11時11分 休憩

                                           

     午前11時21分 再開

議長(佐藤長成君) それでは、再開いたします。

  休憩前に引き続き一般質問を行います。

  次に、15松ア良一君の質問を許します。登壇願います。

     〔15番 松ア良一君 登壇〕

15番(松ア良一君) ただいま議長のお許しをいただきましたので、通告に従って質問させていただきます。

  1件目、空き家等の対策について。

  近年、少子高齢化や核家族化に伴って適正に管理されない空き家が増え続け、社会問題となっている。その実態は景観上の問題だけでなく、敷地へごみの不法投棄、不審者の侵入、放火の要因や地震や台風などの災害による倒壊から通学児童への危険性も内包している。

  そうした背景から、公衆衛生上や地域住民の生活環境保全を図る為や空き家等の活用を促進する目的で5月26日に空き家対策特別措置法が全面施行されたところです。

  その特措法では「空き家等」と「特別空き家等」の2つが定義され、所有者に対する助言・指導、勧告、命令や代執行を可能にし、さらには固定資産税情報の共有や優遇措置が外されるなどの整備がなされ、市町村の役割が大きくなったところです。

  そこで、下記の項目について町長の見解を伺います。

  @空き家等の対策計画作成について。

  A空き家等の情報収集について。

  B空き家等の適正な管理促進と周知啓発について。

  C空き家等の有効利用について。

  D空き家等の適正管理に関する条例設置について。

  2件目でございます。ICT化推進について。

  最近、高度情報化社会にあって地方自治体ではICT(情報通信技術)を活用した様々な事業が展開されている。その一例にタブレット端末を使ったペーパーレス化の推進やフェイスブックを活用して住民との双方向の情報発信、サブ的な役割での連絡手段、ミニ会議等の構築などで行政運営の効率化を図る取り組みが全国の自治体で始まっている。

  そこで当町も業務の効率化と町民サービスの向上にタブレット端末を導入すべきと考えますが下記の項目について町長の見解を伺います。

  @災害現場での活用について。

  A会議等での活用について。

  B様々な現場の活動報告書等での活用について。

  C教育現場での活用について。

  以上2件でございます。よろしくお願いします。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 松ア良一議員の一般質問にお答えいたします。

  初めに、第1点目の「空き家等の対策について」お答えいたします。

  空き家等の対策については、平成25年定例会3月会議において、松ア議員の一般質問で答弁し、さらに平成2612月の連合審査会においてもご指摘いただいているとおり、本町における行政課題の1つであると認識しております。

  そのような中でありますが、「空家等対策の推進に関する特別措置法」が平成2611月に公布され、本年5月26日から全面施行されたところであります。

  議員ご指摘のとおり、この法律では、空き家等のうち@保安上危険となるおそれがある状態、A著しく衛生上有害となるおそれのある状態、B著しく景観を損なっている状態のいずれかに該当する空き家等を「特定空家等」と定義し、市町村は「特定空家等」対策について「指導」「勧告」「命令」「行政代執行」など、大きな役割を担うことになったものであります。

  そこで、第1点目の「空き家等の対策計画作成について」お答えいたします。

  法第6条で「市町村は、空家等に関する対策を総合的かつ計画的に実施するため、空家等対策計画を定めることができる」とされ、さらに第7条では、「この計画の作成、変更、実施に関する協議会を組織することができる」(第1項)、「協議会は、市町村長、住民、議会議員のほか、法務・不動産・建築などの学識経験者などで構成する」(第2項)とされております。

  このように、空き家等対策計画の作成には、各界の学識経験者等を含めた協議会の設置が前提として考えられ、この協議会の設置を含め、空き家等対策計画の作成について、慎重に検討していきたいと考えております。

  次に、第2番目の「空き家等の情報収集について」お答えいたします。

  行政区長の皆様にご協力をいただき、平成25年度に「空き家調査」を実施しておりますので、今後、経年変化等を調査し、最新情報を維持できるように努めてまいりたいと思っております。

  次に、第3番目の「空き家等の適正な管理促進と周知啓発について」お答えいたします。

  空き家等の管理義務は、法律の施行前と変わらず、第一義的には所有者にあることを踏まえ、必要に応じて適正な管理促進のための啓発に努めてまいりたいと考えております。

  次に、第4番目の「空き家等の有効利用について」お答えいたします。

  平成25年度の調査において、有効利用が可能と思われる33件の空き家の所有者に意向調査を行ったところ、積極的に活用したいとする方は3人にとどまっていることから、空き家バンクの開設等を見送っているところでありますが、法律が施行されたことを受け、ガイドラインに基づき必要な対応を検討していきたいと考えております。

  次に、第5番目の「空き家等の適正管理に関する条例設置について」お答えいたします。

  この法律の施行に伴い、国では、本年2月26日に「空家等に関する施策を総合的かつ計画的に推進するための指針」(総務省・国土交通省告示)、5月26日に「特定空家等に対する措置に関する適切な実施を図るために必要な指針」を策定し、空き家対策の具体的なガイドラインが示されたところであります。

  つきましては、当面はこのガイドラインに基づき、各種空き家等対策を進めることとし、今後、法律やガイドラインで対応できない事案が発生した場合は、必要に応じて条例等を制定していきたいと考えております。

  次に、第2点目の「ICT化推進について」お答えいたします。

  議員ご指摘のとおり、タブレット端末を導入している全国の先進的な自治体では、資料の電子化による会議等での活用や、外出先や建設現場等で撮影した写真の共有、業務の時間短縮による住民サービス向上などの事例が報告されております。

  これらの事情を見ると、ICT機器の活用によって、「場所」や「紙」に縛られた従来の行政サービスから脱却し、より生産性の高い業務の遂行が図られているようであります。

  当町においても、業務の効率化と町民サービスの向上を図る上で、タブレット端末の導入は有効な手段の1つであるとは考えますが、既存の情報端末システムとの整合性や財政面での課題など、導入までにはクリアしなければならない諸問題があります。

  具体的には、タブレット端末の導入に際して、機器本体の導入経費やWi−Fi、無線でありますが、環境の整備など、ハード面での整備だけにとどまらず、会議などに活用する専用アプリケーションやセキュリティーソフトの導入費用、さらに屋外で使用する際に必要な通信費などのランニングコスト等々、総合的には相当な費用がかかることが予想されます。また、会議等で使用する場合は、出席者全員が機器を操作できることが前提になるなどの制約も出てまいります。

  反面、タブレット活用による会議のペーパーレス化に伴い、印刷経費などのコスト削減、資料の印刷、製本など、会議準備に係る作業時間の短縮などが利点として考えられます。

  これらを総合的に判断し、業務の効率化を図りながら、今後の情報提供サービスに取り組んでいきたいと考えております。

  現在、町ではホームページのほか、フェイスブックやツイッターなども活用し、観光や災害情報を初め、各種行政情報の発信に努めておりますが、ご提案いただきました@からBまでの具体的な例を含め、スマートフォンやタブレット端末など、新しいICT機器を活用した行政サービスのあり方を今後検討していきたいと考えております。

  この後は教育長から答弁させていただきます。

議長(佐藤長成君) 続いて、教育長。

教育長(佐藤茂廣君) 学習指導要領では、情報モラルを身につけ、コンピューターや情報通信ネットワーク等の情報手段を適切かつ主体的・積極的に活用できるようにするための学習活動を充実することを求め、ICTを効果的に活用したわかりやすく深まる授業の実現、情報活用能力の育成、校務の情報化の推進を狙いとして挙げております。

  一般的な活用効果については、学習への関心、意欲を高められること、子供と教師の間でのコミュニケーションや子供同士での学習内容の共有がより容易に行われること等が挙げられていますが、子供の書く力が衰えるとの懸念のほか、導入に際しては教師の機器を使いこなす能力向上等が課題として挙げられております。

  当町においては、平成21年度に県内他市町村に先駆けて電子黒板を導入し、教育の充実に大きな成果を上げてきているところであります。タブレットを電子黒板とリンクさせて活用することにより、わかる授業の推進や情報活用能力の育成等に一層期待できるものと考えております。

  以上申し上げまして、答弁とさせていただきます。

議長(佐藤長成君) 松ア良一君。

15番(松ア良一君) ただいま町長から、そしてあと教育長から大変詳細な答弁をいただきまして、ありがとうございます。

  今回、この質問に、先ほど町長から答弁書の中でも触れられましたけれども、2回目ということでありますけれども、議会報告会等でもかなりいろいろなところでこうした問題について話がございましたので、今回、質問に至ったといういきさつでございます。

  先ほどの町長の答弁からもありましたように、昨年の1127日にこれが公布されまして、それから半年余りを経て、5月26日に全面施行ということに相なってわけでございますけれども、全国でも空き家等については、ご承知のとおり820万戸あると、総住宅数の約13.1%を占めるまでになって、本当に社会的にも大きな問題になってきている。

  翻ってみますと、やっぱり当町においても、県道沿いなり何なりちょっと歩いてみますと、あるいは車で通ってみますと、瓦がちょっとすぐにでも落ちそうだなと、こういったケースがまま見られるとこも大いにありますし、また、いわゆる草とか木とか生い茂って、そして管理されていない家もちょこちょこいろいろなところで見受けられるなと、こういったところもありますので、今後、こうした特別措置法が施行されたことに伴って、どうしても町としても対応せざるを得ない。義務化されたというところでございます。

  こうした対応について、どう今後、施行されてから半年余りでいろいろなことをやっていかなければならないという行政側も大変苦渋なところございますけれども、だからといって、そのままにはしておけないと、こういう大変な問題なところもありますけれども、取り組んでいかなければならないということでございます。

  先ほど、まず第1点目、答弁書の中では特定空き家等の内容について、いわゆる2つの提言がございますけれども、この辺の定義のあり方が一般町民には判別がなかなか難しいのかな、こういったところもちょっとありまして、私が勉強してきたところと、また執行側の皆さんがとらえている分とはまたちょっと違うかもしれませんので、空き家等に対する考え方と特別空き家等、これに対する判別といいますか、住み分けといいますか、そうしたところの考え方についてちょっと確認しておきたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 先ほどもちょっと法律でこの空き家等のあれをさせていただいたわけでありますが、特定空き家等の定義、この定義になったわけでありますが、本当に3つ、「保安上危険となるおそれがある状態」と、2つ目は「著しく衛生上有害となるおそれがある場合」、あと3つ目として「著しく景観を損なっている状態」、このいずれかに該当する場合は空き家等を特定空き家等と定義し、あと市町村は、特定空き家等は対策において指導、勧告、命令、行政代執行など大きな役割を担っていくということであります。

  そんなことで、担当の課が、蔵王町だとまちづくり課、先ほども述べさせていただいたように、今までいろいろと調べてきた。だけれども、ただ調べてきて、3戸しかなかった空き家を有効に活用してもいいよと、だけれども、それだけではだめだよと、もう一回見直しをしながら、この@、A、Bに該当するかどうかを含めて有効活用、それと住人の方々に迷惑をかけているかを含めて、もう一回調べさせていただきたいということの話をさせていただいたわけでありますが、そんなことをしながら、もう一回見直しをさせていただきたいと思っております。

議長(佐藤長成君) 松ア良一君。

15番(松ア良一君) これまで、全国の中でもやっぱり約400余り空き家対策について条例をつくりながら進めてきているところもあるようでございますけれども、なかなか踏み込んだ形での指導、勧告なり、いわゆる強制執行、そうしたところまでいったところは余りないと聞いております。

  この辺については、今後かなり難しい問題が底に横たわっているのかなと思っておりますけれども、いわゆる空き家等の考え、認定の常態化しているものは、どういうことが重なっているものが空き家なのか。そして、いわゆる特定空き家等とは、どこまで含めるのかというところも今後明らかにしていかないと、この辺の審査のあり方についてもやっぱり目視だけではなかなか難しい部分もあったりするので、その辺は専門性が必要になっているかとは思います。

