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健康を守る行事



健康一口メモNo345
その息切れ、心不全ではありませんか?

公立刈田綜合病院 循環器科 医師 宮下 武彦 先生

 息切れとは、呼吸が苦しいと感じる状態です。人によって呼吸の回数が増えたり、時々深呼吸しないとつらい感じがしたり、寝ている間に苦しくなって起きてしまうこともあります。「息苦しさ」や「呼吸困難」も「息切れ」と同じ意味で使用されています。息切れの原因として、肺・心臓・血管・血液・その他の病気などさまざまなものが挙げられます。なじみのある病気としては、慢性閉塞性肺疾患・気管支ぜんそくなどの肺疾患がありますが、近年の高齢化に伴い、心臓が原因の息切れが増加してきています。特に心不全の患者数は日本全体で約100万人と推定されており、心不全パンデミックと呼ばれています。
 日本循環器学会と日本心不全学会で、平成29年10月31日に「心不全の定義」を発表しました。「心不全とは、心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気です」心不全の原因にもさまざまなものがありますが、聴診や採血、レントゲン、心電図、心臓超音波検査(心エコー)などの簡単な検査でみつかるものが多いです。息切れが気になる方は、かかりつけ医に相談してみてはいかがでしょうか?

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