平成24年蔵王町議会第2回定例会9月会議
平成24年8月28日(火曜日)
出席議員(15名)
1番 佐 藤 敏 文 君 2番 平 間 武 美 君
3番 外 門 清 君 5番 三 沢 茂 君
6番 水 澤 智 孝 君 7番 馬 場 勝 彦 君
8番 高 橋 好 夫 君 9番 村 山 一 夫 君
10番 村 上 一 郎 君 11番 葛 西 清 君
12番 大 沼 昌 昭 君 13番 沢 春 光 君
14番 川 村 仁 君 15番 松 ア 良 一 君
16番 佐 藤 長 成 君
欠席議員(なし)
説明のため出席した者
町長 |
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村 上 英 人 君 |
副町長 |
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小 熊 久 男 君 |
会計管理者 会計課長 |
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大 沼 芳 国 君 |
総務課長 |
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我 妻 敦 君 |
防災専門監 |
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山 崎 恒 男 君 |
まちづくり推進課長 |
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平 間 喜久夫 君 |
町民税務課長 |
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村 上 重 吉 君 |
保健福祉課長 |
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我 妻 一 君 |
保健福祉課参事 |
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佐 藤 博 君 |
環境政策課長 |
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小 島 一 利 君 |
環境保全専門監 |
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岩 渕 明 君 |
農林観光課長 |
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佐 藤 雄 司 君 |
建設課長 |
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山 岸 利 男 君 |
用地専門監 |
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村 上 重 夫 君 |
上下水道課長 |
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佐 藤 則 之 君 |
病 院 事 務 長 |
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山 家 義 春 君 |
教育委員長 |
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我 妻 千代子 君 |
教育長 |
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佐 藤 茂 廣 君 |
教育総務課長 |
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高 野 正 人 君 |
生涯学習課長 |
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菅 野 和 茂 君 |
代表監査委員 |
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小 原 研 一 君 |
農業委員会長 |
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平 間 博 君 |
選管委員長 |
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佐 藤 照 君 |
事務局職員出席者
事務局長 |
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齋 藤 英 之 君 |
書記 |
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村 上 惠 造 君 |
平成24年8月28日(火曜日) 午前10時00分 開議
日程第 1 会議録署名議員の指名
日程第 2 会議日程の決定
日程第 3 諸般の報告
日程第 4 行政報告
日程第 5 所管事務調査報告
日程第 6 議発案第5号 地球温暖化対策に関する「地方財源を確保・充実する仕組み」の
構築を求める意見書案の提出について
日程第 7 議案第44号 平成23年度蔵王町一般会計決算につき議会の認定を求めること
について
日程第 8 議案第45号 平成23年度蔵王町国民健康保険特別会計決算につき議会の認定
を求めることについて
日程第 9 議案第46号 平成23年度蔵王町宮財産区特別会計決算につき議会の認定を求
めることについて
日程第10 議案第47号 平成23年度蔵王町公共下水道事業特別会計決算につき議会の認定
を求めることについて
日程第11 議案第48号 平成23年度蔵王町介護保険特別会計決算につき議会の認定を求
めることについて
日程第12 議案第49号 平成23年度蔵王町後期高齢者医療特別会計決算につき議会の認
定を求めることについて
日程第13 議案第50号 平成23年度蔵王町国民健康保険蔵王病院事業決算につき議会の
認定を求めることについて
日程第14 議案第51号 平成23年度蔵王町水道事業決算につき議会の認定を求めること
について
本日の会議に付した事件
議事日程のとおり
午前10時00分 開会
○議長(佐藤長成君) 皆様、改めましておはようございます。
本日、第2回定例会9月会議、議員の皆さん全員出席のもとで開催をできましたことを、感謝申し上げたいと思います。
ことしの夏は本当に暑い夏で、いまだにこういう暑い日が続いております。天候が暑くなると、いろいろな農作物にいろいろないい面あるいは悪い面が出ているようでございます。水稲につきましては、この残暑に大変収穫が期待される、そんな見通しのような話も聞いております。また反面、蔵王町の特産である梨については、カメムシの被害とか、あるいは黒星病が多く出ているというような話も伺ってございまして、やはりこういう節になりましたら、適度な温度で推移をして、我々の都合ではありますけれども、そういう温度で推移をしていただきたいものだなと、そういう被害を最小限に食い止めて実りの秋を迎えてもらえることが大変いいのかなと思っております。
また、きのうは、議員それから区長さん方に東日本震災復興セミナーに参加をしていただきました。その中で、丸森町長あるいは七ヶ浜の町長から、復興に向けた取り組みあるいは現状なども講演の中で話がありました。
また、県知事のほうからは、「復興元年、力を合わせて早期の復興を」という題で講演をいただきました。特にその中で、今は復興に向けた復興特需で景気が本当にいい方向に向かっている。こういう需要は2年をピークに5年ぐらいは続くだろうという内容もございました。でありますから、スピードを上げて、復興に向けたまちづくりを進めなければならないというような話もされていました。
蔵王町でも、昨年の震災、その復興・復旧が本当に急ピッチで進んでおります。それが今後の蔵王町のまちづくりにどう生かされていくのか、これが今回の23年度決算、議員の皆さんのいろいろな話の中で進めるものでもあろうと考えてございます。
この9月会議は長い期間ではありますけれども、十分審議をされましてこの9月会議を進めていただきますことを願いながら、開会のあいさつにかえさせていただきたいと思います。
本日8月28日は休会の日ですが、議事の都合により、特に平成24年蔵王町議会第2回定例会9月会議を再開いたします
これから本日の会議を開きます。
ただいまの出席議員は15名であります。定足数に達しておりますから議会は成立いたしました。
本日の議事日程は、お手元に印刷配付のとおりであります。日程に従い議事を進めます。
○議長(佐藤長成君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