  まず、例えば、先ほど町長に言っていただいた3つの要件に当てはまるものが町内であるよと、住民の方から困っているという相談を受けた場合に、これが住宅だけに該当するものなのか、建築物、そして先ほど言った木々とか植木とか、いろいろなところまで該当するとか、条文には書いてありますけれども、そうした特定空き家等に対するどこまでの範疇を言っているのか。この辺について、やはり確認しておかないと難しいのかなともちょっと思ったものですから、例えば、蔵王町ですから農作業とか豚舎なり鶏舎なり、あるいは建物、いろいろなものはあると思うんですけれども、そうした範疇の建築物としてやっぱり今後そうしたものがあれば、こうした特定空き家等のものに指定なり認定をしていくと。この認定がかなり大変難しいのかなと思っておりますけれども、その辺について、今現在わかっている範囲内でご答弁いただければと思います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 言わんとすることはよくわかりますし、必ずしも空き家の有効活用というのも、昔から3世帯が住んだり2世帯が住んで、そして子供さんたちがもう遠くに、仕事の関係で東京方面、関東、また関西に行って、もう自分のふるさとには帰ってこれないという、本来の住める住宅のそういう空き家対策というのもありますでしょうし、あともう一つは、蔵王町は農業の町でありますから、農業の、住む住宅じゃなくても、そういう豚舎だとか鶏舎だとか、そういう家畜関係のものが空き家、また著しく景観を損なっているだとか、それは、私は特定空き家に入るものと思っております。

  ただ、これをじゃあ、どのように今後やっていけばいいかということでありますが、やはり協議会の中で揉み合っていくことも必要だろうし、まず、そこに行く前に、やはり指導・勧告だとか、命令までいかなくても指導・勧告というのをまずやって、先方の考え方なども聞きながら、まずその辺の押し問答をしながら、一歩二歩踏み込んで、そしていろいろとやっていく必要があるだろうし、あわせて今後いろいろなことも含めていろいろなものが出てくるわけでありますし、ひとり暮らし・老老世帯がたくさんあるわけでありますし、そういったことを考えた場合に、空き家、そういった協議会というのも設置していく必要があると思っております。

議長(佐藤長成君) 松ア良一君。

15番(松ア良一君) ありがとうございます。

  人の住居あるいは店舗とか、いろいろな部分でやっぱり意図して使っていないとか、あるいは、先ほど町長に言っていただいたような、そういう作業場であったり、あるいは豚舎、鶏舎あるいは倉庫、そうしたものが放置されている。こういったもので危険性を呼ぶといった場合には、これに該当するんだと。

  この辺の認識、これは特定空き家等に指定されれば、ご承知のようにこれまでの税法上の優遇措置が外される。6分の1だったものが6倍になっていく。こういう厳しいものがそこに待ち構えておりますので、だから空き家等になって放置されると損するよ、やはり積極的にそこにはかかわって管理していかないと大変ですよ、こういったことをやっぱりこれから進めていかなければならないのかなと思っておりますので、その辺の認識のあり方もやっぱり今後住民の方にも周知していかなければならない問題もあるのかなと思っております。

  いわゆる計画策定については、今後、前向きに取り組んでいただくということで答弁いただいておりますので、この中に後ろから出てくるのもちょっと前後して入っていることは大変申しわけないと思っております。

  さらに、その計画の中には協議会設置についても触れていただきましたので、この協議会設置も大変、先ほど内容的には、メンバー的にもかなり幅広い分野の人がそこにかかわってくるというのは、それだけその問題が、本来は所有者が適正に管理して頑張っていただければ何もこんなことにはならないんですけれども、そうしたことが放置されることによって社会的ないろいろな弊害を生むということで、そこに対する指導を含めていくということで行政がかかわりなさいという内容の今回の措置法なのかなと思っております。

  これから、せっかくですので、協議会の設置のあり方については町単体でやって、これらを構成していくものなのか、あるいは広域にかかわるものなのか、県全体のお力をおかりしながら、そこにそうしたものを立ち上げていくのか。その辺について、今後の考え方についてお伺いしておきたいと思います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 結論から言えば、慎重に検討しているということでありますから、どのような形でやっていきましょうということはまだ考えておりません。

  ただ、この法律の中からいった場合には、学識経験者の中に、文化人だとか福祉関係の方も含まれるということになっているんです。それと、建築関係では不動産。不動産ということは、建築士だとか、いろいろな立場等々。それと、弁護士さんも入るんです。ですから、あとはそれぞれの議会の議員だとか住民、市町村長、なかなか今回の法律は大変厳しいものでありまして、今、松ア議員が言うように、その辺を慎重に考えて対応していかなければいけないと思っています。

  それと先方の、仮に蔵王町に特定の空き家、確かに私はあると思うんですね。ただ、その方々が元気であるかないかによっても全然違うんですね。ですから、ただいたずらに投げている方と、いや、どうしようもなくて、きれいにしたいんだけれどもきれいにできないという方もありますでしょうし、いろいろなことを、その方々が今どういう状況の中で特定空き家としているのかどうかということを、もう一回きちんと整理していく必要があるだろうと。まず、その中からいろいろな県にご指導いただくときは県にもご指導いただかなければいけないなと思っていますが、まず内部で慎重に検討していきたいと思っています。

議長(佐藤長成君) 松ア良一君。

15番(松ア良一君) ありがとうございます。

  先ほど、町長から答弁ありましたように、弁護士さんなり、それなりのスキルを持った方に出席いただくというと費用等についても大変なのかなと、そうしたことを考えると、やっぱり町単独ではなかなか大変な部分もあるのかなという心配もしまして、質問させていただきました。

  まず、この計画と、あと協議会の設置においては前向きに進めていくということで理解してまいりたいと思います。

  もう1件の情報収集についてでございますけれども、先ほどの答弁で以前の一般質問の中でもさせていただいて、こういう結果になったとお話をいただいたところでございますけれども、これについては33件の所有者の意向調査を行ったところ、積極的に活用したいというのは3人にとどまったと。これだけですと、ちょっともう少し詳細な内容をもしお伺いできれば、こういう実態があって、こういうところにとどまったんだというところがもしありましたら、ご報告いただければと思います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 担当課でありますまちづくり課長を通して答弁させていただきます。

議長(佐藤長成君) まちづくり推進課長。

まちづくり推進課長(平間喜久夫君) それでは、前回の結果ということで前にも報告させていただいておりますが、ちょっと込み入って説明させていただきます。

  前回、空き家については、調査の結果、70件ありますということでございます。このうち、定住等に活用できそうなものが33件。内訳を申し上げますと、補修がほとんどなくてもすぐにでも入れそうな建物、これはあくまでも目視でございますが、8件。多少補修すれば大丈夫でしょうというのが20件。ちょっと大分大幅な補修ができれば活用できますよというのが5件でございます。残り37件については、なかなか活用が難しい状況の住宅ということでございます。

  この33人の方に何とか町の定住促進も含めて協力いただけませんかということで、要するに文書でアンケートをお願いしたところでございます。その結果、なかなか返ってこなかったというのが実態でございます。空き家情報をいわゆる空き家バンクに積極的に登録したい人は3人でございます。条件あるいはそういったいろいろな自分の要望を聞いていただければ登録してもいいよという方は3人おりました。こういったものには登録するつもりはないと言い切っている方が4人ということで、あとはわからないということで回答いただいた方が1人、ほかの方は回答がいただけなかったという前回の調査の状況でございます。以上でございます。

議長(佐藤長成君) 松ア良一君。

15番(松ア良一君) 大変詳細な答弁をいただきまして、ありがとうございます。

  地域柄もあって、いろいろな事情もそこにはあるのかなと思いますけれども、住んでいた方が介護施設に入ったとか、あるいは亡くなられたとか、いろいろな状況があって、そこに空き家が発生するんだと思います。全国的な調査の中でも、空き家になって全く手をつけないというのが7割以上あるということで、それにはやっぱりそれだけの資産価値とか、あるいはもうちょっと持っていたいとか、いろいろな条件があって、そこにはあるのかなと思います。やっぱり、先ほど答弁いただいたように、これがそのときはいいんですけれども、経年変化していって、今は大丈夫だけれども5年たつともうかなりひどくなるとか、いろいろな条件の流れが段階的に出てくるのかなと。そういったところも含めながら、今後この空き家の情報については掌握していくところも必要なのかな。

  あと、いわゆる空き家になった情報等については、行政区長さんからとか上げていただいたり、あるいは、今、ほかのところでは住民の方から情報をいただくというところも出てきているようでございます。やはり、いかにその情報を吸い上げていくのか、今回の特措法によって、該当する、しない、いろいろなところもありますので、その辺はやっぱりこれまでの調査とはまた違った形で、再調査を含めながらデータを集めないとだめなのかなと、こんな気がしております。

  あと、もう1点には、いわゆる税法上が今回、そこの部分が外されましたけれども、情報の共有という形で、そうした形の収集もできるようになったということでありますので、改めてその辺を、情報収集については、横断的なつながりを持ちながら情報収集していただいてやる。もう一つには、なかなか空き家の所有者の特定ができない、あるいはそうした部分についても、やっぱり今後、情報については、固定資産税を送付するときにいろいろな形でそこに添付していくとか、いろいろな情報のあり方、収集のあり方もあるかと思うんですけれども、その辺について確認させていただきたいと思いますので、お伺いします。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 蔵王町あたりは地方、田舎でありますから、その辺のいろいろな情報というのはたくさん入ってくるわけでありますから、ただ問題は、結局住んでいないということは、子供さん、お孫さん達が遠くに行っているということですよね。ですから、そういった面では財産の問題、抵当権の問題も含めて、そういう個人情報の問題も出てくると思うんです。ですから、よほど何らかの問題がない限りは、なかなかちょっとその辺のいきさつがつかめないということもあるのかなと思います。

  普通、大体そういった今の状況だけでも、今度の法律によってこうなったんだよと、そうして逆に所有者に大きな負担が出るんだよというお話をすれば、やはり今度、相続を受けた方々、受けようとする方々が真剣になって対応に当たってくれるのかなと実は思っております。ただ、プライバシーといいますか個人情報までなかなか入っていくこともクエスチョンなのかなと思っています。

議長(佐藤長成君) 松ア良一君。

15番(松ア良一君) ありがとうございます。

  大変、情報収集に当たっても気をつかえといいますか、そうしたクリアされないといけない部分もたくさんあるのかなと思っておりますけれども、ぜひ、その辺を今回、これから適正管理をしていただくということをやっぱり求められるわけですので、地域ごとに集まった情報についてはデータベース化して、例えばマップ上に点在するような形でわかりやすく情報交換ができるような、そうしたあり方も、検討も含めて、ぜひ情報収集に当たっては、そうしたところに進んでいただければなと思っております。

  あと、有効利用については、先ほど課長から報告ありましたとおり、積極的にデータをいわゆる空き家バンク等に登録していただいて、あるいはやっていくという件数が少ないという話もいただいたところであります。

  ただ、なかなか我が町、工場誘致といっても難しいところでありますので、そうしたところも含めた形で、例えば住宅修理についても先ほど、件数的に少ないんですけれども、そうした制度を利用して修理もやって、新しい人も組み入れていきたいという話もちょっとありましたので、やっぱりそこには何らかの支援あるいは助成なり含めた形で、町外から移住を考えていくというのも有効利用として1つの支援策なのではないのかなと、そんなところについて町長の考え方をお伺いしておきたいと思います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 全くそのとおりです。特定でなくて一般空き家の場合は全くそのとおりでありますし、そういったことを活用して、この蔵王に魅力を持った方々がたくさんいるわけですから、そういった方々に空き家を利用してもらいましょうという考えが1点。

  あとは、やはり特定空き家に当たっては、いろいろな問題があるからこそ、そうなっているわけですから、ですからそういったところに大きな敷地面積等々があれば、そこに1つは工場を持ってくるということも一つの手段ではないかなと思うんです。工場を持ってくれば、当然、そこは宅地だったわけですから簡単に造成しなくてもいいと。

  ただ、その特定空き家を整理していただいたほかに、企業が張りつけるようなことを有効活用できないかなと、いつも私は思っているんです。そんなこともちょっと考えております。何か、その辺も考えながら、これから特定空き家、そして一般の空き家の有効活用を考えていきたいと思っていますので、ご理解いただきたいと思います。

議長(佐藤長成君) 松ア良一君。

15番(松ア良一君) ありがとうございます。

  町外から移住される方にとって、やっぱりメリットもあると、こうしたところも必要ではないかなと思いますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。

