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健康を守る行事



健康一口メモNo342
好酸球性副鼻腔炎

公立刈田綜合病院 耳鼻咽喉科 医師 柳川 明弘 先生

 副鼻腔炎には急性と慢性があります。風邪をひいた時などにいろいろな原因によって副鼻腔に鼻汁などの分泌物が貯留し、細菌感染が加わった状態を急性副鼻腔炎と言います。慢性副鼻腔炎は一般的に蓄膿症と呼ばれます。これは副鼻腔炎が直りきらずに細菌感染を繰り返したりして、汚い鼻汁や鼻閉が長期間続いている状態です。
 副鼻腔炎の中には非常に再発しやすく、難治性の好酸球性副鼻腔炎と呼ばれるものがあり、重症例では厚生労働省の難病指定にあたる病気です。鼻茸がみられ、粘稠な鼻汁、強い鼻づまり、嗅覚障害を伴うことがあります。主に細菌感染が原因である他の副鼻腔炎とは違い、血液中のアレルギーなどに関与する成分である好酸球が原因とされており、ぜんそくやアレルギー性疾患を伴うことがあります。従来の抗生剤などの治療では効果が乏しく、病状がひどい場合には手術を行うこともありますが、術後は再発しやすく、内服薬、処置、鼻内の自己洗浄など継続的な治療が必要です。
 これまでに副鼻腔炎症状を頻回に繰り返す、または長期間つづく場合には上記の可能性もあるため、耳鼻咽喉科専門医の受診をお勧めします。

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