平成27年蔵王町議会定例会6月会議
平成27年6月8日(月曜日)
出席議員(14名)
1番 佐 藤 敏 文 君 2番 平 間 武 美 君
3番 外 門 清 君 5番 三 沢 茂 君
6番 水 澤 智 孝 君 7番 馬 場 勝 彦 君
8番 高 橋 好 夫 君 9番 村 山 一 夫 君
10番 村 上 一 郎 君 11番 葛 西 清 君
12番 大 沼 昌 昭 君 13番 沢 春 光 君
15番 松 ア 良 一 君 16番 佐 藤 長 成 君
欠席議員(1名)
14番 川 村 仁 君
同席を求めた者
町長 |
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村 上 英 人 君 |
副町長 |
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齋 藤 俊 一 君 |
会計管理者 会計課長 |
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北 沢 廣 男 君 |
総務課長 |
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佐 藤 雄 司 君 |
防災専門監 |
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今 村 敏 男 君 |
まちづくり推進課長 |
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平 間 喜久夫 君 |
町民税務課長 |
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我 妻 清 志 君 |
保健福祉課長 |
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我 妻 敦 君 |
環境政策課長 |
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山 崎 恒 男 君 |
環境保全専門監 |
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岩 渕 明 君 |
農林観光課長 |
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村 上 正 文 君 |
建設課長 |
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高 野 正 人 君 |
上下水道課長 |
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芦 立 敏 彦 君 |
病院事務長 |
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阿 部 宏 君 |
教育長 |
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佐 藤 茂 廣 君 |
教育総務課長 |
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菅 野 和 茂 君 |
生涯学習課長 |
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近 江 忠 彦 君 |
建設課参事 |
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伊 藤 実 君 |
保健福祉課参事 |
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芦 立 信 介 君 |
上下水道課参事 |
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我 妻 仁 君 |
上下水道課参事 |
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伊 藤 雅 浩 君 |
建設課参事 |
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佐 藤 耕 造 君 |
事務局職員出席者
事務局長 |
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村 上 惠 造 君 |