本日の会議録署名議員は、会議規則第118条の規定により、14番川村 仁君、15番松ア良一君を指名いたします。
○議長(佐藤長成君) 日程第2、第2回定例会9月会議の日程を議題といたします。
お諮りいたします。今第2回定例会9月会議の日程につきましては、別途お手元に配付のとおり、議案等の審議の関係上、本日から12日までの16日間としたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤長成君) ご異議ありませんので、今第2回定例会9月会議は、本日から12日までの16日間とすることに決しました。
○議長(佐藤長成君) 日程第3、諸般の報告をいたします。
本第2回定例会9月会議に町長から議案第44号から議案第64号までの21件が提出され、これを受理しておりますので、ご報告いたします。
次に、総務経済常任委員会並びに教育民生常任委員会において所管事務調査を行いましたので、その調査結果報告についてはお手元に配付のとおり各委員長から報告があります。
次に、全国森林環境税創設促進議員連盟会長から、地球温暖化対策に関する「地方財源を確保・充実する仕組み」の構築を求める意見書案の陳情書が提出され、これを受理しお手元に配付のとおりであります。
次に、町長から議案第58号平成24年度蔵王町国民健康保険特別会計補正予算について訂正の申し出がありましたので、これを受理しお手元に配付のとおりであります。
次に、町長から健全化判断比率及び資金不足比率について監査委員の意見を付して報告がありましたので、お手元に配付のとおりであります。
次に、両監査委員から審査意見書の訂正の報告がありましたので、お手元に配付の正誤表のとおりであります。
次に、代表監査委員から7月分の例月出納検査結果の報告並びに両監査委員からの定期監査の結果についての報告がありましたので、お手元に配付のとおりであります。
次に、馬場勝彦君から仙南地域広域行政事務組合議会の報告がありましたので、お手元に配付のとおりであります。
次に、外門 清君から白石市外二町組合議会12月定例会の報告がありましたので、お手元に配付のとおりであります。
次に、平間武美君から宮城県後期高齢者医療広域連合議会の報告がありましたので、お手元に配付のとおりであります。
次に、議会選出の佐藤ゆり君から、蔵王町農業委員会総会の報告がありましたので、お手元に配付のとおりであります。
次に、8月27日にお手元に配付のとおり議員を派遣したので報告いたします。
次に、今第2回定例会9月会議に説明員として出席を求めた者の職、氏名については、一覧表としてお手元に配付のとおりであります。
次に、町長からあいさつの申し出がありますので、これを許します。町長。
〔町長 村上英人君 登壇〕
○町長(村上英人君) 皆さん、おはようございます。
立秋とは名ばかりで、毎日暑さが続きまして、体調、皆さんいかがでしょうか。
そういった中で、稲作、また先ほど議長からもお話しありましたように梨などの町内の農作物でありますが、収穫時期を迎えようとしているところであります。雨が少なく、畑なども大分乾燥が続いておりまして、ある農家ではポンプで水をくみ上げながら対策をしているところもあります。成長を助けるのに恵みの雨が欲しいところであります。
さて、9月会議の開会に当たりまして、議員の皆様方にはご多忙の折、全員ご出席を賜りまして心から感謝と御礼を申し上げる次第であります。
今議会でありますが、審議をお願いする件は、一般会計と特別会計の決算、人事案件、そしてまた条例制定など計21件であります。どうか慎重審議を賜りまして、原案どおり可決決定いただきますようよろしくお願い申し上げます。
また、10月13日から16日に開催されますねんりんピック宮城、蔵王町ではゲートボール大会が開催されますが、あと1カ月半に迫ったわけであります。全国各地から多くの選手を迎えるに当たりまして、関係機関との調整をしながら、今準備をしているところであります。
最後になりますが、今議会で町長任期の最後の議会になるものと思っております。この間、議員の皆様、町民の皆様に叱咤激励とご支援を賜りまして、心から感謝と御礼を申し上げましてあいさつにかえさせていただきます。
○議長(佐藤長成君) 以上で諸般の報告を終わります。
○議長(佐藤長成君) 続きまして、日程第4、行政報告があります。
町長から報告願います。町長。
○町長(村上英人君) 初めに、総務経済部門の行政についてご報告を申し上げます。
災害時における相互応援協定等についてご報告を申し上げます。
去る8月7日、町内の大手業者である段ボールを原料として製造販売を行っている株式会社クラウン・パッケージの佐光恵蔵代表取締役社長と「災害時における応援協力に関する協定書」の締結をさせていただきました。
昨年の震災での避難所において、床敷きや間仕切り等で大変好評をいただいた段ボールを、今後は災害時の避難所用として最優先に提供していただくことの確約をいただいたところであります。
また、広域的な自然災害を考慮し、遠隔地の自治体との「災害時の相互応援に関する協定書」の締結を進めておりましたが、昨年の震災時に支援に訪れた東京都葛飾区民が遠刈田温泉に宿泊し交流を深めたのが縁でありまして、去る8月22日に東京都葛飾区との間で「災害時の相互応援に関する協定書」の締結を行いました。
今後も遠隔地の自治体との相互応援協定の締結に向け、積極的に進めてまいります。
次に、第47回宮城県消防操法大会についてご報告を申し上げます。
去る7月29日に、登米市南方中央運動広場で開催された第47回宮城県消防操法大会に蔵王町消防団第6分団遠刈田班がポンプ車操法の部で仙南地区を代表して出場いたしましたが、健闘むなしく上位入賞には至りませんでした。
次に、農産物等の放射性物質測定についてご報告を申し上げます。
先の会議でも報告しましたように、町では福島原発事故の影響で広がっている町民の放射性物質によるさまざまな不安を解消するため、本年5月7日から、農作物等の放射性物質の測定を開始しております。測定に係る機器は、消費者庁及び県からの貸与品2台と町で独自に購入した1台の合計3台で対応しており、測定開始以来8月10日現在で、牧草や畑の土壌等町独自の計画検査も含めると、農産物等で延べ269件、71品目を検査いたしました。
検査対象品目を月別で見ると、検査を開始した5月は、フキやワラビ、タケノコ、ウドなどの山菜が中心で、6月は玄米やジャガイモ、ホウレンソウ、キュウリ、梅など、7月から8月にかけてはトマトやブルーベリー、タマネギ、桃、キャベツほか多岐に及ぶ品目となっております。
これらの検査結果について、ほとんどの品目において放射性物質が不検出または基準値を大幅に下回る数値となっており、非常に安堵しているところであります。測定結果については、県で実施している検査も含め、広報ざおう号外や町ホームページで随時公表しているところであります。本格的な実りの秋到来に向けて、町独自の検査体制のなお一層の充実、強化を図ってまいります。
さらに8月からは、風評被害の払拭を図るため、町内の各箇所における空間線量率や持ち込み農産物等の放射性物質測定結果等の情報を、インターネットを利用し、町のホームページから生産箇所や測定箇所を地図上に表示し公表しております。今後も最新データの更新に努め、蔵王町の環境や農作物等の安全性を全国にPRしてまいります。
次に、まきストーブやまき風呂等の焼却灰の放射性物質計画測定について、7月23日から8月2日にかけて実施いたしましたが、これに5月から実施している町民持ち込みによる焼却灰の放射性物質測定結果を総合したところ、総件数383件に対し、キログラム当たり8,000ベクレル以下の一般廃棄物の件数は148件、8,000ベクレル超えの指定廃棄物の件数は39件の結果でありました。
これらの結果に基づき、各個人ごとに通知を行い、8月20日から24日までの4日間にわたり町内5カ所で灰の回収を行い、一般廃棄物は仙南広域事務組合の角田衛生センターに搬入し、指定廃棄物は町が一時保管しております。
また、町管理施設で局所的に空間放射線量を高く示す箇所については除染作業を実施しており、8月7日までに宮松ヶ丘1号・2号公園、町営井戸井住宅、宮幼稚園、宮小学校、宮児童館、宮保育所、宮中学校、円田児童館、平沢児童館の除染作業が完了しております。
なお、引き続き予定箇所の除染作業を実施してまいります。
次に、有害鳥獣の出没状況についてご報告を申し上げます。
本年5月以降、宮城県内各地においてツキワグマが相次いで出没し、デントコーンや果樹などの農作物被害を受ける農家はもちろんのこと、学校関係者や地域住民を大変心配させております。
本町においても、広報ざおう7月号でお知らせしたとおり、5月下旬から各地区で目撃され、昨年同時期の3倍を超す27件(7月末現在)の目撃情報が寄せられております。本年、このようにツキノワグマが頻繁に出没している要因は、熊を取り巻く生活環境の変化や行動様式の変化、または人間に対する警戒心の低い熊の増加傾向など複合的な要素が重なり合っているのではないかと言われております。
