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健康を守る行事



健康一口メモNo350
脱水症の話
〜ウォーターローディングを実践しよう〜

公立刈田綜合病院 内科  医師 結城 翼 先生

 例年夏の暑いこの時期には、脱水症・熱中症の患者さんで救急車の出動件数が増えます。熱中症は、それ自体が命に関わる危険な病態ですが、脱水によって脳梗塞や心筋梗塞になったり、尿の減少からぼうこう炎・腎炎などの引き金になったりと、非常に怖い病態です。
 スポーツの世界では有名ですが、ウォーターローディングという方法があります。これは、1日1〜1.5リットルの水を、5〜6回に小分けにしてこまめに飲むという方法です。1回で「がぶ飲み」はダメです。また、のどが渇いてから飲んでも遅いと言われています。
 水分の必要量は人それぞれで、心不全や腎不全などで医師から制限を受けている場合はその限りではありませんが、一般的には体重当たり30〜35ml程度、高齢者でも体重1s当たり25ml程度は必要と言われています。70歳、体重50sの方なら、平常時でも25×50=1,250mlで、夏場で汗をかく場合にはさらに必要になります。
 体重を測ってご自身の必要水分量を計算して、ウォーターローディングを試してみてはいかがでしょうか。熱中症予防にきっと役立つはずです。


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