書記 |
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佐 藤 桂一郎 君 |
平成27年6月8日(月曜日) 午前10時00分 開議
日程第1 会議録署名議員の指名
日程第2 会議日程の決定
日程第3 諸般の報告
日程第4 行政報告
日程第5 報告第4号 平成26年度蔵王町一般会計繰越明許費繰越計算書の報告につい
て
日程第6 報告第5号 平成26年度蔵王町水道事業会計予算繰越計算書の報告について
日程第7 常任委員会調査報告
日程第8 陳情第4号 安全保障体制の徹底審議を求める意見書の提出を求めることにつ
いて
本日の会議に付した事件
議事日程のとおり
午前10時00分 開議
○議長(佐藤長成君) 皆様、おはようございます。
本日はここに定例会6月会議を再開いたしまして、議員の皆様には大変ご多忙ではありますけれども出席いただきまして、6月会議再開できますことを感謝申し上げたいと思っております。
連日好天が続いておりますけれども、農家の皆さんは田植えも終了して、植えつけ後の生育も好天に恵まれまして、活着がよく順調に今生育しているようでございます。水田を見回すと、日一日と緑色が濃くなって、本当に順調に今のところ生育しているようでございます。
しかし、雨不足が続いており、畑作にとってはまだまだ雨が欲しい季節であります。間もなく入梅の節にはなりますけれども、現時点では本当に畑作農家にとっては雨が欲しいような気候でもございます。
また、観光面におきましては、4月13日に気象庁から火山周辺警報が発令されて以来、宿泊施設への予約キャンセルが多く発生して、観光事業に大きな影響が出ているところでもございます。今後は一日も早い気象庁からの安全である発表が望まれます。何といっても、蔵王エコーラインの開通が望まれるところであります。観光客に対する適切な情報と安全・安心をさらにPRすることが今後も大事ではないかなと考えてございます。
また、ことしに入りまして、火災の件数が大変多く発生しております。今まで21件と、中には不審火による火災も宮地区を中心に発生しており、大変憂慮しているところでございます。
今後は、この件につきましては町民と関係機関挙げて予防強化しなければならないと考えてございます。
そのような中ではありますけれども、議員各位におかれましては5月14日から5月20日のうち5日間にわたって行われた議会の報告会、そしてその取りまとめを行っていただきました。大変本当にご苦労さまでございました。15会場での出席者は115名と、毎回横ばいの出席者ではありますけれども、178件の貴重なご意見、ご要望等がありました。これらのご意見、要望等は議会としてしっかりと受けとめて、今後の議会活動あるいはまちづくりに生かすよう、我々議会としても一生懸命努力をしていく所存であります。
本日より始まる定例会6月会議でありますけれども、町長より議案第45号から議案第54号まで提出され、それを受理しております。議員の皆様には、予算書、審査資料で十分精査をし、本日に臨んでいただいたものと思っております。慎重に審査に当たっていただくことをお願いいたしまして、私からの開会に当たっての挨拶とさせていただきます。
本日6月8日は休会の日ですが、議事の都合により特に平成27年蔵王町議会定例会6月会議を再開いたします。
なお、現在クールビズ実施中ですが、本日は冷房が入りませんので、上衣の着用は各自の判断でお願いいたします。
これから本日の会議を開きます。
ただいまの出席議員は14名であります。14番川村 仁君は欠席の届出があります。定足数に達しておりますから、議会は成立いたしました。
本日の議事日程は、お手元に印刷配付のとおりであります。日程に従い議事を進めます。
○議長(佐藤長成君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
本日の会議録署名議員は、会議規則第125条の規定により、10番村上一郎君、11番葛西 清君を指名いたします。
○議長(佐藤長成君) 日程第2、会議日程の決定を議題といたします。
お諮りいたします。本定例会6月会議の会議日程につきましては、別途お手元に配付のとおり議案等の審議の関係上、本日から15日までの8日間としたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤長成君) ご異議ありませんので、本定例会6月会議は本日から15日までの8日間とすることに決しました。