このような状況のもと、今後も引き続き地域住民の皆様に注意を呼びかける一方で、児童・生徒や地域住民の安全確保、農作物の被害防止に向けた対策を、県や町、有害鳥獣対策協議会の皆様とともに関係者一丸となって講じてまいります。
次に、東京都による芸術文化を活用した被災地支援事業についてご報告を申し上げます。
東京都では、本年7月20日から24日までの5日間にわたり、芸術文化を活用した東日本大震災の被災地支援事業として、大道芸の公演を通したヘブンアーティスト事業を県内8市町村で実施いたしました。この事業は、東京都が認定したすぐれた大道芸人(ヘブンアーティスト)を被災3県の市町村に派遣し、その公演活動を通して被災者の心を癒す取り組みを行うことにより被災地復興への支援とするものであります。
蔵王町では、例年6月に開催している「大道芸フェスティバルinとおがった」の縁があることから、昨年に引き続き東京都生活文化局の協力要請を受けて、宮城県内での公演実現に向けた被災市町との詳細な調整と準備を進めてまいりました。その結果、7月20日の女川町の公演を皮切りに、東松島市、山元町、栗原市、石巻市、名取市、亘理町の仮設住宅や学校施設で公演したほか、22日には町内のございんホール駐車場でも公演され、延べ1,800人の方々が大道芸人のパフォーマンスや大道芸体験コーナーを楽しみました。
今後もこのような協力要請があれば、東京都や関係者の方々との連携を密接に図りながら、蔵王町として可能な限り被災地の復興に向けた支援策を継続してまいりたいと思っております。
次に、凍上災害査定結果についてご報告を申し上げます。
7月31日の第3次査定(町道小村崎中央線外5件)と8月8日の第4次査定(町道東根線外3件)を受けておりますが、その結果は申請件数10件で、申請額2億6,461万2,000円に対し、査定額は2億4,660万6,000円で査定率93.2%になっております。
なお、第5次査定については昨日実施されており、2級町道堀の内棚村線外2件を受検しております。
本定例会に凍上災害に係る工事請負費等の補正予算を計上しておりますので、よろしくお願いを申し上げます。
次に、台風4号災害に係る農業用施設災害復旧については、申請件数4件で、9月4日から7日にかけて査定実施となっております。
次に、下水道災害復旧工事の進ちょく状況についてご報告申し上げます。
繰越明許を行いました8件の工事のうち、下水道管路に係る7件の災害復旧工事につきましては、7月20日に工事が完成いたしました。残り1件につきましては、県道の下水道管掘削部の舗装工事でありますので、県が発注した同一区間の舗装災害復旧工事施工業者と契約を締結し、工事施工を行っているものであります。工事完成は、9月末の見込みとなっております。
次に、教育民生部門の行政についてご報告を申し上げます。
平成24年度東北中学校体育大会兼全国中学校体育大会東北予選会に出場いたしました円田中学校男子バレーボール部、男子卓球部及び宮中学校新体操部の結果についてご報告申し上げます。
バレーボール大会は、8月8日から9日、青森県青森市、新青森県総合運動公園・マエダアリーナで開催され、1回戦を2対0で勝利し、2回戦に進出いたしました。最後まで粘り強く善戦いたしましたが、セットカウント0対2で残念ながら惜敗いたしました。
卓球大会については、8月4日、福島県須賀川市、須賀川アリーナで開催され、個人戦シングルスに出場いたしましたが、惜しくも1回戦で敗退となりました。
女子個人総合に出場した新体操大会については、8月4日から5日、仙台市体育館で行われ、順位は9位と善戦いたしましたが、全国大会出場にはあと一歩届きませんでした。
また、円田中学校野球部が8月10日から11日、青森県弘前市、弘前市営野球場で開催されたベースボールマガジン社杯第16回東北少年軟式野球大会に出場いたしました。1回戦は2対0と勝利し、準決勝では2対3で惜敗いたしました。
各大会に出場した選手たちの活躍は、観戦する多くの人たちや関係者に夢と希望と感動を与えておりました。
次に、文化財保護関係についてご報告申し上げます。
白石消防署蔵王出張所庁舎移転に伴う谷地遺跡発掘調査については、平成23年7月から調査を進めておりましたが、8月で現地調査は全て完了いたしました。調査していた場所は文化財保護法に基づく制限が解除され、調査終了した場所から造成工事に着手しております。
発掘調査の結果は、今から5000年ほど前の縄文時代中期の拠点集落だったと判明いたしました。竪穴住居跡、食料貯蔵穴などの遺構と日常の生活に使う土器、石器のほか、祈り・祭りに使われる土偶や装飾品などの遺物が極めて多く出土いたしました。
今後は、出土遺物の整理作業を実施いたしますが、遺物が多量であることから、相当の期間を要する見込みであります。
日本の国技であります大相撲、中村部屋(親方元関脇「富士桜」、力士7名)の夏合宿が、8月1日から7日までの7日間にわたり、遠刈田公園内に特設相撲場を設けて行われました。
合宿期間中の稽古内容はプロ力士による迫力のあるぶつかり稽古が中心ということもあり、連日30人以上の住民が見学に来るなど、多くの住民が稽古風景に感動を覚えたところであります。
また、合宿期間中は、中村部屋のご厚意もあり、地元幼稚園や生徒などを対象としたふれあい事業「おすもうさんに負けるな」や宮小学校相撲場を会場に「わんぱく相撲教室」なども開催され、参加した多くの児童生徒に夢と希望と感動をいただいたところであります。
また、地域との交流事業として、遠刈田地区住民が中村親方の講話を聞きながら力士が作るちゃんこを食味する会を開催するなど、貴重な体験を得ることができました。
合宿期間中、必要な食材は、多くの住民から心温まるご提供をいただき、天候にも恵まれたこともあり、今後につながる事業であったと確信しているところであります。
以上を申し上げ、行政報告とさせていただきます。
○議長(佐藤長成君) 以上で行政報告を終わります。
○議長(佐藤長成君) 次に、日程第5、所管事務調査報告を議題といたします。
最初に、総務経済常任委員長から報告願います。14番川村 仁君、登壇願います。
〔総務経済常任委員長 川村 仁君 登壇〕
○14番(川村 仁君) おはようございます。
それでは、総務経済常任委員会調査結果報告を行います。
平成24年8月17日
蔵王町議会議長 佐 藤 長 成 殿
総務経済常任委員長 川 村 仁
委員会調査結果報告
平成24年議会の休会中の所管事務調査を終えたので、その結果を次のとおり報告します。
記
1.調査事件 不納欠損並びに滞納に関する調査
2.調査期日 平成24年7月23日(月)
3.出席者 委員長 川 村 仁 副委員長 三 沢 茂
委 員 平 間 武 美 委 員 高 橋 好 夫
委 員 村 山 一 夫 委 員 村 上 一 郎
委 員 松 ア 良 一
委員外 議 長 佐 藤 長 成
4.職務のために出席した者
事務局長 齋 藤 英 之
5.説明のために出席した者
町民税務課長 村 上 重 吉 同課長補佐 近 江 忠 彦
同徴収対策室長 我 妻 清 志
6.調査結果
担当課長等の出席を求め、不納欠損並びに滞納に関する調査を行った結果、その内容は別紙のとおりである。
◆ 委員会の意見
【総 括】
平成23年度の徴収状況は、平成22年度に比較し大幅に改善されており、担当職員をはじめ全庁をあげた徴収への取り組みによるものと思われるが、今後とも一層の徴収努力を望むものである。
しかし、平成22年度では東日本大震災により徴収を猶予した状況があったとは言え、徴収率が大幅に低下し、宮城県最下位という大変残念な結果となり、本来収納されるべきものが滞納金として翌年度に繰り越した状況があることから、平成23年度の徴収状況の改善は当然と思われる状況もあることを十分に認識する必要がある。
さらに、平成23年度では昨年に引き続き全体で4,000万円を超える不納欠損処分が行われているが、納税の公平性確保のため、今後も慎重な調査、検討を求めるものである。
@ 滞納額の縮減には滞納繰越額の抑制が最も重要であり、現年度課税分の徴収率向上のため最大限の努力を行うべきである。
A 納税貯蓄組合は現年度課税分の徴収率向上に必要不可欠であり、その育成に鋭意努めるべきである。
B 滞納案件は、徴収指導員の指導のもと、できる限り早期に着手し、速やかな調査と迅速な対応を行い、早期解消に努めるべきである。
C 不納欠損処分は税の公平性確保のため、今後も慎重な調査と検討を行い決定すべきである。
以上、総務経済常任委員会調査結果報告といたします。
○議長(佐藤長成君) 続いて、教育民生常任委員長から報告願います。6番水澤智孝君、登壇願います。
〔教育民生常任委員長 水澤智孝君 登壇〕