  あと、最後の管理の条例ですけれども、5番目の空き家等の適正管理条例設置、これはなかなか、つくってもつくらなくてもという話もございますので、ただ今回の空き家等特別措置法の法律の範囲内で決まっているというか、そうした示されたところは結構大ざっぱなんです。町として、これを実際に運用あるいは行っていくといった場合に、もうちょっときめの細かい部分がここに生じてくるのかなと思ったので、大変申しわけないんですけれども、ちょっと前後してそんな案件を出してしまいました。

  そうした条例設置に当たっては、やっぱり必要な部分がこれからいろいろなところで出てくるのかな。普通につくっているところは、それなりに重複するところがあっても施行はできるのかなと思います。

  やはり、そうした法律の隙間といいますか、そうしたところについては、今後、町としても、それらに取り組んでいく中にあってはもうちょっと細かい部分、例えば、空き家バンクもそうですけれども、相続人不明の事案についての対応等についてもどう行っていくとか、防犯に対する目的であったり、いろいろ緊急時の即時執行とか、いろいろな部分がそこに発生してくるのかなとちょっと考えておりますので、この辺の条例等については、今後、慎重に考えていくという答弁いただきましたけれども、やはりそういった必要に応じて条例等もそこに加えていかないと難しくなってこないのかなと、こういう考え方がございましたので、再度その辺について考え方をお伺いしておきたいと思います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 先ほどもお話し申し上げたんですが、やはり1つは法律、2つ目にはガイドライン、この中で対応できないときは、町としての条例というのも制定していく必要もあるのかなと思っていますので、これも踏まえて、じゃあ蔵王町としてどこが該当していく、じゃあ条例をつくらなければこれはできないのかということも含めながら考えていく必要があるのかなと思っていますので、今すぐに制定するだとか云々というべき問題ではないと思っております。

議長(佐藤長成君) 松ア良一君。

15番(松ア良一君) ありがとうございます。

  今回の空き家等、そして特別措置法の2本立てできて半年余り経過して、本来であればできているところ、そうでないところがあって、両方で進んでいくのがベストだとも言われておりますので、そんなことで質問させていただいたところでありますので、今後、やはりまちづくりにあっては、ソフト面、ハード面で重要な部分に、先ほど町長から答弁いただいたように、行政の大きな課題になってくる可能性もありますので、その辺については、ぜひ今後2つを検討しながらお取り組みいただければと思います。

  タブレットに移ってまいりたいと思います。

  このタブレットのことについては、なかなか現状使っているパソコンと、さらにそこに入れるのかというお叱りを受けるような思いで出したところでございます。

  今回のというか、これまでのXP問題、そうした問題があると発覚したときに、じゃあ、どういう機器をそろえるかということで、全国の中でもいろいろな問題もあって、されたところも聞いています。

  そうした中では、静岡県の焼津市で、じゃあタブレットにしてウィンドウズのあれにしようかと迷ったときに、ちょっとタブレットの大きいやつがあるんです。そうしたところも、導入を含めて切りかえを図ろうということでやったところもございますので、お金を持っていませんので大丈夫だよねとか何とか言いませんけれども、今後のことを考えますと、そうした切りかえをやりながら、それを今度、外部に持っていったり、あるいは住民相談の説明の中でも使えるとか、いろいろなところ、取り組みをやっているところもあります。

  端的に、時間だけちょっと過ぎてきていますので、申し上げますけれども、今回、こういった提案をさせていただきましたので、これを導入した場合のいわゆる費用対効果といいますか費用面でのこと、あと削減できる分と、こうした部分についてどのぐらいかかって、どのぐらい差が出るものなのか、その辺については検討、試算されてみたのかどうか、その辺についてもし検討されたのであれば、お伺いしておきたいと思います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 全くしておりません。全くしておりませんし、あと、この松ア議員さんの@番でありますが、災害現場での活用。私は、タブレットは災害現場では必要ないと思っています。確かに写真撮りはいいかもわからない。だけれども、雨が降ったりなんかして、それよりも私はスマホのほうが、写真は撮って送れるは、そして電話で話をすることもできる。タブレットのあの大きいやつは、災害現場では活用にはならないんですよ。

  ですから、国土交通省の砂防部なんかでも、どっちかというとドローンを使っているんです、逆に。余り天候の悪いときはだめですけれども。ドローンでそういう。ですから、ドローンというのは悪いことばっかりではなくて、いいほうにどんどんどんどん活用できるということで、ドローンを活用しているんですよ、災害現場は。低空で行ける。ですから、この前の広島なんかでもドローンを飛ばしながら見ているということがあるんです。

  ですから、この@番の災害に当たっては、私はタブレット……。ただ観光地ですから、最近日本に来ている方々がもう1,500万人近くと言われている、1,200万人超してしまったので。ですから、そういう方々が多いんです。そういった方々がそれぞれのところでタブレットを借りながら、Wi−Fiをやっていくとか、そういったことはたくさんあります。

  教育の現場はまた別です、教育の現場は教育長がお話しされますので。だけれども、会議の場でタブレット活用できる人とやはり活用できない人、議員さんだったら皆さんできると思いますからあれかもわからないですが、ただ本当にタブレットを蔵王町議会で議員全員に持たせて、そしてペーパーをなくそうと、私はそれでもいいと思いますけれども、ただ、こういうことあるんです。

  タブレットを一生懸命やっていて、それで講師の話なんか全然聞いていないんですよ。聞いているからこう打っているのかな。だけれども、全然下だけ見て、いかにかっとやって、ですから講師の話を、目と目を向いたり、そういうふうにして、町村の中にもいるんです。

  だから、タブレットというのは、私は本当にいかがなものかと、本当に真剣になって人の話を聞いて、そして会議が終わったら自分でやっていくべきだと思うの。そういったことがたくさんあると思いますから、議会は議会で皆さんからやっていくことはいいかもわかりませんが、そこで蔵王町の議会からもしあれだったらやってください。皆さんがいいとなった場合だったら、蔵王町の会議なんかにも広めていくということはありだと思いますけれども、まずその辺からひとつ議会をまとめて、それで議会から、ああ、これはすばらしいということで蔵王町の会議なんかでも使っていく。

  だけれども、災害の現場では全く、私はスマホがずっといいです。今のスマホはとってもまた早いし、そして声と画面で一緒にやれますから。タブレットはもうご存じのとおり画面だけですから。やり方あります。そういうことでひとつご理解いただきたいと思います。

議長(佐藤長成君) 松ア良一君。

15番(松ア良一君) ありがとうございます。大変熱弁をふるっていただきましてありがとうございます。

  試算されていなかったということで、今後、やはりICT化の流れというのはとめられませんし、どんどん便利になってまいりますし、災害等の現場についてもやはり大きい画面で双方向で実体の地図を拡大できるとか、いろいろなメリットもありますし、あと防水効果もありますし、また双方向での音声でのやり取りもできますし、即時判断できるという部分の機器では、私はいいのかなと思っております。いろいろな情報が流されているというのは私も存じております。

  今後、やはりタブレットの活用については、その辺については試算していただきながら、そして費用対効果、あるいは会議等でのやりとりの中では非常にカラー化されると見やすいし、視認性というか目で見るという説得力もそこに生まれてきますので、嫌なんて言わないで、これからやっぱりぜひ検討していただければと思います。

  4番目の教育現場での使用等についてのお話でもって最後ですので、もって終わりたいと思います。

  この辺については、なかなかICT化のいわゆる機器がいっぱい入ってきて、教育現場での混乱もあると、そんなニュアンスのお話もちょっとございましたし、確かにその辺については準備を進めていただくに当たっては、より慎重でなくてはならないのかなと思っております。

  ただ、子供たちにとってみますと、いわゆるこの目で見て、そしてそれで理解する。そこには教えられるという内容よりもみずからそこに学んでいこうという姿勢に変わっていく。この辺の力が大きいのかな。そして、自分で調べる。例えば、いわゆる宿題とか何かも持ち帰って、あるいはそれを持って帰って、そして子供たち同士で互いに競争するというか、そうした発展性もそこには生まれてくると。

  近県ですけれども、武雄市といいますか、ちょっと県忘れましたけれども、そうしたところでも、ほかにもそうした取り組みは進んできているようでございますので、やはり将来的な部分を考えると、そうしたところについても今後検討していく必要があるのではないかなと、このようなことで提案させていただきましたので、この辺について、教育長から再度答弁をいただければと思います。

議長(佐藤長成君) 教育長。

教育長(佐藤茂廣君) 松ア議員さんのタブレットに関する教育現場での成果とか効率とかお話しいただきました。

  私も、今回のこの教育現場での活用についてというお話でしたので、今回はなぜそういうコンピューター等を使えばいいのかという国の根本的な狙いをまずここに書かせていただきまして、そしてタブレットを含めたICTのプラス面、マイナス面の一般的に言われているところをここにまとめさせていただきました。そして、もうこれも議員さんお話ししたとおりだと思います。

  そして、我が町においては、電子黒板というのを本当に他市町より先駆けて取り入れまして、本当に効果をあげております。それと、このタブレットなどを見ていますとリンクして使っていまして、そうすると子供たちの様子を見ますと、やっぱりとても、抽象的ですけれども、今まで以上に意欲的に学習に取り組む様子なども見られるということで、とてもいいのかななんて思ったりもしております。

  ただ、問題なのは、あとは子供たちの操作のやり方、その辺を間違えますと別な面にクリック1つで入ってしまうと、いわゆるモラルの問題とか、そういうこともいろいろありますのでその辺とか、あと教員のタブレットの操作の仕方とか、ただ操作できるだけではだめだと思うんです。それをいかに授業に結びつけるかというところが一番大事なことでありますので、その辺のこれから研修を重ねていくとか、あとは費用の問題とか、いろいろな問題がありますけれども、私はやっぱり蔵王町に生きる、そして情報社会とか国際社会を生き抜くこれからの子供たちにとってみれば、今後、今すぐとは言いませんけれども、必要なものかななんて思っておりますので、今それらの活用じゃなくて導入については検討しているという状況でございます。以上でございます。

議長(佐藤長成君) 松ア良一君。

15番(松ア良一君) ありがとうございます。

  国で進めているのはフューチャースクール推進事業ということで、一方的ということではなくて主体的に学ぶ、こうしたところに重点を置きながら進めているようでございますので、ぜひ今後、予算的なもの、いろいろな部分もありますし、そうしたところを含めながらぜひ推進していただければと、このように思います。

  以上で、私の一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。

議長(佐藤長成君) それでは、ここで昼食のため休憩いたします。午後1時30分から再開いたします。

     午後0時16分 休憩

                                           

     午後1時30分 再開

議長(佐藤長成君) 再開いたします。

  休憩前に引き続き一般質問を行います。

  2番平間武美君の質問を許します。登壇願います。

     〔2番 平間武美君 登壇〕

2番(平間武美君) ただいま議長のお許しをいただきましたので、通告書にのっとり一般質問をさせていただきます。

  まず、1番目なんですけれども、これはちょうど2年前の6月議会におきまして、町道向山線の大型トラック通行についてということで一般質問しました。それで、今回は追跡質問という形をとらせていただきます。

  追跡の場合は、再掲となっていますけれども、これは一応読まないということになっておりますので、あのときの町長の答弁に対して、あれから2年たっているわけなんですけれども、私があのときに質問しまして、大型トラックが非常に国土交通省というゼッケンをつけて走っている、住民の交通が非常に危ないと。自転車とか原付で通っている方あるいは対向車、非常に交通事故が危ないので、あるいはまた、道路の損傷も町道ですから、ああいう重量の重いトラックが通ったときは大変だということで質問いたしました。町としてどのように対処していくのかと。

  あれから言葉の優しい看板が何件かたちました。スピードは控えめにねとか、言葉的にすごく優しい看板だなと、目立つからいいんですけれども。それにもかかわらず交通事故が絶えない。

  そしてまた、あの道路は、町長の答弁によりますと拡幅をして歩道もつけると、それで設計委託料400万円を予算化しますという答弁でした。あれから2年たちましたが、その後、どのように進展したのか、お答え願いたいと思います。

