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健康を守る行事



健康一口メモNo334
腹部大動脈瘤とは

公立刈田綜合病院救急系診療部 診療部長 高田 秀司

 腹部大動脈瘤とは、文字通り、おなかの大動脈がコブになった病気です。ほとんどが、動脈硬化が原因とされています。破裂すると大出血となり命とりになります。作家の司馬遼太郎先生や、俳優の藤田まことさんは、腹部大動脈瘤の破裂で亡くなっています。
 おなかにもうひとつ心臓ができた、と自覚して受診する方も少数いますが、ほとんどの方は、エコーやCTなどの画像検査で偶然見つかって受診されることが多いです。細身の方は触ってわかりますが、肥満の方などは7、8pと大きくなっても外から触ってわからないこともあります。破裂するまで、症状がでないことが多いです。
 腹部大動脈は、ふつう2p、おおよそ親指くらいの太さです。3p以上が腹部大動脈瘤と言われます。治療は、お薬では治りません。手術となります。5p以上を手術の対象とすることになります。開腹、人工血管置換術が定番でしたが、最近はステントグラフト内装術が、患者さんへの手術の負担が小さく、普及してきています。どちらの治療にもメリット、デメリットがありますので、その方にあった治療を選択することになります。

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