○6番(水澤智孝君) 教育民生常任委員会調査結果報告を申し上げます。
平成24年8月17日
蔵王町議会議長 佐 藤 長 成 殿
教育民生常任委員長 水 澤 智 孝
委員会調査結果報告
平成24年議会の休会中の所管事務調査を終えたので、その結果を次のとおり報告します。
記
1.調査事件 環境政策課に関する調査
2.調査期日 平成24年7月27日(金)
3.出席者 委員長 水 澤 智 孝 副委員長 外 門 清
委 員 佐 藤 敏 文 委 員 馬 場 勝 彦
委 員 葛 西 清 委 員 大 沼 昌 昭
委 員 沢 春 光
委員外 議 長 佐 藤 長 成
4.職務のために出席した者
事務局長 齋 藤 英 之 事務局長補佐 村 上 惠 造
5.説明のため出席した者
総務課長 我 妻 敦 環境政策課長 小 島 一 利
環境保全専門監 岩 渕 明
6.調査結果
総務課長、環境政策課長等の出席を求め、環境政策課に関する調査を行った結果、その内容は別紙のとおりである。
また、当日は放射能除染箇所及び今後の除染予定箇所のうち9カ所について、現地において空間放射線量を測定し、状況を確認した。
7.委員会の意見
@ 各課における環境に関する事務は、それぞれ各課で行い、その調整役を担うということだが、それでは環境政策を担当する課としては不十分である。
再度各課と協議を行い事務分掌を見直し、明確にするとともに、環境政策の主導的役割を果たすべきである。
A 放射能関係については、今後数十年にわたり対応していかなければならない重要な問題であるにもかかわらず、その所管となる課も事務分掌も不明確であるので、明確にして住民の対応に努めるべきである。
B 放射能除染状況等について現地測定調査を行った結果、除染予定箇所において基準値(0.23マイクロシーベルト/時間)を上回る箇所があった。
数値を上回った箇所については、除染を速やかに行い数値が下回るまで町民へ注意を喚起すべきであり、さらに、除染終了箇所、今後の除染予定箇所についても詳細な状況を町民へ周知すべきである。
なお、所管事務調査結果の詳細につきましては、別紙をご覧いただきたいと思います。
以上で、ご報告を終わります。
○議長(佐藤長成君) 以上で、所管事務調査報告を終わります。
日程第6 議発案第5号 地球温暖化対策に関する「地方財源を確保・充実する仕組
み」の構築を求める意見書案の提出について
○議長(佐藤長成君) 続きまして、日程第6、議発案第5号地球温暖化対策に関する「地方財源を確保・充実する仕組み」の構築を求める意見書案の提出についてを議題といたします。
ただいま議題となっております議発案第5号については、所管の総務経済常任委員会に審査を付託することにしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、本案は総務経済常任委員会に審査を付託することに決しました。
日程第7 議案第44号 平成23年度蔵王町一般会計決算につき議会の認定を求め
ることについて
○議長(佐藤長成君) 続きまして、日程第7、議案第44号平成23年度蔵王町一般会計決算につき議会の認定を求めることについてを議題といたします。
提出者から提案理由の説明を求めます。町長。
○町長(村上英人君) 提案理由の説明に先立ちまして、平成23年度一般会計決算につきまして、今後の展望を含めたその概要を申し上げさせていただきます。
初めに、歳入の決算額は、前年度比24.2%増の総額70億4,100万円になりました。歳入が大幅増となった主な要因でありますが、災害復旧・復興に係る国庫支出金や県支出金が大幅に増加したことに加え、復旧・復興事業の実施状況に応じて震災復興特別交付税約3億9,000万円が交付されたことによるものであります。
歳入のうち、町税につきましては、基幹税目である個人町民税や固定資産税の課税額が前年度より減少したものの、徴収率が1.9ポイント上昇したことから7,300万円増、17億4,500万円の決算となりました。
なお、町税や使用料等の滞納額は、前年度より減少したとはいえ、一般会計だけでも4億円に迫る金額になっておりますので、引き続き滞納額の縮減に鋭意努力しなければならないと考えているところであります。
次に、歳出について、前年度対比23.4%増、総額67億700万円の決算になりました。本町では、いち早く災害復旧事業に着手してきたことや、町内の被災者支援はもとより、津波被害で長期間の避難生活を余儀なくされた被災者を2次避難、1.5次避難で受け入れたことなどが大幅な増加となった大きな要因であります。
なお、国の支援制度が決定しないうちから、財政調整基金繰入金などの一般財源を活用し、数度にわたって災害復旧・復興や放射能対策などの補正予算を編成しましたが、通年議会ということで、いち早く対応していただきましたことについて、心より感謝を申し上げる次第であります。
また、平成23年度蔵王町議会9月会議のときにご報告を申し上げましたとおり、23年度は震災の影響によって中止または延期せざるを得なくなった事業は、主なもので22項目、予算額では5,000万円以上になったものの、これ以外の事業については、おおむね計画どおり実施することができたと考えております。
次に、基金の状況について申し上げます。
一般会計分の基金の残高については、補正予算において多額の災害復旧・復興事業費の財源をねん出するため、前年度末で5億2,700万円であった財政調整基金残高が、一時的に700万円まで減少するような状況になりました。しかし、最終的には、国庫支出金や地方交付税などで復旧・復興事業の財源が手当てできたため、財政調整基金1億5,000万円を積み増しできたほか、今後の震災復興事業に充てるための東日本大震災復興基金や減債基金なども積み増しすることができたところであります。
次に、財政健全化法に基づく4つの健全化判断比率について概要を申し上げます。
まず、実質赤字比率及び連結実質赤字比率は、23年度も黒字決算であるため、該当いたしません。実質公債費比率及び将来負担比率についても、前年度に増して数値がよくなり、早期健全化基準を大幅に下回っていますので、健全財政を維持することができたと考えております。
しかしながら、今後の財政運営を考える場合、東日本大震災の被害は余りにも甚大であり、国も地方も、震災復旧・復興、さらには原発事故に伴う放射能対策などに多額の予算を振り向けざるを得ない状況にあります。
国の借入金である国債残高は、24年度末に700兆円以上になると見込まれるなど、国の財政赤字は深刻さを増しており、このことは地方財政にとっても極めて大きな影響を及ぼす可能性が高いと言わざるを得ません。
また、本町においては、高齢化に伴う扶助費などの社会保障費の増大、老朽化が進んでいる小中学校の建物や道路、橋梁の維持補修費の増大など、避けては通れない財政負担の増加要因があり、予断を許すことができない状況にあります。
以上のことから、本町の財政状況につきましては、23年度を分析する限り、健全財政を維持することができたとはいえ、今後の展望については、決して気を許すことができない情勢であると考えております。
財政が健全でなければ、何もできません。議会の皆様や監査委員の方々のご指導を受け、そして、町民の皆様のご理解をいただきながら取り組んできた結果、平成23年度においてはこのような決算を結ぶことができたと思っているところであります。
これからの財政運営の展望を含めまして、平成23年度決算の概要(評価)とさせていただきます。
それでは、ただいま上程されました議案第44号平成23年度蔵王町一般会計決算につき議会の認定を求めることについて、提案の理由をご説明申し上げます。
平成23年度における一般会計予算は72億2,297万1,000円となり、これに対する決算額は、歳入において70億4,159万9,000円で、予算に対する収入割合は97.49%、歳出においては67億711万1,000円で、予算に対する執行率は92.86%になりました。
歳入歳出差引額は3億3,448万8,000円でありますが、そのうち翌年度に繰り越すべき財源が1億1,687万2,000円、財政調整基金への繰入額1億1,000万円を予定しておりますので、翌年度繰越額は1億761万6,000円となります。
平成23年度の決算概要につきましては、先ほど申し上げましたとおり町民生活の安定が確保されるよう、東日本大震災からの早期復興・復旧事業に鋭意取り組む一方、「憧れのまち、蔵王」を目指して、諸施策に積極的に取り組んでまいりました。
その結果、予算額、決算額ともに過去最大規模となりましたが、議会の皆様並びに監査委員の方々のご指導、さらには町民の皆様のご理解をいただき健全財政を維持することができましたことに、心から感謝を申し上げる次第であります。
なお、決算の詳細につきましては、後ほど決算審査特別委員会においてご審議をいただくことになると思いますので、決算の概要を申し上げまして提案理由の説明といたします。