  それでは、2番目の質問を読み上げます。

  この質問を書くに当たりまして、私は非常に悩みました。と言いますのは、今国会で大論戦となっています戦争法案、いわゆる安保法制、これを取り上げようかなと思った次第であったんですが、先日、個人の方で陳情書を上げまして、総務経済常任委員会に委託されました。私はこの質問、いわゆる戦争法案を町長にぶつけても、なかなか答弁しにくいだろうとも考えまして、本当は一番国民にとって、町民にとって大事な話だったんですけれども、それは除外しまして、今回はやはり一番毎日の暮らしに直結する経済問題について質問させていただきます。

  2番、円安進行と町民の消費経済について。

  今日本経済は円安によって、国内物価上昇圧力が高まっています。これは三菱UFJ&コンサルティングの日本経済に関するリポート(201412月号)ですが、「国内の出荷のうち輸入品の占める割合を示す輸入浸透度をみると、貿易自由化や製造業の生産拠点の海外移転の動きを反映して上昇傾向が続いており、日本はより輸入物価の影響を受けやすい産業構造になっている」と指摘しています。

  全国中小企業団体中央会の4月の月次景況調査は、長期化する円安・コスト高による収益圧迫には、改善の兆しが見えないと警鐘を鳴らしています。また、総務省が5月29日に発表した家計調査(4月分)によると、1世帯(2人)当りの消費支出が物価変動の影響を除いた実質で前年同月比1.3%減少しました。消費増税以降、13か月連続のマイナスでした。消費が伸びない背景にも円安があります。そして、大手メーカーである食パンや和洋菓子、チョコレートなどの値上げを計画しており、値上げラッシュは、今後も止まりそうにありません。安倍政権の経済政策で大企業は潤っているものの、日本経済の土台である家計は中小企業の経営の基盤を掘り崩しています。

  翻って、わが町民の消費経済も低迷を続けており、各個人の消費が減少し、各商店の売り上げ等が減少しているのが現実です。そこで、町民の消費経済を活性化し、町民が経済的に潤い、豊かに暮らしていくにはどのような政策を実行していけば良いとお考えでしょうか。《地方創生》も含めまして、町長の見解を伺います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 平間武美議員の一般質問にお答えさせていただきます。

  「円安進行と町民の消費経済について」お答えいたします。

  まず、本年5月29日に宮城県統計課が発表した「みやぎ経済月報」では、本年3月時点の県内の景気動向は、生産は持ち直しが見られ、公共投資や求人倍率は高水準で推移しているなど、基調としては緩やかに回復していると総括しているところであります。

  また、町内の個人所得の推移でありますが、平成26年度の個人住民税における総所得金額は1148,900万円余りで、25年度と比べて2.2%、24年度と比べて7.1%の増加となっているところであります。

  このように町民の個人所得は増加傾向が続き、雇用情勢も安定的に推移しているところでありますが、この背景には「震災復興需要」が大きく影響しているものと考えております。

  今後、徐々に復興需要が落ち着いてくると思いますが、その後も町民の皆様が経済的に潤い豊かに暮らしていくためには、町民一人一人の自助努力はもちろんのこと、町といたしましても、その時々の経済状況を見きわめながら各種関係団体と連携し、各種施策を実施することが重要であると考えております。

  平成25年からスタートした「第四次蔵王町長期総合計画・後期基本計画」は、こうした考え方に基づき、震災後のまちづくりに向け、各種施策を総合的に推進することとし、経済情勢や財政状況などを見きわめながら計画的に各年度の予算に事業費を計上しているところであります。

  このように、町民の皆様が豊かに暮らしていくための町の施策については、単に産業振興にとどまらず、社会資本の整備や福祉、健康づくり、教育、防災など、幅広い施策を総合的に推進していく必要があると認識しております。

  こうした中、地方創生先行事業及び地域経済活性化のため、平成26年度に国の補正予算で創設された「地域住民生活等緊急支援交付金事業」については、全額を本年度に繰り越して執行することを本年6月会議の初日に報告したところであります。

  この繰越事業の中で、町内の消費経済に直接結びつく事業として、プレミアム付商品券発行事業、低所得者向け福祉商品券発行事業及び遠刈田温泉誘客強化委託事業があり、これらの事業により町内消費の拡大を図っていくことにしております。

  また、「まち・ひと・しごと創生法」に基づく「蔵王町まち・ひと・しごと創生総合戦略」については、町民の皆様のご意見を聞きながら、人口減少社会にあっても「しごとが人を呼び、人が活気あるまちをつくる、持続可能な仕組みづくり」に向けた各種施策を官民協働で本年中につくりあげていきたいと考えておりますので、議員各位におかれましても積極的にご提言賜りますようお願い申し上げます。

  以上申し上げまして、答弁とさせていただきます。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

2番(平間武美君) それでは、1番の追跡質問から質問させていただきます。

  先ほどもちらっと言ったんですけれども、2年前の町長答弁では、矢附に向かう向山線の町道の拡幅と、それから歩道をつけると、400万円の設計委託料の予算をつけると、そのように答弁されました。あれから2年たっていますが、その後、この計画はどのように進展したのでしょうか。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 町道向山矢附塩沢線でありますが、その前に、今、大分業者さんにもこの話をしながら、いろいろとダンプカーの走行について注意喚起をしながら、一応きちんと一般車優先で、仮に車が来たときに狭いところであれば、逆にダンプが停まって、そして一般の車が優先ということを、佐我建材さんも含めて、今、アクティスさんという会社でありますがそこ、そしてあと県、国交省にも話をしながら、きちんとそれはやっているという話を聞いております。

  それと、注意看板でありますが、先ほどお話あった注意看板も9枚ほど設置させていただいております。

  それと、道路の設計でありますが、設計に当たっては26年にでき上がりました。これで県に、大河原の土木事務所にもちょっと話はしておりますが、何分、震災復興で持っていけるのかなと思っていたら、震災復興で持っていけないということなんです。なぜなら、ひび割れだとか、結構路盤が固いみたいなんです。割れて24%ぐらい。ですから、町道の中では中位ぐらいなんですって。今、岩石をダイナマイトで崩している矢附の現場がありますが、そこから町道に出てから向山のコカ・コーラの通りの三軒茶屋の交差点、そこまでの間の町道の状況を調べてもらったら、ひび割れが24%ぐらい。だから、そういった面では、町道として中クラスなんですって。だから、そんなひどくないと。だから、今の状況では、確かに震災復興の現場に運んでいるけれども、震災復興としては難しいということであります。

  でも、もともと私は震災復興関係なく、仙台まで行く幹線の4号線ありますけれども、4号線の複線として私はあそこを整備していきたいなと思っておりました。あそこは結構な台数とるんです。そんな中で歩道関係、1回も地元の区長さんにもまだお見せしていないんです。ですから、ぜひお見せしながら、こんなことでやって、一応図面を上げたと。

  ただし、誤解していただきたくないんですけれども、藪川からの横断、橋についたその手前で1回やめています、今回。ですから、その現場、藪川から手前、藪川まで。あと、高速道横断については、改めてその橋の設計を考えていくということでおります。

  そんなことで前向きにやってまいりますが、震災復興でできないわけでありまして、何か補助事業のいいメニューを見つけながら、そして必ずやっていきたいと。ただ、安全・安心を、やはり今住んでいる方々が、ダンプが通るわけでありますから、その辺のいろいろな問題等々含めて対応していきます。

  ただ、気になるのが1点なんです。それが何かというと、議会の皆さんが広聴して、その向山地区の方から、あそこに歩道つきの道路の拡張はいらないというのが意見として上がってきている。そして、私に上がってきているわけです。だから、それは議会として、そのお話をされた方の話が重要であるという意味合いで町に上げてきたのか。だから、私は広聴をするのはとてもいいことなんですけれども、議会としてなぜその意見を、多くの皆さんの意見の中だったらいいんだけれども、誰でも、1人でも反対だという人が出れば、全部それを私たち、町長までその意見を上げてくるとなると、平間議員が言っていることと、沿線に住んでいる町民の声というのは全く反対の言葉なんです。だから、もう少し議会の広聴の場でも、考えて、上げていただくべきではないかなと実は思ったところであります。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

2番(平間武美君) 今、町長はたくさんのことをおっしゃいましたけれども、ダンプの会社に言って、すれ違いざまダンプをとめるようにという指導をしているみたいなことを言いましたけれども、逆ですよ。ダンプとダンプが通った場合には、向こうのほうがスピード出していきます。私が通るときなんかもとまりません。まるっきり今の答弁は逆です。

  それと、2つ例を挙げます。私は交通事故の仕事をしていますから、あの道路のガードレールに物すごいスピードでぶつかっていった、これは乗用車ですけれども、とにかく危ないんです、あの道路。もう1人のお客さんはこういう方いますよ。向こうから大型ダンプが来た。危ないなと思ってよけた。薄暗くなっていましたから、夕方。よけた。ダンプは行っちゃった。その方は別な友人も乗せて、そこから出発しようとした。ざざざざっとガードレールにすったんです、自分の車の両サイドのドアを。処理費用が25万円かかりまして、車両保険はかけていましたから車両保険で下ろしましたけれども。

  だから、今、町長が言ったトラックがとまる、ダンプがなんていうのはまるっきり逆です、それは。そこだけまず一つ言っておきます。

  それから、いろいろ町長言いましたので、私も今ちょっと整理しているんですけれども、震災復興には当たらなかったと。これは非常に残念なことですが、町長の考えとしては、今、着々と進んでいます国道4号2車線化、両方で4車線、あれの延長としての蔵王町に入ってくる町道、これを拡幅なり歩道をつける。そういう意向、考えは持っているんだということで、私が2年前に6月議会でそれを質問して、そういう町長の答弁をしていただいて、私がその発表をしたのはその年の8月末、第4日曜日の敬老会でした。

  そこで町長も出席されておりましたので、こういうわけであの道路を拡幅するのに400万円の予算を町長につけていただきましたという話もしましたし、その前に議会だよりでも、その方は読んでいたと思うんですけれども、そのたった1人の方が、自分の田んぼが引っかかるかもしれない。大分年いっている方です、80過ぎの。自分の田んぼをとられたくないんだと、あるいは自分の田んぼに小石とかがいっぱい来るようなことがあっても困るんだと、そういう意見を、あの敬老会の場で私は個人的に言われました。だけれども、そういうふうに言っているのはその方1人なんです。

  確かに、議会報告会においてあの方の言っていることが何も取り上げられないから、議会報告会なんか来ないんだわと、そういうような人なんですけれども、だけれども議会報告会に私が出席しなかった向山生活センターにまた来て、別の班の人に対してそういうような言い方をしたと。確かに、土地の買収というのは1人でも反対がいれば難しいと思います。しかし、その方が言っているのは、そういう設計を見て、どういう道路の設計図になっているのかと、それを確認してから反対、賛成を決めるんだと、そのような言い方もしておりました。

  ですから、私は早目に向山区の方々、あるいは矢附の方々に、その設計図なりをお披露目するといいますか、こういう設計になっていますよということを見せるのはいかがなものかと思うんですが、どうでしょうか。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 先ほど言ったように、概略設計がないとなかなか国だとか県、そして押し問答、そしていろいろな会議といいますか、話をするに当たってもあれなんです。ですから、概略設計をつくることによって相手も理解していただける。そして、云々だと。だから、こういった現場を県にも見ていただくようになったわけでありますが、ですから、そういった面ではよかったんですが、先ほど言った24%という、そういった中でちょっと難しいと。だから、ちょうどさっき言ったようにし切り直しをしながら、ぜひやっていきたいということはあります。ですから、それをちょっと時期を見ながらやっていきたいなと思っていますんです。ちょっと私の戦略があるんですけれども、年内中に動きますが。

  それをまずある程度、補助だとか、こういった方向でやれそうだという形になった段階で、町民の皆様に概略設計を見せるんだったらいいんだけれども、まだそういうこともない中で概略設計を見せるということは、私はちょっと逆に迷わせるだけになっちゃうなと思うので、その辺ご理解いただきたいと思っております。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

2番(平間武美君) 町長が言わんとすることもわかります。下手にそういう設計を見せて、また風評被害といいますか、とんでもないうわさが広まる可能性もなきにしもあらずですから。そういうのはきちっとした段階で発表していただきたいと。