○議長(佐藤長成君) 続いて、日程第3、諸般の報告をいたします。
本定例会6月会議に町長から議案第45号から議案第54号までの10件が提出され、これを受理しておりますのでご報告いたします。
次に、町長から平成26年度蔵王町一般会計繰越明許費繰越計算書、並びに平成26年度水道事業会計予算繰越計算書の報告があり、これを受理しておりますので、報告第4号及び第5号として報告があります。
次に、お手元に配付の陳情書一覧のとおり、2件の陳情書が提出され、陳情第3号及び第4号として受理しておりますが、陳情第3号については議会運営(先例)基準第130項の規定により、陳情書の写しの配付をもって報告とします。陳情第4号については、議案としてお手元に配付のとおりであります。
次に、総務経済常任委員会並びに教育民生常任委員会において所管事務調査を行いましたので、その調査結果報告については、お手元に配付のとおり、各委員長から報告があります。
次に、両監査委員から工事に関する随時監査結果並びに代表監査委員から平成26年度4月分及び平成27年度4月分の例月出納検査結果の報告がありましたので、お手元に配付のとおりであります。
次に、議会推薦農業委員の佐藤ゆり君から、蔵王町農業委員会第4回総会の報告がありましたので、お手元に配付のとおりであります。
次に、本定例会6月会議に説明員として出席を求めた者の職、氏名については、一覧表としてお手元に配付のとおりであります。
次に、町長から挨拶の申し出がありましたので、これを許します。町長。
〔町長 村上英人君 登壇〕
○町長(村上英人君) 皆さん、おはようございます。
6月会議の開会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。
例年ですと、6月会議の冒頭で蔵王エコーラインの開通に伴う観光シーズンの到来などについて種々ご挨拶したところでありますが、今年度は様相が一変いたしまして、4月13日午後1時30分に仙台管区気象台から火山周辺警報、火口周辺の危険が発表されたことから、直ちに蔵王山警戒本部を設置いたしまして、住民や関係者への周知、入山制限、看板の設置ほか、必要な手当てを講じてまいったところであります。
また、4月30日に策定いたしました積雪期の水蒸気爆発に伴う融雪型火山泥流に対応する暫定避難計画に基づきまして、地区住民説明会を2日連続で開催もいたしました。
さらには、6月12日の県民防災の日には、例年の火災防御訓練を主体とした訓練を改めまして、積雪期の水蒸気爆発に伴いまして、居住地域厳重警戒が発表されたとの想定のもと、小妻坂地区を中心に、より現実的な住民参加型の総合防災訓練を実施するための準備をただいま進めているところであります。
蔵王山火山活動対策に関する詳細につきましては、後ほど行政報告の中で報告させていただきますが、一日も早くもとの安定した状況に戻ることを願っているところであります。
また、大変明るい話題といたしまして、6月17日でありますが、天皇皇后両陛下に蔵王町においでいただき、戦後パラオ諸島から引き揚げた北原尾地区の入植者の方々とご懇談されることになりました。
5月29日午後3時に宮内庁から正式発表されたことを受けまして、6月1日発行の広報ざおうとあわせて、全戸に天皇皇后両陛下の行幸啓に関したお知らせ文書を配布いたしましたので、議会の皆様とともに蔵王町民挙げて心よりご歓迎申し上げたいと思っておるところであります。
さて、今般の会議では、議案第45号から第54号まで10議案を上程させていただきましたので、前議案とも慎重審議の上、可決決定くださいますようにお願い申し上げ、私のご挨拶とさせていただきます。
なお、私事でありますが、大変恐縮でありますが、5月30日付で鈴木勝雄利府町長の後を継ぎまして、宮城県町村会の会長に就任させていただきました。浅学非才の身ではありますが、東日本大震災の一日も早い復興や産業振興など、県内でそれぞれの町村で山積する課題解決のためにも、誠心誠意与えられた職責を全うしたいと意を新たにしておりますので、議員の皆様におかれましてもさらなるご指導とご支援を賜りますようお願い申し上げまして、私の挨拶といたします。よろしくお願いいたします。ありがとうございます。
○議長(佐藤長成君) 以上で諸般の報告を終わります。
○議長(佐藤長成君) 続いて、日程第4、行政報告を行います。
町長から行政報告の申し出がありましたので、これを許します。町長。
○町長(村上英人君) はじめに、総務経済部門の行政について、ご報告申し上げます。