どうか慎重にご審議を賜りまして、原案どおりご認定くださいますようよろしくお願いを申し上げます。
○議長(佐藤長成君) 提案理由の説明が終わりましたので、続いて代表監査委員から決算審査の結果について報告願います。代表監査委員。
〔代表監査委員 小原研一君 登壇〕
○代表監査委員(小原研一君) ただいま上程されました平成23年度蔵王町一般会計歳入歳出決算の審査結果についてご報告申し上げます。
去る平成24年7月19日、町長から審査に付されました平成23年度一般会計歳入歳出決算並びに基金運用状況について、7月23日から8月3日までの間、実質10日間にわたり審査を実施いたしました。
本決算に当たりましては、決算の計数は正確であるか、予算の執行が適正に行われたか、財政運営が健全であったか、以上の点に主眼を置き、それぞれの関係諸帳簿及び証書類との照合、その他必要と認める審査手続きを慎重に実施いたしました。
決算審査の詳細につきましては、決算審査意見書をお手元に印刷配付しておりますので、その概要についてご報告申し上げます。
歳入につきましては、収入済額が70億4,159万8,705円で、前年度に対して24.24%の増となりました。
また、歳出においては、支出済額が67億711万941円で、前年度より12億6,977万5,718円、23.35%増となりました。
歳入における前年度対比の増額は、町税で7,302万2,000円、地方交付税で5億1,428万円、国庫支出金で3億3,893万2,000円、県支出金で3億1,044万5,000円、諸収入7,021万7,000円、町債の4,780万円の増などによるものであります。これは、東日本大震災関連に伴う補助金等の増額によるものです。一方、地方譲与税、地方特例交付金、繰入金は減額となっております。
また、歳出における前年度対比の増額は、総務費1億1,307万7,000円、民生費1億9,693万1,000円、消防費5,279万7,000円、災害復旧費9億3,930万6,000円が主なものであります。
歳入歳出差引残額3億3,448万7,764円から翌年度へ繰り越すべき財源1億1,687万2,000円を差し引いた実質収支は2億1,761万5,764円であります。この額から前年度の実質収支額を差し引いた平成23年度の単年度収支は3,935万6,779円の黒字決算となりました。
主に、自主財源である町税、使用料等において総額3億9,937万7,130円の収入未済額が生じております。未済額全体の98.7%が町税であり、その他に保育所保育料77万7,135円、住宅使用料で316万3,040円、放課後児童クラブ延長使用料2,000円、市民農園使用料5,000円、幼稚園使用料で37万1,737円、学校給食費納入金で72万7,460円が未収額となっております。
平成23年度における町税の滞納繰越分の徴収率は、前年度より6.18ポイント増加し、現年度分と滞納繰越分を合わせた町税全体の調定額に対する徴収率は80.69%で、前年度に比べて1.87ポイント増加しております。しかし、依然として多額の滞納繰越額があることは、誠に憂慮すべき事態であります。
ついては、町税等滞納整理強化推進連絡協議会を積極的に開催して徴収体制を強化し、さらに滞納整理強化月間を増設するとともに、滞納者の状況分析を行う等、徴収方法を十分検討して、徴収率向上のため、真剣に最大限努力されることを強く望むものであります。
また、平成23年度は、町税のうち町民税、固定資産税、軽自動車税合わせて延べ441件、実人数91名で2,320万8,321円が不納欠損処分されました。これは、納税義務者の無財産や行方不明などに伴うものでやむを得ない措置でありますが、公平な税負担という観点から、行方不明者などについては滞納者の的確な情報収集と追跡調査を行い、徴収に努力されるよう望むものであります。
また、平成23年度末の町債残高は56億9,771万627円となっております。さらに当町の財政構造を財政分析主要指数で検証した結果、公債費比率は前年度より低下しております。後年度の財政負担等の影響を十分考慮し、長期的観点に立って財政の効率化と健全財政を維持されるよう望むものであります。
総じて平成23年度の財政執行は、歳出において翌年度への明許繰越額3億4,731万5,000円を生じましたが、執行部のご努力により各般にわたって議会で議決されました予算が法令等に従って執行され、計数にも誤りがなく、適正かつ効率的に行われたものと認めた次第であります。
また、各種基金の運用状況を示す書類の計数についても、関係諸帳簿及び証拠書類と符合しており、基金設置の目的に沿って適正に運用されているものと認めました。
今後とも健全財政を維持するために、従来にも増して歳入・歳出両面にわたって執行に万全を期すよう望むものであります。
以上、誠に簡単ではございますが、平成23年度蔵王町一般会計歳入歳出決算の審査結果報告といたします。
○議長(佐藤長成君) 代表監査委員の報告が終わりましたので、これより質疑に入ります。
本案につきましては、決算審査特別委員会に審査を付託する予定でありますので、質疑は政策的なもの、あるいは総括的なものについて質疑をされますようお願いいたします。質疑ありませんか。2番平間武美君。
○2番(平間武美君) 先ほど町長から提案理由の説明ということで、事前にこのような冊子があるのですが、読まなかったんですね、先ほど。私はそこわからないのですが、これは読む必要がないのでしょうか。我々にせっかく事前にこういう説明書を配っておきながら……
○議長(佐藤長成君) 平間議員、暫時休憩いたします。
午前10時57分 休憩
午前11時00分 再開
○議長(佐藤長成君) 再開いたします。
それではここで10分間休憩いたします。
午前11時00分 休憩
午前11時10分 再開
○議長(佐藤長成君) 再開いたします。
それではもう一度申し上げます。本案につきましては、決算審査特別委員会に審査を付託する予定でありますので、質疑は政策的なもの、あるいは総括的なものについて質疑をされるようお願いいたします。質疑ありませんか。15番松ア良一君。
○15番(松ア良一君) 今年度出された、わかりやすいというか、思いやりのいろいろな形での予算書等を拝見しても、あるいは今回の決算書等を拝見いたしますと、かなり数値にいい状態があらわれておりますので、なかなか質疑もしにくい状態だなと、本当に運のいい人はどこまでもいいのかなと、こんなふうに思います。
それでは、何点かお伺いしたいと思います。
まず、町長のほうからも何度かご報告ありましたけれども、行財政の健全化にずっとその計画の中で取り組んでこられて、先ほど報告ございましたけれども、実質公債費比率も非常に数値が改善していると、このような状況でございます。このことについては、本当に改めて敬意を表するものでございます。
また、公債残高の一覧のところを見ますと、これについても大変この8年間の中で約40億円返済されているということで、間もなく100億円台に近づこうとしているところでございますけれども、この辺は大変歓迎するところでございます。
今後、こうした財政健全化あるいはこの計画に基づいて償還をしていった場合に、4年後あるいは償還の推移と残高について、ちょっと計数になりますけれども、その後、政策的な問題もございますので、まず今後の償還額の推移あるいは残高について、4年後、どの辺あたりまで進んでいくものか、この辺についての内容について、あればお伺いしたいと思います。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) お褒めいただいたのかどうかわかりませんが、ありがとうございます。私が就任して丸8年であります。丸8年の中でこの6年間、行財政改革に取り組んできた。これもひとえに議会の皆さん、町民の皆さんと一緒になってやってきたおかげだなと思っております。
それと、今回ちょっと考えてみますと、私どうしても財調を5億はためたいと、いつ災害が起きてもいいという話をさせていただいたところであります。あんな大きな震災が来るとは思わなかったわけでありますが、結果的に一時期700万まで財調が底をついたというような状況でありますが、これもやはり5億があったからこそ国の財政支援が来る前に取り崩しながら、いち早く復興・復旧に当たることができたと。よその市長村を見ても、今入札の不調、大分新聞等々で出ておりますが、蔵王町は1件もなく、これも本当に町内の建設業者の皆さん方に心から感謝と御礼を申し上げたいと思っているところであります。そういった5億からのお金があったことで、本当に大きなことができたなというふうに思っているところであります。
