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健康を守る行事


健康一口メモNo322
大腸がんを予防する

大泉記念病院 院長 医師 松本 純 先生

 大腸がんは、女性の部位別がん罹り患かん率でトップで、男性でも肺がん、胃がんに次いで第3位の病気です。大腸がんを予防するにはどうしたらよいでしょう?非常に悪性度の高い大腸がんも少しありますが、多くの大腸がんは比較的おとなしいがんで、手術の成績も良いし抗ガン剤も効果があります。しかし、大きな手術を受けると、特に高齢者では体力も損なわれるので内視鏡的に切除してもらえる早期に発見したいものです。
 1番のおすすめは、大腸カメラを使った定期的な検診です。前処置の下剤が2リットルと多くて飲みにくいと不評ではありますが、2日前から別の下剤を飲んで、当日は1リットルにしてもらうなど相談してみてください。ポリープなどがない人は3年に1回の大腸カメラですのでがんばって受けてみてください。
 2番目は、排便後に大便を観察することです。人間を工場に例えると、大腸は製品ができあがる工場の出口に近い場所です。多くの進行大腸がん患者さんの場合、半年も前から大便に血が混じっていることがあるなど、製品をよくみると必ず異常が認められます。形をなさない軟便、繰り返す便秘などに気が付いているケースもあるようです。
 3番目には、大腸がん検査と称する便潜血ですが、これには少し注意が必要です。便潜血陰性と報告されても大腸がんがないと保証するものではありません。

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