まず、「天皇皇后両陛下の行幸啓」について、ご報告申し上げます。
終戦から70年の節目の年である今年、両陛下は4月に、太平洋戦争の激戦地となった島国「パラオ」をご訪問されたところであります。
帰国後、両陛下は、パラオからの引揚者が開拓いたしました「日本のパラオ」と呼ばれている地のご訪問を強く希望されたとのことで、6月17日に初夏のご旅行で「北のパラオ」北原尾をご訪問されることになりました。
両陛下は、ございんホールでご休憩の後に、パラオからの引揚者との懇談を予定されているほか、平成9年5月に開催されました「第48回全国植樹祭」の際に訪れました、国立花山青少年自然の家南蔵王野営場をご訪問される予定となっております。
次に、「宮城県不忘園の元職員に係る国家賠償請求事件の裁判経過」について、ご報告申し上げます。
当該裁判については、第一審で敗訴いたしました原告側が第一審判決を全部不服であるとして仙台高等裁判所民事部に控訴状を提出したため、当該控訴審の第1回口頭弁論が1月20日午前11時に仙台高等裁判所第402号法廷で行われたことについては、平成27年3月会議の行政報告でご報告申し上げたところであります。
控訴審の第1回口頭弁論においては、原告側は答弁書に対する再反論があるとの主張をしたため、第2回口頭弁論が3月19日午後4時に仙台高等裁判所第402号法廷で行われ、その後5月28日午後1時15分に、仙台高等裁判所第402号法廷で判決が言い渡されたところであります。
判決主文は、「本件各控訴をいずれも棄却する」「控訴費用は控訴人らの負担とする」というものであり、結果的に被控訴人である「宮城県」「白石市」「蔵王町」及び「七ヶ宿町」の主張がすべて認められた形の、全面勝訴となったところであります。
次に、「宮地区指定避難所の使用開始」について、ご報告申し上げます。
旧JAみやぎ仙南宮支店の土地・建物を取得し、災害時に住民等が避難する施設として使用するために、改修整備を進めていた宮地区指定避難所がこの度完成し、4月1日より使用が開始されました。
指定避難所は、延床面積264.96平方メートルの軽量鉄骨造の平屋の建物で、約30畳の和室と約60畳のホールを備えており、別棟の延床面積81.14平方メートルの倉庫については災害用備蓄倉庫として使用することとしております。
指定避難所が完成したことにより、平常時は住民の防災活動や自主防災組織等の会議、研修、訓練活動等の防災活動施設として、災害時には拠点避難所としての機能をもった施設として、有効に活用していくことができるものと考えております。
次に、「連続火災発生と予防対策」について、ご報告申し上げます。
平成27年3月会議の行政報告において、連続した4件の火災を含む5件の火災が1月に発生したことをご報告申し上げたところでありますが、その後も火災が多発しており、本年に入り5月31日現在で、建物火災8件、林野火災3件、車両火災1件、その他の火災9件、合計21件の火災が発生している状況となっているところであります。
なかには、空き家や山林など、火の気のない場所から出火している、出火原因が不明の不審火とも思われる火災も発生しているところであります。
幸いにして、いずれの火災も人的な被害はありませんでしたが、この多発する火災に対応するため、消防団、婦人防火クラブ、そして消防署と連携いたしまして、引き続き火災予防対策を講じて参りたいと考えているところであります。
次に、「蔵王山の火山活動と防災体制」について、ご報告申し上げます。
蔵王山の火山活動の状況については、これまでも行政報告させていただいたところでありますが、4月9日から13日にかけて御釜付近が震源とみられる火山性地震が増加し、小規模な噴火が発生する可能性があるとして、仙台管区気象台は13日13時30分に「火口周辺警報」を発表いたしました。
発表を受け、町では13日の13時45分に「蔵王火山警戒本部」を設置し、住民や行政区長等の町関係団体への周知、入山制限看板の設置等、対応策を協議したところであります。
また、「融雪型火山泥流」に対応するため、県との協議のもと4月30日に作成した「暫定避難計画」に基づき、5月11日に宮地区指定避難所、12日にはございんホールにおいて、被害が想定される地区住民を対象とした説明会を開催し、避難所、情報伝達手段、安全確保対策等について説明したところであります。
さらに、6月12日には仙台管区気象台から蔵王山火山の噴火に伴い「居住地域厳重警戒」が発令されたとの想定のもと、小妻坂地区において、避難情報伝達訓練、避難所開設・運営訓練などを主体とした、総合防災訓練を実施することとしております。