そういったことで、1つは、復旧・復興、災害の事業に取りかかることができた。また2つ目に、長期避難所の皆さん、2次避難なり1.5次で蔵王町に入っていただいた方々、延べで1万4,000人です。これは平均で約5,000円ですから、約7,000万から8,000万を蔵王町で一時払いをして、やっと国のほうからそのお金が来たということもあります。そういったことで、そういった方々を早く受け入れさせていただいた。また宿泊業者の皆さんも、少しなりともああいう時期にお金が入ったと、そういったこともできたということもあります。また、町独自の被災住宅の修繕工事でありますが、これも大きな額であります。そういったいろいろな面に対応できたと思っております。
そういった良好な決算ができたのも、蔵王町議会が通年議会であったからこそ、このようにいち早く取りかかって対応できたと思って、通年議会のありがたさをうれしく我々として感じたところでもあります。
そういった中で今お話を受けた件でありますが、今後の財政運営、起債をなるべく少なくしながら、3億ぐらいを目標にしていくべきかなと思っておりますし、また返済も計画的な返済でありますから、計画的に取り組んでいかなければいけないなと思っています。
例えば、ございんホールでありますが、今回ごさいんホール分も約4億を24年度返済に回すわけでありますが、これからあと10年、平成35年でございんホールの借金がなくなるというような状況です。あと10年です。ですから、ごさいんホールの借金がなくなるということは、単純な考え方ですが、いろいろな町道だとか農道だとか、総合グラウンドを含めてそれ以前にやったものは借金がなくなってくるのではないかなという感じであります。ただ、毎年毎年起債をしながら、いろいろな道路をつくったり、生活等々にやっておりますが、できるだけ100億を切りながら、60億から70億ぐらいの借金だったら、この町の人口からいってもどうにか、高齢社会へ向かっていくわけでありますが、あと40億ぐらいは返していきたいなと思っています。この8年間の中で40億返したわけでありますが、あと40億返せば、町としてもそんなに大きな云々はないのではないかというふうに私なりに感じているところでもあります。
まず、できるだけ、24年度の末でありますが105億の借金がありますから、これをできるだけ100を切って2桁に持っていきたいなと思っております。これもひとえに議会の皆さんと一緒になって頑張ってまいりたいなというふうに思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。
○議長(佐藤長成君) 松ア良一君。
○15番(松ア良一君) 町長のほうから、通年議会に対するお褒めの言葉をいただきました。ありがとうございます。
先ほどの質問は、これからの償還計画、4年後あたりまでの償還額はどのくらいになるのか、23年度は6億6,000万と。そして、今年度は6億ちょっとになっておりますけれども、そうした償還額がどのように推移していくのか、このような質疑をさせていただいて、あるいは4年後はどのくらいの残高になるのかと、このようなことを質疑させていただいたのですけれども、答弁はちょっと違うのかなというふうに思っております。
こうした借入限度額に対する答弁も先にいただきましたけれども、この辺について改めてお伺いしたいと思います。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) ちょっとそういった数値、事前に準備していなかったですし、決算特別委員会がありますから、財政当局のほうできちんとそういったものをつくっておりますので、その辺については財政当局のほうの担当課にいろいろとお聞きいただければというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(佐藤長成君) 松ア良一君。
○15番(松ア良一君) では、その辺については資料を後でいただくことにいたしまして、こうした形で公債残高が100億円台を切っていく、その中で先ほど町債の借入額についても3億台ぐらいに限度額を圧縮していく、このようなお話もございましたけれども、これについては年々上がってきている傾向にもございますので、この辺については、先ほど町長、新たな事業も起こさないといけないと、新たではないですね。この前そういう事業はないなんていうような話もございましたけれども、そうした形である程度は新規の事業もやっていかないといけないということで、町債の借り入れもやむを得ないのかなというふうには思いますけれども、この辺やはり公債費の残高と比例するような形で町債の借り入れについても圧縮していくような財政の効率化も図っていただければなと思いますけれども、その辺についてお伺いしたいと思います。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) 全くそのとおりでありますから、それを圧縮しながら、きちんと健全化、財政の計画をつくりながら、常時月に何回か、財政のほうといろいろな打ち合わせをしながらさせていただいています。例えば各担当のほうで大きな事業等々やっていきたいと。また、それも当初予算に、25年度の予算であれば10月ぐらいにやったり、11月、12月と月に1回ぐらいずつ25年度のいろいろなものが各課から上がってくるわけでありますが、そういったことも含めて財政のことを考えながらやっていくわけであります。各課から見てみれば、早く町道をつくっていきたいところもありますでしょうし、そういったものがどうしてもやはり、今お話出たようなものと照らし合わせながら進めてるというようなこともありますので、ご理解いただきたいと思っています。
○議長(佐藤長成君) 松ア良一君。
○15番(松ア良一君) それでは、別件ではございますけれども、ここ数年、いわゆる自主財源と依存財源の比率の変化、大変変わってきているのかなというふうに思って見ております。さらには、以前は0.54ぐらいだった財政力の指数、大変下がり続けているのも気にかけているところでございますけれども、こうした財政を取り巻く環境、変化、これについてはどのように捉えておられるのか、その辺についてまずお伺いしたいと思います。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) 多分審査意見書の10ページのところにあります財政力の指数の0.46等々でありますが、数値の問題もありますので、財政課長のほうからお答えさせていただきます。
○議長(佐藤長成君) まちづくり推進課長。
○まちづくり推進課長(平間喜久夫君) それではお答えいたします。
ことしの財政力指数0.46、22年度が0.49ということで、0.03ほど下がっております。ただこの財政力指数、ご存じのとおり地方交付税の算定の中で標準財政規模というものに対して基準財政収入額が幾らということで、交付税そのものの額が増えているというのが一つの理由だというふうに考えます。
それからもう一つは、先ほど町長も言ったとおり、課税額が、固定資産も地価下落等で下がっている。それから個人住民税についてもなかなか伸び悩んでいるという状況の中で、どうしてもこのような数字になるのかなと分析しております。
以上でございます。
○議長(佐藤長成君) 松ア良一君。
○15番(松ア良一君) 震災絡みで分母が大きくなった、そういったいろいろな関係もあるというふうには承知してございますけれども、町長は、確か6月ごろのお話の中で、財政を切り詰めるだけではいけないと、攻めの戦いも必要だと、このようなお話もされたことがあったかと思います。今回の財調を見ますと6億7,000万ということでございますけれども、今大変社会環境も、大型あるいは大きい電気店等も含めてリストラ等もかなり始まっております。そんな中にあって我が町にあっても震災絡みでの特需といいますか、需要は確かにありますけれども、それが長く続くかどうかはなかなか見えないところでございますので、自主財源の確保に向けて新たな取り組みを考えておられるのか、その辺についてお伺いしたいと思います。
○議長(佐藤長成君) 町長。
○町長(村上英人君) きょうは本当は23年度の決算の審査等々でありますから、詳しくはまた一般質問等で言っていただければ、お互いに議論しながら、また自分の考え方もあるわけでありますが。