  ただ、議会でその1人の人が言ったことを取り上げたというのは、発言力が大きかったり、言い方の口調もあるんでしょうかと。そういうときには、我々議員としましては、議会報告書に書きます。たった1人の人が言ったとしても。そういう傾向もあります。そういうことなんです。議会報告書というのを年に2回上げていますよね。こういう要望があったとか。あれは、やはり強く言った方なんかはちょっと取り上げる傾向があります。全員が来ているわけではないですから、議会報告会も。どの区でも最近は1桁ですから、区長初めとして。

  だから、やっぱりどうしても、そういうことは議会として議会報告書の中に取り上げていくというのは、これはあると思います。だから、1人の人がどうのこうのというよりも、その方自身もどのように考えているかわかりませんよ。その方自身も一つの風評を請け負っているかもしれないし、やはりこの概略設計というのはきちっとした段階で。

  そして、私が一番心配するのは、人身事故が特別なものはまだ起こっていないからいいですけれども、あそこは結構お年寄りが自転車とか原付で走るんです。子供らも通学の時間帯も歩いているんです。だから、もう一回最初に戻りますけれども、ダンプの会社にダンプとまってくださいよと、我々がとまっているんじゃないですか、という話なんです。まるっきり逆ですから、そこは指導していただきたいなと考えます。どうでしょう。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) それに当たっては、業者に町からも話をしていきたいと思いますし、また発注側でありますが、国土交通省なり、どこが今発注しているかあるんですが、その発注元からも注意させるようにしていきたいと思っております。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

2番(平間武美君) はい。ぜひとも、町民の交通安全ということを考えましても、その設計を、すぐにというのは大変難しいでしょうが、実行する方向でやっていっていただきたいと。私もこれ以上追跡できませんので、この辺で1番はやめます。

  じゃあ、次、2番に移りますけれども、いわゆる円安進行と町民の消費経済ということなんですけれども、先ほど、町長からいろいろと答弁書ありました。まず、第一に町長にお聞きしますけれども、円安というのはどのような経済状態を言うのか、おわかりでしょうか。端的にお答え願います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 端的ってなかなか難しい問題でありまして、それは見方なんです。企業から見た場合と、それと個人から見た場合といろいろな。ただ、基本的には、日本は輸入国であります。輸入して、それでそこでいろいろな付加価値をつけながら輸出国でもあるんです。ですから、そういう一つの円安、また円高によって大きく左右されるということはあります。ちょうど私が結婚したときは1ドル260円だったんです。ハワイに新婚旅行行ったんですが。そういう時代でありました。今、ちょうどそれの半分ぐらいかなと思っております。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

2番(平間武美君) 私は、企業側からの意見を言っているわけではなくて、町民、住民の立場から、このように町民の消費経済ということで質問しているわけです。

  円安というのは、端的に言いますと毎日の生活の諸物価がどんどんどんどん値上がりするということなんです。町民の暮らしが苦しくなるということなんです。ここをよく覚えておいていただきたいと思うんです。この物価が値上がりするということで我が町民の暮らしはどうなってしまうんですか。完璧に苦しくなっていきますよ。

  じゃあ、もっと別なことを聞きます。大企業の資本金というのは幾ら以上か知っていますか。あと、日本の企業で何%大企業があるでしょうか。我が町のいわゆる最高の資本金の中小企業って幾らなんでしょう。それともう一つ。我が町の中小企業の会社は何社あるでしょう。これをお答えください。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) ちょっとそこまで調べておらなかったので、今、即答できません。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

2番(平間武美君) 基本的なことなので、じゃあ、私から教えましょう。

  大企業というのは資本金が10億円以上のことを言うんです。10億円以上。日本の企業の中で何%かといいますと、たった1%なんですよ。たった1%。ほかの99%の企業は中小・零細企業なんです。ほとんどが中小・零細企業なんです。我が町の、じゃあ最高の資本金は幾らの会社だと。これは大体4億円、5億円ぐらいです。いわゆる中小企業です。だから、蔵王町というのは大企業なんか1つもないということなんです。中小・零細企業なんですね。

  そこで、本来なら議長の許しを得たと思っていたんですが、電話でけさも話したときに。これは議員の方には皆さん配りました。これは執行部の皆さんにも本当は配りたかったんです、資料として。これは新聞赤旗6月3日水曜日の日刊紙なんですけれども、「業者と家計 値上げに悲鳴」、こういう題名なんです。来月からの値上げすごいですよ。円安によって。ちょっとせっかくですから、皆さんも持っていると思うので読み上げます。今月6月、個別会社名もせっかく載っていますから言います、大企業ですから。

  ヤクルト本社、飲むヨーグルト4品を11%値上げ、ヨーグルト3品を11%値上げする。これは来月7月から、すぐ近くの槻木の山崎製パン、食パン、菓子パン、和洋菓子を1〜7%値上げ。それから、タカノフーズという納豆をつくっているところは20%以上値上げです。それから日清フーズ、ここなんか家庭用小麦粉、パスタなど約1〜6%値上げ、業務用パスタ約6〜9%値上げ。日本製粉、家庭用小麦、パスタなど約1〜8%、業務用パスタなど約5〜9%です。昭和産業、家庭用小麦粉、パスタなど約1〜6%値上げ、業務用パスタを約5〜10%値上げ。明治、チョコレート商品14品を、価格を変えずに内容量を約2〜12%減量と。価格は変えないんだけれども、中身小さくしますよということです。そのほかに、明治は10品を1020%値上げする。森永製菓に当たっては、チョコレート商品10品を5.910%値上げなんです。

  まず、去年の4月から消費税3%上がって8%になった上に、またこれだけの値上げです。皆さん、お家帰ったら奥様連中にこれ言ってください。日本はこういう政治やっているんですよと、こういう経済をやっているんですよと。その意味でもきょう、議員の方々、皆さんに朝早く控え室で配ったんですけれども、いかに円安というのは我々の生活を苦しめているのか。ここなんです。

  私が思うには、やっぱりアベノミクスというのは、本来なら国と地方というのは同等、対等の関係であるわけです。ところが、地方がどんどんどんどん衰退している。つまり、我々の地方自治体において、ローカルアベノミクスなんていうのは、何にもないということなんです。いわゆる大企業が潤えば、地方の中小企業が、あるいは零細企業が潤うんだという、これはトリプルダウンという経済の政策なんですけれども、トリプルダウンなんていうのはもう破綻しているんです、はっきり言いまして。地方経済はどんどんどんどん疲弊している。ここを非常に私は憂えるんです。

  先ほどの町長答弁によると、私が質問した円安消費経済と全然関係ないことばかりですね。求人倍率とか個人所得とか。円安わかっているのかなと私は思いましたよ、この答弁。何だこれは、というのが私の率直な考えです。円安によって、町民の生活が苦しくなっているんだからどうしたらいいでしょうかということが大体の質問なんです。

  私は、やっぱり、先ほど、いろいろ政策を述べていただきましたけれども、地方創生の絡みで、町民の消費経済に何らかの対策を、消費経済を上げるために、生活が苦しくなっているわけですから、町そのものが手をこまねいていていいのかと、何らかの手を打つべきじゃないのかと、ちょっと二、三、最後にありましたけれども、具体的にじゃあどうしていけばいいと、このように考えますでしょうか。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 町民の皆さんが少しでも家計の足しになれば、いろいろな等々を、あと国のお金を活用しながら、先ほど同じことを話してもあれでありますが、そこでプレミアム商品券だとか、特に低所得者の方々も大変なわけでありますから、そういった方に福祉の商品券を発行しましょうとか、それと遠刈田温泉に来ていただいて活性化につないでもらいましょうというようなこと、それにあわせてこの蔵王町として総合戦略等々練っているわけでありますが、そうやって少しでも蔵王町に外貨を落とすようなことを考えていくことが、大きな私の施策であろうと思っています。

  いわゆるそういったことが少しでも働く場になってくる。そして、働いている方が少しでもやはりお給料が高くなってくる、そういった意味で、円安になったことによって、こうやって物価が上がってきたんだということはありますけれども、逆の方法もあるんです。円高になって、そしてできるだけ企業も皆さんがおさえながら、おさえながら少しでも国民の皆さんに軽減を図ろうということで定価を原価ぎりぎりまで落としてきたときもあるんです。

  ですから、少しここのところちょっと景気が回復してきただろうから、少しは元に戻さなくてはいけないという政策もあるのかなと、私なりに。ただ、これは大きなあれでありますから、蔵王町だけではなくて、やはり国の大きな政策が左右していることもあるわけでありますから、そこは蔵王町だけの問題だけではなく、国の動向によって、こういうふうに企業の原価仕入れ等々含めたものが出てきているんだと思っています。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

2番(平間武美君) 町長、誤解しないでください。私は円安の話をしているんですから。円高でこうなったんじゃないですから。円安です。そのおかげで諸物価が値上がりしているという話なんです。

  地方創生の話が今出ましたので、私もちょっと今、町で相当頭を悩ませているかと思うんですけれども、地方創生というのは自公連立政権のばらまきなんです。はっきり言って統一地方選がことし4月にありまして、前期、後期、あるいはこの辺の被災地には来月7月から始まります、統一地方選。それに対する、いわゆるばらまきだなと私は考えております。

  一つのいわゆる地方創生というのは、各自治体でいろいろな企画、考え方をつくって出しなさいよと、それによって補助金をつけます。いわゆる差をつけようとしているわけです。今まで、一律に国と地方公共団体が対等の立場で補助金をもらうというのではなくて、あなたの町はこれこういう企画をしたんだけれども、ほかの町の企画よりも劣っているよ、だから補助金を削減しますよと、こういうやり方が地方創生なんです。ここはよく覚えておいていただきたいと私は思うんです。

  私から言わせていただくと、国と地方自治体というのは、その実情に合わせて、地方自治法にはこういうふうにうたわれているんです。地域における行政を自主的かつ総合的に実施するという地方自治体の能力と役割が奪われてしまうのではないのかということなんです。今まで、国と地方が対等だったのが地方創生のばらまきによって、その自治体はもっと弱体化するかもしれない。これを狙っているのが自公政権なんです。そこはよく企画する方も覚えておいていただきたいなと思います。

  そして、先ほど地方創生の話が出ましたけれども、3月の議会におきましても、数名の同僚議員が地方創生のことをいろいろ質問しましたけれども、町長は時期尚早であるということで具体的な答弁というのはしませんでした。いや、いろいろやりましたよ。創生の前の、こういうプレミアム券とかいろいろあります。

  だけれども、私としては、これも議会報告会の中で住民の方から言われたんですけれども、蔵王町はいわゆる地方創生、これはマスコミもいけないんですけれども、マスコミが騒いだせいで蔵王町は地方創生のやり方が遅すぎるのではないかと、こういうような意見を受けたんです。それには私は答えられませんでした。ただ、町長は、今年度中にやる、9月、10月をめどにやると3月議会で同僚議員に答弁しています。

  そういうふうに私は捉えましたけれども、ですから、9月、10月をめどに、じゃあ何をやっていくのか、まだ本当に白紙状態なのか、この辺のことをお答え願います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 地方創生の関係でありますが、決して、ちょっとおかしいと思うんだけれども、平間議員、町民のある人が蔵王町は遅すぎる、だからこういう公の場でそれをお話しする。自分として、少なくとも宮城県35市町村の中で蔵王町が本当に遅いのかどうかという判断をしてもいいと思うんですよ。言われたから、それを公の場で言うのではなくて、まだでき上がったところはどこもありませんよ、県内の中では。ということは、うちも今アンケートをこれから流そうとしているところです。この前、課長との会議をやって、そのところでも、あといろいろな層の方々にやってもらって、今回アンケートを流して、そしてそれを約1カ月ぐらいで回収しようとしているんですけれども、そのようなことでそれぞれの若干の差はあると思います。だけれども、それをまとめて、遅くても11月末、それで12月にはまとめていきたいということで考えております。

  ただ、町長の考え方はどうなんだと、これを3月の議会で言いましたように、私がこういうことをやっていきたい、これをやりたいと言ったら、どうしても町の職員も町長がそういうことを言っているんだからその方向に向いていってしまったら困るという考え方で私は述べないと言ったでしょう。だから、そこはやはり理解してもらわないと困りますし、ですから、よその首長でも皆さんそうです。私だけの考えではないです。