警報発表後の数日は、火山活動が活発な状態が続いたものの、その後は落ち着きを取り戻し、5月13日に国土交通省、15日には仙台管区気象台に私自ら要望に赴いたところ、5月22日には賽の磧までエコーラインの一部が通行可能となったところであります。
蔵王山の噴火に起因する土砂災害を軽減するための緊急対策を効率的かつ効果的に実施することを目的とした「蔵王山火山噴火緊急減災対策砂防計画検討委員会」については、5月23日に第3回目となる最終の検討委員会が開催されました。
検討委員会では、想定される火山災害に対する緊急ハード対策(仮設堤防による氾濫抑制)等が承認され、今後は宮城県が主体となり、本砂防計画に基づき対策計画を検討し、事業の推進を図っていくことになります。
町としましては、今後も火山活動の情報に注意を払うと共に、住民に対する注意喚起や防災情報の提供を充実させ、災害発生時における万全な体制づくりをさらに講じて参りたいと考えているところであります。
次に、「蔵王山の火口周辺警報発令に伴う宿泊施設への影響」について、ご報告申し上げます。
蔵王山の火山活動の高まりにより、本年4月13日に気象庁から火口周辺警報が発令され、それ以後4月20日までの間に、町内41の宿泊施設で約4,000人を超える宿泊予約のキャンセルが発生したことは、4月27日の議員全員協議会でご報告したとおりであります。
その後、4月21日から5月13日までのキャンセル発生状況を調査した結果、41施設中37施設から回答があり、約4,500人の宿泊キャンセルが生じたことがわかりました。
また、4月29日から5月6日までの大型連休中の37施設の入込状況については、日帰り客が3,824人、宿泊客が1万2,232人ありました。
各施設の前年度対比では、「前年より増加」が4施設、「前年度並み」が20施設、「90%台」が2施設、「80%台」が3施設、「70%台」が4施設、「60%台」が2施設、「50%台」が2施設となっております。
町といたしましては、議会4月会議でお認めいただきました防災対策費により、大型連休に合わせて各種メディアを活用した遠刈田温泉エリアの安全性アピールや、65歳以上のシニアを対象にいたしましたえぼしスキー場展望ロープウェーの無料乗車キャンペーン等を精力的に展開して、風評被害の払拭に努めてきたところであります。
さらに、宿泊施設を含め、観光関連事業者の売上げが大幅に落ち込んで経営が悪化していることから、町中小企業振興資金の融資限度額を500万円から1,000万円に引き上げるとともに、利子補給制度も創設して経営の安定を支援していくことにいたしました。
今後は、蔵王山の火口周辺警報が一日も早く解除され、蔵王エコーライン及びハイラインが通行可能になることを切望する一方、遠刈田温泉エリアの安全性を引き続きアピールするとともに、県の旅行券発行事業などを有効に活用して、宿泊客の確保と誘客増加に努めて参りたいと考えております。
次に、「昨年2月の大雪被害対策の完了」について、ご報告申し上げます。
昨年2月の二度にわたる大雪により、町内では農業用ビニールハウスや鶏舎などの倒壊が相次ぎ、農業用施設、農畜産物合わせて約5億9,200万円の被害が発生いたしました。これは県内最大の被害であります。
その後、被災農業者等の一日も早い復旧と経営再建を進めるため、議員各位のご理解を賜り、県とも連携しながら、国の「被災農業者向け経営体育成支援事業」により、被災施設の撤去事業は原則農家負担無しの100%補助、再建事業は国・県・町合わせて90%以内の補助という、これまでに例のない補助率によって力強く支援を進めてきたところであります。
その結果、申請のあった130経営体について、被災施設の撤去や再建事業が本年3月末までにすべて完了いたしました。
この事業への補助金総額は約4億700万円で、その内訳は国が約2億2,300万円、県と町がそれぞれ約9,200万円であります。
今後は経営再建された経営体とともに、本町の基幹産業である農業の振興に一層取り組んで参りたいと考えているところであります。
次に、「有害鳥獣解体場建設工事の完了」について、ご報告申し上げます。
近年、イノシシやクマなどによる農産物等への被害が急激に増加しております。
このため、有害鳥獣対策の一環として、地域住民の皆さんのご理解・ご協力のもと、遠刈田温泉字東集団地内に昨年10月から建設を進めていた「有害鳥獣解体場」が、3月24日に完成いたしました。