やはり一番は、人口が、この蔵王町も、全国的にも伸び悩んできているということもあります。私どもの町は農業と観光の町でありますから、やっぱりそれが主力産業だというふうに思っております。そういった面で、この蔵王町の流動人口といいますか、多くの方々にこの蔵王町に足を運んでいただける、また蔵王町で何か大きなイベントだとか、いろいろなところに滞在していただける、そういう環境をつくっていきたいと思っています。そういった中で今回の東京の葛飾区の防災協定もそうでありますが、やはり防災協定イコール括弧として交流を考えておるところであります。葛飾区の区長も、蔵王はすばらしい自然豊かな町であるから、ぜひひとつ交流を主体にしながらやっていきましょうということでもあります。葛飾区は人口50万人であります。練馬区にも行ったわけでありますが、練馬区においては71万と。そういった東京の大きな区と何らかの協定を、友好を結ぶことが、蔵王町の交流人口、そしていろいろなつながりを持ちながら農業と観光のほうでやっていけば、いろいろな面でプラス思考になってくるだろうというふうに思っております。そういったことに力を入れながら、地産地消を含めて、それぞれの団体とも今やっておりますが、そういったことをしながら東京を全体的に、1区だけでないわけでありますから、関東、東京の皆さんとの交流を含めたところにターゲットを合わせながらやっていきたいというふうに思っていますので、ひとつご理解いただきたいと思います。
○議長(佐藤長成君) そのほか質疑ありませんか。(「なし」の声あり)質疑がありませんので、お諮りいたします。
本案に対する質疑はこの辺でとどめたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、本案に対する質疑は、これをもって打ち切りといたします。
お諮りいたします。本案は、慎重な審査を行うため、蔵王町議会委員会条例第5条の規定により、議長及び監査委員である議員を除く全員をもって構成する決算審査特別委員会を設置し、決算審査特別委員会に審査を付託したいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、議長及び監査委員である議員を除く全員をもって構成する決算審査特別委員会を設置し、議案第44号平成23年度蔵王町一般会計決算につき議会の認定を求めることについては、決算審査特別委員会に審査を付託することに決しました。
日程第 8 議案第45号 平成23年度蔵王町国民健康保険特別会計決算につき議
会の認定を求めることについて
日程第 9 議案第46号 平成23年度蔵王町宮財産区特別会計決算につき議会の
認定を求めることについて
日程第10 議案第47号 平成23年度蔵王町公共下水道事業特別会計決算につき
議会の認定を求めることについて
日程第11 議案第48号 平成23年度蔵王町介護保険特別会計決算につき議会の
認定を求めることについて
日程第12 議案第49号 平成23年度蔵王町後期高齢者医療特別会計決算につき
議会の認定を求めることについて
日程第13 議案第50号 平成23年度蔵王町国民健康保険蔵王病院事業決算につ
き議会の認定を求めることについて
日程第14 議案第51号 平成23年度蔵王町水道事業決算につき議会の認定を求
めることについて
○議長(佐藤長成君) 日程第8、議案第45号平成23年度蔵王町国民健康保険特別会計決算につき議会の認定を求めることについて、日程第9、議案第46号平成23年度蔵王町宮財産区特別会計決算につき議会の認定を求めることについて、日程第10、議案第47号平成23年度蔵王町公共下水道事業特別会計決算につき議会の認定を求めることについて、日程第11、議案第48号平成23年度蔵王町介護保険特別会計決算につき議会の認定を求めることについて、日程第12、議案第49号平成23年度蔵王町後期高齢者医療特別会計決算につき議会の認定を求めることについて、日程第13、議案第50号平成23年度蔵王町国民健康保険蔵王病院事業決算につき議会の認定を求めることについて、日程第14、議案第51号平成23年度蔵王町水道事業決算につき議会の認定を求めることについて、以上7件を一括議題といたします。
提出者から提案理由の説明を求めます。町長。
○町長(村上英人君) ただいま一括上程されました議案第45号から議案第51号まで、7件の各種会計決算についてそれぞれ提案の理由をご説明申し上げます。
初めに、議案第45号平成23年度蔵王町国民健康保険特別会計決算につき議会の認定を求めることについて、提案の理由をご説明申し上げます。
国民健康保険特別会計予算は13億4,490万円となり、これに対する歳入決算額は13億5,895万9,000円で、予算に対する収入割合は101.05%であります。また、歳出決算額は12億9,982万3,000円で、予算に対する執行率は96.65%になりました。歳入歳出差引額は5,913万6,000円となりますが、そのうち財政調整基金に3,000万円の繰り入れを予定しておりますので、翌年度繰越額は2,913万6,000円となります。
次に、議案第46号平成23年度蔵王町宮財産区特別会計決算につき議会の認定を求めることについて、提案の理由をご説明申し上げます。
宮財産区特別会計予算は538万3,000円となり、これに対する決算額は歳入において363万2,000円で、予算に対する収入割合は67.49%であります。歳出決算額は322万8,000円で、予算に対する執行率は59.97%であります。歳入歳出差引額は40万4,000円で、同額を翌年度に繰り越すものであります。
次に、議案第47号平成23年度蔵王町公共下水道事業特別会計決算につき議会の認定を求めることについて、提案の理由をご説明申し上げます。
公共下水道事業特別会計予算は8億2,640万1,000円となり、これに対する決算額は、歳入において6億9,377万5,000円で、予算に対する収入割合は83.95%であります。歳出決算額は6億3,709万円で、予算に対する執行率は77.09%になりました。歳入歳出差引額は5,668万5,000円ですが、このうち翌年度に繰り越すべき財源額は3,957万6,000円でありますので、翌年度繰越額は1,710万9,000円であります。
次に、議案第48号平成23年度蔵王町介護保険特別会計決算につき議会の認定を求めることについて、提案の理由をご説明申し上げます。
介護保険特別会計予算は8億5,772万1,000円となり、これに対する決算額は、歳入において8億7,177万8,000円で、予算に対する収入割合は101.64%であります。歳出決算額は8億3,073万5,000円で、予算に対する執行率は96.85%になりました。歳入歳出差引額は4,104万3,000円で、このうち財政調整基金に2,500万円の繰り入れを予定しておりますので、翌年度繰越額は1,604万3,000円になります。
次に、議案第49号平成23年度蔵王町後期高齢者医療特別会計決算につき議会の認定を求めることについて、提案の理由をご説明申し上げます。
後期高齢者医療特別会計予算は1億314万2,000円となり、これに対する決算額は、歳入において1億198万3,000円で、予算に対する収入割合は98.88%であります。歳出決算額は1億134万5,000円で、予算に対する執行率は98.26%になりました。歳入歳出差引額は63万8,000円で、同額を翌年度に繰り越すものであります。
次に、議案第50号平成23年度蔵王町国民健康保険蔵王病院事業決算につき議会の認定を求めることについて、提案の理由をご説明申し上げます。
初めに、収益的収入及び支出については、収入合計4億2,419万5,000円に対し、支出合計4億919万5,000円で、1,500万円の黒字決算となりましたが、前年度繰越欠損金を合わせた累積欠損金は1億1,386万4,000円となりました。
次に、資本的収入及び支出については、収入合計2,368万6,000円に対し、支出合計2,587万1,000円となり、収入額が支出額に対して不足する額218万5,000円は、過年度分損益勘定留保資金で補塡をいたしました。
最後に、議案第51号平成23年度蔵王町水道事業決算につき議会の認定を求めることについて、提案の理由をご説明申し上げます。
初めに、収益的収入及び支出については、収入が5億3,257万2,000円、支出が4億9,870万2,000円となりました。消費税及び地方消費税を抜いた当年度純利益額は3,357万5,000円となり、前年度繰越欠損金を合わせた累積欠損金は5億433万3,000円となりました。
次に、資本的収入及び支出については、収入において4,027万6,000円、支出が1億6,936万7,000円となりました。資本的収入が資本的支出に対して不足する額1億2,909万1,000円は、過年度分損益勘定留保資金で補塡をいたしました。
以上、一括上程されました各種会計決算について提案理由をご説明申し上げましたが、どうか慎重にご審議を賜りまして、原案どおりご認定くださいますようよろしくお願いを申し上げます。
○議長(佐藤長成君) 提案理由の説明が終わりましたので、続いて代表監査委員から決算審査の結果について報告願います。代表監査委員。
〔代表監査委員 小原研一君 登壇〕
○代表監査委員(小原研一君) ただいま一括上程されました平成23年度蔵王町国民健康保険特別会計歳入歳出決算、同じく蔵王町宮財産区特別会計歳入歳出決算、蔵王町公共下水道事業特別会計歳入歳出決算、蔵王町介護保険特別会計歳入歳出決算、蔵王町後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算、蔵王町国民健康保険蔵王病院事業決算、蔵王町水道事業決算、以上7件の決算審査結果についてご報告申し上げます。
