健康を守る行事 ほか
 

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健康一口メモNo314
網膜静脈閉塞症

公立刈田綜合病院眼科 医師 今野 瑛之 先生

 目の奥にある網膜には動脈と静脈と呼ばれる2種類の血管が分布しています。
 体から目に流れてくる血液は、動脈を通って目の中に酸素や栄養を運び、静脈を通って再び体へと戻ります。この静脈がつまると血液が体へ戻れなくなり、網膜に溢れ出てしまいます。ちょうど、下水道の排水がつまって、まわりに水が溢れ出ている状態と同じことが目の中で起こると考えてください。網膜の静脈は細かく枝分かれしていますが、徐々に集まり最終的には一本の血管(中心静脈)に集合します。中心静脈が詰まることを網膜中心静脈閉塞症といい、枝分かれした細い血管が閉塞すると網膜静脈分枝閉塞症と言います。
 視力にとって大事な黄斑と呼ばれる部分に出血やむくみがでると視力が低下します。放置していると血液不足を補おうと異常な血管が生まれ、その異常血管が切れて眼底出血を起こしたり、場合によっては緑内障になって失明したりすることもあります。
 治療は以前からあるレーザー治療や手術療法もありますが、最近では硝子体注射という眼球内に種々の薬剤を注射することが主流になりつつあり、治療で視力が回復する方も多くなっています。
 早期の発見・治療が重要な病気ですので、急に目がかすんで見えなくなったら眼科を受診されることをお勧めします。

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