この事業は、「宮城県鳥獣被害防止総合支援事業」を活用し、総事業費1,672万円で整備したもので、このうち753万円の補助金を受けたものであります。
捕獲した有害鳥獣の解体を専門に行う施設の整備は宮城県内初めてであり、施設内に2基の電動チェーンブロックを備え、捕獲したイノシシ等を吊り下げた状態で解体するものであります。
また、解体後の動物残さは、袋に入れて施設内の急速冷凍庫で冷凍保存し、毎週2回一般家庭の燃やせるごみ収集日に町の収集運搬委託業者が冷凍庫から残さを回収し、仙南広域角田衛生センターに搬入して焼却処理しているため、悪臭の発生もない清潔な状態で捕獲鳥獣の解体・処理が実施できるようになりました。
すでに今年4月1日の供用開始以来、5月12日までに、イノシシ22頭、クマ3頭の解体が行われ、実施隊員からは、3時間ほどかかっていたイノシシ1頭の解体がこの施設を使うことで1時間程度に短縮されたという報告もあり、大変感謝されているところであります。
この施設を有効に活用しながら、今後も有害鳥獣対策に鋭意取り組んで参りたいと考えているところであります。
次に、教育民生部門の行政について、ご報告申し上げます。
まず、「福祉避難所の指定に関する協定書の締結」について、ご報告申し上げます。
5月7日、社会福祉法人桃寿会が運営する「特別養護老人ホームざおうの杜」と「特別養護老人ホームざおうの杜あおそ館」の施設2カ所と、福祉避難所の指定に関する協定書の締結を行いました。
これは、災害時に数日間にわたって避難場所での生活が必要となった場合に、特に高齢者や障がい者の方々の中には、車いす対応トイレや手すり、スロープの設置など、専門的な設備やケアが要求されることがあり、その場合には福祉的な配慮の整っている施設に移っていただくことで、安心して避難生活ができるよう、協定を結んだものであります。
この協定の締結によりまして、局地的な災害、または東日本大震災のような広域的範囲に及ぶ災害など、必要に応じて災害時要支援者の避難所としての「福祉避難所」を開設することができるようになりました。
次に、「太陽光発電システム設置工事の完了」について、ご報告申し上げます。
この事業は、東日本大震災で被災した地域の復興支援を目的とした「コカ・コーラ復興支援基金」を活用し、防災対応機能を備えた復興復旧支援と次世代を担う子供たちの環境教育を促進するために行われた事業で、総事業費約5,700万円で、宮中学校と永野小学校の屋上に各80枚の太陽光パネルを設置したものであります。
太陽光発電は、地球温暖化の原因といわれている温室効果ガスを排出しない再生エネルギーとして期待されているもので、今回両校に設置した設備は、最大発電量20キロワットの出力能力を持つ太陽光発電機能と10キロワットの蓄電機能を有しているものであります。
両校は指定避難所になっており、太陽光発電システムを学校に導入することで、停電等により電気が不通になった際には、防犯安全対策や緊急連絡に必要な電気の確保ができ、さらには防災対策に大いに役立つものと期待しているところであります。
また、児童に対しては、地球に優しく温室効果ガスを排出しない地球温暖化対策の効果や仕組みを体験できる学習素材として役立てることができ、環境教育へ大きな効果があるものと期待しているところであります。
次に、「蔵王町職員の懲戒処分」について、ご報告申し上げます。
生涯学習課の職員が、平成27年1月21日午後10時頃、仙台市太白区長田東地内の東北自動車道下り線において自家用車を運転し、制限速度80キロのところを128キロで走行したため、道路交通法違反による反則点6点と30日の免許停止の処分を受けたものであります。
これに係る職員の懲戒処分等につきましては、3月30日の蔵王町職員分限懲戒審査会において審査し答申を受けて、翌日の31日に本人については1か月間給料月額5%の減給処分としたほか、上司である生涯学習課長及びB&G海洋センター所長については、指揮監督を適正に行うよう口頭注意処分をしたと、任命権者である教育長より報告がありました。
昨今、違反行為から発生する交通事故が多発し、撲滅運動が再三叫ばれている中、法令を順守するよう繰り返し注意を喚起しておりますが、他に模範を示すべき町職員が違反を起こしたことにつきましては、いかなる理由があるとは言え誠に申し訳なく、心よりお詫び申し上げますとともに、今後、二度とこのような不祥事が起こらないよう指導を徹底し、安全運転管理体制の確立に努めて参りたいと考えているところであります。
以上、申し上げまして、行政報告とさせていただきます。