  どうしても、それだけ首長というのは発言力がとても強いんです。だから、その強い、だけれどもその言ったことが正しいとは限らないんです。私は、こういったことがやってみたいと言っただけで強いので、ですから、そのためには町民の方々、各層の各団体、いろいろな方々の層の考え方を出してもらいましょうという考えですから。そして、そこで議論していきましょうということなので、ひとつご理解いただきたいと思います。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

2番(平間武美君) 3月議会と同じで、やっぱりアンケートとか、それから住民説明会もやると、町民説明会もやるんだという説明もあのとき受けました。やはりそういった日程なども組んでいって、町民全員の意見を集めて、我が町の人、暮らしを活性化していくにはどうしたらいいかということを、やはり行政側もそこは計画性を持ってやっていっていただきたいなと思います。

  恐らく、着々と進んでいるんでしょうけれども、どうしても、やっぱりこういった円安によって物価の値上げになって町民が苦しくなっている。これは日々の生活をしている方、例えば参考までに、ちょっとまだ時間がありますので説明させていただきますけれども、私は仕事柄、営業という形で損害保険の仕事をやっています。車・火災障害がメインですけれども。その中において、円安の影響というのは、中小企業、零細企業の経営者の方からたくさんあると聞いているんです。

  まず3つを、じゃあ参考までに、聞き取り調査までいきませんけれども、聞いたことをお知らせします。

  これは町内のお菓子の製造業の方なんですけれども、原材料の値上げがことしの4月より相次ぎ、収益状況は悪化している。今後は、製品、いわゆる商品価格への転嫁は避けられないと言っています。

  2人目の方、これは町外の方なんですけれども、印刷・同関連産業、いわゆる印刷会社の方なんですが、紙の値上げに続き、もろもろの資材、版材、インキ等の値上げが夏から始まりそうで収益の悪化は免れそうもなく、いまだ需要も停滞したままですと、こう言っています。

  3つ目の方、これは町外ですけれども、建設材料の卸売の方なんですけれども、グローバル企業は、円安、為替差益、規制緩和の恩恵で最高益を更新しているようだが、我々のようなローカル企業ではコスト増、需要減、デフレ継続で窮乏状態が続いている。中小企業は回復の兆しが見えず、需要の低迷が続くことは必至であると述べています。

  つまり、円安によって、輸入原材料の値上げになっているということは、中小業者、零細業者によっては死活問題になっているということなんです。この辺のことをよく汲み取っていただいて、そして、プレミアム付商品券、それから地域住民生活等緊急支援交付金事業といったばらまきの、こういう国が示してきたことだけじゃなくて、やっぱり我が町の住民とか中小企業に即した、先ほどアンケートとっていると言っていましたけれども、そういったことの政策をつくって企画していかないことには、今までと同じことの繰り返しじゃないのかなと、私は憂えるわけです。

  消費税も上がって円安によって物価も上がっている、町民は物すごく苦しいんです、今。ここはやはりよく考えていただきたいなと思うわけです。その辺に関して、町長はどのように考えるでしょうか。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) これは3月にちょっと発表したやつありますけれども、地域活性化の地域住民生活等の緊急支援交付金の実施計画というやつで、その間の地域消費の喚起生活支援型というのが4つほど挙げておりますが、プレミアム付き商品券の発行、遠刈田の温泉誘客、低所得、紙おむつ券等々、こういったことを、あくまでも国からの云々ではなくて蔵王町ならではをやってきていると。あと、地方創生先行型もそうであります。ここにもたくさんの9つの事業を挙げておりますが、そんなことで限度額と町のやつを両方合わせて6,300万円ぐらいやっていますが、このように大きくやっています。

  ただ、なかなか町民の方々が働く場を、こういうときだからこそ働く場所がないというのではなくて、働く場所、そういう環境を見つけてあげる、またはつくってあげる、それが一番だと思うんです。そして、少し我慢しなければいけないなと思うんです。町だけではどうしようもない問題もあるわけでありますから。それとあと隣国にしてもどこも今は大分豊かになってきている。昔の円安とはまた違った状況になってきているなと思います。

  ただ、基本的には、昔から企業が豊かになればその子、孫まで豊かになってくるだろうという施策が今も見えるのかなとは私は思いますが、少なくとも蔵王町の町民の方々がやはり働ける、そういう環境を隣市町村の中でも対応して、またそういう環境をつくっていきたい。そして、町としてできるだけ支援していくような環境をつくっていきたいと思っています。よろしくご理解いただきたいと思います。

議長(佐藤長成君) 平間武美君。

2番(平間武美君) 町長のおっしゃることは最もで、その辺の具体性をどのようにしていくのか、ということをもっと詰めたかったんですけれども、時間もなくなりましたので、私はやっぱり常々、行政というか政治は、先ほどから言っている経済とまず表裏一体だと思うんです。どちらかというと行政というのは政治だけを重視しがちです。しかし、経済がよくならなければ政治もよくならないんです。その辺、やっぱり暮らしの生活安定、豊かな暮らしの追求をしていく、これが町民にとって非常に大事なことだと思います。

  堂々めぐりになりますので、本当はもうちょっと具体的なことをもっともっと聞きたかったんですけれども、時間がなくなりましたので、今回はこれで一般質問を終わらせていただきます。

議長(佐藤長成君) ここで10分間休憩いたします。

     午後2時20分 休憩

                                           

     午後2時30分 再開

議長(佐藤長成君) 再開いたします。

  休憩前に引き続き一般質問を行います。

  次に、5番三沢 茂君の質問を許します。登壇願います。

     〔5番 三沢 茂君 登壇〕

5番(三沢 茂君) 議長のお許しを得ましたので、一般質問をさせていただきます。

  件名は、融雪型火山泥流被害避難対策についてであります。

  水蒸気爆発時融雪型火山泥流被害想定詳細図が公表され、住民への避難計画(暫定)の説明がなされた。それによると最悪の場合、松川に架かる橋は、国道4号線を除いて全て通行不可となり、松川を挟んで分断され、町民の避難や、復旧活動に重大な支障を来すことが想定される。

  私、今まで仕事した関係で、既存の山の作業道を緊急時に活用できるよう、点検整備、補修が必要ではないでしょうか。

  また、青麻山林道と広域農道が並行して走っているが、中間地点での接続がなく、効率的な活用ができない状況である。災害に備えるとともに産業振興を図る意味でも、将来的には接続を計画するべきではないか。

  町長のお考えを伺います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 三沢 茂議員の一般質問にお答えいたします

  「融雪型火山泥流被害避難対策について」お答えいたします。

  火山泥流により通行不可となる松川に架かる橋は、12橋となりますが、橋自体が流失することは想定しておらず、越水及び橋梁前後の取付道路部の浸水を想定し、通行不可としております。

  その後、泥流が終息した時点で、専門家による点検判断により早急な運行再開を図りたいと考えております。

  仮に、小妻坂区で泥流が発生した際の避難路として、町道2路線を経由して林道青麻山線まで通行できるよう道路の点検、整備・補修を行っております。

  次に、林道青麻山線と広域農道白石・蔵王・川崎線(通称コスモスライン)との接続道路についてですが、下別当地区及び曲竹地区から小森山、下別当配水地を経由して接続する2路線が一般車両通行可能な路線であります。

  そのほかに曲竹地区からの作業道が2路線ありますが、長年利用がなく、現在は車両が通行できない状態となっております。

  林道青麻山線は、冬季閉鎖及び通行の安全性を考慮すると、避難路としての利用は不適切であると思われます。

  なお、産業振興の面からの接続道路の整備については、現地調査の上、補助事業採択の可能性や森林整備計画との整合性などを総合的に考慮し、検討してまいりたいと考えております。

  以上申し上げまして、答弁とさせていただきます。

議長(佐藤長成君) 三沢 茂君。

5番(三沢 茂君) 何か舌足らずの通告書にもかかわらず、ご答弁いただきましてありがとうございました。

  両陛下を迎えるに当たって大変忙しいようでありますから、再質問は簡単に行いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

  まず、お伺いしますけれども、橋自体が流失することは想定していないということで、すぐにでも通行が可能になるようなイメージに受け取られる答弁でありますけれども、実際、この想定図による橋が通れなくなる時間帯、それからその破壊力はどの程度に想定されているか、お伺いいたします。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 今村防災専門監から到達時点は大体わかると思うんです、融雪期だとか。ただ、破壊力の関係はちょっとそこまでわからない場合もあるかもわかりません。お許しいただきたいと思います。

議長(佐藤長成君) 防災専門監。

防災専門監(今村敏男君) それでは、説明させていただきます。

  水蒸気爆発時の融雪型火山泥流の場合は、小妻坂付近で約1時間と見ております。あともう1点、マグマ噴火の場合は、永野西で約1時間ということでシュミレーションされております。以上です。

議長(佐藤長成君) 三沢 茂君。

5番(三沢 茂君) はい。ありがとうございました。

  その前に、きょう6時ごろになるらしいんですけれども、警報解除になるかもしれないというようなことで、その条件というのが1日数回程度の地震が1カ月でおさまっていれば解除になるということを見ました。ネットで見ますと、5月12日に5回、それから17日3回、19日1回、21日4回、22日6回、25日に1回あって、きのうが2回あったんです。そうすると、条件的には警報解除がクリアされるような希望をかなり強く持っておりまして、そういう中で、こういうやりとりをするのはどうかなということもあるんですけれども、一応建前として少し時間をいただきたいと思います。

  今、聞きましたことでお伺いしたかったのは、いわゆる到達して、それから破壊力と言いましたけれども、結局あれだけの区域が浸水するといったことは、これまで台風でもなかったわけです。ですから、短時間に相当の流量があるとなった場合、冒頭に通告書で申し上げたとおり、八山の右岸が一時孤立状態になると。もし、引いた段階で何もなければいいんですが、万が一というのはあると思わなければならないと思います。町長の答弁で、仮にと表現されておりますけれども、そういった場合、冬、あそこは、期間にもよります、1日、2日で元に戻るのであれば、それはそれでいいんですが、仮に橋が壊れるということを想定した場合、やはり今回、一般質問で取り上げたのはその作業道、町道を通った林道、そういったものの最低でも1路線ぐらいは確保しておくべきじゃないかということで、今回質問したわけであります。

  12日訓練があったときに、小妻坂の様子を見ながら私はもう一回現場、今、取り上げている林道、町道を回ってきました。1回目は八山から山水苑の別荘の上のゲートがあるところの向かい側に社会福祉法人があります。そこから、元の基幹林道であります林道を通って、スーパー林道に上がりました。途中で熊と会いましたけれども、これは農林課に報告しております。そして、次に、そこからぐるっと回って蔵王苑から今度は逆に秋山沢にのぼって、横柴林道、それから横柴支線、そして町道に出ました。

  答弁にあるとおり、大変きれいに整備されておりまして、私があの辺を駆けずり回ったあるところは、途中に水たまりがあったり、すばらしく整備されていました。刈り払いもされていました。よく財源があったなと思ったら、考えると緊急雇用があったなということで、すばらしく整備されておりました。

  ただし、町長に先ほど写真を撮ってきたのでお見せしましたけれども、冬にどうなるか。当然、これは冬の話ですから、そうするとかなりのり面の雑木が生い茂っておりまして、これが恐らく雪でしおれて支障になる。

  それから、建設課長、ちょっと申し訳ないんですが、のり面に倒れた倒木等は、路肩ぎりぎりぐらいで、当然ですけれども、あれは通れればいいんですから、平時は。路肩ぎりぎりで結構のり面からはみ出している分もあります。

  それから、その途中、待避所、結構全部で10カ所ぐらいありまして、仮にそこを通るようになった場合、もう対面通行も必要になるかもしれません。そういったものもきちっと整備されておりましたので、ただ使うということを想定した場合、もう少しその辺の覆いかぶさっている雑木、それから倒木がのり面の途中で、当然歩けるだけの幅ですけれども、ここに降雪があって除雪をしたりということになると、もう少し、全部やるのでは大変ですから、最低限ここを使うというルートだけでも確保するべきじゃないかと感じてきました。

