健康を守る行事 ほか
 

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健康を守る行事



健康一口メモNo332
糖尿病治療中の患者さんへ一言
(特に低血糖・食後過血糖について)

大泉記念病院 副院長 内科 佐藤 和彦 先生

 現在糖尿病治療の目標は、合併症予防の為の高血糖の是正であり、HbA1c7.0%未満(高齢者は除く)となっています。そのため治療を厳格にすればするほど、低血糖は避けられない問題となっています。
 特に繰り返される低血糖により、将来認知症の頻度の増加、突然死(急性冠症候群などにより)の誘因になる、脳卒中が増える、網膜症の悪化、低血糖の放置による重症昏睡による死亡等々、種々の悪影響が危惧されます。
 低血糖の症状はさまざまで、交感神経刺激により発汗・動悸・手指振戦・空腹感・頭痛・眠気・痙攣・昏睡などです。HbA1cが低くても食後高血糖がみられたら、どこかに低血糖が潜んでいると注意が必要です。
 最近は、24時間の血糖推移を測定できる機械が開発され、無自覚低血糖も発見されるようになりました。また、食後血糖が異常に高い(食後1〜2時間前後で200r/dl以上)方がいますが、この食後過血糖は特に動脈硬化性疾患への影響が大きいと言われており、注意が必要です。

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