○議長(佐藤長成君) 以上で行政報告を終わります。
日程第5 報告第4号 平成26年度蔵王町一般会計繰越明許費繰越計算書の報告に
ついて
○議長(佐藤長成君) 次に、日程第5、報告第4号平成26年度蔵王町一般会計繰越明許費繰越計算書の報告についてを議題といたします。
提出者から報告を求めます。まちづくり推進課長。
○まちづくり推進課長(平間喜久夫君) それでは、平成26年度蔵王町各種会計繰越計算書の報告書に基づきまして報告させていただきます。
内訳については報告書の2ページ、3ページになります。
報告第4号でございます。平成26年度蔵王町一般会計繰越明許費繰越計算書の報告についてでございます。
これにつきましては、議会定例会3月会議において繰越明許費として可決決定いただきました15事業についてでございます。歳出予算の経費を繰り越ししたということで、地方自治法施行令の規定に基づき、議会に報告するものでございます。
繰り越した経費の総額でございますが、繰越明許費として議決された金額と同額9,288万4,000円でございます。なお、この経費の財源内訳でございますが、未収入特定財源、国県支出金でございます、7,930万8,000円。一般財源としての繰越明許費繰越金の分が1,357万6,000円という総額でございます。
以上、報告とさせていただきます。
○議長(佐藤長成君) 報告が終わりましたので、これより質疑に入ります。本報告に対する質疑を許します。質疑ありませんか。(「なし」の声あり)
質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。
日程第6 報告第5号 平成26年度蔵王町水道事業会計予算繰越計算書の報告につ
いて
○議長(佐藤長成君) 続いて、日程第6、報告第5号平成26年度蔵王町水道事業会計予算繰越計算書の報告についてを議題といたします。
提出者から報告を求めます。上下水道課長。
○上下水道課長(芦立敏彦君) 報告第5号平成26年度蔵王町水道事業会計予算繰越計算の報告について、概要をご報告申し上げます。
地方公営企業におきましては、予算に定めた建設または改良に要する経費のうち、年度内に支払い義務が生じなかったものがある場合は、翌年度に繰り越しして使用することができることになっております。
その内容は報告書5ページに記載のとおりであり、平成26年度向山地区水道管移設工事3,000万円については、先行した国土交通省発注の国道4号拡幅工事が遅延したことにより、本工事の年度内完成が困難となったことから繰り越ししたものであり、また平成26年度平家川水管橋設置工事7,884万円は、関係機関との協議に不測の日数を要し、年度内発注が困難となったことから、平成27年度へ繰り越ししたものであります。
以上で報告第5号についての報告とさせていただきます。
○議長(佐藤長成君) 報告が終わりましたので、これより質疑に入ります。本報告に対する質疑を許します。質疑ありませんか。(「なし」の声あり)
質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。
○議長(佐藤長成君) 続いて、日程第7、常任委員会調査報告を議題といたします。
総務経済常任委員会並びに教育民生常任委員会において所管事務調査を行ったので、その調査結果について委員長から報告願います。
初めに、総務経済常任委員長から報告願います。6番水澤智孝君、登壇願います。
〔総務経済常任委員長 水澤智孝君 登壇〕
○6番(水澤智孝君) 委員会調査結果報告。
平成27年議会の休会中の所管事務調査を終えたので、その結果を次のとおり報告いたします。
1.調査事件 有害鳥獣対策状況及び新たに設置される有害鳥獣解体場について
2.調査期日 平成27年5月13日(水)
3.出席者 委員長 水 澤 智 孝 副委員長 佐 藤 敏 文
委 員 外 門 清 委 員 馬 場 勝 彦
委 員 高 橋 好 夫 委 員 沢 春 光
委 員 川 村 仁
委員外 議 長 佐 藤 長 成
4.職務のため出席した者
事務局長 村 上 惠 造 書 記 佐 藤 桂一郎
5.説明のため出席した者
農林観光課 課 長 村 上 正 文
同 課長補佐 宍 戸 光 晴
同 農林振興係長 遠 藤 貴 大
6.調査結果
農林観光課長等の出席を求め、有害鳥獣対策状況及び新たに設置された有害鳥獣解体場について調査を行った結果、その内容は別紙のとおりである。
別紙3ページ以降は、後ほどご確認をいただきたいと思います。
