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健康を守る行事



健康一口メモNo348
血圧管理で健康寿命を延ばしましょう

公立刈田綜合病院  特別管理者 伊藤 貞嘉 先生

 日本は世界に誇る長寿国で、平均寿命は男性81歳、女性87歳です。一方、自立して生活できる期間は健康寿命と呼ばれ、男性72年、女性75年で、そのギャップは介護などを受ける期間となります。男性で9年、女性で12年間あります。
 要介護の原因の主なものは、認知症、脳卒中、心不全などの高血圧に関連するものが半分です。ですから、高血圧をしっかり治療することは健康寿命を延ばすことにとても大切です。高血圧の方はわが国に4,300万人おり、3、4人に一人は高血圧で、とても多い病気です。しかし、自覚症状がないために、治療を受けている人はその半分、そして、治療を受けていても、しっかり血圧が下がっている人はその半分です。ですから、7割以上の高血圧患者さんは高い血圧のまま、脳卒中などで死亡しています。
 しっかり血圧を下げることにより、元気で長生きになれます。高血圧の管理は、減塩や軽い散歩などの生活習慣の修正と薬による治療があります。主治医の先生としっかり相談しましょう。
 また、家族で高血圧なのに治療していない人がいたら、保健師さんなどに相談しましょう。血管を若く保つためには、若い時から血圧を良くしておくことが大切です。


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