本特別会計及び企業会計の決算審査も、一般会計の審査と同じ主眼のもとに実施いたしました。
最初に、蔵王町国民健康保険特別会計から申し上げます。
収入済額は13億5,895万9,916円で、前年度に比べて190万6,694円、0.14%増であります。支出済額は12億9,982万3,081円になり、0.11%の減であります。歳入歳出差引額は5,913万6,835円で、このうち3,000万円が財政調整基金繰入額となっております。
なお、国民健康保険税の収入未済額は、前年度より1,129万4,539円減の1億6,688万217円となっております。
また、不納欠損処分が延べ204件、実人数45人で1,792万2,214円ありました。これは、納入義務者本人の無財産、所在不明などによるものです。国民健康保険事業を取り巻く厳しい現 状を踏まえて、滞納繰越額の徴収方法を十分検討し、滞納額の縮減に鋭意努力されるよう望むものであります。
次に、蔵王町宮財産区特別会計について申し上げます。
収入済額は363万2,975円で、前年度対比31.44%の減となっております。また、支出済額は322万8,142円で、前年度対比59.75%減となっております。温暖化防止森づくり推進事業182万円が繰越明許となっております。
次に、蔵王町公共下水道事業特別会計について申し上げます。
歳入歳出予算額8億2,640万1,000円に対して、収入済額は6億9,377万5,474円、支出済額は6億3,709万743円であります。
歳入の主なものは国庫支出金、使用料のほか町債、一般会計からの繰入金であります。歳入全体に占める割合では、町債が26.35%、一般会計からの繰入金が41.67%で、前年度より8,509万1,000円の増となりました。
なお、平成23年度末現在の町債残高は34億3,948万8,314円となっております。その一方、下水道受益者負担金や下水道使用料等の収入未済額は2,864万1,723円となり、前年度より1,435万6,640円減少しました。
また、不納欠損処分が514件、実人数38人で325万260円ありました。これは、会社倒産や所在不明などによるものです。今後とも下水道事業の趣旨を踏まえて、滞納繰越額の徴収整理になお一層の努力を望むものであります。
次に、蔵王町介護保険特別会計について申し上げます。
歳入歳出予算額8億5,772万1,000円に対し、収入済額は8億7,177万8,260円で、予算に対する収入率は101.64%、支出済額は8億3,073万5,875円で、執行率は96.85%でありました。
歳入歳出差引残額は4,104万2,385円で、このうち2,500万円が財政調整基金繰入額となっております。
なお、歳入の介護保険料で529万6,853円の収入未済額が生じました。また、平成23年度は33件、実人数13名で61万520円が不納欠損処分されました。これは納入義務者本人の死亡、無財産などによるものです。今後とも滞納の徴収整理に配慮し、健全な運営に努力されるよう望むものであります。
次に、蔵王町後期高齢者医療特別会計について申し上げます。
歳入歳出予算額1億314万2,000円に対し、収入済額は1億198万3,395円で、予算に対する収入率は98.88%、支出済額は1億134万5,367円で、執行率は98.26%でありました。歳入歳出差引残額は63万8,028円であります。
歳入の後期高齢者医療保険料で69万6,700円の収入未済額が生じました。また、4件、実人数3人で14万7,900円が不納欠損処分されました。これは、納税義務者本人の死亡等によるものです。滞納の徴収整理に配慮し、今後とも健全な運営に努力されるよう願うものであります。
次に、蔵王町国民健康保険蔵王病院事業について申し上げます。
収益的収支では、総収益4億2,419万4,750円、総費用は4億919万4,756円で、差し引き1,499万9,994円の黒字決算となりました。
業務量で入院患者数は前年度より81人、0.6%増加し、外来患者数は869人、5.6%減少しました。
医業収益では前年度より856万2,108円、2.4%減となり、医業費用は前年度より42万8,588円、0.1%の増となりました。
一般会計から6,247万3,000円と国民健康保険特別会計から406万7,000円の補助金を受けており、年度末の累積欠損金は、前年度の1億2,886万4,321円から1億1,386万4,327円に減少しました。
また、23年度には15件で75万9,056円の不納欠損処分がありました。これは、外来・入院医療費分で本人死亡、所在不明などによるものです。
また、資本的収入においては、一般会計から出資金として252万3,000円、国民健康保険特別会計より526万3,000円の補助を受けたほか、企業債1,590万円により企業債償還並びに医療機器等購入に充てております。
年々、外来患者数が減少を続ける中、医療機関を取り巻く経営状況は厳しさを増している中、公営企業として今後とも経費全般についての削減合理化を図るとともに、職員一丸となって地域の医療拠点病院としての役割を維持・継続されるよう、なお一層の努力を望むものであります。
次に、蔵王町水道事業について申し上げます。
収益的収支(税抜き)では、総収入5億1,130万7,104円、総支出は4億7,773万1,914円で、差し引き3,357万5,190円の黒字決算となりました。このため、赤字額は前年度より3,357万5,190円減少し、累積欠損金は5億433万684円に減少しました。
また、平成23年度は水道使用量で92件、実人数36人の516万3,922円の不納欠損処分が行われました。これは、納入義務者本人の死亡及び所在不明などによるものです。
また、水道使用料で7,317万2,974円、加入金等で173万2,255円の未収金がありますので、未収金の徴収整理に鋭意努力されるよう望むものであります。
一方、資本的収支では、収入4,027万6,050円、支出1億6,936万6,806円で、収入額が支出額に対して不足する1億2,909万756円は、当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額、過年度分損益勘定留保資金で補塡しております。
また、年間有収率は85.0%で、前年度より0.5ポイント下がっております。
水道事業は、企業会計の原則を踏まえ、経営の健全化を図るために今後とも経費節減に努め、なお一層の努力を望むものであります。
以上、特別会計5件、企業会計2件の決算審査の結果、形式、記載事項、計数等は正確で誤りがなく符合していると認められ、財政及び予算執行はおおむね適正に運営されているものと認めました。
今後の町政運営に当たっては、引き続き効率的な行政運営に徹しつつ、施策の緊急性・優先度の的確な検討を行い、従来にも増して歳入歳出両面にわたって計画的な執行を期待するものであります。
なお、詳細につきましては審査意見書の中に記述してありますので、参考にしていただきたいと思います。
簡単ではございますが、以上で平成23年度各特別会計及び企業会計の決算審査報告とさせていただきます。
○議長(佐藤長成君) 代表監査委員の報告が終わりましたので、一括議題といたしました7件について、一括質疑に入ります。
本案につきましても決算審査特別委員会に審査を付託する予定でありますので、質疑は政策的なもの、あるいは総括的なものについて質疑をされますようお願いいたします。
一括議題といたしました7件に対する質疑を許します。質疑ありませんか。(「なし」の声あり)質疑がありませんので、お諮りいたします。
一括議題といたしました7件に対する質疑は、この辺でとどめたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、一括議題といたしました7件に対する質疑は、これをもって打ち切りといたします。
お諮りいたします。一括議題といたしました議案第45号から議案第51号までの7件につきましては、決算審査特別委員会に審査を付託することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤長成君) ご異議なしと認めます。よって、議案第45号から議案第51号までの7件につきましては、決算審査特別委員会に審査を付託することに決しました。
以上をもちまして本日の日程は、全部終了いたしました。
本日はこれをもって散会いたします。
大変お疲れさまでございました。
なお、5分間休憩後に議場において決算審査特別委員会を開催いたしますので、お願いいたします。
午前11時55分 散会