また、調査当日は、遠刈田地区に建設された有害鳥獣解体場の設備等を確認するため現地調査を行った。
7.委員会の意見
@ 有害鳥獣解体場の整備により、捕獲後の処分が効率的に行えることとなり、被害対策実施隊員の負担軽減が図られたほか、今後の捕獲頭数の増加にも対応できると思われる。
しかし、捕獲頭数の増加以上に生息数が増加することが危惧されることから、被害対策実施隊員の増員や組織の強化を図るとともに、実施隊員以外の町民の協力など、町全体として有害鳥獣対策の体制づくりを検討すべきである。
A イノシシを中心とする有害鳥獣の捕獲頭数が、本町のみならず仙南全域で大幅に増加し、今後もさらに増加すると思われるが、合理的な処分方法や効果的な駆除方法について仙南地域全体でも検討すべきである。
B 有害鳥獣解体場は、現在条例のみで管理、運営されているが、今後の利用状況等により、規則等の制定も検討すべきである。
C サルについては、現在のところ被害報告件数は少ないが、その対策はイノシシ等に比べ大変難しいと思われることから、早急に対策を検討し、実施すべきである。
以上、報告いたします。
○議長(佐藤長成君) 次に、教育民生常任委員長から報告願います。12番大沼昌昭君、登壇願います。
〔教育民生常任委員長 大沼昌昭君 登壇〕
○12番(大沼昌昭君) 教育民生常任委員会の調査結果を報告いたします。
蔵王町議会議長 佐 藤 長 成 殿
教育民生常任委員会
委員長 大 沼 昌 昭
委 員 会 調 査 結 果 報 告
平成27年議会の休会中の所管事務調査を終えたので、その結果を次のとおり報告いたします。
記
1.調査事件 子育て支援に関する児童館及び放課後児童クラブについて
2.調査期日 平成27年5月8日(金)
3.出席者 委員長 大 沼 昌 昭 副委員長 村 上 一 郎
委 員 平 間 武 美 委 員 三 沢 茂
委 員 村 山 一 夫 委 員 葛 西 清
委 員 松 ア 良 一
委員外 議 長 佐 藤 長 成
4.職務のため出席した者
事務局長 村 上 惠 造 書 記 佐 藤 桂一郎
5.説明のため出席した者
保健福祉課 課長兼児童館長 我 妻 敦
同 課長補佐 佐 藤 長 也
同 子育て支援センター技術主査 村 上 悟
6.調査結果
保健福祉課長等の出席を求め、子育て支援に関する児童館及び放課後児童クラブについて調査を行った結果、その内容は別紙のとおりである。
別紙3ページ以降は、後ほどご確認ください。
なお、調査当日は町内3カ所の児童館及び放課後児童クラブについて、児童たちの利用状況等の現地調査を行った。
7.委員会の意見
@ 本年4月から放課後児童クラブ対象児童や利用時間を拡充したものの、登録児童は5月1日現在96名にとどまっている反面、自由来館児童が大変多い状況であり、施設によっては本来の放課後児童クラブ事業に支障を来たす状況が見受けられることから改善を検討すべきである。
A 現在の運営状況においては、早朝や延長利用を必要としない登録児童と自由来館児童では、利用時間が若干違うだけであり、保護者においては、就労証明書等を添付して放課後児童クラブの利用申請を行うほどの必要性を感じていないのではないかと思われるが、放課後子供教室との連携なども含め、今後の放課後児童クラブのあり方を検討すべきである。
B 延長利用について費用負担を求めているが、早朝利用については費用負担を求めておらず、費用負担の公平性を十分検討すべきである。
C 放課後児童支援員については、早出、普通、遅出の3区分による勤務としているが、施設によっては人員配置が難しい状況も想定されることから、登録児童の状況に応じた弾力的人員配置や臨時職員の早期確保を図り、配置基準の遵守に努められたい。
以上、報告といたします。
○議長(佐藤長成君) 以上で常任委員会調査報告を終わります。
日程第8 陳情第4号 安全保障体制の徹底審議を求める意見書の提出を求めること
について
○議長(佐藤長成君) 続いて、日程第8、陳情第4号安全保障体制の徹底審議を求める意見書の提出を求めることについてを議題といたします。
お諮りいたします。ただいま議題となっております陳情第4号については、所管の総務経済常任委員会に審査を付託することにしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、陳情第4号については、所管の総務経済常任委員会に審査を付託することに決しました。
以上をもって、本日の日程は全部終了いたしました。
本日はこれをもって散会いたします。
大変お疲れさまでした。
午前10時41分 散会