  この辺について、町長のお考えをお伺いします。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) ありがとうございます。これはさっき見させてもらったんですけれども、本当に今の現状がわかりましたし、あと今回の三沢さんの一般質問で建設課長とも話をしたんですが、大分その辺の想定をしながら整備をさせてもらったということであります。

  ただ、問題はやはり、今、お話しされたように、冬季の問題なんです。特に、青麻の林道は除雪しませんから、ですから天皇両陛下がお見えになるこの北原尾からも入ってもいけない。だから、1日や2日だったら皆さん我慢できるんですが、ただいろいろな等々の場合を考えて、向こうにも上にも備蓄をする必要があるのではないかとか、そんな内部で話もちょっとさせてもらったんですが、今後、何が一番右岸側の分譲だとか住宅を持っている方々で、何日間、1週間ぐらい閉じこもる場合のことを想定したりしました。

  この前は、総務課長なんかは自衛隊のヘリに頼めばそれで済むんじゃないかという言い方もしておりましたが、私はそう簡単ではないと思うんです。やはり、分譲地に来られている方々はどっちかというとご年配の方が多いわけですから、ヘリで釣り上げるそのものがやはり心配でしょうし、そういった面で山水苑の一角にお願いしていくということも1つの手だと思うんです。老健施設ですし。

  ですから、山水苑と今回の協定を結んだような福祉避難所みたいな、そういったことを山水苑さんとも組んだほうがいいのかなと、実は私なりにちょっと思っていたところです。その辺、あと内部で調整しながらやっていきたいなと。ただ、必ずしも山水苑の一角だけではないわけですから、だからその辺も含めて対応していきたいと。

  ただ、あともう一つは、何か大きな形があったときには、七ヶ宿町と白石市から応援体制をお願いしているところです。言ってみれば、遠刈田からこけし橋のように、あそこが動脈ですが、その457の動脈が通行できなくなったといったときは、こっちから応援体制もできないですから、実際、そのときはもう七ヶ宿、白石からの応援態勢を、その辺のあれはお互いに話し合いをさせてもらっているところであります。(「了解を得ているんですか」の声あり)了解をいただいているということです。

議長(佐藤長成君) 三沢 茂君。

5番(三沢 茂君) ありがとうございました。

  あそこにそういう社会福祉施設なんかもあることもありますので、確かに山水苑のゲートを開放していただいて、橋は大分丈夫なようですから、そういったこともいいかと思いますけれども、やはり林道に上がらなくとも、この横柴線なんかを活用すれば割とスムーズに来れるというようなことかと思います。

  それから、この間、契約が承認されたすばらしい除雪機械もあることもありますので、最低でもその辺の除雪はしておけばいいのかなと考えます。

  あと、それから、ちょっとこの通告と違いますけれども、町長にお上げした川の写真、何枚も上八から下八までの写真をお見せしました。私もちょっとびっくりしたのは、当然、土木の専門家がやっているんですから心配ないと思うんですが、いわゆる落差工が随所にあります。その落差工によって、もう水位が、当然、水流をなだらかにするためですから、この落差工と周囲の土地の差がないと、いわゆる別荘地帯あたりでもあふれることも心配なのかなという感じがしましたので、これからいろいろと検討されるときに、素人が何を言うかと言われますけれども、そんなことも気を配っていただければなと思いました。

  あと、それから、もう10分たったので、スーパー林道と広域農道の件であります。

  答弁とおり、特に今回の避難には役に立つものではないということではありますけれども、皆さん、記憶に新しいと思いますが、釜沢周辺、土砂災害で幹線道路がとまると大動脈がとまってしまうと。しばらくの間、遠刈田に行くのには川崎経由という事態は皆さん覚えていると思います。町長は、それを避けるために前回、砂防事業で右岸側にも堤防を改修して、その上を歩くようにしたいというお話でしたが、残念ながら一番肝心なこの孤立状態になるところ、ここは、築堤は地形上もう崖ですからなかなか難しいと思います。

  八室の電力の下八の橋辺りまでは来れると思うんです。ただ、あの橋もあのとおり低いものですから、そうすると究極的には、やはりあとで、きょうはテーマが違いますので日を改めていろいろと意見を述べさせていただきたいと思いますが、スーパー林道に行った人はわかるんですが、林道のすばらしさはかなりあります。これから風評被害が終わった暁には、やはり同僚議員が新しい観光開発ということもありますけれども、青麻山近辺をこれからいろいろと資源として磨いていく、活用していくためにもスーパー林道等が必要かと思います。ただ、きょうはテーマが違いますので、いずれ改めて。といっても任期は間もなくなので、あと2回しかありませんけれども、できればそのようにしたいと思います。

  話がまるっきり変わりますけれども、先だって皆さんご案内のとおり、円田表の根返しの桜が、多分風だと思うんですけれども、折れてしまいました。推定樹齢600年。平成11年に町の天然記念物に指定して保護を加えてきたと。思えば、そういう老衰木を保護してきたのだから、支えぐらいしておけばよかったのかなと。そうすると、あと50年ぐらいもってくれたのかなということを今さらながら思ったわけですけれども、やはりこういうふうに想定外、まさか倒れると思わなかった、支えは必要だと思わなかったというようなことが原因かと思います。これを教訓に、やはりやれることはやっておくということを肝に銘じて対策を講じていただければと思いますし、私自身もそう反省しました。

  最後に、この辺のことについて、改めてもう一回町長のお話を聞かせていただいて、私の質問を終わります。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 1つは松川の河川のずっと下から、あるいは上からもやってきたりしているんですが、やっと今、弁天橋から上、弁天橋から右岸側でありますが、そこについては堤防に町道を真ん中に白線を引くあれで、それで地域の人達にも皆さん合意をいただいたところであります。

  ただ、発電所まで行きませんが、発電所の手前でそれをとめちゃいますが、それにこれからやっと弁天橋から上がそういう設計関係、あとまだ筆界未定地がたくさんあるんです、実は。その辺の関係でちょうど疣岩周辺の河川、あの辺に筆界未定地がたくさんあるので、その辺もこれから。ただ、ある程度法的な手段も使っていただければ嬉しいなとは、実は県、国にも。ということは、それをクリアしない、何十年かかっちゃいますから、そうするとある程度頑張っていただいて、1年でも2年でも早く分譲地まで進んでいただければいいなと思っているところであります。それを国なり県、あと協会も含めて、私からも直接お願いもしておりますし、頑張っていきたいと。

  あと、先ほどの右岸側の分譲、これ一番いいのはやはり山水苑と協定を結ばせていたことがある反面ではいいのかなと。あと備蓄なんかも含めて。夏であれば迂回路ができますが、だから冬のことを考えながら対応していきたいと思っています。ありがとうございます。

5番(三沢 茂君) ありがとうございました。終わります。

議長(佐藤長成君) 以上で一般質問を終わります。

  それでは、引き続いて議事を進めます。

                                           

     日程第4 議案第55号 指定管理者の再指定について

議長(佐藤長成君) 日程第4、議案第55号指定管理者の再指定についてを議題といたします。

  提出者から提案理由の説明を求めます。町長。

町長(村上英人君) ただいま上程されました、議案第55号指定管理者の再指定について、提案の理由をご説明申し上げます。

  本案は、地方自治法第244条の2第3項に規定する蔵王町伝統産業会館の指定管理者である「蔵王町観光協会」が本年7月1日付で「蔵王町物産振興協会」と統合することに伴い、統合後の団体である「蔵王町観光物産協会」を当該指定管理者に再度指定しようとするものであります。

  なお、詳細等につきましては、ご質疑により主管課長に答弁させますので、慎重にご審議の上、原案どおり可決決定くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

議長(佐藤長成君) 提案理由の説明が終わりましたので、これより質疑に入ります。

  本案に対する質疑を許します。質疑ありませんか。12大沼昌昭君。

12番(大沼昌昭君) 新しく組織ができるということで、その団体に移行するということなんですけれども、これに伴って、いわゆる新管理者という形になってくるんですけれども、これに関して新しくなるわけですから、今後の入館者の増などをこれから考えていくような協議が必要ではないかなと思います。

  ということはどういうことかということは、いわゆるこれから伝統産業会館もだんだん古くなってきて、いろいろ維持管理に対して修理費などなどもかさんでくるということになってくるかと思います。

  そんな中で、今は開館の使用料は減免という形になっていますけれども、これからそのような経費を捻出するためにも、やはりいわゆる増収を含んだ入館者の増の計画とかということも必要になってくるのではないかなと。

  それで、その辺の問題点を今度の新しいその管理者との協議とか検討なんかを考えているのかどうかをお伺いしたいと思います。

議長(佐藤長成君) 農林観光課長。

農林観光課長(村上正文君) お答えいたします。

  まず、今回の再指定につきましては、平成25年議会定例会3月会議において、25年の4月1日から来年の3月31日までの3年間、蔵王町観光協会を指定管理者とするという議決をいただいて、今現在、指定管理事業をやっていただいているわけでございます。

  それで、ただいま町長の提案理由説明にもありましたように、実は先週6月8日に観光物産協会の設立総会が行われまして、規約の制定、それから事業計画、収支予算案、役員の決定が行われまして、ことしの7月1日から新たな体制でスタートを切るということでございます。

  今回、新たになる観光物産協会の組織でございますが、これは観光協会と物産振興協会は対等な形で統合する形にはなっておりますが、母体はあくまでも観光協会でございます。そして、指定管理事業に関する職員の配置、事業計画については、現行と何ら変わるところはなく、来年の3月31日まで指定管理事業を行うというところでございます。

  ただ、今、議員からご指摘いただきました入館者増の協議の関係ですとか、今後の維持管理費の対応については、これはもともとの観光協会が指定管理者になった時点から、そういう課題を持って取り組んでおりますので、残りの期間につきましても、観光物産協会として従前どおりの対応をやっていくと。そして、来年の4月からの分については、今後の議会定例会本会議において、また一から改めて指定管理者の指定という形で提案をさせていただきたいと考えているところでございます。

議長(佐藤長成君) 12大沼昌昭君。

12番(大沼昌昭君) 今の課長の説明で、母体はあくまでも観光協会になるかと思いますという答弁でしたが、やはりある程度のいわゆる体制が変わるわけですから、それは時期、来年の4月からのことも踏まえて、ある程度の協議というのは必要ではないかなと私は思うんですが、その辺のところをもう少し煮詰めながら、いわゆる経営状況のところを把握していただきたいなと思うんですけれども、もう一回、よろしければ答弁お願いします。

議長(佐藤長成君) 農林観光課長。

農林観光課長(村上正文君) お答えいたします。

  今回、地方創生先行型の事業も取り入れまして、今現在、6月1日付で観光協会に観光専門職を雇用しております。こちらの方は大手の旅行エージェントの仙台支店長なんかも歴任された実力のある方でございますので、こういった方が7月以降は観光物産協会の事務局の一員として活躍をいただくことになりますので、そういった方々も含めて、やはり旅行エージェント等との企画旅行の中で蔵王町のいろいろな部分をそのコースの中に組み入れていただくとか、体験型の旅行企画をもっともっと入れてもらうとか、そういう工夫をしながら誘客の増加につなげていきたいと考えております。

議長(佐藤長成君) ほかに質疑ありませんか。7番馬場勝彦君

7番(馬場勝彦君) 同僚議員に若干関連するんですけれども、町長に伺いたいんですが、せっかく今回、縁がありまして観光協会と物産振興協会が一緒になると。今後は蔵王町の観光及び物産関係の振興を図る団体としてスタートするという形で受け取らせていただいた。

  やはり、この指定管理は、一応契約上は来年の3月31日まででありますが、ただ、ここで町長の考え方を伺いたいというのは、物産協会関係は蔵王町においてさまざまな物産物製造・販売している関係者がかなりの数入っております。しかし、蔵王町公共施設内でのこの物産を常時販売するというのはなかったと思うんですよ、物産協会関係者を含めて。

  ですから、もし、こけし館においては、こけし組合関係が物産協会に入っていましたけれども、それが主体とするお土産店、物だけあったんですが、今度、物産振興協会のメンバーにはさまざまなものを持っている方々もおりますので、やはり、先ほどの同僚議員に関連があるというのは、誘客の上において、今のお土産物だけでいいのか、せっかく団体の中にそういう製造関係に携わっている会員も入ってくるということに対しては、今後、その辺も検討しながら誘客を進めるということも大切なことじゃないのかなと思っております。

  現行契約は来年の3月までなので、これからやはりそういう形のものをどのように打ち合わせをしながら、また来年、指定管理者を誰が受けるかちょっとわかりませんが、やはり、そうしていかないとせっかく合併する蔵王町観光物産協会というものも発展性がないのではないかと思いますので、この辺について町長の考え方をお聞きしておきたいと思います。

議長(佐藤長成君) 町長。

町長(村上英人君) 全く馬場議員がおっしゃるとおりだと思います。観光協会に今度物産協会が合体したわけでありますから、そういった面では付加価値をつけながら、今まで以上の成果を上げていただかなければいけないと、そういった面で事務局も事務所もこけし館の中に設けているわけですし、ある反面では遠刈田の温泉街から歩いても五、六分ぐらい。それでちょうど朝の散策にもいいだろうと思いますし、そういった面では、私はこけし館の入り口から施設までの結構長い範囲でありますから、左側だと十二分にいろいろな朝市的なものもできると思いますし、そうやって物産の協会の皆さんがいろいろなキノコを扱っている人もいるだろうし、いろいろな方々、そういった方々があそこの一角を有効活用していくことも、そして葛西議員がきょうお話しされたわけでありますが、そういった葛西議員がきょうお話しされたことにもプラスされていくと思うんです。

  ですから、そういった面では、私は有効に活用していただきたいと思いますし、町もその方向性を馬場議員が今お話されたそういう方向性に、そしてこけし館の有効活用につないでいきたいなと思っています。ぜひ、ひとつそのように持っていきたいと思いますし、またご指導いただきたいなと思います。

議長(佐藤長成君) 7番馬場勝彦君

7番(馬場勝彦君) 町長、ありがとうございます。

  私も、そこまで踏み込んで言いたかったんですが、実は、町長ご存じのように物産協会、今まで蔵王町のイベント、それからPR活動として東京とか、いろいろなインターチェンジとかのイベント等にさんざん協力をしてきました。しかし、常設していた、常設されているような施設の中で、物産物を売るというのは、蔵王町では意外となかったんですよね。

  今回、これを機に町長側の考えどおり、こけし館の前の芝生というか草原というか、ああいうスペースもございますので、そういうことも観光物産協会の振興という形の中で進めていっていただきたいと。町長の今の答弁、大変期待しておりますので、よろしくお願いしたいと思います。

議長(佐藤長成君) ほかに質疑ありませんか。(「なし」の声あり)それでは、ほかに質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。

  続いて討論に入ります。最初に、原案反対の方の発言を許します。討論ありませんか。(「なし」の声あり)討論なしと認めます。

  これより直ちに採決いたします。

  お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。

                                           

     日程第5 意見書案審査結果報告

議長(佐藤長成君) 続いて、日程第5、意見書案審査結果報告を議題といたします。

  本件については、去る6月8日に総務経済常任委員会に審査を付託したものでありますので、委員長より審査結果の報告を求めます。6番水澤智孝君、登壇願います。

     〔6番 水澤智孝君 登壇〕

6番(水澤智孝君) 意見書の審査報告をいたします。

平成27年6月12日

  蔵王町議会議長 佐 藤 長 成 殿

総務経済常任委員会

委員長    

意見書審査結果報告書

  本委員会付託された意見書は審査の結果、次のとおり決定したので会議規則第95条の規定により報告します。

 1.審査の経過

  意見書審査のための委員会は、平成27年6月10日(水)に開催し、意見書の内容を確認した。その後質疑を行い、討論を経て採決した。

 2.審査の結果

受理番号

受理年月日

件   名

審査結果

措置

陳情

 第4号

平成27年

    6月1日

「安全保障体制の徹底審議を求める意見書」

採択すべきもの

 

 ◆採択の理由

  現在国会において審議されている安全保障法案は、各種世論調査の結果、国民の多くが不安と懸念を示していることが明らかであり、今後更に慎重かつ徹底した審議を行う必要があることから、採択すべきものとした。

  以上、報告といたします。

議長(佐藤長成君) 以上で、意見書案審査結果報告を終わります。

                                           

     日程第6 議発案第3号 安全保障法案の徹底審議を求める意見書案の提出について

議長(佐藤長成君) 続いて、日程第6、議発案第3号安全保障法案の徹底審議を求める意見書案の提出についてを議題といたします。

  提出者から趣旨説明を求めます。1番佐藤敏文君、登壇願います。

     〔1番 佐藤敏文君 登壇〕

1番(佐藤敏文君) 議案の朗読をもって趣旨説明とさせていただきます。

  議発案第3号

安全保障法案の徹底審議を求める意見書案の提出について

  蔵王町議会会議規則第13条の規定により、安全保障法案の徹底審議を求める意見書案を別紙のとおり提出します。

  平成27年6月15日 提出

提出者 蔵王町議会議員    

賛成者 蔵王町議会議員 馬 場 勝 彦

賛成者 蔵王町議会議員 川 村   仁

安全保障法案の徹底審議を求める意見書

  日本国憲法は過去の悲惨な戦争と軍国主義政治を反省し、平和と民主主義を願う人々の切実な声を基礎にして生まれました。その根幹を成す第9条のもとで、日本は専守防衛を安全保障の基本政策としてきました。

  戦後70年を迎える今年、政府が国会に提出した安全保障法案は、専守防衛を基本とした戦後日本の安全保障政策を大きく変えるものと思われます。

  このことについては、国民の多くが不安をもち、危惧の念を示しており、各種の世論調査の結果を見れば明らかです。

  このため、法案の成立を急ぐことなく、今後、更に国会において慎重かつ徹底した審議を行うよう求めます。

  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。

  平成27年6月15日

宮城県刈田郡蔵王町議会

  提出先

  内閣総理大臣 安 倍 晋 三 殿

  衆議院議長 大 島 理 森 殿

  参議院議長 山 崎 正 昭 殿

  以上、説明とさせていただきます。

  先輩・同僚議員の賛同を賜りますようよろしくお願いいたします。

議長(佐藤長成君) 提出者の趣旨説明が終わりましたので、これより質疑に入ります。

  本案に対する質疑を許します。質疑ありませんか。(「なし」の声あり)質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。

  続いて討論に入ります。討論ありませんか。(「なし」の声あり)討論なしと認めます。

  これより直ちに採決いたします。

  採決は起立により行います。

  議発案第3号安全保障法案の徹底審議を求める意見書案の提出に賛成の諸君の起立を求めます。

     〔賛成者起立〕

  起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。

  本意見書は、関係執行機関に送付することにいたします。

                                           

     日程第7 議員派遣の件

議長(佐藤長成君) 続いて、日程第7、議員派遣の件を議題といたします。

  お諮りします。議員派遣の件については、蔵王町議会会議規則第128条の規定により、お手元に配付しましたとおり派遣したいと思います。これにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、議員派遣の件は、お手元に配付しましたとおり派遣することに決しました。

  以上をもって、本日の日程は全部終了いたしました。

  これをもって、本定例会6月会議に付議された案件の審議は全部終了いたしました。

  よって、本日をもって休会としたいと思います。これにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、本日をもって休会とすることに決しました。

  休会に当たりまして、一言ご挨拶申し上げます。

  6月会議は、6月8日再開以来、本日まで人事案件、不動産の取得、条例の一部改正、そして一般会計特別会計の補正予算等、提出された案件を全て審議し、議事を終えることができました。議員各位、執行部各位には、大変、本日までお疲れさまでございました。また議事運営にご協力いただきましたことを感謝申し上げたいと思います。

  本日の一般質問では5名の議員が登壇いたしました。各分野での一般質問でありました。政策提言もあり、特に蔵王山に火口周辺警報が発令されているさなかでもあり、本町の主幹産業である観光産業に影響も出ていることから、今後の安全対策、風評被害対策や今後のまちづくりに、本日の一般質問の内容等について、まちづくりに反映されることを望むものであります。

  また、本町にとっては大変明るい話題ともなっております、皆さんもご承知のとおり6月17日に天皇皇后両陛下が蔵王町をご訪問されることになってございます。そして、ふるさと文化会館、北原尾を訪問されますことは、蔵王町にとって大変うれしくありがたいことだと思っております。これは蔵王町民挙げて天皇皇后両陛下をお迎えしたいと思っております。

  また、再開日に町長より報告ありました宮城県の町村会会長に就任されましたこと、本当におめでとうございます。会長職につきましては、大変多忙な職務と伺っておりますので、今後、健康に十分注意をされまして県の町村会の発展にご尽力をいただきたいと思っております。

  最後になりますけれども、議員各位におかれましては、本日をもって休会となりますが、今月の25日、26日には仙南・亘理地方町議会による常任委員長の研修会、先ほど議決をいただきました議員派遣による国際文化アカデミーでの議員の研修、そして県議長会による研修会あるいは震災復興セミナー、そういったものが数多く計画されております。議員としての資質向上に向けて研修会に臨んでいただきたいと思っております。

  これから梅雨時期にも近づいていることから、議員各位におかれましては十分健康に留意されまして、議会活動そして議員活動に専念されますことを願い、休会に当たってのご挨拶とさせていただきます。

  次に、町長から挨拶があります。

町長(村上英人君) 6月の閉会に当たりまして、ご挨拶を申し上げさせていただきます。

  全議案とも可決いただきまして、本当に衷心より厚く御礼申し上げる次第であります。

  また、本日は5名の方々から一般質問を受けたところでありますが、この内容を今後の展望等についても、先ほど議論させていただいたところであります。いずれも精査をさせていただきながら、今後の町政運営に生かしてまいりたいと思っているところであります。

  さて、初日の開会挨拶で申し上げましたように、蔵王町の近々の課題でありますが、蔵王山の火山活動活発化に伴う火山周辺警報の一日も早い解除と、マグマ噴火に伴う融雪型火山泥流、あと御釜由来の泥流対策に向けた避難計画の策定の2点に尽きるところでございます。

  特に、2件の避難計画策定につきましては、数カ月以内に、8月の末までなんですが、早急に策定しなければならないために、7月1日から人事的な体制整備も含めて、しっかりと対応してまいりたいと思うところであります。ご理解いただきたいと思っております。

  あわせて、4月13日に発表されました蔵王山を初め複数の火山の火口周辺警報につきましては、実は、本日でありますが、午後1時から5時まで4時間でありますが、東京で開催されている火山噴火予知連学会で、今後のどのような取り扱いになるか、するのか、評価をしている最中であります。きょう、あすじゅうにも何らかの吉報といいますか、よい報告がいただけるものと大いに期待しているものであります。

  また、ここ数カ月でありますが、極端な雨がなく、5月なんか特にそうでありますが、果実、畑作物など各種農作物への影響が心配されるところであります。本当に慎重に推移を見守ってまいりたいと思っているところであります。

  それと、議長のお話にもありましたように、重ねて申し上げますが、17日には天皇皇后両陛下が蔵王町においでくださるので、天候に恵まれ、皆様とともに町を挙げて歓迎申し上げたいと思っております。日の丸の旗は2,000本しか手配できなかったそうです。もっと用意してと言ったんだけれども。そんなことで、2,000本で皆さんでお迎えしていきたいなと思っております。

  議員の皆様におかれましても、大変公私ともにご多忙だとは思いますが、ぜひ、ひとつ皆さんお仕事休んでいただきながら、ご休所になっているございんホールなどでお出迎えしていただければ、大変嬉しいなと思っているところであります。

  当日でありますが、職員用の役場の前、サイド、後ろも全部、職員は農協の選果場に全員朝から移動します。こちらには議員さんなり一般の町民の方々に利用してもらいましょうということでやっておりますので、ぜひ、ひとつお使いいただければと思っております。

  結びになりますが、議員の皆様におかれましては、体をご自愛のほど、蔵王町の町政運営のためにさらなるご理解とご支援を賜りますことをお願い申し上げまして、御礼のご挨拶にかえさせていただきます。ありがとうございます。

議長(佐藤長成君) 本日はこれをもって散会いたします。

  大変長い間お疲れさまでございました。

     午後3時20分 散会